1 00:02:16,303 --> 00:02:20,641 《サンタ:たしかに… これは 終わりのない戦いになるか。 2 00:02:20,641 --> 00:02:23,310 クソッ! どうすればいい!? 3 00:02:23,310 --> 00:02:26,313 俺は 大切なことを 忘れていたのか!? 4 00:02:26,313 --> 00:02:28,982 子どもの恐ろしさを…。 5 00:02:28,982 --> 00:02:32,986 子どもの… 残酷さを…》 6 00:02:36,923 --> 00:02:39,326 (生田目)ぐあっ! 7 00:02:46,600 --> 00:02:48,602 ふ… 冬村!? 8 00:02:48,602 --> 00:02:51,938 (冬村)私はさ… 体はでっかいのに➨ 9 00:02:51,938 --> 00:02:54,775 中身は まるっきりのクソガキなの。 10 00:02:54,775 --> 00:02:57,277 あんたと一緒なんだよ 三田! 11 00:02:57,277 --> 00:03:00,280 だから ここに来た! 12 00:03:03,617 --> 00:03:06,787 うおっ!? ((柳生田:なぁ 三田…。 13 00:03:06,787 --> 00:03:10,957 未成人式が夕方に行われる理由 知ってるか? 14 00:03:10,957 --> 00:03:14,795 (三田)理由なんか あんの? (柳生田)夜になる直前の空は➨ 15 00:03:14,795 --> 00:03:18,298 太陽の残光で ひときわ きれいな夕日になる。 16 00:03:18,298 --> 00:03:20,967 その 数十分間の薄明を➨ 17 00:03:20,967 --> 00:03:26,640 人生で いちばん美しいとされる 15歳の姿に たとえるからだ。 18 00:03:26,640 --> 00:03:31,144 でも この薄明の夕日は ただ きれいなだけじゃなくて…。 19 00:03:31,144 --> 00:03:35,916 なんつぅか… ギリギリ バランスを保ってるっていうか…。 20 00:03:35,916 --> 00:03:39,586 見てるこっちが 怖くなるような空だろ? 21 00:03:39,586 --> 00:03:43,590 たしかに おめぇら思春期の危うさ そのものだよな。 22 00:03:43,590 --> 00:03:45,926 (三田)何それ… どういうこと? 23 00:03:45,926 --> 00:03:50,630 いつか お前も夕日を見て 理解する日がくるさ…)) 24 00:03:59,439 --> 00:04:01,942 三田…。 25 00:04:01,942 --> 00:04:07,614 《冬村四織… 俺を サンタクロースとして覚醒させた 子ども。 26 00:04:07,614 --> 00:04:09,950 呪いを解放した人間…。 27 00:04:09,950 --> 00:04:13,286 そうだ… 俺は サンタクロースだ。 28 00:04:13,286 --> 00:04:16,623 相手は 子どもなんだ。 29 00:04:16,623 --> 00:04:18,625 暴力は…》 30 00:04:18,625 --> 00:04:20,627 もう やめだ! 31 00:04:20,627 --> 00:04:22,929 逃げるぞ 冬村! 32 00:04:25,632 --> 00:04:28,969 (二胡)あのバカ 当分 戻ってこないな。 33 00:04:28,969 --> 00:04:31,972 薄明だってのによ…。 34 00:04:31,972 --> 00:04:37,377 薄明ねぇ… 美しさでいったら 私の勝ち。 35 00:04:40,080 --> 00:04:42,916 生田目二海 どこ行った!? 36 00:04:42,916 --> 00:04:46,253 (甘矢)三田たち ちゃんと逃げられたかな? 37 00:04:46,253 --> 00:04:50,857 《三田 冬村… 無事でいてくれよ》 38 00:04:54,261 --> 00:04:57,931 (生田目)あれ? もしかして 大人? 39 00:04:57,931 --> 00:05:00,267 (小野)えっ!? 未成人式に➨ 40 00:05:00,267 --> 00:05:02,269 大人がまぎれこんでたら➨ 41 00:05:02,269 --> 00:05:04,938 見つけ次第 殺すって決めてるんです。 42 00:05:04,938 --> 00:05:06,940 うっ! 43 00:05:06,940 --> 00:05:10,944 あ… でも サンタ 殺さなきゃいけないから➨ 44 00:05:10,944 --> 00:05:13,280 弾 節約しとこうかな。 45 00:05:13,280 --> 00:05:15,282 《三田くん?》 46 00:05:15,282 --> 00:05:17,284 うっ…。 それに あなた…。 47 00:05:17,284 --> 00:05:19,586 殺すまでもなさそうだし。 48 00:05:21,621 --> 00:05:23,623 《冬村さん…》 49 00:05:26,293 --> 00:05:28,295 えっ!? 50 00:05:33,300 --> 00:05:36,236 ちょっと お腹すいちゃった…。 51 00:05:36,236 --> 00:05:38,738 えっ!? 背中に 「十」が! 52 00:05:38,738 --> 00:05:41,241 じゅ… 10組だ! 53 00:05:41,241 --> 00:05:43,243 (銃声と悲鳴) 54 00:05:43,243 --> 00:05:45,245 うわ~っ! 55 00:05:45,245 --> 00:05:47,848 落ち着け! 校舎に入れ! 56 00:05:58,925 --> 00:06:01,928 《やっぱ お箸って嫌いだな…。 57 00:06:01,928 --> 00:06:04,097 上手に使えない子は➨ 58 00:06:04,097 --> 00:06:07,267 大人に 愛されてこなかった証拠だもん。 59 00:06:07,267 --> 00:06:10,270 私としたことが 不覚…。 60 00:06:10,270 --> 00:06:13,940 法律にのっとって 大人しか殺さない主義なのに➨ 61 00:06:13,940 --> 00:06:16,276 子どもに銃を向けちゃった。 62 00:06:16,276 --> 00:06:18,612 きっと 思い出したんだ。 63 00:06:18,612 --> 00:06:21,948 大人と子どもが 信頼し合ってるのを見て➨ 64 00:06:21,948 --> 00:06:25,785 母親とのトラウマを思い出した?》 65 00:06:25,785 --> 00:06:28,788 フフ… な~んてね。 66 00:06:30,957 --> 00:06:35,362 ひとりぼっちのお祭りは つまんないなぁ…。 67 00:06:39,065 --> 00:06:41,401 三田たち 逃げられたんだ。 68 00:06:41,401 --> 00:06:44,571 とりあえず よか… あっ! 69 00:06:44,571 --> 00:06:46,573 いっ!? 70 00:06:52,245 --> 00:06:54,914 お前ら 何やってんだよ! 71 00:06:54,914 --> 00:06:56,916 逃げたんじゃないのかよ!? 72 00:06:56,916 --> 00:06:59,753 冬村まで 生田目に 狙われそうだったから➨ 73 00:06:59,753 --> 00:07:01,755 離れただけだ! 冬村! 74 00:07:01,755 --> 00:07:04,257 肌着で そんなポーズとるな! 75 00:07:04,257 --> 00:07:06,259 俺 やっぱ行ってくるよ。 76 00:07:06,259 --> 00:07:09,596 はぁ!? あいつは 俺のことを待っている。 77 00:07:09,596 --> 00:07:12,432 殺人鬼でも 子どもが待ってるなら➨ 78 00:07:12,432 --> 00:07:16,269 サンタは行かないと。 それでまた 撃たれ続けるの? 79 00:07:16,269 --> 00:07:19,272 無抵抗で? 仕方ないだろ…。 80 00:07:19,272 --> 00:07:22,275 (サンタ)子どもとは そういう戦い方をするしかない。 81 00:07:22,275 --> 00:07:24,277 だって そうだろ? 82 00:07:24,277 --> 00:07:27,947 俺が 冬村みたいに ぶん殴るわけにはいかないからな。 83 00:07:27,947 --> 00:07:30,283 あんな ボコボコに… まったく。 84 00:07:30,283 --> 00:07:33,286 子どもは いくらでも 子どもを殴っていいんだよ。 85 00:07:33,286 --> 00:07:35,722 冬村… それは暴論。 86 00:07:35,722 --> 00:07:37,724 本気で そう思うよ。 87 00:07:37,724 --> 00:07:40,560 大人が 子どもを殴るのは 虐待になるけど➨ 88 00:07:40,560 --> 00:07:42,896 子ども同士なら ただのケンカじゃん。 89 00:07:42,896 --> 00:07:47,901 納得するまで 殴り合えばいいんだよ。 ケンカ…。 90 00:07:47,901 --> 00:07:50,236 甘矢! ぷちっこグミ 持ってるか? 91 00:07:50,236 --> 00:07:53,239 君といるときは いつも持ち歩いてるよ。 92 00:07:53,239 --> 00:07:55,909 まったく…。 93 00:07:55,909 --> 00:07:57,911 あ~っ! (甘矢)ちょっ… 三田! 94 00:07:59,913 --> 00:08:01,915 (足音) 95 00:08:01,915 --> 00:08:03,917 あっ…。 96 00:08:05,919 --> 00:08:09,589 あれ? 三田くんに戻ったんだ サンタさん…。 97 00:08:09,589 --> 00:08:12,258 エヘヘ… ちょっと うれしいかも。 98 00:08:12,258 --> 00:08:16,930 私 同級生と行事やお祭りに 参加したことないから…。 99 00:08:16,930 --> 00:08:18,932 しかも ほら… 貸し切り! 100 00:08:18,932 --> 00:08:22,602 それは お前が 未成人式を 滅茶苦茶にしたからだ! 101 00:08:22,602 --> 00:08:25,271 今日だけで すでに 大人を3人 撃ってるだろ! 102 00:08:25,271 --> 00:08:27,273 もう こんなこと やめ…。 103 00:08:27,273 --> 00:08:29,275 えっ!? うおっ! 104 00:08:29,275 --> 00:08:32,278 子どもの姿で 説教たれないでよ。 105 00:08:32,278 --> 00:08:34,581 説教じゃない! これは ケンカだ! 106 00:08:38,218 --> 00:08:40,220 《出血きた!》 107 00:08:40,220 --> 00:08:42,222 くっ! 108 00:08:42,222 --> 00:08:44,891 《俺の体は 血だろうと なんだろうと➨ 109 00:08:44,891 --> 00:08:48,228 赤色を身につけると サンタに変身し…。 110 00:08:48,228 --> 00:08:50,897 グミを食べて 子どもに戻る。 111 00:08:50,897 --> 00:08:52,899 これなら できる》 112 00:08:52,899 --> 00:08:56,603 《変身しながら… 互角の戦い》 113 00:09:01,241 --> 00:09:03,910 気味悪いんだけど それ! 今すぐ やめて! 114 00:09:03,910 --> 00:09:07,414 ハハハハ! どうしたんだ? 様子がおかしいぞ。 115 00:09:07,414 --> 00:09:10,750 怖いんだろ? こんな かわいい見た目の俺がさ➨ 116 00:09:10,750 --> 00:09:12,919 ゴリゴリのおっさんになるのが…。 117 00:09:12,919 --> 00:09:14,921 俺も 最初は怖かった! 118 00:09:14,921 --> 00:09:18,258 ((怖いんでしょ? 二海ちゃん。 119 00:09:18,258 --> 00:09:21,594 きれいだった お母さんが どんどん 老いていくのが➨ 120 00:09:21,594 --> 00:09:23,930 怖いんでしょ? 121 00:09:23,930 --> 00:09:29,936 若さは宝… だもんね。 (生田目)そんなことないよ)) 122 00:09:29,936 --> 00:09:32,272 《生田目:本当は怖かった。 123 00:09:32,272 --> 00:09:34,207 お母さんが老いていくごとに➨ 124 00:09:34,207 --> 00:09:39,379 どんどん変わっていくのを もう見たくなくて 殺した。 125 00:09:39,379 --> 00:09:44,217 私もお母さんも 同じものを恐れていた》 126 00:09:44,217 --> 00:09:47,220 落ち着け! 怖がらなくていいんだ。 127 00:09:49,556 --> 00:09:51,558 みんな 一緒だ…。 128 00:09:51,558 --> 00:09:53,560 老いていくんだ! 129 00:09:53,560 --> 00:09:55,862 生田目… 変わっていくものなんだよ! 130 00:09:57,897 --> 00:09:59,899 うあぁ~っ! 131 00:10:03,903 --> 00:10:07,407 あんたのせいで 嫌なこと 思い出してばっか! 132 00:10:07,407 --> 00:10:09,809 もう… 許さない!! 133 00:10:18,251 --> 00:10:20,920 《えっ!? なんか 様子が…》 134 00:10:20,920 --> 00:10:24,924 うっ… うぅ…。 ちょっと! 三田のやつ➨ 135 00:10:24,924 --> 00:10:27,260 あんな ちっこい女子との 殴り合いで➨ 136 00:10:27,260 --> 00:10:30,597 ダメージ 受けすぎじゃない? もう ボロボロじゃん。 137 00:10:30,597 --> 00:10:34,601 いや… あれは 彼女からのダメージじゃないと思うよ。 138 00:10:34,601 --> 00:10:36,603 どういうこと? 139 00:10:44,277 --> 00:10:47,780 三田は 出血のせいで 何度も変身してる。 140 00:10:47,780 --> 00:10:54,287 連続の変身で きっと… 体に負担がかかってるんだ! 141 00:10:58,291 --> 00:11:01,628 《サンタの状態の身体を 仮に 60代だとして➨ 142 00:11:01,628 --> 00:11:05,298 この変身は 人間の50年の成長や衰えを➨ 143 00:11:05,298 --> 00:11:07,300 一瞬で こなすようなもの。 144 00:11:07,300 --> 00:11:10,970 1回きりでも 相当な負担がかかる行為だ。 145 00:11:10,970 --> 00:11:15,375 骨 筋肉 血管… すべて もう 限界に近いはず》 146 00:11:17,310 --> 00:11:20,613 《まずい… 意識が もうろうとしてきた》 147 00:11:26,319 --> 00:11:30,323 どうやら… 気味の悪い戦いも ここまでですか。 148 00:11:30,323 --> 00:11:34,928 あなたの変身する姿を見ていて 再確認できましたよ。 149 00:11:34,928 --> 00:11:37,096 大人になるということは➨ 150 00:11:37,096 --> 00:11:40,600 なんて 痛みの伴うことなんだろうって…。 151 00:11:42,602 --> 00:11:45,271 《冬村さん 大丈夫かな…》 152 00:11:45,271 --> 00:11:48,274 ハァ ハァ ハァ…。 153 00:11:48,274 --> 00:11:54,280 ((大渋:小野一会… 今の君の体を 襲っているのは 成長痛だ。 154 00:11:54,280 --> 00:11:56,616 成長痛…。 155 00:11:56,616 --> 00:12:00,787 毎晩 体中に 激痛が走るんじゃないかい? 156 00:12:00,787 --> 00:12:03,623 通常 夜 起きるものだからね。 157 00:12:03,623 --> 00:12:08,294 フン… まるで 蜜に漬け込んだ 石けんのような匂い。 158 00:12:08,294 --> 00:12:11,631 まぎれもなく 大人の女の匂いだな。 159 00:12:11,631 --> 00:12:13,800 吐き気がする。 160 00:12:13,800 --> 00:12:16,302 いっ! 161 00:12:16,302 --> 00:12:20,306 急激な成長に 体が悲鳴を上げているね。 162 00:12:20,306 --> 00:12:24,978 君は禁忌を侵して 一晩で 第二次性徴期を終えた。 163 00:12:24,978 --> 00:12:28,648 それが どんなに 罪深いことだったのか…。 164 00:12:28,648 --> 00:12:32,986 その痛みが たっぷりと教えてくれるだろう。 165 00:12:32,986 --> 00:12:37,423 案外 優しいんですね 大渋学園長…。 166 00:12:37,423 --> 00:12:40,927 核心には 触れないでいてくださるなんて。 167 00:12:40,927 --> 00:12:44,264 でも お気遣いは無用です。 168 00:12:44,264 --> 00:12:48,768 私… 死ぬんですよね。 169 00:12:51,104 --> 00:12:55,274 はぁ… 自分の体のことですからね。 170 00:12:55,274 --> 00:12:57,944 自分が いちばんわかってますよ。 171 00:12:57,944 --> 00:13:02,949 夜ごと ひどくなる この痛みに 体が耐えられるとは思えない。 172 00:13:02,949 --> 00:13:06,786 たぶん 近いうちに 朝を迎えられないまま➨ 173 00:13:06,786 --> 00:13:08,955 死ぬんじゃないかな…。 174 00:13:08,955 --> 00:13:12,625 もう 覚悟はできています。 175 00:13:12,625 --> 00:13:15,294 驚いたな…。 176 00:13:15,294 --> 00:13:18,631 泣きも わめきもせずに 死を受け入れて➨ 177 00:13:18,631 --> 00:13:20,967 私と対等に話している。 178 00:13:20,967 --> 00:13:25,304 今 ここで 君と 酒でも飲みかわしたい気分だよ。 179 00:13:25,304 --> 00:13:30,309 私に残された時間は短いので 遠慮します。 180 00:13:30,309 --> 00:13:37,317 限られた時間は すべて 冬村さんに使いたいんです)) 181 00:13:41,254 --> 00:13:44,590 (小野)ハァ… まずい 夜が近づいてる…。 182 00:13:44,590 --> 00:13:49,595 フフ… まさか 今日だったとはね。 183 00:13:49,595 --> 00:13:53,933 ((大人になるとは なんて 不幸なことだろうね。 184 00:13:53,933 --> 00:13:58,271 そう思わないか? 小野一会)) 185 00:13:58,271 --> 00:14:01,274 冬村さん… うっ…。 186 00:14:11,284 --> 00:14:15,288 変身が止まった… もう… 終わりだ。 187 00:14:17,290 --> 00:14:22,128 やっぱり その 14歳の姿のほうが いいですよ 三田くん。 188 00:14:22,128 --> 00:14:25,631 肌は ピチピチだし 髪も ハリコシがあって➨ 189 00:14:25,631 --> 00:14:27,633 かわいいから…。 190 00:14:27,633 --> 00:14:30,470 あんな 老いぼれた姿に変身して 戦うなんて➨ 191 00:14:30,470 --> 00:14:32,472 体に毒だったんですって。 192 00:14:32,472 --> 00:14:36,075 この勝負… 私の勝ちですね。 193 00:14:36,075 --> 00:14:38,911 ハハ… アハハハ…。 194 00:14:38,911 --> 00:14:41,581 俺 初めてかもしれない…。 195 00:14:41,581 --> 00:14:45,251 はっ! 今までだったら➨ 196 00:14:45,251 --> 00:14:49,756 むしろ 喜んでいたはずなのに…。 197 00:14:49,756 --> 00:14:52,925 かわいいって言われて ムカついたのなんて➨ 198 00:14:52,925 --> 00:14:55,428 生まれて初めてだぜ! 199 00:14:55,428 --> 00:14:58,331 男ってのは…。 200 00:15:02,935 --> 00:15:08,775 こんなこと思ったこともないし 言うのも 俺自身 初めてだけど➨ 201 00:15:08,775 --> 00:15:11,611 心のまま 言ってみるぜ! 202 00:15:11,611 --> 00:15:15,782 男ってのは カッコよくなきゃ なんの意味もねぇんだよ! 203 00:15:15,782 --> 00:15:18,785 俺は俺なりに 楽しませてもらうぜ! 204 00:15:18,785 --> 00:15:23,289 俺自身の この変身を! うっ…。 205 00:15:23,289 --> 00:15:29,295 本当に 今日 サンタさんに会えるのを 楽しみにしてたんだから。 206 00:15:29,295 --> 00:15:33,633 サンタさん 殺させて… お願い! 207 00:15:33,633 --> 00:15:35,902 ぐあっ! 208 00:15:35,902 --> 00:15:39,405 俺は お前に 殺されるわけにはいかない! 209 00:15:39,405 --> 00:15:42,909 はぁ? サンタクロースは 子どもの願いを➨ 210 00:15:42,909 --> 00:15:47,914 叶えてくれるんじゃないの? ウソつき! 大人って クソだね! 211 00:15:49,916 --> 00:15:53,586 ((大人って クソだな!)) 212 00:15:53,586 --> 00:15:57,757 《ここで死んだら 甘矢にやらせてしまったことが➨ 213 00:15:57,757 --> 00:15:59,926 すべて 無駄になる。 214 00:15:59,926 --> 00:16:02,328 それは 本当のクソだ》 215 00:16:04,597 --> 00:16:07,300 《俺を待ってる子どもがいる》 216 00:16:13,940 --> 00:16:17,343 《俺を 必要としている子どももいる》 217 00:16:24,450 --> 00:16:27,620 ホッ… ホッホ…。 218 00:16:27,620 --> 00:16:30,289 ホーッホッホッホ! 219 00:16:30,289 --> 00:16:33,125 その笑い方 キモいんだけど…。 220 00:16:33,125 --> 00:16:35,895 早く 私に殺されてくれない? 221 00:16:35,895 --> 00:16:40,066 生田目二海… それが 本当に お前の願いか? 222 00:16:40,066 --> 00:16:42,902 はぁ!? お前が 本当に欲しいものは➨ 223 00:16:42,902 --> 00:16:47,907 なんだ? 手に入れたいのは 殺し相手のオモチャじゃないんだろ? 224 00:16:47,907 --> 00:16:50,743 本当は わかってるんじゃないか? 225 00:16:50,743 --> 00:16:54,247 大人を殺したって それは手に入らないってこと。 226 00:16:54,247 --> 00:16:56,249 生田目二海! 227 00:16:58,251 --> 00:17:00,253 ((二海ちゃん…)) ひっ! 228 00:17:00,253 --> 00:17:02,588 うっさい うっさい! うっさい! 229 00:17:02,588 --> 00:17:04,891 うっさい! うっさ~い!! 230 00:17:08,261 --> 00:17:10,863 もう一度 耐久レースだ! 231 00:17:12,932 --> 00:17:15,768 《冬村:あれは 単なる変身じゃない。 232 00:17:15,768 --> 00:17:19,105 三田が 本当の大人になっていく…》 233 00:17:19,105 --> 00:17:25,111 ((大人になっちゃった私はもう 大黒愛護学園にはいられないよ)) 234 00:17:25,111 --> 00:17:27,280 《小野だって そうだ…。 235 00:17:27,280 --> 00:17:29,282 なのに 私は こんなところで…》 236 00:17:29,282 --> 00:17:32,952 甘矢 ごめん! 私 小野のところへ戻らなきゃ! 237 00:17:32,952 --> 00:17:35,554 こんなときに ひとりぼっちで 置いてきちゃったよ! 238 00:17:35,554 --> 00:17:39,225 えっ! 三田は!? あいつはもう 一人でも大丈夫! 239 00:17:39,225 --> 00:17:42,028 まぁ… たしかに…。 240 00:17:44,563 --> 00:17:46,565 《小野!》 241 00:17:49,569 --> 00:17:51,571 ((すごく うれしい)) 242 00:17:51,571 --> 00:17:55,074 《バカだ 私! 小野は 私との未成人式を➨ 243 00:17:55,074 --> 00:17:58,911 すごい楽しみにしてたのに… それなのに…》 244 00:17:58,911 --> 00:18:02,915 ((冬村さん その髪型 すごい かわいい!)) 245 00:18:02,915 --> 00:18:04,917 《私だって 思ったんだ! 246 00:18:04,917 --> 00:18:08,921 髪型が すごくかわいくて 袴姿が似合ってて➨ 247 00:18:08,921 --> 00:18:11,924 前髪直してる仕草も 全部が最高に小野で➨ 248 00:18:11,924 --> 00:18:14,260 見惚れちゃったんだ! 249 00:18:14,260 --> 00:18:18,764 私 バカだ! 小野に なんにも伝えてない! 250 00:18:18,764 --> 00:18:22,268 小野… 遅くなって ごめん!》 251 00:18:25,271 --> 00:18:27,607 さぁ こい! 252 00:18:27,607 --> 00:18:30,276 ムチでも弾でも こぶしでも! 253 00:18:30,276 --> 00:18:34,880 いや… もう 弾なくなった。 254 00:18:34,880 --> 00:18:36,882 えっ? 255 00:18:36,882 --> 00:18:39,218 《俺のカラ元気…。 256 00:18:39,218 --> 00:18:45,224 俺は 繰り返しの変身のせいで 全身 骨折や打撲で ボロボロ。 257 00:18:45,224 --> 00:18:50,563 生田目も 俺との殴り合いと 狙撃の反動で 体力の限界》 258 00:18:50,563 --> 00:18:54,400 そうか… だったら もう 終わらせるときかもな。 259 00:18:54,400 --> 00:18:56,569 生田目。 260 00:18:56,569 --> 00:19:00,906 寝かしつけの抱擁… あれで 決着だ! 261 00:19:00,906 --> 00:19:04,577 はぁ? あいつ いつの間に必殺技なんか…。 262 00:19:04,577 --> 00:19:08,748 そう 子どもを全力で抱きしめて 失神させる! 263 00:19:08,748 --> 00:19:11,250 それ いいの!? 《といっても➨ 264 00:19:11,250 --> 00:19:14,253 黒サンタにならないと あの技はできない。 265 00:19:14,253 --> 00:19:16,922 もう そんな気力は 俺には…》 266 00:19:16,922 --> 00:19:18,924 ん? 267 00:19:25,598 --> 00:19:27,600 《逃げた!? 初めて!》 268 00:19:27,600 --> 00:19:29,602 《冗談じゃない!》 269 00:19:29,602 --> 00:19:31,604 お… おい! 待て! 270 00:19:33,773 --> 00:19:35,708 おわっ! あっ…。 271 00:19:35,708 --> 00:19:39,545 《私を抱きしめていいのは ただ 一人だけ! 272 00:19:39,545 --> 00:19:41,881 戦いとか関係なしに➨ 273 00:19:41,881 --> 00:19:45,551 私は 他の誰かに 抱きしめられるわけにはいかない。 274 00:19:45,551 --> 00:19:48,888 あの人の手を忘れちゃう! 275 00:19:48,888 --> 00:19:51,557 逃げなきゃ… 逃げなきゃ!》 276 00:19:51,557 --> 00:19:53,559 あっ! やっ…。 277 00:19:55,561 --> 00:19:59,565 《忘れないで… 思い出して…。 278 00:19:59,565 --> 00:20:03,569 あの人の感触を… あの人の声を…》 279 00:20:03,569 --> 00:20:07,239 ((二海ちゃん…。 280 00:20:07,239 --> 00:20:09,575 な~に? お母さん。 281 00:20:09,575 --> 00:20:13,579 大切な話をするから よく聞いてね。 282 00:20:13,579 --> 00:20:17,750 ん? う… うん。 あれ? 顔が…。 283 00:20:17,750 --> 00:20:22,588 あなたが何をしても 私には もう叱ることはできない。 284 00:20:22,588 --> 00:20:28,894 あなたが いくら 大人を撃っても お祭りを滅茶苦茶にしても…。 285 00:20:30,930 --> 00:20:34,934 な… なんの話? お母さん…。 286 00:20:34,934 --> 00:20:39,605 でも 大丈夫。 今のあなたには 友達がいる。 287 00:20:39,605 --> 00:20:45,277 決して あなたを一人にせず 真剣に話を聞いてくれて➨ 288 00:20:45,277 --> 00:20:48,280 叱ってくれる友達がいる。 289 00:20:48,280 --> 00:20:51,617 もう… さみしくない)) 290 00:20:51,617 --> 00:20:54,286 (せき込む声) 291 00:20:54,286 --> 00:20:58,791 お母さ…。 292 00:21:02,628 --> 00:21:06,298 火事だ! 倉庫が燃えてる! 誰か 消火器を! 293 00:21:06,298 --> 00:21:09,635 現場に生徒は!? 10組は全員 目が覚めて➨ 294 00:21:09,635 --> 00:21:12,938 校舎にいるはずだ。 よし 全員 無事だな。 295 00:21:14,974 --> 00:21:23,382 ((二海ちゃん 今度は あなたから 新しい友達を抱きしめるの)) 296 00:21:25,985 --> 00:21:28,320 火の勢いが どんどん増してる! 297 00:21:28,320 --> 00:21:30,990 あれ? 今 なんか 動かなかったか!? 298 00:21:30,990 --> 00:21:32,992 気味悪いこと言うな! 299 00:21:32,992 --> 00:21:35,394 この炎で 無事な人間なんていないぞ! 300 00:21:37,263 --> 00:21:40,933 気のせいか…。 ちょ… ちょっと待て! 今…。 301 00:21:40,933 --> 00:21:58,284 ♬~ 302 00:21:58,284 --> 00:22:00,786 燃えてない…。 大丈夫か? 303 00:22:02,788 --> 00:22:04,790 さ… さんだ…。 304 00:22:04,790 --> 00:22:06,959 (せき込む声) 305 00:22:06,959 --> 00:22:11,297 煙 吸ったか… 大丈夫? 306 00:22:11,297 --> 00:22:14,466 (大渋)大人殺しの 10組といえども➨ 307 00:22:14,466 --> 00:22:17,369 やはり まだまだ 子どもでしたね。 308 00:22:19,805 --> 00:22:21,807 大渋…。 309 00:22:21,807 --> 00:22:26,979 我が校の大切な生徒の命を 救ってくれたことを感謝する。 310 00:22:26,979 --> 00:22:29,982 ミスターS。 311 00:22:29,982 --> 00:22:33,652 お… お前が 全部 仕組んだことなんだろ!? 312 00:22:33,652 --> 00:22:37,923 私は 子どもの願いを 叶えてあげたかっただけです。 313 00:22:37,923 --> 00:22:40,593 大人を殺したい というね。 314 00:22:40,593 --> 00:22:45,264 今日死ぬのは… 俺でも この子でもない。 315 00:22:45,264 --> 00:22:47,766 てめぇだ! 316 00:22:49,768 --> 00:22:53,272 どこに行っちゃったの… 小野。