1 00:00:01,000 --> 00:00:05,922 ‪(ウィル)フゥ フッ フッ‬ 2 00:00:08,425 --> 00:00:09,926 ‪(ブラッド)よし そこまで‬ 3 00:00:10,844 --> 00:00:13,054 ‪(ブラッド)‬ ‪だいぶ たくましくなったな‬ 4 00:00:14,723 --> 00:00:17,976 ‪(ウィル)今日は何をするの?‬ ‪打ち合い?‬ 5 00:00:18,059 --> 00:00:20,979 ‪(ブラッド)いや 今日は これだ‬ ‪(ウィル)ん?‬ 6 00:00:21,855 --> 00:00:22,856 ‪これは?‬ 7 00:00:22,939 --> 00:00:24,149 ‪おう‬ 8 00:00:25,650 --> 00:00:26,568 ‪嗅いでみろ‬ 9 00:00:27,986 --> 00:00:29,946 ‪(ウィル)どうしたの? これ‬ 10 00:00:30,030 --> 00:00:31,781 ‪(ブラッド)一緒に飲もうと思って‬ 11 00:00:31,865 --> 00:00:35,577 ‪森ブドウの絞り汁に‬ ‪ハチミツ入れて作ったんだ‬ 12 00:00:35,660 --> 00:00:38,288 ‪ハチミツ採るの 大変だったんだぞ‬ 13 00:00:40,123 --> 00:00:41,458 ‪どうかした?‬ 14 00:00:41,541 --> 00:00:45,336 ‪いや 冬至が来たら‬ ‪お前も大人だ‬ 15 00:00:45,420 --> 00:00:47,589 ‪男なら これに慣れとかねえとな‬ 16 00:00:47,672 --> 00:00:50,008 ‪マリーに怒られないかな?‬ 17 00:00:50,091 --> 00:00:51,718 ‪(ブラッド)‬ ‪なあに こっそりやろうぜ‬ 18 00:00:51,801 --> 00:00:54,721 ‪男同士の秘密ってことでよ‬ 19 00:00:56,222 --> 00:00:57,474 ‪うん 飲もう‬ 20 00:00:57,557 --> 00:00:59,893 ‪よっし ほれ‬ 21 00:01:00,602 --> 00:01:01,519 ‪(ウィル)乾杯‬ 22 00:01:04,397 --> 00:01:07,192 ‪おお~ うめえ うめえなあ‬ 23 00:01:07,275 --> 00:01:09,027 ‪お前と こいつが飲めるなんてなあ‬ 24 00:01:11,112 --> 00:01:13,156 ‪うん おいしい‬ 25 00:01:13,990 --> 00:01:18,995 ‪♪~‬ 26 00:02:38,950 --> 00:02:43,955 ~♪ 27 00:02:44,038 --> 00:02:47,792 ‪(ブラッド)ハハハ‬ ‪よーし 度胸試しだ‬ 28 00:02:47,876 --> 00:02:50,003 ‪(ウィル)アハハ 度胸試し?‬ 29 00:02:50,086 --> 00:02:52,881 ‪(ブラッド)ちょいと マリーの‬ ‪着替えでも のぞきに行くか‬ 30 00:02:52,964 --> 00:02:55,091 ‪(ウィル)‬ ‪あ… でも まずくない?‬ 31 00:02:55,175 --> 00:02:56,342 ‪(ブラッド)なにい?‬ 32 00:02:56,426 --> 00:02:59,304 ‪廊下が ぐるぐる…‬ 33 00:02:56,426 --> 00:02:59,304 (ブラッド)ヘヘ さあ 俺についてこい 34 00:02:59,387 --> 00:03:00,930 ‪(ブラッド)おい 大丈夫かー?‬ 35 00:03:01,014 --> 00:03:03,224 ‪(ウィル)大丈夫 大丈夫‬ 36 00:03:13,026 --> 00:03:15,486 ‪(ウィル)気配を消すくらい‬ ‪何でもないし‬ 37 00:03:15,570 --> 00:03:17,030 ‪このくらい余裕… あっ‬ 38 00:03:17,113 --> 00:03:18,323 ‪お前っ バカ!‬ 39 00:03:18,406 --> 00:03:20,241 ‪(ウィル)うっ うっ うっ‬ 40 00:03:21,034 --> 00:03:22,744 ‪(マリー)キャッ 誰です?‬ 41 00:03:22,827 --> 00:03:23,661 ‪いけねえ‬ 42 00:03:23,745 --> 00:03:26,748 ‪(マリー)ブラッド‬ ‪一体 何を… って くさっ!‬ 43 00:03:26,831 --> 00:03:29,125 ‪ウィルに何を飲ませたんですか‬ 44 00:03:29,209 --> 00:03:31,002 ‪(ウィル)いや あの… これは…‬ ‪(ブラッド)おう‬ 45 00:03:31,085 --> 00:03:33,880 ‪お前の着替えを‬ ‪ちょいと のぞくかってなあ‬ 46 00:03:33,963 --> 00:03:36,216 ‪なっ なっ なっ…‬ 47 00:03:36,299 --> 00:03:37,342 ‪い… いや‬ ‪僕は やめようって…‬ 48 00:03:37,342 --> 00:03:39,427 ‪い… いや‬ ‪僕は やめようって…‬ 49 00:03:37,342 --> 00:03:39,427 (マリー) 何してるんですか バカ 50 00:03:45,808 --> 00:03:47,310 ‪あっ うっ‬ 51 00:03:49,896 --> 00:03:51,314 ‪ハァ…‬ 52 00:03:52,690 --> 00:03:56,319 ‪(ウィル)声変わりの時期だから‬ ‪そりゃ 精通もするだろうけど‬ 53 00:03:56,402 --> 00:03:59,239 ‪性の目覚めが マリーの着替え‬ ‪マリーの着替え…‬ 54 00:03:59,322 --> 00:04:00,406 ‪(ブラッド)‬ ‪何洗ってんだ? ウィル‬ 55 00:04:00,490 --> 00:04:01,324 ‪(ウィル)あっ‬ 56 00:04:02,408 --> 00:04:04,410 ‪お前 それ… ブッハッハッハッ‬ 57 00:04:04,494 --> 00:04:05,328 ‪(ウィル)笑うな!‬ 58 00:04:07,455 --> 00:04:10,833 ‪(ウィル)‬ ‪飲みすぎないようにしよう 本当に‬ 59 00:04:12,919 --> 00:04:17,507 ‪今日はブラッドと対決の日だ‬ ‪これが終われば 僕は…‬ 60 00:04:17,589 --> 00:04:20,385 ‪たぶん春には この神殿を出る‬ 61 00:04:21,552 --> 00:04:23,554 ‪(ガス)その勝負‬ 62 00:04:23,638 --> 00:04:27,350 ‪ブラッドに気づかれんよう‬ ‪うまく負けてくれんか‬ 63 00:04:29,477 --> 00:04:30,311 ‪よし‬ 64 00:04:30,395 --> 00:04:31,437 ‪(マリー)ウィル‬ 65 00:04:32,522 --> 00:04:35,191 ‪着替え 手伝いましょう‬ 66 00:04:35,274 --> 00:04:38,194 ‪明日にはウィルも成人ですね‬ 67 00:04:38,278 --> 00:04:41,698 ‪どの神様に誓いをささげるかは‬ ‪決まりましたか?‬ 68 00:04:41,781 --> 00:04:45,368 ‪あー うん 何となくね‬ 69 00:04:45,451 --> 00:04:47,036 ‪そうですか‬ 70 00:04:47,954 --> 00:04:50,581 ‪マリー 今日は勝つよ‬ 71 00:04:53,418 --> 00:04:54,377 ‪はい‬ 72 00:05:03,511 --> 00:05:04,721 ‪(ウィル)ガスは…‬ 73 00:05:07,515 --> 00:05:09,892 ‪よう ウィル 準備はいいか?‬ 74 00:05:09,976 --> 00:05:12,186 ‪いつでもいいよ やろう‬ 75 00:05:12,270 --> 00:05:15,481 ‪おう それじゃ 最後に確認な‬ 76 00:05:15,565 --> 00:05:19,694 ‪魔法なし 即死狙いなし‬ ‪その他すべて ありありで‬ 77 00:05:19,777 --> 00:05:22,405 ‪何かあったらマリーの祝禱(しゅくとう)術で対応‬ 78 00:05:22,488 --> 00:05:25,533 ‪勝敗は“参った”の宣言か‬ ‪戦闘不能だ‬ 79 00:05:30,079 --> 00:05:32,957 ‪死なねえように注意しな‬ 80 00:05:49,265 --> 00:05:50,183 ‪(ウィル)ぐっ‬ 81 00:05:51,851 --> 00:05:53,686 ‪(ウィル)まるで嵐だ‬ 82 00:05:53,770 --> 00:05:56,731 ‪一撃でも まともに受けたら‬ ‪戦闘不能になる‬ 83 00:06:00,610 --> 00:06:01,611 ‪(ブラッド)ほう‬ 84 00:06:05,281 --> 00:06:06,282 ‪(ウィル)うわっ‬ 85 00:06:07,158 --> 00:06:10,578 ‪(ブラッド)ハッハッハッ‬ ‪懐に入ればと思ったか?‬ 86 00:06:10,661 --> 00:06:12,246 ‪(ウィル)あー もう やんなるよ‬ 87 00:06:15,083 --> 00:06:16,209 ‪お?‬ 88 00:06:16,292 --> 00:06:20,171 ‪(ウィル)ブラッドの一撃を‬ ‪完璧に よけきるのは難しい‬ 89 00:06:20,254 --> 00:06:22,465 ‪かといって‬ ‪正面から剣だけで受ければ‬ 90 00:06:22,548 --> 00:06:23,966 ‪それごと砕かれる‬ 91 00:06:24,050 --> 00:06:27,929 ‪その一撃を どう しのいで‬ ‪こちらの間合いに飛び込むか‬ 92 00:06:29,180 --> 00:06:30,932 ‪答えは1つ!‬ 93 00:06:32,308 --> 00:06:33,810 ‪(ブラッド)はあっ‬ ‪(ウィル)来た‬ 94 00:06:36,771 --> 00:06:37,647 ‪なっ‬ 95 00:06:41,776 --> 00:06:43,653 ‪(ウィル)おおーっ‬ 96 00:06:44,320 --> 00:06:45,154 ‪(ブラッド)ウィル‬ 97 00:06:45,238 --> 00:06:47,448 ‪(ウィル)うおおーっ ぐっ‬ 98 00:06:48,408 --> 00:06:49,617 ‪うわっ‬ 99 00:06:53,746 --> 00:06:56,416 ‪(ウィル)ろっ骨で剣を挟んでる?‬ 100 00:06:57,250 --> 00:06:59,043 ‪(ブラッド)‬ ‪なかなかのもんだったぜ‬ 101 00:07:00,002 --> 00:07:01,546 ‪(ウィル)参りました‬ 102 00:07:01,629 --> 00:07:05,758 ‪(ブラッド)おう しっかし‬ ‪やっぱり筋肉がねえと不利だよな‬ 103 00:07:05,842 --> 00:07:07,051 ‪(マリー)ブラッド‬ ‪(ブラッド)げっ!‬ 104 00:07:07,135 --> 00:07:08,636 ‪“げっ!”とは何ですか‬ 105 00:07:08,719 --> 00:07:11,222 ‪あの技は もう使わないって‬ ‪言いましたよね?‬ 106 00:07:11,305 --> 00:07:13,349 ‪な… 何のことだっけな?‬ 107 00:07:13,432 --> 00:07:16,310 ‪ろっ骨を使って‬ ‪相手の武器を巻き込む技です‬ 108 00:07:16,394 --> 00:07:18,771 ‪いや でも今は内臓とか ねえし‬ 109 00:07:18,855 --> 00:07:21,023 ‪(ウィル)はあ?‬ ‪あれ 生前にやったの?‬ 110 00:07:21,107 --> 00:07:24,360 ‪やったんですよ この人‬ ‪信じられないでしょう?‬ 111 00:07:24,444 --> 00:07:27,321 ‪いやあ あの時は‬ ‪敵が すばしっこいヤツで‬ 112 00:07:27,405 --> 00:07:29,490 ‪マリーに突っ込みそうだったから‬ ‪つい…‬ 113 00:07:29,574 --> 00:07:30,908 ‪“つい”じゃありません‬ 114 00:07:31,784 --> 00:07:33,327 ‪(ウィル)よく生きてたね‬ 115 00:07:33,411 --> 00:07:36,205 ‪祝禱術なしだったら‬ ‪死んでたに決まってます‬ 116 00:07:36,289 --> 00:07:39,542 ‪だから おめえの祈りを‬ ‪当てにしてやったに決まってんだろ‬ 117 00:07:39,625 --> 00:07:41,878 ‪私は あなたが‬ ‪即死したんじゃないかと‬ 118 00:07:41,961 --> 00:07:43,921 ‪本気で心配したんですからね‬ 119 00:07:44,130 --> 00:07:45,131 二度と やらないでくださいと 120 00:07:45,214 --> 00:07:46,382 言ったでしょう? 121 00:07:45,214 --> 00:07:46,382 ‪(ウィル)さすがに僕でもわかる‬ 122 00:07:46,382 --> 00:07:46,466 ‪(ウィル)さすがに僕でもわかる‬ 123 00:07:46,466 --> 00:07:47,800 ‪(ウィル)さすがに僕でもわかる‬ 124 00:07:46,466 --> 00:07:47,800 二度とやらないで くださいという意味が 125 00:07:47,884 --> 00:07:48,885 わかりますか? 126 00:07:47,884 --> 00:07:48,885 ‪犬も食わない何とやらってやつだ‬ 127 00:07:48,885 --> 00:07:48,968 ‪犬も食わない何とやらってやつだ‬ 128 00:07:48,968 --> 00:07:50,636 ‪犬も食わない何とやらってやつだ‬ 129 00:07:48,968 --> 00:07:50,636 二度とやらないでと いうことなんです 130 00:07:52,013 --> 00:07:54,432 ‪(ブラッド)ウィル‬ ‪俺には勝てなかったが‬ 131 00:07:54,515 --> 00:07:56,809 ‪これだけ できれば上々だ‬ 132 00:07:56,893 --> 00:07:58,686 ‪俺には勝てなかったが‬ 133 00:07:58,769 --> 00:08:02,607 ‪二度も強調すんな‬ ‪次は絶対 負かしてやる‬ 134 00:08:02,690 --> 00:08:06,068 ‪ハッハッハッ‬ ‪その意気だ ウィルくん‬ 135 00:08:06,652 --> 00:08:07,778 ‪イテッ‬ 136 00:08:07,862 --> 00:08:10,156 ‪調子に乗らない もう‬ 137 00:08:10,239 --> 00:08:12,492 ‪ブラッドもウィルも‬ ‪真面目にやりなさい‬ 138 00:08:12,575 --> 00:08:14,410 ‪しかし あれだな‬ 139 00:08:14,494 --> 00:08:17,580 ‪必殺剣とか奥義があれば‬ ‪伝授してやれたんだが‬ 140 00:08:17,663 --> 00:08:19,624 ‪(ウィル)ないの?‬ ‪(ブラッド)ないな‬ 141 00:08:20,333 --> 00:08:23,711 ‪俺の戦い方と‬ ‪お前の戦い方は違う‬ 142 00:08:23,794 --> 00:08:27,507 ‪俺は お前を‬ ‪俺の模造品に仕立てたつもりはねえ‬ 143 00:08:28,132 --> 00:08:32,260 ‪だから 俺にとって頼れる技は‬ ‪お前にとっての それじゃねえんだ‬ 144 00:08:32,345 --> 00:08:34,388 ‪それより基本だ‬ 145 00:08:34,472 --> 00:08:38,518 ‪今まで覚えてきたことを ちゃんと‬ ‪いつでも使えるようにしとけ‬ 146 00:08:38,601 --> 00:08:43,022 ‪俺もマリーも 大事なことは‬ ‪もう みんな教えてあるさ‬ 147 00:08:43,105 --> 00:08:44,232 ‪はい‬ 148 00:08:46,442 --> 00:08:48,653 ‪お父さん お母さん‬ 149 00:08:48,736 --> 00:08:51,197 ‪ハハ お父さんだ?‬ 150 00:08:51,280 --> 00:08:53,658 ‪そういや‬ ‪そういうことになるのかねえ?‬ 151 00:08:53,741 --> 00:08:55,076 ‪(マリー)そうですねえ‬ 152 00:08:55,159 --> 00:08:57,370 ‪(ブラッド)奥義は教えられねえが‬ 153 00:08:57,453 --> 00:09:00,539 ‪親離れの証しってことでな‬ ‪こいつを やるよ‬ 154 00:09:01,249 --> 00:09:04,543 ‪俺の所蔵する魔剣の中でも‬ ‪最強のひと振りだ‬ 155 00:09:04,627 --> 00:09:07,380 ‪(ウィル)えっ‬ ‪勝ってもいないのに そんな…‬ 156 00:09:07,463 --> 00:09:09,840 ‪親離れの証しだっつってんだろ‬ 157 00:09:10,716 --> 00:09:12,426 ‪ほら 構えてみろ‬ 158 00:09:17,598 --> 00:09:19,850 ‪(ブラッド)‬ ‪銘は“食らい尽くすもの(オーバーイーター)”‬ 159 00:09:19,934 --> 00:09:22,562 ‪魔剣の格としては最上級‬ 160 00:09:22,645 --> 00:09:26,524 ‪神々の“木霊(エコー)”だろうが‬ ‪やいばさえ届きゃ 斬れる格だ‬ 161 00:09:26,607 --> 00:09:29,527 ‪刻まれてる“ことば”は‬ ‪極めて難解だが‬ 162 00:09:29,610 --> 00:09:31,445 ‪効果でいえば ひと言‬ 163 00:09:32,071 --> 00:09:34,657 ‪この剣で命ある存在を斬ると‬ 164 00:09:34,740 --> 00:09:37,451 ‪斬った分だけ‬ ‪使い手の生命力が回復する‬ 165 00:09:37,535 --> 00:09:40,121 ‪えっ? 生命力を回復?‬ 166 00:09:40,204 --> 00:09:45,001 ‪そう つまり そいつを‬ ‪何も考えずに振り回してるだけで‬ 167 00:09:45,084 --> 00:09:47,336 ‪最終勝者になれる剣だ‬ 168 00:09:48,087 --> 00:09:50,840 ‪お前は賢いから‬ ‪もう察しはついてると思うが‬ 169 00:09:50,923 --> 00:09:52,925 ‪できるだけ抜くな‬ 170 00:09:53,843 --> 00:09:57,263 ‪こいつは持ち手を‬ ‪強くなった気にゃあさせてくれるが‬ 171 00:09:57,346 --> 00:10:00,349 ‪持ち手の精神を高める部類の‬ ‪名剣じゃねえ‬ 172 00:10:00,433 --> 00:10:04,979 ‪頼れば そのうち それに依存し‬ ‪見る影もないほど弱くなって…‬ 173 00:10:05,062 --> 00:10:07,273 ‪そのまま輪廻(りんね)に逆戻り‬ 174 00:10:07,356 --> 00:10:10,318 ‪そういう意味でも魔剣なんだろう‬ 175 00:10:10,401 --> 00:10:13,487 ‪まあ いろいろ言ったが‬ ‪お前なら大丈夫だろ‬ 176 00:10:16,615 --> 00:10:19,577 ‪(ウィル)2人は‬ ‪僕が この剣を扱いきれると‬ 177 00:10:19,660 --> 00:10:21,245 ‪信じてくれているんだ‬ 178 00:10:21,954 --> 00:10:27,251 ‪でも2人が信じてくれるほど‬ ‪僕は大した人間なのだろうか‬ 179 00:10:27,918 --> 00:10:30,921 ‪(ブラッド)さあて‬ ‪魔剣を渡すとなりゃ‬ 180 00:10:31,005 --> 00:10:33,591 ‪その来歴も語るのが習わしだ‬ 181 00:10:33,674 --> 00:10:34,508 ‪えっ‬ 182 00:10:34,592 --> 00:10:38,095 ‪(ブラッド)もちろん お前が‬ ‪知りたがっていたことと一緒にな‬ 183 00:10:38,179 --> 00:10:39,597 ‪あっ‬ 184 00:10:39,680 --> 00:10:42,350 ‪(ウィル)‬ ‪僕が ずっと気にしていたことだ‬ 185 00:10:46,562 --> 00:10:48,981 ‪もう一人前ですからね‬ 186 00:10:49,065 --> 00:10:51,650 ‪でっかくなったら‬ ‪教えてやる約束だ‬ 187 00:10:51,734 --> 00:10:55,154 ‪お前は もう十分‬ ‪心も体も でかくなった‬ 188 00:10:56,405 --> 00:11:01,744 ‪それは この大陸を征服せんとした‬ ‪悪魔たちの王の中の王‬ 189 00:11:01,827 --> 00:11:05,414 ‪“永劫(えいごう)なるものどもの上王(ハイキング)”‬ ‪の話であり‬ 190 00:11:05,498 --> 00:11:09,001 ‪多くの英雄と‬ ‪俺たちの敗北と死の話‬ 191 00:11:10,795 --> 00:11:15,883 ‪そして お前が‬ ‪ここで育った理由の話でもある‬ 192 00:11:19,053 --> 00:11:21,597 ‪(マリー)不死の剣魔‬ ‪王の中の王‬ 193 00:11:22,431 --> 00:11:26,477 ‪無垢(むく)‎なる邪悪 尽きせぬ暗黒‬ ‪戦嵐(せんらん)‎の駆り手‬ 194 00:11:26,560 --> 00:11:29,563 ‪それは永劫なるものどもの‬ ‪ハイキング‬ 195 00:11:29,647 --> 00:11:32,441 ‪今より遡ること200年ほど前‬ 196 00:11:32,525 --> 00:11:35,444 ‪デーモンの諸王が起こした‬ ‪大乱がありました‬ 197 00:11:35,528 --> 00:11:40,783 ‪このサウスマーク大陸を‬ ‪無数の悪魔の軍勢が席巻したのです‬ 198 00:11:40,866 --> 00:11:42,618 ‪(ブラッド)‬ ‪あの時は あちこちの大陸に‬ 199 00:11:42,702 --> 00:11:44,495 ‪“‎王級(キング)‎”だの“‎将軍級(ジェネラル)‎”だの‬ 200 00:11:44,578 --> 00:11:48,207 ‪そうそう現れちゃいけねえ‬ ‪位階の連中が ゴロゴロ湧いてなあ‬ 201 00:11:48,290 --> 00:11:49,959 ‪デーモンたちが…‬ 202 00:11:50,042 --> 00:11:51,794 ‪(ブラッド)‬ ‪そうして湧き出たデーモンどもが‬ 203 00:11:51,877 --> 00:11:53,838 ‪ばく大な血肉をささげて‬ 204 00:11:53,921 --> 00:11:58,509 ‪ヤツらの神である次元神に対して‬ ‪大儀式を何度もやったんだ‬ 205 00:11:58,592 --> 00:11:59,969 ‪(マリー)それに応じるように‬ 206 00:12:00,052 --> 00:12:02,054 ‪暴虐の神イルトリート‬ 207 00:12:02,138 --> 00:12:06,392 ‪不死神スタグネイトの‎眷属(けんぞく)‎も‬ ‪世界各国で活性化し‬ 208 00:12:06,475 --> 00:12:09,603 ‪善なる神々も多くの力を費やし‬ 209 00:12:09,687 --> 00:12:13,149 ‪地図が変わるほどの戦いが‬ ‪幾度も起こりました‬ 210 00:12:13,232 --> 00:12:15,776 ‪お前もガスから‬ ‪地理は習っただろうけど‬ 211 00:12:15,860 --> 00:12:18,654 ‪今も あのとおりだと‬ ‪思わないこった‬ 212 00:12:18,738 --> 00:12:21,615 ‪そんなわけで‬ ‪当時の他の大陸のことは‬ 213 00:12:21,699 --> 00:12:23,534 ‪俺たちにも よくわからん‬ 214 00:12:23,617 --> 00:12:27,496 ‪わかるのは サウスマーク大陸で‬ ‪暴れていたハイキングのことだけだ‬ 215 00:12:28,706 --> 00:12:31,208 ‪ずいぶん物騒な二つ名で‬ ‪呼ばれてるよね‬ 216 00:12:31,292 --> 00:12:35,754 ‪正直 それでも不足だってくらい‬ ‪頭おかしい性能で‬ 217 00:12:35,838 --> 00:12:38,674 ‪まず自分の流した血から“‎兵士級(ソルジャー)‎”‬ 218 00:12:38,758 --> 00:12:40,885 ‪そがれた肉から‬ ‪コマンダーのデーモンを‬ 219 00:12:40,968 --> 00:12:43,095 ‪無限に生成可能‬ 220 00:12:43,179 --> 00:12:46,432 ‪つまり‬ ‪血肉からデーモンを作るんだ‬ 221 00:12:46,515 --> 00:12:48,309 ‪何? そのチート‬ 222 00:12:48,392 --> 00:12:49,268 ‪チート?‬ 223 00:12:49,351 --> 00:12:50,853 ‪ずるいヤツだってこと‬ 224 00:12:51,854 --> 00:12:54,440 ‪さらには刃物以外で傷がつかねえ‬ 225 00:12:54,523 --> 00:12:57,610 ‪矢でも魔法でも‬ ‪かすり傷すら負わないうえ‬ 226 00:12:57,693 --> 00:13:00,362 ‪愛剣は そのオーバーイーターだ‬ 227 00:13:00,446 --> 00:13:02,740 ‪敵を斬ったり斬られたりしながら‬ 228 00:13:02,823 --> 00:13:06,577 ‪高笑いして軍勢を生み出す‬ ‪狂ったようなヤツだ‬ 229 00:13:06,660 --> 00:13:09,663 ‪(マリー)いつしか それは‬ ‪王の中の王を意味する‬ 230 00:13:09,747 --> 00:13:12,374 ‪“ハイキング”と‬ ‪呼ばれるようになりました‬ 231 00:13:12,458 --> 00:13:16,045 ‪この街も‬ ‪湖上交通の重要拠点でしたが‬ 232 00:13:16,128 --> 00:13:19,131 ‪数日と もちこたえられず‬ ‪陥落しました‬ 233 00:13:20,007 --> 00:13:22,760 ‪ハイキングは‬ ‪そのまま この街に居座り‬ 234 00:13:22,843 --> 00:13:27,515 ‪デーモンを量産し 水路を使って‬ ‪各地の村落を襲いました‬ 235 00:13:28,349 --> 00:13:30,434 ‪誰もハイキングを殺せない‬ 236 00:13:30,518 --> 00:13:34,021 ‪サウスマーク大陸の滅亡は確定的‬ 237 00:13:34,104 --> 00:13:35,856 ‪誰もが そう思った時‬ 238 00:13:35,940 --> 00:13:39,151 ‪ガスが…‬ ‪彷徨賢者(ワンダリングセイジ)‎ オーガスタスが‬ 239 00:13:39,235 --> 00:13:42,696 ‪今こそ ハイキングを討つ好機と‬ ‪提言したのです‬ 240 00:13:42,780 --> 00:13:44,031 ‪今こそ?‬ 241 00:13:44,114 --> 00:13:47,201 ‪討伐って‬ ‪そもそも殺せる相手なの?‬ 242 00:13:48,202 --> 00:13:52,289 ‪(ウィル)デーモンの軍勢‬ ‪魔剣 地下街‬ 243 00:13:52,373 --> 00:13:56,794 ‪ブラッドの戦技‬ ‪マリーの祝禱術 ガスの作戦‬ 244 00:13:57,503 --> 00:13:59,004 ‪(マリー)ガスは…‬ ‪(ウィル)あっ わかった‬ 245 00:13:59,088 --> 00:14:01,507 ‪(ブラッド)わかっただあ?‬ ‪(マリー)本当ですか?‬ 246 00:14:01,590 --> 00:14:03,175 ‪うん たぶん‬ 247 00:14:03,884 --> 00:14:06,846 ‪ガスが狙ったのは‬ ‪敵の位置を特定したうえで‬ 248 00:14:06,929 --> 00:14:11,433 ‪地下街から 少数精鋭で侵入して‬ ‪魔剣を戦闘中に奪う‬ 249 00:14:11,517 --> 00:14:12,935 ‪たぶん これしかない‬ 250 00:14:13,018 --> 00:14:15,145 ‪ハイキングを殺せない‬ 251 00:14:15,229 --> 00:14:19,108 ‪その前提にあるのは‬ ‪魔剣を使って回復するから‬ 252 00:14:19,191 --> 00:14:22,444 ‪でも魔剣は‬ ‪奪うことのできる装備だよね‬ 253 00:14:22,528 --> 00:14:24,947 ‪これを奪ってしまえば状況が変わる‬ 254 00:14:25,030 --> 00:14:30,035 ‪奪う手順は ガスが取り巻きを‬ ‪大魔法で一掃して1対1に持ち込む‬ 255 00:14:30,119 --> 00:14:34,623 ‪マリーが祝禱術で両方を回復すれば‬ ‪それ以上 デーモンは現れない‬ 256 00:14:34,707 --> 00:14:37,167 ‪あとはブラッドが何とか魔剣を奪う‬ 257 00:14:37,251 --> 00:14:38,919 ‪これは絶対 成功したはず‬ 258 00:14:39,003 --> 00:14:40,462 ‪なんで そう言いきれる?‬ 259 00:14:40,546 --> 00:14:43,924 ‪ブラッドが魔剣を持っていることが‬ ‪証拠でしょ‬ 260 00:14:44,008 --> 00:14:47,219 ‪それでハイキングは死んだ‬ ‪…のかな‬ 261 00:14:47,303 --> 00:14:48,137 ‪そのあと みんなは…‬ 262 00:14:48,220 --> 00:14:49,847 ‪(ブラッド)違うぜ ウィル‬ ‪(ウィル)え?‬ 263 00:14:49,930 --> 00:14:52,266 ‪お前は やっぱり天才だよ‬ 264 00:14:52,349 --> 00:14:55,019 ‪が その結末は間違いだ‬ 265 00:14:55,102 --> 00:15:00,065 ‪俺たちは…‬ ‪俺は ヤツを殺しきれなかったんだ‬ 266 00:15:00,149 --> 00:15:02,568 ‪殺しきれなかった?‬ 267 00:15:03,527 --> 00:15:07,656 ‪ええ ガスは見えていた‬ ‪要素のすべてを活用して‬ 268 00:15:07,740 --> 00:15:10,993 ‪ハイキングを殺す可能性を‬ ‪手繰り寄せました‬ 269 00:15:11,076 --> 00:15:11,952 ‪しかし…‬ 270 00:15:12,036 --> 00:15:13,037 ‪えっ‬ 271 00:15:13,120 --> 00:15:15,998 ‪見えていた要素は‬ ‪すべてではなかった‬ 272 00:15:17,583 --> 00:15:19,627 ‪本性を現したハイキングは‬ 273 00:15:19,710 --> 00:15:23,088 ‪醜悪な異形の戦士の姿を取りました‬ 274 00:15:23,172 --> 00:15:26,717 ‪そして その…‬ 275 00:15:26,800 --> 00:15:30,012 ‪(ブラッド)‬ ‪俺以上の剣の使い手だったんだよ‬ 276 00:15:30,095 --> 00:15:31,555 ‪届かねえんだ‬ 277 00:15:31,639 --> 00:15:34,391 ‪でかい相手と斬り合ったことは‬ ‪何度もあるが‬ 278 00:15:34,475 --> 00:15:36,852 ‪何ひとつ届かないのは初めてだ‬ 279 00:15:36,936 --> 00:15:39,313 ‪ブラッドが かなわないって…‬ 280 00:15:39,396 --> 00:15:42,316 ‪(ブラッド)外じゃ‬ ‪俺たちに託して壁になった仲間が‬ 281 00:15:42,399 --> 00:15:45,861 ‪次々に‬ ‪すり潰されてるっていうのにな‬ 282 00:15:45,945 --> 00:15:49,615 ‪俺はガスの魔法と‬ ‪マリーの祝禱術で支援を受けて‬ 283 00:15:49,698 --> 00:15:51,450 ‪ヤツも手傷を負っていた‬ 284 00:15:52,242 --> 00:15:56,789 ‪そのうえで たぶん一段だけ‬ ‪ヤツが上を行ってたんだ‬ 285 00:15:56,872 --> 00:15:59,958 ‪俺が生きているうちに‬ ‪届かなかった高みに‬ 286 00:16:00,042 --> 00:16:04,338 ‪今でも考えちまう‬ ‪俺に何が足りなかったのか‬ 287 00:16:06,215 --> 00:16:07,466 ‪だけど もう遅い‬ 288 00:16:08,092 --> 00:16:09,802 ‪お前も知ってるよな‬ 289 00:16:09,885 --> 00:16:12,388 ‪アンデッドは成長しない‬ 290 00:16:12,471 --> 00:16:15,349 ‪(ブラッド)‬ ‪もう俺の剣は ここで打ち止めだ‬ 291 00:16:15,432 --> 00:16:19,520 ‪そして 私たちの敗色が‬ ‪濃厚になった時‬ 292 00:16:19,603 --> 00:16:23,565 ‪ガスと私は‬ ‪ハイキングに封印を施しました‬ 293 00:16:23,649 --> 00:16:25,734 ‪殺せずとも せめてと‬ 294 00:16:25,818 --> 00:16:27,653 ‪それは…‬ 295 00:16:27,736 --> 00:16:31,365 ‪(ウィル)2人がブラッドの勝利を‬ ‪諦めたということだ‬ 296 00:16:31,448 --> 00:16:33,909 ‪(マリー)幸い術は成功し‬ 297 00:16:33,993 --> 00:16:37,204 ‪ハイキングは‬ ‪この地の深くに封印されました‬ 298 00:16:38,497 --> 00:16:44,503 ‪つまり 私たちは最後の最後で‬ ‪ブラッドを信じきれなかったのです‬ 299 00:16:45,129 --> 00:16:46,296 ‪そして…‬ 300 00:16:47,881 --> 00:16:48,841 ‪マリー?‬ 301 00:16:48,924 --> 00:16:52,720 ‪そして スタグネイトの‬ ‪“エコー”が降臨したのです‬ 302 00:16:52,803 --> 00:16:56,098 ‪(ウィル)えっ?‬ ‪エコーって神様の分身だよね?‬ 303 00:16:56,181 --> 00:16:57,850 ‪それが なんで?‬ 304 00:16:57,933 --> 00:17:01,729 ‪(マリー)悪なる神々は‬ ‪それぞれ異なる理念で動いており‬ 305 00:17:01,812 --> 00:17:05,816 ‪利害が一致すれば協力もしますが‬ ‪その逆も またしかり‬ 306 00:17:05,898 --> 00:17:09,444 ‪スタグネイトとしちゃ‬ ‪都合が悪かったんだろうな‬ 307 00:17:09,528 --> 00:17:14,157 ‪ハイキングはオーバーイーターで‬ ‪神のエコーすら斬り殺せる怪物だ‬ 308 00:17:14,241 --> 00:17:17,202 ‪で ヤツが封じられたなら‬ ‪好都合とばかり‬ 309 00:17:17,286 --> 00:17:19,371 ‪取引を持ちかけてきたのさ‬ 310 00:17:19,454 --> 00:17:21,582 ‪“お前たちは優秀だから”‬ 311 00:17:21,665 --> 00:17:24,960 ‪“アンデッドになって‬ ‪こっちの陣営に参加しろ”ってな‬ 312 00:17:25,044 --> 00:17:26,127 ‪そんな…‬ 313 00:17:26,211 --> 00:17:29,631 ‪そうしたら この街の‬ ‪デーモンどもは打ち払ってやる‬ 314 00:17:29,715 --> 00:17:34,136 ‪あとは そのまま不死の体で‬ ‪好きなだけ封印を守り続ければいい‬ 315 00:17:34,219 --> 00:17:38,015 ‪スタグネイトは‬ ‪生死の悲劇を見るのに耐えかね‬ 316 00:17:38,098 --> 00:17:41,226 ‪あらゆる優秀な魂を‬ ‪アンデッド化させることで‬ 317 00:17:41,310 --> 00:17:45,647 ‪永遠に停滞した悲劇のない世界を‬ ‪生むことを望んでいます‬ 318 00:17:45,731 --> 00:17:49,151 ‪私たちは‬ ‪スタグネイトに見込まれたのです‬ 319 00:17:49,234 --> 00:17:52,780 ‪(ブラッド)目を付けられた‬ ‪のほうが正しいんじゃないか?‬ 320 00:17:52,863 --> 00:17:57,284 ‪選べと言われたが‬ ‪選ぶ余地なんざ なかった‬ 321 00:17:59,787 --> 00:18:02,331 ‪俺たちはヤツの手を取ったんだ‬ 322 00:18:03,499 --> 00:18:06,168 ‪肉を刻まれていた俺は‬ ‪スケルトンに‬ 323 00:18:06,251 --> 00:18:10,464 ‪マーテルの炎に焼かれながら‬ ‪アンデッド化したマリーはミイラに‬ 324 00:18:10,547 --> 00:18:13,509 ‪老いた体に‬ ‪執着していなかったからか‬ 325 00:18:13,592 --> 00:18:14,968 ‪ガスはゴーストになった‬ 326 00:18:16,637 --> 00:18:18,472 ‪(ウィル)‬ ‪マリーが いつか言ってた‬ 327 00:18:19,097 --> 00:18:22,976 ‪それは私が‬ ‪地母神マーテルを裏切ったからです‬ 328 00:18:23,769 --> 00:18:26,897 ‪(ブラッド)不死神の野郎は‬ ‪そのまま街を一掃したよ‬ 329 00:18:26,980 --> 00:18:30,067 ‪下級のデーモンどもは‬ ‪圧倒的な力で‬ 330 00:18:30,150 --> 00:18:33,153 ‪なるはずもない‬ ‪アンデッドになっちまったが‬ 331 00:18:33,237 --> 00:18:34,988 ‪(ウィル)それで今でも街に‬ 332 00:18:35,072 --> 00:18:37,407 ‪デーモンのアンデッドが‬ ‪さまよっているんだ‬ 333 00:18:37,491 --> 00:18:41,286 ‪そして 俺たちは‬ ‪ハイキングの封印の守護者になった‬ 334 00:18:41,370 --> 00:18:43,539 ‪最上位のアンデッドとして‬ 335 00:18:43,622 --> 00:18:47,084 ‪それから200年‬ ‪かつての仲間たちを埋葬し‬ 336 00:18:47,167 --> 00:18:49,837 ‪ガスが‬ ‪魔法による警戒網を張り巡らせ‬ 337 00:18:49,920 --> 00:18:52,714 ‪私たちは この街を守り続けました‬ 338 00:18:52,798 --> 00:18:55,092 ‪(ブラッド)それしか‬ ‪することがなかったんだ‬ 339 00:18:55,175 --> 00:18:58,136 ‪俺たちは契約で‬ ‪この街に縛られていたから‬ 340 00:18:58,220 --> 00:19:00,764 ‪外の状況も知ることができない‬ 341 00:19:00,848 --> 00:19:03,475 ‪もう とっくに人類なんて‬ ‪滅びてるんじゃねえかって‬ 342 00:19:03,559 --> 00:19:05,561 ‪3人で話し合ったこともある‬ 343 00:19:06,562 --> 00:19:10,190 ‪そんなところに お前が来たんだ‬ 344 00:19:10,941 --> 00:19:14,778 ‪正確には‬ ‪お前を連れたデーモンどもだが‬ 345 00:19:14,862 --> 00:19:15,863 ‪(ウィル)ああ‬ 346 00:19:16,655 --> 00:19:20,868 ‪僕はハイキングの封印を解くための‬ ‪いけにえだったんだね‬ 347 00:19:20,951 --> 00:19:24,121 ‪それじゃ 言えなかったのも‬ ‪しょうがないや‬ 348 00:19:24,204 --> 00:19:26,290 ‪さすがに言いづらいもんね‬ 349 00:19:26,373 --> 00:19:30,252 ‪ええ ガサツなブラッドでも‬ ‪この件は配慮していました‬ 350 00:19:30,335 --> 00:19:32,254 ‪ガサツとは言ってくれるな‬ 351 00:19:32,337 --> 00:19:34,173 ‪(マリー)デーモンを仕留めたあと‬ 352 00:19:34,256 --> 00:19:37,843 ‪ガスと少し あなたを‬ ‪どうするのかと議論がありました‬ 353 00:19:37,926 --> 00:19:38,760 ‪(ウィル)議論?‬ 354 00:19:38,844 --> 00:19:41,054 ‪(マリー)ガスは反対しましたが‬ 355 00:19:41,138 --> 00:19:44,808 ‪私たちは‬ ‪あなたを養育することにしました‬ 356 00:19:44,892 --> 00:19:46,518 ‪だから ガスは…‬ 357 00:19:46,602 --> 00:19:49,479 ‪人間の子供なぞ拾ってきた時は‬ 358 00:19:49,563 --> 00:19:52,274 ‪余計なことをと思っておったが‬ 359 00:19:52,357 --> 00:19:53,901 ‪(マリー)‬ ‪デーモンたちが あなたを‬ 360 00:19:53,984 --> 00:19:56,111 ‪連れてくることができた‬ ‪ということは‬ 361 00:19:56,194 --> 00:19:59,781 ‪ほど近い場所に‬ ‪人類の生存圏があるということ‬ 362 00:19:59,865 --> 00:20:00,908 ‪(ブラッド)まあ もしかしたら‬ 363 00:20:00,991 --> 00:20:03,994 ‪外は凄惨(せいさん)な状況に‬ ‪なっているかもしれねえが‬ 364 00:20:04,077 --> 00:20:07,915 ‪それなら それを打破する力を‬ ‪つけてやれりゃいい‬ 365 00:20:07,998 --> 00:20:09,541 ‪こんなふうにな‬ 366 00:20:09,625 --> 00:20:12,878 ‪そうして 今の僕がいるんだね‬ 367 00:20:13,921 --> 00:20:18,759 ‪(ウィル)僕はこれから 大乱を‬ ‪生き延びた人々の国へと向かうんだ‬ 368 00:20:18,842 --> 00:20:21,762 ‪3人から託された力を持って‬ 369 00:20:21,845 --> 00:20:24,139 ‪いつか この街に帰ってこよう‬ 370 00:20:24,222 --> 00:20:28,268 ‪家族や友人を連れてきて‬ ‪3人に紹介しよう‬ 371 00:20:28,352 --> 00:20:30,646 ‪この街を建て直してもいい‬ 372 00:20:30,729 --> 00:20:32,814 ‪いつか きっと‬ 373 00:20:32,898 --> 00:20:36,944 ‪(マリー)ウィル 幸せに‬ ‪そして善意と お祈りを忘れずに‬ 374 00:20:37,027 --> 00:20:37,861 ‪え?‬ 375 00:20:37,945 --> 00:20:40,572 ‪(ブラッド)‬ ‪お前は最高の弟子だった‬ 376 00:20:40,656 --> 00:20:43,867 ‪今日の試験だって‬ ‪内容的にゃ 俺の負けだ‬ 377 00:20:43,951 --> 00:20:46,620 ‪こまっしゃくれた賢い息子め‬ 378 00:20:47,287 --> 00:20:49,873 ‪愛してるぜ 強くなれよ‬ 379 00:20:49,957 --> 00:20:54,795 ‪(マリー)つかの間‬ ‪本当の家族になれて幸せでした‬ 380 00:20:54,878 --> 00:20:56,880 ‪ウィル かわいい坊や‬ 381 00:20:57,798 --> 00:21:00,467 ‪母は あなたを愛しています‬ 382 00:21:00,550 --> 00:21:03,887 ‪えっ 待ってよ‬ ‪なんで そんな…‬ 383 00:21:03,971 --> 00:21:07,307 ‪最期の別れみたいな…‬ 384 00:21:13,981 --> 00:21:14,815 ‪あっ‬ 385 00:21:20,487 --> 00:21:22,698 ‪(スタグネイト)‬ ‪別れは済んだか? 英雄よ‬ 386 00:21:23,323 --> 00:21:24,616 (ブラッド)おう 387 00:21:24,700 --> 00:21:26,910 (マリー)どうぞ 覚悟は済んでいます 388 00:21:26,994 --> 00:21:30,455 ‪(スタグネイト)‬ ‪お前たちは ついに執着を失った‬ 389 00:21:30,539 --> 00:21:35,502 ‪契約に従い‬ ‪今ここに その魂を我が手に‬ 390 00:21:35,585 --> 00:21:40,340 ‪(ウィル)何もできない 動かない‬ ‪なんで?‬ 391 00:21:40,424 --> 00:21:42,217 ‪お願い 動いて‬ 392 00:21:42,300 --> 00:21:44,303 (ガス)ワースターレ 393 00:21:42,300 --> 00:21:44,303 ‪〈破壊よ在れ〉‬ 394 00:21:48,765 --> 00:21:49,808 ‪(ウィル)あっ‬ 395 00:21:51,351 --> 00:21:54,855 ‪(スタグネイト)そういえば‬ ‪魔法使いが残っていたな‬ 396 00:21:54,938 --> 00:21:58,900 ‪(ガス)ウィルよ ブラッドと‬ ‪マリーを連れて 下がっておれ‬ 397 00:21:59,609 --> 00:22:00,652 ‪(スタグネイト)フン‬ 398 00:22:00,736 --> 00:22:05,032 安心せい あやつはわしが仕留める 399 00:22:05,991 --> 00:22:10,996 ♪~ 400 00:23:30,909 --> 00:23:35,914 ‪~♪‬