1 00:00:01,960 --> 00:00:07,966 ♪~ 2 00:01:16,242 --> 00:01:22,248 ~♪ 3 00:01:25,084 --> 00:01:26,169 (ナレーター)星矢(せいや)たちは 4 00:01:26,294 --> 00:01:29,839 水没しつつある地上の身代わりと なった 沙織(さおり)を救うために― 5 00:01:29,964 --> 00:01:32,634 苦戦の末 3本の柱を倒した 6 00:01:35,303 --> 00:01:40,141 一方 南氷洋(なんぴょうよう)に向かった瞬(しゅん)は 姿形を自在に操り― 7 00:01:40,266 --> 00:01:42,685 相手の心を惑わし殺すという― 8 00:01:42,811 --> 00:01:46,314 伝説の水の魔物 リュムナデスのカーサによって― 9 00:01:46,439 --> 00:01:48,858 絶体絶命の危機に陥った 10 00:01:54,030 --> 00:01:57,408 だが その恐るべき技も フェニックス一輝(いっき)の― 11 00:01:57,534 --> 00:02:01,496 非情にして強大な拳(けん)の前には 通用しなかった 12 00:02:02,539 --> 00:02:04,374 (貴鬼(きき))早く手当てを 13 00:02:04,499 --> 00:02:08,086 (一輝)血止めの急所 真央点(しんおうてん)を突いておいた 14 00:02:08,670 --> 00:02:12,549 このまま死ぬか 再び立ち上がってくるか 15 00:02:12,674 --> 00:02:13,842 い… 一輝! 16 00:02:14,592 --> 00:02:16,553 (一輝)あとは こいつらの小宇宙(コスモ)しだいだ 17 00:02:30,692 --> 00:02:31,901 (氷河(ひょうが))ウウ… 18 00:02:32,026 --> 00:02:33,987 い… 一輝の言うとおりだ 19 00:02:34,112 --> 00:02:35,864 あっ… 氷河 20 00:02:36,698 --> 00:02:40,368 (氷河)す… すべては 自分の甘さから出たこと 21 00:02:41,452 --> 00:02:46,374 さあ 一輝よ 俺たちに構わず 先に行ってくれ 22 00:02:51,004 --> 00:02:51,880 (貴鬼)一輝! 23 00:02:52,881 --> 00:02:53,882 (氷河)ウウ… 24 00:02:54,007 --> 00:02:56,885 (氷河の声) れ… 礼を言うぞ 一輝 25 00:02:57,385 --> 00:03:00,889 さすがに お前は 男の情けを知っている男 26 00:03:01,723 --> 00:03:06,436 今の敗残者としての 惨めな この俺の姿を見ずに― 27 00:03:06,561 --> 00:03:08,563 背を向けたまま行ってくれた 28 00:03:10,899 --> 00:03:15,904 お前の言うとおり 今の俺は聖闘士(セイント)として失格なのだ 29 00:03:16,571 --> 00:03:18,489 “戦場で油断するな” 30 00:03:18,615 --> 00:03:20,992 “敵を前にしたら 常にクールでいろ” 31 00:03:21,534 --> 00:03:23,661 十二宮(じゅうにきゅう)の戦いにおいて― 32 00:03:23,786 --> 00:03:27,790 我が師 カミュに命を賭してまで 教えられたことなのに 33 00:03:28,875 --> 00:03:32,462 この氷河 いまだに 非情に なりきれんとは… 34 00:03:38,134 --> 00:03:38,968 うっ 35 00:03:46,809 --> 00:03:50,480 貴鬼 すまないが 星矢と瞬を頼むぞ 36 00:03:50,605 --> 00:03:52,857 えっ? 氷河 いったい どこへ? 37 00:03:53,399 --> 00:03:55,985 もちろん 次の北氷洋(ほっぴょうよう)の柱だ 38 00:03:56,527 --> 00:03:58,238 氷河! 無茶だよ! 39 00:04:04,535 --> 00:04:05,745 (一輝の声)氷河よ 40 00:04:05,870 --> 00:04:08,748 そして 星矢 瞬 41 00:04:09,415 --> 00:04:11,751 お前たちなら 分かってくれるはずだ 42 00:04:11,876 --> 00:04:14,379 今の俺たちに情けは無用なのだ 43 00:04:14,504 --> 00:04:18,258 敵に対してだけではない 自分自身に対しても 44 00:04:18,383 --> 00:04:22,220 そして 俺たちの戦いが 正義であるかぎり― 45 00:04:22,345 --> 00:04:23,846 敗北は許されない 46 00:04:24,305 --> 00:04:27,267 アテナを… 地上を救うために! 47 00:04:30,270 --> 00:04:33,147 (氷河の声) “いかなる敵を前にしても 常にクールに” 48 00:04:33,273 --> 00:04:34,857 カミュの教えだ 49 00:04:34,983 --> 00:04:36,484 あれは リュムナデスではない 50 00:04:36,609 --> 00:04:37,610 カミュだ 51 00:04:37,735 --> 00:04:40,446 本当のカミュが リュムナデスの体を借りて― 52 00:04:40,947 --> 00:04:43,616 この氷河に 忠告しに来てくれたのだ 53 00:04:43,741 --> 00:04:47,078 クールに徹しきれずにいる この氷河の甘さを― 54 00:04:47,203 --> 00:04:49,038 あの世から断ち切るために 55 00:04:49,163 --> 00:04:51,040 俺は そう信じる 56 00:04:51,874 --> 00:04:53,001 見えた! 57 00:04:53,668 --> 00:04:56,045 あれが5本目 北氷洋の柱か 58 00:05:02,885 --> 00:05:05,847 んっ? これは凍気(とうき)? 59 00:05:06,764 --> 00:05:09,350 何だ? いったい この凍気は 60 00:05:10,268 --> 00:05:13,688 しかも 初めて感じる凍気ではない 61 00:05:13,813 --> 00:05:16,357 以前にも身に覚えのある この凍気は… 62 00:05:17,692 --> 00:05:20,320 誰だ? 姿を見せろ! 63 00:05:25,867 --> 00:05:26,909 あっ! 64 00:05:32,707 --> 00:05:34,584 (男)フフフフッ 65 00:05:34,709 --> 00:05:39,130 氷河よ 生きて再び お前に会えるとは思わなかったぞ 66 00:05:41,507 --> 00:05:42,800 フフフフッ 67 00:05:43,384 --> 00:05:45,094 キグナスの聖衣(クロス) 68 00:05:45,219 --> 00:05:47,847 なかなか似合っているではないか 氷河 69 00:05:49,640 --> 00:05:52,602 (氷河)何だと? そういう お前は いったい… 70 00:05:53,728 --> 00:05:55,188 (男)フフフフッ 71 00:05:57,106 --> 00:05:58,858 あっ お前は! 72 00:05:59,859 --> 00:06:01,110 アイザック! 73 00:06:05,656 --> 00:06:08,743 アイザック! 本当に生きていてくれたのか? 74 00:06:09,202 --> 00:06:11,245 (アイザック) 残念だが 幽霊ではない 75 00:06:11,370 --> 00:06:13,247 ア… アイザック 76 00:06:13,372 --> 00:06:17,752 俺は お前のことを ただの一度も忘れたことはなかった 77 00:06:23,674 --> 00:06:28,638 俺は あの日のことを 何と言って わびたらよいのか… 78 00:06:30,223 --> 00:06:31,057 氷河 79 00:06:31,766 --> 00:06:32,892 (氷河)アイザック 80 00:06:33,017 --> 00:06:34,644 ウワアッ! 81 00:06:36,395 --> 00:06:37,230 ウアアッ 82 00:06:38,231 --> 00:06:40,858 (アイザック) 戦場で何を寝ぼけている 氷河 83 00:06:40,983 --> 00:06:43,986 お前の目の前にいるアイザックは 今や― 84 00:06:44,278 --> 00:06:46,989 この北氷洋を守る海将軍(ジェネラル) 85 00:06:47,198 --> 00:06:49,158 クラーケンのアイザックなのだぞ 86 00:06:49,283 --> 00:06:52,703 ジェ… 海将軍だと? バ… バカな 87 00:06:53,454 --> 00:06:54,747 アイザックよ 88 00:06:55,706 --> 00:07:00,837 お前とはシベリアの氷原で 水晶聖闘士から共に教えを受けた仲 89 00:07:01,295 --> 00:07:04,382 お前は清く正義感にあふれ― 90 00:07:04,507 --> 00:07:08,177 まさしくシベリアの大地のように 雄々しい強さを持っていた 91 00:07:09,178 --> 00:07:10,721 本当なら お前こそが― 92 00:07:10,847 --> 00:07:13,933 このキグナスの聖衣を まとうべき男だったのだ 93 00:07:14,058 --> 00:07:17,186 そ… それが なぜ海将軍などに! 94 00:07:17,603 --> 00:07:19,313 いったい なぜ? 95 00:07:26,863 --> 00:07:27,947 (水晶聖闘士)アイザックよ 96 00:07:28,072 --> 00:07:31,200 今度 お前と一緒に聖闘士の訓練を 受けることになった氷河だ 97 00:07:31,868 --> 00:07:33,453 (アイザック)はい 先生 98 00:07:33,578 --> 00:07:36,706 俺の名はアイザックだ よろしくな 氷河 99 00:07:36,831 --> 00:07:39,208 (氷河)あっ よ… よろしく 100 00:07:39,333 --> 00:07:41,836 なんだか 頼りないな 101 00:07:42,211 --> 00:07:44,213 ただでさえ この東シベリアに来るやつは― 102 00:07:44,338 --> 00:07:47,216 訓練がつらくて すぐ いなくなっちゃうんだぜ 103 00:07:47,341 --> 00:07:48,217 ええっ! 104 00:07:48,968 --> 00:07:51,762 (水晶聖闘士) そんなに脅かすもんじゃないぞ アイザック 105 00:07:52,138 --> 00:07:54,599 だって 先生の訓練は 厳しいもんな 106 00:07:54,724 --> 00:07:57,351 この俺だって 何度 逃げ出そうと思ったか 107 00:07:57,477 --> 00:07:59,145 うっ いけね! 108 00:07:59,729 --> 00:08:00,563 ウフフッ 109 00:08:00,688 --> 00:08:03,107 (3人の笑い声) 110 00:08:03,232 --> 00:08:05,610 1年近く 先生と2人きりの訓練で― 111 00:08:05,735 --> 00:08:08,488 ちょっぴり 寂しい思いをしていたところさ 112 00:08:08,613 --> 00:08:10,323 2~3日で 行方不明にならないように― 113 00:08:10,865 --> 00:08:12,325 頼むぜ 氷河 114 00:08:12,450 --> 00:08:13,451 うん 115 00:08:27,423 --> 00:08:30,635 (氷河とアイザックの掛け声) 116 00:08:32,929 --> 00:08:37,308 (氷河とアイザックの掛け声) 117 00:08:57,370 --> 00:08:59,038 (アイザック)たっ たあっ! (氷河)ふんっ! 118 00:09:00,581 --> 00:09:01,832 たあっ! 119 00:09:02,291 --> 00:09:04,043 (氷河)ウワアアッ! 120 00:09:05,127 --> 00:09:07,004 (アイザック)大丈夫か? 氷河! 121 00:09:08,130 --> 00:09:10,299 そら 俺の手につかまれ 122 00:09:11,217 --> 00:09:12,218 ありがとう アイザック 123 00:09:20,935 --> 00:09:22,395 (アイザック)たあーっ! 124 00:09:32,989 --> 00:09:35,533 (アイザック) すっかり たくましくなったな 氷河 125 00:09:39,745 --> 00:09:43,583 今や実力は このアイザックと 五分と五分ではないか 126 00:09:44,667 --> 00:09:48,588 いや まだまだ お前の足元にも 及ばないさ アイザック 127 00:09:48,713 --> 00:09:50,381 ハハハハハッ 128 00:09:50,506 --> 00:09:53,509 どちらにせよ 俺たちは先生の指導によって― 129 00:09:53,634 --> 00:09:56,012 1歩1歩 俺たちの夢に近づいている 130 00:09:56,137 --> 00:09:57,513 えっ 夢? 131 00:09:58,222 --> 00:10:01,601 そうだとも お前も俺と思いは同じはずだ 132 00:10:03,769 --> 00:10:05,605 先生のような清く正しく― 133 00:10:05,730 --> 00:10:07,982 真の強さを持った 聖闘士になることだ 134 00:10:08,107 --> 00:10:12,820 そして この美しい地上の 平和を守るために戦うのだ 135 00:10:12,945 --> 00:10:14,030 そうだろう? 氷河 136 00:10:14,155 --> 00:10:15,031 えっ? 137 00:10:15,156 --> 00:10:16,699 う… うん 138 00:10:17,825 --> 00:10:18,784 (氷河の声)アイザックは 139 00:10:18,909 --> 00:10:21,704 わが師 水晶聖闘士のような男を目指し― 140 00:10:21,829 --> 00:10:24,540 地上の平和のために戦うと言った 141 00:10:24,957 --> 00:10:26,292 それが なぜ? 142 00:10:27,543 --> 00:10:29,545 (氷河)ワアアッ! 143 00:10:30,046 --> 00:10:31,547 ウウッ 144 00:10:32,006 --> 00:10:33,382 ウウ… 145 00:10:33,507 --> 00:10:36,135 アイザックよ 教えてくれ 146 00:10:36,677 --> 00:10:38,387 な… なぜ 147 00:10:38,512 --> 00:10:41,557 あっ そ… その顔の傷は 148 00:10:42,058 --> 00:10:44,060 もしや あのときの物か? 149 00:10:46,062 --> 00:10:47,355 (アイザック)そうだ 150 00:10:47,480 --> 00:10:50,232 お前の命を助けるために 出来た物だ 151 00:10:51,859 --> 00:10:55,321 そして 本来なら 俺は あのときに確実に死んでいた 152 00:10:56,364 --> 00:10:58,282 お前の身代わりになってな 153 00:10:58,407 --> 00:10:59,325 (氷河)うう… 154 00:10:59,450 --> 00:11:00,951 アイザックよ 155 00:11:01,077 --> 00:11:04,330 確かに お前には わびても わびきれぬだろう 156 00:11:08,501 --> 00:11:12,546 だ… だから アイザックよ 遠慮は要らぬ 157 00:11:13,881 --> 00:11:16,050 この俺の目を潰せ 158 00:11:16,425 --> 00:11:19,178 同じように俺の顔に傷を付けろ 159 00:11:19,512 --> 00:11:22,556 そして俺を殺せ アイザック! 160 00:11:23,682 --> 00:11:24,892 よかろう 161 00:11:25,017 --> 00:11:27,520 覚悟しろ 氷河! 162 00:11:30,689 --> 00:11:32,525 (氷河)ハアア… 163 00:11:34,527 --> 00:11:35,861 アイザック 164 00:11:35,986 --> 00:11:38,823 この程度では まぶたに傷を付けたにすぎんぞ 165 00:11:39,281 --> 00:11:42,827 フッ 今すぐ死んでいく身では 大した違いもあるまい 166 00:11:43,661 --> 00:11:47,248 (氷河) 確かに俺は お前に 殺されても かまわない 167 00:11:47,373 --> 00:11:48,791 だが なぜ お前が― 168 00:11:48,916 --> 00:11:50,918 海将軍などに なったのだ? 169 00:11:51,502 --> 00:11:52,336 教えてくれ 170 00:11:52,461 --> 00:11:55,464 冥土の土産に聞きたいか? 氷河 171 00:11:56,173 --> 00:12:00,511 いつか お前にクラーケンの 伝説を話したことがあったな 172 00:12:09,145 --> 00:12:12,857 (アイザック)航海する船の前に 突然 その巨大な姿を現し 173 00:12:13,816 --> 00:12:16,402 すべてを のみ込んでしまうという クラーケン 174 00:12:17,570 --> 00:12:21,449 今でも その伝説は船人たちに 恐れられているという 175 00:12:21,782 --> 00:12:25,161 だが クラーケンは 罪もない人々の乗った船は― 176 00:12:25,286 --> 00:12:27,246 決して襲わなかったというぞ 177 00:12:28,706 --> 00:12:31,125 言わば クラーケンは 邪悪な人間のみを― 178 00:12:31,250 --> 00:12:32,877 この海で葬ってきたのだ 179 00:12:33,586 --> 00:12:36,714 悪に対しては 完璧なまでの 非情さを持っていた 180 00:12:36,839 --> 00:12:40,176 そういえば 俺たちの先生も おっしゃっているな 181 00:12:40,593 --> 00:12:42,845 “敵を前にしたら 常にクールでいろ”と 182 00:12:43,596 --> 00:12:47,600 だから 俺はクラーケンの非情さと 強大さを身に着ける 183 00:12:48,058 --> 00:12:51,228 悪に対しては みじんも情け容赦しない 184 00:12:51,353 --> 00:12:52,855 常にクールに倒すだけ 185 00:12:53,939 --> 00:12:56,066 それが 地上の平和のためでもあり― 186 00:12:56,192 --> 00:13:00,112 そのために戦うのが 聖闘士なのだからな 187 00:13:02,990 --> 00:13:03,824 (氷河)うう… 188 00:13:05,159 --> 00:13:07,828 (アイザック) 俺は お前も同じ目的のために 189 00:13:07,953 --> 00:13:10,664 厳しい訓練に 耐えていたと思っていた 190 00:13:11,123 --> 00:13:15,252 だからこそ 共にキグナスの聖闘士を目指す― 191 00:13:15,377 --> 00:13:17,379 言わばライバルでありながらも― 192 00:13:17,505 --> 00:13:19,507 お前を一人の男として 認めていたのだ 193 00:13:22,301 --> 00:13:23,969 だが 氷河 お前は! 194 00:13:28,098 --> 00:13:29,975 (氷河)ウワアッ! アア 195 00:13:30,684 --> 00:13:33,354 立て 氷河! お前 今 何と言った? 196 00:13:33,854 --> 00:13:37,608 は… 母の遺体を引き揚げるために 聖闘士になるだと? 197 00:13:37,858 --> 00:13:38,859 (氷河)そ… そうだ 198 00:13:40,069 --> 00:13:41,612 東シベリア海に沈んだ― 199 00:13:41,737 --> 00:13:44,114 マーマの遺体を 引き揚げるためには― 200 00:13:44,240 --> 00:13:47,576 何メートルもある 分厚い氷を割らなければならない 201 00:13:47,701 --> 00:13:51,205 その奇跡的な破壊力を 身に着けるために俺は… 202 00:13:52,206 --> 00:13:54,166 ただ それだけの… 203 00:13:55,209 --> 00:13:57,127 そんな自分のことだけのために 204 00:13:57,670 --> 00:14:00,756 そうだ 先生にも言われた 205 00:14:01,507 --> 00:14:04,009 そんな甘い考えでは いつか死ぬと 206 00:14:04,510 --> 00:14:05,344 当たり前だ! 207 00:14:05,469 --> 00:14:06,136 ウワッ! 208 00:14:06,637 --> 00:14:07,846 聖闘士の力を― 209 00:14:08,389 --> 00:14:10,599 そんな くだらんことのために 使おうなどと! 210 00:14:11,559 --> 00:14:13,727 (氷河のうめき声) 211 00:14:13,852 --> 00:14:15,729 でいっ えいっ 212 00:14:15,854 --> 00:14:16,689 たあっ! 213 00:14:16,814 --> 00:14:18,899 (氷河)ウワアアッ! 214 00:14:23,112 --> 00:14:26,782 お前のような軟弱者は 聖闘士になる資格などない 215 00:14:26,907 --> 00:14:29,118 この場で 俺がとどめを刺してやる! 216 00:14:30,035 --> 00:14:31,662 立て 氷河! 217 00:14:32,246 --> 00:14:34,081 (氷河) ア… アイザック 218 00:14:34,206 --> 00:14:37,209 俺は共に厳しい修行に 耐えてきた お前を― 219 00:14:37,334 --> 00:14:39,128 裏切って いたのかもしれぬ 220 00:14:41,881 --> 00:14:45,467 何と ののしられようと 俺には返す言葉もない 221 00:14:45,593 --> 00:14:48,846 だが お前にとっては くだらぬことでも― 222 00:14:48,971 --> 00:14:52,433 この氷河には たとえ 死したとはいえ― 223 00:14:52,558 --> 00:14:57,396 マーマだけが この世で たった1つの心の支えなのだ 224 00:14:57,521 --> 00:14:59,398 マーマだけが… 225 00:14:59,523 --> 00:15:01,233 黙れ! 226 00:15:01,859 --> 00:15:03,152 だあっ! 227 00:15:05,154 --> 00:15:06,030 あっ 228 00:15:09,283 --> 00:15:13,037 (氷河の声)すごい 永久氷壁をここまで破壊するとは 229 00:15:13,579 --> 00:15:17,875 や… やはり 実力では 完全にアイザックのほうが上 230 00:15:18,459 --> 00:15:21,045 まさか わざと拳を外したのでは? 231 00:15:21,837 --> 00:15:22,880 アイザック! 232 00:15:24,924 --> 00:15:27,301 (アイザック) 東シベリア海の あの辺りは― 233 00:15:27,426 --> 00:15:29,637 急激に潮流が 変わることがあるという 234 00:15:30,471 --> 00:15:31,305 えっ? 235 00:15:31,430 --> 00:15:35,601 たとえ お前が分厚い氷を割って 海の底へ潜れたとしても― 236 00:15:35,726 --> 00:15:36,810 気をつけろ 237 00:15:37,728 --> 00:15:41,357 巻き込まれたら 俺たちの実力では 到底 助からないぞ 238 00:15:42,942 --> 00:15:44,276 (氷河の声)アイザック 239 00:15:45,444 --> 00:15:46,528 あっ うわあっ! 240 00:15:49,990 --> 00:15:53,452 しかし 俺は まだ一抹の希望を持っていた 241 00:15:53,911 --> 00:15:57,498 いつか お前が真の目的に 目覚めてくれるだろうと 242 00:15:57,623 --> 00:16:00,042 だが やはり お前は… 243 00:16:00,626 --> 00:16:02,461 はああーっ 244 00:16:03,337 --> 00:16:05,547 とああーっ! 245 00:16:14,431 --> 00:16:15,724 や… やった 246 00:16:15,849 --> 00:16:20,229 先生の教えを受けて5年 やっとマーマに会うことができる 247 00:16:21,146 --> 00:16:22,189 とあっ! 248 00:16:30,239 --> 00:16:31,865 (氷河の声)あっ あった! 249 00:16:32,199 --> 00:16:33,325 あの船だ 250 00:16:34,451 --> 00:16:36,912 沈んだときと 少しも変わらない 251 00:16:38,038 --> 00:16:41,500 あの船の中にマーマがいる 252 00:16:44,128 --> 00:16:47,172 わあっ! これは アイザックの言っていた… 253 00:16:47,297 --> 00:16:48,757 しまった! 254 00:16:49,883 --> 00:16:50,718 氷河! 255 00:16:53,095 --> 00:16:54,304 やはり お前は… 256 00:16:55,347 --> 00:16:57,766 いかん まさか 潮流に巻き込まれたのでは? 257 00:17:01,020 --> 00:17:04,106 (アイザックの声) やはり 思った以上に 潮流の勢いが強い 258 00:17:05,649 --> 00:17:08,777 うっかり巻き込まれたら とんでもない方向に流されてしまう 259 00:17:10,029 --> 00:17:11,280 あれが… 260 00:17:11,905 --> 00:17:12,781 氷河! 261 00:17:16,368 --> 00:17:18,996 気を失ったまま 船にしがみついている 262 00:17:19,413 --> 00:17:23,667 潮流に のまれながらも 必死に この船だけを目指したのか 263 00:17:25,586 --> 00:17:26,879 そんなに母を… 264 00:17:28,213 --> 00:17:32,301 氷河よ その熱い思いを 正義のために向けたのなら― 265 00:17:33,135 --> 00:17:35,804 お前は とてつもなく強い聖闘士に なれるのだぞ 266 00:17:35,929 --> 00:17:37,973 (氷河)マ… マーマ 267 00:17:39,058 --> 00:17:40,309 さあ 帰ろう 268 00:17:40,434 --> 00:17:42,561 マーマには この次 きっと会えるさ 269 00:17:42,686 --> 00:17:45,314 第一 こんな所で死んでは 先生も悲しむぞ 270 00:17:46,482 --> 00:17:48,317 死ぬんじゃないぞ 氷河 271 00:17:48,442 --> 00:17:50,235 しまった! ああっ 272 00:17:52,946 --> 00:17:53,864 ううっ! 273 00:17:53,989 --> 00:17:57,826 (アイザックの声) ダ… ダメだ 1人なら どうにかなるかもしれないが 274 00:17:57,951 --> 00:18:01,121 2人では この流れから 抜け出るのは不可能だ 275 00:18:01,246 --> 00:18:03,832 (氷河) 俺を置いていけ アイザック 276 00:18:03,957 --> 00:18:05,959 何を言う あきらめるな 氷河 277 00:18:06,085 --> 00:18:07,336 ウワアッ 278 00:18:10,464 --> 00:18:11,340 ウワアッ! 279 00:18:11,465 --> 00:18:13,425 あっ アイザック! 280 00:18:13,550 --> 00:18:15,302 (2人)ウワアッ! 281 00:18:17,012 --> 00:18:21,100 (アイザックの声) こ… これでは元の穴に 戻るということは到底 無理だ 282 00:18:21,225 --> 00:18:23,685 この辺りの氷を割って 海上に出るしかない 283 00:18:23,811 --> 00:18:24,937 うっ! 284 00:18:25,854 --> 00:18:26,688 うんっ! 285 00:18:36,740 --> 00:18:40,119 すまん アイザック 俺のために お前まで… 286 00:18:40,619 --> 00:18:42,579 しっかりしろ 氷河 287 00:18:42,830 --> 00:18:44,373 クソォ! 288 00:18:45,499 --> 00:18:47,126 うわあっ! 289 00:18:49,503 --> 00:18:50,879 行け 氷河! 290 00:18:57,594 --> 00:18:59,721 ア… アイザック 291 00:18:59,847 --> 00:19:01,223 ああ… 292 00:19:06,019 --> 00:19:08,188 (アイザックの声) 俺は死んだのか? 293 00:19:09,481 --> 00:19:11,400 何も見えない 294 00:19:14,778 --> 00:19:16,238 あっ あれは… 295 00:19:17,156 --> 00:19:20,242 あれは まさか伝説のクラーケン? 296 00:19:30,961 --> 00:19:33,505 (アイザック) それが本当にクラーケンであったか どうかは分からない 297 00:19:34,673 --> 00:19:38,886 ただ それが海界からの 大いなる意志であり― 298 00:19:39,011 --> 00:19:41,513 この俺を 救ってくれたのだけは確かだ 299 00:19:52,858 --> 00:19:54,943 海界からの大いなる意志? 300 00:19:55,444 --> 00:19:58,447 (アイザック)確かに 海界は アテナを守る聖闘士にとっては― 301 00:19:58,572 --> 00:20:00,908 神話の時代より 宿敵ともいうべき相手 302 00:20:01,533 --> 00:20:02,993 俺も迷った 303 00:20:03,952 --> 00:20:06,955 だが やがて うわさに聞く 地上においては… 304 00:20:11,084 --> 00:20:13,670 ついに キグナスの聖衣をまとった氷河 305 00:20:14,046 --> 00:20:16,590 お前まで 茶番劇を演じたばかりか… 306 00:20:19,551 --> 00:20:22,137 我が師 水晶聖闘士 307 00:20:25,891 --> 00:20:27,267 十二宮においては― 308 00:20:27,809 --> 00:20:31,188 同じく師も同然の アクエリアスのカミュまでも殺した 309 00:20:31,647 --> 00:20:34,983 お前だけではない 地上を守るべき聖闘士どうしが― 310 00:20:35,108 --> 00:20:37,236 醜い争いを繰り広げたのだ 311 00:20:41,782 --> 00:20:45,202 そして 俺は はっきりと 自らの宿命を悟った 312 00:20:46,787 --> 00:20:50,415 俺が敵とすべき相手こそ アテナの聖闘士であると 313 00:20:51,124 --> 00:20:56,546 そして この世によみがえられた ポセイドン様に忠誠を誓ったのだ 314 00:20:57,297 --> 00:20:59,258 (氷河)ア… アイザック 315 00:20:59,383 --> 00:21:02,678 お前たち聖闘士に 地上を守る 資格など もとよりないのだ 316 00:21:03,303 --> 00:21:05,681 そして 汚れきった地上を救うには… 317 00:21:07,432 --> 00:21:09,935 一度 すべてを破壊し― 318 00:21:10,060 --> 00:21:14,606 再び神話の時代のような 美しい地上を創り上げるしかない 319 00:21:17,943 --> 00:21:21,571 そして それを成し得るのは ポセイドン様以外にいないのだ! 320 00:21:24,825 --> 00:21:27,160 バ… バカな それは違う! 321 00:21:31,123 --> 00:21:34,418 待て アイザック お… 俺の話を聞いてくれ 322 00:21:35,127 --> 00:21:36,753 (アイザック)フフフフフッ 323 00:21:36,878 --> 00:21:39,548 いまさら 命乞いでもする気か? 氷河 324 00:21:40,841 --> 00:21:42,342 これだけは言っておく 325 00:21:42,467 --> 00:21:45,679 このアイザック お前を葬るのに 何のためらいもない! 326 00:21:48,765 --> 00:21:52,686 食らえ! これが クラーケンのアイザック最大の拳 327 00:21:55,439 --> 00:21:57,733 ああっ あれは 328 00:21:57,858 --> 00:22:00,777 オーロラボレアリス! 329 00:22:04,323 --> 00:22:06,533 ウワアアーッ! 330 00:22:15,500 --> 00:22:21,506 ♪~ 331 00:23:21,024 --> 00:23:27,030 ~♪ 332 00:23:30,450 --> 00:23:33,120 (星矢) 悪魔に魂を売ったアイザックを 目覚めさせるために 333 00:23:33,245 --> 00:23:36,206 氷河は 自らの死をも覚悟した 334 00:23:36,623 --> 00:23:37,499 しかし 命を懸けて― 335 00:23:37,624 --> 00:23:40,544 ライブラの聖衣を守り抜こうとする 貴鬼の思いが― 336 00:23:40,669 --> 00:23:43,672 死のふちに立った氷河を 再び よみがえらせる 337 00:23:43,797 --> 00:23:45,173 歯を食いしばれ 貴鬼 338 00:23:45,298 --> 00:23:48,718 お前も聖闘士の端くれなら 誇りと意地を見せてやれ! 339 00:23:49,094 --> 00:23:52,472 聖闘士星矢 「がんばれ貴鬼! 哀(かな)しき死闘」 340 00:23:53,014 --> 00:23:56,143 君は小宇宙を感じたことがあるか?