1 00:00:08,480 --> 00:00:11,480 (イーファ)セイカくん 筆記試験どうだった? 2 00:00:11,480 --> 00:00:13,480 (セイカ)特に問題なかったかな。 3 00:00:13,480 --> 00:00:16,490 どうしよう… 結構 間違えたかも…。 4 00:00:16,490 --> 00:00:18,990 実技で挽回すればいいよ。 5 00:00:18,990 --> 00:00:21,320 《準備期間が短かったからな…。 6 00:00:21,320 --> 00:00:23,330 こればかりは しかたない…》 7 00:00:23,330 --> 00:00:25,430 ん…。 はぁ…。 8 00:00:30,000 --> 00:00:32,170 剣を使うのか…。 9 00:00:32,170 --> 00:00:34,170 アミュ 平民。 10 00:00:36,170 --> 00:00:39,010 (カレン先生)えぇ!? これは四属性? 11 00:00:39,010 --> 00:00:41,210 実力はどうなんだろう。 12 00:02:14,010 --> 00:02:16,520 (コーデル)ただいまから 実技試験を始めます。 13 00:02:16,520 --> 00:02:19,850 あの的を狙い 魔法を放ってください。 14 00:02:19,850 --> 00:02:26,030 (コーデル)左から 火 土 水 風 光 闇の順で並んでいます。 15 00:02:26,030 --> 00:02:29,530 いくつでも かまいませんが 加点方式ですので 16 00:02:29,530 --> 00:02:32,200 なるべく挑戦する方が有利です。 17 00:02:32,200 --> 00:02:34,870 では 早速はじめましょう。 18 00:02:34,870 --> 00:02:38,370 燃え盛るは赤! 炎熱と硫黄生みし精よ 19 00:02:38,370 --> 00:02:41,040 咆哮し その怒り火球となせ! 20 00:02:41,040 --> 00:02:43,040 ファイア ボール! 21 00:02:43,040 --> 00:02:45,710 はじけるは黄! いわお育みし精よ 22 00:02:45,710 --> 00:02:48,550 割れ砕きて その怒りつぶてとなせ! 23 00:02:48,550 --> 00:02:50,480 ストーン ブラスト! 24 00:02:50,480 --> 00:02:53,490 湧きあがるは青。 冷泉と氷雨の精よ 25 00:02:53,490 --> 00:02:55,820 凍てつき その怒り白槍となせ! 26 00:02:55,820 --> 00:02:57,820 アイシクル・スピア! 27 00:02:59,830 --> 00:03:03,330 《一属性だけを選んでいる者が ほとんどか…。 28 00:03:03,330 --> 00:03:05,330 できも微妙…》 29 00:03:05,330 --> 00:03:07,500 あ… 私の番みたい。 30 00:03:07,500 --> 00:03:09,670 行ってくるね セイカくん。 31 00:03:09,670 --> 00:03:11,670 ああ がんばって! 32 00:03:19,850 --> 00:03:21,850 ふれいむ の~と…。 33 00:03:25,020 --> 00:03:28,350 おい! なんだ今の炎は! (驚く声) 34 00:03:28,350 --> 00:03:31,190 ふぅ…。 中位魔法? 無詠唱だったけど。 35 00:03:31,190 --> 00:03:33,360 おい 見ろよ 的が…。 36 00:03:33,360 --> 00:03:35,360 ご ごめんなさい! 37 00:03:35,360 --> 00:03:38,860 火属性耐性用の的が こんなになるなんて…。 38 00:03:38,860 --> 00:03:41,870 次に行ってもいいですか? 39 00:03:41,870 --> 00:03:45,570 あ ああ…。 《セイカ:え 次?》 40 00:03:49,710 --> 00:03:51,710 ういんど らんす。 41 00:03:54,480 --> 00:03:58,650 また無詠唱…。 あれ 中位魔法だよね。 42 00:03:58,650 --> 00:04:01,150 的 壊れちゃってどうするの? 43 00:04:01,150 --> 00:04:05,160 静かに! みんな静かに! 的は予備があります! 44 00:04:05,160 --> 00:04:07,160 あ 私は以上です! 45 00:04:07,160 --> 00:04:10,830 的は ごめんなさい。 ありがとうございました! 46 00:04:10,830 --> 00:04:13,830 (イーファ)ど どうかな セイカくん…。 47 00:04:13,830 --> 00:04:16,670 的は ダメにしちゃったけど… 大丈夫だよね? 48 00:04:16,670 --> 00:04:19,340 イーファ! 風 すごいじゃないか! 49 00:04:19,340 --> 00:04:22,010 どうしたんだよ あれ! は…。 50 00:04:22,010 --> 00:04:25,510 エヘヘッ 少しずつ練習してたんだよ。 51 00:04:25,510 --> 00:04:28,180 セイカくんが驚くかなって。 52 00:04:28,180 --> 00:04:30,180 うん 驚いたよ。 53 00:04:30,180 --> 00:04:33,020 《弟子の成長は 心にくるなぁ…》 54 00:04:33,020 --> 00:04:36,190 まだ 火と風の精霊しか 使役できないけど…。 55 00:04:36,190 --> 00:04:38,190 って セイカくん 泣いてる? 56 00:04:38,190 --> 00:04:40,530 泣いてない 泣いてないよ。 57 00:04:40,530 --> 00:04:44,030 (コーデル)え~ では次の方。 あ 僕だ。 58 00:04:46,200 --> 00:04:50,140 アイツ 魔力なしなんだろ。 どうするつもりだよ。 59 00:04:50,140 --> 00:04:52,140 ふぁいあ ぼうる。 60 00:04:54,140 --> 00:04:56,640 青い炎!? どうなってるんだ!? 61 00:04:56,640 --> 00:04:58,640 次 土行きます。 62 00:04:58,640 --> 00:05:02,040 え あ あ はい。 消えない…。 63 00:05:03,980 --> 00:05:06,080 《あの的 御影石か…》 64 00:05:08,150 --> 00:05:10,160 《土金の相…。 65 00:05:10,160 --> 00:05:12,160 方金の術》 66 00:05:12,160 --> 00:05:14,160 すと~ん なんとか。 67 00:05:17,160 --> 00:05:19,170 なにあの術!? 68 00:05:19,170 --> 00:05:22,500 壊してしまって ごめんなさい じゃあ 次は水で。 69 00:05:22,500 --> 00:05:24,500 いやいやいや ちょっと待って! 70 00:05:24,500 --> 00:05:29,010 君 今の魔法は!? ああ すと~ん です…。 なんて!? 71 00:05:29,010 --> 00:05:32,010 ああ すみません。 次行きますね。 72 00:05:32,010 --> 00:05:34,850 《説明しろと言われても困る。 73 00:05:34,850 --> 00:05:36,850 あの立方体は黄鉄鉱。 74 00:05:36,850 --> 00:05:40,850 御影石の的に 金気と土気を流し込めば 75 00:05:40,850 --> 00:05:43,860 型どおりに 結晶化して 岩を割ってくれる…。 76 00:05:43,860 --> 00:05:46,190 なんて言えないしな》 77 00:05:46,190 --> 00:05:52,800 ~ 78 00:05:52,800 --> 00:05:54,800 あいしくる… なんとか。 79 00:05:54,800 --> 00:05:57,300 《セイカ:陰水の相… 氷瀑布の術》 80 00:06:01,970 --> 00:06:04,140 ああああ…。 81 00:06:04,140 --> 00:06:06,310 《ちょっと量が多すぎたかな…》 82 00:06:06,310 --> 00:06:08,810 すみません 僕は以上です。 83 00:06:08,810 --> 00:06:10,980 他の属性はよかったの? 84 00:06:10,980 --> 00:06:13,820 僕ができそうなのは 3つだけだから。 85 00:06:13,820 --> 00:06:17,990 《風は五行にないし 光と闇は今ひとつわからない》 86 00:06:17,990 --> 00:06:20,660 フフッ…。 どうかした? 87 00:06:20,660 --> 00:06:23,830 みんな セイカくんの 魔法にびっくりしてたから。 88 00:06:23,830 --> 00:06:27,030 ちょっと気分よかった フフッ。 89 00:06:30,000 --> 00:06:32,340 (カレン先生)お疲れさまです。 ん…。 90 00:06:32,340 --> 00:06:36,680 どうでした 今年は? アクシデントばかりで 大変でしたよ。 91 00:06:36,680 --> 00:06:39,350 (カレン先生)ランプローグ家の子息と 従者ですか…。 92 00:06:39,350 --> 00:06:43,180 あの2人の魔力量 ご存知ですか? (コーデル)いえ…。 93 00:06:43,180 --> 00:06:46,520 (カレン先生)従者のイーファさんは 魔力が使えるか微妙なくらい。 94 00:06:46,520 --> 00:06:50,460 セイカくんにいたってはゼロ 魔力なしです。 95 00:06:50,460 --> 00:06:52,790 ありえない… ですが 96 00:06:52,790 --> 00:06:56,800 もう何を聞いても 驚かないですよ。 なにせ 97 00:06:56,800 --> 00:06:58,960 その2人以上の逸材が 98 00:06:58,960 --> 00:07:02,130 今年はいたっていうんですからね。 99 00:07:02,130 --> 00:07:05,970 ええ 私が担当したアミュさんですね。 100 00:07:05,970 --> 00:07:08,470 おそらく創設以来 初でしょう。 101 00:07:08,470 --> 00:07:11,810 全属性の的を壊した受験生は…。 102 00:07:11,810 --> 00:07:15,480 ひょっとして 彼女は勇者かもしれませんよ。 103 00:07:15,480 --> 00:07:18,320 勇者 ってあの昔話の? 104 00:07:18,320 --> 00:07:20,820 ええ 魔王が復活するとき 105 00:07:20,820 --> 00:07:24,660 人の国から 生まれるとされる 伝説の! 106 00:07:24,660 --> 00:07:28,160 アハハ もしそうなら おもしろいですね。 107 00:07:30,660 --> 00:07:33,000 ああ あった! やった~! 108 00:07:33,000 --> 00:07:35,500 さて 僕らの名前はあるかな? 109 00:07:35,500 --> 00:07:37,500 はぁ…。 んっ…。 緊張する…。 110 00:07:39,510 --> 00:07:42,170 もし落ちてても 見捨てないで~。 111 00:07:42,170 --> 00:07:44,680 わかった わかったから…。 112 00:07:44,680 --> 00:07:47,350 (イーファ)うぅ 受かってるといいな。 えっと…。 113 00:07:47,350 --> 00:07:49,950 (セイカ)僕の名前は…。 114 00:07:49,950 --> 00:07:53,290 あった! おめでとう セイカくん! 115 00:07:53,290 --> 00:07:55,290 《順位は3位か…。 116 00:07:55,290 --> 00:07:57,460 筆記はおそらく 満点だったと思うから 117 00:07:57,460 --> 00:08:01,130 こんなもんか…。 で 僕より上位は…》 118 00:08:01,130 --> 00:08:04,130 えっ 私が2位!? えっ? 119 00:08:04,130 --> 00:08:06,130 (イーファ)やったよ セイカくん! 120 00:08:06,130 --> 00:08:10,300 あ… おめでとう… イーファ。 うん! 121 00:08:10,300 --> 00:08:12,640 《実技でイーファに負けたなんて…。 122 00:08:12,640 --> 00:08:14,640 なんかショック…。 123 00:08:14,640 --> 00:08:16,640 1位は…。 124 00:08:16,640 --> 00:08:18,980 やはり あの子か》 125 00:08:18,980 --> 00:08:24,820 アミュって あの四属性に適性のある 赤い髪の子だよね すごいなぁ。 126 00:08:24,820 --> 00:08:28,520 《へぇ… これは そうそうに見つけられたかな》 127 00:08:30,820 --> 00:08:32,830 《合格発表の数日後 128 00:08:32,830 --> 00:08:36,000 泊まっている宿に 合格通知が届き 129 00:08:36,000 --> 00:08:39,300 僕とイーファは 晴れて学園の入学が許された》 130 00:08:42,840 --> 00:08:45,670 《で 今日はその入学式》 131 00:08:45,670 --> 00:08:48,340 (イーファ)せ セイカくん…。 んっ? 132 00:08:48,340 --> 00:08:50,840 これ スカート短くないかな? 133 00:08:52,780 --> 00:08:55,450 そ そんなことないんじゃない? 134 00:08:55,450 --> 00:08:57,450 《セイカ:短い》 135 00:08:59,450 --> 00:09:03,960 今日から寮生活だけど 私は男子寮に入れるのかな? 136 00:09:03,960 --> 00:09:07,290 無理だと思うよ。 従者とはいったい…。 137 00:09:07,290 --> 00:09:09,800 ここでは ただの学生だからなぁ。 138 00:09:09,800 --> 00:09:11,800 んっ? (鈴の音) 139 00:09:11,800 --> 00:09:13,800 どうしたの? 140 00:09:13,800 --> 00:09:15,800 このあたりに精霊はいる? 141 00:09:15,800 --> 00:09:19,640 えっと… あっ! これ闇の子…。 142 00:09:19,640 --> 00:09:23,340 なんでこんなにたくさん…。 セイカくん? 143 00:09:25,310 --> 00:09:27,610 たぶん これのせいじゃないかな? 144 00:09:31,150 --> 00:09:35,990 (イーファ)この魔法陣 なんかすごく 嫌な感じがするんだけど…。 145 00:09:35,990 --> 00:09:38,660 まったく同感だ…。 どうするの? 146 00:09:38,660 --> 00:09:40,660 学園のものだろうから 147 00:09:40,660 --> 00:09:42,660 勝手にいじるのは まずいだろうし 148 00:09:42,660 --> 00:09:46,330 今は会場へ急ごうか。 うん…。 149 00:09:46,330 --> 00:09:49,630 《セイカ:とはいったものの あの力の流れはたぶん…》 150 00:09:55,340 --> 00:09:58,180 (イーファ)うわぁ 広いね! 151 00:09:58,180 --> 00:10:00,350 お料理もたくさん! 152 00:10:00,350 --> 00:10:02,680 って セイカくん もう食べてるの? 153 00:10:02,680 --> 00:10:06,350 イーファも食べれるうちに 食べておいたほうがいいよ。 154 00:10:06,350 --> 00:10:08,690 (イーファ)じゃあ 私もとってこようかな。 155 00:10:08,690 --> 00:10:13,690 ~ 156 00:10:13,690 --> 00:10:16,360 アミュさんが挨拶するみたいだね。 157 00:10:16,360 --> 00:10:19,530 新入生代表 アミュです。 158 00:10:19,530 --> 00:10:21,530 皆さんがどのような理由で 159 00:10:21,530 --> 00:10:23,870 この学園に来たのかは 知りませんが 160 00:10:23,870 --> 00:10:26,210 私の目的はただ一つ。 161 00:10:26,210 --> 00:10:28,540 強くなるためです。 162 00:10:28,540 --> 00:10:31,140 (アミュ)アタシの求める強さとは…。 163 00:10:33,880 --> 00:10:37,380 《来た… 近いな》 (アミュ)仲間を守れる強さ…。 164 00:10:37,380 --> 00:10:39,390 《セイカ:もうすぐそこだ…》 165 00:10:39,390 --> 00:10:42,390 うわああ! 扉が! (あわてる声) 166 00:10:42,390 --> 00:10:47,090 何が起きたんだ? まさか あれは… レッサー デーモン!? 167 00:10:49,060 --> 00:10:51,000 逃げろ~! 168 00:10:51,000 --> 00:10:53,670 せせ セイカくん! で デーモンだよ! 169 00:10:53,670 --> 00:10:56,000 《セイカ:何かを探してる?》 170 00:10:56,000 --> 00:10:58,000 アイシクル スピア! ファイア ボール! 171 00:10:58,000 --> 00:11:01,340 《まどろっこしいな… なにやってるんだ》 172 00:11:01,340 --> 00:11:03,640 フレイム ノート! あ…。 173 00:11:05,680 --> 00:11:07,850 《はぁ もたもたしてるから》 174 00:11:07,850 --> 00:11:10,020 グルァアア。 175 00:11:10,020 --> 00:11:12,320 グアアアアア! 176 00:11:15,520 --> 00:11:17,520 ん…。 177 00:11:17,520 --> 00:11:19,620 ウィンド ランス! 178 00:11:22,360 --> 00:11:24,530 戦えないヤツは どきなさい! 179 00:11:24,530 --> 00:11:28,700 《妙だな あのモンスターども 攻撃が鈍い。 180 00:11:28,700 --> 00:11:31,700 陽動か 威力偵察なのか…。 181 00:11:31,700 --> 00:11:33,710 いや どっちでもいい…》 182 00:11:33,710 --> 00:11:37,380 ~ 183 00:11:37,380 --> 00:11:40,210 《セイカ:見つけた 術士だ》 184 00:11:40,210 --> 00:11:42,210 は…。 (セイカ)イーファ。 あっ。 185 00:11:42,210 --> 00:11:44,880 危ないと思ったら 魔法を使って逃げるんだ。 186 00:11:44,880 --> 00:11:48,220 いいね。 えっ なんで? セイカくんは? 187 00:11:48,220 --> 00:11:50,160 僕はちょっと用事があるから。 188 00:11:50,160 --> 00:11:52,990 んんっ 用事って…。 (地響き) 189 00:11:52,990 --> 00:11:55,990 え… セイカくん? 190 00:11:58,000 --> 00:12:02,670 ~ 191 00:12:02,670 --> 00:12:07,510 (セイカ)怪しきまで 月うつくしき 野に逢わば 192 00:12:07,510 --> 00:12:11,310 すがしからまし 人ならずとも。 193 00:12:13,350 --> 00:12:17,180 月が怪しいほど美しい夜に 誰かと出会う…。 194 00:12:17,180 --> 00:12:20,690 それが人ではなく 化生であったとしても 195 00:12:20,690 --> 00:12:24,190 なぜか気分がいい…。 196 00:12:24,190 --> 00:12:27,090 今の僕の気分に ぴったりな歌だ。 197 00:12:31,360 --> 00:12:35,370 (ガル・ガレオス)グウウウ…。 (セイカ)これ 僕の師匠がよんだ歌なんだ。 198 00:12:35,370 --> 00:12:38,200 師匠は晩年 心を病んでいてね。 199 00:12:38,200 --> 00:12:41,710 「人ならず」は 自分にもかかってるんだよ。 200 00:12:41,710 --> 00:12:44,210 人の心を 失ってしまった自分でも 201 00:12:44,210 --> 00:12:48,880 月を美しいと感じる情緒が 残っているのだな って…。 202 00:12:48,880 --> 00:12:52,990 (セイカ)君にも今宵の月を 美しいと感じる心はあるかな? 203 00:12:52,990 --> 00:12:57,160 どうだい? 人間の子どもがなぜいる。 204 00:12:57,160 --> 00:12:59,660 まさかここをかぎつけたのか? 205 00:12:59,660 --> 00:13:02,160 だとすれば愚かだな。 206 00:13:02,160 --> 00:13:05,000 たった1人で我に挑もうとは。 207 00:13:05,000 --> 00:13:08,670 ちょっと遊びたくてね。 身体がなまりそうだったから。 208 00:13:08,670 --> 00:13:14,010 功をあせるか 哀れなり 命短き人間よ。 209 00:13:14,010 --> 00:13:16,510 来たれ 眷属! 210 00:13:16,510 --> 00:13:18,510 行け! 211 00:13:18,510 --> 00:13:20,810 《陽の相 落果の術》 212 00:13:23,020 --> 00:13:26,690 グオオオ~! オオオ~! 213 00:13:26,690 --> 00:13:29,520 《護法 降魔位相転封》 214 00:13:29,520 --> 00:13:31,520 グッ…。 215 00:13:33,860 --> 00:13:36,030 コイツだけ もらっていくよ。 216 00:13:36,030 --> 00:13:38,360 貴様 転移魔法か…。 217 00:13:38,360 --> 00:13:42,360 少しはやるようだな 我が相手をしてやろう。 218 00:13:45,700 --> 00:13:47,870 我が名はガル・ガレオス。 219 00:13:47,870 --> 00:13:51,480 火と土をつかさどる金属の悪魔だ。 220 00:13:51,480 --> 00:13:53,480 陽の相 落果の…。 221 00:13:53,480 --> 00:13:56,650 無駄だ 我にはつうじぬ。 222 00:13:56,650 --> 00:13:59,650 《コイツ… 不可視のヒトガタが見えるのか…》 223 00:14:04,490 --> 00:14:07,830 ふ~ん じゃあこっちは? 224 00:14:07,830 --> 00:14:11,160 ふん! 225 00:14:11,160 --> 00:14:14,560 終わりか ならば…。 もう死ね! 226 00:14:16,500 --> 00:14:20,000 《なんだ 遅いな》 愚かなり。 んっ。 227 00:14:22,010 --> 00:14:26,680 《コイツ 放った刃を転移させて 軌道を変えたのか…》 228 00:14:26,680 --> 00:14:28,680 我は悪魔族だぞ。 229 00:14:28,680 --> 00:14:32,880 闇属性の転移魔法なぞ 手足のごとく操れて当然だ! 230 00:14:35,850 --> 00:14:37,850 おごったな。 231 00:14:47,030 --> 00:14:49,700 ねぇ 教えてよ。 232 00:14:49,700 --> 00:14:52,140 君は何を探しているんだ? 233 00:14:52,140 --> 00:14:57,810 ずっと見てたよね あのレッサーデーモンの目を通して。 234 00:14:57,810 --> 00:15:01,480 ほう 気づくか… まぁいい。 235 00:15:01,480 --> 00:15:05,820 奇妙な転移魔法を 見せてくれた礼に 教えてやろう。 236 00:15:05,820 --> 00:15:11,320 そのようなもの 一つしかあるまい 勇者だ。 237 00:15:11,320 --> 00:15:13,990 勇者って おとぎ話の? 238 00:15:13,990 --> 00:15:19,000 おとぎ話? フフッ フハハハハ! 239 00:15:19,000 --> 00:15:21,000 これはこっけいだ! 240 00:15:21,000 --> 00:15:24,340 あの伝説の戦いを よもやおとぎ話とは! 241 00:15:24,340 --> 00:15:29,510 争いのないときが続いたとはいえ ここまで堕ちていたか! 242 00:15:29,510 --> 00:15:33,850 でも勇者や魔王って 君たちの妄想なんじゃないの? 243 00:15:33,850 --> 00:15:38,350 12年前の託宣が虚妄であるなど ありえない! 244 00:15:38,350 --> 00:15:42,020 現に今宵 ついに見つけたのだ! 245 00:15:42,020 --> 00:15:47,690 (ガル・ガレオス)尋常ならざる力を振るう 赤い髪の女を…。 246 00:15:47,690 --> 00:15:49,960 え… アミュのこと? 247 00:15:49,960 --> 00:15:52,130 アミュという名なのか。 248 00:15:52,130 --> 00:15:55,530 それは手間が省けた 礼だ。 249 00:16:01,470 --> 00:16:03,470 終わりだ! (斬る音) 250 00:16:07,310 --> 00:16:10,150 (ガル・ガレオス)よもや 人間の子ども相手に 251 00:16:10,150 --> 00:16:13,650 おもしろい戦いができようとは…。 252 00:16:13,650 --> 00:16:18,990 いや もう1人… まだ勇者が残っていたな。 253 00:16:18,990 --> 00:16:23,500 (セイカ)曇りなき 夜半の空こそ寂しけれ。 254 00:16:23,500 --> 00:16:27,830 んっ…。 (セイカ)呪いし黒き 雲の消ぬれば。 255 00:16:27,830 --> 00:16:31,840 これ 僕から師匠への返歌なんだ。 256 00:16:31,840 --> 00:16:35,670 一点の曇りもない夜空は どこか物足りない。 257 00:16:35,670 --> 00:16:39,180 月を隠す雲のようだった 憎いあなたでも 258 00:16:39,180 --> 00:16:43,010 いなくなったらそう思えた… って意味だよ。 259 00:16:43,010 --> 00:16:46,520 歌は苦手なんだけど どうかな? 260 00:16:46,520 --> 00:16:50,120 師匠を殺しちゃったから 感想を聞けなかったんだよね。 261 00:16:50,120 --> 00:16:53,630 ちなみに「人ならず」って 僕のことだよ。 262 00:16:53,630 --> 00:16:55,960 なぜ 生きている! 263 00:16:55,960 --> 00:16:57,960 なぜって 見てのとおりだよ。 264 00:16:59,970 --> 00:17:03,800 ん…。 はい 復活。 265 00:17:03,800 --> 00:17:08,140 生き返るのはともかく 刃が消えたのはなぜだ!? 266 00:17:08,140 --> 00:17:12,140 単に異物があったら消すように 式を組んでいただけだよ。 267 00:17:12,140 --> 00:17:16,150 よい… ならば死ぬまで殺す。 268 00:17:16,150 --> 00:17:18,150 そして勇者も。 269 00:17:18,150 --> 00:17:20,820 最強になる前に始末する! 270 00:17:20,820 --> 00:17:24,660 最強ね… くだらないよ。 271 00:17:24,660 --> 00:17:28,160 世界を動かしているのは 力の強いものか? 272 00:17:28,160 --> 00:17:32,000 武芸に秀でたものか? いや違う。 273 00:17:32,000 --> 00:17:36,840 力とは数だ 強さとはそれを操る狡猾さだ。 274 00:17:36,840 --> 00:17:42,010 個人の暴力なんて 世界にとっては取るに足らないよ。 275 00:17:42,010 --> 00:17:45,510 それは貴様が 真の強さを知らぬだけだ。 276 00:17:45,510 --> 00:17:49,950 圧倒的な力の前には あらゆる者がひれ伏す! 277 00:17:49,950 --> 00:17:53,290 元最強が言うことなんだけどなぁ。 278 00:17:53,290 --> 00:17:55,290 戯言を! 279 00:17:57,290 --> 00:18:00,630 水の相 瀑布の術! 280 00:18:00,630 --> 00:18:02,830 なんだこの魔力量は!? 281 00:18:08,630 --> 00:18:11,640 まぁ 転移魔法で抜け出すよね。 282 00:18:11,640 --> 00:18:13,970 ウオオオオ! 283 00:18:13,970 --> 00:18:15,970 召命 雷獣! 284 00:18:24,650 --> 00:18:28,150 ずぶぬれ状態に直撃だ もう終わりかな。 285 00:18:30,320 --> 00:18:32,320 んっ うしろ? 286 00:18:34,330 --> 00:18:36,830 またしても おごったな…。 287 00:18:36,830 --> 00:18:40,330 ゴフッ 捕まえた。 んっ!? 288 00:18:44,340 --> 00:18:47,670 金水の相 灰華の術。 289 00:18:47,670 --> 00:18:49,840 グゥ…。 290 00:18:49,840 --> 00:18:52,940 (セイカ)知っていたかい? 金属の悪魔さん。 291 00:18:52,940 --> 00:18:57,620 塩を2つに分解すると 一方に金気が現れる。 292 00:18:57,620 --> 00:19:00,790 つまり塩は金属を 含んでいるんだ。 293 00:19:00,790 --> 00:19:04,460 そしてその結晶は 水と激しく反応する。 294 00:19:04,460 --> 00:19:07,290 (セイカ)今みたいにね。 ありえぬ! 295 00:19:07,290 --> 00:19:09,790 そのような金属など…。 296 00:19:09,790 --> 00:19:13,130 君さぁ ちょっと勉強不足じゃない? 297 00:19:13,130 --> 00:19:15,630 火ってなんだか考えたことある? 298 00:19:15,630 --> 00:19:18,300 水を分解すると風になることは? 299 00:19:18,300 --> 00:19:22,310 風を冷やすと 水より冷たい水になることは? 300 00:19:22,310 --> 00:19:25,810 もっと勉強しなよ。 説教か…。 301 00:19:25,810 --> 00:19:29,810 我はまだ 戦える! 302 00:19:29,810 --> 00:19:32,480 我に勝機は ある…。 303 00:19:32,480 --> 00:19:36,990 貴様の奇妙な符も 残り少ないはず…。 304 00:19:36,990 --> 00:19:39,990 符って これのこと? 305 00:19:39,990 --> 00:19:42,160 (セイカ)まだまだあるよ。 306 00:19:42,160 --> 00:19:45,330 何年もコツコツと作ってきたからね。 307 00:19:45,330 --> 00:19:50,170 では 宴もたけなわではあるけど ここらでお開きだ。 308 00:19:50,170 --> 00:19:52,340 その方の身体をもってして 309 00:19:52,340 --> 00:19:57,180 我が下僕の馳走とし この饗宴を締めようか。 310 00:19:57,180 --> 00:20:00,850 オン チャトゥルダシュ ダシュ トリニ ナヴ ナヴ 311 00:20:00,850 --> 00:20:03,050 エカム ニルヴィアティ サカル ソワカ。 312 00:20:05,180 --> 00:20:08,020 召命 蛟。 313 00:20:08,020 --> 00:20:19,360 ~ 314 00:20:19,360 --> 00:20:22,530 (蛟)ギヤアア。 な なんだこれは…。 315 00:20:22,530 --> 00:20:25,830 魔王様でもこのような ドラゴンを…。 316 00:20:27,870 --> 00:20:32,170 ドラゴンじゃない 「龍」と呼んでほしいな。 317 00:20:36,380 --> 00:20:38,380 う ううぅ…。 318 00:20:38,380 --> 00:20:41,050 (ガル・ガレオス)グウウゥ。 319 00:20:41,050 --> 00:20:43,050 うううう! 320 00:20:45,060 --> 00:20:47,060 (ガル・ガレオス)ぐっ! (噛み潰す音) 321 00:20:50,000 --> 00:20:53,100 さて あとは蛟を位相に回収して… 322 00:20:56,670 --> 00:20:59,170 アイツ 逃げようとしている! 323 00:20:59,170 --> 00:21:01,570 (セイカ)クソッ! おとなしく戻れ! 324 00:21:03,840 --> 00:21:05,840 ギヤアアア! 325 00:21:05,840 --> 00:21:09,680 ~ 326 00:21:09,680 --> 00:21:11,680 ふっ…。 ~ 327 00:21:11,680 --> 00:21:21,190 ~ 328 00:21:21,190 --> 00:21:25,700 はぁ まさか蛟ごときに 反抗されるなんて…。 329 00:21:25,700 --> 00:21:28,030 でもまぁ 無理もないか。 330 00:21:28,030 --> 00:21:30,040 呪力のめぐりはいいが 331 00:21:30,040 --> 00:21:33,370 前世に比べて 身体もできあがっていない。 332 00:21:33,370 --> 00:21:36,540 (ユキ)セイカ様~! 333 00:21:36,540 --> 00:21:38,540 悪かったな ユキ。 334 00:21:38,540 --> 00:21:41,050 もしかして転移するときに 置いていかれたか? 335 00:21:41,050 --> 00:21:43,880 いえ ユキは お役に立てなさそうでしたので 336 00:21:43,880 --> 00:21:45,880 隠れておりました。 337 00:21:45,880 --> 00:21:47,890 それよりも あの程度の相手に 338 00:21:47,890 --> 00:21:51,320 貴重な身代のヒトガタを 使ってよかったのですか? 339 00:21:51,320 --> 00:21:55,490 動作確認のために 3 4回死ぬつもりだったからね。 340 00:21:55,490 --> 00:21:57,500 さようでしたか…。 341 00:21:57,500 --> 00:22:01,670 あ そういえば セイカ様は歌もよまれるのですね。 342 00:22:01,670 --> 00:22:03,670 ステキです! 343 00:22:03,670 --> 00:22:05,870 やめてくれ…。 344 00:22:13,010 --> 00:22:16,010 大丈夫か? (イーファ)セイカくん! 345 00:22:16,010 --> 00:22:19,850 どこ行ってたの? ごめん ごめん 大丈夫だった? 346 00:22:19,850 --> 00:22:23,690 うん レッサーデーモンは みんな倒されたよ。 347 00:22:23,690 --> 00:22:25,690 あ…。 348 00:22:34,700 --> 00:22:36,700 アミュさん 1人で 349 00:22:36,700 --> 00:22:39,200 レッサーデーモンを 倒したんだよ。 350 00:22:39,200 --> 00:22:41,210 《セイカ:いくら 自分が強くても 351 00:22:41,210 --> 00:22:43,880 最後には周りに 引きずり倒され 352 00:22:43,880 --> 00:22:45,880 押しつぶされる。 353 00:22:45,880 --> 00:22:49,550 それを前世で僕は 身をもって知っている。 354 00:22:49,550 --> 00:22:51,480 だから必要だった。 355 00:22:51,480 --> 00:22:54,490 僕の代わりに 最強になってくれる者が。 356 00:22:54,490 --> 00:22:56,650 前世の役人どもが 357 00:22:56,650 --> 00:22:59,320 朝廷で でかい顔をしていられたように。 358 00:22:59,320 --> 00:23:02,990 最強の傘下にいれば きっと一番利益を得られる》 359 00:23:02,990 --> 00:23:06,160 んっ…。 《セイカ:イーファでは力不足だけど 360 00:23:06,160 --> 00:23:09,170 勇者なら 申し分ない。 361 00:23:09,170 --> 00:23:13,340 彼女の仲間になろう。 信頼できる仲間に。 362 00:23:13,340 --> 00:23:16,340 最後には彼女も 押し潰されるかもしれない。 363 00:23:16,340 --> 00:23:19,510 だけど それを悲しむだけですむ。 364 00:23:19,510 --> 00:23:23,350 今度こそ 僕は幸せになれるんだ。 365 00:23:23,350 --> 00:23:26,020 また魔族が襲ってくるかも しれない。 366 00:23:26,020 --> 00:23:29,350 でも大丈夫だよ アミュ。 367 00:23:29,350 --> 00:23:32,360 魔王とかいうのを倒してでも 368 00:23:32,360 --> 00:23:35,360 僕が君を 最強にしてあげるからね》