1 00:00:07,000 --> 00:00:08,980 最近メイドを雇った。 2 00:00:09,600 --> 00:00:11,860 仕事熱心で真面目だけど。 3 00:00:16,480 --> 00:00:20,980 僕はこいつのことが気になって、何も手がつかなくて困っている。 4 00:00:23,160 --> 00:00:24,160 怪しい。 5 00:00:24,880 --> 00:00:29,180 こんな古びた小さい屋敷に、あんな派手なメイドが来ることが怪しい。 6 00:00:30,190 --> 00:00:37,300 この間なんか、こっそり書斎で、怪しい分厚い本を、何か呪文みたいな言葉を発しながら読 んでたし。 7 00:00:38,480 --> 00:00:42,000 それに、何かご用でしょうか、ぼっちゃま。 8 00:00:43,860 --> 00:00:47,700 この吸い込まれるような紫の瞳が、怪しい! 9 00:02:24,160 --> 00:02:25,160 怪しい。 10 00:02:25,905 --> 00:02:29,900 もしかして、私のことがそんなに気になりますか? 11 00:02:30,500 --> 00:02:31,840 な、なんで分かった? 12 00:02:33,200 --> 00:02:36,220 お前、さては僕の心が読めるのか? 13 00:02:36,560 --> 00:02:39,240 こんな綺麗なメイドを初めて見たからか。 14 00:02:39,415 --> 00:02:45,920 お前のことが気になって気になって、夜も眠れないくらい考えていたことに、 気づいていたのか!? 15 00:02:45,921 --> 00:02:49,900 えっ、はい。 なんてメイドだ! 16 00:02:50,790 --> 00:02:55,560 ぼ、ぼっちゃま、今晩からよく眠れるよう、ハーブティーを用意いたします。 17 00:02:56,080 --> 00:02:58,120 うん、よろしく頼む。 18 00:03:02,370 --> 00:03:09,400 やっぱり怪しい。 あいつはいったい何者なんだ? 19 00:03:11,360 --> 00:03:12,420 失礼いたします。 20 00:03:15,200 --> 00:03:17,840 ハ ーブティーはいかがでしょうか、ぼっちゃま? 21 00:03:18,970 --> 00:03:20,400 うん、ご苦労。 22 00:03:23,360 --> 00:03:30,840 いちいち行動が怪しいし、口数も少ないから、何を考えてるか分からないし。 23 00:03:37,260 --> 00:03:42,060 僕はなんで、こんな怪しいメイドを雇ってしまったんだ? 24 00:03:47,060 --> 00:03:49,440 申し訳ございません、ぼっちゃま。 25 00:03:49,840 --> 00:03:52,140 旦那様が、亡くなられた今。 26 00:03:52,800 --> 00:03:53,800 分かっている。 27 00:03:54,320 --> 00:03:56,460 みんな、今までありがとう。 28 00:03:58,740 --> 00:03:59,740 大丈夫だ。 29 00:03:59,920 --> 00:04:01,960 僕はこの屋敷の主人なんだぞ。 30 00:04:04,280 --> 00:04:05,340 承知しました。 31 00:04:06,020 --> 00:04:08,160 では、私どもはこれで。 32 00:04:09,020 --> 00:04:11,760 ぼっちゃまも、お体にはお気を付けください。 33 00:04:12,220 --> 00:04:14,120 うん、お前たちもな。 34 00:04:23,940 --> 00:04:29,280 両親を交通事故でなくした僕は、この屋敷を相続することにした。 35 00:04:30,400 --> 00:04:34,640 でも財産も少ないから、使用人たちは全員解雇した。 36 00:04:36,140 --> 00:04:42,280 親戚のみんなは反対したけど、この屋敷で一人で生きていくと決めたんだ。 37 00:04:46,650 --> 00:04:48,790 よし、今日から頑張るぞ。 38 00:04:49,570 --> 00:04:53,550 なんたって僕は、この屋敷の主人になったんだからな。 39 00:04:53,970 --> 00:04:58,270 なんでも一人でできるようになって、早く一人前の大人になるんだ。 40 00:04:59,470 --> 00:05:02,050 よし、まずは朝食を作るぞ。 41 00:05:18,830 --> 00:05:20,300 次は洗濯だ。 42 00:05:27,860 --> 00:05:29,200 これくらい簡単簡 43 00:05:39,590 --> 00:05:42,490 単。 次 は掃除だ。 44 00:05:45,070 --> 00:05:46,710 すごい吸引力だ。 45 00:05:47,010 --> 00:05:48,010 なんでも 46 00:05:53,350 --> 00:05:55,330 す... ちょっと待った。 47 00:06:06,180 --> 00:06:07,180 疲れた。 48 00:06:08,240 --> 00:06:10,660 使用人がいないとこんなに大変なんだ。 49 00:06:17,250 --> 00:06:51,530 お湯を入れて待つだけなら、僕でも作れるぞ。 え、誰だ? 50 00:06:52,210 --> 00:06:54,930 あんなメイド、うちにはいなかったと思うけど。 51 00:06:56,270 --> 00:06:57,290 怪しいぞ。 52 00:07:01,030 --> 00:07:02,790 こんな遅くに失礼します。 53 00:07:04,325 --> 00:07:10,770 見たところ、使用人の姿が見当たりませんが、ボッチャもお一人でしょうか? 54 00:07:11,210 --> 00:07:13,910 そうだけど、この屋敷に何のよう? 55 00:07:16,350 --> 00:07:23,990 突然の申し出て恐れ入りますが、私を、ぜひこの屋敷で雇っていただけませんでしょうか? 56 00:07:25,530 --> 00:07:28,950 何を言ってるんだこいつは、こんな時間に。 57 00:07:30,910 --> 00:07:33,030 ますます怪しい。 58 00:07:33,470 --> 00:07:39,190 いや、うちは貧乏だから、ついさっき使用人たちも解雇したところだ。 59 00:07:39,840 --> 00:07:41,230 い え、お給料はいりません。 60 00:07:41,910 --> 00:07:46,030 こちらに住み込みで働かせていただければ、それでよいのですが。 61 00:07:48,615 --> 00:07:51,810 お一人では、何かと不便ではございませんか? 62 00:07:51,860 --> 00:07:55,170 な、べ、別に。 63 00:07:56,330 --> 00:08:06,290 私にお任せいただければ、掃除も洗濯も食事も、すべてボッチャがご満足いただけるよう、 ご奉仕させていただきます。 そ、そんなの必要じゃ! 64 00:08:15,060 --> 00:08:16,200 綺麗な瞳。 65 00:08:17,660 --> 00:08:19,220 何だろう、僕。 66 00:08:20,500 --> 00:08:28,420 この瞳、どこかで見たことがあるような。 いかがでしょうか? 67 00:08:32,390 --> 00:08:34,380 わ、わかったよ。 68 00:08:34,880 --> 00:08:37,500 でも、ここの主人はこの僕だ。 69 00:08:37,800 --> 00:08:40,600 使えないと分かったら、すぐに追い出すからな。 70 00:08:40,820 --> 00:08:41,820 いいな。 71 00:08:42,080 --> 00:08:43,080 はい。 72 00:08:43,800 --> 00:08:46,460 ありがとうございます、ぽっちゃま。 73 00:08:50,650 --> 00:08:52,660 やっぱりやめとけばよかったな。 74 00:08:53,780 --> 00:09:00,760 でも、こいつは今までいたどのメイドとも違って、ご飯を作らせれば絶品においしい。 75 00:09:01,240 --> 00:09:04,700 掃除をさせれば、屋敷が一段と輝いて見える。 76 00:09:06,180 --> 00:09:11,460 それに、こいつが洗濯した服は、とてもいい匂いがする。 77 00:09:13,280 --> 00:09:15,960 何か魔法にかけられたような気分だな。 78 00:09:18,120 --> 00:09:19,120 魔法? 79 00:09:19,520 --> 00:09:20,520 そうか! 80 00:09:21,020 --> 00:09:23,480 もしかして、お前は魔法使いなのか? 81 00:09:24,340 --> 00:09:25,420 魔法使い? 82 00:09:25,920 --> 00:09:36,000 おいしすぎるご飯、スミスミまで磨かれた部屋、 着心地のいい服、 それに、その怪しい瞳。 普通の人間ではないな! 83 00:09:37,640 --> 00:09:39,100 ばれてしまいましたか。 84 00:09:41,900 --> 00:09:42,900 そうです。 85 00:09:43,240 --> 00:09:46,180 私は魔法使いなんです。 86 00:09:47,120 --> 00:09:53,060 実はこの瞳で、ぼっちゃまを私の虜にする魔法をかけていたんです。 87 00:09:54,020 --> 00:09:58,547 まんまとかかってしまいましたね、ぼっちゃま。 なんて冗談. 88 00:09:59,587 --> 00:09:59,520 .. 89 00:09:59,521 --> 00:10:01,200 やっぱりそうだったのか! 90 00:10:02,260 --> 00:10:03,880 僕は気づいていたぞ! 91 00:10:04,380 --> 00:10:08,880 こっそり書斎で魔法の本を読んで、呪文を唱えていたのを見てたからな! 92 00:10:09,100 --> 00:10:15,280 しかも、お前が掃除したものはみんな輝いて見えるし、洗濯したものはいい匂いがする。 93 00:10:15,740 --> 00:10:21,360 それにまるで宝石みたいで、見つめられると吸い込まれてしまいそうな、 キラキラした瞳! 94 00:10:22,520 --> 00:10:25,140 ドキドキして目が離せなくなるその瞳! 95 00:10:25,860 --> 00:10:28,460 僕を虜にさせる魔法だったんだ! 96 00:10:29,020 --> 00:10:31,220 なんて恐ろしい魔法なんだ! 97 00:10:36,300 --> 00:10:44,080 ぼっちゃま、それでは私は買い足しがありますので。 あ、待て! 98 00:10:47,410 --> 00:10:54,510 ちょっとした冗談のつもりだったのですが、書斎で読んでいたのも火事の本なんですよね。 99 00:10:57,190 --> 00:10:59,570 最近雇ったメイドが怪しい。 100 00:11:03,610 --> 00:11:08,190 さっきはあまりにも驚きすぎて、あいつが何を企んでいるか聞き出せなかった。 101 00:11:09,370 --> 00:11:13,190 しかし本当に魔法使いだったら、一体何が目的なんだ? 102 00:11:14,370 --> 00:11:18,410 こんなお金もなければ何もない屋敷にどうして? 103 00:11:20,410 --> 00:11:23,250 ぼっちゃま、宿題は終えられたのですか? 104 00:11:25,230 --> 00:11:26,910 考えていてもしょうがない。 105 00:11:27,110 --> 00:11:29,130 僕はこの屋敷の主人なんだ。 106 00:11:29,610 --> 00:11:31,690 あいつの目的を聞き出してやるぞ! 107 00:11:32,490 --> 00:11:35,627 あ、もうお昼ですね。 今すぐ食事の準備を. 108 00:11:35,967 --> 00:11:35,750 .. 109 00:11:35,751 --> 00:11:37,530 何を企んでいる!? 110 00:11:39,290 --> 00:11:40,290 ああ、そうですね。 111 00:11:41,290 --> 00:11:47,370 昨日は茄子の冷しうどんでしたので、今日は親子丼でいかがでしょうか? 112 00:11:48,490 --> 00:11:49,550 え、本当!? 113 00:11:49,551 --> 00:11:50,650 やったー! 114 00:11:50,770 --> 00:11:52,210 て、違うー! 115 00:11:52,290 --> 00:11:57,490 僕が言っているのは昼ご飯じゃなくて、なぜお前がこの屋敷にやってきたのかを聞いてる んだ! 116 00:11:59,550 --> 00:12:03,770 さあ、お前の正体を暴いてやるぞ! 117 00:12:05,190 --> 00:12:06,950 なんで笑った!? 118 00:12:07,050 --> 00:12:10,790 やっぱり何か企んでいるんだな、そうだろ!? 119 00:12:12,450 --> 00:12:20,350 いえいえ、まさか、私を見ているぼっちゃまがあまりにも可愛くて、 ついエミがこぼれてしまっただけですよ。 120 00:12:20,750 --> 00:12:21,230 嘘だ! 121 00:12:21,470 --> 00:12:22,510 え!? 122 00:12:22,511 --> 00:12:26,830 僕はお前を可愛いと思っても、そんな風に笑ったりしないぞ! 123 00:12:27,150 --> 00:12:30,650 どんなにお前が可愛くても、僕は騙されないからな! 124 00:12:30,900 --> 00:12:36,310 お前を見ると胸がギューって苦しくなって、何も手につかなくなってしまう。 125 00:12:36,770 --> 00:12:41,710 表情だって、笑顔どころが怖ばって、お前の顔が見られなくなるんだからな! 126 00:12:42,290 --> 00:12:43,290 騙されないぞ! 127 00:12:43,770 --> 00:12:45,950 なんで僕のメイドになったんだ!? 128 00:12:45,951 --> 00:12:47,050 目的を言え! 129 00:12:51,460 --> 00:12:53,360 も、目的ですか? 130 00:12:55,420 --> 00:12:56,420 そうですね。 131 00:12:58,440 --> 00:13:01,460 今はまだ、秘密です。 132 00:13:04,680 --> 00:13:08,020 おお... やっぱり何か、企んでいるのか!? 133 00:13:18,670 --> 00:13:21,950 どうしたんですか、ぼっちゃま? 134 00:13:24,910 --> 00:13:29,529 お代わりもたくさんありますからね。 なんだ、夢か. 135 00:13:37,689 --> 00:13:38,330 .. 136 00:13:39,410 --> 00:13:47,430 なんか、あいつが来てからというもの、気になりすぎて、 毎晩夢にまで出てくるようにな った。 喉、渇いたな. 137 00:13:48,290 --> 00:13:50,350 .. 138 00:13:52,200 --> 00:13:56,720 暑いな...毎晩毎晩、なんでこんなに暑いんだ? 139 00:13:59,860 --> 00:14:04,520 こんな真夜中に...まさか、泥棒か!? 140 00:14:04,521 --> 00:14:12,920 どうしよう、あいつを起こして... いや、でも、 そんなことしてたら、逃げてしまうかもしれないし... えい! 141 00:14:13,120 --> 00:14:14,820 何を怖がっている!? 142 00:14:14,821 --> 00:14:16,660 僕はこの屋敷の主人なんだ! 143 00:14:17,080 --> 00:14:18,900 僕が守らないといけないんだ! 144 00:14:24,300 --> 00:14:29,360 なんだ、あいつか... ていうか、こんな時間に何してるんだ? 145 00:14:31,140 --> 00:14:39,140 あ、怪しい... 146 00:14:42,900 --> 00:14:47,153 おはようございます、ぼっちゃま。 うん、おはよう. 147 00:14:47,353 --> 00:14:48,840 .. 148 00:14:48,841 --> 00:14:54,520 いただきます... う まい! 149 00:14:58,900 --> 00:15:00,140 これもうまい! 150 00:15:00,400 --> 00:15:11,170 おかわりもたくさんありますので、 申し付けくださいませ。 おい、お前! 151 00:15:11,400 --> 00:15:14,360 僕の料理に何か怪しいものを入れてるだろ! 152 00:15:15,590 --> 00:15:17,000 僕は見たんだ! 153 00:15:17,240 --> 00:15:22,400 夜中にお前がキッチンで何かをしていたことを... 一 体何してたんだ!? 154 00:15:24,590 --> 00:15:26,420 ええ...バレてしまいましたか... 155 00:15:27,360 --> 00:15:37,120 実は、その料理には、ぼっちゃまが私を好きになるお薬... いわゆる、ほれ薬が入っているのですよ。 156 00:15:37,860 --> 00:15:38,940 ほれ!? 157 00:15:39,040 --> 00:15:43,578 それに気づくなんて、さすがぼっちゃまです。 な、なんだとー! 158 00:15:43,628 --> 00:15:44,940 ? 159 00:15:44,941 --> 00:15:49,820 主人の食事にほれ薬を入れるなんて、やっぱりこいつはただのメイドじゃない! 160 00:15:50,620 --> 00:15:51,200 そうか! 161 00:15:51,480 --> 00:15:55,140 昨日の夜にこそこそ作っていたのは、ほれ薬だったんだな! 162 00:15:55,660 --> 00:16:00,980 くそー、通りでお前の作った料理が特別に美味しいと感じてしまうわけだ! 163 00:16:04,010 --> 00:16:12,861 お前を目で追ってしまうのも、目があってドキドキしてしまうのも、 やたら可愛いなと思ってしまうのも... は、 164 00:16:16,250 --> 00:16:18,640 はい... 165 00:16:19,470 --> 00:16:27,120 本当は、ぼっちゃまに美味しい料理を食べていただきたいと、料理のお勉強をしてただけなん て、恥ずかしくて言えません。 166 00:16:28,700 --> 00:16:30,360 もう、ほれ薬は入れるなよ。 167 00:16:31,210 --> 00:16:32,300 が、かしこまりました。 168 00:16:34,960 --> 00:16:37,300 最近雇ったメイドが怪しい。 169 00:16:39,940 --> 00:16:44,200 うーん、なんかいつもはぐらかされてる気がするんだよな。 170 00:16:46,200 --> 00:16:50,960 魔法使いとか、ほれ薬とか、あいつは一体何を考えてるんだ? 171 00:16:59,370 --> 00:17:03,030 そういえば、僕はあいつのことをよく知らない。 172 00:17:04,700 --> 00:17:14,180 あいつは僕の好きな料理や苦手なものは把握しているのに、 僕はあいつの好きなものや苦手な ものを何も知らない。 名前すらも. 173 00:17:15,090 --> 00:17:18,650 .. 174 00:17:18,651 --> 00:17:20,030 おい、お前! 175 00:17:21,400 --> 00:17:23,090 はい、どうかあなさいましたか? 176 00:17:23,490 --> 00:17:24,570 ゆうりぽっちゃま。 177 00:17:25,760 --> 00:17:28,130 なんで突然名前で呼んできたんだ? 178 00:17:28,530 --> 00:17:31,270 今まで一度もそんなことなかったのに! 179 00:17:32,220 --> 00:17:33,220 あ、怪しい! 180 00:17:34,250 --> 00:17:37,130 なんで急に名前を、何を企んでいる? 181 00:17:38,330 --> 00:17:40,070 企みですか? 182 00:17:41,490 --> 00:17:46,410 メイトがご主人様を名前で呼ぶのは、普通のことかと思うのですが。 183 00:17:47,840 --> 00:17:55,390 でも、そんな反応されるなんて、もしかして、照れちゃっていますか? 184 00:17:55,850 --> 00:17:57,450 だって、夫婦みたいだろ! 185 00:17:58,730 --> 00:18:01,230 僕の両親は、名前で呼び合ってたぞ! 186 00:18:01,810 --> 00:18:02,890 ラブラブだったぞ! 187 00:18:02,891 --> 00:18:05,330 ラ、ラブラブ!? 188 00:18:05,605 --> 00:18:08,170 そ、そこまでのつもりでは... 189 00:18:08,320 --> 00:18:09,320 そ、そこまで? 190 00:18:09,850 --> 00:18:13,910 あ、あの、買い出しがあるので、失礼します! 191 00:18:14,390 --> 00:18:15,390 おい! 192 00:18:16,990 --> 00:18:18,570 また逃げた。 193 00:18:19,150 --> 00:18:20,150 怪しい。 194 00:18:20,890 --> 00:18:24,090 あの慌てよ、絶対何か隠している。 195 00:18:25,770 --> 00:18:29,850 まさか、僕の個人情報は手の内だぞということなのか? 196 00:18:30,470 --> 00:18:31,270 くそ! 197 00:18:31,470 --> 00:18:33,790 僕の個人情報はどうする気だ? 198 00:18:34,330 --> 00:18:36,270 どこかに晒し上げる気か? 199 00:18:37,290 --> 00:18:40,050 それとも、闇の組織に売り付ける気か? 200 00:18:40,750 --> 00:18:45,690 主人の僕は、あいつのこと何も知らないのに... 201 00:18:46,230 --> 00:18:47,390 調べてやる! 202 00:18:47,770 --> 00:18:51,670 そして僕の方がよく知っているということを示してやる! 203 00:18:52,785 --> 00:19:02,150 えっと、確かこの辺りに、あった。 リリス? 204 00:19:02,750 --> 00:19:04,770 あいつリリスって名前なのか? 205 00:19:07,230 --> 00:19:12,770 名前からして怪しいが、ようやくあいつの情報を一つ手に入れたぞ! 206 00:19:14,970 --> 00:19:17,890 さあ、いつでも名前を呼んでみろ! 207 00:19:18,390 --> 00:19:23,310 僕もお前の名前を呼んで、お前のことを知っているとアピールしてやる! 208 00:19:23,850 --> 00:19:28,670 本日のディナーは、トマトの冷静パスタと夏野菜のスープです。 209 00:19:29,120 --> 00:19:34,670 ぼっちゃま。 名前、呼ばないのか? 210 00:19:36,150 --> 00:19:39,550 私にお名前、もっと呼ばれたかったですか? 211 00:19:42,370 --> 00:19:48,950 でも、そうすると... 仲良しになっちゃいますね、ぼっちゃま。 212 00:19:49,570 --> 00:19:52,250 名前を呼んだだけで、仲良しにはなれんだろ。 213 00:19:54,130 --> 00:20:00,450 僕の両親はラブラブだったけど、 それはお互いのことをよく理解し合ってたからだ。 214 00:20:01,370 --> 00:20:05,690 だが、僕はお前のことを全然何も、これっぽっちも知らないんだから。 215 00:20:08,270 --> 00:20:09,270 そうですね。 216 00:20:09,530 --> 00:20:10,530 当たり前だろ。 217 00:20:13,420 --> 00:20:17,530 だから、もっと主人に自分のことを話してもいいんだぞ、リリス。 218 00:20:18,050 --> 00:20:19,050 えっ? 219 00:20:25,400 --> 00:20:27,580 まだ信用したわけじゃないからな。 220 00:20:28,280 --> 00:20:32,160 早く大人になって、リリスの正体を暴いてやる。 221 00:20:33,500 --> 00:20:36,860 かしこまりました、ゆうりぼっちゃま。 222 00:20:50,080 --> 00:20:53,680 そういえば、なんで突然僕のことを名前で呼んだんだ? 223 00:20:54,760 --> 00:20:58,720 それは、特に意味なんてございませんよ。 224 00:20:59,200 --> 00:21:00,200 そうか。 225 00:21:46,320 --> 00:22:35,150 ゆうりぼっちゃま。 次回もお楽 し みに!