1 00:00:04,671 --> 00:00:07,174 (アーサー)ぐわぁ! (エルフ兵長)人間め! 2 00:00:07,174 --> 00:00:11,011 誰の許しを得て ここにいる! 《グレイ:しまった。 3 00:00:11,011 --> 00:00:14,348 テシアの帰る場所なら そこは エルフの国。 4 00:00:14,348 --> 00:00:20,187 テシアが無邪気だから油断していたが テシアは…》 5 00:00:20,187 --> 00:00:22,189 (アーサー)テ… テシア! 6 00:00:24,191 --> 00:00:27,527 ハッ! (エルフ兵長)殺せ! 7 00:00:27,527 --> 00:00:31,031 《グレイ:そうか 私は忘れていた》 8 00:00:31,031 --> 00:00:34,034 《テシア:ねぇ ずっと考えてたんだけど。 9 00:00:34,034 --> 00:00:38,205 んっ? アタシたち 結構仲よくなったよね。 10 00:00:38,205 --> 00:00:43,043 だから アートって呼んでもいいかな。 あなたの友達みたいに》 11 00:00:43,043 --> 00:00:48,048 《グレイ:たったあれだけの言葉が 信頼に足るなど…》 12 00:00:48,048 --> 00:00:50,050 (刺さる音) 13 00:00:54,054 --> 00:00:56,723 《グレイ:そんなことが あるハズがないと➨ 14 00:00:56,723 --> 00:00:59,226 知っていたのに…》 15 00:00:59,226 --> 00:01:02,362 (エルフ兵長)人間を殺せ! あっ! 16 00:01:02,362 --> 00:01:05,365 やめて! アートを放して! 17 00:01:05,365 --> 00:01:09,369 (エルフ兵長)危険です! 相手は あの凶悪な人間なのですよ! 18 00:01:09,369 --> 00:01:13,206 アートは危険なんかじゃない。 アタシを助けてくれたの。 19 00:01:13,206 --> 00:01:15,709 今すぐ放して! あっ。 20 00:01:15,709 --> 00:01:17,711 (エルフ兵長)おのれ 汚れた人間め! 21 00:01:17,711 --> 00:01:20,714 助けるふりで洗脳までするとは 許せん! 22 00:01:20,714 --> 00:01:24,084 (アーサー/テシア)えっ! (ヴィリオン)やめよ。 23 00:01:29,556 --> 00:01:32,059 (ヴィリオン)その人間から手を離せ。 24 00:01:32,059 --> 00:01:34,628 今すぐに。 はっ! 25 00:01:38,899 --> 00:01:42,903 (テシア)アート 大丈夫? みんなひどい。 26 00:01:42,903 --> 00:01:45,238 アートは悪い人間じゃないのに。 27 00:01:45,238 --> 00:01:48,408 (ヴィリオン)行方不明だった 王女のかたわらに➨ 28 00:01:48,408 --> 00:01:53,080 蛮族人間の姿があったのだ。 当然のこと。 29 00:01:53,080 --> 00:01:56,083 おじいちゃま。 えっ おじいちゃ…。 30 00:01:56,083 --> 00:02:01,088 私はエレノア王国 前国王 ヴィリオン・エラリス。 31 00:02:01,088 --> 00:02:03,323 こたびは我が孫娘である➨ 32 00:02:03,323 --> 00:02:06,994 エレノア王国 王女 テシアが 世話になった。 33 00:02:06,994 --> 00:02:09,663 えっ。 《グレイ:王女?》 34 00:02:09,663 --> 00:02:12,165 あっ…。 あぁ? 35 00:02:12,165 --> 00:02:16,169 王女!? 36 00:02:16,169 --> 00:02:19,573 王女~っ! 37 00:04:00,407 --> 00:04:04,144 王女? フッ。 38 00:04:04,144 --> 00:04:06,813 言ってなかったのか? テシア。 39 00:04:06,813 --> 00:04:10,817 あれ そうだっけ? そうだっけって…。 40 00:04:10,817 --> 00:04:14,654 《グレイ:雰囲気すら みじんも感じ取れなかった》 41 00:04:14,654 --> 00:04:16,823 (メリアル)テシア! あっ。 42 00:04:16,823 --> 00:04:19,493 (アルデュイン)テシア! あっ…。 43 00:04:19,493 --> 00:04:21,995 お父様! お母様! 44 00:04:21,995 --> 00:04:24,664 (メリアル)テシア…。 (アルデュイン)無事でよかった。 45 00:04:24,664 --> 00:04:28,502 会いたかった パパ! ママ! 46 00:04:28,502 --> 00:04:30,504 《グレイ:つまり あの2人が➨ 47 00:04:30,504 --> 00:04:34,007 エレノア王国の 国王と王妃ということか》 48 00:04:36,009 --> 00:04:38,512 なぜ人間がここに…。 49 00:04:38,512 --> 00:04:40,680 何をしている兵たちよ。 50 00:04:40,680 --> 00:04:42,682 早く人間を拘束しろ! 51 00:04:42,682 --> 00:04:45,852 それは…。 私が止めた。 52 00:04:45,852 --> 00:04:51,691 蛮族とはいえ 仮にもテシアを助け ここまで送り届けたのだ。 53 00:04:51,691 --> 00:04:54,694 問答無用で殺すわけにはいくまい。 54 00:04:54,694 --> 00:04:58,031 そうよ! アートは アタシを助けてくれたの。 55 00:04:58,031 --> 00:05:01,201 乱暴しちゃダメ! しかし…。 56 00:05:01,201 --> 00:05:05,172 ダメったらダメ! アートは命の恩人なんだから➨ 57 00:05:05,172 --> 00:05:07,507 ちゃんと お城で おもてなししなきゃ。 58 00:05:07,507 --> 00:05:10,677 に… 人間を我らの城に!? 59 00:05:10,677 --> 00:05:14,014 行こう アート。 アタシの大好きなお菓子を➨ 60 00:05:14,014 --> 00:05:17,350 たくさん用意してもらうから ね。 いや でも…。 61 00:05:17,350 --> 00:05:20,020 (テシア)いいよね パパ。 ねっ! 62 00:05:20,020 --> 00:05:23,190 しかたない。 やった~! 63 00:05:23,190 --> 00:05:26,359 (ヴィリオン)少年。 あっ! 64 00:05:26,359 --> 00:05:29,329 後ほど話を聞かせてもらおう。 65 00:05:31,531 --> 00:05:35,502 《グレイ:なんだ この えたいの知れない力は》 66 00:05:37,537 --> 00:05:41,875 アート こっち! あっ ちょっと! 67 00:05:41,875 --> 00:05:45,378 うむ…。 68 00:05:45,378 --> 00:05:49,849 (テシア)早く早く! (アーサー)引っ張らなくてもいいって。 69 00:05:53,353 --> 00:05:57,891 《グレイ:これがエルフの国 エレノア王国》 70 00:05:57,891 --> 00:06:07,500 ♬~ 71 00:06:07,500 --> 00:06:09,836 《アーサー:すごい…》 72 00:06:09,836 --> 00:06:21,681 ♬~ 73 00:06:21,681 --> 00:06:24,351 《グレイ:本で読んだとおりだ。 74 00:06:24,351 --> 00:06:27,020 エルフと人間は過去の戦争で➨ 75 00:06:27,020 --> 00:06:30,357 いまだ一触即発の対立状態にある。 76 00:06:30,357 --> 00:06:33,360 まさか この特殊な町並みを➨ 77 00:06:33,360 --> 00:06:35,629 この目で見られる日が来るとは》 78 00:06:39,199 --> 00:06:42,369 《グレイ:こちらも かなり特殊だな。 79 00:06:42,369 --> 00:06:46,373 それにしても あのときのテシアの顔…》 80 00:06:46,373 --> 00:06:48,375 《あぁ! ぐっ…。 81 00:06:48,375 --> 00:06:50,644 テ… テシア! ハッ! 82 00:06:54,881 --> 00:06:57,384 あっ…》 83 00:06:57,384 --> 00:07:01,955 《グレイ:あれはいったい…。 わからない》 84 00:07:01,955 --> 00:07:05,125 くっ! 《グレイ:この痛みも。 85 00:07:05,125 --> 00:07:09,629 どちらにせよ もう二度と 警戒を怠りはしない》 86 00:07:19,973 --> 00:07:24,644 おかえりなさいませ テシア様。 (テシア)みんな ただいま! 87 00:07:24,644 --> 00:07:27,814 早速だけど アタシの命の恩人のために➨ 88 00:07:27,814 --> 00:07:30,317 目いっぱいのおもてなしをお願い。 89 00:07:30,317 --> 00:07:33,486 大丈夫 アートは悪い人間じゃないから。 90 00:07:33,486 --> 00:07:36,156 《グレイ:そう言われても 困るだろう》 91 00:07:36,156 --> 00:07:38,158 (テシア)まず何をする? 92 00:07:38,158 --> 00:07:41,328 おやつ ごはん ゆっくり湯あみ? 93 00:07:41,328 --> 00:07:45,165 それとも アタシと遊んでから…。 その前に➨ 94 00:07:45,165 --> 00:07:49,169 先に これまでの経緯を お話ししてもかまいませんか? 95 00:07:54,007 --> 00:07:57,510 (アルデュイン)それでは 話を聞かせてもらおう。 96 00:08:03,483 --> 00:08:06,319 えっと 王女はここにいても…。 97 00:08:06,319 --> 00:08:09,990 いいの! 《グレイ:いいのか?》 98 00:08:09,990 --> 00:08:12,826 あれ? どうしてアートだけ立ってるの? 99 00:08:12,826 --> 00:08:15,995 座りなよ アート。 えっ いや…。 100 00:08:18,665 --> 00:08:21,668 《グレイ:いいのか?》 あっ そうだ! 101 00:08:21,668 --> 00:08:23,670 お話しするなら みんなで➨ 102 00:08:23,670 --> 00:08:25,638 お茶とお菓子も食べよう! そうしよう! 103 00:08:28,508 --> 00:08:31,177 《グレイ:いいのか。 104 00:08:31,177 --> 00:08:33,346 本当にいいのか》 105 00:08:37,183 --> 00:08:39,352 では改めて。 106 00:08:39,352 --> 00:08:45,859 私はテシアの父であり エレノア王国 現国王 アルデュイン・エラリス。 107 00:08:45,859 --> 00:08:51,364 我が妻であり テシアの母 王妃のメリアル・エラリス。 108 00:08:51,364 --> 00:08:56,369 そして…。 エレノア王国 前国王 ヴィリオン・エラリスだ。 109 00:08:56,369 --> 00:08:59,205 アーサー・レイウィンと申します。 110 00:08:59,205 --> 00:09:02,776 サピン王国にある 卑しい町に生まれました。 111 00:09:02,776 --> 00:09:05,945 本来であれば 国王 しかも➨ 112 00:09:05,945 --> 00:09:10,116 エルフの王の御前に立つようなことが 許される立場ではありませんが➨ 113 00:09:10,116 --> 00:09:13,953 このような機会を頂き 恐悦至極に存じます。 114 00:09:13,953 --> 00:09:19,626 ほう。 卑しい出身というわりには よく教育されているようだ。 115 00:09:19,626 --> 00:09:21,961 《グレイ:大げさな自己紹介だが➨ 116 00:09:21,961 --> 00:09:25,632 子ども扱いされては 話し合いが進まなくなる》 117 00:09:25,632 --> 00:09:29,469 それで何があった。 (アーサー)はい。 118 00:09:29,469 --> 00:09:33,807 《グレイ:私は盗賊の襲撃で 家族と離れ離れになった事実を➨ 119 00:09:33,807 --> 00:09:36,309 ぼかしながら説明した。 120 00:09:36,309 --> 00:09:39,312 ウソではないが すべて真実でもない。 121 00:09:39,312 --> 00:09:45,318 そして テシアとの出会いに 話が及ぶと 雰囲気が一変した》 122 00:09:45,318 --> 00:09:47,987 (アルデュイン)奴隷商人だと! 123 00:09:47,987 --> 00:09:50,490 やはり蛮族人間の仕業か。 124 00:09:50,490 --> 00:09:54,160 国王 失礼を承知で 申し上げますが➨ 125 00:09:54,160 --> 00:09:57,664 奴隷商人は職業であり 種族ではありません。 126 00:09:57,664 --> 00:09:59,666 なに…。 127 00:09:59,666 --> 00:10:02,669 それで その奴隷商人が テシアをさらうのを見て➨ 128 00:10:02,669 --> 00:10:06,506 子どものそなたは どうやって テシアを救い出したのだ。 129 00:10:06,506 --> 00:10:11,010 ソイツらと交渉したのか それとも命乞いしたのか。 130 00:10:11,010 --> 00:10:14,180 どちらでもありません ヴィリオン長老。 131 00:10:14,180 --> 00:10:18,017 確かに私は子どもですが 魔術師でもあります。 132 00:10:18,017 --> 00:10:21,521 (アルデュイン)まさか その魔術で 奴隷商人を排除し➨ 133 00:10:21,521 --> 00:10:23,857 テシアを救い出したというのか? 134 00:10:23,857 --> 00:10:26,025 (アーサー)そのとおりです。 135 00:10:26,025 --> 00:10:28,862 やっぱり アートが倒してくれたんだ! 136 00:10:28,862 --> 00:10:31,030 よくも ヌケヌケと。 137 00:10:31,030 --> 00:10:33,199 貴様のような子どもに何ができる。 138 00:10:33,199 --> 00:10:38,204 道に迷ったテシア様をだまし この地に潜り込んだのだろう。 139 00:10:38,204 --> 00:10:40,373 (ヴィリオン)やめよ。 しかし。 140 00:10:40,373 --> 00:10:44,077 3度目はないぞ。 剣を収めよ。 141 00:10:46,379 --> 00:10:49,215 アートは ウソなんかついてないよ。 142 00:10:49,215 --> 00:10:51,551 アタシ 本当に悪い人に捕まってたの。 143 00:10:51,551 --> 00:10:54,220 売り飛ばすって言ってたのを 聞いたもん。 144 00:10:54,220 --> 00:10:57,223 《テシア:誰か助けて…。 (ダントン)コイツを黙らせろ! 145 00:10:57,223 --> 00:11:01,227 (テシア)くっ… くっ くっ…。 146 00:11:01,227 --> 00:11:05,698 (ピンキー)ねぇボス。 エルフの娘は 高く売れるんですよねぇ。 147 00:11:05,698 --> 00:11:09,869 (ダントン)あぁ 絶対に金になる。 出発するぞ。 148 00:11:09,869 --> 00:11:13,206 こんな気味悪い森とは とっとと おさらばだ。 149 00:11:13,206 --> 00:11:15,174 (テシア)うっ…》 150 00:11:25,184 --> 00:11:27,220 信じよう。 151 00:11:27,220 --> 00:11:29,222 ありがとうございます。 152 00:11:29,222 --> 00:11:32,058 そのうえで 国王に お聞きいただきたいことが。 153 00:11:32,058 --> 00:11:34,394 んっ? なんだ。 154 00:11:34,394 --> 00:11:38,064 お話ししたとおり 私自身 盗賊に襲われ➨ 155 00:11:38,064 --> 00:11:40,900 こうして この地へ 迷い込んだ身です。 156 00:11:40,900 --> 00:11:45,405 今の望みは サピンにいる 家族のもとへ帰ることだけ。 157 00:11:45,405 --> 00:11:48,741 まさか テシアを救った褒美として➨ 158 00:11:48,741 --> 00:11:51,744 自分をサピンまで送れとでも 言いたいのか? 159 00:11:51,744 --> 00:11:54,247 (アーサー)おそれながら。 んっ…。 160 00:11:54,247 --> 00:11:56,583 (アルデュイン)エルフが人間を嫌うことは➨ 161 00:11:56,583 --> 00:11:59,085 その身をもって 理解したであろううえで➨ 162 00:11:59,085 --> 00:12:03,189 そなたは人間の自分に 恩義を返せと言うのか。 163 00:12:03,189 --> 00:12:06,359 パパ! だからこそです。 164 00:12:06,359 --> 00:12:10,530 だからこそ 人間を蛮族と蔑み呼ぶエルフが➨ 165 00:12:10,530 --> 00:12:13,366 その蛮族に 等しい振る舞いをするとは➨ 166 00:12:13,366 --> 00:12:16,035 到底思えません。 なっ…。 167 00:12:16,035 --> 00:12:19,372 これは一本取られたな アルデュイン。 168 00:12:19,372 --> 00:12:22,542 しかし 人間とエルフの間の傷は➨ 169 00:12:22,542 --> 00:12:24,811 そうやすやすと 拭い去れるものでは…。 170 00:12:26,879 --> 00:12:31,217 あっ! じ~。 171 00:12:31,217 --> 00:12:35,054 じ~。 172 00:12:35,054 --> 00:12:41,728 コホン。 そもそも サピン王国に通じる 瞬間移動のゲートは➨ 173 00:12:41,728 --> 00:12:44,397 3種族間のおさとの 会議が行われる➨ 174 00:12:44,397 --> 00:12:47,567 7年ごとにしか 使うことができない。 175 00:12:47,567 --> 00:12:54,741 ♬~ 176 00:12:54,741 --> 00:12:57,910 (アルデュイン)次にゲートが開くのは 5年後。 177 00:12:57,910 --> 00:12:59,912 5年…。 178 00:12:59,912 --> 00:13:02,649 《グレイ:それは あまりにも…》 179 00:13:02,649 --> 00:13:04,651 (アルデュイン)だが それほど長い間➨ 180 00:13:04,651 --> 00:13:07,987 人間をここに置いておくわけには いかない。 181 00:13:07,987 --> 00:13:11,991 兵士を付き添わせ 君を故郷まで送り届けよう。 182 00:13:11,991 --> 00:13:14,494 ありがとうございます。 183 00:13:14,494 --> 00:13:17,664 《グレイ:ようやくだ ようやく帰ることが》 184 00:13:17,664 --> 00:13:19,999 《アーサー/グレイ:ぐっ!?》 (アルデュイン)ともかく今は➨ 185 00:13:19,999 --> 00:13:25,104 くつろいでくれ。 明日の朝までに 衛兵隊の準備をさせる。 186 00:13:32,512 --> 00:13:37,183 《グレイ:どんどんひどくなっている。 いったい何が…》 187 00:13:37,183 --> 00:13:39,185 くっ…。 188 00:13:39,185 --> 00:13:43,856 《グレイ:私は… 僕は どうすればいいんだ シルビア》 189 00:13:43,856 --> 00:13:46,159 (アーサー)助けて…。 190 00:13:53,366 --> 00:13:56,202 はぁ…。 191 00:13:56,202 --> 00:14:00,540 《グレイ:夜風が心地よい。 痛みが紛れる》 192 00:14:00,540 --> 00:14:02,508 ふぅ…。 193 00:14:02,508 --> 00:14:04,844 《グレイ:このままにしておく わけにはいかない。 194 00:14:04,844 --> 00:14:08,314 痛みの原因を探らなければ…》 んっ。 195 00:14:12,518 --> 00:14:15,021 (アーサー)テシア…。 196 00:14:15,021 --> 00:14:18,191 《グレイ:レイノルとアリスは 無事なのだろうか。 197 00:14:18,191 --> 00:14:21,861 あの2人が そんなに簡単に いなくなるものか。 198 00:14:21,861 --> 00:14:25,031 きっと無事に 逃げきっているはず》 199 00:14:25,031 --> 00:14:28,534 会いたい…。 200 00:14:28,534 --> 00:14:31,037 《グレイ:再会したら 2人も同じように➨ 201 00:14:31,037 --> 00:14:35,375 笑ってくれるだろうか…。 あんなふうに優しく。 202 00:14:35,375 --> 00:14:38,211 本当にそうだろうか。 203 00:14:38,211 --> 00:14:42,582 こんな私が 笑って出迎えてもらうなど…》 204 00:14:45,551 --> 00:14:49,322 あっ! アート…。 205 00:15:02,168 --> 00:15:05,004 んっ…。 (テシア)アーサー! 206 00:15:05,004 --> 00:15:07,840 ハッ ハッ ハッ ハッ…。 207 00:15:07,840 --> 00:15:09,842 テシア。 ハッ ハッ…。 208 00:15:09,842 --> 00:15:12,845 甘えん坊のお姫様の時間 邪魔しちゃった? 209 00:15:12,845 --> 00:15:16,015 ひどい! からかわないで。 210 00:15:16,015 --> 00:15:18,518 ごめんね アート。 んっ? 211 00:15:18,518 --> 00:15:22,522 パパたちのこと アートに とっても失礼だった。 212 00:15:22,522 --> 00:15:26,359 別に。 テシアのパパもママも それだけテシアが➨ 213 00:15:26,359 --> 00:15:29,862 心配だったってことだろ。 そうだけど…。 214 00:15:29,862 --> 00:15:34,033 だから 甘えん坊お姫様は 甘えん坊お姫様らしく➨ 215 00:15:34,033 --> 00:15:36,035 しっかり甘えておいで。 216 00:15:36,035 --> 00:15:39,705 また からかう! アートだって パパとママに会ったら➨ 217 00:15:39,705 --> 00:15:42,074 きっと同じようになるんだから! 218 00:15:44,043 --> 00:15:47,880 アート? そうかな…。 えっ? 219 00:15:47,880 --> 00:15:51,884 (アーサー)本当に父さんと母さんは 僕に再会できたら➨ 220 00:15:51,884 --> 00:15:54,387 うれしいって思ってくれるかな…。 221 00:15:54,387 --> 00:15:59,892 僕のせいで盗賊に襲われて 迷惑かけて…。 それでも➨ 222 00:15:59,892 --> 00:16:04,163 僕に会えないと寂しいって 思ってくれてるかな…。 223 00:16:04,163 --> 00:16:09,001 《グレイ:家族を最後まで 守れなかった こんな私を…》 224 00:16:09,001 --> 00:16:13,005 アート…。 225 00:16:13,005 --> 00:16:15,508 いっ! (顔を両手で挟む音) 226 00:16:15,508 --> 00:16:18,010 急に何するんだ! アートの両親が➨ 227 00:16:18,010 --> 00:16:20,012 アートに会えなくて 寂しがってるのなんて➨ 228 00:16:20,012 --> 00:16:22,181 当たり前に決まってるでしょ。 229 00:16:22,181 --> 00:16:24,684 だってだって アートが もう帰っちゃうこと➨ 230 00:16:24,684 --> 00:16:26,853 アタシだって こんなに寂しいんだから! 231 00:16:26,853 --> 00:16:28,855 あっ! 232 00:16:28,855 --> 00:16:40,032 ♬~ 233 00:16:40,032 --> 00:16:42,201 わ~っ。 ♬~ 234 00:16:42,201 --> 00:16:48,875 ♬~ 235 00:16:48,875 --> 00:16:51,644 《アリス:アーサー。 (レイノルズ)アーサー》 236 00:16:54,046 --> 00:16:57,717 《グレイ:私は何と 戦っていたのだろう》 237 00:16:57,717 --> 00:17:01,554 これね ホタルバチっていう花なの。 238 00:17:01,554 --> 00:17:04,790 《テ… テシア! 239 00:17:04,790 --> 00:17:06,959 ハッ! 240 00:17:06,959 --> 00:17:08,961 (エルフ兵長)殺せ!》 241 00:17:10,963 --> 00:17:14,467 《グレイ:私は 何を見ていたのだろう》 242 00:17:14,467 --> 00:17:16,969 アタシ この花大好き。 243 00:17:21,140 --> 00:17:28,314 《グレイ:あぁ… 己の中の闇にのまれ 過ぎ去った過去と戦う。 244 00:17:28,314 --> 00:17:31,984 私は なんと愚かなことを…》 245 00:17:31,984 --> 00:17:36,155 (アーサー)ごめん テシア。 んっ? 何が? 246 00:17:36,155 --> 00:17:38,324 (アーサー)ん~ん。 247 00:17:38,324 --> 00:17:41,327 僕も好きだ。 248 00:17:45,498 --> 00:17:47,500 あっ! 249 00:17:49,502 --> 00:17:51,837 んっ! 250 00:17:51,837 --> 00:17:54,006 てぃ! どうも。 251 00:17:54,006 --> 00:17:57,343 ヴィリオン長老!? おじいちゃま! 252 00:17:57,343 --> 00:18:01,180 なんてことを。 あなた自分の孫を 殺そうとしました? 253 00:18:01,180 --> 00:18:04,483 はあ? そんなもので人が殺せるか? 254 00:18:04,483 --> 00:18:08,988 あっ! 《グレイ:だまされた…》 255 00:18:08,988 --> 00:18:12,491 瞬時に防御し反撃するとは。 256 00:18:12,491 --> 00:18:16,996 奴隷商人相手に戦ったのは 本当のようだな。 257 00:18:16,996 --> 00:18:19,999 それを確かめるために こんなことを? 258 00:18:19,999 --> 00:18:23,002 これ以上アートをいじめるのは やめて! 259 00:18:23,002 --> 00:18:26,172 アートは おじいちゃまが嫌うような 人間じゃない。 260 00:18:26,172 --> 00:18:29,342 わかってるでしょ! (ヴィリオン)いじめる? 261 00:18:29,342 --> 00:18:32,011 私が わざわざ そんなことをするために➨ 262 00:18:32,011 --> 00:18:36,015 ここへ来たと思っているのか。 違うんですか? 263 00:18:36,015 --> 00:18:42,521 久しぶりに 興味深い人物と出会ったからだ。 264 00:18:42,521 --> 00:18:45,591 あっ。 きゃっ。 265 00:18:54,033 --> 00:18:57,003 フン。 んっ。 266 00:18:59,205 --> 00:19:04,777 フッ! ウッ! ヤァ! 267 00:19:04,777 --> 00:19:07,580 おもしろい。 《グレイ:強い》 268 00:19:09,615 --> 00:19:12,284 《グレイ:マナを使って 動きを最小限にしたが…》 269 00:19:12,284 --> 00:19:15,287 クッ。 《グレイ:それよりも もっと速い》 270 00:19:15,287 --> 00:19:17,790 グッ ウッ。 271 00:19:17,790 --> 00:19:19,792 《グレイ:チャンスだ》 272 00:19:21,794 --> 00:19:24,630 《グレイ:もっと速く》 グッ! 273 00:19:24,630 --> 00:19:28,134 《グレイ:もっと速く》 フン! 274 00:19:28,134 --> 00:19:30,136 ハッ! グッ! 275 00:19:30,136 --> 00:19:32,138 あっ! ンッ! 276 00:19:32,138 --> 00:19:34,807 ヤアッ! 277 00:19:34,807 --> 00:19:37,309 あっ? 《グレイ:これは…。 278 00:19:37,309 --> 00:19:43,482 思い出したのは 闘技場で戦った幾多の獣たちの目。 279 00:19:43,482 --> 00:19:48,988 本能のみで戦うものが振り下ろす 最後の牙 そして爪》 280 00:19:51,657 --> 00:19:53,659 グッ…。 281 00:19:53,659 --> 00:19:55,828 《グレイ:殺さなければ己が死ぬ》 282 00:19:55,828 --> 00:19:58,130 ヤアッ! 283 00:20:00,332 --> 00:20:02,501 アーサー! 284 00:20:02,501 --> 00:20:05,838 まさか 一本取られるとはな。 285 00:20:05,838 --> 00:20:09,008 さぁ 第2ラウンドを始めるとするか。 286 00:20:09,008 --> 00:20:11,844 あだだだ…! もう十分いじめたでしょ➨ 287 00:20:11,844 --> 00:20:14,013 おじいちゃま。 痛いよ テシア…! 288 00:20:14,013 --> 00:20:16,515 (テシア)ちゃんと手加減しないと ダメでしょ! 289 00:20:16,515 --> 00:20:20,186 (ヴィリオン)手加減などしたら 私がいじめられとったよ。 290 00:20:20,186 --> 00:20:22,188 《グレイ:何を言うか》 291 00:20:22,188 --> 00:20:25,691 (アーサー)ハハハッ ヴィリオン長老に 買いかぶっていただけて➨ 292 00:20:25,691 --> 00:20:28,194 光栄です。 光栄。 293 00:20:28,194 --> 00:20:33,365 本当にそう思っておるならば 私の弟子になれ 小僧。 294 00:20:33,365 --> 00:20:35,534 えっ? 《グレイ:弟子だと》 295 00:20:35,534 --> 00:20:38,037 どうだ 承諾するか。 296 00:20:38,037 --> 00:20:41,207 (アーサー)えっと それ本気で言ってます? 297 00:20:41,207 --> 00:20:43,876 (ヴィリオン)こんなこと 冗談で言えるか。 298 00:20:43,876 --> 00:20:47,713 あっ いや そう言われても。 まだ両親に➨ 299 00:20:47,713 --> 00:20:51,717 僕の安否を知らせることも できていないのに そんな…。 300 00:20:51,717 --> 00:20:56,055 ならば もし両親に お前が生きていることを➨ 301 00:20:56,055 --> 00:20:58,891 知らせる方法があったとしたら。 302 00:20:58,891 --> 00:21:01,560 えっ それって…。 303 00:21:01,560 --> 00:21:05,030 ぐっ… うぅ…! 304 00:21:05,030 --> 00:21:07,867 くぅ…。 (ヴィリオン)やはりな。 305 00:21:07,867 --> 00:21:11,036 ビーストの意志を受け継いでいたか。 306 00:21:13,205 --> 00:21:16,542 私の弟子になれ 小僧。 307 00:21:16,542 --> 00:21:19,211 さもなければ…。 308 00:21:19,211 --> 00:21:21,881 くっ… ぐっ! 309 00:21:24,216 --> 00:21:26,886 (ヴィリオン)死ぬぞ。