1 00:00:02,102 --> 00:00:04,104 (曖)見て! 昧。 半月や! 2 00:00:04,104 --> 00:00:06,740 (昧)ホンマや。 キレイに半分こ。 3 00:00:06,740 --> 00:00:09,743 (曖)半月って うちらみたいやなぁ。 4 00:00:09,743 --> 00:00:11,778 (昧)えっ? どうして? 5 00:00:11,778 --> 00:00:14,648 同じひとつのお月様やのに➡ 6 00:00:14,648 --> 00:00:18,785 片っぽは輝いてて 片っぽは真っ暗や。 7 00:00:18,785 --> 00:00:23,757 あ~あ。 うちも 昧みたいに ピカピカしたいわ! 8 00:00:23,757 --> 00:00:27,427 私は 逆やと思ったけど。 えっ? 9 00:00:27,427 --> 00:00:31,098 でも もし私らが 半月どうしなら➡ 10 00:00:31,098 --> 00:00:33,767 2人がひとつになれたら➡ 11 00:00:33,767 --> 00:00:36,470 まんまる満月みたいに…。 12 00:00:38,772 --> 00:00:40,908 ありがとう。 13 00:00:40,908 --> 00:00:44,244 やっと汚れてくれた。 14 00:00:44,244 --> 00:00:46,413 姿かたちを同じくし➡ 15 00:00:46,413 --> 00:00:49,816 同じ世界と同じ思い出。 16 00:00:49,816 --> 00:00:54,588 曖昧やった私らの境は➡ 17 00:00:54,588 --> 00:00:58,692 今 消え去り ひとつに…。 18 00:01:04,498 --> 00:01:07,401 (シャイ)曖さんをどうしたんですか!? 19 00:01:07,401 --> 00:01:11,772 (ウツロ)そういや まだ名乗っとらんかったね。 20 00:01:11,772 --> 00:01:15,576 (ウツロ)ウツロいいます。 よろしゅう。 21 00:01:15,576 --> 00:01:19,079 曖姉は 私とひとつになったんよ。 22 00:01:19,079 --> 00:01:22,082 うつろな心に 曖姉が満ちて➡ 23 00:01:22,082 --> 00:01:26,587 やっと まんまるになれたんや。 24 00:01:26,587 --> 00:01:29,256 やった~! えっ? 25 00:01:29,256 --> 00:01:34,261 ああ… 曖姉のキラキラした心は 心地ええなぁ。 26 00:01:34,261 --> 00:01:36,430 やっと同じ気持ちになれて➡ 27 00:01:36,430 --> 00:01:40,100 心の半分が ぴったりおさまった気持ちや。 28 00:01:40,100 --> 00:01:42,102 曖さんは あなたのお姉さんでしょう!? 29 00:01:42,102 --> 00:01:44,438 何も感じないんですか? 30 00:01:44,438 --> 00:01:47,574 こんこん。 いややわ。 31 00:01:47,574 --> 00:01:53,246 私は 曖姉のことが 大嫌いで大好きやった。 32 00:01:53,246 --> 00:01:55,248 2人でひとつ。 33 00:01:55,248 --> 00:01:57,751 ひとつで まんまる。 34 00:01:57,751 --> 00:02:01,254 力が満ちる。 35 00:02:01,254 --> 00:02:05,258 双忍法 沙羅双樹。 36 00:02:05,258 --> 00:02:07,728 うっ… うわ~! 37 00:02:12,866 --> 00:02:15,268 (スピリッツ)あれは…。 38 00:02:15,268 --> 00:02:18,438 (クフフ)クフフさん 行かなきゃ。 (スピリッツ)ま…。 39 00:02:21,775 --> 00:02:24,411 もう会わないといいね。 40 00:02:24,411 --> 00:02:27,080 (クフフ)次に会うときは➡ 41 00:02:27,080 --> 00:02:29,282 たぶん…。 42 00:02:29,282 --> 00:02:32,152 悲劇の中だから。 43 00:04:17,057 --> 00:04:19,226 お~! やった~! 44 00:04:19,226 --> 00:04:22,062 ええ感じに ヒビが入ったわぁ。 45 00:04:22,062 --> 00:04:25,732 ごめんなぁ。 ついででやっつけてしもうて。 46 00:04:25,732 --> 00:04:30,670 あ… 曖さんは ずっと探していたんですよ。 47 00:04:30,670 --> 00:04:33,573 昧さんを救う方法を。 48 00:04:33,573 --> 00:04:35,575 私は ウツロや。 49 00:04:35,575 --> 00:04:39,946 心も家族も名前も すべて捨てて➡ 50 00:04:39,946 --> 00:04:43,483 私は からっぽになった。 51 00:04:43,483 --> 00:04:47,888 ウソです! 人の心は からっぽになんかならない。 52 00:04:47,888 --> 00:04:53,059 あなたは 今でも心のどこかに 罪の意識を隠して➡ 53 00:04:53,059 --> 00:04:55,562 苦しんでるんじゃないですか? 54 00:04:59,232 --> 00:05:01,401 あ…。 55 00:05:01,401 --> 00:05:04,271 おしゃべりで この世を救えたら➡ 56 00:05:04,271 --> 00:05:08,742 誰も死なんで 済むんやけどねぇ。 57 00:05:10,710 --> 00:05:12,746 (えびお)えっ? 58 00:05:12,746 --> 00:05:14,714 テル…。 59 00:05:19,186 --> 00:05:21,154 (ウツロ)外へ出られれば➡ 60 00:05:21,154 --> 00:05:23,890 この力で この世から➡ 61 00:05:23,890 --> 00:05:26,760 すべての忍びも ヒーローたちも➡ 62 00:05:26,760 --> 00:05:29,896 一人残らず消し去ってみせる。 63 00:05:29,896 --> 00:05:33,900 📱(レディ)シャイ! いったい何が起きたの!? 64 00:05:33,900 --> 00:05:38,738 《息が… うまくできない。 65 00:05:38,738 --> 00:05:41,808 体が言うことをきかない…》 📱(レディ)応答しなさい! 66 00:05:41,808 --> 00:05:43,743 📱(レディ)ねえ! シャイ! 《あの子を➡ 67 00:05:43,743 --> 00:05:48,915 止めなきゃなのに…》 68 00:05:50,884 --> 00:05:53,920 《ごめん…。 69 00:05:53,920 --> 00:05:56,189 みんな…》 70 00:06:02,262 --> 00:06:04,231 《シャイ》 71 00:06:08,401 --> 00:06:12,606 えっ… ここは? 72 00:06:12,606 --> 00:06:15,175 《刃を取れ シャイ》 73 00:06:17,244 --> 00:06:19,246 あなたは? 74 00:06:19,246 --> 00:06:22,649 《今 君が諦めれば➡ 75 00:06:22,649 --> 00:06:24,918 曖や この街の人間…。 76 00:06:24,918 --> 00:06:26,920 それに 昧さえも➡ 77 00:06:26,920 --> 00:06:31,925 暗闇の中を 永遠にさまよったままだ。 78 00:06:31,925 --> 00:06:35,929 昧は 忍びとして 生きるには優しすぎ➡ 79 00:06:35,929 --> 00:06:40,100 平穏に生きるには 才がありすぎた。 80 00:06:40,100 --> 00:06:46,740 自分の心を殺さざるを得なかった 哀れな子。 81 00:06:46,740 --> 00:06:49,609 人の思いが理解できる君には…。 82 00:06:49,609 --> 00:06:52,913 いや 君だけが➡ 83 00:06:52,913 --> 00:06:56,750 あの子を… 世界を救える》 84 00:06:56,750 --> 00:06:59,286 けど 私じゃ…。 85 00:06:59,286 --> 00:07:03,423 私一人じゃ あの子に届かない。 86 00:07:03,423 --> 00:07:05,925 《一人などではないさ。 87 00:07:05,925 --> 00:07:09,596 我々が共にある。 88 00:07:09,596 --> 00:07:12,565 我が名は無垢。 89 00:07:12,565 --> 00:07:16,536 君の心に応え 染まる。 90 00:07:16,536 --> 00:07:23,209 さあ 我が身を その手に取れ ヒーロー》 91 00:07:27,247 --> 00:07:29,416 ん? なんや? 92 00:07:29,416 --> 00:07:32,919 《無垢:戦うすべは…》 93 00:07:32,919 --> 00:07:34,921 (シャイ/無垢)我らの心に。 94 00:07:36,923 --> 00:07:40,727 あれは… テルちゃんの炎。 95 00:07:43,229 --> 00:07:45,298 けったいな。 96 00:07:45,298 --> 00:07:47,600 無垢の力か? 97 00:07:47,600 --> 00:07:52,706 《無垢:刃の心を感じ 君の心とつなげるだけでいい。 98 00:07:52,706 --> 00:07:56,076 そして その身を刃に委ねよ》 99 00:07:56,076 --> 00:07:58,578 心を感じる。 100 00:08:11,257 --> 00:08:14,227 うわっ! 体が勝手に!? 101 00:08:14,227 --> 00:08:17,630 《無垢:今 君と刀は一心同体。 102 00:08:17,630 --> 00:08:21,401 その腕輪が 我らを ひとつにつないでいる》 103 00:08:21,401 --> 00:08:23,403 転心輪が? 104 00:08:23,403 --> 00:08:26,806 《無垢:心を刃と体に回すほど➡ 105 00:08:26,806 --> 00:08:31,411 つながりは より強固となり 力は増す》 106 00:08:31,411 --> 00:08:33,380 回す。 107 00:08:33,380 --> 00:08:35,382 ふぅ…。 108 00:08:39,252 --> 00:08:41,221 はっ! 109 00:08:41,221 --> 00:08:43,757 心を体へ。 110 00:08:43,757 --> 00:08:45,725 体から刃へ。 111 00:08:45,725 --> 00:08:49,662 秘双剣 霧斬舞! 112 00:08:49,662 --> 00:08:51,564 《刃から心へ。 113 00:08:51,564 --> 00:08:54,167 心を回せ!》 114 00:08:56,569 --> 00:09:01,374 アハハハハ! 跡形もなく 消えてしもたかなぁ! 115 00:09:03,510 --> 00:09:05,912 風が…。 116 00:09:05,912 --> 00:09:08,548 あなたの苦しみや葛藤が➡ 117 00:09:08,548 --> 00:09:11,584 この風を通して伝わってくる。 118 00:09:11,584 --> 00:09:15,455 だからこそ 私はあなたに➡ 119 00:09:15,455 --> 00:09:17,424 勝たなきゃ! 120 00:09:19,492 --> 00:09:23,563 虚無。 アンタも武者震いしとるか。 121 00:09:23,563 --> 00:09:26,232 わかった ヒーローさん。 122 00:09:26,232 --> 00:09:29,636 ここからはお遊びはなしや。 123 00:09:32,906 --> 00:09:37,243 これは… 川!? 124 00:09:37,243 --> 00:09:41,881 ここは 生と死も曖昧な地獄の手前。 125 00:09:41,881 --> 00:09:46,419 命がけの勝負には もってこいの場所や。 126 00:09:46,419 --> 00:09:48,588 逃げ場所はない。 127 00:09:48,588 --> 00:09:52,559 命ひとつの一本勝負。 128 00:09:55,228 --> 00:09:57,230 うっ! 129 00:09:57,230 --> 00:09:59,232 うう…。 130 00:10:06,172 --> 00:10:08,141 炎が! 131 00:10:13,780 --> 00:10:17,851 お得意の花火もやりにくいやろ こんこん。 132 00:10:17,851 --> 00:10:19,719 くっ…。 133 00:10:19,719 --> 00:10:22,889 《無垢:シャイ 川の流れに目を向けよ。 134 00:10:22,889 --> 00:10:27,393 川にも 心と同じく 揺らぎがある。 135 00:10:27,393 --> 00:10:31,798 森羅万象は 敵と思えば牙をむき➡ 136 00:10:31,798 --> 00:10:35,401 味方と思えば最良の友となる。 137 00:10:35,401 --> 00:10:38,238 万物の友となれ》 138 00:10:38,238 --> 00:10:41,808 万物の友? 139 00:10:41,808 --> 00:10:44,410 ⦅曖:その願いを 手伝ってあげるつもりで➡ 140 00:10:44,410 --> 00:10:48,081 感謝し 信じ 身を委ねてみることや⦆ 141 00:10:48,081 --> 00:10:52,552 そうだ。 曖さんが言ってた。 142 00:10:52,552 --> 00:10:54,554 ありがとう。 143 00:10:54,554 --> 00:10:56,556 信じてみる! 144 00:10:56,556 --> 00:10:59,592 なんや 考えなしの突進か。 145 00:10:59,592 --> 00:11:02,562 秘剣 裏式! 146 00:11:09,903 --> 00:11:12,939 秘剣 花篝! 147 00:11:12,939 --> 00:11:17,076 《ウツロ:これは… 曖姉の技か!? 148 00:11:17,076 --> 00:11:19,078 消えた!》 149 00:11:21,080 --> 00:11:23,082 そこか! 150 00:11:23,082 --> 00:11:25,084 《刀だけ!?》 151 00:11:27,086 --> 00:11:29,088 フッ! 152 00:11:32,458 --> 00:11:35,094 当てられた! 《無垢:見事》 153 00:11:35,094 --> 00:11:37,096 ハァハァ…。 154 00:11:37,096 --> 00:11:41,267 これほど 刃と心が一体となれば➡ 155 00:11:41,267 --> 00:11:43,603 ここまで変わるんか。 156 00:11:43,603 --> 00:11:47,173 ならば こちらも。 157 00:11:54,080 --> 00:11:57,884 虚無と踊ればええだけや。 158 00:12:11,097 --> 00:12:13,166 なんて威力! 159 00:12:13,166 --> 00:12:16,436 (ウツロ)今のは 術でも なんでもない。 160 00:12:16,436 --> 00:12:19,906 ただのひと振りや。 161 00:12:22,342 --> 00:12:24,911 確かに すごい力ですけど➡ 162 00:12:24,911 --> 00:12:26,946 そんな大振り 当たりませんよ! 163 00:12:26,946 --> 00:12:30,617 ほんなら これならどうや? 164 00:12:34,988 --> 00:12:36,956 ヤマタノオロチ! 165 00:12:45,264 --> 00:12:47,734 あっ… 街が! 166 00:12:47,734 --> 00:12:50,903 (ウツロ)あ~あ ひどい人やわ。 167 00:12:50,903 --> 00:12:55,074 私の技をよけたりしはるから。 168 00:12:55,074 --> 00:12:58,745 うっ! うっ…。 169 00:12:58,745 --> 00:13:00,747 ぐあっ! 170 00:13:00,747 --> 00:13:05,151 秘剣 乱れ桜! 171 00:13:05,151 --> 00:13:07,754 だいぶ鈍なっとるやないの。 172 00:13:07,754 --> 00:13:10,423 うっ! 173 00:13:10,423 --> 00:13:12,425 くっ…。 174 00:13:12,425 --> 00:13:15,061 《まだ… まだ勝てない!?》 175 00:13:15,061 --> 00:13:18,731 《無垢:シャイ。 君の中には 十分な力がある。 176 00:13:18,731 --> 00:13:22,902 だが 君と刀をつなぐ存在…。 177 00:13:22,902 --> 00:13:26,406 その腕輪の力に気づいていない。 178 00:13:26,406 --> 00:13:28,408 思い出せ シャイ。 179 00:13:28,408 --> 00:13:31,577 君の願いは ただ勝つことではないはずだ》 180 00:13:31,577 --> 00:13:35,248 《私の願い? 181 00:13:35,248 --> 00:13:37,250 みんなを助けたい。 182 00:13:37,250 --> 00:13:39,252 それは ウツロ…。 183 00:13:39,252 --> 00:13:42,422 いや 昧さんのことだって。 184 00:13:42,422 --> 00:13:44,390 転心輪の力。 185 00:13:44,390 --> 00:13:49,929 私の知らない 気づいていない…。 186 00:13:49,929 --> 00:13:52,832 転心輪は 自分の心を➡ 187 00:13:52,832 --> 00:13:56,402 具現化して 引き出すものだと思っていた。 188 00:13:56,402 --> 00:14:01,074 けど それなら どうして 異国の言葉が伝わるんだろう。 189 00:14:01,074 --> 00:14:05,078 転心輪は 心を世界につなぐ道具。 190 00:14:05,078 --> 00:14:08,247 それなら もしかして➡ 191 00:14:08,247 --> 00:14:12,085 世界を自分の心に つなぐことだって…》 192 00:14:12,085 --> 00:14:15,655 《無垢:そうだ シャイ。 193 00:14:15,655 --> 00:14:19,425 それは すなわち 諸法無我の境地》 194 00:14:19,425 --> 00:14:22,395 (2人)うう…。 195 00:14:24,397 --> 00:14:36,743 (セミの鳴き声) 196 00:14:36,743 --> 00:14:39,112 ここは…。 197 00:14:54,060 --> 00:14:56,863 (昧)曖姉 待ってよ~! 198 00:14:56,863 --> 00:14:59,031 (曖)アハハ! 待たれへんよ~だ! 199 00:14:59,031 --> 00:15:01,033 (笑い声) 200 00:15:01,033 --> 00:15:03,703 曖さん!? けど 小さい…。 201 00:15:03,703 --> 00:15:05,872 いったい どういう…。 202 00:15:05,872 --> 00:15:11,544 《無垢:ここは ウツロ… 昧の記憶の中だ。 203 00:15:11,544 --> 00:15:15,715 ゆえに あの2人には 君の姿は見えていない》 204 00:15:15,715 --> 00:15:18,918 なんだか 幽霊みたいですね。 205 00:15:21,220 --> 00:15:24,390 (曖)この鳥 助かるやろか。 206 00:15:24,390 --> 00:15:26,893 かなり弱っとるけど。 207 00:15:26,893 --> 00:15:30,696 私が絶対助ける。 208 00:15:34,333 --> 00:15:38,538 《無垢:昧は 命を愛していた》 209 00:15:43,209 --> 00:15:47,914 《無垢:どんなに小さくとも 等しく慈しんだ》 210 00:15:50,082 --> 00:15:54,887 (昧)ほうほう アンタんとこのオカア 元気なった? 211 00:15:54,887 --> 00:15:58,057 そうか~ よかったわぁ。 212 00:15:58,057 --> 00:16:00,726 (曖)ほらほら! もっと 速度上げえな! 213 00:16:00,726 --> 00:16:02,728 (朱鷺丸)はっ! 214 00:16:02,728 --> 00:16:05,898 あ… 曖姉? 何してはるんや? 215 00:16:05,898 --> 00:16:10,069 コイツは朱鷺丸! 隣の里から来た うちの弟子や。 216 00:16:10,069 --> 00:16:12,071 仕えるのは うちだけ! 217 00:16:12,071 --> 00:16:15,408 いえ! 昧様もご用があれば なんなりとお申し付けを。 218 00:16:15,408 --> 00:16:17,977 あっ! なんやコイツ 勝手に! 219 00:16:17,977 --> 00:16:21,047 あっ ほんなら 一緒に お茶でもいかがです? 220 00:16:21,047 --> 00:16:23,082 御意! なっ! 221 00:16:23,082 --> 00:16:26,385 なんやそれ~! フフフ…。 222 00:16:26,385 --> 00:16:30,523 そう 朱鷺丸さんっていうんか。 223 00:16:30,523 --> 00:16:32,825 ええ名前やね。 224 00:16:36,229 --> 00:16:38,865 《無垢:朱鷺丸が来てからの 日々は➡ 225 00:16:38,865 --> 00:16:45,538 昧にとって 多くの安らぎや幸福を もたらしたようだ。 226 00:16:45,538 --> 00:16:47,540 だが…》 227 00:16:47,540 --> 00:16:49,509 ぐあっ! 228 00:16:52,545 --> 00:16:55,715 《無垢:昧は 忍びの才を認められ➡ 229 00:16:55,715 --> 00:16:59,886 極秘任務を請け負っていた。 230 00:16:59,886 --> 00:17:02,889 シャイ。 君は ヒーローだが➡ 231 00:17:02,889 --> 00:17:05,558 100人の命を守るために➡ 232 00:17:05,558 --> 00:17:10,396 1人の悪人を殺すことを 罪だと思うだろうか。 233 00:17:10,396 --> 00:17:14,967 多くの人間は 必ずしも そうは思わないだろう。 234 00:17:14,967 --> 00:17:18,537 だが 昧は違った。 235 00:17:18,537 --> 00:17:22,575 正義のために 本当の優しさを押し殺し➡ 236 00:17:22,575 --> 00:17:25,878 代わりに 冷酷さの仮面をかぶり➡ 237 00:17:25,878 --> 00:17:29,382 何も感じない心を作り上げた。 238 00:17:29,382 --> 00:17:35,521 それこそが 現在の昧… ウツロという人格となった。 239 00:17:35,521 --> 00:17:39,892 昧の心は 使命に耐えられず➡ 240 00:17:39,892 --> 00:17:43,696 仮面の奥に 罪の意識を隠した。 241 00:17:43,696 --> 00:17:49,101 それが 自らの心を むしばむと知らずに》 242 00:17:51,637 --> 00:17:53,606 《無垢:そして…》 243 00:17:57,410 --> 00:18:00,913 《無垢:その熊は 昧の友だった。 244 00:18:00,913 --> 00:18:06,319 数少ない 穏やかな時間を共にした…。 245 00:18:06,319 --> 00:18:08,220 熊の親子は➡ 246 00:18:08,220 --> 00:18:12,224 その日 空腹によって人里に下り➡ 247 00:18:12,224 --> 00:18:16,796 民家を襲ったらしい。 248 00:18:16,796 --> 00:18:18,898 里の人間を守ろうと 動いた昧は➡ 249 00:18:18,898 --> 00:18:21,901 無意識にウツロの仮面をかぶり➡ 250 00:18:21,901 --> 00:18:24,804 親子をむくろにしていた。 251 00:18:24,804 --> 00:18:27,907 ギリギリだった昧の心は➡ 252 00:18:27,907 --> 00:18:33,212 何が正しいのか もはやわからなくなった》 253 00:18:46,225 --> 00:18:48,227 (朱鷺丸)昧様! 254 00:18:55,234 --> 00:19:00,406 《無垢:そして昧は ウツロになった》 255 00:19:02,441 --> 00:19:09,415 (昧)ハァハァ ハァハァ…。 256 00:19:09,415 --> 00:19:12,051 あ… アカン。 257 00:19:12,051 --> 00:19:14,053 ここにいたら…。 258 00:19:14,053 --> 00:19:19,058 誰も いないとこへ。 259 00:19:19,058 --> 00:19:21,093 暗闇へ…。 260 00:19:21,093 --> 00:19:23,095 何も感じない…。 261 00:19:23,095 --> 00:19:28,401 誰にも 自分にも 見つからないところに…。 262 00:19:28,401 --> 00:19:30,403 昧さん。 263 00:19:30,403 --> 00:19:32,671 こんな思いを独りで…。 264 00:19:38,310 --> 00:19:40,713 ここは…。 265 00:19:40,713 --> 00:19:43,082 (昧)ここは 私の…。 266 00:19:43,082 --> 00:19:48,621 天王寺昧の その最も奥深い場所です。 267 00:19:48,621 --> 00:19:50,656 昧さん! 268 00:19:50,656 --> 00:19:52,558 それに… 曖さん! 269 00:19:52,558 --> 00:19:56,228 曖姉は 今 眠っています。 270 00:19:56,228 --> 00:19:59,899 けれど このまま ここで眠り続ければ➡ 271 00:19:59,899 --> 00:20:03,769 やがて 曖姉の自我は 私の中で溶けて➡ 272 00:20:03,769 --> 00:20:05,805 消えてしまうでしょう。 273 00:20:05,805 --> 00:20:07,707 そんな! 274 00:20:07,707 --> 00:20:10,376 だから ヒーローさん。 275 00:20:10,376 --> 00:20:13,379 曖姉を ここから 連れ出してあげてください。 276 00:20:13,379 --> 00:20:15,381 えっ? 277 00:20:15,381 --> 00:20:20,052 本当は こんなこと 望んどらんかった。 278 00:20:20,052 --> 00:20:23,723 ただ 純粋な子どものままで➡ 279 00:20:23,723 --> 00:20:26,058 笑って生きてみたかった。 280 00:20:26,058 --> 00:20:31,530 血で汚れた自分を 誰かに殺してほしかった。 281 00:20:33,666 --> 00:20:36,035 その鎖…。 282 00:20:36,035 --> 00:20:38,404 これは罰です。 283 00:20:38,404 --> 00:20:40,406 愚かな自分への。 284 00:20:40,406 --> 00:20:43,209 誰も来るはずのない暗闇で➡ 285 00:20:43,209 --> 00:20:48,581 自らを永遠に苦しめる罰。 286 00:20:48,581 --> 00:20:51,217 けど やっぱり…。 287 00:20:51,217 --> 00:20:55,254 私の罪は 消えてくれないんですね。 288 00:20:55,254 --> 00:20:57,890 こんな場所に 落としておきながら➡ 289 00:20:57,890 --> 00:21:01,260 ここでまた 曖姉に会えたことが➡ 290 00:21:01,260 --> 00:21:04,396 うれしく思えてしまったなんて。 291 00:21:04,396 --> 00:21:10,736 だからこそ どうか 曖姉だけは…。 292 00:21:10,736 --> 00:21:12,705 わかりました。 293 00:21:12,705 --> 00:21:16,375 でも そうしたら あなたは? 294 00:21:16,375 --> 00:21:19,745 何!? (鐘の音) 295 00:21:19,745 --> 00:21:21,781 《無垢:時間切れだ。 296 00:21:21,781 --> 00:21:24,316 まもなく 心の接続が切れる》 297 00:21:24,316 --> 00:21:26,218 けど 昧さんは? 298 00:21:26,218 --> 00:21:28,721 《無垢:彼女は この心のあるじだ。 299 00:21:28,721 --> 00:21:30,723 離れることはできない》 300 00:21:30,723 --> 00:21:34,226 勝手な願いとわかっています。 301 00:21:34,226 --> 00:21:37,062 けれど どうか…。 302 00:21:37,062 --> 00:21:39,698 私が壊してしまう前に➡ 303 00:21:39,698 --> 00:21:43,235 曖姉を… 世界の心を➡ 304 00:21:43,235 --> 00:21:46,639 未来を お救いください。 305 00:21:46,639 --> 00:21:48,541 うん。 306 00:21:48,541 --> 00:21:50,643 必ず。 307 00:22:04,056 --> 00:22:06,892 う…。 308 00:22:06,892 --> 00:22:10,029 バカな…。 309 00:22:10,029 --> 00:22:11,997 必ず…。 310 00:22:11,997 --> 00:22:13,999 救ってみせる!