1 00:00:01,969 --> 00:00:03,971 (曖)見て! 昧。 半月や! 2 00:00:03,971 --> 00:00:06,640 (昧)ホンマや。 キレイに半分こ。 3 00:00:06,640 --> 00:00:09,643 (曖)半月って うちらみたいやなぁ。 4 00:00:09,643 --> 00:00:11,645 (昧)えっ? どうして? 5 00:00:11,645 --> 00:00:14,481 同じひとつのお月様やのに➡ 6 00:00:14,481 --> 00:00:18,652 片っぽは輝いてて 片っぽは真っ暗や。 7 00:00:18,652 --> 00:00:23,657 あ~あ。 うちも 昧みたいに ピカピカしたいわ! 8 00:00:23,657 --> 00:00:27,327 私は 逆やと思ったけど。 えっ? 9 00:00:27,327 --> 00:00:30,998 でも もし私らが 半月同士なら➡ 10 00:00:30,998 --> 00:00:33,667 2人が ひとつになれたら➡ 11 00:00:33,667 --> 00:00:36,370 まんまる満月みたいに…。 12 00:00:38,672 --> 00:00:40,841 ありがとう。 13 00:00:40,841 --> 00:00:44,177 やっと汚れてくれた。 14 00:00:44,177 --> 00:00:46,346 姿かたちを同じくし➡ 15 00:00:46,346 --> 00:00:49,683 同じ世界と 同じ思い出。 16 00:00:49,683 --> 00:00:54,521 曖昧やった 私らの境は➡ 17 00:00:54,521 --> 00:00:58,625 今 消え去り ひとつに…。 18 00:01:04,298 --> 00:01:07,301 (シャイ)曖さんをどうしたんですか!? 19 00:01:07,301 --> 00:01:11,638 (ウツロ)そういや まだ名乗っとらんかったね。 20 00:01:11,638 --> 00:01:15,475 (ウツロ)ウツロいいます。 よろしゅう。 21 00:01:15,475 --> 00:01:18,979 曖姉は 私とひとつになったんよ。 22 00:01:18,979 --> 00:01:21,982 うつろな心に 曖姉が満ちて➡ 23 00:01:21,982 --> 00:01:26,486 やっと まんまるになれたんや。 24 00:01:26,486 --> 00:01:29,156 やった~! えっ? 25 00:01:29,156 --> 00:01:34,161 ああ… 曖姉のキラキラした心は 心地ええなぁ。 26 00:01:34,161 --> 00:01:36,330 やっと同じ気持ちになれて➡ 27 00:01:36,330 --> 00:01:39,100 心の半分が ぴったり おさまった気持ちや。 28 00:01:39,100 --> 00:01:42,002 曖さんは あなたのお姉さんでしょう!? 29 00:01:42,002 --> 00:01:44,338 何も感じないんですか! 30 00:01:44,338 --> 00:01:47,507 こんこん。 いややわ。 31 00:01:47,507 --> 00:01:53,180 私は 曖姉のことが 大嫌いで大好きやった。 32 00:01:53,180 --> 00:01:55,182 2人で ひとつ。 33 00:01:55,182 --> 00:01:57,684 ひとつで まんまる。 34 00:01:57,684 --> 00:02:01,121 力が満ちる。 35 00:02:01,121 --> 00:02:05,125 双忍法 沙羅双樹。 36 00:02:05,125 --> 00:02:07,627 うっ… うわ~! 37 00:02:12,632 --> 00:02:15,135 (スピリッツ)あれは…。 38 00:02:15,135 --> 00:02:18,338 (クフフ)クフフさん 行かなきゃ。 (スピリッツ)ま…。 39 00:02:21,642 --> 00:02:24,311 もう会わないといいね。 40 00:02:24,311 --> 00:02:26,980 (クフフ)次に会うときは➡ 41 00:02:26,980 --> 00:02:29,149 たぶん…。 42 00:02:29,149 --> 00:02:32,052 悲劇の中だから。 43 00:04:16,957 --> 00:04:19,126 お~! やった~! 44 00:04:19,126 --> 00:04:21,962 ええ感じに ヒビが入ったわぁ。 45 00:04:21,962 --> 00:04:25,632 ごめんなぁ。 ついでで やっつけてしもうて。 46 00:04:25,632 --> 00:04:30,470 あ… 曖さんは ずっと探していたんですよ。 47 00:04:30,470 --> 00:04:33,473 昧さんを救う方法を。 48 00:04:33,473 --> 00:04:35,475 私は ウツロや。 49 00:04:35,475 --> 00:04:39,813 心も家族も名前も すべて捨てて➡ 50 00:04:39,813 --> 00:04:43,316 私は からっぽになった。 51 00:04:43,316 --> 00:04:47,821 ウソです! 人の心は からっぽになんかならない。 52 00:04:47,821 --> 00:04:52,993 あなたは 今でも 心のどこかに罪の意識を隠して➡ 53 00:04:52,993 --> 00:04:55,495 苦しんでるんじゃないですか? 54 00:04:59,166 --> 00:05:01,268 あ…。 55 00:05:01,268 --> 00:05:04,104 おしゃべりで この世を救えたら➡ 56 00:05:04,104 --> 00:05:08,608 誰も死なんで 済むんやけどねぇ。 57 00:05:10,610 --> 00:05:12,612 (えびお)えっ? 58 00:05:12,612 --> 00:05:14,614 テル…。 59 00:05:18,952 --> 00:05:20,954 (ウツロ)外へ出られれば➡ 60 00:05:20,954 --> 00:05:23,790 この力で この世から➡ 61 00:05:23,790 --> 00:05:26,626 すべての忍びも ヒーローたちも➡ 62 00:05:26,626 --> 00:05:29,796 一人残らず消し去ってみせる。 63 00:05:29,796 --> 00:05:33,800 [](レディ)シャイ! いったい何が起きたの!? 64 00:05:33,800 --> 00:05:38,638 《息が… うまくできない。 65 00:05:38,638 --> 00:05:41,641 体が言うことをきかない…》 [](レディ)応答しなさい! 66 00:05:41,641 --> 00:05:43,643 [](レディ)ねえ! シャイ! 《あの子を➡ 67 00:05:43,643 --> 00:05:48,849 止めなきゃなのに…》 68 00:05:50,817 --> 00:05:53,820 《ごめん…。 69 00:05:53,820 --> 00:05:56,122 みんな…》 70 00:06:02,095 --> 00:06:04,097 《シャイ》 71 00:06:08,268 --> 00:06:12,439 えっ… ここは? 72 00:06:12,439 --> 00:06:15,041 《刃を取れ シャイ》 73 00:06:17,110 --> 00:06:19,112 あなたは? 74 00:06:19,112 --> 00:06:22,449 《今 君が諦めれば➡ 75 00:06:22,449 --> 00:06:24,784 曖や この街の人間…。 76 00:06:24,784 --> 00:06:26,786 それに 昧さえも➡ 77 00:06:26,786 --> 00:06:31,791 暗闇の中を 永遠にさまよったままだ。 78 00:06:31,791 --> 00:06:35,795 昧は 忍びとして生きるには 優しすぎ➡ 79 00:06:35,795 --> 00:06:39,966 平穏に生きるには 才がありすぎた。 80 00:06:39,966 --> 00:06:46,640 自分の心を殺さざるをえなかった 哀れな子。 81 00:06:46,640 --> 00:06:49,476 人の思いが理解できる君には…。 82 00:06:49,476 --> 00:06:52,812 いや 君だけが➡ 83 00:06:52,812 --> 00:06:56,650 あの子を… 世界を救える》 84 00:06:56,650 --> 00:06:59,152 けど 私じゃ…。 85 00:06:59,152 --> 00:07:03,256 私一人じゃ あの子に届かない。 86 00:07:03,256 --> 00:07:05,759 《一人などではないさ。 87 00:07:05,759 --> 00:07:09,429 我々が共にある。 88 00:07:09,429 --> 00:07:12,432 我が名は 無垢。 89 00:07:12,432 --> 00:07:16,269 君の心に応え 染まる。 90 00:07:16,269 --> 00:07:22,976 さあ 我が身を その手に取れ ヒーロー》 91 00:07:27,113 --> 00:07:29,282 ん? なんや? 92 00:07:29,282 --> 00:07:32,786 《無垢:戦うすべは…》 93 00:07:32,786 --> 00:07:34,788 (シャイ/無垢)我らの心に。 94 00:07:36,790 --> 00:07:40,593 あれは… テルちゃんの炎。 95 00:07:43,129 --> 00:07:45,131 けったいな。 96 00:07:45,131 --> 00:07:47,467 無垢の力か? 97 00:07:47,467 --> 00:07:52,472 《無垢:刃の心を感じ 君の心とつなげるだけでいい。 98 00:07:52,472 --> 00:07:55,976 そして その身を刃に委ねよ》 99 00:07:55,976 --> 00:07:58,478 心を感じる。 100 00:08:11,091 --> 00:08:14,094 うわっ! 体が勝手に!? 101 00:08:14,094 --> 00:08:17,430 《無垢:今 君と刀は一心同体。 102 00:08:17,430 --> 00:08:21,267 その腕輪が 我らを ひとつにつないでいる》 103 00:08:21,267 --> 00:08:23,269 転心輪が? 104 00:08:23,269 --> 00:08:26,606 《無垢:心を刃と体に回すほど➡ 105 00:08:26,606 --> 00:08:31,277 つながりは より強固となり 力は増す》 106 00:08:31,277 --> 00:08:33,279 回す…。 107 00:08:33,279 --> 00:08:35,281 ふぅ…。 108 00:08:39,119 --> 00:08:41,121 はっ! 109 00:08:41,121 --> 00:08:43,623 心を体へ。 110 00:08:43,623 --> 00:08:45,625 体から刃へ。 111 00:08:45,625 --> 00:08:49,462 秘双剣 霧斬舞! 112 00:08:49,462 --> 00:08:51,464 《刃から心へ。 113 00:08:51,464 --> 00:08:54,067 心を回せ!》 114 00:08:56,469 --> 00:09:01,274 アハハハハ! 跡形もなく 消えてしもたかなぁ! 115 00:09:03,243 --> 00:09:05,745 風が…。 116 00:09:05,745 --> 00:09:08,415 あなたの苦しみや葛藤が➡ 117 00:09:08,415 --> 00:09:11,418 この風を通して伝わってくる。 118 00:09:11,418 --> 00:09:15,255 だからこそ 私は あなたに➡ 119 00:09:15,255 --> 00:09:17,257 勝たなきゃ! 120 00:09:19,259 --> 00:09:23,430 虚無。 アンタも武者震いしとるか。 121 00:09:23,430 --> 00:09:26,099 わかった ヒーローさん。 122 00:09:26,099 --> 00:09:29,502 ここからは お遊びはなしや。 123 00:09:32,772 --> 00:09:37,110 これは… 川!? 124 00:09:37,110 --> 00:09:41,781 ここは 生と死も曖昧な地獄の手前。 125 00:09:41,781 --> 00:09:46,286 命がけの勝負には もってこいの場所や。 126 00:09:46,286 --> 00:09:48,455 逃げ場所はない。 127 00:09:48,455 --> 00:09:52,459 命ひとつの一本勝負。 128 00:09:55,128 --> 00:09:57,130 うっ! 129 00:09:57,130 --> 00:09:59,132 うう…。 130 00:10:05,972 --> 00:10:07,974 炎が! 131 00:10:13,646 --> 00:10:17,650 お得意の花火もやりにくいやろ こんこん。 132 00:10:17,650 --> 00:10:19,652 くっ…。 133 00:10:19,652 --> 00:10:22,822 《無垢:シャイ 川の流れに目を向けよ。 134 00:10:22,822 --> 00:10:27,327 川にも 心と同じく 揺らぎがある。 135 00:10:27,327 --> 00:10:31,664 森羅万象は 敵と思えば牙をむき➡ 136 00:10:31,664 --> 00:10:35,335 味方と思えば 最良の友となる。 137 00:10:35,335 --> 00:10:38,171 万物の友となれ》 138 00:10:38,171 --> 00:10:41,674 万物の友? 139 00:10:41,674 --> 00:10:44,344 ((曖:その願いを 手伝ってあげるつもりで➡ 140 00:10:44,344 --> 00:10:48,014 感謝し 信じ 身を委ねてみることや) 141 00:10:48,014 --> 00:10:52,519 そうだ。 曖さんが言ってた。 142 00:10:52,519 --> 00:10:54,521 ありがとう。 143 00:10:54,521 --> 00:10:56,523 信じてみる! 144 00:10:56,523 --> 00:10:59,526 なんや 考えなしの突進か。 145 00:10:59,526 --> 00:11:02,529 秘剣 裏式! 146 00:11:09,802 --> 00:11:12,805 秘剣 花篝! 147 00:11:12,805 --> 00:11:16,976 《ウツロ:これは… 曖姉の技か!? 148 00:11:16,976 --> 00:11:18,978 消えた!》 149 00:11:20,980 --> 00:11:22,982 そこか! 150 00:11:22,982 --> 00:11:24,984 《刀だけ!?》 151 00:11:26,986 --> 00:11:28,988 フッ! 152 00:11:32,325 --> 00:11:34,994 当てられた! 《無垢:見事》 153 00:11:34,994 --> 00:11:36,996 ハァ ハァ…。 154 00:11:36,996 --> 00:11:41,167 これほど 刃と心が一体となれば➡ 155 00:11:41,167 --> 00:11:43,503 ここまで変わるんか。 156 00:11:43,503 --> 00:11:47,106 ならば こちらも。 157 00:11:54,013 --> 00:11:57,817 虚無と踊ればええだけや。 158 00:12:10,964 --> 00:12:12,966 なんて威力…。 159 00:12:12,966 --> 00:12:16,302 (ウツロ)今のは 術でも なんでもない。 160 00:12:16,302 --> 00:12:19,806 ただのひと振りや。 161 00:12:22,141 --> 00:12:24,811 確かに すごい力ですけど➡ 162 00:12:24,811 --> 00:12:26,813 そんな大振り 当たりませんよ! 163 00:12:26,813 --> 00:12:30,516 ほんなら これならどうや? 164 00:12:34,821 --> 00:12:36,823 ヤマタノオロチ! 165 00:12:45,164 --> 00:12:47,667 あっ… 街が! 166 00:12:47,667 --> 00:12:50,837 (ウツロ)あ~あ ひどい人やわ。 167 00:12:50,837 --> 00:12:55,008 私の技をよけたりしはるから。 168 00:12:55,008 --> 00:12:58,678 うっ! うっ…。 169 00:12:58,678 --> 00:13:00,613 ぐあっ! 170 00:13:00,613 --> 00:13:04,951 秘剣 乱れ桜! 171 00:13:04,951 --> 00:13:07,620 だいぶ鈍なっとるやないの。 172 00:13:07,620 --> 00:13:10,289 うっ! 173 00:13:10,289 --> 00:13:12,292 くっ…。 174 00:13:12,292 --> 00:13:14,961 《まだ… まだ勝てない!?》 175 00:13:14,961 --> 00:13:18,631 《無垢:シャイ。 君の中には 十分な力がある。 176 00:13:18,631 --> 00:13:22,802 だが 君と刀をつなぐ存在…。 177 00:13:22,802 --> 00:13:26,306 その腕輪の力に気づいていない。 178 00:13:26,306 --> 00:13:28,308 思い出せ シャイ。 179 00:13:28,308 --> 00:13:31,477 君の願いは ただ勝つことではないはずだ》 180 00:13:31,477 --> 00:13:35,148 《私の願い? 181 00:13:35,148 --> 00:13:37,150 みんなを助けたい。 182 00:13:37,150 --> 00:13:39,152 それは ウツロ…。 183 00:13:39,152 --> 00:13:42,322 いや 昧さんのことだって。 184 00:13:42,322 --> 00:13:44,323 転心輪の力。 185 00:13:44,323 --> 00:13:49,829 私の知らない 気づいていない…。 186 00:13:49,829 --> 00:13:52,665 転心輪は 自分の心を➡ 187 00:13:52,665 --> 00:13:56,336 具現化して 引き出すものだと思っていた。 188 00:13:56,336 --> 00:14:00,940 けど それなら どうして 異国の言葉が伝わるんだろう。 189 00:14:00,940 --> 00:14:04,944 転心輪は 心を世界につなぐ道具。 190 00:14:04,944 --> 00:14:08,114 それなら もしかして➡ 191 00:14:08,114 --> 00:14:11,951 世界を自分の心に つなぐことだって…》 192 00:14:11,951 --> 00:14:15,455 《無垢:そうだ シャイ。 193 00:14:15,455 --> 00:14:19,292 それは すなわち 諸法無我の境地》 194 00:14:19,292 --> 00:14:22,295 (2人)うう…。 195 00:14:24,297 --> 00:14:36,642 (セミの鳴き声) 196 00:14:36,642 --> 00:14:39,045 ここは…。 197 00:14:53,993 --> 00:14:56,829 (昧)曖姉 待ってよ~! 198 00:14:56,829 --> 00:14:58,998 (曖)アハハ! 待たれへんよ~だ! 199 00:14:58,998 --> 00:15:00,933 (笑い声) 200 00:15:00,933 --> 00:15:03,603 曖さん!? けど 小さい…。 201 00:15:03,603 --> 00:15:05,772 いったい どういう…。 202 00:15:05,772 --> 00:15:11,444 《無垢:ここは ウツロ… 昧の記憶の中だ。 203 00:15:11,444 --> 00:15:15,615 ゆえに あの2人には 君の姿は見えていない》 204 00:15:15,615 --> 00:15:18,818 なんだか 幽霊みたいですね。 205 00:15:21,120 --> 00:15:24,290 (曖)この鳥 助かるやろか。 206 00:15:24,290 --> 00:15:26,793 かなり弱っとるけど。 207 00:15:26,793 --> 00:15:30,596 私が絶対 助ける。 208 00:15:34,133 --> 00:15:38,337 《無垢:昧は 命を愛していた》 209 00:15:43,142 --> 00:15:47,847 《無垢:どんなに小さくとも 等しく慈しんだ》 210 00:15:49,982 --> 00:15:54,821 (昧)ほうほう アンタんとこのオカア 元気なった? 211 00:15:54,821 --> 00:15:57,990 そうか~ よかったわぁ。 212 00:15:57,990 --> 00:16:00,593 (曖)ほらほら! もっと 速度上げえな! 213 00:16:00,593 --> 00:16:02,595 (朱鷺丸)はっ! 214 00:16:02,595 --> 00:16:05,765 あ… 曖姉? 何してはるんや? 215 00:16:05,765 --> 00:16:09,936 コイツは朱鷺丸! 隣の里から来た うちの弟子や。 216 00:16:09,936 --> 00:16:11,938 仕えるのは うちだけ! 217 00:16:11,938 --> 00:16:15,274 いえ! 昧様もご用があれば なんなりとお申し付けを。 218 00:16:15,274 --> 00:16:17,777 あっ! なんやコイツ 勝手に! 219 00:16:17,777 --> 00:16:20,947 あっ ほんなら 一緒に お茶でもいかがです? 220 00:16:20,947 --> 00:16:22,949 御意! なっ! 221 00:16:22,949 --> 00:16:26,285 なんやそれ~! フフフ…。 222 00:16:26,285 --> 00:16:30,456 そう 朱鷺丸さんっていうんか。 223 00:16:30,456 --> 00:16:32,758 ええ名前やね。 224 00:16:36,128 --> 00:16:38,798 《無垢:朱鷺丸が来てからの 日々は➡ 225 00:16:38,798 --> 00:16:45,471 昧にとって 多くの安らぎや幸福を もたらしたようだ。 226 00:16:45,471 --> 00:16:47,473 だが…》 227 00:16:47,473 --> 00:16:49,475 ぐあっ! 228 00:16:52,478 --> 00:16:55,648 《無垢:昧は 忍びの才を認められ➡ 229 00:16:55,648 --> 00:16:59,819 極秘任務を請け負っていた。 230 00:16:59,819 --> 00:17:02,755 シャイ。 君は ヒーローだが➡ 231 00:17:02,755 --> 00:17:05,424 100人の命を守るために➡ 232 00:17:05,424 --> 00:17:10,263 1人の悪人を殺すことを 罪だと思うだろうか。 233 00:17:10,263 --> 00:17:14,767 多くの人間は 必ずしも そうは思わないだろう。 234 00:17:14,767 --> 00:17:18,437 だが 昧は違った。 235 00:17:18,437 --> 00:17:22,441 正義のために 本当の優しさを押し殺し➡ 236 00:17:22,441 --> 00:17:25,778 代わりに 冷酷さの仮面をかぶり➡ 237 00:17:25,778 --> 00:17:29,282 何も感じない心を作り上げた。 238 00:17:29,282 --> 00:17:35,454 それこそが 現在の昧… ウツロという人格となった。 239 00:17:35,454 --> 00:17:39,792 昧の心は 使命に耐えられず➡ 240 00:17:39,792 --> 00:17:43,629 仮面の奥に 罪の意識を隠した。 241 00:17:43,629 --> 00:17:49,035 それが 自らの心を むしばむと知らずに》 242 00:17:51,470 --> 00:17:53,472 《無垢:そして…》 243 00:17:57,310 --> 00:18:00,746 《無垢:その熊は 昧の友だった。 244 00:18:00,746 --> 00:18:06,085 数少ない 穏やかな時間を共にした…。 245 00:18:06,085 --> 00:18:08,087 熊の親子は➡ 246 00:18:08,087 --> 00:18:12,091 その日 空腹によって人里に下り➡ 247 00:18:12,091 --> 00:18:15,928 民家を襲ったらしい。 248 00:18:15,928 --> 00:18:18,764 里の人間を守ろうと 動いた昧は➡ 249 00:18:18,764 --> 00:18:21,767 無意識にウツロの仮面をかぶり➡ 250 00:18:21,767 --> 00:18:24,603 親子をむくろにしていた。 251 00:18:24,603 --> 00:18:27,773 ギリギリだった昧の心は➡ 252 00:18:27,773 --> 00:18:33,079 何が正しいのか もはや わからなくなった》 253 00:18:46,125 --> 00:18:48,127 (朱鷺丸)昧様! 254 00:18:55,134 --> 00:19:00,339 《無垢:そして昧は ウツロになった》 255 00:19:02,241 --> 00:19:09,248 (昧)ハァハァ ハァハァ…。 256 00:19:09,248 --> 00:19:11,917 あ… アカン。 257 00:19:11,917 --> 00:19:13,919 ここにいたら…。 258 00:19:13,919 --> 00:19:18,924 誰も いないとこへ。 259 00:19:18,924 --> 00:19:20,926 暗闇へ…。 260 00:19:20,926 --> 00:19:22,928 何も感じない…。 261 00:19:22,928 --> 00:19:28,267 誰にも 自分にも 見つからないところに…。 262 00:19:28,267 --> 00:19:30,269 昧さん。 263 00:19:30,269 --> 00:19:32,571 こんな思いを独りで…。 264 00:19:38,110 --> 00:19:40,613 ここは…。 265 00:19:40,613 --> 00:19:42,948 (昧)ここは 私の…。 266 00:19:42,948 --> 00:19:48,454 天王寺昧の その最も奥深い場所です。 267 00:19:48,454 --> 00:19:50,456 昧さん! 268 00:19:50,456 --> 00:19:52,458 それに… 曖さん! 269 00:19:52,458 --> 00:19:56,128 曖姉は 今 眠っています。 270 00:19:56,128 --> 00:19:59,799 けれど このまま ここで眠り続ければ➡ 271 00:19:59,799 --> 00:20:03,636 やがて 曖姉の自我は 私の中で溶けて➡ 272 00:20:03,636 --> 00:20:05,638 消えてしまうでしょう。 273 00:20:05,638 --> 00:20:07,640 そんな! 274 00:20:07,640 --> 00:20:10,309 だから ヒーローさん。 275 00:20:10,309 --> 00:20:13,312 曖姉を ここから 連れ出してあげてください。 276 00:20:13,312 --> 00:20:15,314 えっ? 277 00:20:15,314 --> 00:20:19,985 本当は こんなこと 望んどらんかった。 278 00:20:19,985 --> 00:20:23,656 ただ 純粋な子どものままで➡ 279 00:20:23,656 --> 00:20:25,991 笑って生きてみたかった。 280 00:20:25,991 --> 00:20:31,497 血で汚れた自分を 誰かに殺してほしかった。 281 00:20:33,499 --> 00:20:36,001 その鎖…。 282 00:20:36,001 --> 00:20:38,337 これは罰です。 283 00:20:38,337 --> 00:20:40,339 愚かな自分への。 284 00:20:40,339 --> 00:20:43,175 誰も来るはずのない暗闇で➡ 285 00:20:43,175 --> 00:20:48,514 自らを永遠に苦しめる罰。 286 00:20:48,514 --> 00:20:51,183 けど やっぱり…。 287 00:20:51,183 --> 00:20:55,187 私の罪は 消えてくれないんですね。 288 00:20:55,187 --> 00:20:57,857 こんな場所に 落としておきながら➡ 289 00:20:57,857 --> 00:21:01,127 ここでまた 曖姉に会えたことが➡ 290 00:21:01,127 --> 00:21:04,296 うれしく思えてしまったなんて。 291 00:21:04,296 --> 00:21:10,636 だからこそ どうか 曖姉だけは…。 292 00:21:10,636 --> 00:21:12,638 わかりました。 293 00:21:12,638 --> 00:21:16,308 でも そうしたら あなたは? 294 00:21:16,308 --> 00:21:19,645 何!? (鐘の音) 295 00:21:19,645 --> 00:21:21,647 《無垢:時間切れだ。 296 00:21:21,647 --> 00:21:24,150 まもなく 心の接続が切れる》 297 00:21:24,150 --> 00:21:26,152 けど 昧さんは? 298 00:21:26,152 --> 00:21:28,654 《無垢:彼女は この心のあるじだ。 299 00:21:28,654 --> 00:21:30,656 離れることはできない》 300 00:21:30,656 --> 00:21:34,160 勝手な願いと わかっています。 301 00:21:34,160 --> 00:21:36,996 けれど どうか…。 302 00:21:36,996 --> 00:21:39,665 私が壊してしまう前に➡ 303 00:21:39,665 --> 00:21:43,169 曖姉を… 世界の心を➡ 304 00:21:43,169 --> 00:21:46,505 未来を お救いください。 305 00:21:46,505 --> 00:21:48,507 うん。 306 00:21:48,507 --> 00:21:50,609 必ず。 307 00:22:03,956 --> 00:22:06,792 う…。 308 00:22:06,792 --> 00:22:09,962 バカな…。 309 00:22:09,962 --> 00:22:11,964 必ず…。 310 00:22:11,964 --> 00:22:13,966 救ってみせる!