1 00:00:02,002 --> 00:00:04,171 (マニシア)「あふれ返った 冒険者のにおいが気になる。 2 00:00:04,171 --> 00:00:08,842 観光客がゴミを落としていく。 劇場を作ってほしい。 3 00:00:08,842 --> 00:00:14,181 道路の整備。 アバンシアにも 騎士を配属してほしい」。 4 00:00:14,181 --> 00:00:18,852 以上が町の人からの主な要望です。 (ルード)うっ…。 5 00:00:18,852 --> 00:00:22,022 (マニシア)他にもありますので 目を通しておいてくださいね➡ 6 00:00:22,022 --> 00:00:25,192 兄さん! それでは お掃除してきます。 7 00:00:25,192 --> 00:00:30,197 ライム 2階まで競争ですよ~。 (ライム)スラァ~。 8 00:00:32,699 --> 00:00:36,370 《ルード:マニシアが元気に 階段を駆け上がっていく音。 9 00:00:36,370 --> 00:00:39,039 最高だなぁ。 10 00:00:39,039 --> 00:00:42,709 にしても 要望書がこんなに。 11 00:00:42,709 --> 00:00:45,545 二大クランと同盟を結べたのは よかったが➡ 12 00:00:45,545 --> 00:00:48,382 発展したらしたで いろいろあるなぁ》 13 00:00:48,382 --> 00:00:55,222 (ニン)ハア… ハア…。 ルード! 来て! ハア… ハア… ハア…。 14 00:00:55,222 --> 00:00:58,559 (ルード)どうした!? ニン! (ニン)こっち! 15 00:00:58,559 --> 00:01:02,062 女の子が倒れてて…。 16 00:01:04,498 --> 00:01:08,302 この子 ホムンクルスだわ。 17 00:01:11,004 --> 00:01:13,674 (フェア)た… 助けてください! 18 00:01:13,674 --> 00:01:17,511 まだ仲間がいるんです! 近くの森で襲われてて…。 19 00:01:17,511 --> 00:01:19,513 行きましょう。 ああ。 20 00:01:19,513 --> 00:01:21,848 (ルナ)マスター! 私も行きます! 21 00:01:21,848 --> 00:01:25,519 いや ルナは ここに残ってくれ。 (ルナ)えっ…。 22 00:01:25,519 --> 00:01:32,025 ケガを治してくれたルナがいたほうが この子も安心するだろう。 23 00:01:32,025 --> 00:01:34,828 (ルナ)わかりました…。 24 00:03:13,660 --> 00:03:15,996 《ルード:迷宮のある方向か…。 25 00:03:15,996 --> 00:03:19,166 だが 今は俺が迷宮を管理している。 26 00:03:19,166 --> 00:03:22,836 魔物が外に出ることは ないはずだが…》 27 00:03:22,836 --> 00:03:25,005 いたわ! 28 00:03:25,005 --> 00:03:29,843 (ルード)ホムンクルス同士が戦っている!? 29 00:03:29,843 --> 00:03:32,846 (ニン)明らかに 一方が追い込まれているわね。 30 00:03:32,846 --> 00:03:36,016 しかも襲われている側は さっきの子と同じで➡ 31 00:03:36,016 --> 00:03:39,019 感情があるように見えるわ。 32 00:03:39,019 --> 00:03:42,022 (サミミナ)は~っ! あっ! 33 00:03:45,025 --> 00:03:48,862 俺は この近くにある アバンシアという町の冒険者だ! 34 00:03:48,862 --> 00:03:52,699 ぐっ! 話を聞いてくれ! 頼む! 35 00:03:52,699 --> 00:03:54,701 ぐっ! 36 00:03:54,701 --> 00:03:58,705 ダメか… くっ! 37 00:03:58,705 --> 00:04:03,810 君たちの仲間が来て 救助を要請してきた。 38 00:04:03,810 --> 00:04:06,646 おい! でやあ~。 39 00:04:06,646 --> 00:04:10,050 《あの子は 追っ手と互角に戦えるのか…》 40 00:04:13,820 --> 00:04:17,657 君たちが そのホムンクルスで間違いないか? 41 00:04:17,657 --> 00:04:19,860 ぐっ うぅっ! 42 00:04:22,662 --> 00:04:25,499 そうです。 私たちです。 43 00:04:25,499 --> 00:04:28,502 (ルード)それで あの者たちは なんだ? 44 00:04:28,502 --> 00:04:33,673 (サミミナ)「ブルンケルス国」の 戦闘型ホムンクルスです。 45 00:04:33,673 --> 00:04:36,009 《ルード:ブルンケルス国! 46 00:04:36,009 --> 00:04:38,512 ルナが逃げてきた国と同じ…。 47 00:04:38,512 --> 00:04:42,349 ということは 違法ホムンクルスか…》 48 00:04:42,349 --> 00:04:47,521 ニン! 彼らの治療を頼む! わかったわ。 49 00:04:47,521 --> 00:04:49,523 エリアハイヒール。 50 00:04:49,523 --> 00:04:52,025 (アモン)騒がしいと思ったら…➡ 51 00:04:52,025 --> 00:04:55,362 やっかいなことになっておるのぅ。 52 00:04:55,362 --> 00:04:57,364 うおおっ! 53 00:04:57,364 --> 00:04:59,366 《不安なのは無理もない。 54 00:04:59,366 --> 00:05:03,470 禁止されているはずの存在が 目の前にいるんだ》 55 00:05:03,470 --> 00:05:05,805 彼らを戦闘型ホムンクルスと 言ったけど➡ 56 00:05:05,805 --> 00:05:08,975 君たちのように 感情や意思はないのか。 57 00:05:08,975 --> 00:05:12,145 ないです。 彼らの目的は➡ 58 00:05:12,145 --> 00:05:17,150 「逃走者の私たちを殺す」という 命令を遂行することだけだから。 59 00:05:17,150 --> 00:05:19,486 (ルード)そうか。 60 00:05:19,486 --> 00:05:21,988 《倒さなければならないんだよな。 61 00:05:21,988 --> 00:05:27,661 しかし 相手がホムンクルスとはいえ… いや だからこそだ。 62 00:05:27,661 --> 00:05:30,163 彼らもまた ルナのように➡ 63 00:05:30,163 --> 00:05:34,668 無邪気に笑ったり 泣いたりだって できたかもしれないのに》 64 00:05:34,668 --> 00:05:37,671 やりにくいのかえ? アモン。 65 00:05:37,671 --> 00:05:41,174 所詮ヤツらは ただの人形と変わらぬ。 66 00:05:41,174 --> 00:05:44,177 命のようなものを 与えられている存在に➡ 67 00:05:44,177 --> 00:05:47,848 すぎぬのだぞ? 《冷たい言い口だが➡ 68 00:05:47,848 --> 00:05:50,016 俺のことを 気遣っているのだろうな》 69 00:05:50,016 --> 00:05:52,018 ふぅ…。 70 00:05:54,020 --> 00:05:57,123 《動きは それほど速くはないな!》 71 00:05:59,192 --> 00:06:02,796 《腕を切ったというのに 突進してくるとは…。 72 00:06:02,796 --> 00:06:06,099 ホムンクルスだからこそできる 攻撃だな》 73 00:06:13,473 --> 00:06:17,310 《このままじゃ間に合わない! 74 00:06:17,310 --> 00:06:21,147 あのときと違って 今は外皮があるからか➡ 75 00:06:21,147 --> 00:06:24,551 ふだんの倍近く 体が軽い!》 76 00:06:30,490 --> 00:06:35,495 終わったか。 (ニン)ルード! 全員治療できたわよ! 77 00:06:35,495 --> 00:06:41,668 (ルード)えっと… 君たちの仲間が 俺の家みたいな場所にいるんだ。 78 00:06:41,668 --> 00:06:44,004 君たちも来るか? 79 00:06:44,004 --> 00:06:47,173 《ルード:不安そうな者 敵意を向ける者➡ 80 00:06:47,173 --> 00:06:50,510 さまざまだな。 無理もないか…。 81 00:06:50,510 --> 00:06:54,180 身なりからして ひどい生活を 強いられてきたんだろう。 82 00:06:54,180 --> 00:06:56,850 人間を 嫌っているのかもしれない》 83 00:06:56,850 --> 00:07:02,455 あの。 行ってもいいなら 行かせてもらえないでしょうか? 84 00:07:02,455 --> 00:07:05,959 私は正直 人間が好きではありませんが➡ 85 00:07:05,959 --> 00:07:11,965 傷を負っている者もいますし…。 私たち 行き場がないんです。 86 00:07:15,468 --> 00:07:18,638 《ルード:ホムンクルスたちを 無事救出した俺たちは➡ 87 00:07:18,638 --> 00:07:21,975 彼らをクランハウスに連れて帰った》 88 00:07:21,975 --> 00:07:23,977 とりあえず 一段落ね。 89 00:07:23,977 --> 00:07:28,148 で 保護したはいいけど どうするのよ? 90 00:07:28,148 --> 00:07:31,318 ブルンケルス国のホムンクルスって…➡ 91 00:07:31,318 --> 00:07:34,321 領主邸の代官様にも 話さないとでしょ? 92 00:07:34,321 --> 00:07:37,490 そしたら 国の上層部にも話が行くわ。 93 00:07:37,490 --> 00:07:43,330 保護なんて言ってられないわよ? 町の人も 警戒するかもしれない。 94 00:07:43,330 --> 00:07:48,501 わかってる。 アバンシアの代官様は親しみやすい。 95 00:07:48,501 --> 00:07:52,005 まずは意見を聞いてくれるだろう。 96 00:07:52,005 --> 00:07:55,842 あの! さっきは ありがとう。 97 00:07:55,842 --> 00:07:58,678 僕 フェアっていいます! 98 00:07:58,678 --> 00:08:01,948 これから 偉い人に会いに行くの? ああ…。 99 00:08:01,948 --> 00:08:04,784 それなら 僕も行こうか? えっ!? 100 00:08:04,784 --> 00:08:07,954 当事者が直接話したほうが 早いでしょ? 101 00:08:07,954 --> 00:08:12,625 偉い人も きっとブルンケルス国の状況を 知りたいんじゃないかな? 102 00:08:12,625 --> 00:08:15,295 だが… 警戒されるかもしれないぞ。 103 00:08:15,295 --> 00:08:19,466 それなら 僕の両手足を 縛ってくれればいい。 104 00:08:19,466 --> 00:08:22,802 助けてもらって 何もしないつもりはないよ。 105 00:08:22,802 --> 00:08:27,140 今 僕が話せることは すべて話すよ。 106 00:08:27,140 --> 00:08:31,311 わかった。 けど 手足は縛らなくていいぞ? 107 00:08:31,311 --> 00:08:33,813 う~ん。 あっ だったらさあ。 108 00:08:35,982 --> 00:08:37,984 ⚟見かけない子だ…。 109 00:08:37,984 --> 00:08:41,821 ⚟魔石のある人たちが クランハウスに 連れていかれたって…。 110 00:08:41,821 --> 00:08:45,658 ⚟ルードさんが連れてる子 もしかしてホムンクルスなんじゃ…。 111 00:08:45,658 --> 00:08:48,328 ⚟大丈夫なのか? 112 00:08:48,328 --> 00:08:51,164 (フェア)あの ルード。 なんだ? 113 00:08:51,164 --> 00:08:54,167 「拘束」の意味で 手をつないでもらったけど➡ 114 00:08:54,167 --> 00:08:57,337 やっぱり注目されちゃったね。 115 00:08:57,337 --> 00:08:59,839 迷惑かけてたら ごめんね。 116 00:08:59,839 --> 00:09:02,108 (ルード)迷惑じゃない。 えっ? 117 00:09:02,108 --> 00:09:04,110 こっちこそ すまん。 118 00:09:04,110 --> 00:09:08,948 アバンシアの人は 君たちのような ホムンクルスに会ったことがなくてな。 119 00:09:08,948 --> 00:09:11,117 みんな 悪気があるわけじゃないんだ。 120 00:09:11,117 --> 00:09:13,453 ううん 平気だよ! 121 00:09:13,453 --> 00:09:17,957 そういうのを全部覚悟して 僕たちは あの国を出たんだ。 122 00:09:17,957 --> 00:09:20,960 フッ そうか。 123 00:09:22,962 --> 00:09:26,633 あと 無理して笑わなくても いいからな? 124 00:09:26,633 --> 00:09:31,337 少なくとも 俺の前ではな。 うん。 125 00:09:33,807 --> 00:09:37,310 (代官)そうか。 事情はわかった。 126 00:09:39,312 --> 00:09:43,817 いろいろ大変だったな フェア。 127 00:09:43,817 --> 00:09:47,987 しかし あの国 やはり ホムンクルスの製造を。 128 00:09:47,987 --> 00:09:50,657 (ルード)ご存じだったのですか? 代官様。 129 00:09:50,657 --> 00:09:54,327 あくまで うわさ程度だがな。 ホムンクルスたちに➡ 130 00:09:54,327 --> 00:09:57,330 ずいぶんひどい仕打ちを しているそうじゃないか。 131 00:09:57,330 --> 00:10:01,334 では今後 彼女たちを町で 保護することは可能でしょうか? 132 00:10:01,334 --> 00:10:03,336 町での保護? 133 00:10:03,336 --> 00:10:06,339 もちろん 行く当てがない ということもありますが…➡ 134 00:10:06,339 --> 00:10:08,842 何よりも ホムンクルスたちがいてくれれば➡ 135 00:10:08,842 --> 00:10:11,511 足りてない人手を 補えるのではないかと。 136 00:10:11,511 --> 00:10:14,681 まさか ホムンクルスたちを雇う気か!? 137 00:10:14,681 --> 00:10:17,517 はい。 彼ら彼女らには意思があり➡ 138 00:10:17,517 --> 00:10:22,522 自分なりに考えて 行動することができます。 139 00:10:22,522 --> 00:10:27,026 まあ そうだろうな。 この子を見ていたら わかる。 140 00:10:27,026 --> 00:10:32,332 「人間」と なんら変わらない。 表情も豊かだしな。 141 00:10:34,534 --> 00:10:36,536 それでフェア。 聞くが➡ 142 00:10:36,536 --> 00:10:41,875 ホムンクルスは君のような 「思考 意思を 与えられた指揮型」と➡ 143 00:10:41,875 --> 00:10:44,377 「戦うことに特化した戦闘型」。 144 00:10:44,377 --> 00:10:48,882 多種にわたり 製造されているとのことだが…。 145 00:10:48,882 --> 00:10:53,219 ホムンクルス技術が異様に発展した 理由は知っているか? 146 00:10:53,219 --> 00:10:58,057 それは… ブルンケルス国に 20年ほど前に現れた➡ 147 00:10:58,057 --> 00:11:01,160 魔王グリードという 男によるものだそうです。 148 00:11:01,160 --> 00:11:04,831 (代官)魔王!? 架空の存在と 思われている魔王が➡ 149 00:11:04,831 --> 00:11:06,100 なぜ ブルンケルスにいるんだ? 150 00:11:06,100 --> 00:11:09,168 はっきりした理由は わかりません。 151 00:11:09,168 --> 00:11:12,839 ですが ホムンクルス技術が 魔王グリードの手によって➡ 152 00:11:12,839 --> 00:11:17,343 大きく向上したのは 事実みたいです。 153 00:11:17,343 --> 00:11:21,047 今も僕たちみたいな子が 量産されています。 154 00:11:23,016 --> 00:11:27,520 状況はわかった。 今の情報は 国に伝えさせてもらう。 155 00:11:27,520 --> 00:11:31,858 その上で アバンシアでの保護を行うつもりだ。 156 00:11:31,858 --> 00:11:34,861 ありがとうございます! 157 00:11:34,861 --> 00:11:38,031 とりあえず 町にいられるみたいだね。 158 00:11:38,031 --> 00:11:40,533 ああ。 ただ あくまで➡ 159 00:11:40,533 --> 00:11:42,869 監視されている立場に なってしまうが…。 160 00:11:42,869 --> 00:11:45,371 うん。 わかってる。 そうだ。 161 00:11:45,371 --> 00:11:49,709 あのとき 森で 唯一 戦闘型と 渡り合っていた子がいたよな? 162 00:11:49,709 --> 00:11:52,045 サミミナのことかな? 163 00:11:52,045 --> 00:11:55,882 確かに 指揮型の中では かなり強いほうだね。 164 00:11:55,882 --> 00:12:00,153 いざってとき 彼女は すごい戦力になると思う。 165 00:12:00,153 --> 00:12:03,990 ちょっとツンツンしてるけど 根は 仲間思いのいい子なんだ。 166 00:12:03,990 --> 00:12:07,994 それは なんとなくわかるな。 167 00:12:07,994 --> 00:12:11,331 (フェア)僕たち いろいろ ひどい扱いを受けてきたから➡ 168 00:12:11,331 --> 00:12:13,833 人間を恨んでいる子もいる。 169 00:12:13,833 --> 00:12:16,669 けど ルードは助けてくれた。 170 00:12:16,669 --> 00:12:20,673 人間の中にも ホムンクルスに優しい人も いるんだって…。 171 00:12:20,673 --> 00:12:24,344 ここに来て みんな それに気付いたと思うんだ。 172 00:12:24,344 --> 00:12:28,181 だから すぐにうまくいかないかも しれないけど➡ 173 00:12:28,181 --> 00:12:34,520 みんな きっと理解してくれるよ。 そうだな。 174 00:12:34,520 --> 00:12:40,026 《ルード:俺は彼女たちのために 何ができるだろうか?》 175 00:12:40,026 --> 00:12:42,362 (ルード)ということで 君たちを➡ 176 00:12:42,362 --> 00:12:45,031 この町で保護することが 正式に決まった。 177 00:12:45,031 --> 00:12:49,035 で みんなには何か 仕事をしてほしいと考えている。 178 00:12:49,035 --> 00:12:51,204 得意なことを教えてくれないか? 179 00:12:51,204 --> 00:12:54,540 得意かは わからないけど ブルンケルスでは➡ 180 00:12:54,540 --> 00:12:57,543 服や武器 足りない施設の建設とか…。 181 00:12:57,543 --> 00:13:00,313 町自体をつくったりしてたよ。 182 00:13:00,313 --> 00:13:02,982 すごいな なんでもできるって感じか。 183 00:13:02,982 --> 00:13:08,655 でも サミミナは 作るより戦うほうが得意だよね。 184 00:13:08,655 --> 00:13:11,491 ⚟嫌だ… 嫌だよ~。 185 00:13:11,491 --> 00:13:14,994 また ひどい扱いされるんだ。 ムチで ぶたれる。 186 00:13:14,994 --> 00:13:17,497 人間の下で働きたくない。 187 00:13:17,497 --> 00:13:19,999 《ルード:そうだ。 ホムンクルスたちは➡ 188 00:13:19,999 --> 00:13:22,669 今まで 劣悪な環境で働いてきたんだ。 189 00:13:22,669 --> 00:13:26,005 先に不安を 取り除いてやるべきだったな》 190 00:13:26,005 --> 00:13:28,841 仕事といっても あくまで常識の範囲内だ。 191 00:13:28,841 --> 00:13:30,843 ⚟それって どれくらい? 192 00:13:30,843 --> 00:13:33,846 基本 9時から18時くらいだろうな。 193 00:13:33,846 --> 00:13:36,182 もちろん 休憩もあるぞ。 194 00:13:36,182 --> 00:13:38,184 み…。 短い! 195 00:13:38,184 --> 00:13:40,520 ありえないです。 あとで怒られるんじゃ!? 196 00:13:40,520 --> 00:13:44,023 《ルード:本当に 過酷な環境だったんだな》 197 00:13:44,023 --> 00:13:47,860 詳しい内容や時間は おいおい 決めることになるだろうけど➡ 198 00:13:47,860 --> 00:13:49,862 とにかく みんな ありがとう。 199 00:13:49,862 --> 00:13:52,031 えっ? (ルード)どうした? 200 00:13:52,031 --> 00:13:57,203 いや… その… ホムンクルスに お礼を言う人はいなかったから➡ 201 00:13:57,203 --> 00:14:01,140 ちょっとビックリして…。 そうか。 202 00:14:01,140 --> 00:14:06,312 ホムンクルスさんたちのお仕事? では やはり こちらでしょうか? 203 00:14:06,312 --> 00:14:09,816 公衆浴場の建設です! いいじゃない! 204 00:14:09,816 --> 00:14:14,320 他にも劇場や護衛などあったが。 まずは風呂かもな。 205 00:14:14,320 --> 00:14:17,824 冒険者のアレ 結構不快なのよね。 206 00:14:17,824 --> 00:14:21,494 まあ ろくに体を洗わないヤツも いるからなぁ。 207 00:14:21,494 --> 00:14:23,996 じゃあ 公衆浴場で決まりだ。 208 00:14:23,996 --> 00:14:26,999 マニシア 代官様への提案書を頼めるか? 209 00:14:26,999 --> 00:14:30,837 はい! スラァ! 210 00:14:30,837 --> 00:14:32,839 ところでさ…。 んっ? 211 00:14:32,839 --> 00:14:35,675 ルナの様子 なんか おかしくない? 212 00:14:35,675 --> 00:14:37,677 そうか? そうよ。 213 00:14:37,677 --> 00:14:41,013 ⦅今日からしばらく ホムンクルスたちと一緒に➡ 214 00:14:41,013 --> 00:14:43,850 クランハウスに泊まっても いいですか?⦆ 215 00:14:43,850 --> 00:14:47,019 ずっと ホムンクルスのこと 気にかけてるじゃない。 216 00:14:47,019 --> 00:14:49,522 今も2階から出てこないし➡ 217 00:14:49,522 --> 00:14:54,327 何かホムンクルスに思い入れが あるのかしら? 218 00:14:57,697 --> 00:15:00,633 (ルード)ルナ。 マスター。 219 00:15:00,633 --> 00:15:03,469 手伝うよ。 どうされたんですか? 220 00:15:03,469 --> 00:15:09,475 (ルード)ああ… その なんと言うか 少しルナと話したいと思ってな。 221 00:15:09,475 --> 00:15:12,311 (ルナ)えっ…。 (ルード)ホムンクルスたちが来てから➡ 222 00:15:12,311 --> 00:15:16,482 ずっとバタバタしてただろ? なので たまには その…➡ 223 00:15:16,482 --> 00:15:20,486 話すのもどうだろうかと。 はい。 224 00:15:20,486 --> 00:15:23,656 公衆浴場の建設が 決まったようですが➡ 225 00:15:23,656 --> 00:15:26,993 そのあと 彼らは大丈夫でしょうか? 226 00:15:26,993 --> 00:15:29,495 建築が終わったら 不必要になるなど…。 227 00:15:29,495 --> 00:15:34,667 安心しろ。 それらは すべて俺に 任せてもらうことになってる。 228 00:15:34,667 --> 00:15:38,004 そうですか。 ルナは大丈夫か? 229 00:15:38,004 --> 00:15:41,007 ここ最近 ずっと ホムンクルスたちと一緒にいて➡ 230 00:15:41,007 --> 00:15:44,343 ブルンケルス国での話を 聞いているそうだが。 231 00:15:44,343 --> 00:15:49,348 そうですね 私 マスターに拾ってもらえて➡ 232 00:15:49,348 --> 00:15:53,853 本当に運がよかったんだなと 思いました。 233 00:15:53,853 --> 00:15:55,855 《ルード:ルナは あまり向こうでの生活を➡ 234 00:15:55,855 --> 00:15:58,191 覚えていないのかもしれない。 235 00:15:58,191 --> 00:16:01,894 ホムンクルスたちの話を聞いて ショックを受けただろう》 236 00:16:03,796 --> 00:16:08,134 そういえば みんなに話したのか? 237 00:16:08,134 --> 00:16:10,970 ルナが ホムンクルスだってことは。 あっ! 238 00:16:10,970 --> 00:16:14,473 いえ 誰にも…。 話してしまうと➡ 239 00:16:14,473 --> 00:16:17,810 マスターにも迷惑がかかって しまうかもしれませんし…。 240 00:16:17,810 --> 00:16:22,481 そうか。 言うタイミングをここまで 逃してしまうとは思わなかった。 241 00:16:22,481 --> 00:16:25,151 早く打ち明けておけば よかったな。 242 00:16:25,151 --> 00:16:29,655 そうですね… けど いつか この町の人が➡ 243 00:16:29,655 --> 00:16:34,994 ホムンクルスに おびえなくなったときは 本当のことを伝えたいです。 244 00:16:34,994 --> 00:16:38,497 そのためにも 早くみんなが幸せになれるよう➡ 245 00:16:38,497 --> 00:16:43,336 私 頑張ります! ああ きっとうまくいく。 246 00:16:43,336 --> 00:16:46,172 ルナなら大丈夫だ。 247 00:16:46,172 --> 00:16:50,009 ルナを助けてよかったと 心から思っているよ。 248 00:16:50,009 --> 00:16:52,612 マスター…。 249 00:16:58,851 --> 00:17:02,121 ありがとうございます。 250 00:17:02,121 --> 00:17:06,292 《ルード:ルナやフェアたちの問題を 解決するためにも➡ 251 00:17:06,292 --> 00:17:09,128 知らなければ ならないことがある》 252 00:17:09,128 --> 00:17:13,633 (アモン)誰か探しているのかえ? ああ アモン お前を…。 253 00:17:13,633 --> 00:17:18,137 ルード! こんなところまで わしを探しに来たのかえ? 254 00:17:18,137 --> 00:17:21,641 もう わしにメロメロ夢中 ということかの? 255 00:17:21,641 --> 00:17:23,809 おい ちょっと離れろ! わっ! きゃん! 256 00:17:23,809 --> 00:17:26,646 イテテテテ…。 こら ルード! 257 00:17:26,646 --> 00:17:29,815 生徒たちに見られたら 示しがつかぬではないか~! 258 00:17:29,815 --> 00:17:33,152 生徒? 魔法教室を始めたのじゃ。 259 00:17:33,152 --> 00:17:35,488 なんといっても わしは 「暇」じゃからの! 260 00:17:35,488 --> 00:17:39,992 仕事はいくらでもあるんだが…。 特に今は建設関係の…。 261 00:17:39,992 --> 00:17:42,662 それは ホムンクルスたちがやればいい。 262 00:17:42,662 --> 00:17:46,332 わしは 自分の楽しいことしか しない主義なんじゃ! 263 00:17:46,332 --> 00:17:48,501 かはははははははっ! 264 00:17:48,501 --> 00:17:52,004 魔王直伝の魔法を 次々と習得していく! 265 00:17:52,004 --> 00:17:55,841 みんな 将来の魔王候補じゃな! そうだ➡ 266 00:17:55,841 --> 00:17:58,678 アモンに 「魔王」のことについて 聞こうと思っていたんだ。 267 00:17:58,678 --> 00:18:02,448 わし? いや 魔王グリードのことだ。 268 00:18:02,448 --> 00:18:05,618 ブルンケルス国で ホムンクルス技術を教えたのが➡ 269 00:18:05,618 --> 00:18:08,454 魔王グリードだと聞いたんだが。 270 00:18:08,454 --> 00:18:13,459 ふむ。 確かに ヤツは昔から 研究が大好きじゃったからなぁ。 271 00:18:13,459 --> 00:18:18,631 ホムンクルス技術について知っていても なんらおかしなことはないのぅ。 272 00:18:18,631 --> 00:18:21,133 今も ホムンクルスを 量産しているらしいが➡ 273 00:18:21,133 --> 00:18:25,638 その目的は わかるか? 例えば 侵略を考えているとか。 274 00:18:25,638 --> 00:18:28,975 ヤツにかぎって それはないじゃろうな。 275 00:18:28,975 --> 00:18:31,477 じゃあ どうして。 276 00:18:31,477 --> 00:18:34,146 暇潰しじゃろうな。 277 00:18:34,146 --> 00:18:37,650 暇潰し… だと。 278 00:18:37,650 --> 00:18:40,653 (アモン)わしら魔王は 寿命というものがない。 279 00:18:40,653 --> 00:18:45,324 一度死んだとしても いずれまた 同じ姿で復活することになる。 280 00:18:45,324 --> 00:18:48,160 不老不死のようなものじゃ。 281 00:18:48,160 --> 00:18:52,832 死ねば記憶などは失われ その後 どこかで目を覚ますそうじゃ。 282 00:18:52,832 --> 00:18:56,168 まれに記憶を思い出す 個体もおるそうじゃが➡ 283 00:18:56,168 --> 00:18:59,505 多くは失ったまま生活する。 284 00:18:59,505 --> 00:19:03,109 まあ そんな感じで わしら魔王は死なぬから➡ 285 00:19:03,109 --> 00:19:06,612 何か打ち込めるような 暇潰しが欲しいんじゃよ。 286 00:19:06,612 --> 00:19:10,282 それで グリードは 長い人生の暇潰しとして➡ 287 00:19:10,282 --> 00:19:15,955 ホムンクルスの製造を選んだのか? それもまた違うのぉ。 288 00:19:15,955 --> 00:19:20,626 グリードは ずっと 「最強の作り方」を 考えていたんじゃよ。 289 00:19:20,626 --> 00:19:22,962 じゃから その候補の一つとして➡ 290 00:19:22,962 --> 00:19:25,965 ホムンクルスの研究を行っていたんじゃ。 291 00:19:25,965 --> 00:19:30,636 「最強の作り方」? 確かに これまでの話を聞いた限り➡ 292 00:19:30,636 --> 00:19:34,140 違法ホムンクルスたちは 「最強」といった 感じに近そうだが。 293 00:19:34,140 --> 00:19:37,643 それを 「最強」に近いおぬしが 言うのかえ。 294 00:19:37,643 --> 00:19:40,980 えっ? おぬしの持っている力は➡ 295 00:19:40,980 --> 00:19:45,317 まさしく グリードが長年研究しても 届かなかったものなんじゃよ? 296 00:19:45,317 --> 00:19:48,487 「魔王の力である 魔力による強化」➡ 297 00:19:48,487 --> 00:19:51,157 「神の力である外皮による強化」。 298 00:19:51,157 --> 00:19:54,326 それを併せ持つのが まさしく 「最強」➡ 299 00:19:54,326 --> 00:19:56,996 というのが グリードの結論じゃ。 300 00:19:56,996 --> 00:20:01,167 おぬし わしとの戦いで 使っておったじゃろう? 301 00:20:01,167 --> 00:20:03,669 (ルード)あのときの力のことか? 302 00:20:03,669 --> 00:20:07,006 グリードが その 「最強」の力を 求めているのは わかったが。 303 00:20:07,006 --> 00:20:10,509 それが なぜホムンクルスの製造を することになったんだ? 304 00:20:10,509 --> 00:20:15,681 (アモン)ホムンクルスの肉体で その実験をするためじゃろう。 305 00:20:15,681 --> 00:20:17,850 《ルード:ルナや ホムンクルスたちは➡ 306 00:20:17,850 --> 00:20:20,686 実験台にされるためだけに 生まれてきた? 307 00:20:20,686 --> 00:20:23,355 そのためだけに あんな苦しい思いを➡ 308 00:20:23,355 --> 00:20:25,858 させられてきたということか。 309 00:20:25,858 --> 00:20:29,028 ふざけるな!》 怒っておるのかえ? 310 00:20:29,028 --> 00:20:33,032 当たり前だろ。 感情を持っている子たちを見て➡ 311 00:20:33,032 --> 00:20:36,035 そんな非人道的な行為が 許せるはずがない。 312 00:20:36,035 --> 00:20:39,205 グリードは今 どこかの迷宮にいるのか? 313 00:20:39,205 --> 00:20:41,707 なんじゃ? 倒しに行くつもりかえ? 314 00:20:41,707 --> 00:20:45,544 ヤツは強いぞ? 本気を出したグリードに➡ 315 00:20:45,544 --> 00:20:49,715 今のおぬしでは勝てぬかもしれぬ。 316 00:20:49,715 --> 00:20:53,052 それに 勝ちたくても おぬしの持つ 「最強」の力は➡ 317 00:20:53,052 --> 00:20:55,221 ちょっとやっかいじゃ。 318 00:20:55,221 --> 00:20:58,390 魔力のもとは 魔物から生み出されるものじゃ。 319 00:20:58,390 --> 00:21:03,496 あまり過剰に使えば 体が 「魔の者」に近づくかもしれぬ。 320 00:21:03,496 --> 00:21:07,666 なるべく使うなということか? 制御するんじゃ。 321 00:21:07,666 --> 00:21:11,504 魔力を制御できなかったものは 魔物になってしまう。 322 00:21:11,504 --> 00:21:15,007 じゃが… うまく使えば➡ 323 00:21:15,007 --> 00:21:18,344 魔王にだってなれるんじゃよ。 324 00:21:18,344 --> 00:21:22,348 (ルード)魔王になれるとか そんなことには興味がない。 325 00:21:22,348 --> 00:21:27,353 そうかえ。 では そろそろ 魔法教室の時間じゃから➡ 326 00:21:27,353 --> 00:21:30,356 またあとでな ルード。 327 00:21:34,693 --> 00:21:38,197 《いつグリードが攻めてきても 守れるよう➡ 328 00:21:38,197 --> 00:21:41,700 もっと強くならないといけない》 329 00:21:48,707 --> 00:21:51,110 ⚟壊せ。