1 00:00:01,835 --> 00:00:07,841 ♪~ 2 00:01:18,912 --> 00:01:24,918 ~♪ 3 00:01:28,087 --> 00:01:29,881 (ナレーター) 聖域(サンクチュアリ)決戦の火ぶたは 4 00:01:30,006 --> 00:01:31,299 切って落とされた 5 00:01:31,424 --> 00:01:34,135 邪悪の矢を受け倒れた アテナを救うためにも 6 00:01:34,260 --> 00:01:37,347 黄金聖闘士(ゴールドセイント)の立ちはだかる 12の宮(きゅう)を突破せよ 7 00:01:37,472 --> 00:01:39,808 急げ アテナの聖闘士たち 8 00:01:41,059 --> 00:01:44,354 天秤(てんびん)宮において 氷の棺(ひつぎ)からよみがえった氷河(ひょうが)は― 9 00:01:44,479 --> 00:01:48,817 命懸けで自分を救ってくれた 瞬(しゅん)のためにも新たな闘志を燃やし 10 00:01:49,067 --> 00:01:52,987 第8の宮 天蠍(てんかつ)宮を守る スコーピオンのミロに立ち向かった 11 00:01:54,280 --> 00:01:58,535 一方 沙織(さおり)の下(もと)へ はせ参じた 辰巳(たつみ)を襲う雑兵たち 12 00:01:59,119 --> 00:02:00,662 そこへ現れたのが― 13 00:02:00,787 --> 00:02:03,456 星矢(せいや)たちの かつてのライバル 邪武(じゃぶ)たちである 14 00:02:04,541 --> 00:02:08,169 彼らもまた アテナを守ることを 心に誓っていたのである 15 00:02:09,211 --> 00:02:13,091 しかし 天蠍宮の熾烈(しれつ)な戦いは 想像を絶した 16 00:02:14,342 --> 00:02:17,637 ミロのスカーレットニードル によって全身をマヒさせられ― 17 00:02:17,762 --> 00:02:20,014 降伏か死かを迫られる氷河 18 00:02:20,765 --> 00:02:25,895 だが 絶体絶命の危機に 氷河は起死回生の拳(けん)を放った 19 00:02:36,030 --> 00:02:36,948 (氷河)いったい… 20 00:02:37,073 --> 00:02:39,784 何度 ダイヤモンドダストを 打ったと思っている 21 00:02:39,909 --> 00:02:40,785 (ミロ)まさか… 22 00:02:40,910 --> 00:02:43,788 (氷河)はああ 23 00:02:44,372 --> 00:02:45,165 受けろ! 24 00:02:45,290 --> 00:02:47,333 これが キグナス最大の拳 25 00:02:47,458 --> 00:02:50,128 オーロラサンダーアタック! 26 00:02:50,378 --> 00:02:54,257 (ミロ)うわあ! 27 00:03:02,015 --> 00:03:02,849 ああ… 28 00:03:03,641 --> 00:03:04,642 決まった 29 00:03:04,767 --> 00:03:05,602 ああ? 30 00:03:05,727 --> 00:03:07,270 (ミロ)氷河 残念だが― 31 00:03:07,395 --> 00:03:10,857 君のオーロラサンダーアタック とやらも何の効果もないな 32 00:03:11,858 --> 00:03:15,361 スカーレットニードルで 全身がマヒした状態で打っては 33 00:03:15,486 --> 00:03:18,364 フッ それよりも 自分の体を見てみろ 34 00:03:18,489 --> 00:03:19,324 なに? 35 00:03:20,241 --> 00:03:21,117 ああっ! 36 00:03:27,749 --> 00:03:29,375 バ… バカな これは? 37 00:03:30,543 --> 00:03:33,588 (ミロ)針の穴ほどに小さかった スカーレットニードルの傷痕が― 38 00:03:33,713 --> 00:03:37,759 大きく穴を空け 君の全身の血を 噴き出させているのだ 39 00:03:38,259 --> 00:03:39,135 (氷河)あ… 40 00:03:39,260 --> 00:03:40,303 ああ! 41 00:03:40,428 --> 00:03:44,224 ワアア! 42 00:03:44,766 --> 00:03:46,601 フフフフフッ 43 00:03:47,769 --> 00:03:50,104 (氷河)うわあっ ウウ… 44 00:03:50,230 --> 00:03:52,398 何だ? この しびれは… 45 00:04:00,531 --> 00:04:01,908 ああっ 46 00:04:09,874 --> 00:04:11,918 全身の しびれだけじゃない 47 00:04:12,126 --> 00:04:13,670 目も かすんできた 48 00:04:18,132 --> 00:04:20,218 耳も聞こえにくく なってきた 49 00:04:20,343 --> 00:04:22,345 鼻も口も 何もかも おかしい 50 00:04:22,470 --> 00:04:23,346 これは いったい… 51 00:04:23,471 --> 00:04:24,305 (ミロ)それは (氷河)あっ 52 00:04:24,430 --> 00:04:28,059 スカーレットニードルによって 君の五感が薄れているからだ 53 00:04:28,685 --> 00:04:31,062 傷痕から血が流れていくに したがい― 54 00:04:31,187 --> 00:04:34,274 君の視覚や聴覚 嗅覚 触覚 味覚など― 55 00:04:34,399 --> 00:04:35,608 ことごとく失せていくのだ 56 00:04:35,733 --> 00:04:36,859 (氷河)アアッ 57 00:04:39,737 --> 00:04:41,614 ならば その前に… 58 00:04:42,198 --> 00:04:44,617 ミロ あなたを倒さねば! 59 00:04:48,746 --> 00:04:51,249 (ミロ)ムダだ 全身マヒし― 60 00:04:51,374 --> 00:04:53,793 すでに触覚のほとんどが 失われた状態では― 61 00:04:53,918 --> 00:04:56,170 何を打っても通用しないと 今 分かったはずだ 62 00:04:56,296 --> 00:04:57,630 黙れ! 63 00:04:58,756 --> 00:04:59,799 あ… おわっ 64 00:05:01,676 --> 00:05:02,927 オオウ… 65 00:05:04,012 --> 00:05:05,013 ウウ… 66 00:05:07,473 --> 00:05:08,308 ウウッ 67 00:05:08,433 --> 00:05:10,518 いいかげんにしないか キグナス 68 00:05:10,810 --> 00:05:13,187 君には カミュの気持ちが 分からんのか? 69 00:05:13,313 --> 00:05:16,107 な… なに? カミュの気持ちだと? 70 00:05:23,197 --> 00:05:26,200 (カミュの声)氷河 なぜ よみがえってきた? 71 00:05:26,534 --> 00:05:30,872 なぜ あのまま氷の棺の中で 永遠に眠り続けなかったのだ 72 00:05:37,628 --> 00:05:38,588 いいだろう 73 00:05:42,175 --> 00:05:44,343 君に まだ 俺の話が理解できるうちに― 74 00:05:44,469 --> 00:05:45,928 教えておいてやろう 75 00:05:46,596 --> 00:05:50,058 なぜ カミュが わざわざ天秤宮にまで出向き― 76 00:05:50,725 --> 00:05:53,019 君を葬り去ろうとしたか 77 00:05:53,436 --> 00:05:54,353 ええ? 78 00:05:58,608 --> 00:05:59,734 (ミロ)まず カミュは 79 00:05:59,859 --> 00:06:03,154 君の聖闘士としての 実力と決意のほどを知ろうとした 80 00:06:03,738 --> 00:06:05,656 それは カミュほどの者が― 81 00:06:05,782 --> 00:06:08,618 すぐに とどめを 刺さなかったことでも明らかだ 82 00:06:11,287 --> 00:06:12,538 (カミュ)ならば こい 83 00:06:12,663 --> 00:06:16,042 進むためには この私を 倒さねばならないのだからな 84 00:06:16,793 --> 00:06:18,669 そ… それも できません 85 00:06:19,170 --> 00:06:21,297 あなたは水晶(クリスタル)聖闘士の師 86 00:06:21,422 --> 00:06:23,841 つまり俺の師も同然の方です 87 00:06:24,258 --> 00:06:27,762 師である あなたに 拳を向けることはできない 88 00:06:28,930 --> 00:06:31,307 お前の話とは それだけか? 89 00:06:31,766 --> 00:06:32,767 え? 90 00:06:33,810 --> 00:06:36,896 (ミロ)そして カミュは 自分と戦おうとしない君に 91 00:06:37,021 --> 00:06:38,689 最後の手段を取った 92 00:06:42,610 --> 00:06:43,945 確か お前には― 93 00:06:44,070 --> 00:06:47,490 シベリアの海に沈んだ船に眠る 母親がいたな 94 00:06:51,035 --> 00:06:52,787 よく見ておくがいい 95 00:07:08,136 --> 00:07:10,721 (氷河の声)ああ… マーマの船が 96 00:07:12,098 --> 00:07:15,935 マーマの船が 海底の一番深い所へ沈んでいく 97 00:07:16,811 --> 00:07:18,271 ダ… ダメだ! 98 00:07:19,439 --> 00:07:23,192 あそこへ落ちたら もう 誰も近づくことはできない 99 00:07:23,526 --> 00:07:27,071 もう二度と マーマの顔を見ることはできない 100 00:07:28,990 --> 00:07:29,949 マーマ! 101 00:07:32,618 --> 00:07:34,495 あなたが俺のマーマを… 102 00:07:34,954 --> 00:07:36,998 なぜ… なぜなんだ! 103 00:07:38,082 --> 00:07:40,042 何も持たない この氷河にとって― 104 00:07:40,168 --> 00:07:42,628 唯一 残された 大切なものだったんだ 105 00:07:42,753 --> 00:07:44,005 それをなぜ! 106 00:07:45,173 --> 00:07:49,051 たとえ誰であろうと 俺からマーマを奪う権利はない! 107 00:07:49,802 --> 00:07:52,722 許さない! たとえ相手が誰であっても 108 00:07:52,847 --> 00:07:55,057 ダイヤモンドダスト! 109 00:08:00,146 --> 00:08:02,940 ううっ 冷気を手のひらで止めた? 110 00:08:03,733 --> 00:08:05,485 (カミュ) 忘れたわけでは あるまい 111 00:08:05,610 --> 00:08:09,405 このカミュは お前の師 水晶聖闘士の師でもあるのだ 112 00:08:09,530 --> 00:08:11,949 ダイヤモンドダストごとき 初歩的な技で― 113 00:08:12,074 --> 00:08:14,202 この私が倒せると思っているのか 114 00:08:20,082 --> 00:08:22,752 (氷河)はああ 115 00:08:24,629 --> 00:08:28,758 オーロラサンダーアタック! 116 00:08:32,886 --> 00:08:34,764 とああっ 117 00:08:36,097 --> 00:08:37,642 (カミュ)ムダだと言ったはずだ 118 00:08:37,767 --> 00:08:39,184 まだ分からないのか! 119 00:08:39,309 --> 00:08:40,561 かあっ! 120 00:08:43,147 --> 00:08:44,106 ああっ 121 00:08:45,233 --> 00:08:47,109 うわあ! 122 00:08:52,365 --> 00:08:53,282 ウハッ 123 00:08:56,577 --> 00:08:57,912 ウウ… 124 00:09:00,248 --> 00:09:02,083 お前の心の中は 今― 125 00:09:02,208 --> 00:09:06,170 水晶聖闘士や母への思いと 私への憎悪で満ち満ちている 126 00:09:06,712 --> 00:09:09,632 いわば 薄っぺらな 感情というものでな 127 00:09:09,757 --> 00:09:11,092 そして それは 128 00:09:11,217 --> 00:09:13,844 真の聖闘士が持つべき 究極の小宇宙(コスモ)とは― 129 00:09:13,970 --> 00:09:15,721 遠くかけ離れたものだ 130 00:09:15,846 --> 00:09:17,974 (氷河)き… 究極の小宇宙? 131 00:09:24,647 --> 00:09:27,525 ま… まさか あのとき カミュはわざと? 132 00:09:28,067 --> 00:09:28,901 そうだ 133 00:09:29,026 --> 00:09:30,403 君が相手にしようとしていた― 134 00:09:30,528 --> 00:09:33,030 黄金聖闘士と 互角に戦うためには― 135 00:09:33,155 --> 00:09:36,158 究極の小宇宙 セブンセンシズが必要だった 136 00:09:36,576 --> 00:09:40,079 そして 君がセブンセンシズに 目覚めることができるかどうか― 137 00:09:40,204 --> 00:09:41,539 カミュは試していたのだ 138 00:09:42,790 --> 00:09:45,293 しかし 君にはできなかった 139 00:09:45,668 --> 00:09:47,753 (氷河)う… うう 140 00:09:51,048 --> 00:09:52,216 ああっ 141 00:09:55,303 --> 00:09:56,762 俺には できない 142 00:09:57,847 --> 00:09:59,140 この俺にとって― 143 00:09:59,265 --> 00:10:02,351 この世に残された たった一つの大切なものを― 144 00:10:02,476 --> 00:10:05,146 忘れることなど 俺には… 145 00:10:05,313 --> 00:10:07,231 マーマ マーマ… 146 00:10:09,650 --> 00:10:12,236 (ミロ)母親への思いすら 断ち切れない君には 147 00:10:12,361 --> 00:10:14,530 しょせん セブンセンシズに 目覚めることなど― 148 00:10:14,655 --> 00:10:16,032 不可能なことだった 149 00:10:17,241 --> 00:10:18,409 そして カミュは… 150 00:10:19,076 --> 00:10:19,910 ああっ 151 00:10:25,458 --> 00:10:30,921 うわあー! 152 00:10:38,638 --> 00:10:40,556 ああ… 153 00:11:18,052 --> 00:11:21,138 (ミロ)これ以上 君が絶望的な戦いを続け 154 00:11:21,263 --> 00:11:24,266 ほかの黄金聖闘士に なぶり殺しにされるよりは― 155 00:11:24,392 --> 00:11:29,688 せめて 師である自分の手によって 君を氷の棺に 永遠に閉じ込め― 156 00:11:29,814 --> 00:11:31,440 眠らせることにしたのだ 157 00:11:31,607 --> 00:11:35,027 何百年か何千年の 幾星霜(いくせいそう)を経(ふ)るうちに― 158 00:11:35,152 --> 00:11:37,446 いつか よみがえる日が 来るかもしれないと… 159 00:11:46,580 --> 00:11:50,793 カミュはそんな思いを込めて 君を戦いから外してくれたんだぞ 160 00:11:51,502 --> 00:11:52,461 カミュが… 161 00:12:05,599 --> 00:12:08,894 氷河よ カミュに免じて 命だけは助けてやる 162 00:12:09,270 --> 00:12:12,523 数日もすれば再び すべての感覚が戻ってこよう 163 00:12:12,940 --> 00:12:17,653 直ちに この十二宮(じゅうにきゅう) いや 聖域から立ち去るのだな 164 00:12:20,322 --> 00:12:21,532 バ… バカな 165 00:12:22,992 --> 00:12:25,327 今 何と言った? 166 00:12:27,705 --> 00:12:31,459 それこそ カミュ同様… 167 00:12:32,501 --> 00:12:35,588 よけいな お世話ということだ ミロよ 168 00:12:36,338 --> 00:12:37,339 (ミロ)なに? 169 00:12:38,090 --> 00:12:40,843 (氷河)俺には “生死を共に”と誓った友がいる 170 00:12:41,010 --> 00:12:44,054 その友である星矢たちが 必死で戦っている中― 171 00:12:44,180 --> 00:12:46,891 生き延びんがための眠りなどに ついていられるか 172 00:12:47,016 --> 00:12:48,893 たとえ何百年 何千年後に― 173 00:12:49,018 --> 00:12:51,896 氷の棺から生き返ったとして 何になる 174 00:12:55,691 --> 00:12:57,193 この氷河にとって― 175 00:12:57,401 --> 00:13:00,654 今 この時代に生きている ということに価値があるんだ 176 00:13:01,405 --> 00:13:03,073 つらくとも 苦しくとも 177 00:13:03,199 --> 00:13:05,868 熱き血潮を分け合った すばらしい やつらと同じ時を― 178 00:13:05,993 --> 00:13:08,704 歩んでいるということが 喜びなのだ 179 00:13:08,829 --> 00:13:10,998 かつては 不運な出生を 呪ったこともある 180 00:13:11,457 --> 00:13:13,667 だが 今は神に感謝している 181 00:13:13,792 --> 00:13:16,712 やつらを友として 同じ時に生まれたことをな 182 00:13:19,715 --> 00:13:22,593 (ミロ)氷河 まさか君は… 183 00:13:23,135 --> 00:13:27,056 そうだ! たとえ すべての感覚が失われようと― 184 00:13:27,556 --> 00:13:30,059 この命 尽きるまで戦いはやめん 185 00:13:30,768 --> 00:13:32,061 たあっ 186 00:13:33,979 --> 00:13:35,648 わあっ 187 00:13:39,485 --> 00:13:40,528 グアッ 188 00:13:41,153 --> 00:13:42,905 フッ 聞いたか? カミュ 189 00:13:46,033 --> 00:13:48,327 宝瓶(ほうべい)宮にいるカミュよ! 190 00:13:48,869 --> 00:13:50,913 今の氷河の声が聞こえたか? 191 00:13:54,041 --> 00:13:57,962 この男を戦いから外してやろう などという甘い考えは― 192 00:13:58,087 --> 00:14:00,756 かえって この男を 侮辱したことになるのだ 193 00:14:01,006 --> 00:14:03,551 俺は むしろ 正々堂々と戦いたい 194 00:14:04,051 --> 00:14:06,554 そして この男の命を 奪うことこそ― 195 00:14:06,679 --> 00:14:10,933 氷河を男として認め 聖闘士として遇したことになるのだ 196 00:14:11,559 --> 00:14:14,895 俺は今から全力をもって 氷河に とどめを刺す 197 00:14:15,020 --> 00:14:17,439 それは俺が 氷河を聖闘士として― 198 00:14:17,565 --> 00:14:19,942 一人の男として認めたからだ 199 00:14:21,694 --> 00:14:23,112 よいな? カミュ 200 00:14:26,866 --> 00:14:27,700 ああっ 201 00:14:33,831 --> 00:14:36,333 (辰巳) ああ… 天蠍宮の火も消えた 202 00:14:39,295 --> 00:14:41,046 残りは4時間 足らずしかない 203 00:14:42,464 --> 00:14:44,008 星矢たちは 何をしている? 204 00:14:44,133 --> 00:14:46,176 あっ 邪武 205 00:14:46,510 --> 00:14:49,430 自家用ジェット機に使いに行った 檄(げき)は まだ戻らんのか? 206 00:14:49,555 --> 00:14:51,223 (邪武)もうすぐ来るさ 207 00:14:51,682 --> 00:14:54,435 でも いったい何を 持ってこさせるつもりなんだ? 208 00:15:02,109 --> 00:15:03,277 (紫龍(しりゅう))星矢 209 00:15:03,444 --> 00:15:05,195 (星矢)ああ 急がないと 210 00:15:05,905 --> 00:15:09,283 しかし 今頃 天蠍宮の氷河は… 211 00:15:09,408 --> 00:15:10,951 (紫龍)行くぞ 星矢 (星矢)ああ 212 00:15:22,087 --> 00:15:23,255 (ミロ)どうした? 氷河 213 00:15:23,380 --> 00:15:25,132 お前は みずから 生き延びることよりも― 214 00:15:25,257 --> 00:15:26,467 つらく苦しい戦いを… 215 00:15:26,592 --> 00:15:28,636 いや 死を望んだのだ 216 00:15:28,761 --> 00:15:30,471 さあ 立ち上がり かかってこい 217 00:15:31,472 --> 00:15:33,140 うう… 218 00:15:34,934 --> 00:15:36,226 さあ 早く 219 00:15:43,525 --> 00:15:45,527 わが師カミュよ 220 00:15:46,528 --> 00:15:49,990 俺はあのとき 母への思いを 断ち切ることができず― 221 00:15:50,115 --> 00:15:54,078 究極の小宇宙 セブンセンシズに 目覚めることができなかった 222 00:16:05,130 --> 00:16:07,257 だが 今は違う 223 00:16:12,596 --> 00:16:14,932 なぜならカミュよ こうして― 224 00:16:15,057 --> 00:16:18,060 全ての感覚を 失いつつあるにも関わらず 225 00:16:18,185 --> 00:16:22,398 この氷河の脳裏には くっきりと マーマの姿が焼きついているからだ 226 00:16:22,523 --> 00:16:26,026 俺の心から永遠に マーマの姿が消え去ることはない 227 00:16:26,527 --> 00:16:30,406 そして何よりも 俺には かけがえのない友がいる 228 00:16:30,531 --> 00:16:34,159 一時は絶望のうちに みずから 死を望んだ この氷河を― 229 00:16:34,284 --> 00:16:37,162 必死に助けようとしてくれた 俺の友が! 230 00:16:42,084 --> 00:16:48,382 まして 瞬はみずからの命を懸けて この俺の命を救ってくれたのだ 231 00:16:50,759 --> 00:16:53,637 この命は 俺だけのものじゃない 232 00:16:55,389 --> 00:16:57,933 俺たち みんなの勝利のために… 233 00:17:00,769 --> 00:17:01,937 うああ… 234 00:17:02,771 --> 00:17:04,189 わが師カミュよ 235 00:17:04,314 --> 00:17:06,733 氷河は そのために よみがえったのだ 236 00:17:07,568 --> 00:17:10,904 俺の心には もはや何の迷いもない 237 00:17:11,905 --> 00:17:13,406 (沙織の声)氷河 あなたには 238 00:17:13,531 --> 00:17:16,577 私も そして星矢たち みんなも ついています 239 00:17:16,868 --> 00:17:19,454 今こそ 究極の小宇宙を燃やすのです 240 00:17:20,580 --> 00:17:21,707 いくぞ ミロ 241 00:17:21,832 --> 00:17:22,665 この氷河にとって― 242 00:17:22,790 --> 00:17:25,461 もはや最後の一打になるであろう この拳! 243 00:17:26,336 --> 00:17:30,382 感覚が失われていく中で 小宇宙は最大限に高めてみせる 244 00:17:30,507 --> 00:17:34,720 たとえ 俺が倒れても 俺の夢は必ず友が かなえてくれる 245 00:17:34,845 --> 00:17:36,221 (ミロ) よし 氷河 約束どおり― 246 00:17:36,346 --> 00:17:39,808 最後のとどめ アンタレスを お前の体に打ち込んでやる 247 00:17:40,350 --> 00:17:41,435 ううっ 248 00:17:42,853 --> 00:17:44,688 (氷河)さらば 友よ! 249 00:17:49,234 --> 00:17:51,737 オーロラサンダーアタック! 250 00:17:52,321 --> 00:17:54,490 (ミロ)スカーレットニードル アンタレス! 251 00:17:55,699 --> 00:17:57,618 (氷河)グワアッ! 252 00:18:02,247 --> 00:18:03,582 (星矢・紫龍)氷河? 253 00:18:04,083 --> 00:18:05,084 (氷河)ウウ… 254 00:18:07,795 --> 00:18:08,670 うおっ 255 00:18:14,802 --> 00:18:17,179 ウウ… アアッ 256 00:18:18,764 --> 00:18:19,598 アア… 257 00:18:27,773 --> 00:18:33,237 (ミロ)氷河 君が望んだとおり 正々堂々と戦い死ねて本望だろう 258 00:18:33,362 --> 00:18:34,780 これで… うっ 259 00:18:35,489 --> 00:18:38,408 (ミロの声)15の星が冷気となって 俺の体に打ち込まれているとは! 260 00:18:38,534 --> 00:18:39,785 こ… これは! 261 00:18:40,619 --> 00:18:41,495 (ミロの声)聖闘士にとって 262 00:18:41,620 --> 00:18:45,207 自分の守護星座の形は そのまま みずからの急所 263 00:18:45,332 --> 00:18:46,500 それは星命点(せいめいてん) 264 00:18:47,251 --> 00:18:51,088 氷河は このミロの星命点を 一瞬のうちに突いていたのか! 265 00:18:52,214 --> 00:18:53,757 いったい いつの間に… 266 00:18:54,049 --> 00:18:55,926 まさか 最後の拳を 繰り出したとき? 267 00:19:02,182 --> 00:19:03,225 (氷河)とああっ 268 00:19:04,226 --> 00:19:07,271 (ミロの声) 氷河は 俺がアンタレスの1点を 打ち込むあいだに 269 00:19:07,396 --> 00:19:09,731 15もの星命点を突いていたのだ 270 00:19:10,482 --> 00:19:12,776 あっ さすがの黄金聖衣(ゴールドクロス)も― 271 00:19:12,901 --> 00:19:15,571 オーロラサンダーアタックの 冷気によって凍りついている 272 00:19:16,905 --> 00:19:19,491 俺のまとっているのが 黄金聖衣でなければ― 273 00:19:19,616 --> 00:19:22,244 先に絶命していたのは むしろ 俺のほう 274 00:19:22,870 --> 00:19:26,999 生死の戦いには勝ったが この勝負 俺の敗北だ 275 00:19:28,041 --> 00:19:30,460 氷河は 命尽きる最後の一瞬に 276 00:19:30,586 --> 00:19:34,381 黄金聖闘士の このミロより はるかに小宇宙を高めたのだ 277 00:19:34,756 --> 00:19:38,302 つまり 氷河はついに セブンセンシズに目覚めたのだ 278 00:19:44,808 --> 00:19:46,059 (氷河)ウウ… 279 00:19:46,351 --> 00:19:47,186 なに! 280 00:19:47,853 --> 00:19:49,021 (氷河)ああ… 281 00:19:52,316 --> 00:19:53,150 まだ? 282 00:19:53,275 --> 00:19:56,195 それにしても もはや数分の命なのに― 283 00:19:56,320 --> 00:19:58,113 これ以上 どこへ行こうとする? 氷河 284 00:19:58,530 --> 00:20:01,241 星矢たちの元へか? それとも― 285 00:20:01,366 --> 00:20:05,370 君らが邪悪の化身として 倒そうとしている教皇の元へか? 286 00:20:05,495 --> 00:20:08,165 しかし 君にはもう そんな力は残っていない 287 00:20:08,540 --> 00:20:12,669 スカーレットニードルの傷痕から 血が流れ出し もはや君は… 288 00:20:15,339 --> 00:20:17,216 氷河 君は… 289 00:20:17,341 --> 00:20:21,470 残された数分の命までも あくまで前進のために使うのか? 290 00:20:21,845 --> 00:20:23,222 それほどまでして… 291 00:20:25,849 --> 00:20:28,143 (ミロの声)ああ… もしかして 292 00:20:28,518 --> 00:20:31,480 この青銅(ブロンズ)聖闘士たちが守る あの城戸(きど)沙織こそ― 293 00:20:31,605 --> 00:20:33,232 本当に アテナなのか? 294 00:20:33,357 --> 00:20:34,483 だとしたら 俺たちは! 295 00:20:37,277 --> 00:20:38,237 氷河 296 00:20:52,459 --> 00:20:53,293 ウッ アッ 297 00:20:58,006 --> 00:21:04,263 (鼓動の音) 298 00:21:04,388 --> 00:21:05,764 ああ… 299 00:21:05,889 --> 00:21:07,224 気がついたか? 氷河 300 00:21:07,349 --> 00:21:09,768 今 血止めの急所 真央点(しんおうてん)を突いた 301 00:21:09,893 --> 00:21:11,395 これで 血も止まるとともに― 302 00:21:11,520 --> 00:21:13,772 六感も少しは 回復するはずだ 303 00:21:14,856 --> 00:21:16,233 な… なぜ? 304 00:21:16,900 --> 00:21:19,278 フッ 見てみたくなったからよ 305 00:21:19,403 --> 00:21:21,363 君たちが どこまで行けるのか 306 00:21:21,488 --> 00:21:23,407 この戦いの行方をな 307 00:21:25,909 --> 00:21:28,078 うっ う… 308 00:21:42,384 --> 00:21:43,677 (ミロの声)ただし 氷河よ 309 00:21:44,428 --> 00:21:46,430 これだけは肝に銘じておけ 310 00:21:47,055 --> 00:21:49,099 俺は君を助けたのではない 311 00:21:49,391 --> 00:21:52,853 君にとって 最もつらい試練を与えたのだ 312 00:21:53,895 --> 00:21:56,064 その意味は やがて分かるだろう 313 00:22:20,130 --> 00:22:25,969 ♪~ 314 00:23:21,983 --> 00:23:27,989 ~♪ 315 00:23:33,328 --> 00:23:37,457 (星矢) ついに十二体の黄金聖衣が 聖域に響きわたった 316 00:23:37,749 --> 00:23:39,960 人馬(じんば)宮で サジタリアスの黄金聖衣が― 317 00:23:40,085 --> 00:23:41,294 俺たちを呼んでいる 318 00:23:41,545 --> 00:23:45,132 しかし サジタリアスの矢は 俺 目がけて飛び出した! 319 00:23:45,298 --> 00:23:46,466 なぜだ? 320 00:23:46,591 --> 00:23:50,053 俺たちに加勢するはずの サジタリアスの黄金聖衣がなぜ? 321 00:23:50,512 --> 00:23:54,099 聖闘士星矢 「響け! 聖域のゴールドクロス」 322 00:23:54,599 --> 00:23:57,102 君は小宇宙を感じたことがあるか?