1 00:00:35,936 --> 00:00:38,272 《グレイ:キシラス・アカデミー。 2 00:00:38,272 --> 00:00:44,111 学者 実業家 王室の護衛 指導者 軍の将校などを➡ 3 00:00:44,111 --> 00:00:48,115 大勢 輩出していることで 知られている。 4 00:00:48,115 --> 00:00:54,454 この国で魔法を学ぶ子どもたちの 誰もが目指す名門校だ。 5 00:00:54,454 --> 00:00:56,456 そして今➡ 6 00:00:56,456 --> 00:00:59,459 私は そのすべての実権を握っている➡ 7 00:00:59,459 --> 00:01:03,297 アカデミーの学院長と対峙している》 8 00:01:03,297 --> 00:01:07,467 (シンシア)やっと会えてうれしいわ。 アーサー・レイウィン。 9 00:01:07,467 --> 00:01:10,804 ヴィンセントの言葉が大げさかどうか➡ 10 00:01:10,804 --> 00:01:14,808 確かめるとしましょうか。 (アーサー)はい。 11 00:01:21,815 --> 00:01:25,319 いいわ 始めましょう。 12 00:03:04,985 --> 00:03:08,321 《シンシア:この子 まったく動じていない》 13 00:03:08,321 --> 00:03:10,991 《グレイ:ものすごい力を感じる。 14 00:03:10,991 --> 00:03:16,163 さすが国内最高峰魔法学校の 学院長なだけあるな。 15 00:03:16,163 --> 00:03:18,331 力を少しだけ見せてやれば➡ 16 00:03:18,331 --> 00:03:21,835 ヴィンセントがウソを言っていないことが 証明できる。 17 00:03:21,835 --> 00:03:25,806 まずは 風のエレメントを使って…》 18 00:03:30,010 --> 00:03:31,978 《グレイ:どうだ!》 19 00:03:35,082 --> 00:03:37,584 なっ! 《グレイ:風のエレメントは➡ 20 00:03:37,584 --> 00:03:40,921 火と水に比べると まだ威力が弱い…!》 21 00:03:40,921 --> 00:03:42,923 《アーサー:だったら!》 22 00:03:50,263 --> 00:03:52,766 《アーサー:よけた!?》 フッ。 23 00:03:54,768 --> 00:03:56,770 フッ。 24 00:03:59,606 --> 00:04:01,608 ンッ! 25 00:04:01,608 --> 00:04:03,610 フッ! 26 00:04:03,610 --> 00:04:05,612 《グレイ:風の壁!?》 27 00:04:07,614 --> 00:04:09,616 うっ くっ…。 28 00:04:09,616 --> 00:04:11,718 くっ… くっ…。 29 00:04:13,787 --> 00:04:16,289 感心したわ。 30 00:04:16,289 --> 00:04:20,627 少し自分の能力を過信しすぎて いるところがあるけれど➡ 31 00:04:20,627 --> 00:04:25,632 確かにヴィンセントの言うとおり 魔術と戦術のスキルは別格ね。 32 00:04:25,632 --> 00:04:28,969 では 最後よ。 あっ! 33 00:04:28,969 --> 00:04:31,972 意識を失わないように。 34 00:04:37,611 --> 00:04:39,946 ぐっ! 《グレイ:音のエレメント!?》 35 00:04:39,946 --> 00:04:42,783 ぐっ うっ…。 36 00:04:42,783 --> 00:04:45,452 《グレイ:彼女は 特殊な魔術師なのか!?》 37 00:04:50,624 --> 00:04:52,626 合格ね。 38 00:04:52,626 --> 00:04:54,628 風の魔術の出来栄えは➡ 39 00:04:54,628 --> 00:04:58,298 わたくし自ら 教えたくなったほどよ。 40 00:04:58,298 --> 00:05:02,135 それに 地のエレメントも 使いこなしていたわね? 41 00:05:02,135 --> 00:05:05,305 それ以外にも使えるのね? 42 00:05:05,305 --> 00:05:07,808 《グレイ:さすがに鋭いな》 43 00:05:07,808 --> 00:05:10,477 はい 水を。 44 00:05:10,477 --> 00:05:14,815 あなた わたくしに 話したいことがあるのよね? 45 00:05:14,815 --> 00:05:18,652 それでわざわざここへ来て 力を見せた。 46 00:05:18,652 --> 00:05:20,654 《グレイ:そこまで見抜いていたか》 47 00:05:20,654 --> 00:05:22,656 おっしゃるとおりです。 48 00:05:22,656 --> 00:05:25,825 なぜなら 僕が必要としている➡ 49 00:05:25,825 --> 00:05:29,162 権力と影響力を 持っているからです。 50 00:05:29,162 --> 00:05:33,400 その2つで 僕の家族を守ってほしいんです。 51 00:05:33,400 --> 00:05:35,402 それを受け入れてもらえるなら➡ 52 00:05:35,402 --> 00:05:39,239 アカデミーに入学し あなたを恩師として仰ぎます。 53 00:05:39,239 --> 00:05:41,408 あっ…。 54 00:05:41,408 --> 00:05:44,077 サピンの国王夫婦ですら➡ 55 00:05:44,077 --> 00:05:48,081 そんな一方的な取り引きは 持ちかけないわよ。 56 00:05:48,081 --> 00:05:50,083 大した自信ね。 57 00:05:50,083 --> 00:05:54,087 はい。 自分には その価値があると思っています。 58 00:05:54,087 --> 00:05:57,924 それに あなたも そう考えているはずだ。 59 00:05:57,924 --> 00:06:01,595 フフッ…。 ただ アカデミーに入るのは➡ 60 00:06:01,595 --> 00:06:04,931 他の子どもたちと同じ年齢に なってからにしたいんです。 61 00:06:04,931 --> 00:06:10,604 3年も先よ? 今から勉強すれば もっと強くなれるのに。 62 00:06:10,604 --> 00:06:12,772 理由を教えてちょうだい。 63 00:06:12,772 --> 00:06:16,276 (アーサー)自分の人生を精いっぱい 生きたいと思っているからです。 64 00:06:16,276 --> 00:06:20,614 アドベンチャラーになって いろいろ この世界のことを学びたい。 65 00:06:20,614 --> 00:06:23,783 アカデミーは それからでも遅くないと 思っています。 66 00:06:23,783 --> 00:06:27,120 そう。 もう決めているのね? 67 00:06:27,120 --> 00:06:31,791 で 家族には もう話したの? いえ これからです。 68 00:06:31,791 --> 00:06:34,427 まっ いいわ。 69 00:06:34,427 --> 00:06:39,266 説得できたら 契約成立としましょう。 70 00:06:39,266 --> 00:06:43,603 (アリス)ダメ! 絶対許さない! ありえないわ! 71 00:06:43,603 --> 00:06:45,939 《グレイ:あれからヴィンセントを通じて➡ 72 00:06:45,939 --> 00:06:48,108 私の能力のこと➡ 73 00:06:48,108 --> 00:06:50,610 アドベンチャラーになりたいと 思っていることが➡ 74 00:06:50,610 --> 00:06:53,613 レイノルズとアリスに伝わってしまった。 75 00:06:53,613 --> 00:06:59,286 自分の口から 話すべきだったのだが…》 76 00:06:59,286 --> 00:07:01,454 (アリス)嫌よ ダメだからね! (エレナ)ママ怒らないで! 77 00:07:01,454 --> 00:07:03,456 (アリス)死んでも許さない! 怒っちゃやだ~! 78 00:07:03,456 --> 00:07:07,460 (レイノルズ)アリス せめて本人の言い分も 聞いてやろうじゃないか。 79 00:07:07,460 --> 00:07:10,797 ここへ来るまで どれだけ大変な 思いしたか知ってるくせに➡ 80 00:07:10,797 --> 00:07:15,168 よくそんなこと言えたわね! あなただって同じ思いでしょう!? 81 00:07:17,304 --> 00:07:19,639 で 考えたんだが➡ 82 00:07:19,639 --> 00:07:23,977 もしアーサーの身を守ってくれる人が 一緒だったら どうかな。 83 00:07:23,977 --> 00:07:28,315 ウソ! あなた まさか許そうなんて 考えてないでしょうね!? 84 00:07:28,315 --> 00:07:31,484 また息子を旅に出すなんて 認めません! 85 00:07:31,484 --> 00:07:33,753 旅じゃないよ。 86 00:07:33,753 --> 00:07:36,423 ちゃんと数か月おきに 戻るつもりだし➡ 87 00:07:36,423 --> 00:07:39,259 なんなら もっと頻繁に戻るからさ。 88 00:07:39,259 --> 00:07:41,261 (シルビー)ギ… ギュ~! 89 00:07:41,261 --> 00:07:45,932 本当に? 本当さ。 約束する。 90 00:07:45,932 --> 00:07:49,102 お兄たん すぐに行っちゃうの!? 91 00:07:49,102 --> 00:07:52,439 そんなことないよ。 まだしばらくいるよ。 92 00:07:52,439 --> 00:07:54,941 ならいいけど…。 93 00:07:54,941 --> 00:07:58,445 母さん すぐに行こうとは思ってないよ。 94 00:07:58,445 --> 00:08:02,615 僕だって ここに帰ってくることを すごく楽しみに思ってたんだ。 95 00:08:02,615 --> 00:08:05,452 だったら…。 でもね➡ 96 00:08:05,452 --> 00:08:08,121 ディカゼン大陸を もっと見たくなったんだ。 97 00:08:08,121 --> 00:08:11,124 僕には知らないことが多すぎる。 98 00:08:11,124 --> 00:08:13,793 それに…。 (アリス/レイノルズ)んっ? 99 00:08:13,793 --> 00:08:16,963 父さんと母さんが アドベンチャラーだったときの感動を➡ 100 00:08:16,963 --> 00:08:18,932 僕も味わってみたい。 101 00:08:21,134 --> 00:08:24,304 (アリス)理由は それだけ? (アーサー)うん。 102 00:08:24,304 --> 00:08:28,808 《グレイ:ここに残って ただ 修練を積むだけでは つまらない。 103 00:08:28,808 --> 00:08:32,645 習得した技で戦って 腕を試してみたい➡ 104 00:08:32,645 --> 00:08:34,547 とは言えなかった》 105 00:08:34,547 --> 00:08:38,551 (アリス)エレメントのことも 私たちは聞いてなかったのよ。 106 00:08:38,551 --> 00:08:42,555 ねぇ アーサー もう秘密はないわよね? 107 00:08:42,555 --> 00:08:46,226 うん。 《グレイ:アリスの言葉に胸が痛んだ。 108 00:08:46,226 --> 00:08:51,398 隠し事がないと断言できたら どんなによかったか…》 109 00:08:51,398 --> 00:08:53,733 はぁ…。 110 00:08:53,733 --> 00:08:56,403 だけど 母さんが心配するのも当然だ。 111 00:08:56,403 --> 00:08:59,239 アドベンチャラーには 危険が付き物だからね。 112 00:08:59,239 --> 00:09:01,908 さっき母さんに 止められちゃったんだけど➡ 113 00:09:01,908 --> 00:09:05,245 実は 父さんは こう思ってるんだ。 114 00:09:05,245 --> 00:09:09,082 アーサーを任せられる人物と 一緒だったらどうかなって。 115 00:09:09,082 --> 00:09:11,751 (2人)んっ? 116 00:09:11,751 --> 00:09:14,254 それで 誰がやってくれる? 117 00:09:14,254 --> 00:09:17,590 (アダム)残念だけど 俺は パスさせてもらう。 118 00:09:17,590 --> 00:09:20,260 子守は性に合わないし。 119 00:09:20,260 --> 00:09:24,764 いつか寝てる間に アーサーに殺されるかも…。 120 00:09:24,764 --> 00:09:28,268 (ヘレン)わかるわかる アンタ毒舌だから。 121 00:09:28,268 --> 00:09:31,604 あ~ うん…。 確かに。 122 00:09:31,604 --> 00:09:35,408 (アンジェラ)まぁね 気に障るもんね。 123 00:09:35,408 --> 00:09:38,244 (ダーデン)たまに。 なっ なんだよ! 124 00:09:38,244 --> 00:09:43,082 自分で言ったんじゃない! そんなことしないよ。 ンッ…。 125 00:09:43,082 --> 00:09:47,253 (レイノルズ)正直な話 お礼は あまりできない。 126 00:09:47,253 --> 00:09:51,091 けど 引き受けてくれたら できるだけのことは考える。 127 00:09:51,091 --> 00:09:55,261 (ダーデン)水くさいこと言うなよ。 アーサーの成長を見守ることは➡ 128 00:09:55,261 --> 00:09:57,430 俺たちにとっても 楽しみなんだから。 129 00:09:57,430 --> 00:10:00,266 ダーデンの言うとおりよ。 (アンジェラ)そうよ。 130 00:10:00,266 --> 00:10:03,436 (ジャスミン)立候補する。 (アダム/ヘレン)えっ!? 131 00:10:03,436 --> 00:10:07,440 ジャスミン…? 同行の仕事は➡ 132 00:10:07,440 --> 00:10:10,610 アダム以上に嫌いなはずじゃ? (アリス)うんうん。 133 00:10:10,610 --> 00:10:13,279 アーサーのためだもん。 134 00:10:13,279 --> 00:10:17,250 そうか。 実は俺としては ヘレンかダーデンが➡ 135 00:10:17,250 --> 00:10:20,086 引き受けてくれたらなって 思ってたんだが。 136 00:10:20,086 --> 00:10:22,589 でも よく考えたら 戦力的には➡ 137 00:10:22,589 --> 00:10:24,924 ジャスミンが いちばん向いてるかもな。 138 00:10:24,924 --> 00:10:30,630 ダーデンが得意とするのは 大勢を広範囲で守る呪文だし。 139 00:10:30,630 --> 00:10:33,967 私も警護は そんなに得意じゃないからね。 140 00:10:33,967 --> 00:10:38,471 ジャスミン ねぇ 本当にかまわないの? 141 00:10:38,471 --> 00:10:41,307 じゃ 彼女で決まりってことで。 142 00:10:41,307 --> 00:10:44,477 なんたって元素を使える オーグメンターだからな。 143 00:10:44,477 --> 00:10:46,479 (アンジェラ/ダーデン)うんうん。 144 00:10:46,479 --> 00:10:50,316 去年 淡いオレンジのステージを突破したし 風の魔術も使えるから➡ 145 00:10:50,316 --> 00:10:52,819 いちばんいい気がする。 賛成。 146 00:10:52,819 --> 00:10:55,989 俺も同行したかったから 残念だけど。 147 00:10:55,989 --> 00:11:00,660 次があるよ ダーデン。 どうも レイノルズ。 148 00:11:00,660 --> 00:11:02,729 よろしく頼むね。 149 00:11:07,834 --> 00:11:11,170 (レイノルズ)いやぁ これで一安心だな。 150 00:11:11,170 --> 00:11:13,506 リリア~! 151 00:11:13,506 --> 00:11:17,010 一人で修練するなんてズルいよ~。 (リリア)えっ? 152 00:11:17,010 --> 00:11:20,179 《グレイ:リリアは 私がマナを吹き込まなくても➡ 153 00:11:20,179 --> 00:11:22,182 瞑想できるようになったらしい》 154 00:11:22,182 --> 00:11:24,851 もう~! ごめんごめん。 155 00:11:24,851 --> 00:11:29,022 《グレイ:エレナは おそらく 7歳か8歳で目覚めるはずだ。 156 00:11:29,022 --> 00:11:32,859 ただし 忍耐力があればの話だが》 157 00:11:32,859 --> 00:11:36,296 じゃあ一緒にやる? 今日はいい。 158 00:11:36,296 --> 00:11:39,632 《グレイ:もっとも 早く目覚めないほうがいい。 159 00:11:39,632 --> 00:11:42,468 注目されたら心配だ》 160 00:11:42,468 --> 00:11:46,806 あっ! 父さん オークションハウスに ちょっと行っていい? 161 00:11:46,806 --> 00:11:50,977 剣を選びたいんだ。 ああ もちろん。 162 00:11:50,977 --> 00:11:56,149 (ヴィンセント)そうか 冒険者ギルドの 入団試験に使う剣か。 163 00:11:56,149 --> 00:11:59,819 自由に探していいよ。 (アーサー)ありがとうございます。 164 00:11:59,819 --> 00:12:05,158 (ヴィンセント)結局 アドベンチャラーの道を 選ぶことにしたんだね。 はい。 165 00:12:05,158 --> 00:12:07,827 (扉の開く音) 166 00:12:07,827 --> 00:12:09,829 うわぁ~。 167 00:12:09,829 --> 00:12:12,298 (シルビー)ギュワァ~。 168 00:12:14,334 --> 00:12:18,838 アーサー遅いわね。 迎えにいこうかしら。 169 00:12:18,838 --> 00:12:21,007 一所懸命 選んでいるんだ。 170 00:12:21,007 --> 00:12:25,345 待っててやろう。 待っててやろう ママ。 171 00:12:25,345 --> 00:12:27,847 それもそうね。 172 00:12:27,847 --> 00:12:30,350 ううう…。 173 00:12:30,350 --> 00:12:32,352 ギュウウ…。 174 00:12:32,352 --> 00:12:34,254 《アーサー:こんなのありえない。 175 00:12:34,254 --> 00:12:36,923 これだけ いろんな種類の剣があるのに➡ 176 00:12:36,923 --> 00:12:39,259 欲しいものが一つもないなんて。 177 00:12:39,259 --> 00:12:42,762 これも違う。 これも…》 178 00:12:42,762 --> 00:12:46,933 《グレイ:この世界では 兵士の ほとんどが オーグメンターだからか➡ 179 00:12:46,933 --> 00:12:50,937 あるのは両手剣か でかい片手剣ばかりだな。 180 00:12:50,937 --> 00:12:54,941 この小さな体で使えるような剣。 181 00:12:54,941 --> 00:12:57,944 なかなか見つからない…》 182 00:12:57,944 --> 00:13:01,247 キュウ! シルビー? 何か見つけたの? 183 00:13:03,283 --> 00:13:05,451 キュウ。 棒? 184 00:13:05,451 --> 00:13:09,288 僕が探してるのは それじゃないよ? キュウ! 185 00:13:09,288 --> 00:13:11,624 わかったよ。 186 00:13:11,624 --> 00:13:13,626 うわっ 重っ!? 187 00:13:13,626 --> 00:13:17,297 《グレイ:棒にしては 重心が偏りすぎる。 188 00:13:17,297 --> 00:13:20,299 これじゃまるで 剣…?》 189 00:13:23,136 --> 00:13:26,639 《グレイ:エレメントを使う必要が あるというのか。 190 00:13:26,639 --> 00:13:30,643 まさか…。 191 00:13:30,643 --> 00:13:33,446 試してみる価値はあるか》 192 00:13:41,454 --> 00:13:43,790 《アーサー:まさか…》 193 00:13:43,790 --> 00:13:46,459 ありえない。 194 00:13:54,634 --> 00:13:57,303 《グレイ:なんという 美しい武器だろう。 195 00:13:57,303 --> 00:14:00,273 とても武器とは思えないほどの 美しさだ》 196 00:14:02,809 --> 00:14:05,478 わぁっ! 《グレイ:まだまだ使いこなすには➡ 197 00:14:05,478 --> 00:14:08,147 重すぎる。 だが…》 198 00:14:08,147 --> 00:14:11,484 すみません ヘルステアさん。 199 00:14:11,484 --> 00:14:20,827 ♬~ 200 00:14:20,827 --> 00:14:23,996 この剣…。 んっ? 201 00:14:23,996 --> 00:14:28,668 《グレイ:「夜明けのバラード W・K・Ⅳ」。 202 00:14:28,668 --> 00:14:32,004 意味は なんなのだ?》 203 00:14:32,004 --> 00:14:34,407 あっ! 熱っち!? キュウ!? 204 00:14:34,407 --> 00:14:38,411 キュウ…? 大丈夫だ 何でもない。 205 00:14:38,411 --> 00:14:42,615 んっ? 《グレイ:重さとバランスが変わった?》 206 00:14:47,420 --> 00:14:50,089 《グレイ:だけでなく 柄と刃の長さが➡ 207 00:14:50,089 --> 00:14:53,426 この体に ピッタリと合うようになっている》 208 00:14:53,426 --> 00:14:57,130 キュウ! はいはい シルビーのおかげだよ。 209 00:14:59,265 --> 00:15:02,769 《グレイ:かつて私は 数々の名刀を手にしたが➡ 210 00:15:02,769 --> 00:15:06,973 これほどまで完璧に自分に合うと 感じたことはなかった》 211 00:15:11,277 --> 00:15:14,447 フッ! フッ! 212 00:15:14,447 --> 00:15:18,284 《グレイ:そういえば かつて こんな話を聞いたことがある。 213 00:15:18,284 --> 00:15:20,286 たくみの職人が➡ 214 00:15:20,286 --> 00:15:23,956 一人の持ち主だけと一体化する 杖を作ったと。 215 00:15:23,956 --> 00:15:27,794 だがそれは 持ち主がマナを調節するものだ。 216 00:15:27,794 --> 00:15:33,099 剣が自ら持ち主に合わせることが できるなど 聞いたことがない。 217 00:15:33,099 --> 00:15:37,937 「W K Ⅳ」。 いったい誰なんだ?》 218 00:15:37,937 --> 00:15:40,439 (レイノルズ)アーサー? 帰るぞ。 (扉の開く音) 219 00:15:40,439 --> 00:15:42,942 アリスが夕食を作って待ってる! 220 00:15:42,942 --> 00:15:44,911 あっ ちょっと待って! 221 00:15:47,113 --> 00:15:50,616 (アーサー)これにします。 へぇ。 222 00:15:50,616 --> 00:15:52,785 気に入るものが見つかったんだ。 223 00:15:52,785 --> 00:15:55,288 他の剣と比べて オシャレじゃないけど➡ 224 00:15:55,288 --> 00:15:57,757 何度か振ったら好きになったんだ。 225 00:16:00,460 --> 00:16:06,132 ふ~む。 重心が少しズレてる。 職人が軽くしたんだろう。 226 00:16:06,132 --> 00:16:09,302 けど アーサーが使うには ちょうどいいな。 227 00:16:09,302 --> 00:16:11,471 どうだ? ヴィンセント。 228 00:16:11,471 --> 00:16:14,473 アーサーが気に入ったのなら いいと思うよ。 229 00:16:14,473 --> 00:16:17,143 ありがとうございます。 うん? 230 00:16:17,143 --> 00:16:20,646 (レイノルズ)腰に差してるその棒は なんだ? 231 00:16:20,646 --> 00:16:22,615 (ヴィンセント)おやおや~? 232 00:16:22,615 --> 00:16:25,284 《アーサー:冷静に 振る舞わなくっちゃ》 233 00:16:25,284 --> 00:16:27,954 床に転がってたのを 手にしてみたら➡ 234 00:16:27,954 --> 00:16:30,289 かなり頑丈で それなりに重いから➡ 235 00:16:30,289 --> 00:16:32,792 なんか練習用にいいかなって 思って。 236 00:16:32,792 --> 00:16:35,394 へぇ そんなのあったかな? 237 00:16:35,394 --> 00:16:38,231 ジェイムソン 記録を調べてくれ。 238 00:16:38,231 --> 00:16:41,067 (ジェイムソン)あぁ それなら覚えてます。 239 00:16:41,067 --> 00:16:43,102 ボケたじいさんが いきなり➡ 240 00:16:43,102 --> 00:16:46,606 「ふさわしい者がおらん!」って 投げつけてきたかと思ったら➡ 241 00:16:46,606 --> 00:16:48,774 さっさと行ってしまって。 242 00:16:48,774 --> 00:16:51,277 一応 何人かの鑑定士に見せたら➡ 243 00:16:51,277 --> 00:16:55,281 皆 同じように ただの頑丈で 硬い杖だろうって。 244 00:16:55,281 --> 00:16:59,452 捨てるのには忍びないので ここに保管していたんです。 245 00:16:59,452 --> 00:17:02,955 そうか。 もう少しランクが上の鑑定士に➡ 246 00:17:02,955 --> 00:17:05,958 依頼してみますか? あっ あの…。 247 00:17:05,958 --> 00:17:08,761 もし貴重なものなら ごめんなさい! 248 00:17:08,761 --> 00:17:13,132 これも気に入って あればいいなって思って…。 249 00:17:13,132 --> 00:17:15,801 ヴィンセントおじちゃん! 250 00:17:15,801 --> 00:17:18,971 あぁ…! 謝ることなんてないよ。 251 00:17:18,971 --> 00:17:22,642 どうせ ホコリをかぶってたんだし! 持っていきな! 252 00:17:22,642 --> 00:17:26,479 ありがとう ヴィンセントおじちゃん! (レイノルズ)はあ~? 253 00:17:26,479 --> 00:17:29,649 (ヴィンセント)だって アーサーが おじちゃんって呼ぶんだもん! 254 00:17:29,649 --> 00:17:31,817 《アーサー:大成功!》 255 00:17:31,817 --> 00:17:35,554 《グレイ:それから しばらくの間➡ 256 00:17:35,554 --> 00:17:41,727 私は アリス レイノル そしてエレナ ヘルステア家の人々とともに➡ 257 00:17:41,727 --> 00:17:44,563 幸せなひとときを過ごした。 258 00:17:44,563 --> 00:17:48,734 もちろん その間 冒険者になるための準備も➡ 259 00:17:48,734 --> 00:17:51,137 着々と進めていった》 260 00:17:53,572 --> 00:17:59,378 《グレイ:私がこの世界に来てから 9年の年月が流れた…》 261 00:18:01,747 --> 00:18:05,418 (一同)お誕生日おめでとう アーサー! 262 00:18:05,418 --> 00:18:07,420 ありがとう。 263 00:18:10,256 --> 00:18:13,926 あなたが もう9歳だなんて 信じられないわ。 264 00:18:13,926 --> 00:18:16,228 キュウ! うんうん。 265 00:18:20,266 --> 00:18:25,104 ほらほらアリス 思い出話は お祝いが済んでからにして。 266 00:18:25,104 --> 00:18:28,608 (一同)お~! キュフフフ! 267 00:18:28,608 --> 00:18:33,079 (ヴィンセント)さぁみんな 遠慮しないで どんどん食べてね! 268 00:18:33,079 --> 00:18:43,589 ♬~ 269 00:18:43,589 --> 00:18:48,260 (ヴィンセント)さぁ 夕食も済んだし 次は プレゼントを。 270 00:18:48,260 --> 00:18:52,264 (レイノルズ)まずは私たちからだ。 (アーサー)うわぁ! 271 00:18:52,264 --> 00:18:54,266 (アリス)上についてる宝石は➡ 272 00:18:54,266 --> 00:18:57,770 私がヒーリングの呪文を 吹き込んでおいたから。 273 00:18:57,770 --> 00:19:00,106 ありがとう 母さん! ウフフ…。 274 00:19:00,106 --> 00:19:02,608 次は私たちから➡ 275 00:19:02,608 --> 00:19:05,778 アーサー 結婚してくれ。 276 00:19:05,778 --> 00:19:08,114 ウソ…。 277 00:19:08,114 --> 00:19:10,449 (タビサ)アーサーをからかわないで! 278 00:19:10,449 --> 00:19:13,285 (ヴィンセント)アーサー これを君に。 279 00:19:13,285 --> 00:19:16,789 そして こっちは君にだ アリス。 280 00:19:16,789 --> 00:19:20,126 (タビサ)その指輪はね アーサーがつけているかぎり➡ 281 00:19:20,126 --> 00:19:22,795 彼のマナが危険レベルに陥ったとき➡ 282 00:19:22,795 --> 00:19:25,965 アリスのほうの宝石が 光るようになってるの。 283 00:19:25,965 --> 00:19:29,135 これは俺たちからだ。 284 00:19:29,135 --> 00:19:32,471 そいつは音を送れる巻物でな。 285 00:19:32,471 --> 00:19:37,043 ぶっちゃけ 目玉が飛び出るほど高… ギャアッ! 286 00:19:37,043 --> 00:19:41,380 (アダム)アーサーが巻物にマナを吹き込んで メッセージを残す。 287 00:19:41,380 --> 00:19:45,217 それを受け取ったアリスが 一度だけ返信できるんだぜ。 288 00:19:45,217 --> 00:19:47,219 すげ~な! 289 00:19:47,219 --> 00:19:49,388 (アーサー)ありがとう! 290 00:19:49,388 --> 00:19:53,059 みんな すてきなプレゼントを 本当にありがとう! 291 00:19:53,059 --> 00:19:55,561 明日いよいよ ここをたつけれど➡ 292 00:19:55,561 --> 00:19:58,397 父さん 母さん エレナ。 293 00:19:58,397 --> 00:20:01,400 それに ヴィンセントおじさんや タビサおばさん。 294 00:20:01,400 --> 00:20:06,072 リリアや ツインホーンズのみんなに 心配かけないように努めます。 295 00:20:06,072 --> 00:20:10,076 よく言った アーサー。 気をつけてね。 296 00:20:10,076 --> 00:20:14,080 偉くなるとか お金もうけとか そんなのどうだっていいから。 297 00:20:14,080 --> 00:20:17,750 ともかく 無事でいてね。 298 00:20:17,750 --> 00:20:21,420 もちろんだよ。 299 00:20:21,420 --> 00:20:25,925 《グレイ:前々から感じていたことが 確信に変わった。 300 00:20:25,925 --> 00:20:30,763 今の私には 家族と愛してくれる仲間がいる。 301 00:20:30,763 --> 00:20:34,266 その安心感は 決して手放したくない。 302 00:20:34,266 --> 00:20:38,437 彼らのことを何よりも大切に思う。 303 00:20:38,437 --> 00:20:42,942 もし失いそうになれば 全身全霊をかけて戦い➡ 304 00:20:42,942 --> 00:20:45,611 彼らを守り抜くだろう。 305 00:20:45,611 --> 00:20:49,782 そのために もっと力が必要だ。 306 00:20:49,782 --> 00:20:53,786 私が前世で王だったとき以上に》 307 00:20:56,288 --> 00:20:58,290 あっ。 308 00:20:58,290 --> 00:21:00,459 (レイノルズ)立派な姿だ。 309 00:21:00,459 --> 00:21:03,462 まるで Sランクのアドベンチャラーみたいだぞ。 310 00:21:03,462 --> 00:21:05,464 そうかな。 311 00:21:05,464 --> 00:21:09,301 お前は強い子だ。 だが 決してうぬぼれるな。 312 00:21:09,301 --> 00:21:14,473 全部 自分で解決しようとせず ジャスミンに頼るんだぞ。 わかった。 313 00:21:14,473 --> 00:21:18,310 心配しないで。 314 00:21:18,310 --> 00:21:21,981 母さんは平気だから。 みんな大丈夫さ。 315 00:21:21,981 --> 00:21:25,651 シルビーも いい子にしなきゃダメだよ。 キュウ! 316 00:21:25,651 --> 00:21:30,823 さぁ もう行って。 指輪 つけるの忘れないでね。 317 00:21:30,823 --> 00:21:35,127 うん。 アーサー みんな応援してるからな。 318 00:21:35,127 --> 00:21:37,296 いってらっしゃい。 319 00:21:37,296 --> 00:21:39,965 いってきます。 320 00:21:39,965 --> 00:21:43,936 (扉の開閉音) 321 00:21:49,475 --> 00:21:51,443 準備は いい? 322 00:21:53,479 --> 00:21:57,149 (アーサー)さぁ 出発だ。