1 00:00:03,320 --> 00:00:06,830 (ルフト)一撃で 倒したのか…。 2 00:00:06,830 --> 00:00:09,330 (歓声) 3 00:00:09,330 --> 00:00:11,530 (セイカ)フフッ。 (歓声) 4 00:00:14,000 --> 00:00:16,000 (ブレーズ)ん…。 5 00:01:48,540 --> 00:01:50,980 《セイカ:エルダーニュート討伐のおかげで 6 00:01:50,980 --> 00:01:54,150 その日の夕食は 豪華になりました》 7 00:01:54,150 --> 00:01:58,820 (ブレーズ)今日は私の息子が すばらしい武勲をあげたようだ。 8 00:01:58,820 --> 00:02:00,820 あれほどのものを倒すのは 9 00:02:00,820 --> 00:02:04,320 熟練の冒険者でも 容易ではなかっただろう。 10 00:02:04,320 --> 00:02:06,990 セイカは勇敢でしたよ 父上。 11 00:02:06,990 --> 00:02:08,990 (グライ)ぐぬぬ…。 んっ? 12 00:02:08,990 --> 00:02:11,000 ぐぬぬぬ…。 13 00:02:11,000 --> 00:02:13,160 アハハハ…。 (ブレーズ)セイカ。 あ…。 14 00:02:13,160 --> 00:02:17,000 エルダーニュートが 火に弱いと よく知っていたな。 15 00:02:17,000 --> 00:02:19,500 はい。 書物で読んだことがありました。 16 00:02:19,500 --> 00:02:22,340 それに父上が一度 火の魔法で撃退したと 17 00:02:22,340 --> 00:02:24,340 聞いてましたから。 18 00:02:24,340 --> 00:02:28,180 いい判断だ。 私から褒美を出さねばなるまい。 19 00:02:28,180 --> 00:02:31,350 それでしたら 父上 お願いがあります。 20 00:02:31,350 --> 00:02:34,850 僕なりに今日まで 魔法の鍛錬を重ねてきました。 21 00:02:34,850 --> 00:02:37,020 栄えある ランプローグ家の1人として 22 00:02:37,020 --> 00:02:40,360 自分の能力で 帝国に貢献したいのです。 23 00:02:40,360 --> 00:02:44,200 どうか ロドネア魔法学園に 入学させてください。 24 00:02:44,200 --> 00:02:46,700 なっ!? ん…。 25 00:02:49,870 --> 00:02:51,800 いいだろう。 26 00:02:51,800 --> 00:02:55,310 父上! だが 伯爵家だからといって 27 00:02:55,310 --> 00:02:59,310 試験の免除はないぞ。 自力で合格することが条件だ。 28 00:02:59,310 --> 00:03:01,310 ありがとうございます。 29 00:03:01,310 --> 00:03:04,980 それともう1つ お願いがあります。 んっ? 30 00:03:04,980 --> 00:03:08,150 イーファを僕の従者として 学園に通わせることも 31 00:03:08,150 --> 00:03:10,150 許していただけないでしょうか? 32 00:03:12,160 --> 00:03:14,160 (イーファ)えええぇ~!? 33 00:03:14,160 --> 00:03:18,000 《セイカ:イーファは精霊を扱える。 仲間にして損はない》 34 00:03:18,000 --> 00:03:22,000 イーファに魔法の才能はないだろう。 あきらめなさい。 35 00:03:22,000 --> 00:03:26,170 それなら問題ありません。 今お見せします。 36 00:03:26,170 --> 00:03:32,680 ~ 37 00:03:32,680 --> 00:03:36,350 イーファ もし君が 僕と一緒に来たいと思うなら 38 00:03:36,350 --> 00:03:38,350 フレイムノートって言いながら 39 00:03:38,350 --> 00:03:41,850 窓の外へ全力で人魂の炎を放って。 40 00:03:41,850 --> 00:03:43,850 あ…。 41 00:03:48,030 --> 00:03:52,630 《セイカくんと… 一緒にいけるなら…》 42 00:03:52,630 --> 00:03:58,640 ~ 43 00:03:58,640 --> 00:04:00,640 フレイムノート。 44 00:04:00,640 --> 00:04:02,640 (炎が放たれる音) 45 00:04:02,640 --> 00:04:05,840 な…。 バカな!? 中位魔法だぞ!? 46 00:04:07,980 --> 00:04:10,980 フッ…。 いかがですか 父上? 47 00:04:13,150 --> 00:04:15,150 いいだろう。 48 00:04:15,150 --> 00:04:17,150 わあ! 49 00:04:17,150 --> 00:04:19,490 何を考えているのですか 父上! 50 00:04:19,490 --> 00:04:21,490 ランプローグ家では 代々兄弟に 51 00:04:21,490 --> 00:04:23,830 同じ道を 歩ませることはなかった! 52 00:04:23,830 --> 00:04:26,000 魔法学園には 俺が行くはずだ! 53 00:04:26,000 --> 00:04:28,500 (グライ)伝統を破ってまで 落ちこぼれや奴隷を 54 00:04:28,500 --> 00:04:30,670 入学させる価値なんてない! 55 00:04:30,670 --> 00:04:35,170 そのとおりだ。 私は伝統を破るつもりはない。 56 00:04:35,170 --> 00:04:40,010 でしたら! だからグライ 帝国軍に入りなさい。 57 00:04:40,010 --> 00:04:43,680 は…。 はっ? 58 00:04:43,680 --> 00:04:46,680 お前には 体力も剣の才もある。 59 00:04:46,680 --> 00:04:49,190 俺はセイカと違って 魔力もある! 60 00:04:49,190 --> 00:04:53,290 では聞くが この数年何をしていた? 61 00:04:53,290 --> 00:04:56,460 自らの力を高めようと 努力したか? 62 00:04:56,460 --> 00:04:59,300 剣にかまけ 街で品のない連中と 63 00:04:59,300 --> 00:05:02,970 遊びまわる姿しか 見たことがなかったがな。 64 00:05:02,970 --> 00:05:06,140 ぐ…。 決闘だ セイカ! 65 00:05:06,140 --> 00:05:08,640 賭けるものは学園への進路! 66 00:05:08,640 --> 00:05:10,980 (グレイ)お前が負けたら 今すぐ家から出ていけ! 67 00:05:10,980 --> 00:05:12,980 はあ…。 68 00:05:12,980 --> 00:05:16,810 セイカはそれでいいか? (セイカ)僕はかまいません。 69 00:05:16,810 --> 00:05:19,150 (ベルタ)グライ バカなことはやめなさい。 70 00:05:19,150 --> 00:05:21,490 兄弟で決闘だなんて。 71 00:05:21,490 --> 00:05:24,660 母上 これは俺とセイカの問題なんだ。 72 00:05:24,660 --> 00:05:28,660 (グライ)俺にだって 譲れないものがあります。 73 00:05:28,660 --> 00:05:30,660 では 決まりだ。 74 00:05:30,660 --> 00:05:32,660 (ブレーズ)日時は明日の午後。 75 00:05:32,660 --> 00:05:35,670 ルールは 帝国の正式な作法に準ずるが 76 00:05:35,670 --> 00:05:40,500 真剣の使用と 中位以上の攻撃魔法は禁止だ。 77 00:05:40,500 --> 00:05:43,000 立会いは 私がしよう。 78 00:05:45,680 --> 00:05:49,510 (紙を切る音) 79 00:05:49,510 --> 00:05:52,620 (ユキ)プハッ! 面倒なことになりましたね。 80 00:05:52,620 --> 00:05:56,450 ちょっとね~。 やっぱり 殺してしまうんですか? 81 00:05:56,450 --> 00:05:58,620 ユキ… それはない。 82 00:05:58,620 --> 00:06:00,790 は~い。 (ノック) 83 00:06:00,790 --> 00:06:02,790 (セイカ)今 行きます。 84 00:06:04,800 --> 00:06:07,970 (セイカ)ルフト兄…。 やっぱり まだ起きてたんだ。 85 00:06:07,970 --> 00:06:09,970 ちょっと いいか? 86 00:06:09,970 --> 00:06:11,970 (セイカ)こんな遅くにどうしたの? (扉が閉まる音) 87 00:06:13,970 --> 00:06:19,310 ん… セイカ 少し遅れたけど 誕生日おめでとう。 え…。 88 00:06:19,310 --> 00:06:21,980 (ルフト)これ プレゼント。 いいの? 89 00:06:21,980 --> 00:06:24,980 もちろん 開けてみてよ。 うん。 90 00:06:27,150 --> 00:06:29,490 (セイカ)これ… ガラスペン? 91 00:06:29,490 --> 00:06:31,660 セイカは 勉強熱心だから 92 00:06:31,660 --> 00:06:34,830 羽根ペンだと すぐにダメにしちゃうだろ? 93 00:06:34,830 --> 00:06:38,160 わあ… ありがとう ルフト兄。 94 00:06:38,160 --> 00:06:41,330 フッ…。 ごめんな セイカ…。 95 00:06:41,330 --> 00:06:44,000 えっ? ずっと よそよそしくてさ。 96 00:06:44,000 --> 00:06:48,010 なんというか どう接していいのか わからなかったんだ。 97 00:06:48,010 --> 00:06:52,280 でも今では セイカが 立派になってくれて うれしいよ。 98 00:06:52,280 --> 00:06:54,950 (ルフト)兄として 誇りに思う。 うん…。 99 00:06:54,950 --> 00:06:59,780 (ルフト)それと 明日の決闘 手加減してやってくれないか? 100 00:06:59,780 --> 00:07:03,120 それでアイツも懲りるだろうから。 わかった。 101 00:07:03,120 --> 00:07:05,960 (ルフト)学園に入学したら しっかりやれよ。 102 00:07:05,960 --> 00:07:09,630 うん ルフト兄も 立派な領主になってね。 103 00:07:09,630 --> 00:07:13,330 あ… それは自信ないなぁ。 104 00:07:17,800 --> 00:07:20,300 おぉ…。 贈り物ですか? 105 00:07:20,300 --> 00:07:23,640 フンッ! 多少は 気の利く人間のようですね。 106 00:07:23,640 --> 00:07:26,140 どうせ たいした価値は ないのでしょうけど。 107 00:07:26,140 --> 00:07:28,150 そういうこと言うなよ。 108 00:07:28,150 --> 00:07:30,850 これ 結構いいものだぞ。 んっ? 109 00:07:33,320 --> 00:07:35,990 ユキ ちょっと隠れてなさい。 えっ? 110 00:07:35,990 --> 00:07:37,990 (ユキ)きゃああ~! (強風の音) 111 00:07:37,990 --> 00:07:39,990 ななな なんですか!? 112 00:07:43,990 --> 00:07:46,090 決闘だ セイカ! 113 00:07:49,500 --> 00:07:52,770 明日まで 待てなかったの? 黙れ 黙れ! 114 00:07:52,770 --> 00:07:55,270 お前いつから企んでいやがった!? 115 00:07:55,270 --> 00:07:57,270 魔法学園のこと? 116 00:07:57,270 --> 00:07:59,780 昔から ずっと行きたいと思っていたよ。 117 00:07:59,780 --> 00:08:03,280 いい気になるなよ 運がよかっただけのくせに…。 118 00:08:03,280 --> 00:08:07,450 たまたま モンスターが現れて たまたま倒せただけのくせに! 119 00:08:07,450 --> 00:08:10,120 父上が出した 決闘の条件はなしだ! 120 00:08:10,120 --> 00:08:12,120 あんなの生ぬるい! 121 00:08:12,120 --> 00:08:14,960 降参するか 戦闘不能で決着だ! 122 00:08:14,960 --> 00:08:18,800 負けたら明日! 父上に勝負から降りると言え! 123 00:08:18,800 --> 00:08:21,300 中位以上の魔法って危ないよ? 124 00:08:21,300 --> 00:08:23,300 それがどうした! 125 00:08:25,300 --> 00:08:27,300 フレイムノート! 126 00:08:27,300 --> 00:08:29,810 ハハッ! 奴隷が使う魔法ごとき 127 00:08:29,810 --> 00:08:32,980 俺だって 詠唱なしで使えるんだよ! 128 00:08:32,980 --> 00:08:35,280 (セイカ)それなら もう少し威力出したら? 129 00:08:37,650 --> 00:08:41,150 無傷だと!? キッ… ウィンドランス! 130 00:08:43,320 --> 00:08:45,490 なっ!? け 結界!? 131 00:08:45,490 --> 00:08:47,490 (グライ)光属性の魔法だと!? 132 00:08:49,660 --> 00:08:51,600 ウィンドランス! ファイヤーボール! 133 00:08:51,600 --> 00:08:54,600 (グライ)ウィンドランス! ファイヤーボール! フレイムノート! 134 00:08:54,600 --> 00:08:56,600 お前ええぇ! 135 00:08:56,600 --> 00:09:00,000 グライ・ランプローグ 動くの禁止。 136 00:09:03,270 --> 00:09:05,270 あ… な…。 137 00:09:07,280 --> 00:09:09,280 動け ない…。 138 00:09:11,620 --> 00:09:13,950 あああぁ! 安心してよね。 139 00:09:13,950 --> 00:09:16,290 (グライ)腕がああぁ! 実際に折れたわけじゃないから。 140 00:09:16,290 --> 00:09:20,960 何をした… なんなんだ お前…。 141 00:09:20,960 --> 00:09:23,130 降参ってことでいいかな? 142 00:09:23,130 --> 00:09:25,800 く… 降参 だ…。 143 00:09:25,800 --> 00:09:29,630 じゃあ 明日の決闘 降りるって父上に言ってね。 144 00:09:29,630 --> 00:09:31,830 う… くそっ…。 145 00:09:34,470 --> 00:09:38,140 よかったんですか? セイカ様の力の一端を見せたのに 146 00:09:38,140 --> 00:09:41,840 生かしてしまって。 ルフトと約束したからね。 147 00:09:44,820 --> 00:09:46,820 いい気になるなよ! 148 00:09:46,820 --> 00:09:48,820 運がよかっただけのくせに。 149 00:09:48,820 --> 00:09:52,990 たまたま モンスターが現れて たまたま倒せただけのくせに! 150 00:09:52,990 --> 00:09:54,990 たまたまねぇ…。 151 00:09:54,990 --> 00:09:58,330 笑える… そんなわけないだろう。 152 00:09:58,330 --> 00:10:02,830 (セイカ)半年前から コツコツ準備をしてきたんだから。 153 00:10:02,830 --> 00:10:17,180 ~ 154 00:10:17,180 --> 00:10:20,350 入道:おお お おお…。 155 00:10:20,350 --> 00:10:24,020 お久しゅうごぜぇます ハルヨシ様! 156 00:10:24,020 --> 00:10:26,020 あな うれしやぁ。 157 00:10:26,020 --> 00:10:30,530 オデはまた ハルヨシ様に 仕えられるのでごぜぇますな! 158 00:10:30,530 --> 00:10:32,700 久しぶりだな 入道。 159 00:10:32,700 --> 00:10:35,370 フンッ! 一番最初に呼んでもらったのは 160 00:10:35,370 --> 00:10:37,370 このユキなんですからね! 161 00:10:37,370 --> 00:10:40,870 むむ! そこにいるのは管狐の娘っ子! 162 00:10:40,870 --> 00:10:43,540 懐かしい顔だべ! 163 00:10:43,540 --> 00:10:45,710 いきなり呼び出して すまなかったな。 164 00:10:45,710 --> 00:10:48,880 オデは何さすれば ええのでございましょう? 165 00:10:48,880 --> 00:10:51,980 式を追って 山を歩き回ってくれないか。 166 00:10:51,980 --> 00:10:54,650 エルダーニュートって モンスターがいるはずだから 167 00:10:54,650 --> 00:10:56,820 住処から追いやってほしい。 168 00:10:56,820 --> 00:11:00,320 えるだ にゅうと? もんすたぁあ? 169 00:11:00,320 --> 00:11:03,660 ああ… オオサンショウウオみたいなやつだよ 170 00:11:03,660 --> 00:11:05,830 《セイカ:入道を呼び出す前に 171 00:11:05,830 --> 00:11:09,830 僕は山にどんなモンスターがいるのか 事前に調べていた。 172 00:11:09,830 --> 00:11:11,840 召命した入道が 173 00:11:11,840 --> 00:11:14,670 他人に気づかれないように 結界も張った。 174 00:11:14,670 --> 00:11:17,670 まあ エルダーニュートが 市街地に行ってしまったのは 175 00:11:17,670 --> 00:11:21,350 想定外だったが 幸い被害もなかったし 176 00:11:21,350 --> 00:11:23,350 おおむね 計画どおりだ》 177 00:11:23,350 --> 00:11:27,520 それにしても ずいぶん 遠回りな方法をとりましたね。 178 00:11:27,520 --> 00:11:30,690 (ユキ)生ぬるい世界に 力のない人間ども。 179 00:11:30,690 --> 00:11:35,030 セイカ様ならば あらゆることが 望むままだと思うのですが…。 180 00:11:35,030 --> 00:11:38,030 (セイカ)忘れたか ユキ。 前世の僕は 181 00:11:38,030 --> 00:11:41,700 その力のない人間の策略によって 殺されたことを。 182 00:11:41,700 --> 00:11:45,040 それは…。 ユキ 僕はね 183 00:11:45,040 --> 00:11:48,040 今生では そっち側の人間になりたいんだ。 184 00:11:48,040 --> 00:11:51,640 大多数の弱い人間の その1人にね。 185 00:11:53,640 --> 00:11:55,650 (セイカ)今度こそ 狡猾に生きる。 186 00:11:55,650 --> 00:11:57,650 もう失敗しない。 187 00:12:00,820 --> 00:12:03,490 《セイカ:そして春が訪れた…》 188 00:12:03,490 --> 00:12:06,660 (ルフト)忘れ物はないか? (セイカ)大丈夫だよ。 189 00:12:06,660 --> 00:12:09,990 留守にしている 父上からの伝言だよ。 190 00:12:09,990 --> 00:12:12,830 (ルフト)しっかりやれと。 うん。 191 00:12:12,830 --> 00:12:15,830 ふあああ…。 (ルフト)セイカを 守ってやってくれよ イーファ。 192 00:12:15,830 --> 00:12:18,670 んっ! は はい! ルフト様。 193 00:12:18,670 --> 00:12:22,010 また遅くまで 勉強させていたのか セイカ。 194 00:12:22,010 --> 00:12:24,840 そりゃあ もちろん。 試験に合格しなきゃ 195 00:12:24,840 --> 00:12:27,510 学園には入学できないからね。 196 00:12:27,510 --> 00:12:29,850 あんまり根つめないようにな。 197 00:12:29,850 --> 00:12:32,180 (ルフト)まあ ここからロドネアまで 198 00:12:32,180 --> 00:12:35,020 7日間は馬車だから その間は…。 199 00:12:35,020 --> 00:12:38,020 もちろん 勉強だよ。 ええぇ~!? 200 00:12:38,020 --> 00:12:41,860 (セイカ)そろそろ行くよ ルフト兄。 (ルフト)気をつけるんだぞ。 201 00:12:41,860 --> 00:12:45,200 休暇には 顔を見せてくれよ。 考えておくね。 202 00:12:45,200 --> 00:12:47,200 フフフッ…。 (馬のいななき) 203 00:12:51,130 --> 00:12:53,140 (セイカ)イーファ。 204 00:12:53,140 --> 00:12:55,140 これ つけてくれる? 205 00:12:55,140 --> 00:12:58,840 わっ なんで!? もらっていいの? (セイカ)ああ。 206 00:13:00,810 --> 00:13:04,980 フフッ ありがとう 大事にするね! 207 00:13:04,980 --> 00:13:09,320 それ全部 魔法石だから 精霊が寄ってくると思うよ。 208 00:13:09,320 --> 00:13:12,820 そうなんだ~。 《セイカ:イーファの次なる目標は 209 00:13:12,820 --> 00:13:15,830 安定して 精霊の魔法を使うことだ。 210 00:13:15,830 --> 00:13:19,830 イーファの力が増せば 僕にとっても好都合だしね》 211 00:13:19,830 --> 00:13:24,170 楽しみだな~! どう? セイカくんは? 212 00:13:24,170 --> 00:13:26,370 えっ? そうだな…。 213 00:13:28,340 --> 00:13:30,540 (セイカ)僕も楽しみだよ。 214 00:13:33,510 --> 00:13:35,510 んんん…。 215 00:13:35,510 --> 00:13:38,180 セイカくん まだ気分悪い? 216 00:13:38,180 --> 00:13:41,350 悪い…。 《すっかり忘れてた…。 217 00:13:41,350 --> 00:13:43,520 僕 馬車ダメなんだった…。 218 00:13:43,520 --> 00:13:45,520 前世でもそうだった…。 219 00:13:45,520 --> 00:13:48,190 牛に比べて 馬は早すぎるんだよ》 220 00:13:48,190 --> 00:13:50,190 どうしたら…。 《酔うに決まってる…》 221 00:13:52,130 --> 00:13:54,130 (イーファ)あ ほら! 222 00:13:54,130 --> 00:13:58,030 もうすぐだよ! わあ~! 223 00:14:00,300 --> 00:14:04,140 《魔法を 究めんとする者たちが集う城塞。 224 00:14:04,140 --> 00:14:06,840 学園都市 ロドネア》 225 00:14:13,820 --> 00:14:17,150 そろそろ 到着したころか…。 226 00:14:17,150 --> 00:14:19,160 《もう12年…。 227 00:14:19,160 --> 00:14:23,160 あの子がここへやって来て そんなに経つか…》 228 00:14:23,160 --> 00:14:25,330 (雨の音) 229 00:14:25,330 --> 00:14:31,000 ~ 230 00:14:31,000 --> 00:14:33,500 ん… おい! 231 00:14:33,500 --> 00:14:38,840 ~ 232 00:14:38,840 --> 00:14:40,840 《ブレーズ:ギルベルトの子?》 233 00:14:40,840 --> 00:14:44,680 《弟のギルベルトは 変わり者だった。 234 00:14:44,680 --> 00:14:47,350 自由奔放で貴族らしさもない…。 235 00:14:47,350 --> 00:14:49,350 広い世界を見たいと 236 00:14:49,350 --> 00:14:53,120 学園を卒業すると冒険者になった。 237 00:14:53,120 --> 00:14:57,020 だが ギルベルトは 魔族領で消息を絶った》 238 00:14:58,960 --> 00:15:03,130 《ブレーズ:この国では珍しい 黒い髪に黒い瞳をした赤ん坊。 239 00:15:03,130 --> 00:15:07,140 1歳のころには魔法を使い始めた。 240 00:15:07,140 --> 00:15:10,140 そんなセイカを見て ルフトは距離を置き 241 00:15:10,140 --> 00:15:12,980 グライは敵意を持つようになった。 242 00:15:12,980 --> 00:15:18,150 まさかギルベルトと魔族の間に… そう疑った…。 243 00:15:18,150 --> 00:15:21,650 だが しかし… セイカには魔力がなかった》 244 00:15:23,650 --> 00:15:25,660 《ブレーズ:あれはファイヤーボールではない。 245 00:15:25,660 --> 00:15:28,560 おそらく 何か鉱物が燃焼したもの…》 246 00:15:30,490 --> 00:15:35,330 《ブレーズ:あのエルダーニュート騒ぎも 奇妙といえば奇妙だ。 247 00:15:35,330 --> 00:15:39,130 しかも あれはまるで 毒殺されたようだった》 248 00:15:41,170 --> 00:15:43,170 《グライには悪いことをしたが 249 00:15:43,170 --> 00:15:46,840 セイカを帝国軍にやるには 危険すぎる。 250 00:15:46,840 --> 00:15:50,010 セイカの危うさは 環境しだいで 251 00:15:50,010 --> 00:15:54,950 国を守る勇者にも 人を滅ぼす魔王にもなり得る…。 252 00:15:54,950 --> 00:15:59,960 かつてギルベルトが 学園はいい所だと言っていた。 253 00:15:59,960 --> 00:16:04,460 願わくば 今もそうであらんことを祈る》 254 00:16:06,960 --> 00:16:08,960 (馬のいななき) 255 00:16:11,800 --> 00:16:15,470 はああ~。 セイカくんにも弱点があるんだね。 256 00:16:15,470 --> 00:16:18,310 意外! 人間だからね…。 257 00:16:18,310 --> 00:16:21,310 (セイカ)あっ イーファの部屋は 隣にとってるよ。 258 00:16:21,310 --> 00:16:25,510 ん… そうなんだ…。 (セイカ)どうかした? 259 00:16:27,480 --> 00:16:30,990 私の今のご主人って セイカくんなんだよね? 260 00:16:30,990 --> 00:16:32,990 んあ~ そうみたい。 261 00:16:32,990 --> 00:16:35,090 証明書っぽいものもらったよ 父上から…。 262 00:16:37,330 --> 00:16:40,830 そ その… セイカくん…。 263 00:16:40,830 --> 00:16:45,130 こ 今夜… こっちに来たほうがいい? 264 00:16:47,170 --> 00:16:49,670 えっ なんで? んっ…。 265 00:16:49,670 --> 00:16:52,110 (セイカ)ああ~ 食事の話? 266 00:16:52,110 --> 00:16:54,780 ごめん 僕 食欲なくて。 はああ…。 267 00:16:54,780 --> 00:16:58,450 (セイカ)イーファ 適当に済ませてきてよ。 は…。 268 00:16:58,450 --> 00:17:02,450 じゃあ 何か食べられそうなもの 買って来るね。 269 00:17:02,450 --> 00:17:04,550 お願い。 うん…。 270 00:17:08,460 --> 00:17:10,460 はああ~! まったく! 271 00:17:10,460 --> 00:17:13,300 身の程知らずにも ほどがあります あの娘! 272 00:17:13,300 --> 00:17:17,470 えっ? セイカ様のご寵愛を受けようなどと! 273 00:17:17,470 --> 00:17:19,470 ただの従者の分際で! 274 00:17:19,470 --> 00:17:22,810 えっ そういう意味だったの? 今のって? 275 00:17:22,810 --> 00:17:24,810 あ そっか…。 276 00:17:24,810 --> 00:17:27,980 イーファ 結構身分を意識している ふしがあるからなぁ。 277 00:17:27,980 --> 00:17:30,810 そういうの 気にしないでほしいんだけど。 278 00:17:30,810 --> 00:17:32,820 そうじゃないですよ セイカ様! 279 00:17:32,820 --> 00:17:37,990 あの娘 セイカ様にベタぼれですよ! ベタぼれです! 280 00:17:37,990 --> 00:17:40,160 奴隷の身分を逆に利用して 281 00:17:40,160 --> 00:17:44,660 あわよくば抱かれよう という腹づもりなんですよ! 282 00:17:44,660 --> 00:17:46,660 ええ? まさか~。 283 00:17:46,660 --> 00:17:49,330 本当です ユキにはわかります。 284 00:17:49,330 --> 00:17:53,270 ほ~う? 妖風情が 人の心の何を知るか。 285 00:17:53,270 --> 00:17:55,440 少なくともセイカ様よりは 286 00:17:55,440 --> 00:17:58,780 わかっているつもりです 女心とか! 287 00:17:58,780 --> 00:18:02,450 どうせ僕には 女心なんてわかりませんよ~。 288 00:18:02,450 --> 00:18:05,450 すねないでくださいよ~ セイカ様~。 289 00:18:05,450 --> 00:18:08,450 ちゃんと勉強しないと 苦労しますよ? 290 00:18:08,450 --> 00:18:12,290 《そんな勉強 勘弁してくれ》 291 00:18:12,290 --> 00:18:15,130 (鳥のさえずり) 292 00:18:15,130 --> 00:18:17,290 わああ~! 293 00:18:17,290 --> 00:18:19,300 まるでお城みたいだね~! 294 00:18:19,300 --> 00:18:21,800 んっ? どうしたの? 295 00:18:21,800 --> 00:18:24,970 《なんだろう? この妙な力のよどみは…。 296 00:18:24,970 --> 00:18:29,470 まぁ 魔法の学園だし 何があっても不思議はないが…》 297 00:18:29,470 --> 00:18:32,140 いや なんでもない。 298 00:18:32,140 --> 00:18:35,980 (カレン先生)入学試験を受ける方は こちらで~す! 299 00:18:35,980 --> 00:18:38,480 (カレン先生)順番に 並んでくださ~い! 300 00:18:41,820 --> 00:18:43,820 セイカ・ランプローグです。 301 00:18:43,820 --> 00:18:47,990 まあ あのランプローグ伯爵家の ご子息でいらっしゃいますか。 302 00:18:47,990 --> 00:18:50,930 マジかよ。 ランプローグって あの有名な? 303 00:18:50,930 --> 00:18:54,100 今のうちに仲よくなっておいた ほうがいいんじゃないか? 304 00:18:54,100 --> 00:18:56,930 (カレン先生)お連れの方は? イーファです。 305 00:18:56,930 --> 00:18:59,600 (カレン先生)苗字は? ありません…。 306 00:18:59,600 --> 00:19:01,600 平民の方ですか? 307 00:19:01,600 --> 00:19:05,280 いえ 身分は セイカくん… 様の 奴隷です。 308 00:19:05,280 --> 00:19:08,110 奴隷? 学園の生徒に? (ざわめき) 309 00:19:08,110 --> 00:19:10,110 (カレン先生)では こちらに手を。 310 00:19:10,110 --> 00:19:13,280 これは? (カレン先生)魔力を測る道具です。 311 00:19:13,280 --> 00:19:17,290 四属性すべてに適性があると 白く輝くんですよ。 312 00:19:17,290 --> 00:19:19,620 まだ見たことありませんが。 313 00:19:19,620 --> 00:19:24,630 《この世界には 四属性魔法という 独自の魔法体系がある。 314 00:19:24,630 --> 00:19:29,470 火 水 風 土に系統分類する。 315 00:19:29,470 --> 00:19:32,300 それに加えて 光と闇属性もあるが 316 00:19:32,300 --> 00:19:38,140 なんとなく 僕の開発した 陰陽五行の術に近い気がする》 317 00:19:38,140 --> 00:19:40,540 先にいいよ。 うん。 318 00:19:44,480 --> 00:19:46,480 うわあ…。 319 00:19:48,490 --> 00:19:51,090 弱いですが 火と風に属性があります。 320 00:19:53,160 --> 00:19:55,860 では 次お願いします。 はい。 321 00:20:00,000 --> 00:20:03,500 えっと… これは… すみません もう一度…。 322 00:20:03,500 --> 00:20:06,670 あ もしかして 光か闇に適性が? 323 00:20:06,670 --> 00:20:10,340 この魔法具は 四属性にしか反応しなくて…。 324 00:20:10,340 --> 00:20:13,510 いえ 僕には 魔力がないらしいので。 325 00:20:13,510 --> 00:20:15,510 (ざわめき) 326 00:20:15,510 --> 00:20:18,850 もしかして 魔力がないと 受験できませんか? 327 00:20:18,850 --> 00:20:21,850 いえ ただの事前確認なので できますが…。 328 00:20:21,850 --> 00:20:23,850 (セイカ)じゃあ 問題ないです。 329 00:20:23,850 --> 00:20:26,360 どうせ コネで 合格するつもりでしょ。 330 00:20:26,360 --> 00:20:30,360 貴族野郎が。 奴隷を はべらせて何しに来たんだ? 331 00:20:30,360 --> 00:20:32,530 んん~。 332 00:20:32,530 --> 00:20:34,700 (セイカ)イーファ 火が漏れてるよ。 333 00:20:34,700 --> 00:20:37,200 へっ? あ わわわわ! 334 00:20:37,200 --> 00:20:39,870 はぁ…。 (アミュ)うるさい! 335 00:20:39,870 --> 00:20:42,370 受付する気がないなら どいて! 336 00:20:42,370 --> 00:20:49,210 ~ 337 00:20:49,210 --> 00:20:51,480 (アミュ)アミュ 平民。 338 00:20:51,480 --> 00:20:53,480 はい ではこちらに。 339 00:20:56,990 --> 00:20:58,990 うわああ! 340 00:20:58,990 --> 00:21:01,490 ええぇ!? これは四属性!? 341 00:21:01,490 --> 00:21:03,660 (アミュ)もういいでしょ? 342 00:21:03,660 --> 00:21:06,830 四属性って言ったか? しかも あんなに強く…。 343 00:21:06,830 --> 00:21:09,170 平民だよね? 344 00:21:09,170 --> 00:21:11,840 (セイカ)あの…。 なに? 345 00:21:11,840 --> 00:21:14,340 えっと… ありがとう。 346 00:21:14,340 --> 00:21:18,680 なにが? 言っておくけど アンタの味方したわけじゃないから。 347 00:21:18,680 --> 00:21:21,010 有象無象がうるさかっただけ。 348 00:21:21,010 --> 00:21:24,180 それに アンタ ムカつくのよ。 349 00:21:24,180 --> 00:21:28,020 魔力も使えないヤツが 学園に来るなんて迷惑。 350 00:21:28,020 --> 00:21:30,850 (アミュ)どうせ家の力で 合格するんでしょうけど。 351 00:21:30,850 --> 00:21:33,550 せめて アタシの邪魔だけは しないでちょうだい。 352 00:21:35,530 --> 00:21:37,530 《驚いた…。 353 00:21:37,530 --> 00:21:39,530 髪の色こそ違うが 354 00:21:39,530 --> 00:21:43,200 前世で見知った顔に よく似ている…》 355 00:21:43,200 --> 00:21:45,200 (アミュ)フン…。 356 00:21:45,200 --> 00:21:47,200 《セイカ:実に興味深い…》 357 00:21:55,140 --> 00:21:57,140 (フィオナ)ん…。 358 00:23:30,340 --> 00:23:32,540 (ボル・ボフィス)ガレオスよ…。 (ガル・ガレオス)はっ! 359 00:23:35,350 --> 00:23:38,150 (ボル・ボフィス)勇者を つぶすのだ…。