1 00:02:14,368 --> 00:02:17,537 (冬村)ふ~ん 男子部屋って こんな感じなんだ…。 2 00:02:17,537 --> 00:02:19,539 初めて入った。 3 00:02:19,539 --> 00:02:22,376 (三田)ハハハ… 汚いだろ? 悪いね。 4 00:02:22,376 --> 00:02:25,545 冬村だ。 女子が 私服で…。 5 00:02:25,545 --> 00:02:27,881 俺たちの部屋に…。 6 00:02:27,881 --> 00:02:30,550 三田が 女子を連れ込んだ。 7 00:02:30,550 --> 00:02:32,552 (冬村)例のやつ。 (三田)あっ! 8 00:02:32,552 --> 00:02:34,988 (冬村) 箱買いしといたから あんたに。 9 00:02:34,988 --> 00:02:37,324 マジか! サンキュー! 10 00:02:37,324 --> 00:02:39,493 それだけ じゃ。 11 00:02:39,493 --> 00:02:41,495 ンフフ。 12 00:02:41,495 --> 00:02:44,831 これは… ゆゆしき事態ですぞ! 13 00:02:44,831 --> 00:02:47,334 なんで 冬村が お前に 会いにくるんだよ! 14 00:02:47,334 --> 00:02:49,336 なんでって➨ 15 00:02:49,336 --> 00:02:51,838 ぷちっこグミを 持ってきてくれただけだよ。 16 00:02:51,838 --> 00:02:55,008 なんで!? 俺が ぷちっこグミ 好きだから? 17 00:02:55,008 --> 00:02:57,511 (甘矢)なんで 三田の好きな ぷちっこグミを➨ 18 00:02:57,511 --> 00:02:59,679 冬村が 持ってくるの? 19 00:02:59,679 --> 00:03:01,882 (三田)なんでって…。 20 00:03:04,351 --> 00:03:06,520 あっ! そろそろ ごはんの時間だ! 21 00:03:06,520 --> 00:03:10,357 (堂園)ホントだ! みんな 食堂まで競走だ! 22 00:03:10,357 --> 00:03:12,359 よ~い どん! 23 00:03:12,359 --> 00:03:14,528 三田さ~ん! 24 00:03:14,528 --> 00:03:16,530 歌川 聞き出せ~! 25 00:03:16,530 --> 00:03:18,532 あの女性とは どんな関係で!? 26 00:03:18,532 --> 00:03:22,369 すみませ~ん 一度 事務所を通していただかないと。 27 00:03:22,369 --> 00:03:24,371 事務所は なんて名前ですか? 28 00:03:24,371 --> 00:03:27,040 <三田:いつも ルームメートと バカやってる 俺たちだが➨ 29 00:03:27,040 --> 00:03:32,212 これでも 一応 国の宝として 扱われている。 30 00:03:32,212 --> 00:03:36,817 現在 天子5年の 15歳未満の数は 約5万人。 31 00:03:36,817 --> 00:03:40,987 日本の人口の わずか 0.1%だ。 32 00:03:40,987 --> 00:03:43,490 ここ 大黒愛護学園では➨ 33 00:03:43,490 --> 00:03:46,326 その数少ない 子どもの生活と教育を➨ 34 00:03:46,326 --> 00:03:48,995 すべて管理し 保護している> 35 00:03:48,995 --> 00:03:51,832 それでさ~。 こんにちは。 36 00:03:51,832 --> 00:03:55,836 歌川くん あなただけ 数Ⅱのプリント 出してませんよ。 37 00:03:55,836 --> 00:03:59,506 あっ 忘れてた! ごめ~ん 先生! 38 00:03:59,506 --> 00:04:03,009 《大人が 子どもに 敬意を払うのは 当たり前。 39 00:04:03,009 --> 00:04:05,512 昔は 逆に 子どもが➨ 40 00:04:05,512 --> 00:04:08,515 大人に 敬意を払うのが 普通だったらしいから➨ 41 00:04:08,515 --> 00:04:12,185 俺たちは 相当 甘やかされてるんだと思う》 42 00:04:12,185 --> 00:04:16,189 (堂園)しっかしさ~ なんか 年々 飯 しょぼくなってきてね? 43 00:04:16,189 --> 00:04:18,692 そりゃ 年々 貧しくなってる国だからね➨ 44 00:04:18,692 --> 00:04:20,694 文句は言えないよ。 45 00:04:20,694 --> 00:04:23,697 まだ 今日は 肉があるだけマシ。 46 00:04:23,697 --> 00:04:25,866 なっ 三田? んっ? 47 00:04:25,866 --> 00:04:28,535 《やっぱり 子どもは宝だ》 48 00:04:28,535 --> 00:04:30,537 (歌川)おい 三田 どうした? 49 00:04:30,537 --> 00:04:34,307 まあまあ いっぱい食えよ お前ら。 50 00:04:34,307 --> 00:04:37,811 《三田:俺は 最近 こいつらが かわいくて しようがない》 51 00:04:37,811 --> 00:04:41,148 なんか 最近の三田…。 うん。 52 00:04:41,148 --> 00:04:43,316 なぁ? やっぱり 変だろ! 53 00:04:43,316 --> 00:04:46,820 ほらほら マズいお肉 切り分けてやるから➨ 54 00:04:46,820 --> 00:04:49,489 しっかり食え。 わぁ~ やめろ! 55 00:04:49,489 --> 00:04:52,993 今朝 冬村が あんな エロい私服で 部屋に来たのに 無反応だったし➨ 56 00:04:52,993 --> 00:04:56,663 最近 妙に 大人びちゃって いったい どうしちゃったんだよ!? 57 00:04:56,663 --> 00:04:59,666 無邪気でバカで うざったい三田は どこ いった~! 58 00:04:59,666 --> 00:05:02,169 冬村が 私服? 59 00:05:02,169 --> 00:05:04,337 ああ 確かに…。 60 00:05:04,337 --> 00:05:07,674 (三田)どんなだったっけ? 61 00:05:07,674 --> 00:05:09,843 《いや それどころか➨ 62 00:05:09,843 --> 00:05:13,346 俺は 冬村が私服なことにすら 気付かなかった。 63 00:05:13,346 --> 00:05:16,349 だって 冬村は 俺にとって 異性というよりも➨ 64 00:05:16,349 --> 00:05:18,351 もはや 子どもだ。 65 00:05:18,351 --> 00:05:21,188 でも これって もしかして…。 66 00:05:21,188 --> 00:05:26,359 俺の心の中まで サンタクロース化してるってこと!?》 67 00:05:26,359 --> 00:05:29,196 (甘矢)三田 大丈夫? 68 00:05:29,196 --> 00:05:31,198 あ 甘矢。 69 00:05:31,198 --> 00:05:33,967 さっきは ごめん。 変な空気になっちゃったな。 70 00:05:33,967 --> 00:05:38,305 みんなは? 気にしなくていいよ トイレに行ってる。 71 00:05:38,305 --> 00:05:40,473 あいつら 焦ってるだけだ。 72 00:05:40,473 --> 00:05:42,475 友達が 大人になると➨ 73 00:05:42,475 --> 00:05:46,146 自分も 成長しなくちゃ いけない気がするから。 74 00:05:46,146 --> 00:05:49,316 この時代 みんな 子どものままでいたいんだよ。 75 00:05:49,316 --> 00:05:52,652 三田は おかしくない。 ありがとう。 76 00:05:52,652 --> 00:05:56,323 みんなが 甘矢みたいに 理解があればな。 77 00:05:56,323 --> 00:05:58,325 まあ 僕は➨ 78 00:05:58,325 --> 00:06:01,995 君の正体 知ってるからね。 79 00:06:01,995 --> 00:06:03,997 んっ? 80 00:06:03,997 --> 00:06:05,999 うっ! (スタンガンの音) 81 00:06:08,001 --> 00:06:10,003 ⚟マジか それ! 82 00:06:10,003 --> 00:06:12,672 (堂園)なあ 風呂 行こうぜ! 83 00:06:12,672 --> 00:06:16,509 あっ おいおい 寝ちゃだめだろ! 大丈夫か? 84 00:06:16,509 --> 00:06:19,012 僕が起こしておくから 大丈夫だよ。 85 00:06:19,012 --> 00:06:21,848 先に行ってて。 (堂園)そっか! 86 00:06:21,848 --> 00:06:24,017 よろしく 甘矢王子! 87 00:06:24,017 --> 00:06:26,419 (歌川)三田 寝るなよ~! 88 00:06:34,294 --> 00:06:36,296 (サンタ)うぅ… ハッ! 89 00:06:38,965 --> 00:06:41,801 ここは… り… 理科室? 90 00:06:41,801 --> 00:06:45,639 誰か! 誰か~! (冬村)でっかい声 出さないでよ。 91 00:06:45,639 --> 00:06:48,642 その姿で見つかったら どうすんの? 92 00:06:48,642 --> 00:06:50,977 冬村!? なんで お前が! 93 00:06:50,977 --> 00:06:53,146 気付いたら ここにいた。 94 00:06:53,146 --> 00:06:57,817 目の前にいる男 案外 乱暴だね。 ハッ! 95 00:06:57,817 --> 00:07:02,322 理科室を 爆破した君らに 言われたくないな~。 96 00:07:02,322 --> 00:07:08,161 ふ~ん… 子どもの願いをかなえに トナカイと共に やってくる➨ 97 00:07:08,161 --> 00:07:11,998 白いヒゲを生やし 赤い服を着た老人➨ 98 00:07:11,998 --> 00:07:15,001 伝説の サンタクロース。 99 00:07:15,001 --> 00:07:17,337 本当に いるんだ。 100 00:07:17,337 --> 00:07:19,339 あ… 甘矢!? 101 00:07:19,339 --> 00:07:21,341 手荒なマネして ごめんね。 102 00:07:21,341 --> 00:07:23,343 やむをえなかったんだ。 103 00:07:23,343 --> 00:07:25,345 なんで 俺の正体を!? 104 00:07:25,345 --> 00:07:29,349 ここでの騒動の時 みんな 怖がって逃げてたけど➨ 105 00:07:29,349 --> 00:07:32,352 僕だけ 全部 見ちゃったんだ。 106 00:07:32,352 --> 00:07:35,288 あんなん 普通に見るでしょ。 107 00:07:35,288 --> 00:07:37,290 普通に 不覚…。 108 00:07:37,290 --> 00:07:40,627 (甘矢)さすがに 驚いたけどね。 109 00:07:40,627 --> 00:07:45,465 クラスの お調子者の正体が まさか こんな姿なんて…。 110 00:07:45,465 --> 00:07:48,802 こんなところに縛りつけて なんのつもりだ! 111 00:07:48,802 --> 00:07:52,472 《正体を バラされる? どこかに 売られる?》 112 00:07:52,472 --> 00:07:56,309 ん~ 僕の要求はね➨ 113 00:07:56,309 --> 00:07:59,312 特に ないよ。 114 00:07:59,312 --> 00:08:03,149 子どもが みんな 要求したがりだと思ってた? 115 00:08:03,149 --> 00:08:08,822 もっと 現代の子どもについて 学んだほうがいいよ サンタさん。 116 00:08:08,822 --> 00:08:13,159 僕は 他人を支配してる この時間を 楽しんでるだけ。 117 00:08:13,159 --> 00:08:17,163 やっかいな子に 目撃されちゃって 不運だったね。 118 00:08:17,163 --> 00:08:19,332 まあ でも➨ 119 00:08:19,332 --> 00:08:23,002 14歳の僕は 何をしたっていい…。 120 00:08:23,002 --> 00:08:25,005 (甘矢)少年愛護法によれば➨ 121 00:08:25,005 --> 00:08:29,509 未成年の 殺人行為は 相手が成人なら 無罪だ。 122 00:08:29,509 --> 00:08:32,011 大人を 手ひどく殺した次の日に➨ 123 00:08:32,011 --> 00:08:35,115 平然と 授業を受けるやつもいる。 124 00:08:35,115 --> 00:08:37,951 ならば 君を どうするか➨ 125 00:08:37,951 --> 00:08:40,787 だな おじいちゃん。 126 00:08:40,787 --> 00:08:44,290 一応 中身は 14だけどな。 127 00:08:44,290 --> 00:08:46,960 俺が 目的なら 冬村は 解放しろよ! 128 00:08:46,960 --> 00:08:49,963 だめだ! 三田に 手を出したら許さない! 129 00:08:49,963 --> 00:08:51,965 おもしろいね…。 130 00:08:51,965 --> 00:08:55,635 大人と子どもが ここまで 信頼し合っている絵面は➨ 131 00:08:55,635 --> 00:08:57,971 近頃 なかなか見ないよ。 132 00:08:57,971 --> 00:09:02,642 ふ~ん… フフッ わかった…。 133 00:09:02,642 --> 00:09:04,811 三田と冬村➨ 134 00:09:04,811 --> 00:09:06,980 2人が ここで キスしたら➨ 135 00:09:06,980 --> 00:09:09,816 両者ともに 解放してあげるよ。 136 00:09:09,816 --> 00:09:12,318 簡単でしょ? 137 00:09:12,318 --> 00:09:16,156 えっ… えっ!? キス!? そんなんでいいの!? 138 00:09:16,156 --> 00:09:18,658 チュッて 軽いやつじゃだめだよ。 139 00:09:18,658 --> 00:09:20,660 もっと ちゃんとした➨ 140 00:09:20,660 --> 00:09:25,165 ブチューってやつ! 141 00:09:25,165 --> 00:09:27,500 こいつ! 楽しんでるだけだ! 142 00:09:27,500 --> 00:09:30,003 三田! 唇と舌を こっちに突き出せ! 143 00:09:30,003 --> 00:09:33,006 さっさと 終わらせるよ! 甘矢! 144 00:09:33,006 --> 00:09:36,109 ルームメートなのに 気付かなかったぜ➨ 145 00:09:36,109 --> 00:09:38,611 お前の 性根の悪さ➨ 146 00:09:38,611 --> 00:09:42,115 俺に 最も 重い条件 突きつけてきたつもりか! 147 00:09:42,115 --> 00:09:44,117 えっ なんで? 148 00:09:44,117 --> 00:09:46,619 この条件の どこが重いのさ? 149 00:09:46,619 --> 00:09:50,290 冬村は 子どもだ! サンタは 子どもには 手を出さん! 150 00:09:50,290 --> 00:09:52,959 はぁ!? あんただって 中身は 14歳でしょ! 151 00:09:52,959 --> 00:09:54,961 でも サンタクロースだ! 152 00:09:54,961 --> 00:09:58,798 そんなタブーは 俺の中の サンタクロースの遺伝子が 許さねえ! 153 00:09:58,798 --> 00:10:01,468 私だって 約束 果たしてもらう前に➨ 154 00:10:01,468 --> 00:10:04,304 あんたが 留置場送りになるのは 許さないよ! 155 00:10:04,304 --> 00:10:06,306 キスしろ! ぐっ… キスは しない! 156 00:10:06,306 --> 00:10:09,976 (甘矢)ハハハハハ! 157 00:10:09,976 --> 00:10:11,978 どうすんの? 158 00:10:11,978 --> 00:10:15,148 早くしないと 人 来ちゃうよ~! キスしろ! 159 00:10:15,148 --> 00:10:18,651 《クソッ! 前言撤回だ! 160 00:10:18,651 --> 00:10:21,654 残酷で 暴力的で➨ 161 00:10:21,654 --> 00:10:24,657 わがままで 子どもって➨ 162 00:10:24,657 --> 00:10:27,827 全然 かわいくねえ! 163 00:10:27,827 --> 00:10:32,665 ならば 俺も もう 理想のサンタクロースには ならん!》 164 00:10:32,665 --> 00:10:34,667 ふんっ! 165 00:10:40,173 --> 00:10:42,175 ソ… ソリ? 166 00:10:43,343 --> 00:10:47,680 お仕置きの時間だ クソガキ! 167 00:10:47,680 --> 00:10:50,016 ハッハハハハ! 168 00:10:50,016 --> 00:10:54,020 どれだけ 楽しませてくれるの? サンタさん。 169 00:10:54,020 --> 00:11:05,365 ♬~ 170 00:11:05,365 --> 00:11:10,370 《人を 一瞬で殺せるような凶器を 手に入れてしまった》 171 00:11:10,370 --> 00:11:14,707 サンタは 子どもに 手出し しないんじゃなかったの? 172 00:11:14,707 --> 00:11:17,544 ソリが生えた その足で お仕置きなんて➨ 173 00:11:17,544 --> 00:11:19,546 穏やかじゃないね。 174 00:11:19,546 --> 00:11:22,715 《こればっかりは 甘矢の言うとおりだ。 175 00:11:22,715 --> 00:11:24,884 サンタは 子どもに手出ししない。 176 00:11:24,884 --> 00:11:26,886 だったら どうして➨ 177 00:11:26,886 --> 00:11:30,723 こんな鋭い 刃のようなソリが 生えてきた?》 178 00:11:30,723 --> 00:11:32,725 サンタクロースの能力が➨ 179 00:11:32,725 --> 00:11:35,495 こんなに 凶暴だなんて知らなかった。 180 00:11:35,495 --> 00:11:38,998 これじゃ まるで 殺人兵器じゃないか! 181 00:11:38,998 --> 00:11:41,000 三田…。 182 00:11:41,000 --> 00:11:43,503 (戸が開く音) 183 00:11:43,503 --> 00:11:46,839 (大渋)おやおや…。 184 00:11:46,839 --> 00:11:51,511 (大渋)だめですよ 生徒が こんなところを うろついては。 185 00:11:51,511 --> 00:11:53,846 が… 学園長…。 186 00:11:53,846 --> 00:11:57,850 この理科室は 立ち入り禁止に なっていたはずです。 187 00:11:57,850 --> 00:12:00,353 1人で 何を やっていたんですか? 188 00:12:00,353 --> 00:12:02,355 1人!? 189 00:12:02,355 --> 00:12:04,357 どうしたんですか? 190 00:12:04,357 --> 00:12:08,361 い いえ… なんでもありません。 191 00:12:11,030 --> 00:12:16,035 まるで むきたての ゆで卵のような お肌ですね。 192 00:12:16,035 --> 00:12:20,039 やはり 若さは この世の 何よりも尊い。 193 00:12:20,039 --> 00:12:24,377 私の実年齢は 生徒間で うわさになっていますでしょう? 194 00:12:24,377 --> 00:12:27,880 隠すつもりは ありません。 私は 今年➨ 195 00:12:27,880 --> 00:12:30,216 92歳になります。 196 00:12:30,216 --> 00:12:35,321 致死量寸前の ヒアルロン酸やコラーゲンを 顔に 注入することで➨ 197 00:12:35,321 --> 00:12:37,490 この 若々しさを保ち➨ 198 00:12:37,490 --> 00:12:39,993 今の日本における 若さの価値を➨ 199 00:12:39,993 --> 00:12:43,329 私が 身をもって 証明しているのですよ。 200 00:12:43,329 --> 00:12:45,331 なのに 君という人は➨ 201 00:12:45,331 --> 00:12:48,835 貴重な 10代の時間を こんな場所で 無駄にして。 202 00:12:48,835 --> 00:12:51,004 なんて 罪深い生徒なのでしょう。 203 00:12:51,004 --> 00:12:53,673 《サンタ:この姿で 学園長に 見つかっていたら➨ 204 00:12:53,673 --> 00:12:55,675 どうなっていたことやら…。 205 00:12:55,675 --> 00:12:58,011 あの人の 極端な大人嫌いと➨ 206 00:12:58,011 --> 00:13:01,347 子どもへの執着は 学内でも 有名だ。 207 00:13:01,347 --> 00:13:06,019 大渋一二三 大黒愛護学園の 学園長。 208 00:13:06,019 --> 00:13:08,521 手は 92歳のまま。 209 00:13:08,521 --> 00:13:10,857 この学園の 生徒こそが➨ 210 00:13:10,857 --> 00:13:16,029 将来 日本を再建すると 信じてやまない 絶対権力者だ。 211 00:13:16,029 --> 00:13:18,031 人生における トラウマは➨ 212 00:13:18,031 --> 00:13:21,534 子どもの人格を 崩壊させるという考えのもと➨ 213 00:13:21,534 --> 00:13:26,039 トラウマゼロ教育を 校訓にして 生徒たちを 保護し➨ 214 00:13:26,039 --> 00:13:28,374 常に 行動を見張っている》 215 00:13:28,374 --> 00:13:31,377 君は 1人で こんなところにいた。 216 00:13:31,377 --> 00:13:33,313 他の生徒と➨ 217 00:13:33,313 --> 00:13:36,482 足並みを そろえることが できないということは➨ 218 00:13:36,482 --> 00:13:40,153 まさか 何か トラウマを 抱えているんですか? 219 00:13:40,153 --> 00:13:42,488 ト トラウマなんて ありません! 220 00:13:42,488 --> 00:13:44,490 僕のトラウマは ゼロです! 221 00:13:44,490 --> 00:13:49,662 いいえ 君の その表情 確実に 何かを抱えてますね? 222 00:13:49,662 --> 00:13:51,664 何も 抱えてません! 223 00:13:51,664 --> 00:13:54,667 (甘矢)毎日 楽しいです! (大渋)だったら どうして➨ 224 00:13:54,667 --> 00:13:57,670 そんなに 追い詰められているんですか? 225 00:13:57,670 --> 00:14:02,475 (甘矢)追い詰められてなんか… 僕は ただ 事実を…。 226 00:14:05,678 --> 00:14:09,682 わかりますか? 私は 今 怒っています。 227 00:14:09,682 --> 00:14:13,352 整形のしすぎで 表情筋が 壊死しているので➨ 228 00:14:13,352 --> 00:14:16,356 こういうやり方で 伝えるしかありませんが➨ 229 00:14:16,356 --> 00:14:18,357 ウソつきの子どもは➨ 230 00:14:18,357 --> 00:14:22,195 トラウマを抱えた子どもと同様 忌まわしい。 231 00:14:22,195 --> 00:14:26,532 矯正するべく 連れていくしかないようですね。 232 00:14:26,532 --> 00:14:28,868 半地下へ。 233 00:14:28,868 --> 00:14:31,871 そ そんな…。 234 00:14:31,871 --> 00:14:35,641 (甘矢)学園長! 放してください 僕は 何も! 235 00:14:35,641 --> 00:14:39,145 《半地下… ただの うわさだと思ってた。 236 00:14:39,145 --> 00:14:41,981 問題児が 行かされるクラス➨ 237 00:14:41,981 --> 00:14:43,983 ホントに あるんだ… んっ?》 238 00:14:43,983 --> 00:14:45,985 三田? 239 00:14:45,985 --> 00:14:47,987 暴れないでください。 240 00:14:47,987 --> 00:14:51,324 私は こう見えて 92歳の老人ですよ。 241 00:14:51,324 --> 00:14:53,826 嫌です! 半地下は 行きたくないです! 242 00:14:53,826 --> 00:14:56,329 お願いします! (ヒビが入る音) 243 00:15:02,668 --> 00:15:04,670 ふんっ! うっ! 244 00:15:07,673 --> 00:15:09,675 その子を 放せ! 245 00:15:09,675 --> 00:15:14,514 《サンタクロースの能力に目覚めて よかったことが 1つある。 246 00:15:14,514 --> 00:15:16,849 それは… 気付けたことだ➨ 247 00:15:16,849 --> 00:15:19,852 この学園の 異常さに…》 248 00:15:19,852 --> 00:15:24,690 あぁ~ なんですか 何事ですか? 249 00:15:24,690 --> 00:15:28,027 痛い… たぶん…。 250 00:15:28,027 --> 00:15:33,966 リメークを重ねた肌なので 出血とかしないんですよ 私の顔。 251 00:15:33,966 --> 00:15:35,968 それよりも 学内に➨ 252 00:15:35,968 --> 00:15:38,805 あなたを 発見したことのほうが 重大です。 253 00:15:38,805 --> 00:15:40,807 応援を 呼びます。 254 00:15:40,807 --> 00:15:42,809 ふんっ! うおっ! 255 00:15:45,144 --> 00:15:49,315 まさか 本当に現れるとは 思いませんでしたが➨ 256 00:15:49,315 --> 00:15:51,484 ちっとも 怖くありません。 257 00:15:51,484 --> 00:15:55,655 私の務めは 子どもたちを 守ること。 258 00:15:55,655 --> 00:15:58,324 奇遇だな 俺もだ! 259 00:15:58,324 --> 00:16:01,327 俺の体が なぜ こんなに凶暴なのか➨ 260 00:16:01,327 --> 00:16:03,663 答えは 明白だったぜ。 261 00:16:03,663 --> 00:16:05,665 ふんっ! 262 00:16:08,668 --> 00:16:13,005 ハッハッハッハッ! ご自分のイニシャルでも 彫られたんですか? 263 00:16:13,005 --> 00:16:15,007 うっ! 264 00:16:17,009 --> 00:16:19,679 あんたみたいな 大人から➨ 265 00:16:19,679 --> 00:16:22,381 クソガキを 守るためだよ! 266 00:16:25,351 --> 00:16:28,020 (大渋)その バサバサの白髪➨ 267 00:16:28,020 --> 00:16:30,189 顔じゅうに刻まれたシワ➨ 268 00:16:30,189 --> 00:16:33,459 血色の悪い唇に コケた頬。 269 00:16:33,459 --> 00:16:37,964 そして 輝きなど とっくに失った 暗い瞳。 270 00:16:37,964 --> 00:16:43,135 醜い老体が 不法侵入なんて なおさら 容赦しません。 271 00:16:43,135 --> 00:16:46,138 いや 老体は あんたも 一緒だろ。 272 00:16:46,138 --> 00:16:48,307 (大渋)いいえ 私の肉体は➨ 273 00:16:48,307 --> 00:16:51,310 究極の 若作りのうえ 成り立っている。 274 00:16:51,310 --> 00:16:53,312 ただの 老いぼれに➨ 275 00:16:53,312 --> 00:16:57,149 この 大黒愛護学園の 学園長が 務まるとでも? 276 00:16:57,149 --> 00:16:59,151 じゃあ 聞くが➨ 277 00:16:59,151 --> 00:17:01,654 あんた おとといの夜 何 食べた? 278 00:17:01,654 --> 00:17:05,324 (サンタ) 5秒以内に 答えられなければ➨ 279 00:17:05,324 --> 00:17:09,996 あんたの若作りは 脳の老化には なんの効果も ないってことだ。 280 00:17:09,996 --> 00:17:11,998 5! えっ? 281 00:17:11,998 --> 00:17:14,500 4! おととい? 3! 282 00:17:14,500 --> 00:17:17,003 ちょっと待って。 2! 283 00:17:17,003 --> 00:17:20,339 魚の煮つけは 昨日だったか? (サンタ)1! 284 00:17:20,339 --> 00:17:22,842 えっと…。 ゼロ! 285 00:17:22,842 --> 00:17:25,678 時間切れだ! あっ! 286 00:17:25,678 --> 00:17:28,347 (大渋)湯豆腐だ! (冬村)じじくさ。 287 00:17:28,347 --> 00:17:30,349 (サンタ)ふんっ! 288 00:17:32,685 --> 00:17:35,788 なかなか 痛いところを 突きますね。 289 00:17:35,788 --> 00:17:40,960 さすがは 全能の老人 サンタクロース。 290 00:17:40,960 --> 00:17:43,963 (サンタ)うぅ…。 (冬村)あんた 重すぎ! 291 00:17:43,963 --> 00:17:46,132 引っ張らないと 移動できないなんて! 292 00:17:46,132 --> 00:17:48,134 しかたないだろ! 293 00:17:48,134 --> 00:17:52,638 さっき 生えたばっかりで まだ うまく使いこなせないんだよ! 294 00:17:52,638 --> 00:17:55,308 寮の屋上までは 追ってこないよね。 295 00:17:55,308 --> 00:17:58,144 危なかった…。 296 00:17:58,144 --> 00:18:00,313 ふんっ! 冬村! 297 00:18:00,313 --> 00:18:02,982 ああっ… ああっ…。 298 00:18:02,982 --> 00:18:06,152 あんたは 私と三田を脅迫した。 299 00:18:06,152 --> 00:18:09,989 スタンガンで 気絶させて 縛り上げて 脅したんだよ。 300 00:18:09,989 --> 00:18:14,493 三田の正体を 知られた以上 あんたを 殺すしかない。 301 00:18:14,493 --> 00:18:18,331 黙っとけば よかったのに 自業自得だね。 302 00:18:18,331 --> 00:18:20,333 冬村 落ち着けって! 303 00:18:20,333 --> 00:18:24,337 僕だって… 僕だって やりたくなかった! 304 00:18:24,337 --> 00:18:27,340 使命があって しかたなく…。 305 00:18:29,508 --> 00:18:32,011 んっ? あ 甘矢➨ 306 00:18:32,011 --> 00:18:34,280 一応 ルームメートとして言うけど➨ 307 00:18:34,280 --> 00:18:37,283 お前が 同情 買いたい時に たまにする➨ 308 00:18:37,283 --> 00:18:41,287 その もの憂げな美少年の顔は 冬村には 効かないと思う。 309 00:18:41,287 --> 00:18:43,289 うわ~っ! (冬村)目障り! 310 00:18:43,289 --> 00:18:45,458 待って待って 待って! 本当だ! 311 00:18:45,458 --> 00:18:50,296 三田に! サンタクロースを 現役復帰してほしいんだ! 312 00:18:50,296 --> 00:18:56,135 (甘矢)僕の家は 老舗のケーキ屋で もう 傾きかけてる。 313 00:18:56,135 --> 00:18:58,471 こんなご時世じゃ 当然だ。 314 00:18:58,471 --> 00:19:00,639 子どもも 減っていて➨ 315 00:19:00,639 --> 00:19:03,309 国も どんどん 貧しくなってるから…。 316 00:19:03,309 --> 00:19:05,811 そうだろ? 317 00:19:05,811 --> 00:19:08,814 《大黒愛護学園の校舎は➨ 318 00:19:08,814 --> 00:19:11,650 かつて 大型の百貨店だった。 319 00:19:11,650 --> 00:19:15,821 この国では すべてのものが 貧しくなり続けている》 320 00:19:15,821 --> 00:19:19,492 でも 本物の サンタクロースがいると知れたら➨ 321 00:19:19,492 --> 00:19:21,827 伝説が 本当だと わかれば➨ 322 00:19:21,827 --> 00:19:25,164 また クリスマスって行事が この国に 定着するはずだ! 323 00:19:25,164 --> 00:19:28,334 そしたら 僕の実家は V字回復。 324 00:19:28,334 --> 00:19:31,170 昔みたいに たくさんのケーキを作って➨ 325 00:19:31,170 --> 00:19:33,272 みんなに 売ることができる! 326 00:19:33,272 --> 00:19:36,442 12月は 繁忙期だ~ なんて言って…。 327 00:19:36,442 --> 00:19:38,444 《変な感じだ…。 328 00:19:38,444 --> 00:19:42,782 もう 誰も サンタクロースを 信じなくなった この時代に➨ 329 00:19:42,782 --> 00:19:46,952 2人の子どもだけが 俺のことを 信じている…。 330 00:19:46,952 --> 00:19:50,623 信じる子どもの力が 2つ。 331 00:19:50,623 --> 00:19:55,628 それだけで なぜ こんなに 力が!》 332 00:19:55,628 --> 00:19:58,464 そんなの 本当の話か わからない。 333 00:19:58,464 --> 00:20:00,633 ぐっ! お前は 信用できない! 334 00:20:00,633 --> 00:20:03,803 少なくとも 大人よりは 信用できるはずだよ。 335 00:20:03,803 --> 00:20:06,972 さっきの学園長 見ただろ? 336 00:20:06,972 --> 00:20:09,809 僕ら 一緒に 逃げてきたじゃないか。 337 00:20:09,809 --> 00:20:12,645 子どもだって いつかは 大人になる。 338 00:20:12,645 --> 00:20:14,814 信用できないのは みんな 同じ。 339 00:20:14,814 --> 00:20:16,982 この国では みんな いずれ➨ 340 00:20:16,982 --> 00:20:20,319 大渋学園長みたいな 異常な老人になるんだよ! 341 00:20:20,319 --> 00:20:24,323 誰のことも 信じられない! (サンタ)冬村! 342 00:20:24,323 --> 00:20:26,992 甘矢の言っていることは 本当だ。 343 00:20:26,992 --> 00:20:30,830 見えるんだ… 俺には。 344 00:20:30,830 --> 00:20:34,166 えっ? サンタクロースの能力? 345 00:20:34,166 --> 00:20:36,168 老眼って➨ 346 00:20:36,168 --> 00:20:40,339 近くよりも 遠くのが 見やすいんだよね! 347 00:20:40,339 --> 00:20:43,175 (サンタ) 南の方角に 看板が立ってる。 348 00:20:43,175 --> 00:20:46,178 甘矢パーティー ってな。 349 00:20:46,178 --> 00:20:48,180 パティスリーね。 はぁ? 350 00:20:48,180 --> 00:20:50,182 能力じゃなくて 老眼!? 351 00:20:50,182 --> 00:20:52,685 能力とか 使いこなせてないし…。 352 00:20:52,685 --> 00:20:55,855 でも これも 能力の1つと言えるだろ? 353 00:20:55,855 --> 00:20:57,857 老いるって➨ 354 00:20:57,857 --> 00:21:00,526 衰えることばかりじゃないぜ 冬村。 355 00:21:00,526 --> 00:21:04,029 俺が 保証する。 356 00:21:04,029 --> 00:21:08,367 (甘矢)三田 信じてくれて マジで ありがとう。 357 00:21:08,367 --> 00:21:11,704 いや 頼みごとよりも 今は 大事な 確認事項がある。 358 00:21:11,704 --> 00:21:15,007 冬村 ぷちっこグミ 持ってるか? 359 00:21:21,213 --> 00:21:24,049 ふぅ… よし。 360 00:21:24,049 --> 00:21:27,553 今日 あったことは 3人だけの秘密だ。 361 00:21:27,553 --> 00:21:31,390 (三田)俺は これ以上 誰にも 正体がバレたくないんだ。 362 00:21:31,390 --> 00:21:35,327 俺たちは あの 大渋学園長に 目をつけられたかもしれない。 363 00:21:35,327 --> 00:21:37,329 約束を 守ってるうちは➨ 364 00:21:37,329 --> 00:21:40,666 2人に 何も起きないように 俺が 守ってやる。 365 00:21:40,666 --> 00:21:43,669 誰にも 言わない! よし! 366 00:21:43,669 --> 00:21:45,671 冬村も! 367 00:21:50,176 --> 00:21:53,512 約束だ! 368 00:21:53,512 --> 00:21:57,850 《三田:クラスメートを 一緒に 捜してほしい冬村と➨ 369 00:21:57,850 --> 00:22:02,354 実家のために サンタクロースに 現役復帰してほしい甘矢。 370 00:22:02,354 --> 00:22:06,358 俺を頼ってる以上 2人から 秘密は漏れない。 371 00:22:06,358 --> 00:22:09,028 それにしても➨ 372 00:22:09,028 --> 00:22:14,033 冬村は どうして 俺の正体を 知っていたんだろう?》 373 00:22:14,033 --> 00:22:17,536 ああ もう! 三田 ここ どうなってる? 374 00:22:17,536 --> 00:22:20,206 どうしよう ハゲたりしたら…。 375 00:22:20,206 --> 00:22:22,541 大げさだな 甘矢は。 376 00:22:22,541 --> 00:22:25,044 (甘矢)もう… あっ ちょっと痛いもん! 377 00:22:25,044 --> 00:22:27,379 (大渋)ええ 間違いありません。 378 00:22:27,379 --> 00:22:31,383 床に でかでかと 記名までして 去っていったんですからね➨ 379 00:22:31,383 --> 00:22:33,319 「S」と。 380 00:22:33,319 --> 00:22:36,488 巨体に 白いヒゲと 足のソリ➨ 381 00:22:36,488 --> 00:22:38,657 そして あの眼光。 382 00:22:38,657 --> 00:22:40,993 もう 疑いの余地は ないでしょう。 383 00:22:40,993 --> 00:22:47,100 あなたのチームが 血眼になって 探している男… サンタクロースですよ。 384 00:22:47,100 --> 00:22:52,404 ☎(大渋)赤衣の特捜隊が 動き出す時です。