1 00:00:02,919 --> 00:00:07,924 ♪~ 2 00:01:25,919 --> 00:01:30,924 ~♪ 3 00:01:36,304 --> 00:01:38,139 (蘇芳(すおう))う… ううっ あ… 4 00:01:39,349 --> 00:01:41,726 (燕青(えんせい))おい 姫さんたちも みんな無事だ 5 00:01:42,227 --> 00:01:43,853 俺は無事じゃねえってば 6 00:01:43,978 --> 00:01:47,649 ハッハハハ すげえ激流だったからな 7 00:01:47,816 --> 00:01:51,027 船酔いも すっ飛んだだろう (蘇芳)んなわけあるか! 8 00:01:51,152 --> 00:01:53,238 ぐうっ ダメ… もうダメ… 9 00:01:53,863 --> 00:01:56,616 じっとしてろ ここまで来れば― 10 00:01:56,741 --> 00:02:00,411 あとは もう放っておいても 都に流れ着くだけさ 11 00:02:34,821 --> 00:02:36,739 (悠舜(ゆうしゅん))う… んっ 12 00:02:39,450 --> 00:02:42,704 黎深(れいしん) 何をしているんです? こんなところで 13 00:02:43,163 --> 00:02:46,875 (黎深)悠舜 もう一度言う 宰相位を降りろ 14 00:02:47,000 --> 00:02:48,710 嫌です (黎深)降りろ! 15 00:02:49,627 --> 00:02:50,461 嫌です 16 00:02:51,087 --> 00:02:55,383 あのバカ王に お前の 主君たる資格など どこにもない! 17 00:02:55,675 --> 00:02:57,886 お前が こんな状態だとも 気づかないで… 18 00:02:59,053 --> 00:03:02,265 気づかれないように しているのですから 当然です 19 00:03:02,849 --> 00:03:05,018 (黎深)それでも気づくべきだ 20 00:03:05,143 --> 00:03:09,272 藍州(らんしゅう)行きだと? なぜ そんな愚かなことを許可した! 21 00:03:10,023 --> 00:03:15,528 今の王には必要だと思ったからです 何より 静かな時間が 22 00:03:16,613 --> 00:03:20,199 あの はなたれ もう戻ってこないかもしれん 23 00:03:20,575 --> 00:03:22,577 九彩江(きゅうさいこう)とは そういう場所だ 24 00:03:23,494 --> 00:03:28,207 そうらしいですね ですが 私は ここで待つだけです 25 00:03:28,458 --> 00:03:29,000 (黎深)んん… ううっ 26 00:03:29,000 --> 00:03:33,129 (黎深)んん… ううっ 27 00:03:29,000 --> 00:03:33,129 (悠舜)何度も言いますが 宰相位は絶対 降りません 28 00:03:33,129 --> 00:03:33,796 (黎深)んん… ううっ 29 00:03:37,091 --> 00:03:40,553 (劉輝(りゅうき))余は別に 何も間違っていない… 30 00:03:40,678 --> 00:03:42,305 そう言い聞かせてきたが… 31 00:03:42,931 --> 00:03:46,809 (リオウ) それは あんた個人にとってか? それとも 王としてか? 32 00:03:48,061 --> 00:03:50,104 分かった 行ってこいよ 33 00:03:51,105 --> 00:03:56,402 (劉輝)ここでは自由のはずなのに すべてから解放されたはずなのに… 34 00:03:57,028 --> 00:04:01,199 苦しい… 城にいたときよりも もっと… 35 00:04:03,952 --> 00:04:06,329 秀麗(しゅうれい)? いや… 36 00:04:07,205 --> 00:04:10,124 (十三姫(じゅうさんひめ))あ… いや えっと… 37 00:04:11,668 --> 00:04:15,588 (劉輝)秀麗は逃げなかった どんなときも… 38 00:04:16,673 --> 00:04:18,216 しかし 余は… 39 00:04:24,597 --> 00:04:26,057 (邵可(しょうか))劉輝様 40 00:04:28,017 --> 00:04:31,104 逃げるのは苦しいでしょう… 41 00:04:31,479 --> 00:04:34,065 (劉輝)うっ くっ… 42 00:04:34,190 --> 00:04:36,985 うっ く… 苦しい… 43 00:04:38,820 --> 00:04:41,406 (劉輝)余は逃げ出してしまった 44 00:04:41,531 --> 00:04:45,243 悠舜一人残し すべての責任を投げ出して 45 00:04:45,618 --> 00:04:50,123 だから こんなに苦しくて 苦しくて 苦しい… 46 00:04:50,623 --> 00:04:52,333 いってらっしゃいませ 我が君 47 00:04:53,209 --> 00:04:54,669 どうぞ ご無事で 48 00:04:54,794 --> 00:04:55,628 (劉輝)うん… 49 00:04:56,379 --> 00:04:58,589 (劉輝)私は王ではない 50 00:04:58,715 --> 00:05:01,843 それを認めたくなくて 逃げ出した… 51 00:05:08,349 --> 00:05:11,269 もう二度と戻れないかもしれない 52 00:05:11,769 --> 00:05:16,274 どうしたらいい? どうしたらいいのだ? 秀麗… 53 00:05:16,399 --> 00:05:21,404 (二胡(にこ)の演奏) 54 00:05:28,161 --> 00:05:31,164 (秀麗) 劉輝? 泣いているみたいな… 55 00:05:35,668 --> 00:05:38,796 あのさ あんたさ… (燕青)うん? 56 00:05:38,921 --> 00:05:42,800 何のために俺がついてきたか 知ってるよな たぶん 57 00:05:44,594 --> 00:05:47,889 姫さんは お前がいて 幸運だったと思うぜ 58 00:05:48,014 --> 00:05:49,599 俺でも静蘭(せいらん)でもなくてな 59 00:05:50,141 --> 00:05:53,519 あのタケノコ家人は お嬢様至上主義で― 60 00:05:53,644 --> 00:05:56,022 あんたもそうだろ? たぶん 61 00:05:56,147 --> 00:05:57,190 そうだな 62 00:05:57,565 --> 00:05:59,942 でもさ 俺は違うの 63 00:06:00,068 --> 00:06:02,987 何が何でも あの女を取ることはできない 64 00:06:03,112 --> 00:06:06,199 俺 普通の人間だから 特別じゃないから 65 00:06:06,574 --> 00:06:08,659 (燕青) だから いいんじゃねえの? 66 00:06:08,785 --> 00:06:11,412 タンタンは 無意識に分かってるんだよ 67 00:06:11,537 --> 00:06:13,372 どうやったら 姫さんの力を― 68 00:06:13,498 --> 00:06:16,209 最大限に 発揮させてあげられるのかって 69 00:06:18,169 --> 00:06:21,089 この旅が終わったら あの女のお供― 70 00:06:21,214 --> 00:06:23,966 あとは あんたと タケノコ家人に任せるわ 71 00:06:24,383 --> 00:06:25,510 (燕青)うん? 72 00:06:32,266 --> 00:06:33,851 (秀麗)うわ~ きれい! 73 00:06:33,976 --> 00:06:38,147 ウワサには聞いてたけど さすが藍州州都 玉龍(ぎょくりゅう)ね 74 00:06:41,984 --> 00:06:46,572 チェッ いいなあ 茶州(さしゅう)よりよっぽど いや 貴陽(きよう)より… 75 00:06:46,697 --> 00:06:47,657 (蘇芳・秀麗)うん 76 00:06:47,865 --> 00:06:50,952 (姜州牧(きょうしゅうぼく))美しい都だとは 思わないかね? 77 00:06:52,245 --> 00:06:55,790 (姜州牧)監察御史(ぎょし)にしては 堂々とやってきたもんだね 78 00:06:56,499 --> 00:06:57,542 (秀麗)あなたが… 79 00:06:57,959 --> 00:07:02,046 そう 藍州州牧 姜 文仲(ぶんちゅう)だ 80 00:07:05,007 --> 00:07:08,302 (姜州牧)ここに来た監察御史は 陸(りく) 清雅(せいが)以来だな 81 00:07:08,928 --> 00:07:11,013 陸御史が ここへ? 82 00:07:11,139 --> 00:07:13,182 (姜州牧) いろいろ仕事をしていったが― 83 00:07:13,307 --> 00:07:15,977 主に 司馬(しば)家に関して調べていたな 84 00:07:16,853 --> 00:07:17,812 司馬家… 85 00:07:20,898 --> 00:07:22,567 (秀麗)バカだ 私 86 00:07:22,692 --> 00:07:27,113 あれ 誰かが調べたから ああして御史台にあったんじゃない 87 00:07:27,613 --> 00:07:31,284 (姜州牧)さて 紅(こう)御史 調べたいご用件は何かな? 88 00:07:32,618 --> 00:07:37,165 今から わたくしが申し上げる件は どうか内密にお願いします 89 00:07:38,124 --> 00:07:41,377 大至急 捜していただきたい方がおります 90 00:07:46,048 --> 00:07:48,176 (秀麗) では よろしくお願いいたします 91 00:07:48,509 --> 00:07:49,927 すぐ手配しよう 92 00:07:50,052 --> 00:07:53,181 それまで この玉龍への滞在も許可しよう 93 00:07:54,098 --> 00:07:55,683 ありがとうございます 94 00:07:58,936 --> 00:08:00,313 みんな 聞いてくれ 95 00:08:00,438 --> 00:08:03,107 王が忍びで 藍州に入っているらしい 96 00:08:03,608 --> 00:08:05,193 (官吏)えっ? (官吏)王が? 97 00:08:06,110 --> 00:08:07,487 (州尹(しゅういん))藍州のどちらへ? 98 00:08:07,778 --> 00:08:10,823 それを調べるのが我々の仕事だ 99 00:08:10,948 --> 00:08:15,077 藍州の全関塞(かんさい)に指令を出して 王の足取りを追え! 100 00:08:15,203 --> 00:08:18,748 くれぐれも このことは 内密にしろ いいな 101 00:08:19,582 --> 00:08:20,500 (官吏たち)はっ! 102 00:08:23,794 --> 00:08:25,129 なぜ この時期に? 103 00:08:25,546 --> 00:08:27,548 詳しくは聞いていないが… 104 00:08:27,673 --> 00:08:31,260 まったく ここまで愚かな王だとは 思わなかった 105 00:08:31,385 --> 00:08:34,889 この時期に玉座を離れるとは… 106 00:08:35,556 --> 00:08:39,393 (秀麗)主上の件は 姜州牧の報告を待ちましょう 107 00:08:39,519 --> 00:08:42,772 私たちは その間 別にやれることをやっとくわよ 108 00:08:43,272 --> 00:08:44,357 (蘇芳・燕青)はあ? 109 00:08:44,857 --> 00:08:47,485 まず 燕青は塩の件について 110 00:08:47,610 --> 00:08:50,613 タンタンは 藍州の郡府以下のお役所で― 111 00:08:50,738 --> 00:08:54,325 文武官の人事記録を なるべく細かく調べてちょうだい 112 00:08:54,909 --> 00:08:56,911 何で塩と人事? 113 00:08:57,036 --> 00:08:59,205 (秀麗) せっかく藍州に来たんだもの 114 00:08:59,330 --> 00:09:02,083 気になるものは 片っ端から 調べておこうと思って 115 00:09:02,667 --> 00:09:06,796 ははーん なるほどな 分かった 俺は塩だな 116 00:09:06,921 --> 00:09:10,007 げっ マジで? 今ので分かったわけ? 117 00:09:10,132 --> 00:09:13,970 顔からして 絶対 俺と同じくらい バカだと思ってたのに! 118 00:09:14,095 --> 00:09:17,056 タンタン お前 ホント正直だな 119 00:09:17,181 --> 00:09:20,059 心配すんなって 俺は ちゃんとバカだ 120 00:09:20,184 --> 00:09:22,186 たぶん タンタンと同じくらいには 121 00:09:22,311 --> 00:09:24,730 ウソをつけ! (燕青)ホント ホント 122 00:09:24,855 --> 00:09:28,067 俺が分かったのは 単なる勘 (蘇芳)勘? 123 00:09:28,484 --> 00:09:31,195 一応 10年 州牧やってたからな 124 00:09:31,320 --> 00:09:34,156 何とな~く 当たりどころは ここかって 125 00:09:34,282 --> 00:09:35,783 経験だろ こんなの 126 00:09:36,242 --> 00:09:40,788 ふーん そっか バカって経験で 何とかなるのか 127 00:09:41,163 --> 00:09:45,209 ハァ… 納得したなら さっさとやるわよ 128 00:09:45,334 --> 00:09:46,919 さあ 行動開始! 129 00:09:47,336 --> 00:09:50,423 (燕青)おっしゃ! (蘇芳)はいはい 130 00:09:51,382 --> 00:09:53,467 よし! それじゃ 私は… 131 00:09:56,637 --> 00:10:01,058 (秀麗)変ね 名門 司馬家の 御曹司の事件にしては― 132 00:10:01,183 --> 00:10:02,977 妙に情報が少ない 133 00:10:03,728 --> 00:10:04,979 “司馬 迅(じん)” 134 00:10:05,521 --> 00:10:09,317 “21歳のとき 父の司馬 勇(ゆう)を殺害後―” 135 00:10:09,442 --> 00:10:11,944 “自ら 藍州州府に出頭” 136 00:10:12,069 --> 00:10:17,325 “殺害理由については 不明のまま 極刑が決まる”? 137 00:10:17,950 --> 00:10:20,036 (秀麗)ん… 変ね 138 00:10:20,161 --> 00:10:23,956 これだけの罪人なら 貴陽に送られるはずだけど… 139 00:10:24,081 --> 00:10:26,751 迅さんは この藍州州府で刑が… 140 00:10:27,501 --> 00:10:28,961 なぜかしら? 141 00:10:29,920 --> 00:10:32,214 どうしても 迅さんを救いたい藍(らん)家が― 142 00:10:32,340 --> 00:10:35,259 州府に圧力をかけて 逃がしたとしたら… 143 00:10:38,971 --> 00:10:42,016 ダメだわ こんな やる気のない調書じゃ… 144 00:10:42,141 --> 00:10:43,893 一体 どこのどいつが書いたの? 145 00:10:44,644 --> 00:10:45,978 えっ? 146 00:10:47,396 --> 00:10:49,732 (秀麗)当時の州牧 自ら? 147 00:10:52,943 --> 00:10:56,530 このとき 御史台長官が ちょうど巡察に来てる 148 00:10:57,365 --> 00:10:59,075 当時の長官… 149 00:11:00,785 --> 00:11:02,119 旺(おう) 季(き)… 150 00:11:14,215 --> 00:11:17,218 (十三姫)うっ う… 迅… 151 00:11:18,094 --> 00:11:21,472 謝らないで 迅! 152 00:11:23,516 --> 00:11:25,184 ハッ! んっ (劉輝)うっ… 153 00:11:26,435 --> 00:11:27,937 十三姫? 154 00:11:28,396 --> 00:11:29,522 ハッ 155 00:11:30,106 --> 00:11:33,192 ハァ ハァ ハァ… 156 00:11:33,901 --> 00:11:36,028 十三姫 大丈夫か? 157 00:11:36,654 --> 00:11:39,365 私 仮眠とってて… 158 00:11:39,490 --> 00:11:41,534 (劉輝)うなされていたようなので 気になって… 159 00:11:42,284 --> 00:11:47,289 ごめんなさい 私 よりによって 王様に やいばを向けるなんて… 160 00:11:47,957 --> 00:11:50,292 何か悪い夢でも見たのか? 161 00:11:51,460 --> 00:11:54,588 あっ いや 話したくなければよいのだ 162 00:11:55,381 --> 00:11:57,591 私 何かしゃべってた? 163 00:11:58,050 --> 00:12:02,179 あっ えー… “謝らないで ジン”とか… 164 00:12:02,596 --> 00:12:03,764 (十三姫)あっ 165 00:12:04,348 --> 00:12:08,269 き… 聞かなかったことにする 余は何も聞いてないぞ 166 00:12:10,020 --> 00:12:13,691 もう少し休むがよい 落ち着くまで ここで 167 00:12:15,776 --> 00:12:18,070 (十三姫)王様 (劉輝)ん? 168 00:12:18,779 --> 00:12:22,575 以前 言ったでしょ 愛してる男がいるって… 169 00:12:23,534 --> 00:12:25,578 それが ジン? 170 00:12:33,669 --> 00:12:38,591 初めて迅に会ったのは まだ私が3歳のときだった 171 00:12:38,841 --> 00:12:40,634 母が殺されて… 172 00:12:44,805 --> 00:12:46,432 (扉の開く音) (十三姫)あっ 173 00:12:46,765 --> 00:12:48,100 あ… 174 00:12:49,477 --> 00:12:51,228 (迅)十三姫… か? 175 00:12:52,021 --> 00:12:53,272 (十三姫)うっ 176 00:12:55,983 --> 00:12:58,360 うっ… 177 00:13:02,990 --> 00:13:05,743 (十三姫)三日三晩 向かい合ったままだった 178 00:13:13,626 --> 00:13:15,878 (迅)どうしたら 近寄らせてもらえるんだ? 179 00:13:19,882 --> 00:13:21,258 目を… 180 00:13:21,467 --> 00:13:24,512 あなたの目をくれたら 近寄ってもいい 181 00:13:24,637 --> 00:13:26,847 (迅)いいぜ くれてやる (十三姫)えっ? 182 00:13:28,724 --> 00:13:29,725 ハッ 183 00:13:30,476 --> 00:13:31,852 (刺す音) (十三姫)ああっ! 184 00:13:40,069 --> 00:13:43,072 やめて! ごめんなさい ごめんなさい 185 00:13:43,197 --> 00:13:45,866 あなたは鬼じゃなかったのね 186 00:13:45,991 --> 00:13:49,411 (十三姫の泣き声) 187 00:13:50,746 --> 00:13:56,418 お前を迎えに来たんだ 行こう 13番目の藍家の姫 188 00:13:57,086 --> 00:13:59,713 俺は 迅 司馬 迅だ 189 00:14:03,884 --> 00:14:07,972 ホントは 迅は 私を殺せと命を受けていたの 190 00:14:08,097 --> 00:14:09,431 でも殺せなかった 191 00:14:10,099 --> 00:14:15,104 父親に逆らった迅は 私と共に 祖父の家へ預けられたわ 192 00:14:20,401 --> 00:14:21,735 (十三姫の笑い声) 193 00:14:21,735 --> 00:14:24,405 (十三姫の笑い声) 194 00:14:21,735 --> 00:14:24,405 (十三姫) 何もかも迅と一緒だった 195 00:14:25,531 --> 00:14:28,325 楸瑛(しゅうえい)兄様も よく遊びに来たわ 196 00:14:28,951 --> 00:14:32,580 3人でいるときが 私の一番好きな時間だった 197 00:14:37,167 --> 00:14:40,462 (迅) 蛍(ほたる) 16になったら 俺の嫁に来いよ 198 00:14:41,380 --> 00:14:42,214 えっ? 199 00:14:42,923 --> 00:14:45,259 (十三姫)最初は冗談だと思った 200 00:14:45,885 --> 00:14:47,970 よーく聞けよ 蛍 201 00:14:48,095 --> 00:14:51,348 女房にするなら 後にも先にも お前しかいねえ 202 00:14:51,682 --> 00:14:52,850 あ… 203 00:14:54,059 --> 00:14:56,020 (十三姫) 迅の目の代わりになって― 204 00:14:56,145 --> 00:15:00,274 支え合って 幸せになれるかもしれないと思った 205 00:15:00,399 --> 00:15:01,358 でも… 206 00:15:02,735 --> 00:15:06,655 迅は父親殺しで 死罪を言い渡されたの 207 00:15:12,077 --> 00:15:16,332 (迅)蛍… 悪(わり)い ごめんな… 208 00:15:16,957 --> 00:15:20,586 謝らないで 迅! それ以上 聞きたくない! 209 00:15:21,170 --> 00:15:24,173 (十三姫の泣き声) 210 00:15:28,552 --> 00:15:31,889 私は迅から すべてを奪ってしまったの 211 00:15:32,556 --> 00:15:35,267 (迅の父)フッフフフ… 212 00:15:40,272 --> 00:15:43,275 好きなだけでは 幸せにはなれないわ 213 00:15:44,193 --> 00:15:49,031 あなたは後悔しないようにしてね 自分の気持ちに正直にね 214 00:15:49,365 --> 00:15:51,492 (劉輝)あっ あ… 215 00:15:57,623 --> 00:16:00,918 今日は ここで夜明かしするのだな (邵可)はい 216 00:16:01,627 --> 00:16:04,505 あ~ 明日は もう九彩江ね 217 00:16:04,964 --> 00:16:06,757 んっ 九彩江? 218 00:16:07,424 --> 00:16:08,634 そうよ 219 00:16:09,218 --> 00:16:11,595 楸瑛の家は 玉龍じゃないのか? 220 00:16:12,179 --> 00:16:15,099 玉龍は向こうでしょうが で― 221 00:16:15,599 --> 00:16:19,436 あっちに見えるのが 九彩江のある臥竜(がりゅう)山脈 222 00:16:19,812 --> 00:16:23,399 えっ? 楸瑛は九彩江にいるのか 223 00:16:23,524 --> 00:16:27,236 参ったなあ 出がけに 九彩江は不吉と言われたが… 224 00:16:27,945 --> 00:16:32,491 もう遅いわ あと少しで 九彩江の水と合流するし― 225 00:16:32,616 --> 00:16:34,743 そこから船を下りて 山登り! 226 00:16:35,327 --> 00:16:39,081 や… 山? (十三姫)そう あの竜眠山(りゅうみんざん) 227 00:16:39,206 --> 00:16:43,585 で あっちの山が 縹(ひょう)家の社がある宝鏡山(ほうきょうざん) 228 00:16:44,878 --> 00:16:47,923 宝鏡山? どこかで聞いたことが… 229 00:16:48,048 --> 00:16:49,508 あっ もしかして… 230 00:16:50,050 --> 00:16:54,763 そうですよ 昔 お話しして聞かせた あの宝鏡山です 231 00:16:55,472 --> 00:16:58,809 (十三姫)昔 王家の跡継ぎが 何人も出かけて― 232 00:16:58,934 --> 00:17:01,645 帰ってきたり 帰らなかったりした山よ 233 00:17:01,770 --> 00:17:05,274 (邵可) 帰ってきた者だけが王となり 国が栄えたのです 234 00:17:05,899 --> 00:17:07,735 王たる者だけが― 235 00:17:07,860 --> 00:17:11,780 あの宝鏡山の上にある 縹家の社にたどり着ける 236 00:17:12,489 --> 00:17:15,743 彩八仙(さいはっせん)に王の資格を 試されるというわけか 237 00:17:16,160 --> 00:17:19,830 実際 “迷いの渓谷”って 言われてるんだけど― 238 00:17:20,414 --> 00:17:25,753 不思議なことに 本家の兄様たちは 5人とも まるで迷わないらしいの 239 00:17:26,587 --> 00:17:27,755 ほう… 240 00:17:28,088 --> 00:17:31,467 (十三姫)でも 普通の人は やめたほうがいいわ 241 00:17:31,675 --> 00:17:33,761 宝鏡山の社までたどり着けば― 242 00:17:33,886 --> 00:17:36,138 願いがかなうって 言われてるから― 243 00:17:36,263 --> 00:17:39,516 こっそり入山する人が 後を絶たないんだけど… 244 00:17:41,810 --> 00:17:44,021 願いがかなう… 245 00:17:46,148 --> 00:17:47,191 (邵可)ん? 246 00:17:56,200 --> 00:17:57,034 (十三姫)ん… 247 00:17:58,660 --> 00:18:00,788 王様? 邵可様? 248 00:18:05,417 --> 00:18:06,627 ウソでしょ 249 00:18:11,548 --> 00:18:15,511 (楸瑛)あっ 主上が この九彩江に… 250 00:18:16,261 --> 00:18:18,097 (雪那(せつな))行くつもりか? 楸瑛 251 00:18:19,139 --> 00:18:20,474 (楸瑛)兄上… 252 00:18:21,391 --> 00:18:23,018 (雪那)もう一度 聞く 253 00:18:23,769 --> 00:18:25,020 (雪那)行くつもりか? 254 00:18:25,896 --> 00:18:27,022 (楸瑛)行きます 255 00:18:27,648 --> 00:18:29,900 (雪那)私がダメだと言っても? 256 00:18:30,025 --> 00:18:34,321 (楸瑛) 兄上 どうして私が帰ってきたか 分かっているはずです 257 00:18:35,531 --> 00:18:38,283 藍家を捨てて あの王を選ぶというのか 258 00:18:38,408 --> 00:18:42,079 よりによって 今 こんなところに来た愚かな王を 259 00:18:42,913 --> 00:18:47,084 お似合いじゃないですか バカな王と バカな臣下 260 00:18:47,501 --> 00:18:51,130 藍家が王を選ばなくても 私は あの人を選びます 261 00:18:51,463 --> 00:18:55,384 (雪那)それを私たちが許すとは まさか思っていまいな? 262 00:18:55,509 --> 00:18:58,053 私たちに逆らう意味も 263 00:18:58,178 --> 00:19:01,765 (楸瑛)分かってます 兄上 王は何度も言ってくれたんです 264 00:19:01,890 --> 00:19:03,142 私が必要だと 265 00:19:04,685 --> 00:19:06,019 考えたんです 266 00:19:06,145 --> 00:19:09,439 もし 清苑(せいえん)公子のように 王に何かあったらと… 267 00:19:09,731 --> 00:19:13,360 後悔したくない 王を死なせたくない 268 00:19:13,652 --> 00:19:16,655 もし そのときが来たら 最後まで共にと… 269 00:19:17,281 --> 00:19:21,618 (雪那)楸瑛 お前を あの未熟な王にやるつもりはない 270 00:19:21,743 --> 00:19:23,328 絶対にな 271 00:19:23,745 --> 00:19:26,290 藍家は あの王を認めていない 272 00:19:27,207 --> 00:19:30,586 (楸瑛) そのお話は 戻ったあと 改めて 273 00:19:32,045 --> 00:19:33,547 1つ 教えよう 274 00:19:35,424 --> 00:19:38,552 宝鏡山の社に入った巫女(みこ)だけどね 275 00:19:39,386 --> 00:19:40,804 珠翠(しゅすい)さんだよ 276 00:19:41,263 --> 00:19:42,389 (楸瑛)ハッ 277 00:20:07,414 --> 00:20:08,582 ハァ… 278 00:20:08,916 --> 00:20:12,002 極刑になったはずの迅さんが 生きているとしたら― 279 00:20:12,127 --> 00:20:15,505 当然 助けた者がいるはず それに… 280 00:20:16,215 --> 00:20:18,383 (秀麗)司馬 迅と あの隼(しゅん)という男が― 281 00:20:18,508 --> 00:20:20,344 同一人物だとしたら… 282 00:20:20,469 --> 00:20:24,806 藍将軍の親友で 十三姫のいいなずけだった人 283 00:20:26,934 --> 00:20:30,896 関係が深い彼らを 当然 私が調べないわけにはいかない 284 00:20:31,021 --> 00:20:32,272 それができるのか… 285 00:20:32,397 --> 00:20:33,523 (姜州牧)失礼 (秀麗)あっ 286 00:20:35,776 --> 00:20:37,277 あっ 見つかりましたか? 287 00:20:37,569 --> 00:20:39,905 遅かった どうやら王は― 288 00:20:40,030 --> 00:20:42,574 すでに九彩江へ 入ってしまったようだ 289 00:20:42,908 --> 00:20:44,284 ええっ!? 290 00:20:44,868 --> 00:20:46,161 九彩江? 291 00:20:46,620 --> 00:20:49,665 (秀麗)州府の権力の及ばない 禁域だそうよ 292 00:20:49,790 --> 00:20:50,749 (燕青)山狩りは? 293 00:20:51,458 --> 00:20:53,293 できないって言ってたわ 294 00:20:53,418 --> 00:20:57,256 下手に捜索隊を出すと 丸ごと行方不明になるんですって 295 00:20:57,673 --> 00:21:00,050 葵(き)長官にも 言われたんじゃなかった? 296 00:21:00,175 --> 00:21:02,511 九彩江に入ったら捜すなって 297 00:21:03,053 --> 00:21:04,846 (秀麗)そうね 言われたわ 298 00:21:04,972 --> 00:21:08,016 ついでに 姜州牧にも “災いが起きる”って 299 00:21:08,475 --> 00:21:11,270 で 姫さんは どうするつもり? 300 00:21:11,979 --> 00:21:13,563 当然 捜しに行くわ 301 00:21:13,689 --> 00:21:15,190 えっ マジで? (燕青)フッ 302 00:21:15,315 --> 00:21:18,986 悪いことが起きるっつうのに? バレたらクビなのに? 303 00:21:19,361 --> 00:21:22,739 大事な人が 山で遭難してるかもしれないのよ 304 00:21:22,864 --> 00:21:26,201 やれることがあるなら 全部やるに決まってるじゃないの! 305 00:21:26,743 --> 00:21:29,204 姫さんなら そう言うと思ったぜ 306 00:21:30,831 --> 00:21:33,458 じゃあ 今日中に出発するわよ 307 00:21:34,209 --> 00:21:37,796 (秀麗)いろいろ手配していただき ありがとうございます 308 00:21:37,921 --> 00:21:41,008 (姜州牧) もう止めませんよ 気をつけて 309 00:21:41,550 --> 00:21:43,677 はい では 310 00:21:44,094 --> 00:21:46,430 あっ …と もう1つ 311 00:21:46,555 --> 00:21:48,348 あの 藍州で 川に― 312 00:21:48,473 --> 00:21:52,185 まんじゅうを流す習慣のある場所が ありますよね あれって… 313 00:21:52,519 --> 00:21:56,732 ああ それをなさった 監察御史のお名前かね? 314 00:21:57,441 --> 00:22:00,694 今の門下省長官 旺 季様だ 315 00:22:00,986 --> 00:22:02,404 あっ… 316 00:22:02,904 --> 00:22:06,450 (秀麗)ハァ ハァ… 317 00:22:07,993 --> 00:22:09,453 よろしいのですか? 318 00:22:09,995 --> 00:22:12,706 (姜州牧) 古今東西 名官吏になるには― 319 00:22:12,831 --> 00:22:15,792 ことごとく ある1つの傾向がある 320 00:22:15,917 --> 00:22:19,087 決して つまらぬ迷信妄言に惑わされて― 321 00:22:19,212 --> 00:22:21,423 民を見殺しにせぬことだ 322 00:22:21,548 --> 00:22:23,842 旺 季様しかり そして… 323 00:22:24,509 --> 00:22:26,636 紅御史も… (姜州牧)うん 324 00:22:26,762 --> 00:22:30,766 いささかの迷いもなく 九彩江行きを即断したことは― 325 00:22:30,891 --> 00:22:32,392 それだけの価値がある 326 00:22:32,517 --> 00:22:35,854 確かに なかなか できることではないですね 327 00:22:36,646 --> 00:22:40,942 名官吏が自分の命を懸けて 助けに飛んでいく王は― 328 00:22:41,068 --> 00:22:44,196 マシな王になる可能性が高い 329 00:22:44,988 --> 00:22:47,365 私は そう思うよ 330 00:22:51,787 --> 00:22:53,371 (秀麗)ハァ ハァ… 331 00:22:54,247 --> 00:22:55,373 んっ 332 00:22:55,791 --> 00:22:59,252 行くわよ 船頭さん! 全速力で九彩江まで! 333 00:22:59,377 --> 00:23:02,714 (下手な笛の演奏) (秀麗)あっ… えっ? 334 00:23:02,839 --> 00:23:06,718 (笛の演奏) 335 00:23:06,843 --> 00:23:08,762 (蘇芳・燕青)あ… (秀麗)げっ 龍蓮(りゅうれん)… 336 00:23:09,638 --> 00:23:13,308 (龍蓮)心の友その1の願い 確かに聞き届けた 337 00:23:13,433 --> 00:23:16,770 我が全力をもって かなえよう いざ行かん! 338 00:23:17,479 --> 00:23:18,772 (3人)ううっ… 339 00:23:20,315 --> 00:23:24,903 (劉輝の荒い息) 340 00:23:31,034 --> 00:23:36,039 ♪~ 341 00:24:39,144 --> 00:24:44,149 ~♪ 342 00:24:46,401 --> 00:24:47,694 (秀麗)九彩江に行くわよ! 343 00:24:47,819 --> 00:24:49,946 御史台の長官に頼まれた 藍ガモと― 344 00:24:50,071 --> 00:24:52,616 猿の頭の形をした キノコも探すために 345 00:24:52,741 --> 00:24:55,493 ついでに劉輝も捜すわよ! …じゃなかった 346 00:24:55,619 --> 00:24:58,246 劉輝を捜すのが 本来の目的よ!