1 00:00:01,986 --> 00:00:05,489 (セイカ)入学式の在校生総代を 僕が… ですか? 2 00:00:05,489 --> 00:00:08,826 (学園長)学生にとっては 名誉なことさ。 3 00:00:08,826 --> 00:00:11,829 官吏への登用にも有利になる。 4 00:00:11,829 --> 00:00:14,331 まあ お前さんが そのようなものに→ 5 00:00:14,331 --> 00:00:17,001 頓着するとは 思わないが。 6 00:00:17,001 --> 00:00:20,671 それが 普通の学生というものさ。 7 00:00:20,671 --> 00:00:23,173 (セイカ)ええ そうでしょうね。 8 00:00:27,344 --> 00:00:30,014 (ユキ)セイカ様 よろしかったのですか? 9 00:00:30,014 --> 00:00:32,182 総代など 引き受けてしまって。 10 00:00:32,182 --> 00:00:34,685 ああ いいんだよ。 11 00:00:34,685 --> 00:00:37,521 また 目立つことに なってしまいますが。 12 00:00:37,521 --> 00:00:40,357 こんなものは 目立つうちに入らないよ。 13 00:00:40,357 --> 00:00:42,359 ごく普通なことさ。 14 00:00:42,359 --> 00:00:44,361 この頃 思うんだ。 15 00:00:44,361 --> 00:00:47,865 僕は 前世で あんな死に方をしたせいで→ 16 00:00:47,865 --> 00:00:50,701 少し 臆病に なっていたんじゃないかって。 17 00:00:50,701 --> 00:00:54,371 自分の代わりに 最強になってくれる者なんて→ 18 00:00:54,371 --> 00:00:57,541 わざわざ 探す必要は なかったんじゃないかと。 19 00:00:57,541 --> 00:00:59,543 あ…。 20 00:00:59,543 --> 00:01:02,646 別に あの子たちに出会えたことを→ 21 00:01:02,646 --> 00:01:04,648 後悔しているわけじゃないよ。 22 00:01:04,648 --> 00:01:06,984 学園は いい場所だ。 23 00:01:06,984 --> 00:01:09,653 いずれ始まる 冒険者の生活にも→ 24 00:01:09,653 --> 00:01:11,655 興味がある。 25 00:01:11,655 --> 00:01:13,657 ただ これからは→ 26 00:01:13,657 --> 00:01:15,993 もっと 普通にしていようと思うんだ。 27 00:01:15,993 --> 00:01:18,662 目立つことに 神経質になるのではなく→ 28 00:01:18,662 --> 00:01:21,332 もっと 普通の人間のようにね。 29 00:01:21,332 --> 00:01:23,500 ならば セイカ様は→ 30 00:01:23,500 --> 00:01:25,669 今 迫る敵に対しても→ 31 00:01:25,669 --> 00:01:27,671 立ち向かうのではなく→ 32 00:01:27,671 --> 00:01:31,008 普通の人間のように 逃げるおつもりなのですか? 33 00:01:31,008 --> 00:01:34,178 ああ… あれはなんとかするよ。 34 00:01:34,178 --> 00:01:36,513 セイカ様…。 35 00:01:36,513 --> 00:01:40,184 普通の人間は そのようなことは できないのですよ。 36 00:01:40,184 --> 00:01:43,353 仕方ないだろう もう 関わってしまったんだ。 37 00:01:43,353 --> 00:01:47,024 それに… 僕には容易なことだ。 38 00:01:47,024 --> 00:01:50,194 誰の仕業かわからなければ 問題ないさ。 39 00:01:50,194 --> 00:01:53,030 セイカ様…。 40 00:01:53,030 --> 00:01:56,033 (セイカ)ユキ 僕から離れるなよ。 41 00:01:56,033 --> 00:01:59,336 これから少々 慌ただしくなる。 42 00:03:43,340 --> 00:03:46,009 《ゾルムネム:ここは ただの一都市にすぎない。 43 00:03:46,009 --> 00:03:49,513 魔法を学ぶ人間が 少し多くいるだけで→ 44 00:03:49,513 --> 00:03:52,349 モンスターを狩る冒険者や→ 45 00:03:52,349 --> 00:03:55,519 帝国軍の精鋭が 常駐しているわけでもない。 46 00:03:55,519 --> 00:03:58,188 勇者も まだ子どもだ。 47 00:03:58,188 --> 00:04:01,625 このパーティの 脅威になる者はいない…。 48 00:04:01,625 --> 00:04:03,961 だから この恐怖は→ 49 00:04:03,961 --> 00:04:06,463 重圧によるものだろう》 50 00:04:08,465 --> 00:04:11,635 (ゾルムネム)いよいよ 旅の目的を果たす時が来た。 51 00:04:11,635 --> 00:04:14,972 我々は これから 勇者を亡き者とする。 52 00:04:14,972 --> 00:04:17,474 手はずを確認しておこう。 53 00:04:17,474 --> 00:04:20,811 んっ…。 学園の四方から→ 54 00:04:20,811 --> 00:04:24,815 生徒を追い込み 中央の本陣付近で合流した後→ 55 00:04:24,815 --> 00:04:27,985 そのまま さらなる殺りくを行う。 56 00:04:27,985 --> 00:04:30,487 勇者らしき者を見つけた場合→ 57 00:04:30,487 --> 00:04:32,489 その時点で 各人が→ 58 00:04:32,489 --> 00:04:34,992 専用の魔道具で合図を送る。 59 00:04:34,992 --> 00:04:37,828 もし 勇者を見つけられなくても→ 60 00:04:37,828 --> 00:04:41,164 騒動が起これば おびき出すことができるだろう。 61 00:04:41,164 --> 00:04:44,001 必ず 皆で正義を果たそう。 62 00:04:44,001 --> 00:04:47,004 魔族と我々の未来のために。 63 00:04:47,004 --> 00:04:50,507 そして ひとりも欠けることなく→ 64 00:04:50,507 --> 00:04:52,676 皆で 故郷に帰ろう。 65 00:04:52,676 --> 00:04:54,678 フフッ! 66 00:04:54,678 --> 00:04:56,680 (ロ・ニ)ねぇ隊長 僕なんだか→ 67 00:04:56,680 --> 00:04:58,849 うまくいきそうな 気がしてきたよ。 68 00:04:58,849 --> 00:05:00,784 ああ。 69 00:05:00,784 --> 00:05:03,453 (ロ・ニ)ミーデやディーたちも やる気満々だし→ 70 00:05:03,453 --> 00:05:06,957 それに 僕たちなら 誰にも負けないよ。 71 00:05:06,957 --> 00:05:09,293 そうだよね ムデレヴ? 72 00:05:09,293 --> 00:05:12,296 (ムデレヴ)うむ よい心持ちであるな。 73 00:05:12,296 --> 00:05:14,965 心をこそ 堅に保つ。 74 00:05:14,965 --> 00:05:17,634 大事を成すためには 必要なことよ。 75 00:05:17,634 --> 00:05:20,470 心が脆なれば 武に限らず→ 76 00:05:20,470 --> 00:05:23,140 何ごとも うまくいかぬでなぁ。 77 00:05:23,140 --> 00:05:26,643 (ピリスラリア)んん… それ6回は聞いた。 78 00:05:26,643 --> 00:05:30,147 (ガル・ガニス)そう何度も言わなくても わかってるっすよ。 79 00:05:30,147 --> 00:05:32,482 (ムデレヴ)何度 聞いてもよいものだろう。 80 00:05:32,482 --> 00:05:34,818 (ピリスラリア)うるさい。 (ロ・ニ)まぁまぁ。 81 00:05:34,818 --> 00:05:36,820 行こう。 82 00:05:36,820 --> 00:05:38,822 ふん! 83 00:05:40,824 --> 00:05:43,327 《きっと 成し遂げられるだろう。 84 00:05:43,327 --> 00:05:46,663 このパーティなら》 85 00:05:46,663 --> 00:05:53,003 ♬~ 86 00:05:53,003 --> 00:05:57,507 霧? 城壁の外にはこんな霧は…。 87 00:05:57,507 --> 00:05:59,610 計画は変えられねぇ。 88 00:06:02,946 --> 00:06:05,282 まぁ ないよりはマシだ。 89 00:06:05,282 --> 00:06:07,284 (笑い声) 90 00:06:07,284 --> 00:06:09,286 ⚟いいな 俺も行きたかった。 91 00:06:09,286 --> 00:06:11,955 (ガル・ガニス)チッ 平和ボケしてやがる。 ⚟ホント じゃあ今度一緒に行こうよ。 92 00:06:11,955 --> 00:06:16,126 悪く思うなよ 使命半ばで命を落とした→ 93 00:06:16,126 --> 00:06:18,295 兄上の代わりに→ 94 00:06:18,295 --> 00:06:21,098 俺が目的を 果たす! 95 00:06:24,301 --> 00:06:26,303 んっ!? 96 00:06:26,303 --> 00:06:28,305 なんだ これは? 97 00:06:31,808 --> 00:06:33,977 うまくいったみたいだね。 98 00:06:33,977 --> 00:06:36,480 でも… すごい霧だな。 99 00:06:36,480 --> 00:06:38,482 はぁ…。 100 00:06:38,482 --> 00:06:41,485 (ロ・ニ)まっ これくらいは 全然 平気だけどね。 101 00:06:41,485 --> 00:06:44,321 僕 方向感覚はいいからさ。 102 00:06:44,321 --> 00:06:47,324 この頃のロ・ニくんは 頼りになるね。 103 00:06:47,324 --> 00:06:49,326 あれ 起きてるの? 104 00:06:49,326 --> 00:06:51,328 うん…。 105 00:06:51,328 --> 00:06:55,499 でも なんだい 急に 君が僕を褒めるなんてさ。 106 00:06:55,499 --> 00:06:59,503 ロ・ニくん 強くなったなと思って。 107 00:06:59,503 --> 00:07:02,606 僕が? 変わってないよ。 108 00:07:02,606 --> 00:07:05,609 頑張ってるのは ミーデやディーたちだし→ 109 00:07:05,609 --> 00:07:09,112 僕自身は みんなの中で 一番弱いままだ。 110 00:07:09,112 --> 00:07:12,949 ううん もう私より強いと思う。 111 00:07:12,949 --> 00:07:16,119 モンスターの使い方が うまくなったし→ 112 00:07:16,119 --> 00:07:18,455 心の方も…。 113 00:07:18,455 --> 00:07:20,791 あははは そう? 114 00:07:20,791 --> 00:07:23,460 僕 村じゃ一番のテイマーだったんだ。 115 00:07:23,460 --> 00:07:26,129 だから 誰にも負けないと思ってた。 116 00:07:26,129 --> 00:07:28,965 けど 隊長やムデレヴに会って→ 117 00:07:28,965 --> 00:07:31,468 旅に出て いろんなことがあって→ 118 00:07:31,468 --> 00:07:34,471 性根を 叩き直された気分だよ。 119 00:07:34,471 --> 00:07:39,142 私も… 少し… 自信を持てるように… なった。 120 00:07:39,142 --> 00:07:43,480 君が 君だって 故郷で一番だったんだろう? 121 00:07:43,480 --> 00:07:48,151 こんな力 平和な場所では なんの役にも立たない。 122 00:07:48,151 --> 00:07:51,822 力と引き換えに いつも眠ってる私は…→ 123 00:07:51,822 --> 00:07:56,493 みんなに 迷惑ばかりかけてた。 124 00:07:56,493 --> 00:07:58,829 ん…。 でも→ 125 00:07:58,829 --> 00:08:02,432 今日 やっと胸を張れる 気がする…。 126 00:08:02,432 --> 00:08:06,103 お父さんとお母さんに 早く言いたい。 127 00:08:06,103 --> 00:08:09,106 勇者を倒したんだって。 128 00:08:09,106 --> 00:08:11,942 んっ! そうだね。 129 00:08:11,942 --> 00:08:14,244 じゃあ 早く済ませないとね。 130 00:08:17,948 --> 00:08:20,951 (草の揺れる音) 131 00:08:20,951 --> 00:08:25,455 行け! (シャドーウルフ)ガウ ワウ! 132 00:08:25,455 --> 00:08:28,792 にぃ…。 133 00:08:28,792 --> 00:08:31,795 あ なんだ? 戻れ! 134 00:08:31,795 --> 00:08:34,131 ガウガウ。 んん? 135 00:08:34,131 --> 00:08:38,468 (シャドーウルフ)ハッハッハッ…。 136 00:08:38,468 --> 00:08:40,971 はぁ…。 これは? 137 00:08:44,641 --> 00:08:46,643 人の姿がない…。 138 00:08:46,643 --> 00:08:49,980 もしやここは 誰も使わぬ場所なのか? 139 00:08:49,980 --> 00:08:52,282 これでは 騒ぎを起こせぬな…。 140 00:08:54,317 --> 00:08:56,486 んっ!? おぉっ! 141 00:08:56,486 --> 00:08:58,488 堅牢な棍棒に傷が? 142 00:08:58,488 --> 00:09:01,792 堅なる者よ さあ 名乗られよ! 143 00:09:06,763 --> 00:09:09,432 (メイベル)あなた 何? 144 00:09:09,432 --> 00:09:12,102 これなるはオーガ ムデレヴ。 145 00:09:12,102 --> 00:09:15,438 お主を 打ち倒す者よ。 146 00:09:15,438 --> 00:09:17,941 どこで雇われたの? 商会に→ 147 00:09:17,941 --> 00:09:19,943 あなたみたいなのは いなかった。 148 00:09:19,943 --> 00:09:22,779 商会? ガッハハハハ! 149 00:09:22,779 --> 00:09:25,115 何を言っているのか わからぬ。 150 00:09:25,115 --> 00:09:28,818 なんでもいい ここから先には 進ませない! 151 00:09:31,788 --> 00:09:34,124 はあぁ~! フッ! 152 00:09:34,124 --> 00:09:36,793 はっ! (ムデレヴ)ぐおっ! 153 00:09:36,793 --> 00:09:39,629 あっ! フッ! 154 00:09:39,629 --> 00:09:41,631 ぬぅ… フン! 155 00:09:41,631 --> 00:09:44,467 ふっ! てやぁ~ ガッハハハハ! 156 00:09:44,467 --> 00:09:46,469 防戦一方であるな。 157 00:09:46,469 --> 00:09:48,805 くっ… ふっ~! 158 00:09:48,805 --> 00:09:52,142 《この技は… ありえぬ…。 159 00:09:52,142 --> 00:09:54,144 一撃が重すぎる。 160 00:09:54,144 --> 00:09:56,479 それなのに この身のこなし。 161 00:09:56,479 --> 00:09:59,816 相手にとって 不足なし!》 162 00:09:59,816 --> 00:10:02,152 ふん! 《軽い!》 163 00:10:02,152 --> 00:10:04,154 ぬんっ! 164 00:10:08,158 --> 00:10:10,327 甘いわ! この程度…。 165 00:10:10,327 --> 00:10:12,329 甘いのは あなた。 166 00:10:12,329 --> 00:10:14,331 んっ? 167 00:10:14,331 --> 00:10:16,333 むぅ! 168 00:10:16,333 --> 00:10:19,336 私も これくらいできる おとなしくして。 169 00:10:19,336 --> 00:10:23,673 いや 悪いのだが… ふん! 170 00:10:23,673 --> 00:10:25,675 あっ! 171 00:10:25,675 --> 00:10:27,677 ゾルムネムが言うところには→ 172 00:10:27,677 --> 00:10:31,348 我には 全属性の 魔法耐性があるようでな。 173 00:10:31,348 --> 00:10:34,351 ガッハハハハハハ! 174 00:10:34,351 --> 00:10:38,188 からめ手など使わず 力で来るがよい! 175 00:10:38,188 --> 00:10:40,390 ぬん! 176 00:10:42,692 --> 00:10:44,694 はっ! 177 00:10:51,201 --> 00:10:53,203 んっ!? 178 00:10:53,203 --> 00:10:55,205 ふん…。 179 00:10:55,205 --> 00:10:57,407 面妖な…。 180 00:11:05,148 --> 00:11:07,651 (ガル・ガニス)ゾルさん? 181 00:11:07,651 --> 00:11:10,487 ここ集合場所じゃないっすよね。 182 00:11:10,487 --> 00:11:14,491 なぜかこっちに 足が向いちまったんすけど…。 183 00:11:14,491 --> 00:11:17,160 ああ 私も同じだ。 184 00:11:17,160 --> 00:11:19,162 あっ! 185 00:11:19,162 --> 00:11:22,832 ゾルムネム ガル・ガニス… なのか? 186 00:11:22,832 --> 00:11:25,168 (ロ・ニ)あれ みんな? 187 00:11:25,168 --> 00:11:27,170 (ピリスラリア)なんでここに? 188 00:11:27,170 --> 00:11:29,172 (ゾルムネム)お前たちもか? 189 00:11:29,172 --> 00:11:33,510 あぁ… それより… 人間が なんか変。 190 00:11:33,510 --> 00:11:36,846 やはりか こちらも同じだ。 191 00:11:36,846 --> 00:11:40,684 人を斬っても 何一つ 手ごたえがない。 192 00:11:40,684 --> 00:11:43,853 代わりにこのような 呪符が落ちていたが→ 193 00:11:43,853 --> 00:11:46,022 何かの魔法だろうか? 194 00:11:46,022 --> 00:11:48,692 あっ それ僕たちの方にも。 195 00:11:48,692 --> 00:11:50,694 我も同じよ。 196 00:11:50,694 --> 00:11:52,696 おれもっす。 197 00:11:55,198 --> 00:11:58,368 隊長 なんか普通じゃないよ これ。 198 00:11:58,368 --> 00:12:00,804 《異常な事態だ。 199 00:12:00,804 --> 00:12:03,473 このまま作戦を続けるのは…》 200 00:12:03,473 --> 00:12:06,309 撤退しよう。 (セイカ)こころせよ。 201 00:12:06,309 --> 00:12:10,981 あっ!? (セイカ)かはたれに来む童の→ 202 00:12:10,981 --> 00:12:13,483 牙もあらわに→ 203 00:12:13,483 --> 00:12:15,986 火を纏わむを。 204 00:12:15,986 --> 00:12:17,987 フッ…。 205 00:12:17,987 --> 00:12:22,492 (セイカ)これは 妖怪退治を生業としていた→ 206 00:12:22,492 --> 00:12:24,828 とある剣士が詠んだ歌でね。 207 00:12:24,828 --> 00:12:27,997 夕暮れ時の来客には気をつけろ。 208 00:12:27,997 --> 00:12:30,500 子どもの姿をした存在が→ 209 00:12:30,500 --> 00:12:32,502 突然に牙を剥き→ 210 00:12:32,502 --> 00:12:34,671 鬼火をまとうかもしれない…。 211 00:12:34,671 --> 00:12:36,673 そんな意味だよ。 212 00:12:36,673 --> 00:12:39,509 君たちも すぐには 気づかなかっただろう。 213 00:12:39,509 --> 00:12:43,680 ここらの人影が すべて僕の式神であることに。 214 00:12:43,680 --> 00:12:46,516 はっ!? 215 00:12:46,516 --> 00:12:48,852 あ~ でも そこのでっかいの。 216 00:12:48,852 --> 00:12:51,855 君が戦った相手だけは 本物だよ。 217 00:12:51,855 --> 00:12:53,857 強かったでしょ あの子。 218 00:12:53,857 --> 00:12:55,859 ふむ… わかるぞ。 219 00:12:55,859 --> 00:12:59,029 それなるは 堅なる者であるようだ。 220 00:12:59,029 --> 00:13:02,298 それも尋常ではないほどの…。 221 00:13:02,298 --> 00:13:06,302 相手としてこれ以上 望むべくもなし! 力比べっ。 222 00:13:06,302 --> 00:13:09,472 (風斬り音) 223 00:13:09,472 --> 00:13:12,809 はっ!? あれ 死んじゃった。 224 00:13:12,809 --> 00:13:15,311 呪詛への耐性が低すぎる。 225 00:13:15,311 --> 00:13:17,313 あっ…。 えぇ…。 226 00:13:17,313 --> 00:13:19,649 (セイカ)かつて 相見えた盗賊の頭は→ 227 00:13:19,649 --> 00:13:22,318 これを喰らっても 首から血を流しながら→ 228 00:13:22,318 --> 00:13:24,988 向かって来たというのに。 229 00:13:24,988 --> 00:13:27,991 まったく 鍛え方が足りないね。 230 00:13:27,991 --> 00:13:30,493 んっ! あっ ピリスラリア! 231 00:13:30,493 --> 00:13:32,996 やめろ…。 232 00:13:32,996 --> 00:13:34,998 死んで…。 233 00:13:38,001 --> 00:13:40,336 へぇ 邪眼か。 234 00:13:40,336 --> 00:13:42,839 その姿 トライアだな。 235 00:13:42,839 --> 00:13:45,175 人間の邪眼よりは 強力そうだ。 236 00:13:45,175 --> 00:13:47,177 けど残念。 237 00:13:47,177 --> 00:13:50,346 僕を石にはできないよ。 あっ…。 238 00:13:50,346 --> 00:13:52,682 それ コイツと勝負してみろ。 239 00:13:52,682 --> 00:13:55,852 召命。 240 00:13:55,852 --> 00:13:57,854 白蛇。 241 00:14:00,957 --> 00:14:02,959 (ピリスラリア)はっ…。 242 00:14:07,297 --> 00:14:09,299 んっ…。 243 00:14:09,299 --> 00:14:13,303 んっ くっ…。 244 00:14:13,303 --> 00:14:16,106 うっ うぅ… うっ…。 245 00:14:19,309 --> 00:14:21,978 ピリスラリア! どうだい。 246 00:14:21,978 --> 00:14:23,980 心の音すら 止めてしまう。 247 00:14:23,980 --> 00:14:26,983 強力な邪視は…。 にぃっ! 248 00:14:26,983 --> 00:14:30,487 だが その蛇の目は…。 249 00:14:30,487 --> 00:14:33,990 (セイカ)蛇の中には 第三の眼を持つ者がいるんだ。 250 00:14:33,990 --> 00:14:37,994 コイツは 白蛇という 年経た マムシの変化でね。 251 00:14:37,994 --> 00:14:40,497 鼻の近くで赤外線を…。 252 00:14:43,666 --> 00:14:46,169 グアァ グアアァ~! 253 00:14:51,508 --> 00:14:53,810 僕と 友達になろうよ。 254 00:14:56,679 --> 00:14:59,849 いつもこうして 僕が声をかけるだけで→ 255 00:14:59,849 --> 00:15:02,285 誰とでも 友達になれるんだ。 256 00:15:02,285 --> 00:15:05,622 ダメだ~ 逃げろ ロ・ニ! 257 00:15:05,622 --> 00:15:07,624 おっ えっ? 258 00:15:09,626 --> 00:15:11,961 なっ…。 ええ? 259 00:15:11,961 --> 00:15:16,132 何がしたかったんだ? ああ テイムでもしようとしたのかな。 260 00:15:16,132 --> 00:15:19,969 ハハッ 人の怨念で変化した妖に→ 261 00:15:19,969 --> 00:15:23,306 それは無茶だなぁ。 262 00:15:23,306 --> 00:15:25,808 《何もかもが尋常ではない。 263 00:15:25,808 --> 00:15:28,811 初めから わかっていた。 264 00:15:28,811 --> 00:15:32,815 あの化け物に挑んだことが 間違いだった…。 265 00:15:32,815 --> 00:15:35,818 ほんの わずかでも→ 266 00:15:35,818 --> 00:15:39,489 このパーティなら 勝てるかも しれないと思ったことが→ 267 00:15:39,489 --> 00:15:42,158 間違いだった…》 268 00:15:42,158 --> 00:15:44,160 ゾルさん。 んっ。 269 00:15:44,160 --> 00:15:46,162 俺が 隙を作ります…。 270 00:15:46,162 --> 00:15:48,998 その間に…。 ダメだ! 271 00:15:48,998 --> 00:15:52,001 お前が逃げろ 逃げるんだ。 272 00:15:52,001 --> 00:15:55,338 んっ! (ゾルムネム)お前は生き残れ。 273 00:15:55,338 --> 00:15:59,342 生き残って 同胞に伝えよ。 274 00:15:59,342 --> 00:16:03,947 視たんですね アイツは何者なんです? 275 00:16:03,947 --> 00:16:05,949 あれは…。 276 00:16:07,951 --> 00:16:10,620 魔王だ! 277 00:16:10,620 --> 00:16:12,956 はっ な 何を言って…。 278 00:16:12,956 --> 00:16:16,292 戻って伝えるのだ なんとしても! 279 00:16:16,292 --> 00:16:19,128 知っているよ 君たち→ 280 00:16:19,128 --> 00:16:21,130 勇者を倒しに来たんだよね。 281 00:16:21,130 --> 00:16:24,467 だけど残念 アミュは殺せないんだ。 282 00:16:24,467 --> 00:16:27,637 この僕が 守ってるのだからね。 283 00:16:27,637 --> 00:16:29,639 なっ!? 284 00:16:29,639 --> 00:16:31,975 誕生していたのだ…。 285 00:16:31,975 --> 00:16:34,811 最悪な形で…。 286 00:16:34,811 --> 00:16:39,315 最悪の魔王が 人間の側についた…。 287 00:16:39,315 --> 00:16:42,485 君たち もう終わりな感じ? 288 00:16:42,485 --> 00:16:45,154 行け 私が時間を稼ぐ。 289 00:16:45,154 --> 00:16:47,824 ダメだ ゾルさん アンタも…。 290 00:16:47,824 --> 00:16:49,826 二人は逃げられない。 291 00:16:49,826 --> 00:16:53,663 転移魔法に長けたお前なら 逃げられるやもしれない! 292 00:16:53,663 --> 00:16:57,667 私の 皆の覚悟を無駄にするな! 293 00:16:57,667 --> 00:16:59,836 うっ…。 じゃあ→ 294 00:16:59,836 --> 00:17:01,838 そろそろ 死んでくれるかな。 295 00:17:04,107 --> 00:17:07,110 早く行け ガニス! 296 00:17:07,110 --> 00:17:09,278 んん…。 297 00:17:09,278 --> 00:17:11,281 はぁっ! 298 00:17:11,281 --> 00:17:16,119 ♬~ 299 00:17:16,119 --> 00:17:18,121 くぅ…っ。 300 00:17:24,961 --> 00:17:27,063 はぁ… 一匹逃がしたか。 301 00:17:30,133 --> 00:17:33,636 (ガル・ガニス)ハァハァハァ…。 302 00:17:33,636 --> 00:17:36,472 クソッ チクショウ…。 303 00:17:36,472 --> 00:17:39,075 アイツが 魔王だと? 304 00:17:41,144 --> 00:17:44,647 そんな… そんなバカなことが…。 305 00:17:47,817 --> 00:17:51,154 ハァ… ハァ…。 306 00:17:51,154 --> 00:17:53,156 ハァ… ハァ…。 307 00:17:53,156 --> 00:17:56,159 うっ!? (草むらの音) 308 00:17:56,159 --> 00:17:58,661 んっ…。 309 00:17:58,661 --> 00:18:00,596 ゴホッ! 310 00:18:00,596 --> 00:18:04,100 なん… だ… これは? 311 00:18:04,100 --> 00:18:07,937 アイツの仕業か? 312 00:18:07,937 --> 00:18:10,940 あの… 魔王は…→ 313 00:18:10,940 --> 00:18:13,743 何… 者…。 314 00:18:18,948 --> 00:18:22,752 (セイカ)まっ 逃がしたところで 問題はないんだけどね。 315 00:18:25,621 --> 00:18:28,291 ユキは恐ろしいです セイカ様。 316 00:18:28,291 --> 00:18:30,793 んっ? セイカ様にとっては→ 317 00:18:30,793 --> 00:18:33,129 呪詛の媒介のある なしなど→ 318 00:18:33,129 --> 00:18:35,131 関係ないのでございますね。 319 00:18:35,131 --> 00:18:38,134 ただ ヒトガタのみであんな…。 320 00:18:38,134 --> 00:18:40,136 関係なくなんかないよ。 321 00:18:40,136 --> 00:18:42,805 相手の髪や血が使えないと→ 322 00:18:42,805 --> 00:18:46,142 いろいろ制限がかかるし それに→ 323 00:18:46,142 --> 00:18:48,478 少しだけ 面倒なんだ。 324 00:18:48,478 --> 00:18:50,480 んっ! (走る足音) 325 00:18:50,480 --> 00:18:52,482 ハァハァハァ…。 (セイカ)メイベル。 326 00:18:52,482 --> 00:18:54,650 セイカ アイツどこ! アイツ? 327 00:18:54,650 --> 00:18:56,652 商会の刺客が来たの。 328 00:18:56,652 --> 00:18:58,654 きっと 今も私を探してる! 329 00:18:58,654 --> 00:19:02,592 私が見つからなかったら 誰かが襲われるかも…。 330 00:19:02,592 --> 00:19:04,927 私が 止めないと。 331 00:19:04,927 --> 00:19:07,597 さっきも セイカが助けてくれたんでしょ? 332 00:19:07,597 --> 00:19:09,599 アイツの場所がわかるなら 教えて! 333 00:19:09,599 --> 00:19:11,601 みんなが 危険なの! 334 00:19:11,601 --> 00:19:13,603 《人払いのまじないは→ 335 00:19:13,603 --> 00:19:16,439 強い目的意識を 持つ人間には効かない。 336 00:19:16,439 --> 00:19:19,942 この子はずっと 商会が差し向ける刺客を→ 337 00:19:19,942 --> 00:19:22,779 警戒し続けていたんだな》 338 00:19:22,779 --> 00:19:24,947 メイベル 少し落ち着いて。 339 00:19:24,947 --> 00:19:28,451 真っ先に ほかの生徒のことを 心配したのかい? 340 00:19:28,451 --> 00:19:30,953 なかなか できることじゃない。 341 00:19:30,953 --> 00:19:33,456 優しくて 勇気ある行動だよ。 342 00:19:33,456 --> 00:19:35,625 そんなことより アイツが! 343 00:19:35,625 --> 00:19:37,960 あれは 君への刺客じゃない。 344 00:19:37,960 --> 00:19:39,962 勇者を狙ってきたんだ。 345 00:19:39,962 --> 00:19:43,800 アミュを? それならやっぱり なんとかしないとっ! 346 00:19:43,800 --> 00:19:45,802 もう 終わったよ。 347 00:19:45,802 --> 00:19:47,970 だから 心配しなくていい。 えっ? 348 00:19:47,970 --> 00:19:51,140 もしかして セイカが倒したの? 349 00:19:51,140 --> 00:19:53,142 みんなには 内緒だよ。 350 00:19:53,142 --> 00:19:55,311 メイベル。 351 00:19:55,311 --> 00:20:01,984 ♬~ 352 00:20:01,984 --> 00:20:04,153 挨拶くらいで ビビってんの? 353 00:20:04,153 --> 00:20:06,656 別にビビッてないよ。 354 00:20:06,656 --> 00:20:10,326 (イーファ)えっ 私だったら すっごい緊張しちゃうのに。 355 00:20:10,326 --> 00:20:12,328 君の時は どうだった? 356 00:20:12,328 --> 00:20:15,665 ああ 新入生代表の時のこと? 357 00:20:15,665 --> 00:20:18,167 別に 緊張なんてしてなかったわよ。 358 00:20:18,167 --> 00:20:20,670 フッ あの頃は ちょっと斜に構えてたから→ 359 00:20:20,670 --> 00:20:24,006 挨拶なんてくだらない~ って思ってたのよ。 360 00:20:24,006 --> 00:20:26,843 今だったら 緊張すると思うわ。 361 00:20:26,843 --> 00:20:30,179 ふぅ~ん。 まあ デーモン騒ぎで→ 362 00:20:30,179 --> 00:20:32,515 挨拶も最後まで できなかったし。 363 00:20:32,515 --> 00:20:35,017 なんて言おうとしてたんだ? 364 00:20:35,017 --> 00:20:38,521 ええっと… 「あたしが この学園に来たのは→ 365 00:20:38,521 --> 00:20:40,690 ただ 強くなるためです。 366 00:20:40,690 --> 00:20:43,526 あたしが求めるものは 冒険者の強さです。 367 00:20:43,526 --> 00:20:46,696 モンスターを倒し 仲間を守れる強さ。 368 00:20:46,696 --> 00:20:49,699 求める強さは それぞれ違うでしょう。 369 00:20:49,699 --> 00:20:51,802 それでも 強さを求めるのなら→ 370 00:20:51,802 --> 00:20:56,539 あたしたちは 同じ目的を共有する仲間です。 371 00:20:56,539 --> 00:20:58,708 共に 頑張りましょう」。 372 00:20:58,708 --> 00:21:00,977 こんな感じだったかしら。 373 00:21:00,977 --> 00:21:02,979 いい挨拶だね。 374 00:21:02,979 --> 00:21:05,648 入学式で ちゃんと聞きたかったな。 375 00:21:05,648 --> 00:21:07,650 そう? 376 00:21:07,650 --> 00:21:09,652 《この子は知らない。 377 00:21:09,652 --> 00:21:13,322 あの襲撃が 自分を狙ったものだったことを。 378 00:21:13,322 --> 00:21:15,992 そして つい先日も→ 379 00:21:15,992 --> 00:21:18,160 同じようなことが 起こっていたことも…》 380 00:21:18,160 --> 00:21:20,830 じゃ そろそろ行くよ。 381 00:21:20,830 --> 00:21:23,833 セイカくん 頑張って。 頑張って。 382 00:21:23,833 --> 00:21:26,669 何を話すのか 楽しみにしてるわね。 383 00:21:26,669 --> 00:21:29,505 そんな期待されても困る。 384 00:21:29,505 --> 00:21:31,507 無難に済ませてくるよ。 (ドアの開く音) 385 00:21:31,507 --> 00:21:34,343 静まれっ! (ざわめき) 386 00:21:34,343 --> 00:21:36,345 我らは ディラック騎士団。 387 00:21:36,345 --> 00:21:39,682 主である グレヴィル候の命により参った! 388 00:21:39,682 --> 00:21:42,018 ここに アミュという娘はいるか! 389 00:21:42,018 --> 00:21:45,521 (アミュ)あの… アミュはあたしだけど…。 390 00:21:45,521 --> 00:21:48,190 どけ! あっ。 391 00:21:48,190 --> 00:21:51,193 冒険者クローデンの子 アミュだな。 392 00:21:51,193 --> 00:21:53,863 そうよ あたしになんの用? 393 00:21:53,863 --> 00:21:56,699 貴様には 帝国に背いた咎がある。 394 00:21:56,699 --> 00:21:59,535 貴様は 先日 学園を訪れた→ 395 00:21:59,535 --> 00:22:02,138 魔族領の特使を 殺害するという→ 396 00:22:02,138 --> 00:22:05,975 帝国への重大な 背信行為を行った。 397 00:22:05,975 --> 00:22:08,477 この事実を認めるな。 398 00:22:08,477 --> 00:22:10,980 えっ 何よ それ? 399 00:22:10,980 --> 00:22:13,149 この娘を 拘束しろ。 400 00:22:13,149 --> 00:22:15,318 えっ!? 401 00:22:15,318 --> 00:22:17,520 んっ…。