1 00:01:33,280 --> 00:01:40,380 (鐘の音) 2 00:01:40,380 --> 00:01:43,200 失礼ですが IDと招待状を。 3 00:01:43,200 --> 00:01:47,300 ハミルトン様ですね どうぞ お通りください。 4 00:01:54,180 --> 00:01:56,220 <イーデン校懇親会。 5 00:01:56,220 --> 00:01:59,370 半期に 一度 インペリアル・スカラーと その親 6 00:01:59,370 --> 00:02:01,370 および かつて そうであった 7 00:02:01,370 --> 00:02:03,870 OBの一部だけで開かれる 伝統行事で 8 00:02:03,870 --> 00:02:06,310 政財界の大物をはじめ 9 00:02:06,310 --> 00:02:10,030 学者 技術者 芸術家 アスリートなど 10 00:02:10,030 --> 00:02:14,200 その顔ぶれは そうそうたるものであった> 11 00:02:14,200 --> 00:02:17,190 今年も いかつい警備ですなぁ。 12 00:02:17,190 --> 00:02:20,360 そりゃまあ VIPだらけですからね。 13 00:02:20,360 --> 00:02:24,730 保安局員も うろついてると思うと 妙に緊張しますな。 14 00:02:24,730 --> 00:02:27,730 《ロイド:首脳会談並みの 警戒態勢だな…。 15 00:02:27,730 --> 00:02:30,280 想定はしていたが これほどとは…。 16 00:02:30,280 --> 00:02:32,200 やはり 潜入は厳しいか。 17 00:02:32,200 --> 00:02:35,690 そう… インペリアル・スカラーを経ず 会場へ潜れれば 18 00:02:35,690 --> 00:02:39,860 これほど楽なことはないのだが まあ そんなに都合よく運ぶなら 19 00:02:39,860 --> 00:02:43,030 はなから オペレーションストリクスは 発案されていない…。 20 00:02:43,030 --> 00:02:45,700 過去 西の情報機関が 21 00:02:45,700 --> 00:02:48,200 何度か 潜入を試みて 失敗に終わった。 22 00:02:48,200 --> 00:02:50,870 相手の警戒を強めただけの 23 00:02:50,870 --> 00:02:53,210 この失態を 繰り返してはならない。 24 00:02:53,210 --> 00:02:57,230 会場となる 知恵の塔 正面の入り口以外は 25 00:02:57,230 --> 00:02:59,550 はめ殺しの窓が いくつか あるのみ。 26 00:02:59,550 --> 00:03:02,180 塔の屋上は 庭園となっているが 27 00:03:02,180 --> 00:03:04,700 上からの侵入は 目立ちすぎて論外。 28 00:03:04,700 --> 00:03:08,370 地下からの経路も 現状では 見込みのあるルートなし。 29 00:03:08,370 --> 00:03:12,360 唯一の入り口では 徹底的な身元確認と ボディーチェック 30 00:03:12,360 --> 00:03:15,030 それと 最新鋭の探知機。 31 00:03:15,030 --> 00:03:17,030 変装して通ることも 32 00:03:17,030 --> 00:03:20,430 誰かに 盗聴器を仕掛けることも難しい。 33 00:03:20,430 --> 00:03:22,690 周辺に 塔より高い建物は ないため 34 00:03:22,690 --> 00:03:25,020 監視による読唇も 不可能。 35 00:03:25,020 --> 00:03:28,860 何日も前から 建物に潜伏する案は…? 36 00:03:28,860 --> 00:03:31,180 いや それも かなりのリスクだ。 37 00:03:31,180 --> 00:03:33,710 会場への潜入は 打つ手なし…。 38 00:03:33,710 --> 00:03:36,870 いや 多少 強引にいけば 不可能ではないだろう。 39 00:03:36,870 --> 00:03:38,870 一度きりの潜入。 40 00:03:38,870 --> 00:03:42,290 例えば デズモンドへのアクションが 暗殺だったなら 41 00:03:42,290 --> 00:03:44,690 十分 可能だったかもしれない。 42 00:03:44,690 --> 00:03:49,030 だが ストリクスの目的は デズモンドへの継続的な接触。 43 00:03:49,030 --> 00:03:51,880 懐に潜り 情報を引き出すこと。 44 00:03:51,880 --> 00:03:54,350 仮に 諸条件をクリアできたとして 45 00:03:54,350 --> 00:03:58,300 誰かに成り済まし 近づこうとした場合…》 46 00:03:58,300 --> 00:04:02,040 (ドノバン)この間は どうも。 えっ? 私 出席してませんが…。 47 00:04:02,040 --> 00:04:04,390 《著名人だと 足がつきやすいし 48 00:04:04,390 --> 00:04:07,450 子どもと同伴なら なおのこと ハードルが高い》 49 00:04:07,450 --> 00:04:09,870 今日のパパ なんか変! 50 00:04:09,870 --> 00:04:13,040 《かといって 学校関係者や 給仕に成り済ましても 51 00:04:13,040 --> 00:04:15,040 会話にすらならん。 52 00:04:15,040 --> 00:04:17,060 疑念を残すような策は NGだ。 53 00:04:17,060 --> 00:04:19,040 用心深いデズモンドが 54 00:04:19,040 --> 00:04:22,060 二度と 出席しなくなる可能性もある。 55 00:04:22,060 --> 00:04:25,550 やはり ロイド・フォージャーとしての 接触が最善か…。 56 00:04:25,550 --> 00:04:29,240 今 できることは 次回のための 下見と仕込み。 57 00:04:29,240 --> 00:04:32,870 塔の外で デズモンドと 接触できる機会は ほぼないが 58 00:04:32,870 --> 00:04:36,730 少しでも 可能性のある線を 探っておくか》 59 00:04:36,730 --> 00:04:40,880 では 本日の授業は ここまで。 (鐘の音) 60 00:04:40,880 --> 00:04:44,050 午後は 懇親会のため 休校となる。 61 00:04:44,050 --> 00:04:48,540 用のない生徒は さっさと 下校するように。 62 00:04:48,540 --> 00:04:51,710 懇親会か~ どんな世界なのかしら? 63 00:04:51,710 --> 00:04:54,030 セレブが たくさん集まるんでしょ~。 64 00:04:54,030 --> 00:04:57,230 宇宙飛行士のヤーチャイカが 講演に来るって! 65 00:04:57,230 --> 00:05:00,200 女優のエイミーも。 え~ マジで!? 66 00:05:00,200 --> 00:05:03,690 ねぇねぇ ダミアンくんちのお父様も いらっしゃるの? 67 00:05:03,690 --> 00:05:06,760 お兄さん インペリアル・スカラーだもんね~。 68 00:05:06,760 --> 00:05:09,310 (ベッキー)半日授業って ウキウキ! 69 00:05:09,310 --> 00:05:11,210 って 聞いてる? 70 00:05:11,210 --> 00:05:15,060 (電話のダイヤルを回す音) 71 00:05:15,060 --> 00:05:18,880 ダミアン:セシル寮1年の ダミアン・デズモンドです。 72 00:05:18,880 --> 00:05:21,780 デミトリアス・デズモンドに 取り次ぎ お願いします。 73 00:05:23,760 --> 00:05:27,030 (デミトリアス)なんだ? や やあ 兄貴…。 74 00:05:27,030 --> 00:05:29,400 用件は? ああ ごめん。 75 00:05:29,400 --> 00:05:33,950 明日なんだけど… 兄貴 懇親会 出るだろ? ああ。 76 00:05:33,950 --> 00:05:37,200 父上に会ったら 伝えといてほしいんだ。 77 00:05:37,200 --> 00:05:39,190 会が終わったあと 78 00:05:39,190 --> 00:05:41,690 ちょっとだけでも 会えないかなって…。 79 00:05:41,690 --> 00:05:46,030 第2図書館裏の 中庭で待ってるって。 80 00:05:46,030 --> 00:05:49,050 伝えておく。 だが 期待はするな。 81 00:05:49,050 --> 00:05:51,030 父上は 忙しい。 82 00:05:51,030 --> 00:05:53,050 うん…。 83 00:05:53,050 --> 00:05:55,100 それだけか? うん。 84 00:05:55,100 --> 00:05:57,300 そうか じゃあな (通話が切れる音) 85 00:06:01,190 --> 00:06:04,180 ねぇ お父様に ご挨拶させてよ。 86 00:06:04,180 --> 00:06:07,200 今日 うち パパが迎えにくるから一緒に! 87 00:06:07,200 --> 00:06:09,350 ねっ? え~ ずる~い! 88 00:06:09,350 --> 00:06:12,760 ねぇ ダミアンくん 私も。 うるせえな! 89 00:06:12,760 --> 00:06:14,870 (3人)あっ…。 (エミール)あぁ~。 90 00:06:14,870 --> 00:06:17,290 (ユーイン)ダミアン様! 91 00:06:17,290 --> 00:06:20,360 《アーニャ:次男 今日 悪のボスと会うつもり…》 92 00:06:20,360 --> 00:06:23,380 ねぇ 今日も お買い物しない? 93 00:06:23,380 --> 00:06:28,580 《アーニャ おされ作戦も だめだった。 かくなるうえは…》 94 00:06:31,540 --> 00:06:33,530 「うちの父に会うと お得満載です!」 95 00:06:33,530 --> 00:06:35,510 「ほう…」 96 00:06:35,510 --> 00:06:38,360 《次男を尾行して 直接 ボスと対決する!》 97 00:06:38,360 --> 00:06:40,680 先週から なんなんだ テメエは! 98 00:06:40,680 --> 00:06:43,220 気持ち悪ぃんだよ! ついてくんな! 99 00:06:43,220 --> 00:06:46,540 (ユーイン)ダミアン様 アイツ ひょっとして ダミアン様の…。 100 00:06:46,540 --> 00:06:48,560 な なんだよ。 101 00:06:48,560 --> 00:06:52,440 ダミアン様の お父上に取り入ろうと 我々のあとを…。 ガッ! 102 00:06:52,440 --> 00:06:55,480 (エミール) そうです 他のヤツらと同じですよ! 103 00:06:55,480 --> 00:06:57,350 クッ… バカバカ ブ~ス! あぁ…。 104 00:06:57,350 --> 00:07:00,550 (ダミアン)たんそくブ~ス! まあ ひどい! 105 00:07:00,550 --> 00:07:04,920 二度と近寄んな! キモキモストーカーゴリラ! 106 00:07:04,920 --> 00:07:08,230 アーニャ もう一度 アイツを殴ろうと思う。 107 00:07:08,230 --> 00:07:10,710 だめよ 退学になっちゃうわよ。 108 00:07:10,710 --> 00:07:13,580 《ゲッ! やはり ダミアンとの仲は 悪いまま…。 109 00:07:13,580 --> 00:07:16,890 プランBは 望み薄か…》 《ハッ! 父!?》 110 00:07:16,890 --> 00:07:19,260 《いや コイツなりに 仲直りをしようと 111 00:07:19,260 --> 00:07:21,540 努力してるのか? 偉いぞ。 112 00:07:21,540 --> 00:07:23,690 とりあえず今は 会場外で 113 00:07:23,690 --> 00:07:26,530 父親と接触するかもしれん ダミアンのほうを…》 114 00:07:26,530 --> 00:07:30,050 あっ! 待って~! アーニャも ボスと戦う~! 115 00:07:30,050 --> 00:07:32,080 え~ もう 帰ろうよ~! 116 00:07:32,080 --> 00:07:35,700 もう 待ち合わせ場所に 行くんですか? 117 00:07:35,700 --> 00:07:38,710 お父上が来るの 会が終わってからですよね? 118 00:07:38,710 --> 00:07:40,740 まだ 何時間もあります。 119 00:07:40,740 --> 00:07:43,530 《やはり 親子で待ち合わせを…。 しめたぞ!》 120 00:07:43,530 --> 00:07:47,230 せっかくだから 会場の近くにでも行ってみます? 121 00:07:56,190 --> 00:07:58,890 うわ~ ものものしいですね…。 122 00:07:58,890 --> 00:08:02,720 ヒィー インペリアル・スカラーだ… 俺 ちびりそうです…。 123 00:08:02,720 --> 00:08:07,770 すごいなぁ お父上は この中でもVIP中のVIPですもんね。 124 00:08:07,770 --> 00:08:10,210 その ご子息であるダミアン様も…。 うっ! 125 00:08:10,210 --> 00:08:12,190 ダミアン様? 126 00:08:12,190 --> 00:08:15,190 やっぱ 父上と会うのやめる。 (2人)えっ!? 127 00:08:15,190 --> 00:08:17,180 《なんだと!? マズい!》 128 00:08:17,180 --> 00:08:21,130 そうだよ 父上は すごいんだ。 忙しいんだ。 129 00:08:21,130 --> 00:08:23,370 俺なんかに かまってる暇 あるわけない。 130 00:08:23,370 --> 00:08:25,520 もっかい 兄貴に伝えてくる。 131 00:08:25,520 --> 00:08:27,520 待ち合わせは 中止に…。 132 00:08:27,520 --> 00:08:30,380 そうはさせない! 133 00:08:30,380 --> 00:08:33,010 なんだよ まだいたのかストーカー! 134 00:08:33,010 --> 00:08:35,710 フッ 次男ビビってる。 135 00:08:35,710 --> 00:08:38,880 アーニャには わかる。 あっ!? 136 00:08:38,880 --> 00:08:42,550 《な なんだ コイツ… まさか 俺の心を!?》 137 00:08:42,550 --> 00:08:44,710 ハッ! ア アーニャ知ってる…。 138 00:08:44,710 --> 00:08:46,730 えっと お前が 139 00:08:46,730 --> 00:08:50,110 この間の 国語のテスト 50点しか取れなかったことを…。 140 00:08:50,110 --> 00:08:52,030 な!? なぜ それを…。 141 00:08:52,030 --> 00:08:54,030 てか 今 それ関係ねえだろ。 142 00:08:54,030 --> 00:08:56,050 フフフ 後ろからのぞいた。 143 00:08:56,050 --> 00:08:59,710 《アーニャちゃんが 本格的なストーカーに…》 144 00:08:59,710 --> 00:09:03,540 お前 テストだめだったのが 父上にバレるの ビビってる。 145 00:09:03,540 --> 00:09:06,610 アーニャも 17点だったから 気持ちは わかる。 146 00:09:06,610 --> 00:09:08,630 お前と 一緒にすんな! 147 00:09:08,630 --> 00:09:12,550 アーニャ 父に好かれてるのか わからないから ちょっぴり怖い。 148 00:09:12,550 --> 00:09:15,540 いっつも 怒られてるし…。 《アイツ…》 149 00:09:15,540 --> 00:09:18,040 でも アーニャ 信じてる。 150 00:09:18,040 --> 00:09:20,960 父が好きだから… だから 151 00:09:20,960 --> 00:09:25,360 アーニャ 赤点のテストでも 堂々と見せることにしてる! 152 00:09:25,360 --> 00:09:28,060 あっ…。 (3人)えっ…。 153 00:09:30,350 --> 00:09:34,360 なんの話だっけ? さあ? 154 00:09:34,360 --> 00:09:36,860 クソッ! あっ ダミアン様 どこへ? 155 00:09:36,860 --> 00:09:38,860 《なんか バカらしくなってきた》 156 00:09:38,860 --> 00:09:40,850 中庭だよ 父上を待つ! 157 00:09:40,850 --> 00:09:43,180 (エミール)ダミアン様! ビビってなんかねえし! 158 00:09:43,180 --> 00:09:45,220 フッ…。 159 00:09:45,220 --> 00:09:47,850 《よくわからんが… よくやった アーニャ! 160 00:09:47,850 --> 00:09:50,250 挑発が ラッキーな結果に…》 161 00:09:56,860 --> 00:09:59,030 えっ アーニャちゃんも待つの!? 162 00:09:59,030 --> 00:10:02,030 なんで!? 車 待たせてるし 帰ろうよ! 163 00:10:02,030 --> 00:10:04,040 《ハッ! もしかして 164 00:10:04,040 --> 00:10:07,540 アイツとの結婚を 視野に入れて ご両親に 挨拶を…。 165 00:10:07,540 --> 00:10:10,880 本気? 本気なのね アーニャちゃん!》 フッ。 166 00:10:10,880 --> 00:10:13,700 《わかったわ アーニャちゃん 一緒に待つわ! 167 00:10:13,700 --> 00:10:16,870 あなたの覚悟 見届けてあげる!》 168 00:10:16,870 --> 00:10:19,370 (寝息) 169 00:10:19,370 --> 00:10:22,810 違ったわ… 全然 本気じゃなかったわ。 170 00:10:22,810 --> 00:10:25,210 マーサ アーニャちゃんを車まで。 171 00:10:25,210 --> 00:10:28,360 帰るわよ。 (マーサ)かしこまりました。 172 00:10:28,360 --> 00:10:31,550 アーニャちゃんって ホント 自由よね~。 173 00:10:31,550 --> 00:10:33,550 あっ 先生 さようなら! 174 00:10:33,550 --> 00:10:35,520 はい さようなら。 175 00:10:35,520 --> 00:10:37,520 (ベッキー) でね~ アーニャちゃんってば…。 176 00:10:37,520 --> 00:10:40,320 《レプリカを作っておいて 正解だったな》 177 00:10:45,030 --> 00:10:47,560 《会は 何事もなく終わったか。 178 00:10:47,560 --> 00:10:52,620 警備の配置 人や物資の流れ 推移 得るものはあった。 179 00:10:52,620 --> 00:10:56,210 あとは… おでましだ デズモンド。 180 00:10:56,210 --> 00:10:58,210 さて 向かう先は…。 181 00:10:58,210 --> 00:11:00,230 よし!》 182 00:11:00,230 --> 00:11:03,350 (ユーイン) そろそろ 終わりましたかね~。 183 00:11:03,350 --> 00:11:06,300 う~ん…。 ふあ~。 184 00:11:06,300 --> 00:11:08,200 う~ん…。 んっ? 185 00:11:08,200 --> 00:11:10,590 ああ すまん 君たち 186 00:11:10,590 --> 00:11:13,220 羊のキーホルダーが 落ちてなかったかな? 187 00:11:13,220 --> 00:11:15,360 娘の 大事なものらしいのだが 188 00:11:15,360 --> 00:11:17,530 この辺で 落としてしまったらしく 189 00:11:17,530 --> 00:11:19,530 捜してこいと 泣かれてしまって…。 190 00:11:19,530 --> 00:11:21,700 あぁ… もしかして これ? 191 00:11:21,700 --> 00:11:24,530 そこに落ちてた。 あ~ これこれ! 192 00:11:24,530 --> 00:11:26,550 ありがとう 助かったよ。 あれって アイツのだよな? 193 00:11:26,550 --> 00:11:29,350 いや~ よかった。 オッサン もしかして 194 00:11:29,350 --> 00:11:31,370 フォージャーのお父さん? んっ? 195 00:11:31,370 --> 00:11:33,380 《オッサン…》 196 00:11:33,380 --> 00:11:35,860 そうだが ああ 君たちは あの子のクラスメート? 197 00:11:35,860 --> 00:11:37,880 あれ… 違ってたら ごめん 198 00:11:37,880 --> 00:11:39,870 君は もしや ダミアン・デズモンドくん? 199 00:11:39,870 --> 00:11:42,520 そ そうだよ。 200 00:11:42,520 --> 00:11:44,540 本当に 申し訳ない! わっ!? 201 00:11:44,540 --> 00:11:48,210 入学式の日の件 うちの娘が たいへん失礼した! 202 00:11:48,210 --> 00:11:50,210 えっ… あぁ…。 203 00:11:50,210 --> 00:11:54,200 後日 お宅まで おわびに伺ったが ご両親にも君にも会えずで 204 00:11:54,200 --> 00:11:57,870 ずっと 気がかりだったんだ。 いや 俺 寮暮らしだし。 205 00:11:57,870 --> 00:12:01,540 娘の不始末は 僕の責任だ。 本当に すまない! 206 00:12:01,540 --> 00:12:03,540 いや 別に…。 207 00:12:03,540 --> 00:12:06,410 改めて ご両親のほうにも 謝罪をしたいのだが…。 208 00:12:06,410 --> 00:12:09,550 あっ ダミアン様 あそこ! お父上たちが…。 209 00:12:09,550 --> 00:12:12,000 《本当に申し訳ない ダミアンくん。 210 00:12:12,000 --> 00:12:13,880 任務のために 少しだけ 211 00:12:13,880 --> 00:12:16,580 親子の対面に 割り込ませてもらう…》 212 00:12:18,540 --> 00:12:21,190 父… 上…。 213 00:12:21,190 --> 00:12:23,710 坊ちゃま 誰です その男は? 214 00:12:23,710 --> 00:12:26,360 えっ? ああ クラスメートの親だよ。 215 00:12:26,360 --> 00:12:30,050 あ あの デズモンド総裁で いらっしゃいますよね? 216 00:12:30,050 --> 00:12:32,550 おい 下がれ 外してくれないか。 217 00:12:32,550 --> 00:12:35,350 (ドノバン)よい。 なんだね? 218 00:12:37,460 --> 00:12:40,730 私の娘が ご子息に 大変な非礼を働いた件で 219 00:12:40,730 --> 00:12:43,230 ひと言 おわび申し上げたく…。 220 00:12:43,230 --> 00:12:45,610 ああ 申し遅れました 221 00:12:45,610 --> 00:12:48,220 私 222 00:12:48,220 --> 00:12:51,220 ロイド・フォージャーと申します。 223 00:13:37,260 --> 00:13:41,280 忘れるな ここは 敵地のど真ん中。 224 00:13:41,280 --> 00:13:43,250 あの学校は 今 225 00:13:43,250 --> 00:13:47,250 冷たい戦争の フロントラインだ。 226 00:13:47,250 --> 00:13:53,360 私 バーリント総合病院に勤務している ロイド・フォージャーと申します。 227 00:13:53,360 --> 00:13:56,760 うちの娘が ダミアンくんに 暴力をふるった件で 228 00:13:56,760 --> 00:13:59,280 改めて おわびさせていただきたい。 229 00:13:59,280 --> 00:14:01,270 ダミアンくんには もちろん 230 00:14:01,270 --> 00:14:03,750 ご家族にも たいへん 不快な思いを…。 231 00:14:03,750 --> 00:14:06,790 《国家統一党総裁 デズモンド。 232 00:14:06,790 --> 00:14:10,290 過去の新聞や テレビでの発言 著作物 233 00:14:10,290 --> 00:14:12,580 その他 彼の人物像を 推し量れそうな 234 00:14:12,580 --> 00:14:14,600 すべてに 目をとおした。 235 00:14:14,600 --> 00:14:16,750 だが 表に 顔を出さなくなってからの 236 00:14:16,750 --> 00:14:18,940 彼を知るすべは ゼロに等しい。 237 00:14:18,940 --> 00:14:21,250 どうすれば 彼の懐に入れるか? 238 00:14:21,250 --> 00:14:24,110 どうすれば ロイドに 興味を持ってもらえるか? 239 00:14:24,110 --> 00:14:27,460 彼は 何に共感し 何に 怒りを覚えるのか? 240 00:14:27,460 --> 00:14:30,610 探るしかない! この会話の中で…。 241 00:14:30,610 --> 00:14:32,600 そして いずれ暴き出す。 242 00:14:32,600 --> 00:14:37,770 この男の腹の中 戦争計画のすべてを!》 243 00:14:37,770 --> 00:14:40,420 本当に 申し訳ございません。 244 00:14:40,420 --> 00:14:44,760 つきましては 改めてお宅まで伺い 正式な謝罪を…。 245 00:14:44,760 --> 00:14:46,800 ああ 君だったか。 246 00:14:46,800 --> 00:14:49,330 その件は 家の者から聞いてるよ。 247 00:14:49,330 --> 00:14:52,790 忙しくて 対応できなかったのだ すまないね。 248 00:14:52,790 --> 00:14:56,760 《父上… 俺のこと 気にしてくれてた?》 249 00:14:56,760 --> 00:14:59,660 では 後日 おわびの品を持って…。 250 00:14:59,660 --> 00:15:02,580 いや 結構。 251 00:15:02,580 --> 00:15:06,120 子どもどうしのケンカだろう? ですが…。 252 00:15:06,120 --> 00:15:09,600 父上! デズモンドの人間が殴られたのですよ? 253 00:15:09,600 --> 00:15:11,590 それでいいのですか!? 254 00:15:11,590 --> 00:15:13,920 ご子息の おっしゃるとおりです。 255 00:15:13,920 --> 00:15:17,590 どのような事情であれ 手を出したのは うちの娘で…。 256 00:15:17,590 --> 00:15:19,610 この償いは 必ず…。 257 00:15:19,610 --> 00:15:23,080 結構だ。 お気遣い 感謝する。 258 00:15:23,080 --> 00:15:25,080 《にべもなし… か》 259 00:15:25,080 --> 00:15:27,590 寛大なお心 痛み入ります。 260 00:15:27,590 --> 00:15:30,440 《深追いは 逆効果だな…。 261 00:15:30,440 --> 00:15:34,590 少しでも怪しまれたら 計画は 水の泡だ。 慎重にいこう》 262 00:15:34,590 --> 00:15:36,610 ち 父上…。 263 00:15:36,610 --> 00:15:38,760 《やっぱり 俺のことなんか どうでもいい?》 264 00:15:38,760 --> 00:15:41,580 俺は 屈辱だったんです! 顔だって腫れた! 265 00:15:41,580 --> 00:15:43,640 なのに…! 266 00:15:43,640 --> 00:15:46,670 《なんでだよ… もっと怒ってよ 俺のために!》 267 00:15:46,670 --> 00:15:51,090 フゥ~。 268 00:15:51,090 --> 00:15:53,100 うっ! 269 00:15:53,100 --> 00:15:55,080 なんでも… ないです…。 270 00:15:55,080 --> 00:15:58,080 ごめんなさい…。 271 00:15:58,080 --> 00:16:02,520 いや… 君の怒りも もっともだ ダミアンくん。 272 00:16:02,520 --> 00:16:06,440 二度と このようなことのないよう 教育を徹底するよ。 273 00:16:06,440 --> 00:16:10,350 とはいえ 正直 うちの娘は ハチャメチャすぎて 274 00:16:10,350 --> 00:16:12,580 私も どうしていいか 自信がない…。 275 00:16:12,580 --> 00:16:15,250 《3人:オッサンも苦労してんだな…》 276 00:16:15,250 --> 00:16:18,140 もちろん 私の 監督責任なのですが 277 00:16:18,140 --> 00:16:21,170 子どもを 完璧に コントロールすることなど 278 00:16:21,170 --> 00:16:23,190 不可能だと 痛感しました。 279 00:16:23,190 --> 00:16:26,910 自分の子だから 支配できるなんて 思ったらだめですね。 280 00:16:26,910 --> 00:16:29,780 勝手な期待や失望ばかりで よろしくない。 281 00:16:29,780 --> 00:16:33,600 いや ホント 子育てって難しいですね。 282 00:16:33,600 --> 00:16:36,460 君は 正しい。 283 00:16:36,460 --> 00:16:40,090 血の つながった子であろうが 所詮は 他人。 284 00:16:40,090 --> 00:16:44,910 他人を 真に理解するのは 不可能だ。 285 00:16:44,910 --> 00:16:48,940 人と人は 結局 永遠に わかり合えん。 286 00:16:48,940 --> 00:16:52,810 《だから 他国を 武力で ねじ伏せるのか? 287 00:16:52,810 --> 00:16:56,580 それが お前の本質か デズモンド!》 288 00:16:56,580 --> 00:16:59,180 まったく そのとおりですね。 289 00:17:01,950 --> 00:17:04,980 私は 精神科医を やっているのですが 290 00:17:04,980 --> 00:17:07,590 患者さんの心なんて 実は 1割も 291 00:17:07,590 --> 00:17:10,110 わかってあげられてないんじゃ ないかなって。 292 00:17:10,110 --> 00:17:13,640 《そうだな 「話せばわかる」は理想論だ》 293 00:17:13,640 --> 00:17:15,930 理解できるなんて思うほうが 傲慢なのかも。 294 00:17:15,930 --> 00:17:17,930 《だが…》 295 00:17:17,930 --> 00:17:21,920 大切なのは それでも歩み寄る努力です。 296 00:17:21,920 --> 00:17:25,600 うちは 娘の言動が ことごとく意味不明なのですが…。 297 00:17:25,600 --> 00:17:30,030 アーニャ 今日 お菓子屋さんで 人質交換してこようと思う。 298 00:17:30,030 --> 00:17:32,030 そうか 頑張れ 299 00:17:32,030 --> 00:17:35,450 わからないなりに そのままを受け止めようと 300 00:17:35,450 --> 00:17:38,620 なるべく 対話の機会を 設けるようにしています。 301 00:17:38,620 --> 00:17:41,600 まあ うまくいったり いかなかったりですが…。 302 00:17:41,600 --> 00:17:45,780 《俺は 情報を集め 理解を探る道を手放さん。 303 00:17:45,780 --> 00:17:47,760 諜報員だからな》 304 00:17:47,760 --> 00:17:50,650 総裁も そんなふうに ご多忙のなか 305 00:17:50,650 --> 00:17:57,000 わざわざ 息子さんに会う時間を 作られたのでは? 306 00:18:36,710 --> 00:18:38,710 そうかね。 307 00:18:38,710 --> 00:18:40,730 たいへん失礼ながら 308 00:18:40,730 --> 00:18:44,380 私は 統一党の政策に 批判的な立場だったのですが 309 00:18:44,380 --> 00:18:48,540 ダミアンくんのレポートを聞いて 少し 興味が湧きました。 310 00:18:48,540 --> 00:18:52,690 総裁は 真剣に 国益のことを 思ってくださっているのだなと。 311 00:18:52,690 --> 00:18:56,400 今度 後援会などに 参加してみようかなと。 312 00:18:56,400 --> 00:18:58,700 単純ですかね アハハ…。 313 00:18:58,700 --> 00:19:01,540 でも それくらい すてきなレポートでした。 314 00:19:01,540 --> 00:19:05,520 もういいよ オッサン やめろよ。 ハハハ… ごめんよ。 315 00:19:05,520 --> 00:19:08,390 君は おもしろい男だね。 316 00:19:08,390 --> 00:19:11,040 フォージャーくん… と言ったかな? 317 00:19:11,040 --> 00:19:15,070 うん 楽しい ひとときだったよ。 318 00:19:15,070 --> 00:19:17,700 《潮時か… 今回は 319 00:19:17,700 --> 00:19:20,390 名前を 覚えてもらっただけでも 上々だろう。 320 00:19:20,390 --> 00:19:23,060 SPの顔と特徴も 把握できた》 321 00:19:23,060 --> 00:19:26,880 貴重なお時間を ありがとうございました。 322 00:19:26,880 --> 00:19:28,930 ああ そうだ。 んっ? 323 00:19:28,930 --> 00:19:32,470 アーニャの話 君に しゃべったこと ないしょで頼むよ。 324 00:19:32,470 --> 00:19:34,370 アイツ すごく あまのじゃくだから。 325 00:19:34,370 --> 00:19:39,240 アイツ そんなに 君のことを 嫌ってるわけじゃないと思うんだ。 326 00:19:39,240 --> 00:19:42,290 仲よくしてもらえたら うれしいな。 327 00:19:42,290 --> 00:19:46,710 あっ… べ 別に 俺も…。 328 00:19:46,710 --> 00:19:48,720 えっ? えっ? 329 00:19:48,720 --> 00:19:51,200 うぅ あぁ…。 330 00:19:51,200 --> 00:19:53,200 あぁ うるせえ うるせえ! 331 00:19:53,200 --> 00:19:55,870 あんな庶民の女 相手にしねえし! 332 00:19:55,870 --> 00:19:57,870 これは 耳が痛い…。 333 00:19:57,870 --> 00:20:00,540 一流の家庭になれるよう 頑張るよ。 334 00:20:00,540 --> 00:20:03,040 それじゃあ 失礼します。 335 00:20:09,700 --> 00:20:12,710 それで お前の用件とは? 336 00:20:12,710 --> 00:20:18,810 あっ… え~っと… 別に…。 337 00:20:18,810 --> 00:20:23,720 大切なのは それでも歩み寄る努力です 338 00:20:23,720 --> 00:20:27,270 何もないなら帰るぞ。 339 00:20:27,270 --> 00:20:31,060 アーニャ 父に好かれてるのか わからないから ちょっぴり怖い。 340 00:20:31,060 --> 00:20:34,210 でも 赤点のテストでも 堂々と見せてる! 341 00:20:34,210 --> 00:20:37,050 では 総裁 そろそろ。 うむ。 342 00:20:37,050 --> 00:20:40,720 父上! 343 00:20:40,720 --> 00:20:44,240 俺 中間試験で ステラ取ったんだ! 344 00:20:44,240 --> 00:20:49,240 ま まだ 1個だけど 他の教科も もうちょっとだった。 345 00:20:49,240 --> 00:20:54,820 あ… でも この間の国語のテストは 50点で… それから 346 00:20:54,820 --> 00:20:58,220 あと グリフォンの工作が 金賞 取ったんだ! 347 00:20:58,220 --> 00:21:00,720 それから えっと えっと…。 348 00:21:00,720 --> 00:21:03,220 そうか よくやった。 349 00:21:05,230 --> 00:21:08,230 父上 今日は どうして わざわざ? 350 00:21:08,230 --> 00:21:10,730 ほんの気まぐれだ 気にするな。 351 00:21:10,730 --> 00:21:14,270 ダミアン デズモンドの名に恥じぬよう 352 00:21:14,270 --> 00:21:16,320 引き続き励め。 353 00:21:16,320 --> 00:21:19,320 はい! (2人)うわぁ~ ハハッ…! 354 00:21:24,710 --> 00:21:27,360 《大した会話はなかったが 355 00:21:27,360 --> 00:21:31,540 デズモンド親子の距離感なりは 多少 つかめたか。 356 00:21:31,540 --> 00:21:34,200 彼らの親子関係が 良好なほど 357 00:21:34,200 --> 00:21:37,060 プランBにとっては 都合がいいからな。 358 00:21:37,060 --> 00:21:42,580 それにしても ドノバン・デズモンド つかみどころのない男だった。 359 00:21:42,580 --> 00:21:45,700 外堀から埋めていくほうが 近道だろうか。 360 00:21:45,700 --> 00:21:49,190 今日 得た情報を 本部に持ち帰り 検討せねば…》 361 00:21:49,190 --> 00:22:03,190 (3人)ステラ! ステラ! ステラ! ステラ…! 362 00:22:06,420 --> 00:22:08,740 ただいま。 (玄関ドアの開閉音) 363 00:22:08,740 --> 00:22:10,720 (ヨル)おかえりなさい ロイドさん。 364 00:22:10,720 --> 00:22:13,210 (寝息) 365 00:22:13,210 --> 00:22:17,250 なぜか 寝たまま帰ってきて そのまま ずっと。 366 00:22:17,250 --> 00:22:20,220 お届けで~す! 367 00:22:20,220 --> 00:22:26,220 ちち~ アーニャもボスと対決する~。 368 00:22:28,330 --> 00:22:31,180 《コイツは 悩みなんて なさそうだな…。 369 00:22:31,180 --> 00:22:35,680 それに なに 言ってるか 意味不明…》