1 00:00:03,610 --> 00:00:08,450 ~ 2 00:00:08,450 --> 00:00:10,450 (咆哮) 3 00:00:10,450 --> 00:00:12,450 うっ! 4 00:00:14,450 --> 00:00:16,450 (うなり声) 5 00:00:16,450 --> 00:00:24,800 ~ 6 00:00:24,800 --> 00:00:28,630 《晴嘉:幼いころから力を求めた。 7 00:00:28,630 --> 00:00:33,140 それさえあれば 何も失うものはないと思ったから。 8 00:00:33,140 --> 00:00:35,140 幸せになれると思ったから》 9 00:00:35,140 --> 00:00:53,550 ~ 10 00:00:53,550 --> 00:00:55,850 (咆哮) 11 00:01:01,990 --> 00:01:06,660 《晴嘉:望み通りに力を得て 強大な妖を従え 12 00:01:06,660 --> 00:01:09,660 まさに 最強となった》 13 00:01:09,660 --> 00:01:18,010 ~ 14 00:01:18,010 --> 00:01:20,840 《だが あの忌まわしき夜…》 15 00:01:20,840 --> 00:01:26,680 ~ 16 00:01:26,680 --> 00:01:32,350 《これが 歴代最強と たたえられた者の末路か…。 17 00:01:32,350 --> 00:01:35,360 弟子たちを 人質に取られたことも…。 18 00:01:35,360 --> 00:01:39,030 朝廷を敵に回さなくては ならなくなったことも…。 19 00:01:39,030 --> 00:01:42,830 すべては 力を求めすぎたからだ》 20 00:01:44,870 --> 00:01:49,040 《だから すべてを失った》 21 00:01:49,040 --> 00:01:53,040 (晴嘉)よい… お前のせいではない。 22 00:01:53,040 --> 00:01:56,210 《朝廷も卑劣なことをするものだ。 23 00:01:56,210 --> 00:01:58,880 愛弟子を仕向けてくるとは…。 24 00:01:58,880 --> 00:02:02,320 足らなかったのは狡猾さだ。 25 00:02:02,320 --> 00:02:05,120 次は うまくやる》 26 00:02:07,160 --> 00:02:11,160 《やり直すんだ もう一度。 27 00:02:11,160 --> 00:02:13,660 今度は失敗しない。 28 00:02:13,660 --> 00:02:16,060 次の生こそ…》 29 00:02:20,000 --> 00:02:26,840 (ブレーズ)火 水 土 風 光 闇の精よ。 30 00:02:26,840 --> 00:02:32,680 (ブレーズ)ブレーズ・ランプローグの名において 願い奉る。 31 00:02:32,680 --> 00:02:34,880 この者の持つ力を示せ。 32 00:02:40,350 --> 00:02:42,360 (グライ)えっ 何これ? 33 00:02:42,360 --> 00:02:45,030 こんなことってあんのかよ! 34 00:02:45,030 --> 00:02:47,200 見ろよ ルフト兄。 35 00:02:47,200 --> 00:02:50,030 どの属性の石も光ってない! 36 00:02:50,030 --> 00:02:53,370 そういうことですよね 父上! 37 00:02:53,370 --> 00:02:56,700 そうだな 儀式は終わりだ。 38 00:02:56,700 --> 00:02:59,870 セイカに魔力は一切ない。 39 00:02:59,870 --> 00:03:03,140 ふん とんだ恥さらしだな。 40 00:03:03,140 --> 00:03:08,320 《セイカ:ここは人間と魔族が敵対し 魔法が存在する世界。 41 00:03:08,320 --> 00:03:13,820 ウルドワイト帝国にある 魔法学の大家・ランプローグ家。 42 00:03:13,820 --> 00:03:18,990 その三男… 実際は妾の子らしいが…。 43 00:03:18,990 --> 00:03:22,160 セイカ・ランプローグに転生した。 44 00:03:22,160 --> 00:03:25,330 魔力のない人間として》 45 00:03:25,330 --> 00:03:27,500 ハッハッハ! 《セイカ:だが問題ない。 46 00:03:27,500 --> 00:03:30,510 この体には魔力の代わりに 47 00:03:30,510 --> 00:03:32,810 呪力があふれている》 48 00:03:35,350 --> 00:03:39,520 (鳥のさえずり) 49 00:03:39,520 --> 00:03:41,530 (セイカ)ん…。 50 00:03:41,530 --> 00:03:44,530 紙は貴重だから これで試してみよう。 51 00:03:47,700 --> 00:03:49,900 オン バンチャリカ ヴィディ ソワカ。 52 00:03:55,970 --> 00:03:59,270 できた。 葉っぱの式神の完成だ。 53 00:04:04,320 --> 00:04:07,150 ふう。 (グライ)おい 何やってんだ? 54 00:04:07,150 --> 00:04:09,150 んっ? 55 00:04:11,160 --> 00:04:15,330 何とか言えよ 落ちこぼれ! 56 00:04:15,330 --> 00:04:17,500 やめてよ グライ兄。 57 00:04:17,500 --> 00:04:20,160 やめてください だろ。 58 00:04:20,160 --> 00:04:22,670 口の利き方がなってないぞ。 59 00:04:22,670 --> 00:04:24,670 落ちこぼれ! (カラスの鳴き声) 60 00:04:24,670 --> 00:04:28,840 う うわっ! なんだコイツら! 61 00:04:28,840 --> 00:04:30,840 (ルフト)やめろ! 62 00:04:30,840 --> 00:04:33,180 《子ども相手にやりすぎか…》 (グライの泣き声) 63 00:04:33,180 --> 00:04:37,010 なんで急にカラスが… グライ ケガは? 64 00:04:37,010 --> 00:04:40,180 痛い… 痛いよぉ…。 65 00:04:40,180 --> 00:04:42,520 (ルフト)セイカは無事だったのか? 66 00:04:42,520 --> 00:04:45,690 うん。 そうか…。 67 00:04:45,690 --> 00:04:48,030 (グライの泣く声) 68 00:04:48,030 --> 00:04:50,030 《無理もない。 69 00:04:50,030 --> 00:04:52,960 僕だけ襲われてないのも変だしね。 70 00:04:52,960 --> 00:04:55,800 まあ 式神は放てた。 71 00:04:55,800 --> 00:05:00,300 これで情報収集は やりやすくなるだろう》 72 00:05:00,300 --> 00:05:03,310 ~ 73 00:05:03,310 --> 00:05:06,140 《僕は7歳になった。 74 00:05:06,140 --> 00:05:09,650 しかし 妾の子だからか 祝い事もなく 75 00:05:09,650 --> 00:05:13,820 僕に干渉してくる人は ほとんどいなかった。 76 00:05:13,820 --> 00:05:16,650 あれから いろいろなことがわかった。 77 00:05:16,650 --> 00:05:18,660 この国は強大だ。 78 00:05:18,660 --> 00:05:21,660 前世の西洋に近い感じだったが 79 00:05:21,660 --> 00:05:26,160 文明はそれを超え 平和で そして豊かだ》 80 00:05:26,160 --> 00:05:28,160 はぁ…。 81 00:05:34,340 --> 00:05:36,340 ふっ。 82 00:05:38,340 --> 00:05:41,010 んっ? あれ? 83 00:05:41,010 --> 00:05:43,850 んっ? (ノック) 84 00:05:43,850 --> 00:05:45,850 はい。 85 00:05:45,850 --> 00:05:48,350 イーファ。 (イーファ)セイカくん… 86 00:05:48,350 --> 00:05:52,460 あの これ 植え込みのところに…。 87 00:05:52,460 --> 00:05:54,460 ありがとう イーファ。 88 00:05:54,460 --> 00:05:56,960 《またグライの仕業か》 89 00:05:56,960 --> 00:05:59,130 でもよく見つけられたね。 90 00:05:59,130 --> 00:06:02,800 そ それはえっと… たまたま…。 91 00:06:02,800 --> 00:06:05,300 (グライ)おい! 奴隷! あ…。 92 00:06:05,300 --> 00:06:08,470 (イーファ)グライ様…。 なにサボってんだ? 93 00:06:08,470 --> 00:06:10,470 も 申し訳ございません。 94 00:06:12,480 --> 00:06:15,980 セイカ また外で草遊びか? 95 00:06:15,980 --> 00:06:18,320 魔力なしはいいよな~。 96 00:06:18,320 --> 00:06:21,990 魔法の勉強なんて しなくていいんだから。 97 00:06:21,990 --> 00:06:24,990 俺は魔法学園に通うからな~! 98 00:06:24,990 --> 00:06:27,660 忙しいぜ お前と違って。 99 00:06:27,660 --> 00:06:33,160 しかも 宮廷魔術師を 何人も輩出した魔法使いの名門! 100 00:06:33,160 --> 00:06:37,500 帝立ロドネア魔法学園にだ! 101 00:06:37,500 --> 00:06:40,340 ロドネア魔法学園…。 102 00:06:40,340 --> 00:06:43,170 言っておくけど お前には無理だぞ! 103 00:06:43,170 --> 00:06:45,680 お前の行き先なんて せいぜい…。 (ブレーズ)何をしている。 104 00:06:45,680 --> 00:06:48,350 あっ! 105 00:06:48,350 --> 00:06:50,510 グライ。 106 00:06:50,510 --> 00:06:53,280 今日は魔法を見てやると 伝えていただろう。 107 00:06:53,280 --> 00:06:55,580 早く来なさい。 は はい! 108 00:06:57,620 --> 00:07:00,460 (セイカ)父上。 109 00:07:00,460 --> 00:07:03,960 僕も 連れていってくださいませんか? 110 00:07:03,960 --> 00:07:06,060 ん…。 111 00:07:08,800 --> 00:07:12,970 (ルフト)逆巻くは緑 気相満たす精よ。 112 00:07:12,970 --> 00:07:15,970 集いてその怒りを刃となせ! 113 00:07:15,970 --> 00:07:18,070 ウィンドエッジ! 114 00:07:21,310 --> 00:07:24,650 よし 次はグライ やってみなさい。 115 00:07:24,650 --> 00:07:27,650 はい! 燃え盛るは赤! 116 00:07:27,650 --> 00:07:29,990 炎熱と硫黄を生みし精よ! 117 00:07:29,990 --> 00:07:32,820 咆哮してその怒りを火球となせ! 118 00:07:32,820 --> 00:07:34,820 ファイアボール! 119 00:07:36,830 --> 00:07:38,830 よし。 120 00:07:38,830 --> 00:07:41,670 せっかく父上が 見てくださっているんだ。 121 00:07:41,670 --> 00:07:44,370 セイカ お前もやってみろよ。 122 00:07:46,500 --> 00:07:50,010 遠慮するなって。 やめろ グライ。 123 00:07:50,010 --> 00:07:53,280 (セイカ)わかった やってみるよ。 (ルフト/グライ)んっ! 124 00:07:53,280 --> 00:07:55,280 《誓ったはずだ。 125 00:07:55,280 --> 00:07:58,450 力を求め強者になるのはやめると。 126 00:07:58,450 --> 00:08:01,290 だから今 僕のまじないを見せることは 127 00:08:01,290 --> 00:08:04,290 正直したくない… だけど…》 128 00:08:04,290 --> 00:08:06,790 一丁前に構えてやがる。 129 00:08:06,790 --> 00:08:09,990 《弱い者は 奪われ続けるのも真理だ》 130 00:08:12,630 --> 00:08:16,630 《呼ぶは火と土。 土気として 呼び出した燐の塊に 131 00:08:16,630 --> 00:08:19,300 火気を着火する》 132 00:08:19,300 --> 00:08:21,470 オン アグニ ブーミ ソワカ。 133 00:08:21,470 --> 00:08:23,470 ふぁいあぼうる。 134 00:08:23,470 --> 00:08:26,070 《火土の相 鬼火の術!》 135 00:08:29,480 --> 00:08:31,480 (ルフトたち)はっ! 136 00:08:31,480 --> 00:08:34,320 青いファイアボール!? 無詠唱!? 137 00:08:34,320 --> 00:08:36,520 (グライ)しかも なんだあの威力!? 138 00:08:39,490 --> 00:08:43,490 あっ 俺の強い魔力が 杖に残ってたとか? 139 00:08:43,490 --> 00:08:45,500 《いや そんなわけあるか》 140 00:08:45,500 --> 00:08:47,670 生まれつき 魔力を持たない者でも 141 00:08:47,670 --> 00:08:50,000 魔法を使った例はある。 142 00:08:50,000 --> 00:08:52,100 それに魔力の質により 143 00:08:52,100 --> 00:08:56,270 炎が変色することもあると 言われている。 144 00:08:56,270 --> 00:08:59,780 父上 僕も魔法を学びたいです。 145 00:08:59,780 --> 00:09:01,780 ん…。 146 00:09:01,780 --> 00:09:04,450 (ブレーズ)ダメだ。 なぜですか? 147 00:09:04,450 --> 00:09:06,450 (ブレーズ)魔力なしで魔術師として 148 00:09:06,450 --> 00:09:09,290 大成した例は知られていない。 149 00:09:09,290 --> 00:09:12,120 学んでも無意味だ。 150 00:09:12,120 --> 00:09:15,960 ただし 今年から お前にも兄たちのように 151 00:09:15,960 --> 00:09:18,960 家庭教師を つけてやろうと思っている。 152 00:09:18,960 --> 00:09:20,970 そちらに集中しなさい。 153 00:09:20,970 --> 00:09:24,130 わかりました 父上。 154 00:09:24,130 --> 00:09:27,130 調子にのるなよ 魔力なしが! 155 00:09:29,470 --> 00:09:31,810 《やっぱり ダメか。 156 00:09:31,810 --> 00:09:34,810 まあ まずは この世界を学ぶとしよう》 157 00:09:36,810 --> 00:09:59,110 ~ 158 00:10:01,840 --> 00:10:05,540 《さらに月日は流れ 僕は11歳になった》 159 00:10:07,510 --> 00:10:09,510 できた。 160 00:10:09,510 --> 00:10:13,850 《前世で僕は 何体もの妖を調伏して封印し 161 00:10:13,850 --> 00:10:17,520 戦力として使ってきた。 162 00:10:17,520 --> 00:10:20,020 封印とは位相へ送ること。 163 00:10:20,020 --> 00:10:23,030 位相とは異世界と同じようなもの。 164 00:10:23,030 --> 00:10:25,700 だから扉さえ用意できれば…。 165 00:10:25,700 --> 00:10:28,200 正直どうなるかわからない。 166 00:10:28,200 --> 00:10:30,370 だから最初に呼ぶ妖は 167 00:10:30,370 --> 00:10:32,870 一番おとなしいヤツにしよう》 168 00:10:32,870 --> 00:10:39,040 オン チャトゥルダシュ ダシュ トリニナヴ ナヴ エカム エルヴィアティ サカル ソワカ。 169 00:10:39,040 --> 00:10:41,380 召命! 管狐! 170 00:10:41,380 --> 00:10:52,880 ~ 171 00:10:59,160 --> 00:11:01,830 んっ? 成功か? でもなんか違う…。 172 00:11:01,830 --> 00:11:04,170 (ユキ)ハルヨシ様~! (セイカ)うわっ。 173 00:11:04,170 --> 00:11:06,500 ああ ハルヨシ様 ハルヨシ様~! 174 00:11:06,500 --> 00:11:08,510 またお顔を拝せられるなんて! 175 00:11:08,510 --> 00:11:11,340 やめろバカ 離れろ~。 ユキは実に幸せでございます~! 176 00:11:11,340 --> 00:11:15,350 《セイカ:前世では妙齢の 女性の姿だったはずなのに…》 177 00:11:15,350 --> 00:11:17,350 ユキ… だよな? 178 00:11:17,350 --> 00:11:21,350 はい ハルヨシ様 ユキでございますよ。 179 00:11:21,350 --> 00:11:24,020 なんか 幼くなってないか? 180 00:11:24,020 --> 00:11:26,020 あ ホントですね。 181 00:11:26,020 --> 00:11:29,030 今のハルヨシ様の呪力のせいか。 182 00:11:29,030 --> 00:11:32,030 それとも この世界の影響か。 183 00:11:32,030 --> 00:11:34,200 どちらもありえそうな話だ。 184 00:11:34,200 --> 00:11:37,370 まあ とりあえず呼べてよかった。 185 00:11:37,370 --> 00:11:39,370 久しぶりだな ユキ。 186 00:11:39,370 --> 00:11:41,710 はい! 呼んでいただいた以上 187 00:11:41,710 --> 00:11:43,870 ユキはなんでもいたしますよ! 188 00:11:43,870 --> 00:11:46,710 ユキへのご用命はなんですか? 189 00:11:46,710 --> 00:11:48,710 いや? 特にないよ。 190 00:11:48,710 --> 00:11:51,050 んっ? 試しただけだから。 191 00:11:51,050 --> 00:11:55,150 それに その姿を誰かに 見られるワケには いかないからね。 192 00:11:55,150 --> 00:11:58,320 えぇ!? ふん! 193 00:11:58,320 --> 00:12:00,320 あ…。 194 00:12:00,320 --> 00:12:03,660 位相はもう嫌なので ここにこうして隠れています! 195 00:12:03,660 --> 00:12:05,660 まあ いいけど…。 196 00:12:05,660 --> 00:12:09,500 あ あと今はハルヨシじゃなくて セイカだからね。 197 00:12:09,500 --> 00:12:12,670 それにしても よく僕だとわかったな。 198 00:12:12,670 --> 00:12:14,670 はい セイカ様! 199 00:12:14,670 --> 00:12:18,510 ていうか セイカ様もずいぶんお小さいですね。 200 00:12:18,510 --> 00:12:21,510 (セイカ)今ごろ気付いたのか…。 201 00:12:21,510 --> 00:12:23,510 (水をこぼす音) 202 00:12:23,510 --> 00:12:25,520 おい 奴隷…。 203 00:12:25,520 --> 00:12:28,850 お前 何をしたかわかってるのか? 204 00:12:28,850 --> 00:12:30,850 俺の服が濡れたじゃないか! 205 00:12:30,850 --> 00:12:33,520 も 申し訳ございません! 206 00:12:33,520 --> 00:12:35,530 父上がお優しいせいで 207 00:12:35,530 --> 00:12:38,360 自分の立場を 理解していないようだな! 208 00:12:38,360 --> 00:12:42,030 はい… 申し訳ありません。 209 00:12:42,030 --> 00:12:45,040 ただまあ… なんだ…。 210 00:12:45,040 --> 00:12:49,710 俺もそこまで 責めるつもりはないんだ。 211 00:12:49,710 --> 00:12:53,480 そ そうだ! 今夜 俺の部屋に来い。 212 00:12:53,480 --> 00:12:56,480 え…。 奴隷の身分について 213 00:12:56,480 --> 00:13:00,320 よ よく教育してやるよ。 214 00:13:00,320 --> 00:13:03,120 《グライのヤツ そんな歳になったのか》 215 00:13:05,320 --> 00:13:08,330 (セイカ)お説教なら早くしてよね。 216 00:13:08,330 --> 00:13:10,990 僕 イーファに用があるんだ。 217 00:13:10,990 --> 00:13:13,000 セイカくん…。 218 00:13:13,000 --> 00:13:15,800 なんだその… 口の利き方は! 219 00:13:17,840 --> 00:13:20,040 く…。 220 00:13:22,840 --> 00:13:27,340 チッ 覚えてろよ 落ちこぼれが! 221 00:13:27,340 --> 00:13:30,850 ありがとう セイカくん。 気にしないで。 222 00:13:30,850 --> 00:13:33,520 グライのところになんて 行かなくていいからね。 223 00:13:33,520 --> 00:13:37,620 そ そうだ! ちょっと一緒に 来てもらってもいいかな? 224 00:13:39,690 --> 00:13:44,030 (セイカ)妖… じゃなくてモンスターか? 225 00:13:44,030 --> 00:13:46,860 たぶん カーバンクルの子どもだよ。 226 00:13:46,860 --> 00:13:50,700 きっとフクロウかカラスに やられたんだと思う…。 227 00:13:50,700 --> 00:13:54,470 この子 助けられないかな? 228 00:13:54,470 --> 00:13:58,480 う~ん そうだな… あまり自信ないけどやってみるよ。 229 00:13:58,480 --> 00:14:00,810 でも 見られてると集中できないから 230 00:14:00,810 --> 00:14:02,810 あっち向いててくれる? 231 00:14:02,810 --> 00:14:04,810 えっ? あ うん…。 232 00:14:09,820 --> 00:14:14,020 オン ヘリー スタナーンタラン トラハ ニューナン ダシャ ソワカ。 233 00:14:17,160 --> 00:14:19,360 (セイカ)終わったよ。 234 00:14:21,330 --> 00:14:24,330 (イーファ)すごい! 235 00:14:24,330 --> 00:14:26,670 治癒の魔法が使えるんだね! 236 00:14:26,670 --> 00:14:29,840 えっ… ああ まあね…。 237 00:14:29,840 --> 00:14:33,010 (イーファ)セイカくん ほんとすごいね。 238 00:14:33,010 --> 00:14:35,680 魔力がないって言われてるのに 239 00:14:35,680 --> 00:14:40,020 今じゃ ルフト様やグライ様と 同じくらい魔法が使えて…。 240 00:14:40,020 --> 00:14:42,020 イーファだって特別でしょ。 241 00:14:42,020 --> 00:14:44,020 えっ? 君 242 00:14:44,020 --> 00:14:46,520 普通の人には 見えないものが見えてない? 243 00:14:49,690 --> 00:14:52,130 な ななな なんのことかな! 244 00:14:52,130 --> 00:14:54,300 アハハハッ! 245 00:14:54,300 --> 00:14:56,300 実はイーファが 動物の霊魂を 246 00:14:56,300 --> 00:14:58,640 目で追ってるのを何度か見たんだ。 247 00:14:58,640 --> 00:15:00,640 セイカくんにも見えてるの!? 248 00:15:00,640 --> 00:15:05,980 霊魂はね。 でも 君には それ以上のものが見えている。 249 00:15:05,980 --> 00:15:09,810 いったい 何が見えているんだ? 250 00:15:09,810 --> 00:15:12,820 やっぱり すごいね セイカくん…。 251 00:15:12,820 --> 00:15:15,150 そんなことまでわかっちゃうんだ。 252 00:15:15,150 --> 00:15:17,150 死んだお母さんに 253 00:15:17,150 --> 00:15:20,820 誰にも知られちゃダメだって 言われてたんだけど…。 254 00:15:20,820 --> 00:15:22,830 これは精霊。 255 00:15:22,830 --> 00:15:26,160 セイカくんの無くした物を 見つけられたのも 256 00:15:26,160 --> 00:15:28,500 この子たちのおかげ。 257 00:15:28,500 --> 00:15:31,170 この子たちは魔力に群がるから。 258 00:15:31,170 --> 00:15:36,010 けど セイカくんの物だけは ちょっと特別なんだ。 259 00:15:36,010 --> 00:15:39,010 特別? セイカくんの持ち物には 260 00:15:39,010 --> 00:15:41,350 おかしいくらい群がるのに…。 261 00:15:41,350 --> 00:15:44,180 セイカくん自身には全然…。 262 00:15:44,180 --> 00:15:47,180 むしろ避けてる気がする。 263 00:15:47,180 --> 00:15:49,190 《なんでだろう…。 264 00:15:49,190 --> 00:15:51,960 まあそこはいいか。 それより…》 265 00:15:51,960 --> 00:15:54,960 (セイカ)ねえ 精霊って 言うこと聞くの? 266 00:15:54,960 --> 00:15:57,960 えっと 前に一回だけ…。 267 00:16:00,130 --> 00:16:02,630 あわわっ! 268 00:16:02,630 --> 00:16:05,800 やめてっ! (イーファ)って怒鳴ったら 269 00:16:05,800 --> 00:16:09,470 みんな逃げちゃって…。 270 00:16:09,470 --> 00:16:11,640 あの時は ごめんね。 271 00:16:11,640 --> 00:16:13,640 《言うことを聞く…。 272 00:16:13,640 --> 00:16:15,650 これは大きな要素だ。 273 00:16:15,650 --> 00:16:20,820 前世では化け狐の類いが よく人魂を操っていた。 274 00:16:20,820 --> 00:16:24,490 術師なら同じことができる と思って研究を重ねたが 275 00:16:24,490 --> 00:16:26,490 僕には無理だった。 276 00:16:26,490 --> 00:16:28,660 だからいつか そういう才能のある子を 277 00:16:28,660 --> 00:16:30,660 見つけ出そうと思っていたが…。 278 00:16:30,660 --> 00:16:33,660 まさか こんなに早く かなうなんて》 279 00:16:33,660 --> 00:16:37,170 (セイカ)ねぇ イーファ。 なぁに? 280 00:16:37,170 --> 00:16:39,840 魔法が 使えるようになりたくない? 281 00:16:39,840 --> 00:16:42,840 え… 使えたらうれしいけど 282 00:16:42,840 --> 00:16:46,180 私には魔法が使えるほど 魔力はないよ。 283 00:16:46,180 --> 00:16:48,680 いや 魔力はいらないんだ。 284 00:16:48,680 --> 00:16:52,280 《セイカ:召命 人魂》 285 00:16:52,280 --> 00:16:54,790 えっ!? な 何これ? 286 00:16:54,790 --> 00:16:57,620 (セイカ)精霊に近い存在かな…。 287 00:16:57,620 --> 00:16:59,620 害はないから安心していいよ。 288 00:16:59,620 --> 00:17:01,630 う うん…。 289 00:17:01,630 --> 00:17:03,790 じゃあ コイツを消してみようか。 290 00:17:03,790 --> 00:17:07,800 えっ? 風の精霊にお願いしたみたいに。 291 00:17:07,800 --> 00:17:11,000 わ わかった やってみる! 292 00:17:13,140 --> 00:17:17,310 消えてください お願いします。 293 00:17:17,310 --> 00:17:21,310 どうか お消えになってください。 294 00:17:21,310 --> 00:17:25,980 その… 本当にお願いですから…。 295 00:17:25,980 --> 00:17:28,320 もう 消えて! 296 00:17:28,320 --> 00:17:30,820 あっ! 消えた…。 297 00:17:30,820 --> 00:17:32,820 いいね。 298 00:17:32,820 --> 00:17:34,830 《この子は才能がある。 299 00:17:34,830 --> 00:17:39,160 まだ力不足だけど 仲間にするには十分だ。 300 00:17:39,160 --> 00:17:41,160 僕は運がいい》 301 00:17:41,160 --> 00:17:43,830 これから定期的に特訓しようよ。 302 00:17:43,830 --> 00:17:46,840 は… うんっ! 303 00:17:46,840 --> 00:18:09,960 ~ 304 00:18:09,960 --> 00:18:13,300 《今日 僕は12歳になった。 305 00:18:13,300 --> 00:18:17,130 誕生日だからといって 兄弟と同じように 306 00:18:17,130 --> 00:18:20,140 豪華な食事が 用意されているわけでもなく 307 00:18:20,140 --> 00:18:23,310 プレゼントがあるわけでもない。 308 00:18:23,310 --> 00:18:26,310 父におよんでは この場にすらいない》 309 00:18:28,810 --> 00:18:32,650 《今年に限らず 今までずっとそうだった。 310 00:18:32,650 --> 00:18:35,820 まあ そんなことは 別にどうでもいいんだけど》 311 00:18:35,820 --> 00:18:38,320 (グライ)おい セイカ! 312 00:18:38,320 --> 00:18:40,990 俺たちが鍛えてやるよ。 313 00:18:40,990 --> 00:18:43,160 急にどうしたの? 314 00:18:43,160 --> 00:18:46,330 妾の子のお前は 家も継げない。 315 00:18:46,330 --> 00:18:50,330 魔力なしは 魔法研究の道にも進めない。 316 00:18:50,330 --> 00:18:54,100 もはや軍に行くしかないだろ。 317 00:18:54,100 --> 00:18:57,440 だから俺たちが鍛えてやる って言ってんだよ。 318 00:18:57,440 --> 00:18:59,780 ありがたく思いな。 319 00:18:59,780 --> 00:19:02,780 グライ 言い方があるだろ。 320 00:19:02,780 --> 00:19:05,620 僕たちは従士長に 剣を習っているから 321 00:19:05,620 --> 00:19:07,620 教えられると思うよ。 322 00:19:07,620 --> 00:19:10,620 もちろん セイカがよければだけど…。 323 00:19:10,620 --> 00:19:12,620 (メイド)ルフト様! 324 00:19:12,620 --> 00:19:14,960 どうした? 何があった? 325 00:19:14,960 --> 00:19:18,800 し 市街地の近くに 大型モンスターが出たと! 326 00:19:18,800 --> 00:19:20,800 なっ!? なに!? 327 00:19:20,800 --> 00:19:24,470 居合わせた旦那様が 火の魔法で 撃退なさったのですが。 328 00:19:24,470 --> 00:19:27,640 森へ逃げ込んだらしく もし山沿いへ逃げたら 329 00:19:27,640 --> 00:19:29,640 こちらに向かう可能性が! 330 00:19:29,640 --> 00:19:31,810 えぇ!? 331 00:19:31,810 --> 00:19:33,810 来るよ ルフト兄。 332 00:19:33,810 --> 00:19:35,810 セイカ? 333 00:19:35,810 --> 00:19:37,810 (グライたち)わっ! (地響き) 334 00:19:37,810 --> 00:19:39,810 (2人)んっ! 335 00:19:46,160 --> 00:19:48,160 エルダーニュート!? 336 00:19:48,160 --> 00:19:52,330 (グライ)うわああ! あぁああ~! 337 00:19:52,330 --> 00:19:55,330 すべての窓を閉めろ! みんな 屋敷の奥へ! 338 00:19:55,330 --> 00:19:58,340 (メイドたち)はい! 急げ! セイカも一緒に…。 339 00:19:58,340 --> 00:20:00,540 セイカ!? 340 00:20:03,010 --> 00:20:05,310 (2人)は…。 341 00:20:09,850 --> 00:20:11,850 あ…。 342 00:20:11,850 --> 00:20:20,020 ~ 343 00:20:20,020 --> 00:20:22,530 (セイカ)イーファ…。 344 00:20:22,530 --> 00:20:24,530 (咆哮) 345 00:20:24,530 --> 00:20:26,860 んっ! 346 00:20:26,860 --> 00:20:30,030 (エルダーニュートの悲鳴) 347 00:20:30,030 --> 00:20:32,040 《なんだ今のは…。 348 00:20:32,040 --> 00:20:34,200 人魂がイーファを守った? 349 00:20:34,200 --> 00:20:37,370 いや 人魂に そんな意思があるとは思えない。 350 00:20:37,370 --> 00:20:39,540 となると あれは… 351 00:20:39,540 --> 00:20:42,210 イーファ自身がやったことか》 352 00:20:42,210 --> 00:20:44,210 いいね…。 353 00:20:44,210 --> 00:20:46,410 (セイカ)おい。 354 00:20:48,390 --> 00:20:50,890 こっちだ。 (咆哮) 355 00:20:53,660 --> 00:20:55,660 はっ! 356 00:20:55,660 --> 00:20:58,500 (咆哮) 357 00:20:58,500 --> 00:21:00,500 セイカ! 358 00:21:02,830 --> 00:21:06,340 木火土の相 毒鬼火の術! 359 00:21:06,340 --> 00:21:23,020 ~ 360 00:21:23,020 --> 00:21:25,860 調伏完了っと。 361 00:21:25,860 --> 00:21:29,030 《セイカ:除虫菊… 人間には無害だが 362 00:21:29,030 --> 00:21:31,530 両生類には効果のある毒。 363 00:21:31,530 --> 00:21:34,700 火と合わせて サンショウウオにはよく効いた》 364 00:21:34,700 --> 00:21:36,700 セイカくん…。 365 00:21:36,700 --> 00:21:40,200 一撃で 倒したのか…。 366 00:21:40,200 --> 00:21:42,870 あれほどのモンスターを一撃で…。 367 00:21:42,870 --> 00:21:45,710 すごい… セイカ様…。 368 00:21:45,710 --> 00:21:49,380 セイカ様がエルダーニュートを倒したぞ! 強い! 369 00:21:49,380 --> 00:21:53,320 (歓声と拍手) 370 00:21:53,320 --> 00:21:56,990 あっ? (イーファ)アハハッ! 371 00:21:56,990 --> 00:21:59,490 ハハ…。 372 00:21:59,490 --> 00:22:01,590 《いいね 望んだ展開だ》 373 00:22:03,660 --> 00:22:07,500 《次の生こそ 狡猾に生きる。 374 00:22:07,500 --> 00:22:11,100 僕は 幸せになるんだ》