1 00:01:42,035 --> 00:01:46,373 《サンタ:たしかに… これは 終わりのない戦いになるか。 2 00:01:46,373 --> 00:01:49,042 クソッ! どうすればいい!? 3 00:01:49,042 --> 00:01:52,045 俺は 大切なことを 忘れていたのか!? 4 00:01:52,045 --> 00:01:54,715 子どもの恐ろしさを…。 5 00:01:54,715 --> 00:01:58,719 子どもの… 残酷さを…》 6 00:02:02,656 --> 00:02:05,058 (生田目)ぐあっ! 7 00:02:12,332 --> 00:02:14,334 ふ… 冬村!? 8 00:02:14,334 --> 00:02:17,671 (冬村)私はさ… 体はでっかいのに➨ 9 00:02:17,671 --> 00:02:20,507 中身は まるっきりのクソガキなの。 10 00:02:20,507 --> 00:02:23,010 あんたと一緒なんだよ 三田! 11 00:02:23,010 --> 00:02:26,013 だから ここに来た! 12 00:02:29,349 --> 00:02:32,519 うおっ!? ⸨柳生田:なぁ 三田…。 13 00:02:32,519 --> 00:02:36,690 未成人式が夕方に行われる理由 知ってるか? 14 00:02:36,690 --> 00:02:40,527 (三田)理由なんか あんの? (柳生田)夜になる直前の空は➨ 15 00:02:40,527 --> 00:02:44,031 太陽の残光で ひときわ きれいな夕日になる。 16 00:02:44,031 --> 00:02:46,700 その 数十分間の薄明を➨ 17 00:02:46,700 --> 00:02:52,372 人生で いちばん美しいとされる 15歳の姿に たとえるからだ。 18 00:02:52,372 --> 00:02:56,877 でも この薄明の夕日は ただ きれいなだけじゃなくて…。 19 00:02:56,877 --> 00:03:01,648 なんつぅか… ギリギリ バランスを保ってるっていうか…。 20 00:03:01,648 --> 00:03:05,318 見てるこっちが 怖くなるような空だろ? 21 00:03:05,318 --> 00:03:09,322 たしかに おめぇら思春期の危うさ そのものだよな。 22 00:03:09,322 --> 00:03:11,658 (三田)何それ… どういうこと? 23 00:03:11,658 --> 00:03:16,363 いつか お前も夕日を見て 理解する日がくるさ…⸩ 24 00:03:25,172 --> 00:03:27,674 三田…。 25 00:03:27,674 --> 00:03:33,346 《冬村四織… 俺を サンタクロースとして覚醒させた 子ども。 26 00:03:33,346 --> 00:03:35,682 呪いを解放した人間…。 27 00:03:35,682 --> 00:03:39,019 そうだ… 俺は サンタクロースだ。 28 00:03:39,019 --> 00:03:42,355 相手は 子どもなんだ。 29 00:03:42,355 --> 00:03:44,357 暴力は…》 30 00:03:44,357 --> 00:03:46,359 もう やめだ! 31 00:03:46,359 --> 00:03:48,662 逃げるぞ 冬村! 32 00:03:51,364 --> 00:03:54,701 (二胡)あのバカ 当分 戻ってこないな。 33 00:03:54,701 --> 00:03:57,704 薄明だってのによ…。 34 00:03:57,704 --> 00:04:03,110 薄明ねぇ… 美しさでいったら 私の勝ち。 35 00:04:05,812 --> 00:04:08,648 生田目二海 どこ行った!? 36 00:04:08,648 --> 00:04:11,985 (甘矢)三田たち ちゃんと逃げられたかな? 37 00:04:11,985 --> 00:04:16,590 《三田 冬村… 無事でいてくれよ》 38 00:04:19,993 --> 00:04:23,663 (生田目)あれ? もしかして 大人? 39 00:04:23,663 --> 00:04:25,999 (小野)えっ!? 未成人式に➨ 40 00:04:25,999 --> 00:04:28,001 大人がまぎれこんでたら➨ 41 00:04:28,001 --> 00:04:30,670 見つけ次第 殺すって決めてるんです。 42 00:04:30,670 --> 00:04:32,672 うっ! 43 00:04:32,672 --> 00:04:36,676 あ… でも サンタ 殺さなきゃいけないから➨ 44 00:04:36,676 --> 00:04:39,012 弾 節約しとこうかな。 45 00:04:39,012 --> 00:04:41,014 《三田くん?》 46 00:04:41,014 --> 00:04:43,016 うっ…。 それに あなた…。 47 00:04:43,016 --> 00:04:45,318 殺すまでもなさそうだし。 48 00:04:47,354 --> 00:04:49,356 《冬村さん…》 49 00:04:52,025 --> 00:04:54,027 えっ!? 50 00:04:59,032 --> 00:05:01,968 ちょっと お腹すいちゃった…。 51 00:05:01,968 --> 00:05:04,471 えっ!? 背中に 「十」が! 52 00:05:04,471 --> 00:05:06,973 じゅ… 10組だ! 53 00:05:06,973 --> 00:05:08,975 (銃声と悲鳴) 54 00:05:08,975 --> 00:05:10,977 うわ~っ! 55 00:05:10,977 --> 00:05:13,580 落ち着け! 校舎に入れ! 56 00:05:24,658 --> 00:05:27,661 《やっぱ お箸って嫌いだな…。 57 00:05:27,661 --> 00:05:29,829 上手に使えない子は➨ 58 00:05:29,829 --> 00:05:32,999 大人に 愛されてこなかった証拠だもん。 59 00:05:32,999 --> 00:05:36,002 私としたことが 不覚…。 60 00:05:36,002 --> 00:05:39,673 法律にのっとって 大人しか殺さない主義なのに➨ 61 00:05:39,673 --> 00:05:42,008 子どもに銃を向けちゃった。 62 00:05:42,008 --> 00:05:44,344 きっと 思い出したんだ。 63 00:05:44,344 --> 00:05:47,681 大人と子どもが 信頼し合ってるのを見て➨ 64 00:05:47,681 --> 00:05:51,518 母親とのトラウマを思い出した?》 65 00:05:51,518 --> 00:05:54,521 フフ… な~んてね。 66 00:05:56,690 --> 00:06:01,094 ひとりぼっちのお祭りは つまんないなぁ…。 67 00:06:04,798 --> 00:06:07,133 三田たち 逃げられたんだ。 68 00:06:07,133 --> 00:06:10,303 とりあえず よか… あっ! 69 00:06:10,303 --> 00:06:12,305 いっ!? 70 00:06:17,978 --> 00:06:20,647 お前ら 何やってんだよ! 71 00:06:20,647 --> 00:06:22,649 逃げたんじゃないのかよ!? 72 00:06:22,649 --> 00:06:25,485 冬村まで 生田目に 狙われそうだったから➨ 73 00:06:25,485 --> 00:06:27,487 離れただけだ! 冬村! 74 00:06:27,487 --> 00:06:29,990 肌着で そんなポーズとるな! 75 00:06:29,990 --> 00:06:31,992 俺 やっぱ行ってくるよ。 76 00:06:31,992 --> 00:06:35,328 はぁ!? あいつは 俺のことを待っている。 77 00:06:35,328 --> 00:06:38,164 殺人鬼でも 子どもが待ってるなら➨ 78 00:06:38,164 --> 00:06:42,002 サンタは行かないと。 それでまた 撃たれ続けるの? 79 00:06:42,002 --> 00:06:45,005 無抵抗で? 仕方ないだろ…。 80 00:06:45,005 --> 00:06:48,008 (サンタ)子どもとは そういう戦い方をするしかない。 81 00:06:48,008 --> 00:06:50,010 だって そうだろ? 82 00:06:50,010 --> 00:06:53,680 俺が 冬村みたいに ぶん殴るわけにはいかないからな。 83 00:06:53,680 --> 00:06:56,016 あんな ボコボコに… まったく。 84 00:06:56,016 --> 00:06:59,019 子どもは いくらでも 子どもを殴っていいんだよ。 85 00:06:59,019 --> 00:07:01,454 冬村… それは暴論。 86 00:07:01,454 --> 00:07:03,456 本気で そう思うよ。 87 00:07:03,456 --> 00:07:06,293 大人が 子どもを殴るのは 虐待になるけど➨ 88 00:07:06,293 --> 00:07:08,628 子ども同士なら ただのケンカじゃん。 89 00:07:08,628 --> 00:07:13,633 納得するまで 殴り合えばいいんだよ。 ケンカ…。 90 00:07:13,633 --> 00:07:15,969 甘矢! ぷちっこグミ 持ってるか? 91 00:07:15,969 --> 00:07:18,972 君といるときは いつも持ち歩いてるよ。 92 00:07:18,972 --> 00:07:21,641 まったく…。 93 00:07:21,641 --> 00:07:23,643 あ~っ! (甘矢)ちょっ… 三田! 94 00:07:25,645 --> 00:07:27,647 (足音) 95 00:07:27,647 --> 00:07:29,649 あっ…。 96 00:07:31,651 --> 00:07:35,322 あれ? 三田くんに戻ったんだ サンタさん…。 97 00:07:35,322 --> 00:07:37,991 エヘヘ… ちょっと うれしいかも。 98 00:07:37,991 --> 00:07:42,662 私 同級生と行事やお祭りに 参加したことないから…。 99 00:07:42,662 --> 00:07:44,664 しかも ほら… 貸し切り! 100 00:07:44,664 --> 00:07:48,335 それは お前が 未成人式を 滅茶苦茶にしたからだ! 101 00:07:48,335 --> 00:07:51,004 今日だけで すでに 大人を3人 撃ってるだろ! 102 00:07:51,004 --> 00:07:53,006 もう こんなこと やめ…。 103 00:07:53,006 --> 00:07:55,008 えっ!? うおっ! 104 00:07:55,008 --> 00:07:58,011 子どもの姿で 説教たれないでよ。 105 00:07:58,011 --> 00:08:00,313 説教じゃない! これは ケンカだ! 106 00:08:03,950 --> 00:08:05,952 《出血きた!》 107 00:08:05,952 --> 00:08:07,954 くっ! 108 00:08:07,954 --> 00:08:10,623 《俺の体は 血だろうと なんだろうと➨ 109 00:08:10,623 --> 00:08:13,960 赤色を身につけると サンタに変身し…。 110 00:08:13,960 --> 00:08:16,629 グミを食べて 子どもに戻る。 111 00:08:16,629 --> 00:08:18,631 これなら できる》 112 00:08:18,631 --> 00:08:22,335 《変身しながら… 互角の戦い》 113 00:08:26,973 --> 00:08:29,642 気味悪いんだけど それ! 今すぐ やめて! 114 00:08:29,642 --> 00:08:33,146 ハハハハ! どうしたんだ? 様子がおかしいぞ。 115 00:08:33,146 --> 00:08:36,483 怖いんだろ? こんな かわいい見た目の俺がさ➨ 116 00:08:36,483 --> 00:08:38,651 ゴリゴリのおっさんになるのが…。 117 00:08:38,651 --> 00:08:40,653 俺も 最初は怖かった! 118 00:08:40,653 --> 00:08:43,990 ⸨怖いんでしょ? 二海ちゃん。 119 00:08:43,990 --> 00:08:47,327 きれいだった お母さんが どんどん 老いていくのが➨ 120 00:08:47,327 --> 00:08:49,662 怖いんでしょ? 121 00:08:49,662 --> 00:08:55,668 若さは宝… だもんね。 (生田目)そんなことないよ⸩ 122 00:08:55,668 --> 00:08:58,004 《生田目:本当は怖かった。 123 00:08:58,004 --> 00:08:59,939 お母さんが老いていくごとに➨ 124 00:08:59,939 --> 00:09:05,111 どんどん変わっていくのを もう見たくなくて 殺した。 125 00:09:05,111 --> 00:09:09,949 私もお母さんも 同じものを恐れていた》 126 00:09:09,949 --> 00:09:12,952 落ち着け! 怖がらなくていいんだ。 127 00:09:15,288 --> 00:09:17,290 みんな 一緒だ…。 128 00:09:17,290 --> 00:09:19,292 老いていくんだ! 129 00:09:19,292 --> 00:09:21,594 生田目… 変わっていくものなんだよ! 130 00:09:23,630 --> 00:09:25,632 うあぁ~っ! 131 00:09:29,636 --> 00:09:33,139 あんたのせいで 嫌なこと 思い出してばっか! 132 00:09:33,139 --> 00:09:35,542 もう… 許さない!! 133 00:09:43,983 --> 00:09:46,653 《えっ!? なんか 様子が…》 134 00:09:46,653 --> 00:09:50,657 うっ… うぅ…。 ちょっと! 三田のやつ➨ 135 00:09:50,657 --> 00:09:52,992 あんな ちっこい女子との 殴り合いで➨ 136 00:09:52,992 --> 00:09:56,329 ダメージ 受けすぎじゃない? もう ボロボロじゃん。 137 00:09:56,329 --> 00:10:00,333 いや… あれは 彼女からのダメージじゃないと思うよ。 138 00:10:00,333 --> 00:10:02,335 どういうこと? 139 00:10:10,009 --> 00:10:13,513 三田は 出血のせいで 何度も変身してる。 140 00:10:13,513 --> 00:10:20,019 連続の変身で きっと… 体に負担がかかってるんだ! 141 00:10:24,023 --> 00:10:27,360 《サンタの状態の身体を 仮に 60代だとして➨ 142 00:10:27,360 --> 00:10:31,030 この変身は 人間の50年の成長や衰えを➨ 143 00:10:31,030 --> 00:10:33,032 一瞬で こなすようなもの。 144 00:10:33,032 --> 00:10:36,703 1回きりでも 相当な負担がかかる行為だ。 145 00:10:36,703 --> 00:10:41,107 骨 筋肉 血管… すべて もう 限界に近いはず》 146 00:10:43,042 --> 00:10:46,346 《まずい… 意識が もうろうとしてきた》 147 00:10:52,051 --> 00:10:56,055 どうやら… 気味の悪い戦いも ここまでですか。 148 00:10:56,055 --> 00:11:00,660 あなたの変身する姿を見ていて 再確認できましたよ。 149 00:11:00,660 --> 00:11:02,829 大人になるということは➨ 150 00:11:02,829 --> 00:11:06,332 なんて 痛みの伴うことなんだろうって…。 151 00:11:08,334 --> 00:11:11,004 《冬村さん 大丈夫かな…》 152 00:11:11,004 --> 00:11:14,007 ハァ ハァ ハァ…。 153 00:11:14,007 --> 00:11:20,013 ⸨大渋:小野一会… 今の君の体を 襲っているのは 成長痛だ。 154 00:11:20,013 --> 00:11:22,348 成長痛…。 155 00:11:22,348 --> 00:11:26,519 毎晩 体中に 激痛が走るんじゃないかい? 156 00:11:26,519 --> 00:11:29,355 通常 夜 起きるものだからね。 157 00:11:29,355 --> 00:11:34,027 フン… まるで 蜜に漬け込んだ 石けんのような匂い。 158 00:11:34,027 --> 00:11:37,363 まぎれもなく 大人の女の匂いだな。 159 00:11:37,363 --> 00:11:39,532 吐き気がする。 160 00:11:39,532 --> 00:11:42,035 いっ! 161 00:11:42,035 --> 00:11:46,039 急激な成長に 体が悲鳴を上げているね。 162 00:11:46,039 --> 00:11:50,710 君は禁忌を侵して 一晩で 第二次性徴期を終えた。 163 00:11:50,710 --> 00:11:54,380 それが どんなに 罪深いことだったのか…。 164 00:11:54,380 --> 00:11:58,718 その痛みが たっぷりと教えてくれるだろう。 165 00:11:58,718 --> 00:12:03,156 案外 優しいんですね 大渋学園長…。 166 00:12:03,156 --> 00:12:06,659 核心には 触れないでいてくださるなんて。 167 00:12:06,659 --> 00:12:09,996 でも お気遣いは無用です。 168 00:12:09,996 --> 00:12:14,500 私… 死ぬんですよね。 169 00:12:16,836 --> 00:12:21,007 はぁ… 自分の体のことですからね。 170 00:12:21,007 --> 00:12:23,676 自分が いちばんわかってますよ。 171 00:12:23,676 --> 00:12:28,681 夜ごと ひどくなる この痛みに 体が耐えられるとは思えない。 172 00:12:28,681 --> 00:12:32,518 たぶん 近いうちに 朝を迎えられないまま➨ 173 00:12:32,518 --> 00:12:34,687 死ぬんじゃないかな…。 174 00:12:34,687 --> 00:12:38,358 もう 覚悟はできています。 175 00:12:38,358 --> 00:12:41,027 驚いたな…。 176 00:12:41,027 --> 00:12:44,364 泣きも わめきもせずに 死を受け入れて➨ 177 00:12:44,364 --> 00:12:46,699 私と対等に話している。 178 00:12:46,699 --> 00:12:51,037 今 ここで 君と 酒でも飲みかわしたい気分だよ。 179 00:12:51,037 --> 00:12:56,042 私に残された時間は短いので 遠慮します。 180 00:12:56,042 --> 00:13:03,049 限られた時間は すべて 冬村さんに使いたいんです⸩ 181 00:13:06,986 --> 00:13:10,323 (小野)ハァ… まずい 夜が近づいてる…。 182 00:13:10,323 --> 00:13:15,328 フフ… まさか 今日だったとはね。 183 00:13:15,328 --> 00:13:19,666 ⸨大人になるとは なんて 不幸なことだろうね。 184 00:13:19,666 --> 00:13:24,003 そう思わないか? 小野一会⸩ 185 00:13:24,003 --> 00:13:27,006 冬村さん… うっ…。 186 00:13:37,016 --> 00:13:41,020 変身が止まった… もう… 終わりだ。 187 00:13:43,022 --> 00:13:47,860 やっぱり その 14歳の姿のほうが いいですよ 三田くん。 188 00:13:47,860 --> 00:13:51,364 肌は ピチピチだし 髪も ハリコシがあって➨ 189 00:13:51,364 --> 00:13:53,366 かわいいから…。 190 00:13:53,366 --> 00:13:56,202 あんな 老いぼれた姿に変身して 戦うなんて➨ 191 00:13:56,202 --> 00:13:58,204 体に毒だったんですって。 192 00:13:58,204 --> 00:14:01,808 この勝負… 私の勝ちですね。 193 00:14:01,808 --> 00:14:04,644 ハハ… アハハハ…。 194 00:14:04,644 --> 00:14:07,313 俺 初めてかもしれない…。 195 00:14:07,313 --> 00:14:10,983 はっ! 今までだったら➨ 196 00:14:10,983 --> 00:14:15,488 むしろ 喜んでいたはずなのに…。 197 00:14:15,488 --> 00:14:18,658 かわいいって言われて ムカついたのなんて➨ 198 00:14:18,658 --> 00:14:21,160 生まれて初めてだぜ! 199 00:14:21,160 --> 00:14:24,063 男ってのは…。 200 00:14:28,668 --> 00:14:34,507 こんなこと思ったこともないし 言うのも 俺自身 初めてだけど➨ 201 00:14:34,507 --> 00:14:37,343 心のまま 言ってみるぜ! 202 00:14:37,343 --> 00:14:41,514 男ってのは カッコよくなきゃ なんの意味もねぇんだよ! 203 00:14:41,514 --> 00:14:44,517 俺は俺なりに 楽しませてもらうぜ! 204 00:14:44,517 --> 00:14:49,021 俺自身の この変身を! うっ…。 205 00:14:49,021 --> 00:14:55,027 本当に 今日 サンタさんに会えるのを 楽しみにしてたんだから。 206 00:14:55,027 --> 00:14:59,365 サンタさん 殺させて… お願い! 207 00:14:59,365 --> 00:15:01,634 ぐあっ! 208 00:15:01,634 --> 00:15:05,138 俺は お前に 殺されるわけにはいかない! 209 00:15:05,138 --> 00:15:08,641 はぁ? サンタクロースは 子どもの願いを➨ 210 00:15:08,641 --> 00:15:13,646 叶えてくれるんじゃないの? ウソつき! 大人って クソだね! 211 00:15:15,648 --> 00:15:19,318 ⸨大人って クソだな!⸩ 212 00:15:19,318 --> 00:15:23,489 《ここで死んだら 甘矢にやらせてしまったことが➨ 213 00:15:23,489 --> 00:15:25,658 すべて 無駄になる。 214 00:15:25,658 --> 00:15:28,060 それは 本当のクソだ》 215 00:15:30,329 --> 00:15:33,032 《俺を待ってる子どもがいる》 216 00:15:39,672 --> 00:15:43,075 《俺を 必要としている子どももいる》 217 00:15:50,183 --> 00:15:53,352 ホッ… ホッホ…。 218 00:15:53,352 --> 00:15:56,022 ホーッホッホッホ! 219 00:15:56,022 --> 00:15:58,858 その笑い方 キモいんだけど…。 220 00:15:58,858 --> 00:16:01,627 早く 私に殺されてくれない? 221 00:16:01,627 --> 00:16:05,798 生田目二海… それが 本当に お前の願いか? 222 00:16:05,798 --> 00:16:08,634 はぁ!? お前が 本当に欲しいものは➨ 223 00:16:08,634 --> 00:16:13,639 なんだ? 手に入れたいのは 殺し相手のオモチャじゃないんだろ? 224 00:16:13,639 --> 00:16:16,476 本当は わかってるんじゃないか? 225 00:16:16,476 --> 00:16:19,979 大人を殺したって それは手に入らないってこと。 226 00:16:19,979 --> 00:16:21,981 生田目二海! 227 00:16:23,983 --> 00:16:25,985 ⸨二海ちゃん…⸩ ひっ! 228 00:16:25,985 --> 00:16:28,321 うっさい うっさい! うっさい! 229 00:16:28,321 --> 00:16:30,623 うっさい! うっさ~い!! 230 00:16:33,993 --> 00:16:36,596 もう一度 耐久レースだ! 231 00:16:38,664 --> 00:16:41,500 《冬村:あれは 単なる変身じゃない。 232 00:16:41,500 --> 00:16:44,837 三田が 本当の大人になっていく…》 233 00:16:44,837 --> 00:16:50,843 ⸨大人になっちゃった私はもう 大黒愛護学園にはいられないよ⸩ 234 00:16:50,843 --> 00:16:53,012 《小野だって そうだ…。 235 00:16:53,012 --> 00:16:55,014 なのに 私は こんなところで…》 236 00:16:55,014 --> 00:16:58,684 甘矢 ごめん! 私 小野のところへ戻らなきゃ! 237 00:16:58,684 --> 00:17:01,287 こんなときに ひとりぼっちで 置いてきちゃったよ! 238 00:17:01,287 --> 00:17:04,957 えっ! 三田は!? あいつはもう 一人でも大丈夫! 239 00:17:04,957 --> 00:17:07,760 まぁ… たしかに…。 240 00:17:10,296 --> 00:17:12,298 《小野!》 241 00:17:15,301 --> 00:17:17,303 ⸨すごく うれしい⸩ 242 00:17:17,303 --> 00:17:20,806 《バカだ 私! 小野は 私との未成人式を➨ 243 00:17:20,806 --> 00:17:24,644 すごい楽しみにしてたのに… それなのに…》 244 00:17:24,644 --> 00:17:28,648 ⸨冬村さん その髪型 すごい かわいい!⸩ 245 00:17:28,648 --> 00:17:30,650 《私だって 思ったんだ! 246 00:17:30,650 --> 00:17:34,654 髪型が すごくかわいくて 袴姿が似合ってて➨ 247 00:17:34,654 --> 00:17:37,657 前髪直してる仕草も 全部が最高に小野で➨ 248 00:17:37,657 --> 00:17:39,992 見惚れちゃったんだ! 249 00:17:39,992 --> 00:17:44,497 私 バカだ! 小野に なんにも伝えてない! 250 00:17:44,497 --> 00:17:48,000 小野… 遅くなって ごめん!》 251 00:17:51,003 --> 00:17:53,339 さぁ こい! 252 00:17:53,339 --> 00:17:56,008 ムチでも弾でも こぶしでも! 253 00:17:56,008 --> 00:18:00,613 いや… もう 弾なくなった。 254 00:18:00,613 --> 00:18:02,615 えっ? 255 00:18:02,615 --> 00:18:04,951 《俺のカラ元気…。 256 00:18:04,951 --> 00:18:10,957 俺は 繰り返しの変身のせいで 全身 骨折や打撲で ボロボロ。 257 00:18:10,957 --> 00:18:16,295 生田目も 俺との殴り合いと 狙撃の反動で 体力の限界》 258 00:18:16,295 --> 00:18:20,132 そうか… だったら もう 終わらせるときかもな。 259 00:18:20,132 --> 00:18:22,301 生田目。 260 00:18:22,301 --> 00:18:26,639 寝かしつけの抱擁… あれで 決着だ! 261 00:18:26,639 --> 00:18:30,309 はぁ? あいつ いつの間に必殺技なんか…。 262 00:18:30,309 --> 00:18:34,480 そう 子どもを全力で抱きしめて 失神させる! 263 00:18:34,480 --> 00:18:36,983 それ いいの!? 《といっても➨ 264 00:18:36,983 --> 00:18:39,986 黒サンタにならないと あの技はできない。 265 00:18:39,986 --> 00:18:42,655 もう そんな気力は 俺には…》 266 00:18:42,655 --> 00:18:44,657 ん? 267 00:18:51,330 --> 00:18:53,332 《逃げた!? 初めて!》 268 00:18:53,332 --> 00:18:55,334 《冗談じゃない!》 269 00:18:55,334 --> 00:18:57,336 お… おい! 待て! 270 00:18:59,505 --> 00:19:01,440 おわっ! あっ…。 271 00:19:01,440 --> 00:19:05,277 《私を抱きしめていいのは ただ 一人だけ! 272 00:19:05,277 --> 00:19:07,613 戦いとか関係なしに➨ 273 00:19:07,613 --> 00:19:11,283 私は 他の誰かに 抱きしめられるわけにはいかない。 274 00:19:11,283 --> 00:19:14,620 あの人の手を忘れちゃう! 275 00:19:14,620 --> 00:19:17,289 逃げなきゃ… 逃げなきゃ!》 276 00:19:17,289 --> 00:19:19,291 あっ! やっ…。 277 00:19:21,293 --> 00:19:25,297 《忘れないで… 思い出して…。 278 00:19:25,297 --> 00:19:29,301 あの人の感触を… あの人の声を…》 279 00:19:29,301 --> 00:19:32,972 ⸨二海ちゃん…。 280 00:19:32,972 --> 00:19:35,307 な~に? お母さん。 281 00:19:35,307 --> 00:19:39,311 大切な話をするから よく聞いてね。 282 00:19:39,311 --> 00:19:43,482 ん? う… うん。 あれ? 顔が…。 283 00:19:43,482 --> 00:19:48,320 あなたが何をしても 私には もう叱ることはできない。 284 00:19:48,320 --> 00:19:54,627 あなたが いくら 大人を撃っても お祭りを滅茶苦茶にしても…。 285 00:19:56,662 --> 00:20:00,666 な… なんの話? お母さん…。 286 00:20:00,666 --> 00:20:05,337 でも 大丈夫。 今のあなたには 友達がいる。 287 00:20:05,337 --> 00:20:11,010 決して あなたを一人にせず 真剣に話を聞いてくれて➨ 288 00:20:11,010 --> 00:20:14,013 叱ってくれる友達がいる。 289 00:20:14,013 --> 00:20:17,349 もう… さみしくない⸩ 290 00:20:17,349 --> 00:20:20,019 (せき込む声) 291 00:20:20,019 --> 00:20:24,523 お母さ…。 292 00:20:28,360 --> 00:20:32,031 火事だ! 倉庫が燃えてる! 誰か 消火器を! 293 00:20:32,031 --> 00:20:35,367 現場に生徒は!? 10組は全員 目が覚めて➨ 294 00:20:35,367 --> 00:20:38,671 校舎にいるはずだ。 よし 全員 無事だな。 295 00:20:40,706 --> 00:20:49,115 ⸨二海ちゃん 今度は あなたから 新しい友達を抱きしめるの⸩ 296 00:20:51,717 --> 00:20:54,053 火の勢いが どんどん増してる! 297 00:20:54,053 --> 00:20:56,722 あれ? 今 なんか 動かなかったか!? 298 00:20:56,722 --> 00:20:58,724 気味悪いこと言うな! 299 00:20:58,724 --> 00:21:01,127 この炎で 無事な人間なんていないぞ! 300 00:21:02,995 --> 00:21:06,665 気のせいか…。 ちょ… ちょっと待て! 今…。 301 00:21:06,665 --> 00:21:24,016 ♬~ 302 00:21:24,016 --> 00:21:26,519 燃えてない…。 大丈夫か? 303 00:21:28,521 --> 00:21:30,523 さ… さんだ…。 304 00:21:30,523 --> 00:21:32,691 (せき込む声) 305 00:21:32,691 --> 00:21:37,029 煙 吸ったか… 大丈夫? 306 00:21:37,029 --> 00:21:40,199 (大渋)大人殺しの 10組といえども➨ 307 00:21:40,199 --> 00:21:43,102 やはり まだまだ 子どもでしたね。 308 00:21:45,538 --> 00:21:47,540 大渋…。 309 00:21:47,540 --> 00:21:52,711 我が校の大切な生徒の命を 救ってくれたことを感謝する。 310 00:21:52,711 --> 00:21:55,714 ミスターS。 311 00:21:55,714 --> 00:21:59,385 お… お前が 全部 仕組んだことなんだろ!? 312 00:21:59,385 --> 00:22:03,656 私は 子どもの願いを 叶えてあげたかっただけです。 313 00:22:03,656 --> 00:22:06,325 大人を殺したい というね。 314 00:22:06,325 --> 00:22:10,996 今日死ぬのは… 俺でも この子でもない。 315 00:22:10,996 --> 00:22:13,499 てめぇだ! 316 00:22:15,501 --> 00:22:19,004 どこに行っちゃったの… 小野。