1 00:00:02,169 --> 00:00:05,172 (ディラック騎士団リーダー)貴様は 先日 学園を訪れた→ 2 00:00:05,172 --> 00:00:07,508 魔族領の特使を 殺害するという→ 3 00:00:07,508 --> 00:00:11,345 帝国への 重大な背信行為を行った。 4 00:00:11,345 --> 00:00:13,847 この事実を 認めるな。 5 00:00:13,847 --> 00:00:16,016 (アミュ)はぁ? 知らないわよ そんなの! 6 00:00:16,016 --> 00:00:18,518 あくまで認めぬか。 7 00:00:18,518 --> 00:00:20,687 この娘を拘束しろ! 8 00:00:20,687 --> 00:00:23,190 これより貴様を帝都まで 連行する。 さわらないで! 9 00:00:23,190 --> 00:00:25,359 (イーファ)まっ 待ってください! 10 00:00:25,359 --> 00:00:27,527 アミュちゃんは そんなこと…。 11 00:00:27,527 --> 00:00:30,364 (セイカ)メイベル イーファ やめなさい。 12 00:00:30,364 --> 00:00:34,368 アミュ 心配ないよ 君は無実なんだ。 13 00:00:34,368 --> 00:00:37,037 きっと すぐに解放してもらえるさ。 14 00:00:37,037 --> 00:00:39,206 え? なんだと 貴様! 15 00:00:39,206 --> 00:00:42,376 我らを 愚弄するか! 学生の分際で! 16 00:00:42,376 --> 00:00:46,713 やめろ! ここには 貴族の子女が在籍している。 17 00:00:46,713 --> 00:00:50,117 無用な争いは起こすな! 行くぞ。 18 00:00:52,719 --> 00:00:55,222 んっ…。 19 00:00:55,222 --> 00:00:57,224 ふっ…。 20 00:02:40,193 --> 00:02:44,698 魔族領からの特使を アミュが殺害… ですか。 21 00:02:44,698 --> 00:02:48,368 (学園長)魔族が ここに やってきたのは事実だが→ 22 00:02:48,368 --> 00:02:51,538 いったい 誰が 対処しちまったんだろうね。 23 00:02:51,538 --> 00:02:54,875 ふっ…。 で お前さんは→ 24 00:02:54,875 --> 00:02:58,712 みすみす生徒を奪われたアタシを 責めに来たのかい? 25 00:02:58,712 --> 00:03:01,982 いえ 帝国は無理筋な理由をつけて→ 26 00:03:01,982 --> 00:03:04,317 勇者を始末したいように思える。 27 00:03:04,317 --> 00:03:06,319 そのワケを 知りたいのです。 28 00:03:06,319 --> 00:03:09,990 帝国も 一枚岩ではないということさ。 29 00:03:09,990 --> 00:03:14,494 彼らは 決して単純な欲望で 動いているわけじゃない。 30 00:03:14,494 --> 00:03:17,831 ただ 政は複雑だ。 31 00:03:17,831 --> 00:03:20,167 ええ わかりますよ。 32 00:03:20,167 --> 00:03:24,337 今 あちこちから 宮廷に働きかけているところだ。 33 00:03:24,337 --> 00:03:26,840 このまま 朗報を待てばいい。 34 00:03:26,840 --> 00:03:30,677 滅多なことを 考えるんじゃないよ。 35 00:03:30,677 --> 00:03:34,681 滅多なこととはなんでしょう 先生。 36 00:03:34,681 --> 00:03:37,851 あっ…! その働きかけとやらは→ 37 00:03:37,851 --> 00:03:40,353 どれくらい 時間がかかるのでしょうか? 38 00:03:40,353 --> 00:03:42,856 あの子が 不審な死を遂げる前に→ 39 00:03:42,856 --> 00:03:45,692 確実に 助け出せるものなのでしょうか? 40 00:03:45,692 --> 00:03:48,361 んっ…。 失礼→ 41 00:03:48,361 --> 00:03:50,363 意地の悪い質問でしたね。 42 00:03:50,363 --> 00:03:54,201 先生も アミュのために 尽力していることは わかります。 43 00:03:54,201 --> 00:03:57,704 それについては感謝しています では…。 44 00:03:57,704 --> 00:03:59,906 んん…。 45 00:04:02,476 --> 00:04:04,478 大丈夫かな セイカくん。 46 00:04:04,478 --> 00:04:08,315 セイカがもし アミュを 連れ戻しに行くって決めたなら→ 47 00:04:08,315 --> 00:04:11,485 私も 一緒に行く。 うん そうだね。 48 00:04:11,485 --> 00:04:13,653 あっ セイカくん! (扉の開く音) 49 00:04:13,653 --> 00:04:15,655 どうするの これから? 50 00:04:15,655 --> 00:04:19,326 大丈夫 学園長が なんとかしてくれるって。 51 00:04:19,326 --> 00:04:22,162 じゃあ セイカくんは ここで待つつもり? 52 00:04:22,162 --> 00:04:24,831 アミュが かわいそう。 落ち着いて。 53 00:04:24,831 --> 00:04:28,168 僕たちで どうこうできる 問題じゃないだろう。 54 00:04:28,168 --> 00:04:30,337 ホントに待つの? 55 00:04:30,337 --> 00:04:32,339 ああ。 56 00:04:32,339 --> 00:04:36,510 (虫の鳴き声) 57 00:04:36,510 --> 00:04:38,512 召命。 58 00:04:38,512 --> 00:04:40,514 蛟。 59 00:04:42,682 --> 00:04:45,085 グオオォ~! 60 00:04:47,687 --> 00:04:50,357 見ろ 龍よ 僕を見ろ。 61 00:04:50,357 --> 00:04:52,859 今の僕は お前の主に不足か? 62 00:04:52,859 --> 00:04:55,028 龍よ! 63 00:04:55,028 --> 00:04:57,531 グオオォ~! 64 00:04:57,531 --> 00:05:00,300 ふっ…。 65 00:05:00,300 --> 00:05:03,970 グルルル…。 66 00:05:03,970 --> 00:05:06,640 まったく 面倒な妖だ。 67 00:05:06,640 --> 00:05:09,810 (ユキ)セイカ様 恐れながら申し上げます。 68 00:05:09,810 --> 00:05:14,147 この世界で狡猾に生きるものと 定めておられるのであれば→ 69 00:05:14,147 --> 00:05:18,985 此度 あの娘を救うことは 諦めるべきかと存じます。 70 00:05:18,985 --> 00:05:21,988 一応 理由を聞いておこう なぜだ? 71 00:05:21,988 --> 00:05:25,492 セイカ様が お力を振るおうとしている先は→ 72 00:05:25,492 --> 00:05:29,663 まさに この国を 動かしている者たちなのですよ。 73 00:05:29,663 --> 00:05:32,332 彼らに目をつけられれば→ 74 00:05:32,332 --> 00:05:34,334 前世と同じ目にあいかねないと→ 75 00:05:34,334 --> 00:05:37,337 ご自分でも おっしゃって いたではないですか。 76 00:05:37,337 --> 00:05:40,674 (セイカ)それがどうした? 勇者はひとりしかいない。 77 00:05:40,674 --> 00:05:44,678 力を目にした者など 消せばいいのさ。 78 00:05:44,678 --> 00:05:46,680 セイカ様…。 79 00:05:46,680 --> 00:05:50,183 なぜ それほどまでに お怒りなのですか? 80 00:05:53,687 --> 00:05:57,524 (ユキ)今一度 考え直そうとは 思われませんか? 81 00:05:57,524 --> 00:06:01,795 くどいな 妖風情が まだ 僕に意見するつもりか。 82 00:06:01,795 --> 00:06:04,130 ユキ。 いえ→ 83 00:06:04,130 --> 00:06:06,633 セイカ様が そう決めたのであれば→ 84 00:06:06,633 --> 00:06:10,470 ユキにはもう 申し上げることはございません。 85 00:06:10,470 --> 00:06:13,974 (セイカ)んっ。 86 00:06:13,974 --> 00:06:17,477 西へ向かえ 龍よ。 87 00:06:17,477 --> 00:06:20,480 グオオォ~! 88 00:06:32,993 --> 00:06:35,495 これから どうなるんだろう…。 89 00:06:35,495 --> 00:06:38,665 《イーファとメイベル 心配してるかな。 90 00:06:38,665 --> 00:06:41,167 もう一緒に→ 91 00:06:41,167 --> 00:06:44,170 冒険できないのかな。 92 00:06:44,170 --> 00:06:46,506 セイカ…》 93 00:06:46,506 --> 00:06:49,309 あっ! (足音) 94 00:06:51,344 --> 00:06:53,346 誰? 95 00:06:53,346 --> 00:06:56,016 あっ アンタ…。 96 00:06:56,016 --> 00:06:58,018 (風の音) 97 00:06:58,018 --> 00:07:04,791 ♬~ 98 00:07:04,791 --> 00:07:08,295 馬車だと時間がかかるが コイツならすぐだな。 99 00:07:14,634 --> 00:07:16,636 オン パンチャリカ ヴィディ ソワカ。 100 00:07:16,636 --> 00:07:34,321 ♬~ 101 00:07:34,321 --> 00:07:38,658 ああ そこにいたんだね アミュ。 102 00:07:38,658 --> 00:07:46,666 ♬~ 103 00:07:46,666 --> 00:07:49,836 あっ… 上空からとはいえ→ 104 00:07:49,836 --> 00:07:52,005 こうも あっさり侵入できるとは→ 105 00:07:52,005 --> 00:07:54,341 脆弱な城だな。 106 00:07:54,341 --> 00:07:56,843 なっ 侵入者!? 107 00:07:56,843 --> 00:07:59,846 止まれ 何者だ 止まれ! 108 00:08:02,449 --> 00:08:04,784 ぐぅ…。 109 00:08:04,784 --> 00:08:06,786 (笛の音) 110 00:08:12,792 --> 00:08:16,463 (衛兵)弓隊 放て! 111 00:08:16,463 --> 00:08:19,065 陽の相 「磁流雲の術」! 112 00:08:22,469 --> 00:08:24,637 矢が…。 とにかく 狙え! 113 00:08:24,637 --> 00:08:26,639 城内で 好きにさせるな! 114 00:08:26,639 --> 00:08:28,641 (矢を弾く音) 115 00:08:28,641 --> 00:08:30,810 鬱陶しいな…。 116 00:08:30,810 --> 00:08:32,812 《土の相》 117 00:08:32,812 --> 00:08:35,482 おっ? 《セイカ:「要石の術」》 118 00:08:35,482 --> 00:08:40,987 ♬~ 119 00:08:40,987 --> 00:08:43,156 たしか 牢屋はこっちだったはず。 120 00:08:43,156 --> 00:08:45,158 (衛兵リーダー)止まれ! ん? 121 00:08:45,158 --> 00:08:47,494 貴様は何者だ! 122 00:08:47,494 --> 00:08:50,163 何が目的で侵入した!? 123 00:08:50,163 --> 00:08:52,499 邪魔だ。 (衛兵たち)んっ…! 124 00:08:52,499 --> 00:08:54,501 (セイカ)道を空けよ。 125 00:08:54,501 --> 00:08:56,503 従うならば→ 126 00:08:56,503 --> 00:08:59,506 その方らの 命まではとらない。 127 00:08:59,506 --> 00:09:01,508 うっ… 放て! 128 00:09:06,613 --> 00:09:08,782 《火矢か 煩わしい…。 129 00:09:08,782 --> 00:09:10,950 陽火の相…。 130 00:09:10,950 --> 00:09:13,953 「皓焔の術」》 131 00:09:13,953 --> 00:09:19,125 うわ~! 132 00:09:19,125 --> 00:09:21,961 怯むな 放て! 133 00:09:21,961 --> 00:09:23,963 召命。 134 00:09:23,963 --> 00:09:25,965 鎌鼬。 135 00:09:28,968 --> 00:09:32,305 (叫び声) 136 00:09:32,305 --> 00:09:34,307 グルル…。 137 00:09:34,307 --> 00:09:36,309 ハッハハ…。 138 00:09:36,309 --> 00:09:38,611 んっ…! あぁ…。 139 00:09:40,647 --> 00:09:43,650 くっ! (衛兵たち)わあぁ~! 140 00:09:45,819 --> 00:09:48,655 ギャ~ ハッハ! (叫び声) 141 00:09:48,655 --> 00:09:50,857 ギャ~ ワ~! 142 00:10:03,002 --> 00:10:08,174 (足音) 143 00:10:08,174 --> 00:10:11,177 (セイカ)アミュ。 ん? 144 00:10:11,177 --> 00:10:13,179 えっ セイカ!? 145 00:10:13,179 --> 00:10:16,683 無事かい? 146 00:10:16,683 --> 00:10:18,685 どうやって ここまで? 147 00:10:18,685 --> 00:10:22,021 ちょっと無理矢理ね さあ 逃げよう。 148 00:10:22,021 --> 00:10:25,525 アンタ こんなことして どうなるか わかってんの! 149 00:10:25,525 --> 00:10:28,695 アンタの家族にも 迷惑がかかるかもしれないのよ! 150 00:10:28,695 --> 00:10:31,030 は…。 151 00:10:31,030 --> 00:10:33,700 これは 君の命に関わることなんだぞ。 152 00:10:33,700 --> 00:10:37,704 そんなのわかってるわよ 私は 大丈夫だから。 153 00:10:37,704 --> 00:10:40,373 きっと わかってもらえる。 154 00:10:40,373 --> 00:10:43,042 すぐに 出られるはず。 155 00:10:43,042 --> 00:10:46,546 だからアンタ 今すぐ帰んなさいよ! 156 00:10:46,546 --> 00:10:50,216 学園で待ってて あたしもすぐ戻るから。 157 00:10:50,216 --> 00:10:54,888 そうは ならないんだよ アミュ。 158 00:10:54,888 --> 00:10:57,557 え? 君は→ 159 00:10:57,557 --> 00:11:00,493 勇者だから。 160 00:11:00,493 --> 00:11:03,163 ゆっ…→ 161 00:11:03,163 --> 00:11:06,165 勇者…? 162 00:11:06,165 --> 00:11:09,168 そう おとぎ話の勇者だ。 163 00:11:09,168 --> 00:11:11,337 数百年に一度→ 164 00:11:11,337 --> 00:11:14,340 魔王と共に転生する 人間の英雄…。 165 00:11:14,340 --> 00:11:17,510 今回の勇者が君なんだよ アミュ。 166 00:11:17,510 --> 00:11:20,513 そっ そんなの…。 167 00:11:20,513 --> 00:11:23,683 君には 殺される理由があるんだ。 168 00:11:23,683 --> 00:11:27,520 力を持つ者は そうでない者から恐れられ→ 169 00:11:27,520 --> 00:11:30,356 疎まれ 排除される。 170 00:11:30,356 --> 00:11:32,358 いつの時代でも…。 171 00:11:32,358 --> 00:11:35,695 どんな世界でもそうだ。 172 00:11:35,695 --> 00:11:38,031 ん…。 173 00:11:38,031 --> 00:11:42,202 逃げよう アミュ ここにいたら謀殺されてしまう。 174 00:11:42,202 --> 00:11:45,705 早く 夜が明ける前に んっ! 175 00:11:45,705 --> 00:11:49,375 火土の相 鬼火の術! 176 00:11:49,375 --> 00:11:51,377 (足音) 177 00:11:51,377 --> 00:11:53,880 やあ。 178 00:11:53,880 --> 00:11:57,216 グライ兄。 179 00:11:57,216 --> 00:11:59,218 (グライ)んっ…。 180 00:11:59,218 --> 00:12:02,322 ずいぶんと 早い再会になったね。 181 00:12:02,322 --> 00:12:04,324 決闘でもするかい? 182 00:12:04,324 --> 00:12:07,160 まだ 約束を 果たせていなかったね。 183 00:12:07,160 --> 00:12:10,830 セイカ… お前はいったい…。 184 00:12:10,830 --> 00:12:13,633 (フィオナ)その必要はありませんわ。 んっ。 185 00:12:16,336 --> 00:12:18,338 (セイカ)フィオナか… そうか→ 186 00:12:18,338 --> 00:12:20,840 君は 視えていたんだな。 187 00:12:20,840 --> 00:12:22,842 今 この瞬間が…。 188 00:12:22,842 --> 00:12:25,678 此度の釈明でもしてくれるのか? 189 00:12:25,678 --> 00:12:28,681 それとも 外に控えさせている→ 190 00:12:28,681 --> 00:12:32,352 有象無象に 僕の相手をさせるかい? 191 00:12:32,352 --> 00:12:34,520 彼らは 邪魔が入らないよう→ 192 00:12:34,520 --> 00:12:36,856 見張らせているだけですわ。 193 00:12:36,856 --> 00:12:39,525 あなたを相手にする無謀さを→ 194 00:12:39,525 --> 00:12:41,861 わたくしは 理解しているつもりです。 195 00:12:41,861 --> 00:12:44,530 それでは なんのためにここに? 196 00:12:44,530 --> 00:12:47,033 疑問の説明に参りました。 197 00:12:47,033 --> 00:12:49,702 それくらいの誠意は 見せるつもりです。 198 00:12:49,702 --> 00:12:52,705 その方が わたくしの提案も→ 199 00:12:52,705 --> 00:12:55,208 受け入れてもらいやすく なるでしょうから。 200 00:12:55,208 --> 00:12:58,378 提案か ものは言いようだな。 201 00:12:58,378 --> 00:13:03,149 ではなぜ アミュは殺されようとしている。 202 00:13:03,149 --> 00:13:06,152 魔族という 明確な敵がいるのに→ 203 00:13:06,152 --> 00:13:09,989 自ら優位性を捨てるなど 不合理すぎる。 204 00:13:09,989 --> 00:13:13,660 かつてここも 小さな国でした。 205 00:13:13,660 --> 00:13:17,163 魔族との戦いでは 領民を戦力にし→ 206 00:13:17,163 --> 00:13:20,166 満足な戦術もとれませんでした。 207 00:13:20,166 --> 00:13:22,835 そんな中で現れた勇者は→ 208 00:13:22,835 --> 00:13:25,338 どれほど 頼もしかったでしょう。 209 00:13:25,338 --> 00:13:29,342 聖剣を手に 恐ろしい魔族と戦う英雄。 210 00:13:29,342 --> 00:13:33,012 まさに 希望の象徴だったでしょう。 211 00:13:33,012 --> 00:13:37,517 しかし今 帝国も魔族も軍備は整った。 212 00:13:37,517 --> 00:13:40,853 わかりますか セイカ様。 213 00:13:40,853 --> 00:13:45,525 勇者も魔王も すでに時代遅れの存在なのです。 214 00:13:45,525 --> 00:13:47,860 もはや勇者一人では→ 215 00:13:47,860 --> 00:13:50,863 都市の制圧も ままならないのです。 216 00:13:50,863 --> 00:13:53,533 あ…。 (セイカ)それが どうした? 217 00:13:53,533 --> 00:13:56,369 勇者を殺す理由が どこにある? 218 00:13:56,369 --> 00:13:59,205 使えないなら 捨て置けばいいだけだ。 219 00:13:59,205 --> 00:14:02,975 勇者は 存在するだけで→ 220 00:14:02,975 --> 00:14:05,812 戦争の火種となるのです。 221 00:14:05,812 --> 00:14:08,147 ですが 今はもう→ 222 00:14:08,147 --> 00:14:10,483 誰も戦争など望んでいません。 223 00:14:10,483 --> 00:14:13,653 おそらく 魔族も同じ考えでしょう。 224 00:14:13,653 --> 00:14:17,657 勇者を討つ 刺客を送ってくるのはそのため。 225 00:14:17,657 --> 00:14:21,661 彼らは 争いを優位に 進めたいのではなく→ 226 00:14:21,661 --> 00:14:23,663 火種を消したいのです。 227 00:14:23,663 --> 00:14:25,998 戦争の火種を。 228 00:14:25,998 --> 00:14:28,167 加えて言えば アミュさんが→ 229 00:14:28,167 --> 00:14:30,837 かつての勇者のような 強さを得ることは→ 230 00:14:30,837 --> 00:14:32,839 きっとないでしょう。 231 00:14:32,839 --> 00:14:35,174 あっ? なぜだ? 232 00:14:35,174 --> 00:14:39,679 あなたがいるからですよ… セイカ様。 233 00:14:39,679 --> 00:14:42,515 はっ!? 勇者の強さとは→ 234 00:14:42,515 --> 00:14:44,851 困難に打ち勝って得られるもの。 235 00:14:44,851 --> 00:14:47,353 強大な敵と 何度も戦って→ 236 00:14:47,353 --> 00:14:50,356 ようやく手にするものなのです。 237 00:14:50,356 --> 00:14:52,358 あなたは アミュさんに→ 238 00:14:52,358 --> 00:14:54,694 そのような状況を許しますか? 239 00:14:54,694 --> 00:14:58,698 帝城に攻め込んで来るほどに強く 優しいあなたが。 240 00:15:00,633 --> 00:15:04,137 あなたが勇者に執着する理由が 強さなら→ 241 00:15:04,137 --> 00:15:08,141 セイカ様の思うようには ならないと思います。 242 00:15:08,141 --> 00:15:10,476 だから なんだと言うつもりだ。 243 00:15:10,476 --> 00:15:13,980 僕の思いどおりにならないなら 見殺しにしろと? 244 00:15:13,980 --> 00:15:17,483 平和のために死ぬさまを おとなしく眺めてろと→ 245 00:15:17,483 --> 00:15:19,819 そう言いたいのか? 246 00:15:19,819 --> 00:15:23,489 そのようなこと わたくしは望んではいません。 247 00:15:23,489 --> 00:15:25,992 学園派閥の者たちは→ 248 00:15:25,992 --> 00:15:28,995 アミュさんを 守る方向で動いています。 249 00:15:28,995 --> 00:15:32,165 わたくしもそうです! 250 00:15:32,165 --> 00:15:36,335 セイカ様 わたくしの要求は一つです。 251 00:15:36,335 --> 00:15:39,338 今は 退いてください。 252 00:15:39,338 --> 00:15:43,176 アミュさんは わたくしの持つ力の すべてでもって→ 253 00:15:43,176 --> 00:15:45,178 無事に学園にお返しします。 254 00:15:45,178 --> 00:15:48,681 あなたが今夜の咎を 負うこともありません。 255 00:15:48,681 --> 00:15:50,850 だから どうか…。 256 00:15:50,850 --> 00:15:54,520 なるほどな 僕とアミュに会いたがったのは→ 257 00:15:54,520 --> 00:15:58,357 今 この時に その要求を するためだったんだな。 258 00:15:58,357 --> 00:16:01,461 あっ… ええそうです。 259 00:16:01,461 --> 00:16:05,298 たとえ短い間でも 友誼を結びたかった。 260 00:16:05,298 --> 00:16:07,633 覚えていらっしゃいますか? 261 00:16:07,633 --> 00:16:10,636 戦棋での約束を。 あっ…。 262 00:16:10,636 --> 00:16:13,639 ((負けた方は 勝った方の言うことを→ 263 00:16:13,639 --> 00:16:16,476 なんでも一つ 聞くのです)) 264 00:16:16,476 --> 00:16:18,477 ふっ…。 265 00:16:18,477 --> 00:16:20,480 (アミュ)せっ セイカ…。 266 00:16:20,480 --> 00:16:22,481 フィオナとアンタの兄貴は。 267 00:16:22,481 --> 00:16:25,485 アミュ 少し黙っていなさい。 んん…。 268 00:16:25,485 --> 00:16:30,323 君たちの いったい 何を信じろと言うんだ? 269 00:16:30,323 --> 00:16:33,659 はっ くっ…。 270 00:16:33,659 --> 00:16:35,995 セイカ お前! (フィオナ)わかりました。 271 00:16:35,995 --> 00:16:37,997 ならば結構です。 272 00:16:37,997 --> 00:16:40,833 どうぞ アミュさんを 連れて行ってください。 273 00:16:40,833 --> 00:16:44,170 グライ 表の警備を解きなさい。 274 00:16:44,170 --> 00:16:46,172 ああ…。 275 00:16:46,172 --> 00:16:48,174 セイカ…。 276 00:16:48,174 --> 00:16:50,176 何も言わなくていいよ。 277 00:16:50,176 --> 00:16:53,846 んっ…。 278 00:16:53,846 --> 00:16:56,682 (フィオナ)さあ どうぞこちらへ。 279 00:16:56,682 --> 00:17:00,186 馬車のところまで わたくしが案内いたしましょう。 280 00:17:05,124 --> 00:17:07,126 あちらの馬車になります。 281 00:17:07,126 --> 00:17:09,962 ラカナ自由都市へ 向かうといいでしょう。 282 00:17:09,962 --> 00:17:12,965 市長には すでに話をとおしてあります。 283 00:17:12,965 --> 00:17:15,801 食料や路銀も積んでおきました。 284 00:17:15,801 --> 00:17:18,137 アミュさんの剣も ちゃんとありますよ。 285 00:17:18,137 --> 00:17:21,307 (アミュ)うん。 さあ 行ってください。 286 00:17:21,307 --> 00:17:23,309 アミュ 行こう。 287 00:17:25,478 --> 00:17:27,813 これ ありがとう 助かったわ。 288 00:17:27,813 --> 00:17:29,815 気になさらないでください。 289 00:17:29,815 --> 00:17:32,151 えっ…。 牢にいる時→ 290 00:17:32,151 --> 00:17:34,820 フィオナとアンタの兄貴が来たのよ。 291 00:17:34,820 --> 00:17:39,158 絶対に出られるからって 励ましてくれたの。 292 00:17:39,158 --> 00:17:42,495 え…。 まだ 夜は冷えますし→ 293 00:17:42,495 --> 00:17:44,497 それは 持っていってください。 294 00:17:44,497 --> 00:17:47,166 ありがとう。 お元気で。 295 00:17:47,166 --> 00:17:50,336 またいつか 一緒にお話ししましょう。 296 00:17:50,336 --> 00:17:53,839 うん じゃあね フィオナ。 297 00:17:53,839 --> 00:17:57,343 さようなら アミュさん。 298 00:17:57,343 --> 00:18:00,780 それでは セイカ様。 299 00:18:00,780 --> 00:18:04,450 フィオナ 戯れにした約束とはいえ→ 300 00:18:04,450 --> 00:18:06,953 守れなくて 悪かった。 301 00:18:06,953 --> 00:18:08,955 お気になさらず。 302 00:18:08,955 --> 00:18:11,457 それでも約束は 約束だ。 303 00:18:11,457 --> 00:18:14,460 だからせめて これくらいはさせてくれ。 304 00:18:14,460 --> 00:18:16,462 なにを? 305 00:18:16,462 --> 00:18:22,134 ♬~ 306 00:18:22,134 --> 00:18:24,804 オン アパークロティ パダールス。 307 00:18:24,804 --> 00:18:27,607 サムディッシュティ イシュティカ アシュタン プールベン。 308 00:18:31,477 --> 00:18:35,648 ヴァルク ヘリー サメサンプラティ ラクシュ。 309 00:18:35,648 --> 00:18:37,650 サーダンヴァストゥ。 310 00:18:37,650 --> 00:18:39,986 パシュ アーティマン。 311 00:18:39,986 --> 00:18:45,157 ♬~ 312 00:18:45,157 --> 00:18:49,829 (ざわめき) 313 00:18:49,829 --> 00:18:53,100 ふ~ 一応これで 元に戻ったはずだ。 314 00:18:53,100 --> 00:18:56,002 なっ…。 315 00:18:56,002 --> 00:18:59,672 まったく 大変なことを してくれたものです。 316 00:18:59,672 --> 00:19:03,109 せっかく強大な魔物の襲撃が あったという体で→ 317 00:19:03,109 --> 00:19:05,277 収拾をつけようとしていたのに! 318 00:19:05,277 --> 00:19:08,781 いや違っ… よかれと思って。 319 00:19:08,781 --> 00:19:12,618 でも あなたらしいです。 320 00:19:12,618 --> 00:19:15,454 さあ もう行ってください。 321 00:19:15,454 --> 00:19:18,457 さようなら きっとまた→ 322 00:19:18,457 --> 00:19:20,559 会える時が来ることでしょう。 323 00:19:28,300 --> 00:19:32,638 セイカ… あたし 正直まだ飲み込めてないわ。 324 00:19:32,638 --> 00:19:35,474 あなたとフィオナが 話していたことも→ 325 00:19:35,474 --> 00:19:37,643 よく わからなかったし。 326 00:19:37,643 --> 00:19:40,146 あたし死ぬところだったの? 327 00:19:40,146 --> 00:19:43,315 勇者なのに 強くなれないの? 328 00:19:43,315 --> 00:19:45,985 わけわかんない 説明してよ! 329 00:19:45,985 --> 00:19:48,654 ああ…。 あっ 待って→ 330 00:19:48,654 --> 00:19:50,656 まずは帝都を離れなきゃ。 331 00:19:50,656 --> 00:19:52,658 すぐに出発しましょう。 332 00:19:52,658 --> 00:19:56,162 なあアミュ ひとつ聞いていいか? 333 00:19:56,162 --> 00:19:58,831 何? 334 00:19:58,831 --> 00:20:02,501 (セイカ)馬車って どうやって動かすんだ? 335 00:20:02,501 --> 00:20:04,503 (アミュ)はぁ? 336 00:20:08,340 --> 00:20:10,342 (影)フィオナ。 337 00:20:10,342 --> 00:20:12,845 (影)あれは 何者なのだ? 338 00:20:12,845 --> 00:20:16,348 あれほどの存在を 我は知らぬ。 339 00:20:16,348 --> 00:20:19,185 此度の魔王ですよ。 340 00:20:19,185 --> 00:20:21,520 魔王様… だと? 341 00:20:21,520 --> 00:20:25,858 なぜ魔王様が 勇者を守ろうとする? 342 00:20:25,858 --> 00:20:28,527 それは 彼にとって→ 343 00:20:28,527 --> 00:20:30,696 親しい人だからです。 344 00:20:30,696 --> 00:20:32,698 それだけで? 345 00:20:32,698 --> 00:20:35,868 お前に なぜそんなことがわかる? 346 00:20:35,868 --> 00:20:39,371 わかりますよ 幼い頃は→ 347 00:20:39,371 --> 00:20:42,708 何度も何度も この力を使い→ 348 00:20:42,708 --> 00:20:45,211 あの方に 会おうとしていたのですから。 349 00:20:45,211 --> 00:20:48,547 セイカ様は→ 350 00:20:48,547 --> 00:20:52,384 他人のために 力を振るわざるを得なくなる。 351 00:20:52,384 --> 00:20:54,386 たとえその先に→ 352 00:20:54,386 --> 00:20:57,089 破滅が待ち構えていると 知っていても…。 353 00:21:05,498 --> 00:21:08,801 そういう 優しい方なのです。 354 00:21:14,840 --> 00:21:17,510 (セイカ)は~…。 355 00:21:17,510 --> 00:21:20,513 イーファとメイベル 心配してるかな。 356 00:21:20,513 --> 00:21:22,515 あとで 謝らないと。 357 00:21:22,515 --> 00:21:27,186 結局 学園は退学ね あと1年だったのに。 358 00:21:27,186 --> 00:21:29,188 後悔してる? 359 00:21:29,188 --> 00:21:31,690 心残りがあるとすれば→ 360 00:21:31,690 --> 00:21:35,861 今年の入学式で アンタの挨拶が 聞けなかったことかしら。 361 00:21:35,861 --> 00:21:38,697 それはいいよ。 まぁいいわ。 362 00:21:38,697 --> 00:21:41,700 ラカナには 一度行ってみたかったし。 363 00:21:41,700 --> 00:21:44,870 冒険者として 頑張るわ。 364 00:21:44,870 --> 00:21:48,207 (セイカ)そうだな いろいろ 教えてくれよな。 365 00:21:48,207 --> 00:21:51,377 (アミュ)ええ これからもよろしくね。 366 00:21:51,377 --> 00:21:53,379 (セイカ)ああ。