1 00:00:34,668 --> 00:00:37,170 (アーサー)ぐわぁ! (エルフ兵長)人間め! 2 00:00:37,170 --> 00:00:41,008 誰の許しを得て ここにいる! 《グレイ:しまった。 3 00:00:41,008 --> 00:00:44,344 テシアの帰る場所なら そこは エルフの国。 4 00:00:44,344 --> 00:00:50,183 テシアが無邪気だから油断していたが テシアは…》 5 00:00:50,183 --> 00:00:52,185 (アーサー)テ… テシア! 6 00:00:54,187 --> 00:00:57,524 ハッ! (エルフ兵長)殺せ! 7 00:00:57,524 --> 00:01:01,028 《グレイ:そうか 私は忘れていた》 8 00:01:01,028 --> 00:01:04,031 ((テシア:ねぇ ずっと考えてたんだけど。 9 00:01:04,031 --> 00:01:08,201 んっ? アタシたち 結構仲よくなったよね。 10 00:01:08,201 --> 00:01:13,040 だから アートって呼んでもいいかな。 あなたの友達みたいに)) 11 00:01:13,040 --> 00:01:18,045 《グレイ:たったあれだけの言葉が 信頼に足るなど…》 12 00:01:18,045 --> 00:01:20,047 (刺さる音) 13 00:01:24,051 --> 00:01:26,720 《グレイ:そんなことが あるハズがないと➡ 14 00:01:26,720 --> 00:01:29,222 知っていたのに…》 15 00:01:29,222 --> 00:01:32,359 (エルフ兵長)人間を殺せ! あっ! 16 00:01:32,359 --> 00:01:35,362 やめて! アートを放して! 17 00:01:35,362 --> 00:01:39,366 (エルフ兵長)危険です! 相手は あの凶悪な人間なのですよ! 18 00:01:39,366 --> 00:01:43,203 アートは危険なんかじゃない。 アタシを助けてくれたの。 19 00:01:43,203 --> 00:01:45,706 今すぐ放して! あっ。 20 00:01:45,706 --> 00:01:47,708 (エルフ兵長)おのれ 汚れた人間め! 21 00:01:47,708 --> 00:01:50,711 助けるふりで洗脳までするとは 許せん! 22 00:01:50,711 --> 00:01:54,081 (アーサー/テシア)えっ! (ヴィリオン)やめよ。 23 00:01:59,553 --> 00:02:02,055 (ヴィリオン)その人間から手を離せ。 24 00:02:02,055 --> 00:02:04,624 今すぐに。 はっ! 25 00:02:08,895 --> 00:02:12,899 (テシア)アート 大丈夫? みんなひどい。 26 00:02:12,899 --> 00:02:15,235 アートは悪い人間じゃないのに。 27 00:02:15,235 --> 00:02:18,405 (ヴィリオン)行方不明だった 王女のかたわらに➡ 28 00:02:18,405 --> 00:02:23,076 蛮族人間の姿があったのだ。 当然のこと。 29 00:02:23,076 --> 00:02:26,079 おじいちゃま。 えっ おじいちゃ…。 30 00:02:26,079 --> 00:02:31,084 私はエレノア王国 前国王 ヴィリオン・エラリス。 31 00:02:31,084 --> 00:02:33,320 こたびは我が孫娘である➡ 32 00:02:33,320 --> 00:02:36,990 エレノア王国 王女 テシアが 世話になった。 33 00:02:36,990 --> 00:02:39,660 えっ。 《グレイ:王女?》 34 00:02:39,660 --> 00:02:42,162 あっ…。 あぁ? 35 00:02:42,162 --> 00:02:46,166 王女!? 36 00:02:46,166 --> 00:02:49,569 王女~っ! 37 00:04:30,403 --> 00:04:34,141 王女? フッ。 38 00:04:34,141 --> 00:04:36,810 言ってなかったのか? テシア。 39 00:04:36,810 --> 00:04:40,814 あれ そうだっけ? そうだっけって…。 40 00:04:40,814 --> 00:04:44,651 《グレイ:雰囲気すら みじんも感じ取れなかった》 41 00:04:44,651 --> 00:04:46,820 (メリアル)テシア! あっ。 42 00:04:46,820 --> 00:04:49,489 (アルデュイン)テシア! あっ…。 43 00:04:49,489 --> 00:04:51,992 お父様! お母様! 44 00:04:51,992 --> 00:04:54,661 (メリアル)テシア…。 (アルデュイン)無事でよかった。 45 00:04:54,661 --> 00:04:58,498 会いたかった パパ! ママ! 46 00:04:58,498 --> 00:05:00,500 《グレイ:つまり あの2人が➡ 47 00:05:00,500 --> 00:05:04,004 エレノア王国の 国王と王妃ということか》 48 00:05:06,006 --> 00:05:08,508 なぜ人間がここに…。 49 00:05:08,508 --> 00:05:10,677 何をしている兵たちよ。 50 00:05:10,677 --> 00:05:12,679 早く人間を拘束しろ! 51 00:05:12,679 --> 00:05:15,849 それは…。 私が止めた。 52 00:05:15,849 --> 00:05:21,688 蛮族とはいえ 仮にもテシアを助け ここまで送り届けたのだ。 53 00:05:21,688 --> 00:05:24,691 問答無用で殺すわけにはいくまい。 54 00:05:24,691 --> 00:05:28,028 そうよ! アートは アタシを助けてくれたの。 55 00:05:28,028 --> 00:05:31,198 乱暴しちゃダメ! しかし…。 56 00:05:31,198 --> 00:05:35,168 ダメったらダメ! アートは命の恩人なんだから➡ 57 00:05:35,168 --> 00:05:37,504 ちゃんと お城で おもてなししなきゃ。 58 00:05:37,504 --> 00:05:40,674 に… 人間を我らの城に!? 59 00:05:40,674 --> 00:05:44,010 行こう アート。 アタシの大好きなお菓子を➡ 60 00:05:44,010 --> 00:05:47,347 たくさん用意してもらうから ね。 いや でも…。 61 00:05:47,347 --> 00:05:50,016 (テシア)いいよね パパ。 ねっ! 62 00:05:50,016 --> 00:05:53,186 しかたない。 やった~! 63 00:05:53,186 --> 00:05:56,356 (ヴィリオン)少年。 あっ! 64 00:05:56,356 --> 00:05:59,326 後ほど話を聞かせてもらおう。 65 00:06:01,528 --> 00:06:05,498 《グレイ:なんだ この えたいの知れない力は》 66 00:06:07,534 --> 00:06:11,872 アート こっち! あっ ちょっと! 67 00:06:11,872 --> 00:06:15,375 うむ…。 68 00:06:15,375 --> 00:06:19,846 (テシア)早く早く! (アーサー)引っ張らなくてもいいって。 69 00:06:23,350 --> 00:06:27,887 《グレイ:これがエルフの国 エレノア王国》 70 00:06:27,887 --> 00:06:37,497 ♬~ 71 00:06:37,497 --> 00:06:39,833 《アーサー:すごい…》 72 00:06:39,833 --> 00:06:51,678 ♬~ 73 00:06:51,678 --> 00:06:54,347 《グレイ:本で読んだとおりだ。 74 00:06:54,347 --> 00:06:57,017 エルフと人間は過去の戦争で➡ 75 00:06:57,017 --> 00:07:00,353 いまだ一触即発の対立状態にある。 76 00:07:00,353 --> 00:07:03,356 まさか この特殊な町並みを➡ 77 00:07:03,356 --> 00:07:05,625 この目で見られる日が来るとは》 78 00:07:09,195 --> 00:07:12,365 《グレイ:こちらも かなり特殊だな。 79 00:07:12,365 --> 00:07:16,369 それにしても あのときのテシアの顔…》 80 00:07:16,369 --> 00:07:18,371 ((あぁ! ぐっ…。 81 00:07:18,371 --> 00:07:20,640 テ… テシア! ハッ! 82 00:07:24,878 --> 00:07:27,380 あっ…)) 83 00:07:27,380 --> 00:07:31,952 《グレイ:あれはいったい…。 わからない》 84 00:07:31,952 --> 00:07:35,121 くっ! 《グレイ:この痛みも。 85 00:07:35,121 --> 00:07:39,626 どちらにせよ もう二度と 警戒を怠りはしない》 86 00:07:49,969 --> 00:07:54,641 おかえりなさいませ テシア様。 (テシア)みんな ただいま! 87 00:07:54,641 --> 00:07:57,811 早速だけど アタシの命の恩人のために➡ 88 00:07:57,811 --> 00:08:00,313 目いっぱいのおもてなしをお願い。 89 00:08:00,313 --> 00:08:03,483 大丈夫 アートは悪い人間じゃないから。 90 00:08:03,483 --> 00:08:06,152 《グレイ:そう言われても 困るだろう》 91 00:08:06,152 --> 00:08:08,154 (テシア)まず何をする? 92 00:08:08,154 --> 00:08:11,324 おやつ ごはん ゆっくり湯あみ? 93 00:08:11,324 --> 00:08:15,161 それとも アタシと遊んでから…。 その前に➡ 94 00:08:15,161 --> 00:08:19,165 先に これまでの経緯を お話ししてもかまいませんか? 95 00:08:24,003 --> 00:08:27,507 (アルデュイン)それでは 話を聞かせてもらおう。 96 00:08:33,480 --> 00:08:36,316 えっと 王女はここにいても…。 97 00:08:36,316 --> 00:08:39,986 いいの! 《グレイ:いいのか?》 98 00:08:39,986 --> 00:08:42,822 あれ? どうしてアートだけ立ってるの? 99 00:08:42,822 --> 00:08:45,992 座りなよ アート。 えっ いや…。 100 00:08:48,661 --> 00:08:51,664 《グレイ:いいのか?》 あっ そうだ! 101 00:08:51,664 --> 00:08:53,666 お話しするなら みんなで➡ 102 00:08:53,666 --> 00:08:55,635 お茶とお菓子も食べよう! そうしよう! 103 00:08:58,505 --> 00:09:01,174 《グレイ:いいのか。 104 00:09:01,174 --> 00:09:03,343 本当にいいのか》 105 00:09:07,180 --> 00:09:09,349 では改めて。 106 00:09:09,349 --> 00:09:15,855 私はテシアの父であり エレノア王国 現国王 アルデュイン・エラリス。 107 00:09:15,855 --> 00:09:21,361 我が妻であり テシアの母 王妃のメリアル・エラリス。 108 00:09:21,361 --> 00:09:26,366 そして…。 エレノア王国 前国王 ヴィリオン・エラリスだ。 109 00:09:26,366 --> 00:09:29,202 アーサー・レイウィンと申します。 110 00:09:29,202 --> 00:09:32,772 サピン王国にある 卑しい町に生まれました。 111 00:09:32,772 --> 00:09:35,942 本来であれば 国王 しかも➡ 112 00:09:35,942 --> 00:09:40,113 エルフの王の御前に立つようなことが 許される立場ではありませんが➡ 113 00:09:40,113 --> 00:09:43,950 このような機会を頂き 恐悦至極に存じます。 114 00:09:43,950 --> 00:09:49,622 ほう。 卑しい出身というわりには よく教育されているようだ。 115 00:09:49,622 --> 00:09:51,958 《グレイ:大げさな自己紹介だが➡ 116 00:09:51,958 --> 00:09:55,628 子ども扱いされては 話し合いが進まなくなる》 117 00:09:55,628 --> 00:09:59,466 それで何があった。 (アーサー)はい。 118 00:09:59,466 --> 00:10:03,803 《グレイ:私は盗賊の襲撃で 家族と離れ離れになった事実を➡ 119 00:10:03,803 --> 00:10:06,306 ぼかしながら説明した。 120 00:10:06,306 --> 00:10:09,309 ウソではないが すべて真実でもない。 121 00:10:09,309 --> 00:10:15,315 そして テシアとの出会いに 話が及ぶと 雰囲気が一変した》 122 00:10:15,315 --> 00:10:17,984 (アルデュイン)奴隷商人だと! 123 00:10:17,984 --> 00:10:20,487 やはり蛮族人間の仕業か。 124 00:10:20,487 --> 00:10:24,157 国王 失礼を承知で 申し上げますが➡ 125 00:10:24,157 --> 00:10:27,660 奴隷商人は職業であり 種族ではありません。 126 00:10:27,660 --> 00:10:29,662 なに…。 127 00:10:29,662 --> 00:10:32,665 それで その奴隷商人が テシアをさらうのを見て➡ 128 00:10:32,665 --> 00:10:36,503 子どものそなたは どうやって テシアを救い出したのだ。 129 00:10:36,503 --> 00:10:41,007 ソイツらと交渉したのか それとも命乞いしたのか。 130 00:10:41,007 --> 00:10:44,177 どちらでもありません ヴィリオン長老。 131 00:10:44,177 --> 00:10:48,014 確かに私は子どもですが 魔術師でもあります。 132 00:10:48,014 --> 00:10:51,518 (アルデュイン)まさか その魔術で 奴隷商人を排除し➡ 133 00:10:51,518 --> 00:10:53,853 テシアを救い出したというのか? 134 00:10:53,853 --> 00:10:56,022 (アーサー)そのとおりです。 135 00:10:56,022 --> 00:10:58,858 やっぱり アートが倒してくれたんだ! 136 00:10:58,858 --> 00:11:01,027 よくも ヌケヌケと。 137 00:11:01,027 --> 00:11:03,196 貴様のような子どもに何ができる。 138 00:11:03,196 --> 00:11:08,201 道に迷ったテシア様をだまし この地に潜り込んだのだろう。 139 00:11:08,201 --> 00:11:10,370 (ヴィリオン)やめよ。 しかし。 140 00:11:10,370 --> 00:11:14,073 3度目はないぞ。 剣を収めよ。 141 00:11:16,376 --> 00:11:19,212 アートは ウソなんかついてないよ。 142 00:11:19,212 --> 00:11:21,548 アタシ 本当に悪い人に捕まってたの。 143 00:11:21,548 --> 00:11:24,217 売り飛ばすって言ってたのを 聞いたもん。 144 00:11:24,217 --> 00:11:27,220 ((テシア:誰か助けて…。 (ダントン)コイツを黙らせろ! 145 00:11:27,220 --> 00:11:31,224 (テシア)くっ… くっ くっ…。 146 00:11:31,224 --> 00:11:35,695 (ピンキー)ねぇボス。 エルフの娘は 高く売れるんですよねぇ。 147 00:11:35,695 --> 00:11:39,866 (ダントン)あぁ 絶対に金になる。 出発するぞ。 148 00:11:39,866 --> 00:11:43,202 こんな気味悪い森とは とっとと おさらばだ。 149 00:11:43,202 --> 00:11:45,171 (テシア)うっ…)) 150 00:11:55,181 --> 00:11:57,216 信じよう。 151 00:11:57,216 --> 00:11:59,218 ありがとうございます。 152 00:11:59,218 --> 00:12:02,055 そのうえで 国王に お聞きいただきたいことが。 153 00:12:02,055 --> 00:12:04,390 んっ? なんだ。 154 00:12:04,390 --> 00:12:08,061 お話ししたとおり 私自身 盗賊に襲われ➡ 155 00:12:08,061 --> 00:12:10,897 こうして この地へ 迷い込んだ身です。 156 00:12:10,897 --> 00:12:15,401 今の望みは サピンにいる 家族のもとへ帰ることだけ。 157 00:12:15,401 --> 00:12:18,738 まさか テシアを救った褒美として➡ 158 00:12:18,738 --> 00:12:21,741 自分をサピンまで送れとでも 言いたいのか? 159 00:12:21,741 --> 00:12:24,244 (アーサー)おそれながら。 んっ…。 160 00:12:24,244 --> 00:12:26,579 (アルデュイン)エルフが人間を嫌うことは➡ 161 00:12:26,579 --> 00:12:29,082 その身をもって 理解したであろううえで➡ 162 00:12:29,082 --> 00:12:33,186 そなたは人間の自分に 恩義を返せと言うのか。 163 00:12:33,186 --> 00:12:36,356 パパ! だからこそです。 164 00:12:36,356 --> 00:12:40,526 だからこそ 人間を蛮族と蔑み呼ぶエルフが➡ 165 00:12:40,526 --> 00:12:43,363 その蛮族に 等しい振る舞いをするとは➡ 166 00:12:43,363 --> 00:12:46,032 到底思えません。 なっ…。 167 00:12:46,032 --> 00:12:49,369 これは一本取られたな アルデュイン。 168 00:12:49,369 --> 00:12:52,538 しかし 人間とエルフの間の傷は➡ 169 00:12:52,538 --> 00:12:54,807 そうやすやすと 拭い去れるものでは…。 170 00:12:56,876 --> 00:13:01,214 あっ! じ~。 171 00:13:01,214 --> 00:13:05,051 じ~。 172 00:13:05,051 --> 00:13:11,724 コホン。 そもそも サピン王国に通じる 瞬間移動のゲートは➡ 173 00:13:11,724 --> 00:13:14,394 3種族間のおさとの 会議が行われる➡ 174 00:13:14,394 --> 00:13:17,563 7年ごとにしか 使うことができない。 175 00:13:17,563 --> 00:13:24,737 ♬~ 176 00:13:24,737 --> 00:13:27,907 (アルデュイン)次にゲートが開くのは 5年後。 177 00:13:27,907 --> 00:13:29,909 5年…。 178 00:13:29,909 --> 00:13:32,645 《グレイ:それは あまりにも…》 179 00:13:32,645 --> 00:13:34,647 (アルデュイン)だが それほど長い間➡ 180 00:13:34,647 --> 00:13:37,984 人間をここに置いておくわけには いかない。 181 00:13:37,984 --> 00:13:41,988 兵士を付き添わせ 君を故郷まで送り届けよう。 182 00:13:41,988 --> 00:13:44,490 ありがとうございます。 183 00:13:44,490 --> 00:13:47,660 《グレイ:ようやくだ ようやく帰ることが》 184 00:13:47,660 --> 00:13:49,996 《アーサー/グレイ:ぐっ!?》 (アルデュイン)ともかく今は➡ 185 00:13:49,996 --> 00:13:55,101 くつろいでくれ。 明日の朝までに 衛兵隊の準備をさせる。 186 00:14:02,508 --> 00:14:07,180 《グレイ:どんどんひどくなっている。 いったい何が…》 187 00:14:07,180 --> 00:14:09,182 くっ…。 188 00:14:09,182 --> 00:14:13,853 《グレイ:私は… 僕は どうすればいいんだ シルビア》 189 00:14:13,853 --> 00:14:16,155 (アーサー)助けて…。 190 00:14:23,362 --> 00:14:26,199 はぁ…。 191 00:14:26,199 --> 00:14:30,536 《グレイ:夜風が心地よい。 痛みが紛れる》 192 00:14:30,536 --> 00:14:32,505 ふぅ…。 193 00:14:32,505 --> 00:14:34,841 《グレイ:このままにしておく わけにはいかない。 194 00:14:34,841 --> 00:14:38,311 痛みの原因を探らなければ…》 んっ。 195 00:14:42,515 --> 00:14:45,017 (アーサー)テシア…。 196 00:14:45,017 --> 00:14:48,187 《グレイ:レイノルとアリスは 無事なのだろうか。 197 00:14:48,187 --> 00:14:51,858 あの2人が そんなに簡単に いなくなるものか。 198 00:14:51,858 --> 00:14:55,027 きっと無事に 逃げきっているはず》 199 00:14:55,027 --> 00:14:58,531 会いたい…。 200 00:14:58,531 --> 00:15:01,033 《グレイ:再会したら 2人も同じように➡ 201 00:15:01,033 --> 00:15:05,371 笑ってくれるだろうか…。 あんなふうに優しく。 202 00:15:05,371 --> 00:15:08,207 本当にそうだろうか。 203 00:15:08,207 --> 00:15:12,578 こんな私が 笑って出迎えてもらうなど…》 204 00:15:15,548 --> 00:15:19,318 あっ! アート…。 205 00:15:32,165 --> 00:15:35,001 んっ…。 (テシア)アーサー! 206 00:15:35,001 --> 00:15:37,837 ハッ ハッ ハッ ハッ…。 207 00:15:37,837 --> 00:15:39,839 テシア。 ハッ ハッ…。 208 00:15:39,839 --> 00:15:42,842 甘えん坊のお姫様の時間 邪魔しちゃった? 209 00:15:42,842 --> 00:15:46,012 ひどい! からかわないで。 210 00:15:46,012 --> 00:15:48,514 ごめんね アート。 んっ? 211 00:15:48,514 --> 00:15:52,518 パパたちのこと アートに とっても失礼だった。 212 00:15:52,518 --> 00:15:56,355 別に。 テシアのパパもママも それだけテシアが➡ 213 00:15:56,355 --> 00:15:59,859 心配だったってことだろ。 そうだけど…。 214 00:15:59,859 --> 00:16:04,030 だから 甘えん坊お姫様は 甘えん坊お姫様らしく➡ 215 00:16:04,030 --> 00:16:06,032 しっかり甘えておいで。 216 00:16:06,032 --> 00:16:09,702 また からかう! アートだって パパとママに会ったら➡ 217 00:16:09,702 --> 00:16:12,071 きっと同じようになるんだから! 218 00:16:14,040 --> 00:16:17,877 アート? そうかな…。 えっ? 219 00:16:17,877 --> 00:16:21,881 (アーサー)本当に父さんと母さんは 僕に再会できたら➡ 220 00:16:21,881 --> 00:16:24,383 うれしいって思ってくれるかな…。 221 00:16:24,383 --> 00:16:29,889 僕のせいで盗賊に襲われて 迷惑かけて…。 それでも➡ 222 00:16:29,889 --> 00:16:34,160 僕に会えないと寂しいって 思ってくれてるかな…。 223 00:16:34,160 --> 00:16:38,998 《グレイ:家族を最後まで 守れなかった こんな私を…》 224 00:16:38,998 --> 00:16:43,002 アート…。 225 00:16:43,002 --> 00:16:45,505 いっ! (顔を両手で挟む音) 226 00:16:45,505 --> 00:16:48,007 急に何するんだ! アートの両親が➡ 227 00:16:48,007 --> 00:16:50,009 アートに会えなくて 寂しがってるのなんて➡ 228 00:16:50,009 --> 00:16:52,178 当たり前に決まってるでしょ。 229 00:16:52,178 --> 00:16:54,680 だってだって アートが もう帰っちゃうこと➡ 230 00:16:54,680 --> 00:16:56,849 アタシだって こんなに寂しいんだから! 231 00:16:56,849 --> 00:16:58,851 あっ! 232 00:16:58,851 --> 00:17:10,029 ♬~ 233 00:17:10,029 --> 00:17:12,198 わ~っ。 ♬~ 234 00:17:12,198 --> 00:17:18,871 ♬~ 235 00:17:18,871 --> 00:17:21,641 ((アリス:アーサー。 (レイノルズ)アーサー)) 236 00:17:24,043 --> 00:17:27,713 《グレイ:私は何と 戦っていたのだろう》 237 00:17:27,713 --> 00:17:31,551 これね ホタルバチっていう花なの。 238 00:17:31,551 --> 00:17:34,787 ((テ… テシア! 239 00:17:34,787 --> 00:17:36,956 ハッ! 240 00:17:36,956 --> 00:17:38,958 (エルフ兵長)殺せ!)) 241 00:17:40,960 --> 00:17:44,463 《グレイ:私は 何を見ていたのだろう》 242 00:17:44,463 --> 00:17:46,966 アタシ この花大好き。 243 00:17:51,137 --> 00:17:58,311 《グレイ:あぁ… 己の中の闇にのまれ 過ぎ去った過去と戦う。 244 00:17:58,311 --> 00:18:01,981 私は なんと愚かなことを…》 245 00:18:01,981 --> 00:18:06,152 (アーサー)ごめん テシア。 んっ? 何が? 246 00:18:06,152 --> 00:18:08,321 (アーサー)ん~ん。 247 00:18:08,321 --> 00:18:11,324 僕も好きだ。 248 00:18:15,494 --> 00:18:17,496 あっ! 249 00:18:19,498 --> 00:18:21,834 んっ! 250 00:18:21,834 --> 00:18:24,003 てぃ! どうも。 251 00:18:24,003 --> 00:18:27,340 ヴィリオン長老!? おじいちゃま! 252 00:18:27,340 --> 00:18:31,177 なんてことを。 あなた自分の孫を 殺そうとしました? 253 00:18:31,177 --> 00:18:34,480 はあ? そんなもので人が殺せるか? 254 00:18:34,480 --> 00:18:38,985 あっ! 《グレイ:だまされた…》 255 00:18:38,985 --> 00:18:42,488 瞬時に防御し反撃するとは。 256 00:18:42,488 --> 00:18:46,993 奴隷商人相手に戦ったのは 本当のようだな。 257 00:18:46,993 --> 00:18:49,996 それを確かめるために こんなことを? 258 00:18:49,996 --> 00:18:52,999 これ以上アートをいじめるのは やめて! 259 00:18:52,999 --> 00:18:56,168 アートは おじいちゃまが嫌うような 人間じゃない。 260 00:18:56,168 --> 00:18:59,338 わかってるでしょ! (ヴィリオン)いじめる? 261 00:18:59,338 --> 00:19:02,008 私が わざわざ そんなことをするために➡ 262 00:19:02,008 --> 00:19:06,012 ここへ来たと思っているのか。 違うんですか? 263 00:19:06,012 --> 00:19:12,518 久しぶりに 興味深い人物と出会ったからだ。 264 00:19:12,518 --> 00:19:15,588 あっ。 きゃっ。 265 00:19:24,030 --> 00:19:26,999 フン。 んっ。 266 00:19:29,201 --> 00:19:34,774 フッ! ウッ! ヤァ! 267 00:19:34,774 --> 00:19:37,576 おもしろい。 《グレイ:強い》 268 00:19:39,612 --> 00:19:42,281 《グレイ:マナを使って 動きを最小限にしたが…》 269 00:19:42,281 --> 00:19:45,284 クッ。 《グレイ:それよりも もっと速い》 270 00:19:45,284 --> 00:19:47,787 グッ ウッ。 271 00:19:47,787 --> 00:19:49,789 《グレイ:チャンスだ》 272 00:19:51,791 --> 00:19:54,627 《グレイ:もっと速く》 グッ! 273 00:19:54,627 --> 00:19:58,130 《グレイ:もっと速く》 フン! 274 00:19:58,130 --> 00:20:00,132 ハッ! グッ! 275 00:20:00,132 --> 00:20:02,134 あっ! ンッ! 276 00:20:02,134 --> 00:20:04,804 ヤアッ! 277 00:20:04,804 --> 00:20:07,306 あっ? 《グレイ:これは…。 278 00:20:07,306 --> 00:20:13,479 思い出したのは 闘技場で戦った幾多の獣たちの目。 279 00:20:13,479 --> 00:20:18,984 本能のみで戦うものが振り下ろす 最後の牙 そして爪》 280 00:20:21,654 --> 00:20:23,656 グッ…。 281 00:20:23,656 --> 00:20:25,825 《グレイ:殺さなければ己が死ぬ》 282 00:20:25,825 --> 00:20:28,127 ヤアッ! 283 00:20:30,329 --> 00:20:32,498 アーサー! 284 00:20:32,498 --> 00:20:35,835 まさか 一本取られるとはな。 285 00:20:35,835 --> 00:20:39,004 さぁ 第2ラウンドを始めるとするか。 286 00:20:39,004 --> 00:20:41,841 あだだだ…! もう十分いじめたでしょ➡ 287 00:20:41,841 --> 00:20:44,009 おじいちゃま。 痛いよ テシア…! 288 00:20:44,009 --> 00:20:46,512 (テシア)ちゃんと手加減しないと ダメでしょ! 289 00:20:46,512 --> 00:20:50,182 (ヴィリオン)手加減などしたら 私がいじめられとったよ。 290 00:20:50,182 --> 00:20:52,184 《グレイ:何を言うか》 291 00:20:52,184 --> 00:20:55,688 (アーサー)ハハハッ ヴィリオン長老に 買いかぶっていただけて➡ 292 00:20:55,688 --> 00:20:58,190 光栄です。 光栄。 293 00:20:58,190 --> 00:21:03,362 本当にそう思っておるならば 私の弟子になれ 小僧。 294 00:21:03,362 --> 00:21:05,531 えっ? 《グレイ:弟子だと》 295 00:21:05,531 --> 00:21:08,033 どうだ 承諾するか。 296 00:21:08,033 --> 00:21:11,203 (アーサー)えっと それ本気で言ってます? 297 00:21:11,203 --> 00:21:13,873 (ヴィリオン)こんなこと 冗談で言えるか。 298 00:21:13,873 --> 00:21:17,710 あっ いや そう言われても。 まだ両親に➡ 299 00:21:17,710 --> 00:21:21,714 僕の安否を知らせることも できていないのに そんな…。 300 00:21:21,714 --> 00:21:26,051 ならば もし両親に お前が生きていることを➡ 301 00:21:26,051 --> 00:21:28,888 知らせる方法があったとしたら。 302 00:21:28,888 --> 00:21:31,557 えっ それって…。 303 00:21:31,557 --> 00:21:35,027 ぐっ… うぅ…! 304 00:21:35,027 --> 00:21:37,863 くぅ…。 (ヴィリオン)やはりな。 305 00:21:37,863 --> 00:21:41,033 ビーストの意志を受け継いでいたか。 306 00:21:43,202 --> 00:21:46,539 私の弟子になれ 小僧。 307 00:21:46,539 --> 00:21:49,208 さもなければ…。 308 00:21:49,208 --> 00:21:51,877 くっ… ぐっ! 309 00:21:54,213 --> 00:21:56,882 (ヴィリオン)死ぬぞ。