1 00:00:03,003 --> 00:00:07,107 《スカーレット:消えたテレネッツァさんに パルミア教の暗躍…》 2 00:00:11,678 --> 00:00:16,350 《何やら不穏な 気配がいたします》 3 00:00:16,350 --> 00:00:20,187 「それでは 1か月後 ディアナ聖堂にてお会いできるのを➨ 4 00:00:20,187 --> 00:00:23,690 楽しみにしております ディアナ」 5 00:00:26,693 --> 00:00:29,196 たとえ どんなことがあろうと➨ 6 00:00:29,196 --> 00:00:33,100 私がお守りしますわ ディアナ様。 7 00:02:20,007 --> 00:02:24,678 ですから お兄様 私 温泉旅行に行きたいのです。 8 00:02:24,678 --> 00:02:29,182 (レオナルド)その名目のもと 誰を殴りに行く気なのだ 妹よ。 9 00:02:29,182 --> 00:02:33,020 ひどいですわ そんなに自分の妹が 信用ならないのですか? 10 00:02:33,020 --> 00:02:37,858 信用… どの口が言うか。 私は忘れてないぞ。 11 00:02:37,858 --> 00:02:41,528 お前と ジュリアス殿下の誓いが 真っ赤な嘘だったことを。 12 00:02:41,528 --> 00:02:44,865 ついに お前にも 貴族の娘としての幸せが➨ 13 00:02:44,865 --> 00:02:48,702 訪れると思ったのに! 誓ったのは嘘ではありません。 14 00:02:48,702 --> 00:02:51,204 (レオナルド)そうやって ごまかそうとするな! 15 00:02:51,204 --> 00:02:54,608 (ナナカ)もしかして 聖女を殴る 機会をうかがっているのか? 16 00:02:56,543 --> 00:02:59,980 そういえば お前は毎年 この時季に旅行に行きたがる! 17 00:02:59,980 --> 00:03:02,149 (レオナルド)さっき見せた 温泉の道筋も➨ 18 00:03:02,149 --> 00:03:04,651 聖地巡礼のルートと ほぼ同じ! 19 00:03:04,651 --> 00:03:07,487 お兄様 聖女様は 民から愛され➨ 20 00:03:07,487 --> 00:03:10,323 国からも 必要とされているお方です。 21 00:03:10,323 --> 00:03:16,329 そのようなお方を殴ろうなどとは 私も考えておりませんよ。 22 00:03:16,329 --> 00:03:20,333 わかった 温泉旅行を認めよう。 23 00:03:20,333 --> 00:03:23,003 だが くれぐれも 問題は起こさないよう…。 24 00:03:23,003 --> 00:03:26,173 ありがとうございます では 早速 出発するといたしますわ。 25 00:03:26,173 --> 00:03:29,676 ごきげんよう! レオお兄様 ナナカ。 26 00:03:34,181 --> 00:03:36,516 (ジュリアス)ずいぶんと遅かったな。 27 00:03:36,516 --> 00:03:38,518 フッ…。 28 00:03:40,520 --> 00:03:42,856 (ジュリアス)ハッハハハハ…! 29 00:03:42,856 --> 00:03:45,525 では レオは あなたが 出かけたがる理由を➨ 30 00:03:45,525 --> 00:03:49,196 聖女を殴るためだと 誤解したわけか? 31 00:03:49,196 --> 00:03:52,199 秘密調査室の室長である お兄様には➨ 32 00:03:52,199 --> 00:03:54,367 秘匿せずともよいのでは? 33 00:03:54,367 --> 00:03:59,039 私が聖地巡礼の一行に 同行していることと その理由を。 34 00:03:59,039 --> 00:04:02,476 (ジュリアス)いや 隠す必要はある。 どうしてですか? 35 00:04:02,476 --> 00:04:04,644 ギリギリまで黙っておいたほうが➨ 36 00:04:04,644 --> 00:04:07,981 レオの反応がおもしろくなるからに 決まってるだろう。 37 00:04:07,981 --> 00:04:10,150 ぶん殴っていいですか? 38 00:04:10,150 --> 00:04:12,152 (ジュリアス)冗談は さておきだ。 39 00:04:12,152 --> 00:04:14,988 ゴドウィンの一件以来 どうも 周辺諸国の動きが➨ 40 00:04:14,988 --> 00:04:17,324 きな臭くなっている。 41 00:04:17,324 --> 00:04:22,162 悪徳貴族どもは一掃したが 王宮内部は まだ混乱したままだ。 42 00:04:22,162 --> 00:04:25,999 諜報員が紛れ込んだ可能性もある。 43 00:04:25,999 --> 00:04:30,003 よって たとえ レオであっても 情報は伏せておくように。 44 00:04:30,003 --> 00:04:32,305 わかったな? 45 00:04:34,508 --> 00:04:38,512 おっと 目的地が見えてきたぞ。 46 00:04:38,512 --> 00:04:43,683 (スカーレット)聖地巡礼の出発点である 聖教区を取り囲む 不浄の壁。 47 00:04:43,683 --> 00:04:47,854 パルミア教とディアナ聖教の 総本部があるとはいえ➨ 48 00:04:47,854 --> 00:04:49,856 仰々しいですわね。 49 00:04:49,856 --> 00:04:53,527 パルミア教の教皇いわく 聖教区を俗世の穢れから➨ 50 00:04:53,527 --> 00:04:56,696 守るため必要だという話だが➨ 51 00:04:56,696 --> 00:05:00,800 その腹の内の黒さを 隠すための壁なのだろうよ。 52 00:05:00,800 --> 00:05:04,304 今のパルミア教の教皇は サルゴン様でしたわね。 53 00:05:04,304 --> 00:05:08,308 (ジュリアス)ああ 悪徳商人時代を 知っている人々からは➨ 54 00:05:08,308 --> 00:05:10,310 こう呼ばれている。 55 00:05:10,310 --> 00:05:12,813 成金クソたぬき。 56 00:05:14,815 --> 00:05:17,150 ウフフ…。 《殴る気だな》 57 00:05:17,150 --> 00:05:19,152 (いななき) 58 00:05:19,152 --> 00:05:21,655 何が起こっている? それが…。 59 00:05:21,655 --> 00:05:24,491 先ほどまで開いていた門が…。 60 00:05:24,491 --> 00:05:28,328 おい なぜ 聖門を閉ざした! 申し訳ございません! 61 00:05:28,328 --> 00:05:31,998 教皇サルゴン様より 国王陛下の 指示がないかぎり➨ 62 00:05:31,998 --> 00:05:34,501 通すなと厳命を受けております! 63 00:05:34,501 --> 00:05:39,005 たぬきじじいめ…。 聖地巡礼の妨害が目的か。 64 00:05:39,005 --> 00:05:43,677 国王陛下は 今 大陸諸国との会議に出ている! 65 00:05:43,677 --> 00:05:46,513 それは 教皇も知っているはずだ! 66 00:05:46,513 --> 00:05:50,016 稚拙で 子どもじみた 嫌がらせにしか聞こえないが? 67 00:05:50,016 --> 00:05:53,186 (ジャルモウ)我らが 教皇猊下を 貶めるようなことを➨ 68 00:05:53,186 --> 00:05:56,856 おっしゃるのは やめていただきましょう! 69 00:05:56,856 --> 00:06:01,127 私は鉄塊のジャルモウ。 パルミア教の異端審問官を➨ 70 00:06:01,127 --> 00:06:04,297 務めさせていただいている者です。 71 00:06:04,297 --> 00:06:07,801 《殴り心地がよさそうな 豚野郎ですわ》 72 00:06:07,801 --> 00:06:10,136 異端審問官だと? 73 00:06:10,136 --> 00:06:13,807 そのとおり! たとえ 相手が殿下だったとしても➨ 74 00:06:13,807 --> 00:06:17,477 我々は パルミア教に 仇なす 異端者をすべて排斥します。 75 00:06:17,477 --> 00:06:21,481 この行為は偉大なる我らが女神! 76 00:06:21,481 --> 00:06:23,817 パルミア様が許されたことです! 77 00:06:23,817 --> 00:06:28,822 そのような暴挙を国王陛下が お許しになるわけがない。 78 00:06:28,822 --> 00:06:32,659 貴公らの組織を 認可しているのは教皇か? 79 00:06:32,659 --> 00:06:35,662 フンッ 何を当たり前のことを! 80 00:06:35,662 --> 00:06:40,500 我ら異端審問官は教皇猊下が 最も信頼を置いている➨ 81 00:06:40,500 --> 00:06:42,669 と言っても過言ではない存在! 82 00:06:42,669 --> 00:06:45,505 いわば 偉大なる 女神の使徒なのだ! 83 00:06:45,505 --> 00:06:50,176 ご覧あれ これぞ パルミア様から 託された聖なる雷槌! 84 00:06:50,176 --> 00:06:53,513 異端者どもに神罰を! 85 00:06:53,513 --> 00:06:55,682 言質取りは済みましたか? 86 00:06:55,682 --> 00:06:58,018 ないよりは マシ程度だろうがな。 87 00:06:58,018 --> 00:07:00,120 あとは 任せる。 88 00:07:00,120 --> 00:07:03,123 (ジュリアス)好きにやれ。 89 00:07:03,123 --> 00:07:06,526 まずは 門を開けるところから 始めましょう! 90 00:07:09,296 --> 00:07:11,298 (ジャルモウ)ブハッ… なんて愚かな! 91 00:07:11,298 --> 00:07:15,135 破城槌でも 魔法でも聖門には 傷一つつけられませぬぞ! 92 00:07:15,135 --> 00:07:17,804 なぜなら…! 93 00:07:17,804 --> 00:07:19,806 地震か? (地響き) 94 00:07:22,976 --> 00:07:24,978 ぐわっ…! 95 00:07:24,978 --> 00:07:26,980 素手で!? 96 00:07:26,980 --> 00:07:29,316 皆様 気づいて いらっしゃらないようなので➨ 97 00:07:29,316 --> 00:07:31,818 教えて差し上げましょう。 98 00:07:31,818 --> 00:07:33,987 この門は 押して開けるのですよ。 99 00:07:33,987 --> 00:07:35,989 引いては開けられません。 100 00:07:35,989 --> 00:07:38,158 (一同)知っとるわ~! 101 00:07:38,158 --> 00:07:40,327 ばっ 化け物…! 102 00:07:40,327 --> 00:07:42,662 可憐な乙女になんて暴言を。 103 00:07:42,662 --> 00:07:46,666 あの女… スカーレット・エル・ヴァンディミオンでは ありませんか! 104 00:07:46,666 --> 00:07:48,668 えっ! 105 00:07:48,668 --> 00:07:51,004 せ 鮮血姫! あの撲殺姫か! 106 00:07:51,004 --> 00:07:54,674 は 離れろ! 殴り殺されるぞ! 107 00:07:54,674 --> 00:07:58,178 おのれ…! ゴドウィン様を 卑劣な罠にはめた➨ 108 00:07:58,178 --> 00:08:00,280 悪魔の権化め! 109 00:08:00,280 --> 00:08:02,282 ぬわ~っ! 110 00:08:02,282 --> 00:08:04,284 ちょっとお借りしますね。 えっ? 111 00:08:06,286 --> 00:08:08,288 バカめ! 112 00:08:08,288 --> 00:08:11,491 そんな貧弱な槍で どうにかできるわけ…! 113 00:08:13,460 --> 00:08:15,628 えいっ! 114 00:08:15,628 --> 00:08:17,964 おぐっ…! 115 00:08:17,964 --> 00:08:22,635 お返ししますわ。 116 00:08:22,635 --> 00:08:26,139 《傷痕がない…》 117 00:08:26,139 --> 00:08:28,641 何度 翼を引き裂かれようが➨ 118 00:08:28,641 --> 00:08:31,978 私の気高き使命は 撃ち落とされない! 119 00:08:31,978 --> 00:08:36,483 この治癒力があるかぎり 立ち上がれる! 120 00:08:36,483 --> 00:08:39,152 《またそれですか…》 121 00:08:39,152 --> 00:08:43,156 私の正義は 負けな…! 122 00:08:45,158 --> 00:08:47,360 ぐは~っ! 123 00:08:49,329 --> 00:08:51,331 殴られれば 豚も空を飛ぶ。 124 00:08:51,331 --> 00:08:54,000 無理だと思えることであっても➨ 125 00:08:54,000 --> 00:08:57,170 とりあえず 殴れば 解決するという意味です。 126 00:08:57,170 --> 00:08:59,506 今後は 比喩表現の一種として➨ 127 00:08:59,506 --> 00:09:02,275 国中で 使われることになるでしょう。 128 00:09:02,275 --> 00:09:05,111 いや あなた以外 誰も使わないぞ。 129 00:09:05,111 --> 00:09:07,614 (パラガス)道を開けろ! 130 00:09:07,614 --> 00:09:12,619 あっ あれは! ディアナ聖教のホーリーオーダーズだ! 131 00:09:12,619 --> 00:09:14,621 パラガス様。 132 00:09:14,621 --> 00:09:16,956 (パラガス)ご無事でしたか。 133 00:09:16,956 --> 00:09:19,959 (パラガス)お出迎えが遅くなり 申し訳ございません。 134 00:09:19,959 --> 00:09:24,464 聖教区内の各所で パルミア信者と 思われる者たちによる➨ 135 00:09:24,464 --> 00:09:26,966 暴動が発生いたしまして。 136 00:09:26,966 --> 00:09:31,137 (スカーレット)聖地巡礼によって ディアナ聖教の求心力が高まるのが➨ 137 00:09:31,137 --> 00:09:33,473 気に食わないのでしょうか。 138 00:09:33,473 --> 00:09:36,976 本当の狙いは 何か別のところに あるかもしれないな。 139 00:09:36,976 --> 00:09:39,145 (ディオス)あっれ~? 140 00:09:39,145 --> 00:09:41,981 団長 みんな集まって 何してるんすか? 141 00:09:41,981 --> 00:09:45,318 貴様! いったい どこを ほっつき歩いておった! 142 00:09:45,318 --> 00:09:48,488 そう怒らずに… うん? 143 00:09:48,488 --> 00:09:51,658 (ディオス)うおっ すっごい美人! 誰っすか? あなたは!? 144 00:09:51,658 --> 00:09:55,161 まともに挨拶もできない 団員がいるとはな。 145 00:09:55,161 --> 00:09:57,997 あっ もしかして ジュリアス殿下? 146 00:09:57,997 --> 00:10:01,000 このバッカもんが! なんたる無礼な振る舞い! 147 00:10:01,000 --> 00:10:05,004 今日こそ その羽根よりも 軽い根性を叩き直してやる! 148 00:10:05,004 --> 00:10:07,006 ぼ… 暴力反対! 149 00:10:07,006 --> 00:10:11,010 ふ~ん! はいはい ちゃんとするっすよ! 150 00:10:11,010 --> 00:10:15,515 ホーリーオーダーズの筆頭騎士 ディオス・ウエストウッド➨ 151 00:10:15,515 --> 00:10:17,684 ただいま 参上いたしました。 152 00:10:17,684 --> 00:10:19,853 以後 お見知りおきを。 153 00:10:19,853 --> 00:10:22,355 ああ よろしく頼む。 154 00:10:22,355 --> 00:10:27,193 《ジュリアス様は自由奔放なお方は 苦手なのかもしれませんね》 155 00:10:27,193 --> 00:10:29,195 お初にお目にかかります。 156 00:10:29,195 --> 00:10:32,532 スカーレット・エル・ヴァンディミオンと申します。 157 00:10:32,532 --> 00:10:36,336 一目惚れしました! 俺の彼女になってください! 158 00:10:38,371 --> 00:10:40,373 (一同)え~っ! 159 00:10:40,373 --> 00:10:43,877 (ディオス)スカーレットさんは 身分の差とか 気にするタイプっすか? 160 00:10:43,877 --> 00:10:47,046 そうですわね。 私はさほど気にしませんが➨ 161 00:10:47,046 --> 00:10:51,050 我が家は公爵家ですし ある程度のお家柄は必要かと。 162 00:10:51,050 --> 00:10:53,052 それなら大丈夫っすよ。 163 00:10:53,052 --> 00:10:56,222 俺 こう見えて エルフの王族の息子なんで。 164 00:10:56,222 --> 00:10:59,726 ちなみに 母親は 人間って設定のハーフエルフっす。 165 00:10:59,726 --> 00:11:01,828 あっ 設定って言っちゃった。 166 00:11:01,828 --> 00:11:04,163 フフッ おもしろいお方ですね。 167 00:11:04,163 --> 00:11:06,833 《ですが いけませんね。 168 00:11:06,833 --> 00:11:11,037 こういうことは 時と場所を わきまえてもらわなければ…》 169 00:11:14,173 --> 00:11:19,178 私の連れを あまり 困らせないでもらおうか。 170 00:11:19,178 --> 00:11:22,515 な~んだ そういうことっすか。 171 00:11:22,515 --> 00:11:26,352 まぁ そういうことだ。 172 00:11:26,352 --> 00:11:29,022 理解したなら スカーレットに ちょっかいを出すのは➨ 173 00:11:29,022 --> 00:11:31,524 やめてもらおう。 え~ どうしよう! 174 00:11:31,524 --> 00:11:34,527 俺 他人に 指図されるのは嫌いだし。 175 00:11:34,527 --> 00:11:37,697 そう言われて 身を引くのも格好つきませんし。 176 00:11:37,697 --> 00:11:40,199 (一同)ディオス…! 177 00:11:40,199 --> 00:11:42,869 弛んだ根性! きっちりと叩き直してくれる! 178 00:11:42,869 --> 00:11:46,539 やだな 先輩たち! ちょっとした ジョークっすよ! 179 00:11:46,539 --> 00:11:48,541 (騎士団員たち)聞く耳 持たぬ! 180 00:11:48,541 --> 00:11:51,377 それじゃあ スカーレットさん! 今度 デートしましょうね! 181 00:11:51,377 --> 00:11:53,713 申し訳ございません。 182 00:11:53,713 --> 00:11:56,049 1年ほど前に 入団した者なのですが➨ 183 00:11:56,049 --> 00:11:59,552 腕はとびきり立つのに 自由すぎる気質でして。 184 00:11:59,552 --> 00:12:02,155 《確かに只者ではないようですね。 185 00:12:02,155 --> 00:12:06,659 私が殴ろうとしたら 気配に気づいたようですし…》 186 00:12:06,659 --> 00:12:10,997 ところで ジュリアス様。 187 00:12:10,997 --> 00:12:12,999 なんだ? 188 00:12:12,999 --> 00:12:15,301 いつまで 手を握っていらっしゃる おつもりでしょうか? 189 00:12:22,175 --> 00:12:25,845 いや すまない。 とっさのことで ついな。 190 00:12:25,845 --> 00:12:28,014 それと 先ほど ディオス様が おっしゃっていた➨ 191 00:12:28,014 --> 00:12:31,351 そういうこととは どういうことですか? 192 00:12:31,351 --> 00:12:33,653 さて 聖女ディアナのもとへと急ぐぞ。 193 00:12:37,857 --> 00:12:40,860 (スカーレット)ディアナ様 ご機嫌麗しゅうございます。 194 00:12:40,860 --> 00:12:45,198 (ジュリアス)到着して早々だが 聖地巡礼の儀について➨ 195 00:12:45,198 --> 00:12:47,200 話し合いを行いたい。 196 00:12:47,200 --> 00:12:50,703 内容は機密ゆえ 聖女ディアナ以外の者は➨ 197 00:12:50,703 --> 00:12:52,705 会合の間に立ち入らないように。 198 00:12:54,707 --> 00:12:57,377 とは言ったものの➨ 199 00:12:57,377 --> 00:12:59,879 お付きの者がいたほうがマシかもな。 200 00:12:59,879 --> 00:13:01,981 何か不備が? 201 00:13:01,981 --> 00:13:03,983 いや 不備というわけでは ないのだが…。 202 00:13:03,983 --> 00:13:05,985 (ドアの開く音) 203 00:13:08,988 --> 00:13:11,324 (ディアナ)スカーレットお姉さま! 204 00:13:11,324 --> 00:13:13,493 お久しゅうございます ディアナ様。 205 00:13:13,493 --> 00:13:16,329 お姉さまだ… 本物だ! 206 00:13:16,329 --> 00:13:18,831 本物のスカーレットお姉さまだ! 207 00:13:18,831 --> 00:13:20,833 うっ…。 おい まずは➨ 208 00:13:20,833 --> 00:13:23,503 私への挨拶が先であろう。 209 00:13:23,503 --> 00:13:25,672 ぎゃあ~! 210 00:13:25,672 --> 00:13:28,007 男が 私に触れるな~! 211 00:13:28,007 --> 00:13:30,009 (ディアナ)放せ 放せ… 放しなさい! 212 00:13:30,009 --> 00:13:32,011 今からでも お付きの者を呼ぶか? 213 00:13:32,011 --> 00:13:35,348 や やめなさい! お姉さまとイチャイチャできる➨ 214 00:13:35,348 --> 00:13:38,017 貴重な時間が なくなっちゃうじゃない バカ! 215 00:13:38,017 --> 00:13:41,020 それが 本音か。 聖女が聞いて呆れるな。 216 00:13:41,020 --> 00:13:43,022 なにを! 217 00:13:43,022 --> 00:13:48,528 え~ん お姉さま! 腹黒王子が 私のことを いじめるよ~! 218 00:13:48,528 --> 00:13:52,198 ディアナ様も元気なご様子で 安心いたしました。 219 00:13:52,198 --> 00:13:57,036 さて そろそろ 会合を始めましょう。 220 00:13:57,036 --> 00:14:00,640 <スカーレット:聖地巡礼… これが 行われるようになった➨ 221 00:14:00,640 --> 00:14:03,810 きっかけは 300年前にさかのぼる。 222 00:14:03,810 --> 00:14:09,148 当時 パリスタン王国は 魔大陸を支配する魔王が放った➨ 223 00:14:09,148 --> 00:14:14,654 魔物に脅かされており 少しずつ 国土を侵略されていった。 224 00:14:14,654 --> 00:14:21,060 そんななか 国境付近の村に 破魔の力を持った少女が現れる> 225 00:14:27,166 --> 00:14:31,003 <スカーレット:彼女は東西南北の 国境に位置する 4つの村に➨ 226 00:14:31,003 --> 00:14:34,841 浄化の大聖石を設置し 結界を張った。 227 00:14:34,841 --> 00:14:38,344 その結界により パリスタン王国は➨ 228 00:14:38,344 --> 00:14:42,014 魔物に 脅かされることはなくなった。 229 00:14:42,014 --> 00:14:46,018 しかし 大聖石と その結界の効果は➨ 230 00:14:46,018 --> 00:14:50,356 破魔の力を持つ少女が亡くなると 維持できなくなってしまった。 231 00:14:50,356 --> 00:14:56,529 人々が途方に暮れるなか 再び 国を救う少女が現れる。 232 00:14:56,529 --> 00:14:59,198 彼女の名前は ディアナ。 233 00:14:59,198 --> 00:15:03,636 最初に結界を張った 少女と同じ名前の彼女は➨ 234 00:15:03,636 --> 00:15:07,473 大聖石を浄化し 結界の効果を取り戻し➨ 235 00:15:07,473 --> 00:15:11,144 魔物の脅威から国を救った。 236 00:15:11,144 --> 00:15:15,815 国王は 神聖な力を持つ 2人の少女を祀る聖堂を建て➨ 237 00:15:15,815 --> 00:15:18,651 信仰の象徴として崇めた。 238 00:15:18,651 --> 00:15:21,487 それからも 結界が 壊れそうになるたび➨ 239 00:15:21,487 --> 00:15:24,490 破魔の力を持った少女が現れ➨ 240 00:15:24,490 --> 00:15:31,664 彼女たちは 聖女ディアナとして 信仰の対象になっていった> 241 00:15:31,664 --> 00:15:34,834 これが 今の信仰の対象とは➨ 242 00:15:34,834 --> 00:15:37,837 歴代の聖女たちも 草葉の陰で泣いているだろうよ。 243 00:15:37,837 --> 00:15:40,506 私が 7歳までは 田舎の村人➨ 244 00:15:40,506 --> 00:15:44,177 その1だったから ってバカにしてるの? 245 00:15:44,177 --> 00:15:46,679 お姉さま もっと ぎゅ~ってしてくださいませ! 246 00:15:46,679 --> 00:15:49,015 仰せのとおりに。 247 00:15:49,015 --> 00:15:53,186 聖地巡礼の目的は 大聖石の浄化と結界の張り直し。 248 00:15:53,186 --> 00:15:57,857 そのための儀式だ。 もう少し緊張感を持て。 249 00:15:57,857 --> 00:16:00,960 (ジュリアス)数日後には 式典を行い出発するぞ。 250 00:16:00,960 --> 00:16:04,964 え~っ あのパレード ずっと立ったままで疲れるし。 251 00:16:04,964 --> 00:16:08,968 我慢しろ 国民に聖女ディアナが 健在であると示すことに➨ 252 00:16:08,968 --> 00:16:10,970 意味があるのだからな。 253 00:16:10,970 --> 00:16:13,472 それが パルミア教への牽制にもなる。 254 00:16:13,472 --> 00:16:16,976 (ジュリアス)聖女としての 威厳をしっかり保て。 255 00:16:16,976 --> 00:16:20,313 ただでさえ 今のお前は 聖女としての力を➨ 256 00:16:20,313 --> 00:16:23,482 失っているのだから お飾りの役目くらい きちんと…。 257 00:16:23,482 --> 00:16:25,485 (スカーレット)ジュリアス様。 258 00:16:27,486 --> 00:16:30,990 大丈夫よ お姉さま 事実だもの。 259 00:16:30,990 --> 00:16:36,829 悔しいけど 今の私にできることは それくらいしかないものね! 260 00:16:36,829 --> 00:16:39,332 ちょっと言ってみただけ! 冗談よ 冗談! 261 00:16:39,332 --> 00:16:41,334 今日の会合は ここまでね! 262 00:16:41,334 --> 00:16:43,669 お姉さま 泊まっていくでしょ? 263 00:16:43,669 --> 00:16:46,172 はい お願いできますと。 264 00:16:46,172 --> 00:16:49,509 じゃあ あとで また お話しましょう。 265 00:16:49,509 --> 00:16:52,345 まったね~! 266 00:16:52,345 --> 00:16:54,347 べ~っ! フンッ! 267 00:16:54,347 --> 00:16:57,016 まったく 見えすいた強がりを。 268 00:16:57,016 --> 00:16:59,685 それがわかっているのなら あまり ディアナ様を➨ 269 00:16:59,685 --> 00:17:01,621 お責めにならないでくださいな。 270 00:17:01,621 --> 00:17:05,291 少し口が滑った。 次からは気をつけよう。 271 00:17:05,291 --> 00:17:09,962 《何事においても優秀な ジュリアス様も女性の心の機微を➨ 272 00:17:09,962 --> 00:17:12,965 感じ取ることは赤点ですわね。 273 00:17:12,965 --> 00:17:19,472 いえ それほど 今回の聖地巡礼が 一大事ということでしょうか》 274 00:17:19,472 --> 00:17:21,807 (スカーレット)そこで 私は言いました。 275 00:17:21,807 --> 00:17:24,143 あなたは まるで 豚ですわねと。 276 00:17:24,143 --> 00:17:27,146 次の瞬間 呆然とする 貴族の顔面に➨ 277 00:17:27,146 --> 00:17:29,815 私のパンチが突き刺さりました。 278 00:17:29,815 --> 00:17:31,984 キャ~ お姉さま 素敵! 279 00:17:31,984 --> 00:17:34,820 私も お姉さまみたいに 美しくて 強くて➨ 280 00:17:34,820 --> 00:17:38,324 男に媚びない 素敵な淑女になりたいわ! 281 00:17:38,324 --> 00:17:41,494 ディアナ様は 殿方が 苦手でいらっしゃるのですか? 282 00:17:41,494 --> 00:17:43,829 あったりまえよ! だって むさいし➨ 283 00:17:43,829 --> 00:17:48,501 髭がジョリジョリだし 筋肉ムッキムキだし 説教くさいし! 284 00:17:48,501 --> 00:17:51,337 それでは ジュリアス様はいかがでしょう? 285 00:17:51,337 --> 00:17:54,840 殿下? 確かにお顔は綺麗だし➨ 286 00:17:54,840 --> 00:17:57,176 スタイルもいいけれど…。 287 00:17:57,176 --> 00:17:59,345 でも 嫌! 性格悪いんだもん! 288 00:17:59,345 --> 00:18:02,782 すぐ チビチビって いじめるし! フフッ でも わかりますわ。 289 00:18:02,782 --> 00:18:07,286 私も あのお方には いつも からかわれるばかりですもの。 290 00:18:07,286 --> 00:18:09,288 お姉さまにまで そんなことをしてたの!? 291 00:18:09,288 --> 00:18:13,459 あのゴン黒王子! 今度会ったら ただじゃおかないんだから! 292 00:18:13,459 --> 00:18:15,628 あ~あ! 293 00:18:15,628 --> 00:18:18,965 どこかに銀髪で 人形のように 綺麗なお顔をしていて➨ 294 00:18:18,965 --> 00:18:22,468 青い瞳をした 白馬の王子様はいないかしら…。 295 00:18:22,468 --> 00:18:26,973 そうですわね 銀髪に 青い瞳は珍しいですから➨ 296 00:18:26,973 --> 00:18:30,810 なかなか難しいかもしれません。 297 00:18:30,810 --> 00:18:33,145 いかがなさいましたか? 298 00:18:33,145 --> 00:18:36,148 なんでもないわ! お姉さまに見惚れていただけ。 299 00:18:36,148 --> 00:18:38,150 ディアナ様! (ノック) 300 00:18:38,150 --> 00:18:41,320 そろそろ ご就寝の お時間でございます。 301 00:18:41,320 --> 00:18:44,490 それでは 私は そろそろ。 302 00:18:44,490 --> 00:18:46,492 やだ…! 303 00:18:46,492 --> 00:18:49,829 もっと お姉さまとお話したいわ! 304 00:18:49,829 --> 00:18:53,332 そうだわ! 今日は このまま 一緒のベッドで寝ましょう! 305 00:18:53,332 --> 00:18:57,336 私は 聖女ディアナだもの。 お姉さまとの添い寝くらい…。 306 00:18:57,336 --> 00:19:00,039 めっですわ。 307 00:19:01,941 --> 00:19:05,444 ねぇ お姉さま 1つだけ お願いしてもいいかしら? 308 00:19:05,444 --> 00:19:07,780 私にできることなら。 309 00:19:07,780 --> 00:19:12,451 私ね 聖女様にあやかって ディアナって名付けられたけど➨ 310 00:19:12,451 --> 00:19:15,454 同じように ディアナって 名前を付けられる子は➨ 311 00:19:15,454 --> 00:19:19,458 たくさんいたから 本当は 別の名前がよかったんだ。 312 00:19:19,458 --> 00:19:22,628 でね それを知ったお父さんが➨ 313 00:19:22,628 --> 00:19:25,965 こっそり 私に サーニャって 名前を付けてくれたの。 314 00:19:25,965 --> 00:19:27,967 だから…! 315 00:19:27,967 --> 00:19:30,269 ディアナ様! (ノック) 316 00:19:32,304 --> 00:19:36,142 楽しいひとときでございました。 それでは また明日。 317 00:19:36,142 --> 00:19:38,310 あっ…。 318 00:19:38,310 --> 00:19:41,981 おやすみなさいませ サーニャ様。 319 00:19:41,981 --> 00:19:45,484 うん おやすみなさい お姉さま! 320 00:19:50,489 --> 00:19:54,493 ⸨どうしよう… お姉さま。 321 00:19:54,493 --> 00:19:58,664 聖女の力を 使えなくなってしまったの。 322 00:19:58,664 --> 00:20:03,669 聖女じゃない私に 価値なんてないのに…⸩ 323 00:20:07,840 --> 00:20:11,677 神様も残酷なことをなさいますね。 324 00:20:11,677 --> 00:20:14,346 《出発の式典➨ 325 00:20:14,346 --> 00:20:17,349 何も起こらなければ いいのですが…》 326 00:20:20,519 --> 00:20:26,025 (歓声) 327 00:20:26,025 --> 00:20:28,194 おおっ 見ろ! 328 00:20:28,194 --> 00:20:31,030 聖女様のお神輿よ! 329 00:20:31,030 --> 00:20:34,867 聖女ディアナ様! なんと神々しいお姿! 330 00:20:34,867 --> 00:20:37,069 ディアナ様! 聖女様! 331 00:20:39,038 --> 00:20:41,373 (歓声) 332 00:20:41,373 --> 00:20:44,710 ディアナ様 浄化の聖杯をこちらにも! 333 00:20:44,710 --> 00:20:48,714 ディアナ様 万歳! 我らが パリスタンの守護天使様! 334 00:20:48,714 --> 00:20:51,550 これで 式典は 成功といっていいだろう。 335 00:20:51,550 --> 00:20:58,057 ええ 人々の賑わいで ディアナ様の緊張も解けたようです。 336 00:20:58,057 --> 00:21:01,660 うわっ…! (轟音) 337 00:21:01,660 --> 00:21:05,164 なんだ 今の 砲撃音? て 敵国の襲撃か? 338 00:21:05,164 --> 00:21:07,166 (砲撃音) 339 00:21:07,166 --> 00:21:09,668 何が起こって… おい スカーレット! 340 00:21:11,670 --> 00:21:13,672 (悲鳴) 341 00:21:13,672 --> 00:21:15,841 落ち着いてください! 342 00:21:15,841 --> 00:21:18,677 (ディアナ)皆さん 落ち着いて! (砲撃音) 343 00:21:18,677 --> 00:21:21,380 ただの空砲だ! 落ち着け! 344 00:21:23,349 --> 00:21:25,351 《出どころは…》 345 00:21:25,351 --> 00:21:27,353 (砲撃音) 346 00:21:27,353 --> 00:21:29,688 《パルミア教総本部…》 347 00:21:29,688 --> 00:21:48,040 ♬~ 348 00:21:48,040 --> 00:21:51,877 まぁ 立派な槍…。 349 00:21:51,877 --> 00:21:55,381 少しだけお借りしますわね。 350 00:21:55,381 --> 00:21:58,083 《パルミア教の女神様!》 351 00:22:01,654 --> 00:22:06,492 さて 私もお祭りを 始めましょうか。 352 00:22:06,492 --> 00:22:08,994 血祭りですけどね。