1 00:00:02,002 --> 00:00:04,171 (ウィル)ぐ ぐう…。 2 00:00:04,171 --> 00:00:06,173 (メネル)ぐ はあ~! 3 00:00:15,849 --> 00:00:19,052 (ウィル)ぐっ! ぐああ~! 4 00:00:21,688 --> 00:00:23,690 ふう…。 5 00:00:27,027 --> 00:00:29,830 っし ついでに いただきだ。 6 00:00:32,699 --> 00:00:35,369 コマンダーのデーモンが門番ってことは…。 7 00:00:35,369 --> 00:00:38,872 うん 森の主は この奥だね。 8 00:00:44,211 --> 00:00:46,713 行くぞ。 了解。 9 00:02:36,857 --> 00:02:39,192 あの大樹が…。 ああ。 10 00:02:39,192 --> 00:02:43,196 この一帯の森の冬をつかさどる 「ヒイラギの王」だ。 11 00:02:47,534 --> 00:02:51,038 (創造のことば) 12 00:02:53,040 --> 00:02:55,042 創造のことば? 13 00:02:55,042 --> 00:02:59,546 これは… 呪詛だよ 冒涜のことばだ。 14 00:02:59,546 --> 00:03:02,649 門衛どもは どうしたね? 15 00:03:02,649 --> 00:03:04,985 どうなったと思う? 16 00:03:04,985 --> 00:03:07,154 なるほど なるほど。 17 00:03:07,154 --> 00:03:11,825 察するに そちらが 「最果てのパラディン」たる ウィリアム卿。 18 00:03:11,825 --> 00:03:15,128 そして そちらが 「疾やき翼」のメネルドール殿。 19 00:03:17,330 --> 00:03:20,167 ジェネラル… ケルヌンノス。 20 00:03:20,167 --> 00:03:24,871 名高き二勇士が来たとなれば 話は早い…。 21 00:03:29,009 --> 00:03:32,012 この場で 死んでいただこう。 22 00:03:34,514 --> 00:03:37,017 <ウィル:数日前の夏至の日。 23 00:03:37,017 --> 00:03:39,519 季節外れのスノードロップの花が➡ 24 00:03:39,519 --> 00:03:42,522 咲き誇ったことから それは始まった> 25 00:03:44,524 --> 00:03:48,528 <ホワイトセイルズのエセル殿下から 原因を突きとめるように請われ➡ 26 00:03:48,528 --> 00:03:52,332 やってきた僕たちは そこで…> 27 00:03:59,372 --> 00:04:01,308 ⦅いったい なにが…。 28 00:04:01,308 --> 00:04:05,612 (メネル)森が… 森が狂わされている…。 29 00:04:08,815 --> 00:04:10,817 この一帯の森は➡ 30 00:04:10,817 --> 00:04:13,153 「オークの王」と 「ヒイラギの王」という➡ 31 00:04:13,153 --> 00:04:15,655 2つの古樹によって 統治されている。 32 00:04:15,655 --> 00:04:18,825 古樹…。 双子の兄弟王だ。 33 00:04:18,825 --> 00:04:22,496 冬至から夏至までを 「オークの王」が統治する。 34 00:04:22,496 --> 00:04:26,166 兄弟王達は 冬至と夏至に 「王権」を譲り合い➡ 35 00:04:26,166 --> 00:04:28,835 それで森の四季は回っている。 36 00:04:28,835 --> 00:04:30,837 じゃあ…。 37 00:04:30,837 --> 00:04:35,842 なんらかの理由で「王権の譲渡」が 滞っている可能性がある。 38 00:04:35,842 --> 00:04:38,845 夏至を境に狂ってるなら…。 39 00:04:38,845 --> 00:04:40,847 「オークの王」か…。 40 00:04:44,184 --> 00:04:47,187 (メネル)偉大なる 「オークの王」よ。 森の統治者よ。 41 00:04:47,187 --> 00:04:50,690 なぜ 「ヒイラギの王」へ 「王権」を譲渡しない? 42 00:04:50,690 --> 00:04:53,693 否 人の子らよ。 43 00:04:53,693 --> 00:04:55,695 「ヒイラギの王」こそ➡ 44 00:04:55,695 --> 00:04:59,032 「王権」を受け取れぬ 状態にあるのだ。 45 00:04:59,032 --> 00:05:01,301 原因は? 46 00:05:01,301 --> 00:05:03,303 わからぬ。 47 00:05:03,303 --> 00:05:08,308 「ヒイラギの王」との疎通が途絶え 「王権の」授受が行えぬのだ。 48 00:05:10,310 --> 00:05:13,813 強大な「王権」は しかるべきとき➡ 49 00:05:13,813 --> 00:05:18,652 しかる者の手になければ ただ害悪のみまき散らす。 50 00:05:18,652 --> 00:05:20,654 さほどの時を待たず➡ 51 00:05:20,654 --> 00:05:23,990 この森は 致命的に破綻するであろう。 52 00:05:23,990 --> 00:05:27,327 なら 俺に預けろ。 メネル!? 53 00:05:27,327 --> 00:05:32,499 「オークの王」よ アンタの王権を俺に預けてくれ。 54 00:05:32,499 --> 00:05:35,168 ん… 無理だ。 55 00:05:35,168 --> 00:05:39,339 上の時代のエルフそのものであれば いざ知らず➡ 56 00:05:39,339 --> 00:05:43,009 人の血の混じったなんじでは ひと月と耐えられぬ。 57 00:05:43,009 --> 00:05:46,513 なんじの魂は破滅する。 58 00:05:46,513 --> 00:05:49,015 ひと月もあるなら 問題ねえ。 59 00:05:49,015 --> 00:05:52,185 あとは 俺とコイツで解決してやる。 60 00:05:52,185 --> 00:05:55,522 なぜ そうまでする。 61 00:05:55,522 --> 00:05:58,858 罪をあがない 前を向いて生きると➡ 62 00:05:58,858 --> 00:06:01,294 そう 誓ったからだ。 63 00:06:01,294 --> 00:06:04,965 (メネル)恩人の魂を救ってくれた 友を介して➡ 64 00:06:04,965 --> 00:06:07,801 偉大な神に誓った。 65 00:06:07,801 --> 00:06:09,803 それ以上の理由はねえ。 66 00:06:12,305 --> 00:06:14,307 あ…。 67 00:06:21,648 --> 00:06:25,819 これなる試練は 森の密儀である。 68 00:06:25,819 --> 00:06:29,823 そこなる 灯火の神の代行者よ。 69 00:06:29,823 --> 00:06:33,493 お主に参加の資格はない。 70 00:06:33,493 --> 00:06:35,662 わかっています。 71 00:06:35,662 --> 00:06:38,665 待ちます ここで何日でも。 72 00:06:42,168 --> 00:06:46,373 何日も待たせねえよ 心配するな⦆ 73 00:06:54,180 --> 00:06:58,184 <ウィル:その奥で何が起こり どれだけの苦難があり➡ 74 00:06:58,184 --> 00:07:03,456 メネルが 何を乗り越えたのか 僕は知らない…。 75 00:07:03,456 --> 00:07:05,558 ただ…> 76 00:07:10,630 --> 00:07:12,832 ⦅はっ!⦆ 77 00:07:21,641 --> 00:07:25,545 <ウィル:そうしてメネルは 「王権」を授かった> 78 00:07:30,150 --> 00:07:33,653 メネル いい? 十分だ あとは頼む。 79 00:07:33,653 --> 00:07:36,656 王よ ヒイラギの王よ。 80 00:07:36,656 --> 00:07:40,660 夏至より冬至にいたるまで 森を統べし 双子王の片割れよ。 81 00:07:40,660 --> 00:07:43,663 兄弟王たる 「オークの王」より 預かり受けし➡ 82 00:07:43,663 --> 00:07:46,666 王の王たる力を なんじへと捧げん! 83 00:08:06,453 --> 00:08:08,455 やってくれたな。 84 00:08:08,455 --> 00:08:11,458 すでに 「オークの王」を押さえていたとは。 85 00:08:11,458 --> 00:08:14,461 倒します。 この森のため…。 86 00:08:14,461 --> 00:08:18,965 流転の女神 グレイスフィールの灯火にかけて! 87 00:08:24,304 --> 00:08:26,306 デー・フーモー・アドフラ…。 88 00:08:26,306 --> 00:08:28,308 タケーレ・オース! う…。 89 00:08:30,310 --> 00:08:32,312 暴発か! 90 00:08:32,312 --> 00:08:34,981 ふむ 見事見事。 91 00:08:34,981 --> 00:08:36,983 ん…。 ぐっ。 92 00:08:39,986 --> 00:08:43,823 むう~。 ぐう う…。 93 00:08:43,823 --> 00:08:46,659 う… ふん! 94 00:08:46,659 --> 00:08:50,830 ぐ ぐうう…。 95 00:08:50,830 --> 00:08:54,167 貴様 人間か!? はっ!? 96 00:08:54,167 --> 00:08:56,870 ぐああ~! 97 00:09:02,108 --> 00:09:05,111 我は 「ヒイラギの王」である。 98 00:09:05,111 --> 00:09:09,616 不埒なる侵入者を 退治した武勇 勇気と➡ 99 00:09:09,616 --> 00:09:12,118 「王権」の授受を 行ってくれたことを➡ 100 00:09:12,118 --> 00:09:15,288 心より称賛し 感謝しよう。 101 00:09:15,288 --> 00:09:19,592 まずは 乱れた森を正さねばな。 んっ? 102 00:09:34,641 --> 00:09:37,477 わあ…。 あのムチャクチャな力を➡ 103 00:09:37,477 --> 00:09:39,979 手足みたいに使いこなしてやがる。 104 00:09:39,979 --> 00:09:42,482 人と精霊の子よ。 105 00:09:42,482 --> 00:09:45,151 なんじも いずれはこうなろう。 106 00:09:45,151 --> 00:09:47,654 はっ? 107 00:09:47,654 --> 00:09:52,492 なんじは 我が兄弟たる 「オークの王」と契約を交わした。 108 00:09:52,492 --> 00:09:57,330 ひとときとはいえ 森の 「王権」を その身に宿したのだ。 109 00:09:57,330 --> 00:10:02,001 すでに なんじのうちに流るる 人と精霊の血と力は➡ 110 00:10:02,001 --> 00:10:04,003 精霊へと傾き➡ 111 00:10:04,003 --> 00:10:07,173 「森の王」の器に近づきつつある。 112 00:10:07,173 --> 00:10:11,177 えっ!? そんなつもりはなかったんだがな。 113 00:10:11,177 --> 00:10:15,014 「王権」を預かるとは そういうことだ。 114 00:10:15,014 --> 00:10:17,684 若き芽たる者よ。 115 00:10:17,684 --> 00:10:21,187 ん…。 案ずるな…。 116 00:10:21,187 --> 00:10:24,357 すぐさま 変わるというものではない。 117 00:10:24,357 --> 00:10:26,359 錬磨を怠らねば➡ 118 00:10:26,359 --> 00:10:29,863 100年をはるかに超える 月日の巡りの果て➡ 119 00:10:29,863 --> 00:10:32,866 なんじは 新たな 「森の王」となろう。 120 00:10:32,866 --> 00:10:34,868 (メネル)拒否は? 121 00:10:34,868 --> 00:10:36,870 できぬこともない。 122 00:10:36,870 --> 00:10:40,206 望めば 人の子としても死ねよう。 123 00:10:40,206 --> 00:10:42,876 考えておくことだ…。 124 00:10:42,876 --> 00:10:44,878 そして人の子よ。 ん…。 125 00:10:44,878 --> 00:10:47,547 灯火の使徒よ。 はい。 126 00:10:47,547 --> 00:10:51,217 伝えておかなければ ならぬことがある。 127 00:10:51,217 --> 00:10:56,890 これより西の 赤茶けた石を 多く抱く山並みを知っていよう。 128 00:10:56,890 --> 00:11:00,827 (ウィル)鉄錆山脈 のことですか? 129 00:11:00,827 --> 00:11:04,664 お主ら 人の子にとって 遠くない未来➡ 130 00:11:04,664 --> 00:11:09,168 鉄錆の山脈に 「黒き災いの火」が起こる。 131 00:11:09,168 --> 00:11:11,170 火は燃え広がり➡ 132 00:11:11,170 --> 00:11:14,841 あるいは この地のすべてを 焼きつくすであろう。 133 00:11:14,841 --> 00:11:16,843 それは…。 134 00:11:16,843 --> 00:11:21,347 あの獣魔も 鉄錆の山々よりやってきた。 135 00:11:21,347 --> 00:11:24,684 かの地は 今やデーモンどもの巣窟。 136 00:11:24,684 --> 00:11:27,520 山の民の黄金を寝床とし➡ 137 00:11:27,520 --> 00:11:31,858 巨大なる邪炎と瘴気の王が 眠りをむさぼる地。 138 00:11:31,858 --> 00:11:34,527 邪炎と瘴気の王…。 139 00:11:34,527 --> 00:11:39,365 抗うにせよ 受け入れるにせよ 覚悟せよ。 140 00:11:39,365 --> 00:11:41,701 その日は遠からず来たる。 141 00:11:41,701 --> 00:11:44,871 これは忠告であり 義理立てだ。 142 00:11:44,871 --> 00:11:49,542 人の子よ 若き芽たる者よ。 143 00:11:49,542 --> 00:11:52,845 今年の秋は 豊かな実りを約束しよう。 144 00:11:54,881 --> 00:11:57,183 《黒き災いの火…》 145 00:11:59,719 --> 00:12:02,155 (エセルバルド)この度は 本当に苦労をかけた。 146 00:12:02,155 --> 00:12:04,824 いや この度も かな? 147 00:12:04,824 --> 00:12:06,826 ハハハ…。 まったくだぜ。 148 00:12:06,826 --> 00:12:09,495 ことあるごとに こき使いやがって。 149 00:12:09,495 --> 00:12:13,666 曲がりなりにも パラディン殿は 私の臣下だからな。 150 00:12:13,666 --> 00:12:17,503 ウィリアム卿を動かせば 君という英雄までついてくる。 151 00:12:17,503 --> 00:12:19,672 実にお得だなぁ。 152 00:12:19,672 --> 00:12:21,674 俺は露店のオマケじゃねえ。 153 00:12:21,674 --> 00:12:25,011 とはいえ パラディン殿の親友ではある。 154 00:12:25,011 --> 00:12:27,347 友が友のために戦うように➡ 155 00:12:27,347 --> 00:12:30,516 騎士は民草と主君のために戦う。 156 00:12:30,516 --> 00:12:32,685 違うかね? 157 00:12:32,685 --> 00:12:35,521 奉仕 献身 忠誠…。 158 00:12:35,521 --> 00:12:39,025 うわべは キレイな建前だが 実際はどうだかね? 159 00:12:39,025 --> 00:12:41,694 負担を押し付けすぎりゃあ 不満も残る。 160 00:12:41,694 --> 00:12:45,198 いざというとき 頼みにしづらいんじゃないか? 161 00:12:45,198 --> 00:12:49,202 確かに パラディン殿に逃げられるのは困る。 162 00:12:49,202 --> 00:12:54,040 では 報酬は十分に出して つなぎとめておかなければな。 163 00:12:54,040 --> 00:12:57,877 そうそう そういう 心がけってやつが大事なわけよ。 164 00:12:57,877 --> 00:13:01,814 コイツも 気持ちよく 忠誠心を示せるってもんだ。 165 00:13:01,814 --> 00:13:04,984 あとで金子と望みの品を送ろう。 166 00:13:04,984 --> 00:13:06,986 《さすが メネル…》 167 00:13:06,986 --> 00:13:08,988 (エセルバルド)それはそれとして ウィリアム卿。 168 00:13:08,988 --> 00:13:11,658 は はい 何でしょう。 169 00:13:11,658 --> 00:13:13,993 折り入って相談なのだが➡ 170 00:13:13,993 --> 00:13:18,498 このメネルドール殿 私にくれんかね? へっ? 171 00:13:18,498 --> 00:13:22,168 腕のいい妖精使いにして 凄腕の狩人。 172 00:13:22,168 --> 00:13:26,673 おまけに衰え知らずのハーフエルフで 物言いにも遠慮がない。 173 00:13:26,673 --> 00:13:30,843 うむ 欲しいな。 実に欲しい。 174 00:13:30,843 --> 00:13:34,347 殿下… メネルは物ではありませんよ。 175 00:13:34,347 --> 00:13:36,683 (バグリー)ふう ふう…。 176 00:13:36,683 --> 00:13:39,686 お待たせしました 王弟殿下。 177 00:13:39,686 --> 00:13:41,688 よく来た バグリー。 178 00:13:41,688 --> 00:13:44,857 ご無沙汰しております バグリー神殿長。 179 00:13:44,857 --> 00:13:47,860 フン 無事勝利といったところか。 180 00:13:47,860 --> 00:13:51,197 やれ英雄よ 無双の勇者よとおだてられ➡ 181 00:13:51,197 --> 00:13:55,702 そろそろ舞い上がって 大敗の一つもすると思ったが…。 182 00:13:55,702 --> 00:13:59,405 では 今回の事件の報告を聞こうか。 183 00:14:01,307 --> 00:14:05,144 (ウィル)「鉄錆の山脈に 黒き災いの火が起こる。 184 00:14:05,144 --> 00:14:07,146 火は燃え広がり➡ 185 00:14:07,146 --> 00:14:10,483 あるいは この地のすべてを 焼きつくすであろう」。 186 00:14:10,483 --> 00:14:13,319 「ヒイラギの王」は 確かにそう言いました。 187 00:14:13,319 --> 00:14:17,156 魔獣にデーモンに 一段落ついたかと思えば➡ 188 00:14:17,156 --> 00:14:21,494 正体不明の 「災いの火」 「邪炎と瘴気の王」か。 189 00:14:21,494 --> 00:14:25,331 かねて卿より聞いた 死者の町に封印されし➡ 190 00:14:25,331 --> 00:14:28,501 デーモンたちの 「ハイキング」の話も気になる。 191 00:14:28,501 --> 00:14:31,838 次から次へと騒動が終わらんな。 192 00:14:31,838 --> 00:14:35,341 まったく 退屈しない大陸だ…。 193 00:14:35,341 --> 00:14:38,177 狩人よ。 その 「森の王」とは➡ 194 00:14:38,177 --> 00:14:41,180 どの程度の能力を 持っているのだ? 195 00:14:41,180 --> 00:14:44,517 その予言とやらは 信頼に足るものか? 196 00:14:44,517 --> 00:14:46,686 名前で呼べよ オッサン。 197 00:14:46,686 --> 00:14:49,522 人に言えた義理か!? チッ。 フン! 198 00:14:49,522 --> 00:14:53,526 あの 2人とも仲よく…。 この礼儀知らずと? 199 00:14:53,526 --> 00:14:55,528 冗談も ほどほどにせい! 200 00:14:55,528 --> 00:14:59,198 俺は こういう尊大なヤツが 嫌いなんだよ。 201 00:14:59,198 --> 00:15:02,602 だが 取引相手としては 申し分なかろう? 202 00:15:04,470 --> 00:15:07,306 まあ 有能なことは認めましょう。 203 00:15:07,306 --> 00:15:10,510 でなきゃ 同席すらしてねえよ。 204 00:15:16,482 --> 00:15:18,985 (メネル)見てくれ。 「森の王」ってのは➡ 205 00:15:18,985 --> 00:15:21,821 地脈に直結した 近隣一帯のあるじだ。 206 00:15:21,821 --> 00:15:25,158 正体は 樹木や大岩石に宿る精霊➡ 207 00:15:25,158 --> 00:15:28,494 年経た獣が知性を得たものなど さまざまだが➡ 208 00:15:28,494 --> 00:15:30,496 いずれも 100年や200年じゃきかない➡ 209 00:15:30,496 --> 00:15:32,498 年月を生きてる。 210 00:15:32,498 --> 00:15:36,002 森の心臓 森の頭脳と呼ばれるだけあって➡ 211 00:15:36,002 --> 00:15:39,005 領域の おおよそのことを把握している。 212 00:15:39,005 --> 00:15:41,174 「森の王」が口にしたからには➡ 213 00:15:41,174 --> 00:15:43,676 相応の根拠に 基づいた予言っつ~か➡ 214 00:15:43,676 --> 00:15:45,678 予測と考えていい。 215 00:15:45,678 --> 00:15:47,680 んん~。 216 00:15:47,680 --> 00:15:51,684 優先的に対処するべき 事柄のようですな。 217 00:15:51,684 --> 00:15:56,856 ああ 「鉄錆山脈」 滅びしドワーフの都。 218 00:15:56,856 --> 00:15:59,192 デーモンどもの巣窟か…。 219 00:15:59,192 --> 00:16:01,794 (ウィル)それはいいですね! 220 00:16:01,794 --> 00:16:04,297 つまり 暴れ放題ってことですよね! 221 00:16:06,466 --> 00:16:08,634 問題の位置も判明している。 222 00:16:08,634 --> 00:16:11,637 人を巻き込む恐れがない 荒れ果てた敵地! 223 00:16:11,637 --> 00:16:14,473 つまり これは僕向きの案件! 224 00:16:14,473 --> 00:16:16,976 フッ フハハ…。 225 00:16:16,976 --> 00:16:19,479 そうだな 確かにそうだ。 226 00:16:19,479 --> 00:16:23,649 任せられるかな? パラディン殿。 227 00:16:23,649 --> 00:16:25,651 もちろんです。 228 00:16:25,651 --> 00:16:27,820 やれやれ~。 はあ…。 229 00:16:27,820 --> 00:16:31,324 「森の王」が豊かな実りを 約束したというのなら➡ 230 00:16:31,324 --> 00:16:34,160 今年の秋までは 安全とみてもいいだろう。 231 00:16:34,160 --> 00:16:36,329 まずは情報を集めるのだ。 232 00:16:36,329 --> 00:16:38,331 友人のトルバドールや➡ 233 00:16:38,331 --> 00:16:41,500 トーチポートに住んでいる ドワーフさんたちに当たってみます。 234 00:16:41,500 --> 00:16:44,670 一任して よいだろうか? はい。 235 00:16:44,670 --> 00:16:46,672 この件については➡ 236 00:16:46,672 --> 00:16:50,009 当面 この場にいる者のみの 秘密ということにする。 237 00:16:50,009 --> 00:16:53,012 大丈夫 きっとなんとかなります。 238 00:16:53,012 --> 00:16:56,349 卿にそう言われると そんな気もしてくるな。 239 00:16:56,349 --> 00:16:59,185 フン 英雄扱いにのぼせあがって➡ 240 00:16:59,185 --> 00:17:01,687 油断するでないぞ。 ん~? フフフ…。 241 00:17:04,290 --> 00:17:06,792 (ビィ)鉄錆山脈について? 242 00:17:06,792 --> 00:17:10,129 うん できる限りのことが 知りたいんだ。 243 00:17:10,129 --> 00:17:14,300 フーン トルバドールのうたは タダじゃねえわよ~? 244 00:17:14,300 --> 00:17:16,969 情報のお代は? え え~っと…。 245 00:17:16,969 --> 00:17:19,138 鉄錆山脈に 出向くことになったら➡ 246 00:17:19,138 --> 00:17:22,975 真っ先に土産話を語ってやるよ。 それでいいだろう? 247 00:17:22,975 --> 00:17:25,578 おっけ! 商談成立ね! 248 00:17:27,647 --> 00:17:29,815 (ビィ)鉄錆山脈は 200年前には➡ 249 00:17:29,815 --> 00:17:32,985 「くろがね山脈」と 呼ばれていたそうよ。 250 00:17:32,985 --> 00:17:37,323 そこには 炎と技巧の神 ブレイズの眷属たる山の民➡ 251 00:17:37,323 --> 00:17:41,327 ドワーフたちの地底王国 「くろがねの国」が存在した。 252 00:17:41,327 --> 00:17:45,831 かつてのユニオンに名を連ねる 精強な国だったわ。 253 00:17:45,831 --> 00:17:48,000 「くろがねの国」。 254 00:17:48,000 --> 00:17:52,004 けれど 200年前の大乱で それも失われたわ。 255 00:17:52,004 --> 00:17:55,007 デーモンたちの侵攻を 押し止めるため➡ 256 00:17:55,007 --> 00:17:57,510 岩の館のドワーフの大君は➡ 257 00:17:57,510 --> 00:18:00,279 多くの精強なる 戦士たちとともに➡ 258 00:18:00,279 --> 00:18:02,615 山を枕に 討ち死にした。 259 00:18:02,615 --> 00:18:06,118 多くの血が流され 多くの武器が散乱し➡ 260 00:18:06,118 --> 00:18:08,621 デーモンたちの巣窟となった山は➡ 261 00:18:08,621 --> 00:18:12,792 いつとも知れず 「鉄錆山脈」と 呼ばれるようになったそうよ。 262 00:18:12,792 --> 00:18:15,294 くろがねの 成れの果てってわけか。 263 00:18:15,294 --> 00:18:19,966 戦で何があったか 細かい話は歌にも残ってないの。 264 00:18:19,966 --> 00:18:22,969 ホントに 全然情報がない。 なぜ? 265 00:18:22,969 --> 00:18:26,973 ドワーフ戦士と人民が 文字どおり全滅したため…。 266 00:18:26,973 --> 00:18:31,978 そして 国を逃れた ドワーフの民の運命が➡ 267 00:18:31,978 --> 00:18:34,480 あまりに過酷であったため…。 268 00:18:34,480 --> 00:18:36,983 ん…。 (メネル)半年前➡ 269 00:18:36,983 --> 00:18:40,820 俺たちは トーチポートで ドワーフの流民を保護した。 270 00:18:40,820 --> 00:18:42,989 忘れもしねえ。 271 00:18:42,989 --> 00:18:45,825 どいつもこいつも 疲れきった目をしていた。 272 00:18:45,825 --> 00:18:51,330 いつかの俺たちも1歩間違えば こうなっていたんだろうってな。 273 00:18:51,330 --> 00:18:54,166 メネル…。 故郷を追われた民に➡ 274 00:18:54,166 --> 00:18:56,669 何が降りかかるなんて知れたもの。 275 00:18:56,669 --> 00:18:59,338 だから彼らは 故郷の山と➡ 276 00:18:59,338 --> 00:19:02,775 その最後の戦いについて 語りたがらないの。 277 00:19:02,775 --> 00:19:04,777 そうだったのか…。 278 00:19:04,777 --> 00:19:08,114 だからアタシが話せるのは これだけ。 279 00:19:08,114 --> 00:19:11,784 ごめんね。 ううん 十分助かったよ。 280 00:19:11,784 --> 00:19:13,786 でもね ウィル。 281 00:19:13,786 --> 00:19:15,788 その辺のことを わきまえた上で➡ 282 00:19:15,788 --> 00:19:17,790 ほかならぬ あなたが尋ねたなら➡ 283 00:19:17,790 --> 00:19:20,793 彼らも 口を 開いてくれるんじゃないかしら。 284 00:19:20,793 --> 00:19:24,096 わかった ありがとう。 285 00:19:29,301 --> 00:19:31,303 こっちだ。 286 00:19:36,308 --> 00:19:40,146 妖精の小道… 道はあってるの? 287 00:19:40,146 --> 00:19:43,816 ああ わかる。 つ~か わかるようになった。 288 00:19:43,816 --> 00:19:47,820 王権の影響? らしいな 不本意なんだがな。 289 00:19:47,820 --> 00:19:52,158 これ メネルとはぐれたら ただじゃすまないよね。 290 00:19:52,158 --> 00:19:54,827 大丈夫だ 見失わねえよ。 291 00:19:54,827 --> 00:19:56,829 はぐれても引っ張り出してやる。 292 00:19:56,829 --> 00:19:58,998 そんなこともできるんだ。 293 00:19:58,998 --> 00:20:01,333 自分で 鍛えるつもりだったんだが➡ 294 00:20:01,333 --> 00:20:05,337 ま もらいもんだろうが なんだろうが 力は力だ。 295 00:20:05,337 --> 00:20:07,840 慣らして血肉にすりゃ同じことだ。 296 00:20:07,840 --> 00:20:11,010 フフ… でもすごいな。 297 00:20:11,010 --> 00:20:14,013 いつかメネルは 「森の王」になるってことか。 298 00:20:14,013 --> 00:20:18,017 200年とか 300年とか あるいは それ以上…。 299 00:20:18,017 --> 00:20:20,619 そういう世界だろうけどな。 300 00:20:22,688 --> 00:20:26,358 そのころには 僕は死んでるね。 そうだな。 301 00:20:26,358 --> 00:20:29,028 お前の墓守でもやりつつ➡ 302 00:20:29,028 --> 00:20:32,364 お前の子どもや 孫連中の行く末眺めて…。 303 00:20:32,364 --> 00:20:36,202 まぁ その辺も 一段落ついたころか。 304 00:20:36,202 --> 00:20:38,704 そんなことやるつもりだったんだ。 305 00:20:38,704 --> 00:20:40,706 やるつもりだったんだよ。 306 00:20:40,706 --> 00:20:43,409 お前にゃ いろいろと 返しきれない恩もあるしな。 307 00:20:45,377 --> 00:20:47,379 ハーフエルフってのは➡ 308 00:20:47,379 --> 00:20:50,216 いつか決定的な選択を しなければいけない。 309 00:20:50,216 --> 00:20:55,221 水と土と ともに悠久を生きる 精霊に近いエルフの生き方か➡ 310 00:20:55,221 --> 00:20:57,389 たける火のように きらめき➡ 311 00:20:57,389 --> 00:21:00,659 吹く風のように消える 人間の生き方か。 312 00:21:00,659 --> 00:21:04,063 二つの血の間に生まれた者の 宿命だ。 313 00:21:08,334 --> 00:21:11,837 俺は お前の成し遂げたことの 行く末を見たい。 314 00:21:11,837 --> 00:21:16,008 そんなに大したこと できないかもしれないよ。 315 00:21:16,008 --> 00:21:19,512 ここまでだって 十分伝説だ。 フフッ。 316 00:21:19,512 --> 00:21:22,014 お前は そんなポヤっとした顔で➡ 317 00:21:22,014 --> 00:21:24,350 これからも伝説を作り続けるさ。 318 00:21:24,350 --> 00:21:28,687 俺は その隣で戦って そんで最後まで生き残れたら…。 319 00:21:28,687 --> 00:21:31,357 そうだな 締めくくりに➡ 320 00:21:31,357 --> 00:21:33,692 森の奥に消えるのも悪くねえ。 321 00:21:33,692 --> 00:21:37,196 もちろん 最後は それっぽいこと言って➡ 322 00:21:37,196 --> 00:21:39,198 きっちり カッコつけてな。 323 00:21:39,198 --> 00:21:42,034 伝説になるね。 324 00:21:42,034 --> 00:21:45,838 お互いな 悪くねえだろ。 うん。 325 00:21:53,712 --> 00:21:57,216 すごい 数日かかる距離なのに…。 326 00:21:57,216 --> 00:21:59,218 便利なもんだろ? 327 00:21:59,218 --> 00:22:01,921 気軽に使うのは ちょっと怖いけど…。 328 00:22:08,327 --> 00:22:12,631 (ウィル)帰ってきたね 僕たちのトーチポートに。