1 00:00:36,870 --> 00:00:40,974 《スカーレット:消えたテレネッツァさんに パルミア教の暗躍…》 2 00:00:45,545 --> 00:00:50,217 《何やら不穏な 気配がいたします》 3 00:00:50,217 --> 00:00:54,054 「それでは 1か月後 ディアナ聖堂にてお会いできるのを➨ 4 00:00:54,054 --> 00:00:57,557 楽しみにしております ディアナ」 5 00:01:00,560 --> 00:01:03,063 たとえ どんなことがあろうと➨ 6 00:01:03,063 --> 00:01:06,967 私がお守りしますわ ディアナ様。 7 00:02:53,874 --> 00:02:58,545 ですから お兄様 私 温泉旅行に行きたいのです。 8 00:02:58,545 --> 00:03:03,050 (レオナルド)その名目のもと 誰を殴りに行く気なのだ 妹よ。 9 00:03:03,050 --> 00:03:06,887 ひどいですわ そんなに自分の妹が 信用ならないのですか? 10 00:03:06,887 --> 00:03:11,725 信用… どの口が言うか。 私は忘れてないぞ。 11 00:03:11,725 --> 00:03:15,395 お前と ジュリアス殿下の誓いが 真っ赤な嘘だったことを。 12 00:03:15,395 --> 00:03:18,732 ついに お前にも 貴族の娘としての幸せが➨ 13 00:03:18,732 --> 00:03:22,569 訪れると思ったのに! 誓ったのは嘘ではありません。 14 00:03:22,569 --> 00:03:25,072 (レオナルド)そうやって ごまかそうとするな! 15 00:03:25,072 --> 00:03:28,475 (ナナカ)もしかして 聖女を殴る 機会をうかがっているのか? 16 00:03:30,410 --> 00:03:33,847 そういえば お前は毎年 この時季に旅行に行きたがる! 17 00:03:33,847 --> 00:03:36,016 (レオナルド)さっき見せた 温泉の道筋も➨ 18 00:03:36,016 --> 00:03:38,518 聖地巡礼のルートと ほぼ同じ! 19 00:03:38,518 --> 00:03:41,354 お兄様 聖女様は 民から愛され➨ 20 00:03:41,354 --> 00:03:44,191 国からも 必要とされているお方です。 21 00:03:44,191 --> 00:03:50,197 そのようなお方を殴ろうなどとは 私も考えておりませんよ。 22 00:03:50,197 --> 00:03:54,201 わかった 温泉旅行を認めよう。 23 00:03:54,201 --> 00:03:56,870 だが くれぐれも 問題は起こさないよう…。 24 00:03:56,870 --> 00:04:00,040 ありがとうございます では 早速 出発するといたしますわ。 25 00:04:00,040 --> 00:04:03,543 ごきげんよう! レオお兄様 ナナカ。 26 00:04:08,048 --> 00:04:10,383 (ジュリアス)ずいぶんと遅かったな。 27 00:04:10,383 --> 00:04:12,385 フッ…。 28 00:04:14,387 --> 00:04:16,723 (ジュリアス)ハッハハハハ…! 29 00:04:16,723 --> 00:04:19,392 では レオは あなたが 出かけたがる理由を➨ 30 00:04:19,392 --> 00:04:23,063 聖女を殴るためだと 誤解したわけか? 31 00:04:23,063 --> 00:04:26,066 秘密調査室の室長である お兄様には➨ 32 00:04:26,066 --> 00:04:28,235 秘匿せずともよいのでは? 33 00:04:28,235 --> 00:04:32,906 私が聖地巡礼の一行に 同行していることと その理由を。 34 00:04:32,906 --> 00:04:36,343 (ジュリアス)いや 隠す必要はある。 どうしてですか? 35 00:04:36,343 --> 00:04:38,512 ギリギリまで黙っておいたほうが➨ 36 00:04:38,512 --> 00:04:41,848 レオの反応がおもしろくなるからに 決まってるだろう。 37 00:04:41,848 --> 00:04:44,017 ぶん殴っていいですか? 38 00:04:44,017 --> 00:04:46,019 (ジュリアス)冗談は さておきだ。 39 00:04:46,019 --> 00:04:48,855 ゴドウィンの一件以来 どうも 周辺諸国の動きが➨ 40 00:04:48,855 --> 00:04:51,191 きな臭くなっている。 41 00:04:51,191 --> 00:04:56,029 悪徳貴族どもは一掃したが 王宮内部は まだ混乱したままだ。 42 00:04:56,029 --> 00:04:59,866 諜報員が紛れ込んだ可能性もある。 43 00:04:59,866 --> 00:05:03,870 よって たとえ レオであっても 情報は伏せておくように。 44 00:05:03,870 --> 00:05:06,173 わかったな? 45 00:05:08,375 --> 00:05:12,379 おっと 目的地が見えてきたぞ。 46 00:05:12,379 --> 00:05:17,551 (スカーレット)聖地巡礼の出発点である 聖教区を取り囲む 不浄の壁。 47 00:05:17,551 --> 00:05:21,721 パルミア教とディアナ聖教の 総本部があるとはいえ➨ 48 00:05:21,721 --> 00:05:23,723 仰々しいですわね。 49 00:05:23,723 --> 00:05:27,394 パルミア教の教皇いわく 聖教区を俗世の穢れから➨ 50 00:05:27,394 --> 00:05:30,564 守るため必要だという話だが➨ 51 00:05:30,564 --> 00:05:34,668 その腹の内の黒さを 隠すための壁なのだろうよ。 52 00:05:34,668 --> 00:05:38,171 今のパルミア教の教皇は サルゴン様でしたわね。 53 00:05:38,171 --> 00:05:42,175 (ジュリアス)ああ 悪徳商人時代を 知っている人々からは➨ 54 00:05:42,175 --> 00:05:44,177 こう呼ばれている。 55 00:05:44,177 --> 00:05:46,680 成金クソたぬき。 56 00:05:48,682 --> 00:05:51,017 ウフフ…。 《殴る気だな》 57 00:05:51,017 --> 00:05:53,019 (いななき) 58 00:05:53,019 --> 00:05:55,522 何が起こっている? それが…。 59 00:05:55,522 --> 00:05:58,358 先ほどまで開いていた門が…。 60 00:05:58,358 --> 00:06:02,195 おい なぜ 聖門を閉ざした! 申し訳ございません! 61 00:06:02,195 --> 00:06:05,865 教皇サルゴン様より 国王陛下の 指示がないかぎり➨ 62 00:06:05,865 --> 00:06:08,368 通すなと厳命を受けております! 63 00:06:08,368 --> 00:06:12,873 たぬきじじいめ…。 聖地巡礼の妨害が目的か。 64 00:06:12,873 --> 00:06:17,544 国王陛下は 今 大陸諸国との会議に出ている! 65 00:06:17,544 --> 00:06:20,380 それは 教皇も知っているはずだ! 66 00:06:20,380 --> 00:06:23,884 稚拙で 子どもじみた 嫌がらせにしか聞こえないが? 67 00:06:23,884 --> 00:06:27,053 (ジャルモウ)我らが 教皇猊下を 貶めるようなことを➨ 68 00:06:27,053 --> 00:06:30,724 おっしゃるのは やめていただきましょう! 69 00:06:30,724 --> 00:06:34,995 私は鉄塊のジャルモウ。 パルミア教の異端審問官を➨ 70 00:06:34,995 --> 00:06:38,164 務めさせていただいている者です。 71 00:06:38,164 --> 00:06:41,668 《殴り心地がよさそうな 豚野郎ですわ》 72 00:06:41,668 --> 00:06:44,004 異端審問官だと? 73 00:06:44,004 --> 00:06:47,674 そのとおり! たとえ 相手が殿下だったとしても➨ 74 00:06:47,674 --> 00:06:51,344 我々は パルミア教に 仇なす 異端者をすべて排斥します。 75 00:06:51,344 --> 00:06:55,348 この行為は偉大なる我らが女神! 76 00:06:55,348 --> 00:06:57,684 パルミア様が許されたことです! 77 00:06:57,684 --> 00:07:02,689 そのような暴挙を国王陛下が お許しになるわけがない。 78 00:07:02,689 --> 00:07:06,526 貴公らの組織を 認可しているのは教皇か? 79 00:07:06,526 --> 00:07:09,529 フンッ 何を当たり前のことを! 80 00:07:09,529 --> 00:07:14,367 我ら異端審問官は教皇猊下が 最も信頼を置いている➨ 81 00:07:14,367 --> 00:07:16,536 と言っても過言ではない存在! 82 00:07:16,536 --> 00:07:19,372 いわば 偉大なる 女神の使徒なのだ! 83 00:07:19,372 --> 00:07:24,044 ご覧あれ これぞ パルミア様から 託された聖なる雷槌! 84 00:07:24,044 --> 00:07:27,380 異端者どもに神罰を! 85 00:07:27,380 --> 00:07:29,549 言質取りは済みましたか? 86 00:07:29,549 --> 00:07:31,885 ないよりは マシ程度だろうがな。 87 00:07:31,885 --> 00:07:33,987 あとは 任せる。 88 00:07:33,987 --> 00:07:36,990 (ジュリアス)好きにやれ。 89 00:07:36,990 --> 00:07:40,393 まずは 門を開けるところから 始めましょう! 90 00:07:43,163 --> 00:07:45,165 (ジャルモウ)ブハッ… なんて愚かな! 91 00:07:45,165 --> 00:07:49,002 破城槌でも 魔法でも聖門には 傷一つつけられませぬぞ! 92 00:07:49,002 --> 00:07:51,671 なぜなら…! 93 00:07:51,671 --> 00:07:53,673 地震か? (地響き) 94 00:07:56,843 --> 00:07:58,845 ぐわっ…! 95 00:07:58,845 --> 00:08:00,847 素手で!? 96 00:08:00,847 --> 00:08:03,183 皆様 気づいて いらっしゃらないようなので➨ 97 00:08:03,183 --> 00:08:05,685 教えて差し上げましょう。 98 00:08:05,685 --> 00:08:07,854 この門は 押して開けるのですよ。 99 00:08:07,854 --> 00:08:09,856 引いては開けられません。 100 00:08:09,856 --> 00:08:12,025 (一同)知っとるわ~! 101 00:08:12,025 --> 00:08:14,194 ばっ 化け物…! 102 00:08:14,194 --> 00:08:16,529 可憐な乙女になんて暴言を。 103 00:08:16,529 --> 00:08:20,533 あの女… スカーレット・エル・ヴァンディミオンでは ありませんか! 104 00:08:20,533 --> 00:08:22,535 えっ! 105 00:08:22,535 --> 00:08:24,871 せ 鮮血姫! あの撲殺姫か! 106 00:08:24,871 --> 00:08:28,541 は 離れろ! 殴り殺されるぞ! 107 00:08:28,541 --> 00:08:32,045 おのれ…! ゴドウィン様を 卑劣な罠にはめた➨ 108 00:08:32,045 --> 00:08:34,147 悪魔の権化め! 109 00:08:34,147 --> 00:08:36,149 ぬわ~っ! 110 00:08:36,149 --> 00:08:38,151 ちょっとお借りしますね。 えっ? 111 00:08:40,153 --> 00:08:42,155 バカめ! 112 00:08:42,155 --> 00:08:45,358 そんな貧弱な槍で どうにかできるわけ…! 113 00:08:47,327 --> 00:08:49,496 えいっ! 114 00:08:49,496 --> 00:08:51,831 おぐっ…! 115 00:08:51,831 --> 00:08:56,503 お返ししますわ。 116 00:08:56,503 --> 00:09:00,006 《傷痕がない…》 117 00:09:00,006 --> 00:09:02,509 何度 翼を引き裂かれようが➨ 118 00:09:02,509 --> 00:09:05,845 私の気高き使命は 撃ち落とされない! 119 00:09:05,845 --> 00:09:10,350 この治癒力があるかぎり 立ち上がれる! 120 00:09:10,350 --> 00:09:13,019 《またそれですか…》 121 00:09:13,019 --> 00:09:17,023 私の正義は 負けな…! 122 00:09:19,025 --> 00:09:21,227 ぐは~っ! 123 00:09:23,196 --> 00:09:25,198 殴られれば 豚も空を飛ぶ。 124 00:09:25,198 --> 00:09:27,867 無理だと思えることであっても➨ 125 00:09:27,867 --> 00:09:31,037 とりあえず 殴れば 解決するという意味です。 126 00:09:31,037 --> 00:09:33,373 今後は 比喩表現の一種として➨ 127 00:09:33,373 --> 00:09:36,142 国中で 使われることになるでしょう。 128 00:09:36,142 --> 00:09:38,978 いや あなた以外 誰も使わないぞ。 129 00:09:38,978 --> 00:09:41,481 (パラガス)道を開けろ! 130 00:09:41,481 --> 00:09:46,486 あっ あれは! ディアナ聖教のホーリーオーダーズだ! 131 00:09:46,486 --> 00:09:48,488 パラガス様。 132 00:09:48,488 --> 00:09:50,824 (パラガス)ご無事でしたか。 133 00:09:50,824 --> 00:09:53,827 (パラガス)お出迎えが遅くなり 申し訳ございません。 134 00:09:53,827 --> 00:09:58,331 聖教区内の各所で パルミア信者と 思われる者たちによる➨ 135 00:09:58,331 --> 00:10:00,834 暴動が発生いたしまして。 136 00:10:00,834 --> 00:10:05,004 (スカーレット)聖地巡礼によって ディアナ聖教の求心力が高まるのが➨ 137 00:10:05,004 --> 00:10:07,340 気に食わないのでしょうか。 138 00:10:07,340 --> 00:10:10,844 本当の狙いは 何か別のところに あるかもしれないな。 139 00:10:10,844 --> 00:10:13,012 (ディオス)あっれ~? 140 00:10:13,012 --> 00:10:15,849 団長 みんな集まって 何してるんすか? 141 00:10:15,849 --> 00:10:19,185 貴様! いったい どこを ほっつき歩いておった! 142 00:10:19,185 --> 00:10:22,355 そう怒らずに… うん? 143 00:10:22,355 --> 00:10:25,525 (ディオス)うおっ すっごい美人! 誰っすか? あなたは!? 144 00:10:25,525 --> 00:10:29,028 まともに挨拶もできない 団員がいるとはな。 145 00:10:29,028 --> 00:10:31,865 あっ もしかして ジュリアス殿下? 146 00:10:31,865 --> 00:10:34,868 このバッカもんが! なんたる無礼な振る舞い! 147 00:10:34,868 --> 00:10:38,872 今日こそ その羽根よりも 軽い根性を叩き直してやる! 148 00:10:38,872 --> 00:10:40,874 ぼ… 暴力反対! 149 00:10:40,874 --> 00:10:44,878 ふ~ん! はいはい ちゃんとするっすよ! 150 00:10:44,878 --> 00:10:49,382 ホーリーオーダーズの筆頭騎士 ディオス・ウエストウッド➨ 151 00:10:49,382 --> 00:10:51,551 ただいま 参上いたしました。 152 00:10:51,551 --> 00:10:53,720 以後 お見知りおきを。 153 00:10:53,720 --> 00:10:56,222 ああ よろしく頼む。 154 00:10:56,222 --> 00:11:01,060 《ジュリアス様は自由奔放なお方は 苦手なのかもしれませんね》 155 00:11:01,060 --> 00:11:03,062 お初にお目にかかります。 156 00:11:03,062 --> 00:11:06,399 スカーレット・エル・ヴァンディミオンと申します。 157 00:11:06,399 --> 00:11:10,203 一目惚れしました! 俺の彼女になってください! 158 00:11:12,238 --> 00:11:14,240 (一同)え~っ! 159 00:11:14,240 --> 00:11:17,744 (ディオス)スカーレットさんは 身分の差とか 気にするタイプっすか? 160 00:11:17,744 --> 00:11:20,914 そうですわね。 私はさほど気にしませんが➨ 161 00:11:20,914 --> 00:11:24,918 我が家は公爵家ですし ある程度のお家柄は必要かと。 162 00:11:24,918 --> 00:11:26,920 それなら大丈夫っすよ。 163 00:11:26,920 --> 00:11:30,089 俺 こう見えて エルフの王族の息子なんで。 164 00:11:30,089 --> 00:11:33,593 ちなみに 母親は 人間って設定のハーフエルフっす。 165 00:11:33,593 --> 00:11:35,695 あっ 設定って言っちゃった。 166 00:11:35,695 --> 00:11:38,031 フフッ おもしろいお方ですね。 167 00:11:38,031 --> 00:11:40,700 《ですが いけませんね。 168 00:11:40,700 --> 00:11:44,904 こういうことは 時と場所を わきまえてもらわなければ…》 169 00:11:48,041 --> 00:11:53,046 私の連れを あまり 困らせないでもらおうか。 170 00:11:53,046 --> 00:11:56,382 な~んだ そういうことっすか。 171 00:11:56,382 --> 00:12:00,220 まぁ そういうことだ。 172 00:12:00,220 --> 00:12:02,889 理解したなら スカーレットに ちょっかいを出すのは➨ 173 00:12:02,889 --> 00:12:05,391 やめてもらおう。 え~ どうしよう! 174 00:12:05,391 --> 00:12:08,394 俺 他人に 指図されるのは嫌いだし。 175 00:12:08,394 --> 00:12:11,564 そう言われて 身を引くのも格好つきませんし。 176 00:12:11,564 --> 00:12:14,067 (一同)ディオス…! 177 00:12:14,067 --> 00:12:16,736 弛んだ根性! きっちりと叩き直してくれる! 178 00:12:16,736 --> 00:12:20,406 やだな 先輩たち! ちょっとした ジョークっすよ! 179 00:12:20,406 --> 00:12:22,408 (騎士団員たち)聞く耳 持たぬ! 180 00:12:22,408 --> 00:12:25,245 それじゃあ スカーレットさん! 今度 デートしましょうね! 181 00:12:25,245 --> 00:12:27,580 申し訳ございません。 182 00:12:27,580 --> 00:12:29,916 1年ほど前に 入団した者なのですが➨ 183 00:12:29,916 --> 00:12:33,419 腕はとびきり立つのに 自由すぎる気質でして。 184 00:12:33,419 --> 00:12:36,022 《確かに只者ではないようですね。 185 00:12:36,022 --> 00:12:40,526 私が殴ろうとしたら 気配に気づいたようですし…》 186 00:12:40,526 --> 00:12:44,864 ところで ジュリアス様。 187 00:12:44,864 --> 00:12:46,866 なんだ? 188 00:12:46,866 --> 00:12:49,168 いつまで 手を握っていらっしゃる おつもりでしょうか? 189 00:12:56,042 --> 00:12:59,712 いや すまない。 とっさのことで ついな。 190 00:12:59,712 --> 00:13:01,881 それと 先ほど ディオス様が おっしゃっていた➨ 191 00:13:01,881 --> 00:13:05,218 そういうこととは どういうことですか? 192 00:13:05,218 --> 00:13:07,520 さて 聖女ディアナのもとへと急ぐぞ。 193 00:13:11,724 --> 00:13:14,727 (スカーレット)ディアナ様 ご機嫌麗しゅうございます。 194 00:13:14,727 --> 00:13:19,065 (ジュリアス)到着して早々だが 聖地巡礼の儀について➨ 195 00:13:19,065 --> 00:13:21,067 話し合いを行いたい。 196 00:13:21,067 --> 00:13:24,570 内容は機密ゆえ 聖女ディアナ以外の者は➨ 197 00:13:24,570 --> 00:13:26,572 会合の間に立ち入らないように。 198 00:13:28,574 --> 00:13:31,244 とは言ったものの➨ 199 00:13:31,244 --> 00:13:33,746 お付きの者がいたほうがマシかもな。 200 00:13:33,746 --> 00:13:35,848 何か不備が? 201 00:13:35,848 --> 00:13:37,850 いや 不備というわけでは ないのだが…。 202 00:13:37,850 --> 00:13:39,852 (ドアの開く音) 203 00:13:42,855 --> 00:13:45,191 (ディアナ)スカーレットお姉さま! 204 00:13:45,191 --> 00:13:47,360 お久しゅうございます ディアナ様。 205 00:13:47,360 --> 00:13:50,196 お姉さまだ… 本物だ! 206 00:13:50,196 --> 00:13:52,699 本物のスカーレットお姉さまだ! 207 00:13:52,699 --> 00:13:54,701 うっ…。 おい まずは➨ 208 00:13:54,701 --> 00:13:57,370 私への挨拶が先であろう。 209 00:13:57,370 --> 00:13:59,539 ぎゃあ~! 210 00:13:59,539 --> 00:14:01,874 男が 私に触れるな~! 211 00:14:01,874 --> 00:14:03,876 (ディアナ)放せ 放せ… 放しなさい! 212 00:14:03,876 --> 00:14:05,878 今からでも お付きの者を呼ぶか? 213 00:14:05,878 --> 00:14:09,215 や やめなさい! お姉さまとイチャイチャできる➨ 214 00:14:09,215 --> 00:14:11,884 貴重な時間が なくなっちゃうじゃない バカ! 215 00:14:11,884 --> 00:14:14,887 それが 本音か。 聖女が聞いて呆れるな。 216 00:14:14,887 --> 00:14:16,889 なにを! 217 00:14:16,889 --> 00:14:22,395 え~ん お姉さま! 腹黒王子が 私のことを いじめるよ~! 218 00:14:22,395 --> 00:14:26,065 ディアナ様も元気なご様子で 安心いたしました。 219 00:14:26,065 --> 00:14:30,903 さて そろそろ 会合を始めましょう。 220 00:14:30,903 --> 00:14:34,507 <スカーレット:聖地巡礼… これが 行われるようになった➨ 221 00:14:34,507 --> 00:14:37,677 きっかけは 300年前にさかのぼる。 222 00:14:37,677 --> 00:14:43,015 当時 パリスタン王国は 魔大陸を支配する魔王が放った➨ 223 00:14:43,015 --> 00:14:48,521 魔物に脅かされており 少しずつ 国土を侵略されていった。 224 00:14:48,521 --> 00:14:54,927 そんななか 国境付近の村に 破魔の力を持った少女が現れる> 225 00:15:01,033 --> 00:15:04,871 <スカーレット:彼女は東西南北の 国境に位置する 4つの村に➨ 226 00:15:04,871 --> 00:15:08,708 浄化の大聖石を設置し 結界を張った。 227 00:15:08,708 --> 00:15:12,211 その結界により パリスタン王国は➨ 228 00:15:12,211 --> 00:15:15,882 魔物に 脅かされることはなくなった。 229 00:15:15,882 --> 00:15:19,886 しかし 大聖石と その結界の効果は➨ 230 00:15:19,886 --> 00:15:24,223 破魔の力を持つ少女が亡くなると 維持できなくなってしまった。 231 00:15:24,223 --> 00:15:30,396 人々が途方に暮れるなか 再び 国を救う少女が現れる。 232 00:15:30,396 --> 00:15:33,065 彼女の名前は ディアナ。 233 00:15:33,065 --> 00:15:37,503 最初に結界を張った 少女と同じ名前の彼女は➨ 234 00:15:37,503 --> 00:15:41,340 大聖石を浄化し 結界の効果を取り戻し➨ 235 00:15:41,340 --> 00:15:45,011 魔物の脅威から国を救った。 236 00:15:45,011 --> 00:15:49,682 国王は 神聖な力を持つ 2人の少女を祀る聖堂を建て➨ 237 00:15:49,682 --> 00:15:52,518 信仰の象徴として崇めた。 238 00:15:52,518 --> 00:15:55,354 それからも 結界が 壊れそうになるたび➨ 239 00:15:55,354 --> 00:15:58,357 破魔の力を持った少女が現れ➨ 240 00:15:58,357 --> 00:16:05,531 彼女たちは 聖女ディアナとして 信仰の対象になっていった> 241 00:16:05,531 --> 00:16:08,701 これが 今の信仰の対象とは➨ 242 00:16:08,701 --> 00:16:11,704 歴代の聖女たちも 草葉の陰で泣いているだろうよ。 243 00:16:11,704 --> 00:16:14,373 私が 7歳までは 田舎の村人➨ 244 00:16:14,373 --> 00:16:18,044 その1だったから ってバカにしてるの? 245 00:16:18,044 --> 00:16:20,546 お姉さま もっと ぎゅ~ってしてくださいませ! 246 00:16:20,546 --> 00:16:22,882 仰せのとおりに。 247 00:16:22,882 --> 00:16:27,053 聖地巡礼の目的は 大聖石の浄化と結界の張り直し。 248 00:16:27,053 --> 00:16:31,724 そのための儀式だ。 もう少し緊張感を持て。 249 00:16:31,724 --> 00:16:34,827 (ジュリアス)数日後には 式典を行い出発するぞ。 250 00:16:34,827 --> 00:16:38,831 え~っ あのパレード ずっと立ったままで疲れるし。 251 00:16:38,831 --> 00:16:42,835 我慢しろ 国民に聖女ディアナが 健在であると示すことに➨ 252 00:16:42,835 --> 00:16:44,837 意味があるのだからな。 253 00:16:44,837 --> 00:16:47,340 それが パルミア教への牽制にもなる。 254 00:16:47,340 --> 00:16:50,843 (ジュリアス)聖女としての 威厳をしっかり保て。 255 00:16:50,843 --> 00:16:54,180 ただでさえ 今のお前は 聖女としての力を➨ 256 00:16:54,180 --> 00:16:57,350 失っているのだから お飾りの役目くらい きちんと…。 257 00:16:57,350 --> 00:16:59,352 (スカーレット)ジュリアス様。 258 00:17:01,354 --> 00:17:04,857 大丈夫よ お姉さま 事実だもの。 259 00:17:04,857 --> 00:17:10,696 悔しいけど 今の私にできることは それくらいしかないものね! 260 00:17:10,696 --> 00:17:13,199 ちょっと言ってみただけ! 冗談よ 冗談! 261 00:17:13,199 --> 00:17:15,201 今日の会合は ここまでね! 262 00:17:15,201 --> 00:17:17,536 お姉さま 泊まっていくでしょ? 263 00:17:17,536 --> 00:17:20,039 はい お願いできますと。 264 00:17:20,039 --> 00:17:23,376 じゃあ あとで また お話しましょう。 265 00:17:23,376 --> 00:17:26,212 まったね~! 266 00:17:26,212 --> 00:17:28,214 べ~っ! フンッ! 267 00:17:28,214 --> 00:17:30,883 まったく 見えすいた強がりを。 268 00:17:30,883 --> 00:17:33,553 それがわかっているのなら あまり ディアナ様を➨ 269 00:17:33,553 --> 00:17:35,488 お責めにならないでくださいな。 270 00:17:35,488 --> 00:17:39,158 少し口が滑った。 次からは気をつけよう。 271 00:17:39,158 --> 00:17:43,829 《何事においても優秀な ジュリアス様も女性の心の機微を➨ 272 00:17:43,829 --> 00:17:46,832 感じ取ることは赤点ですわね。 273 00:17:46,832 --> 00:17:53,339 いえ それほど 今回の聖地巡礼が 一大事ということでしょうか》 274 00:17:53,339 --> 00:17:55,675 (スカーレット)そこで 私は言いました。 275 00:17:55,675 --> 00:17:58,010 あなたは まるで 豚ですわねと。 276 00:17:58,010 --> 00:18:01,013 次の瞬間 呆然とする 貴族の顔面に➨ 277 00:18:01,013 --> 00:18:03,683 私のパンチが突き刺さりました。 278 00:18:03,683 --> 00:18:05,851 キャ~ お姉さま 素敵! 279 00:18:05,851 --> 00:18:08,688 私も お姉さまみたいに 美しくて 強くて➨ 280 00:18:08,688 --> 00:18:12,191 男に媚びない 素敵な淑女になりたいわ! 281 00:18:12,191 --> 00:18:15,361 ディアナ様は 殿方が 苦手でいらっしゃるのですか? 282 00:18:15,361 --> 00:18:17,697 あったりまえよ! だって むさいし➨ 283 00:18:17,697 --> 00:18:22,368 髭がジョリジョリだし 筋肉ムッキムキだし 説教くさいし! 284 00:18:22,368 --> 00:18:25,204 それでは ジュリアス様はいかがでしょう? 285 00:18:25,204 --> 00:18:28,708 殿下? 確かにお顔は綺麗だし➨ 286 00:18:28,708 --> 00:18:31,043 スタイルもいいけれど…。 287 00:18:31,043 --> 00:18:33,212 でも 嫌! 性格悪いんだもん! 288 00:18:33,212 --> 00:18:36,649 すぐ チビチビって いじめるし! フフッ でも わかりますわ。 289 00:18:36,649 --> 00:18:41,153 私も あのお方には いつも からかわれるばかりですもの。 290 00:18:41,153 --> 00:18:43,155 お姉さまにまで そんなことをしてたの!? 291 00:18:43,155 --> 00:18:47,326 あのゴン黒王子! 今度会ったら ただじゃおかないんだから! 292 00:18:47,326 --> 00:18:49,495 あ~あ! 293 00:18:49,495 --> 00:18:52,832 どこかに銀髪で 人形のように 綺麗なお顔をしていて➨ 294 00:18:52,832 --> 00:18:56,335 青い瞳をした 白馬の王子様はいないかしら…。 295 00:18:56,335 --> 00:19:00,840 そうですわね 銀髪に 青い瞳は珍しいですから➨ 296 00:19:00,840 --> 00:19:04,677 なかなか難しいかもしれません。 297 00:19:04,677 --> 00:19:07,013 いかがなさいましたか? 298 00:19:07,013 --> 00:19:10,016 なんでもないわ! お姉さまに見惚れていただけ。 299 00:19:10,016 --> 00:19:12,018 ディアナ様! (ノック) 300 00:19:12,018 --> 00:19:15,187 そろそろ ご就寝の お時間でございます。 301 00:19:15,187 --> 00:19:18,357 それでは 私は そろそろ。 302 00:19:18,357 --> 00:19:20,359 やだ…! 303 00:19:20,359 --> 00:19:23,696 もっと お姉さまとお話したいわ! 304 00:19:23,696 --> 00:19:27,199 そうだわ! 今日は このまま 一緒のベッドで寝ましょう! 305 00:19:27,199 --> 00:19:31,203 私は 聖女ディアナだもの。 お姉さまとの添い寝くらい…。 306 00:19:31,203 --> 00:19:33,906 めっですわ。 307 00:19:35,808 --> 00:19:39,311 ねぇ お姉さま 1つだけ お願いしてもいいかしら? 308 00:19:39,311 --> 00:19:41,647 私にできることなら。 309 00:19:41,647 --> 00:19:46,318 私ね 聖女様にあやかって ディアナって名付けられたけど➨ 310 00:19:46,318 --> 00:19:49,321 同じように ディアナって 名前を付けられる子は➨ 311 00:19:49,321 --> 00:19:53,325 たくさんいたから 本当は 別の名前がよかったんだ。 312 00:19:53,325 --> 00:19:56,495 でね それを知ったお父さんが➨ 313 00:19:56,495 --> 00:19:59,832 こっそり 私に サーニャって 名前を付けてくれたの。 314 00:19:59,832 --> 00:20:01,834 だから…! 315 00:20:01,834 --> 00:20:04,136 ディアナ様! (ノック) 316 00:20:06,172 --> 00:20:10,009 楽しいひとときでございました。 それでは また明日。 317 00:20:10,009 --> 00:20:12,178 あっ…。 318 00:20:12,178 --> 00:20:15,848 おやすみなさいませ サーニャ様。 319 00:20:15,848 --> 00:20:19,351 うん おやすみなさい お姉さま! 320 00:20:24,356 --> 00:20:28,360 ((どうしよう… お姉さま。 321 00:20:28,360 --> 00:20:32,531 聖女の力を 使えなくなってしまったの。 322 00:20:32,531 --> 00:20:37,536 聖女じゃない私に 価値なんてないのに…)) 323 00:20:41,707 --> 00:20:45,544 神様も残酷なことをなさいますね。 324 00:20:45,544 --> 00:20:48,214 《出発の式典➨ 325 00:20:48,214 --> 00:20:51,217 何も起こらなければ いいのですが…》 326 00:20:54,386 --> 00:20:59,892 (歓声) 327 00:20:59,892 --> 00:21:02,061 おおっ 見ろ! 328 00:21:02,061 --> 00:21:04,897 聖女様のお神輿よ! 329 00:21:04,897 --> 00:21:08,734 聖女ディアナ様! なんと神々しいお姿! 330 00:21:08,734 --> 00:21:10,936 ディアナ様! 聖女様! 331 00:21:12,905 --> 00:21:15,241 (歓声) 332 00:21:15,241 --> 00:21:18,577 ディアナ様 浄化の聖杯をこちらにも! 333 00:21:18,577 --> 00:21:22,581 ディアナ様 万歳! 我らが パリスタンの守護天使様! 334 00:21:22,581 --> 00:21:25,417 これで 式典は 成功といっていいだろう。 335 00:21:25,417 --> 00:21:31,924 ええ 人々の賑わいで ディアナ様の緊張も解けたようです。 336 00:21:31,924 --> 00:21:35,528 うわっ…! (轟音) 337 00:21:35,528 --> 00:21:39,031 なんだ 今の 砲撃音? て 敵国の襲撃か? 338 00:21:39,031 --> 00:21:41,033 (砲撃音) 339 00:21:41,033 --> 00:21:43,536 何が起こって… おい スカーレット! 340 00:21:45,538 --> 00:21:47,540 (悲鳴) 341 00:21:47,540 --> 00:21:49,708 落ち着いてください! 342 00:21:49,708 --> 00:21:52,545 (ディアナ)皆さん 落ち着いて! (砲撃音) 343 00:21:52,545 --> 00:21:55,247 ただの空砲だ! 落ち着け! 344 00:21:57,216 --> 00:21:59,218 《出どころは…》 345 00:21:59,218 --> 00:22:01,220 (砲撃音) 346 00:22:01,220 --> 00:22:03,556 《パルミア教総本部…》 347 00:22:03,556 --> 00:22:21,907 ♬~ 348 00:22:21,907 --> 00:22:25,744 まぁ 立派な槍…。 349 00:22:25,744 --> 00:22:29,248 少しだけお借りしますわね。 350 00:22:29,248 --> 00:22:31,951 《パルミア教の女神様!》 351 00:22:35,521 --> 00:22:40,359 さて 私もお祭りを 始めましょうか。 352 00:22:40,359 --> 00:22:42,861 血祭りですけどね。