1 00:00:02,877 --> 00:00:07,882 ♪〜 2 00:01:25,960 --> 00:01:30,965 〜♪ 3 00:01:37,972 --> 00:01:39,933 (ナレーション) 紫(し) 劉輝(りゅうき)は 日に日に 4 00:01:40,058 --> 00:01:43,645 彩雲国(さいうんこく)の王に ふさわしくなっていくようであった 5 00:01:44,521 --> 00:01:49,234 朝議でも自分の考えを述べ 朝臣たちの意見をまとめ 6 00:01:49,359 --> 00:01:53,279 積極的に 政(まつりごと)に関わっているのである 7 00:01:55,031 --> 00:01:57,492 (楸瑛(しゅうえい)) 王らしくなってきたじゃないか 8 00:01:57,617 --> 00:02:00,495 (絳攸(こうゆう))フンッ 先生がいいからだ 9 00:02:00,620 --> 00:02:01,454 (楸瑛)フッ 10 00:02:02,163 --> 00:02:04,749 (劉輝)では この案について 11 00:02:04,874 --> 00:02:07,919 本日中に おのおの意見を まとめておいてほしい 12 00:02:08,044 --> 00:02:08,878 (茶太保(さたいほ))フン… 13 00:02:20,473 --> 00:02:22,183 (秀麗(しゅうれい))そう 主上が… 14 00:02:22,475 --> 00:02:26,146 (静蘭(せいらん))ええ 朝議でも 立派に発言しているとか 15 00:02:27,272 --> 00:02:30,650 そろそろ荷物を まとめておいたほうがよさそうね 16 00:02:31,109 --> 00:02:32,152 うん? 17 00:02:33,027 --> 00:02:36,322 主上が ちゃんと政を するようになったのなら 18 00:02:36,447 --> 00:02:39,200 私が後宮にいる意味は何もないわ 19 00:02:39,617 --> 00:02:41,911 寺子屋も 再開しなきゃいけないし 20 00:02:42,036 --> 00:02:44,998 夏の宴(うたげ)に向けて 仕事も舞い込むだろうし 21 00:02:45,123 --> 00:02:47,917 フッ… 主上が寂しがりますね 22 00:02:50,795 --> 00:02:53,923 私の生きる場所は ここじゃないもの 23 00:02:54,424 --> 00:02:55,425 あ… 24 00:03:18,573 --> 00:03:19,908 (物音) (秀麗)あっ… 25 00:03:22,702 --> 00:03:24,203 いい香りね 26 00:03:24,621 --> 00:03:26,956 (珠翠(しゅすい)) 香鈴(こうりん)から預かってまいりました 27 00:03:27,081 --> 00:03:29,334 何でも秘伝の香だとかで 28 00:03:29,459 --> 00:03:30,501 香鈴が? 29 00:03:30,627 --> 00:03:32,629 (珠翠)はい 紅(こう)貴妃様が 30 00:03:32,754 --> 00:03:36,174 少し お元気がないようだと 気にしていましたよ 31 00:03:38,760 --> 00:03:40,178 そう… 32 00:03:40,929 --> 00:03:44,015 香鈴に ありがとうと 伝えてくれますか? 33 00:03:44,140 --> 00:03:45,767 (珠翠)分かりました 34 00:03:46,351 --> 00:03:48,686 そう伝えておきます 35 00:03:50,104 --> 00:03:52,398 では 失礼します 36 00:03:57,946 --> 00:03:59,447 (扉の閉まる音) 37 00:04:20,134 --> 00:04:21,678 (秀麗)あ… 38 00:04:21,803 --> 00:04:22,887 (倒れる音) 39 00:04:37,860 --> 00:04:39,445 (足音) 40 00:04:39,570 --> 00:04:40,613 (衛兵)ん… 41 00:04:41,281 --> 00:04:43,116 変わりはないか (衛兵)はっ 42 00:04:43,950 --> 00:04:45,410 (楸瑛)そうか 43 00:04:50,707 --> 00:04:51,541 くっ… 44 00:04:55,378 --> 00:04:58,464 城の見取り図があるから 油断していた 45 00:04:59,173 --> 00:05:02,844 そうか この見取り図が 間違っていたのだな! 46 00:05:02,969 --> 00:05:06,681 そうでなければ この俺が迷うわけがない! 47 00:05:07,015 --> 00:05:08,099 (女性)あなたなんでしょう!? なぜ邪魔をするの? 48 00:05:08,099 --> 00:05:09,100 (女性)あなたなんでしょう!? なぜ邪魔をするの? 49 00:05:08,099 --> 00:05:09,100 んっ 50 00:05:09,100 --> 00:05:10,101 (女性)あなたなんでしょう!? なぜ邪魔をするの? 51 00:05:10,226 --> 00:05:11,436 (絳攸)何だ? 52 00:05:20,820 --> 00:05:20,987 (女性)それが あの方の お望みなんでしょう!? 53 00:05:20,987 --> 00:05:21,988 (女性)それが あの方の お望みなんでしょう!? 54 00:05:20,987 --> 00:05:21,988 (絳攸)あっ… 55 00:05:21,988 --> 00:05:23,531 (女性)それが あの方の お望みなんでしょう!? 56 00:05:23,948 --> 00:05:25,325 こっちか 57 00:05:26,451 --> 00:05:29,454 (女性)私だって あの方のお役に立ちたいの! 58 00:05:29,579 --> 00:05:30,747 (絳攸)ここだな? 59 00:05:31,331 --> 00:05:33,666 まったく こんな夜中に大声で… 60 00:05:33,791 --> 00:05:35,835 (女性) あの方のためなら 私だっ… 61 00:05:35,960 --> 00:05:36,919 (倒れる音) (絳攸)あっ! 62 00:05:37,045 --> 00:05:39,338 うっ! あっ… 63 00:05:41,340 --> 00:05:42,467 おい! 64 00:05:44,052 --> 00:05:45,344 香鈴! 65 00:05:46,471 --> 00:05:47,889 誰かいないか! 66 00:05:48,014 --> 00:05:49,932 紅貴妃の部屋を調べろ! 67 00:05:50,058 --> 00:05:50,933 まさか… 68 00:05:51,851 --> 00:05:53,394 (衛兵)紅貴妃様! 69 00:05:54,562 --> 00:05:55,396 いない… 70 00:06:01,194 --> 00:06:02,445 しまった… 71 00:06:02,570 --> 00:06:03,863 (絳攸)楸瑛! 72 00:06:04,363 --> 00:06:05,865 秀麗殿は!? 73 00:06:05,990 --> 00:06:08,159 珍しく迷わなかったようだね 74 00:06:08,409 --> 00:06:10,369 そんなこと言ってる場合か! 75 00:06:10,495 --> 00:06:12,330 んっ 静蘭は? 76 00:06:12,455 --> 00:06:15,333 真っ先に駆けつけてきても よさそうなもんだが 77 00:06:19,837 --> 00:06:20,838 (劉輝)何事だ 78 00:06:22,757 --> 00:06:23,716 主上… 79 00:06:24,675 --> 00:06:25,676 んっ… 80 00:06:38,022 --> 00:06:39,107 (秀麗)う… 81 00:06:43,694 --> 00:06:44,862 ん… 82 00:06:57,083 --> 00:07:00,711 香鈴の香は 無害なものに すり替えておいたんだけどね 83 00:07:02,004 --> 00:07:04,715 (劉輝) まだ伏兵がいたということか 84 00:07:05,007 --> 00:07:07,343 私たちが囲んでいたところから 85 00:07:07,468 --> 00:07:10,555 秀麗殿を連れて 煙のように消えるとは 86 00:07:10,680 --> 00:07:12,932 相当の手だれと見える 87 00:07:13,057 --> 00:07:16,727 だが 少なくとも 香鈴の動機は判明したな 88 00:07:17,478 --> 00:07:19,397 背後にいる人物もだ 89 00:07:19,689 --> 00:07:23,734 もっとも香鈴のことは 彼も予想外だったはずだが 90 00:07:24,735 --> 00:07:27,613 もう少し慎重に 事を進めたかったが 91 00:07:27,738 --> 00:07:29,657 こうなっては しかたない 92 00:07:29,866 --> 00:07:33,870 楸瑛 そなたは即刻 彼の身柄を押さえろ 93 00:07:33,995 --> 00:07:34,829 御意 94 00:07:35,413 --> 00:07:38,332 (劉輝)絳攸は香鈴が 目を覚ますまで ついていてくれ 95 00:07:39,083 --> 00:07:43,254 邵可(しょうか)にだけは 内々に事の報告を 96 00:07:43,671 --> 00:07:45,965 それと ケガ人が出るかもしれん 97 00:07:46,090 --> 00:07:50,136 すぐ治療できるように 筆頭侍医の陶(とう)老師以下 98 00:07:50,261 --> 00:07:52,180 医官をすべて たたき起こせ 99 00:07:52,638 --> 00:07:54,056 分かりました 100 00:07:57,560 --> 00:08:01,230 ところで 主上 行方不明者が もう1人います 101 00:08:01,772 --> 00:08:02,690 ん… 102 00:08:03,316 --> 00:08:08,404 この状況下で行方不明というのは あまりに不自然です 静蘭は… 103 00:08:08,529 --> 00:08:09,864 違う 104 00:08:09,989 --> 00:08:11,073 根拠は? 105 00:08:11,532 --> 00:08:12,575 ない 106 00:08:12,825 --> 00:08:15,077 (絳攸)話になりませんね 107 00:08:15,912 --> 00:08:20,458 (楸瑛)主上 静蘭には 花を贈らなかったそうですね 108 00:08:21,000 --> 00:08:22,418 なぜです? 109 00:08:23,503 --> 00:08:25,546 必要ないからだ 110 00:08:26,214 --> 00:08:27,548 必要ない? 111 00:08:29,133 --> 00:08:34,639 (劉輝)心を確かめなくても 静蘭は 秀麗や余を裏切らない 112 00:08:34,764 --> 00:08:37,808 自らの意志で 花を受け取った そなたらが 113 00:08:37,934 --> 00:08:42,146 余のために力を貸してくれることを 疑わないのと同じに… 114 00:08:42,855 --> 00:08:46,692 おや ずいぶん高い評価を していただいているようで 115 00:08:47,026 --> 00:08:49,070 評価じゃない 知っているんだ 116 00:08:49,862 --> 00:08:52,198 頑固で融通が利かなくて 117 00:08:52,323 --> 00:08:56,077 斜に構えていて 権力に絶対おもねらない 118 00:08:56,327 --> 00:08:58,955 ごう慢なくらい自尊心が高くて 119 00:08:59,080 --> 00:09:02,333 自分に確固たる自信と 信念があって 120 00:09:02,458 --> 00:09:05,753 理不尽に頭を下げることを よしとしない 121 00:09:07,004 --> 00:09:09,507 私たちは褒められているのか? 122 00:09:09,632 --> 00:09:11,342 さあな 123 00:09:11,467 --> 00:09:14,762 では 主上 主上の そのお眼鏡では 124 00:09:14,887 --> 00:09:16,264 静蘭は白だと? 125 00:09:16,389 --> 00:09:17,223 そうだ 126 00:09:18,683 --> 00:09:20,726 フッ… 合格です 主上 127 00:09:23,354 --> 00:09:24,355 (劉輝)ん? それは? 128 00:09:24,981 --> 00:09:27,692 (楸瑛)静蘭から預かっていた 書き置きです 129 00:09:27,817 --> 00:09:28,693 書き置き? 130 00:09:31,487 --> 00:09:34,115 本当は見せるなと 言われてたんですが 131 00:09:34,240 --> 00:09:36,450 そこまで白と言い切られてはね 132 00:09:48,879 --> 00:09:49,755 なっ… 133 00:09:50,047 --> 00:09:52,258 あれ? 驚かれないのですか? 134 00:09:52,717 --> 00:09:55,261 何を言う! 驚いている! 135 00:09:55,386 --> 00:09:58,848 (楸瑛)お前にではない 主上に聞いている 136 00:09:59,223 --> 00:10:00,349 分かっていた 137 00:10:11,277 --> 00:10:12,278 ん… 138 00:10:23,289 --> 00:10:27,793 (茶太保)お久しぶりです… と言うべきですかな 139 00:10:28,711 --> 00:10:33,382 あなたを見ていると はるか昔を思い出しますよ 140 00:10:34,008 --> 00:10:36,218 清苑(せいえん)公子 141 00:10:37,553 --> 00:10:40,806 (絳攸) 静蘭が清苑公子だったとは… 142 00:10:41,724 --> 00:10:43,309 (一同)ハッ! (楸瑛)くっ… 143 00:10:48,814 --> 00:10:50,566 逃げ足が速い 144 00:10:58,449 --> 00:10:59,533 主上… 145 00:11:01,577 --> 00:11:05,706 (劉輝)んっ… 今すぐ 余の指示を実行に移せ! 146 00:11:05,831 --> 00:11:07,249 茶太保を捕らえよ! 147 00:11:07,792 --> 00:11:10,294 おそらくは 静蘭もそこにいる 148 00:11:10,419 --> 00:11:12,004 はっ (絳攸)主上は? 149 00:11:13,005 --> 00:11:15,758 秀麗は仙洞(せんとう)省だ 余が行く 150 00:11:16,050 --> 00:11:17,385 仙洞省に? 151 00:11:17,510 --> 00:11:20,596 危険だな 間違いなくワナだろう 152 00:11:20,721 --> 00:11:24,558 (劉輝) だろうな だが飛び込むまでだ 153 00:11:24,683 --> 00:11:26,519 秀麗を取り戻す! 154 00:11:27,186 --> 00:11:30,231 (茶太保)先王陛下に お仕えしていた頃は 155 00:11:30,356 --> 00:11:33,067 戦火の絶えぬ時代でありました 156 00:11:33,609 --> 00:11:36,821 霄(しょう)や宋(そう)と共に戦場を駆け抜け 157 00:11:36,946 --> 00:11:40,074 がむしゃらに 上を目指していたものです 158 00:11:40,366 --> 00:11:44,745 七家の中でも格下の茶家から のし上がってやろうと 159 00:11:44,870 --> 00:11:49,583 ただ それだけを考えて 先王陛下にお仕えしておりました 160 00:11:50,084 --> 00:11:52,169 あなたは それを成し遂げた 161 00:11:52,294 --> 00:11:54,672 その地位も権力も揺るぎなく 162 00:11:54,797 --> 00:11:59,135 太保という朝廷百官の長の 1人にまで上った 163 00:11:59,260 --> 00:12:02,263 なぜ いまさら こんなことをする必要がある!? 164 00:12:02,388 --> 00:12:04,640 (茶太保)賭けをしているのですよ 165 00:12:04,765 --> 00:12:05,599 賭け? 166 00:12:05,975 --> 00:12:11,063 (茶太保)七家の誰よりも上に… そう思っていた頃はよかった 167 00:12:11,188 --> 00:12:14,024 けれど 私は 気づいてしまったんです 168 00:12:14,150 --> 00:12:17,570 一番上には 決して上がれないことに 169 00:12:17,695 --> 00:12:22,324 いつだって あの男が私の上にいた 170 00:12:22,658 --> 00:12:23,868 霄太師(たいし)… 171 00:12:25,744 --> 00:12:30,916 私が どれほど努力しても 彼に… 霄には届かない 172 00:12:31,041 --> 00:12:33,878 ああいうのを 天才というのでしょうね 173 00:12:34,503 --> 00:12:37,173 あなたも太保の地位まで上った 174 00:12:37,298 --> 00:12:39,550 私は凡人ですよ 175 00:12:39,675 --> 00:12:42,678 出世や名誉や地位や権力 176 00:12:42,803 --> 00:12:47,433 そういったものを糧として はい上がってきたんです 177 00:12:47,558 --> 00:12:49,518 けれど 霄は違った 178 00:12:49,643 --> 00:12:53,689 あれは本気で ただ 陛下のためだけに尽くし 179 00:12:53,814 --> 00:12:56,650 権力にも地位にも執着しなかった 180 00:12:57,109 --> 00:13:02,823 まるで自分という存在1つ ありさえすればいいというふうに 181 00:13:05,242 --> 00:13:09,914 だからこそ私は 霄を憎んだ 182 00:13:15,753 --> 00:13:17,213 憎んだ? 183 00:13:17,338 --> 00:13:19,715 (茶太保) 私のような凡人との違いを 184 00:13:19,840 --> 00:13:22,676 まざまざと見せつけられて 185 00:13:23,052 --> 00:13:26,764 私は自分の生き方を 後悔してはいない 186 00:13:26,889 --> 00:13:29,517 望んだことも ほぼ かなった 187 00:13:29,642 --> 00:13:33,437 けれど たった1つだけ 望みが残っているんです 188 00:13:33,938 --> 00:13:36,106 霄の上に… 189 00:13:36,482 --> 00:13:39,026 今の望みは それだけです 190 00:13:39,151 --> 00:13:43,739 あれが どう動くか 私は彼を追い落とせるのか… 191 00:13:44,532 --> 00:13:46,408 賭けですよ 192 00:13:46,909 --> 00:13:51,455 私は老いた 老いたからこそ できる賭けです 193 00:13:52,206 --> 00:13:57,836 残り少ない人生に未練はない 最初で最後の賭けです 194 00:13:58,212 --> 00:14:01,632 画竜点睛(がりょうてんせい)を欠いていた 我が生涯に 195 00:14:01,757 --> 00:14:04,593 最後の一点を書き足したい 196 00:14:04,927 --> 00:14:08,138 (静蘭)そのために お嬢様を… 197 00:14:13,477 --> 00:14:14,478 (秀麗)んっ 198 00:14:15,646 --> 00:14:16,939 ん… 199 00:14:19,567 --> 00:14:21,485 (秀麗)ここは どこだろう? 200 00:14:23,487 --> 00:14:25,865 一体 誰が何のために… 201 00:14:26,866 --> 00:14:30,911 私なんか さらっても 何の得にもならないのに 202 00:14:31,370 --> 00:14:34,081 (茶太保)劉輝様が 入れ込んでしまわれたのは 203 00:14:34,206 --> 00:14:35,916 計算外だった 204 00:14:36,292 --> 00:14:38,752 私の孫娘よりも 205 00:14:38,878 --> 00:14:43,382 あの小娘がいいと言うのですから しかたないでしょう 206 00:14:43,507 --> 00:14:46,093 そして 次の手を模索中に 207 00:14:46,218 --> 00:14:51,056 あなたの存在を 知ってしまったのですよ 清苑公子 208 00:14:51,181 --> 00:14:52,808 私は清苑ではない! 209 00:14:52,933 --> 00:14:57,062 (茶太保)その目など 先王のお若い頃にそっくりです 210 00:14:57,187 --> 00:14:58,063 (静蘭)私は… 211 00:14:58,188 --> 00:15:00,357 (茶太保) まあ 否定なさるのであれば 212 00:15:00,482 --> 00:15:02,109 それもいいでしょう 213 00:15:02,234 --> 00:15:06,530 しかし かの清苑公子が 戻られたと知ったなら 214 00:15:06,655 --> 00:15:10,367 王に頂こうとする者は 大勢いるでしょうな 215 00:15:10,910 --> 00:15:13,746 彩雲国の王は 劉輝様お一人だ! 216 00:15:13,871 --> 00:15:17,875 あなたは また8年前の争いを 繰り返すつもりか! 217 00:15:18,000 --> 00:15:20,878 (茶太保) そんなことをせずとも よいのです 218 00:15:21,462 --> 00:15:24,089 劉輝様が亡くなりさえすれば 219 00:15:24,214 --> 00:15:26,800 そう… 不慮の事故か何かでね 220 00:15:26,926 --> 00:15:27,760 くっ… 221 00:15:34,224 --> 00:15:37,436 暗闇も 秀麗がいるなら! 222 00:15:38,145 --> 00:15:39,730 (扉の開く音) 223 00:15:39,855 --> 00:15:43,776 (足音) 224 00:15:44,109 --> 00:15:44,944 (秀麗)誰? 225 00:15:45,069 --> 00:15:46,278 (刺客)来たか 226 00:15:47,154 --> 00:15:48,489 ヘヘヘヘッ… 227 00:15:49,031 --> 00:15:51,742 (刺客) これから面白いものが見られるぞ 228 00:15:59,875 --> 00:16:04,254 (茶太保)玉座をご用意して お待ちしておりますよ 清苑公子 229 00:16:04,380 --> 00:16:05,339 (静蘭)くっ! 230 00:16:05,714 --> 00:16:07,800 劉輝様に何をした! 231 00:16:08,008 --> 00:16:11,178 (茶太保)相変わらず 弟思いでいらっしゃる 232 00:16:11,512 --> 00:16:13,347 独りぼっちの劉輝様を 233 00:16:13,472 --> 00:16:16,934 あなただけが心から かわいがっておられた 234 00:16:17,059 --> 00:16:19,979 ご自分と 同じ境遇だったからですか? 235 00:16:20,104 --> 00:16:21,313 (静蘭)違う! 236 00:16:21,438 --> 00:16:22,272 (茶太保)フン 237 00:16:22,564 --> 00:16:25,317 あれだけが私を慕ってくれたからだ 238 00:16:25,442 --> 00:16:28,445 何の裏もなく ただ純粋に! 239 00:16:28,570 --> 00:16:31,949 心のよりどころにしたのは 私のほうだ 240 00:16:32,408 --> 00:16:35,786 劉輝がいたから 私は王宮でも生きていけた! 241 00:16:36,620 --> 00:16:39,081 愛していたのは私のほうだ! 242 00:16:39,373 --> 00:16:41,792 言え! 劉輝に何をした! 243 00:16:42,793 --> 00:16:47,089 簡単には玉座について いただけないようですな 244 00:16:47,214 --> 00:16:49,091 (静蘭)そんなことは不可能だ! (茶太保)ん? 245 00:16:49,633 --> 00:16:52,886 お前の目も曇ったものだ 愚かなり 茶太保! 246 00:16:53,637 --> 00:16:55,431 何を… 247 00:17:01,645 --> 00:17:03,272 (刺客)ふっ! でやあっ! 248 00:17:03,397 --> 00:17:04,732 (劉輝)ふっ! 249 00:17:04,857 --> 00:17:05,607 (刺客)なっ!? 250 00:17:07,276 --> 00:17:11,905 (劉輝たちの争う声) 251 00:17:12,448 --> 00:17:13,449 (劉輝)くっ… (刺客)やあっ! 252 00:17:13,866 --> 00:17:14,908 (秀麗)劉輝! 253 00:17:15,492 --> 00:17:19,455 (静蘭)私を玉座につけようなどと いうことは不可能だ 254 00:17:19,580 --> 00:17:23,834 朝廷は もう次の時代へ 代替わりしようとしている 255 00:17:23,959 --> 00:17:25,711 お前は時機を逸したんだ 256 00:17:26,211 --> 00:17:30,132 藍(らん) 楸瑛も 李(り) 絳攸も すでに 主を決めた 257 00:17:30,257 --> 00:17:31,717 その忠誠の在りかを 258 00:17:32,259 --> 00:17:34,511 傀儡(かいらい)など王位につけたところで 259 00:17:34,636 --> 00:17:38,307 彼らは 私もろとも お前を失墜させるのに 260 00:17:38,432 --> 00:17:40,267 いささかの ためらいもないだろう 261 00:17:40,392 --> 00:17:41,226 フンッ 262 00:17:41,769 --> 00:17:44,104 何より私の弟は 263 00:17:44,229 --> 00:17:46,982 お前が考えているほど 愚かではない 264 00:17:47,107 --> 00:17:48,734 そして私も 265 00:17:48,859 --> 00:17:51,487 お前が考えているほど 従順ではないぞ 266 00:17:51,904 --> 00:17:55,449 そのようですな ならば 267 00:17:55,574 --> 00:17:58,243 従順になっていただくまで! 268 00:18:01,789 --> 00:18:04,458 (刺客たちの足音) (静蘭)くっ… 269 00:18:08,462 --> 00:18:11,381 (茶太保)意に染まぬ者を くぐつにする すべなど 270 00:18:11,507 --> 00:18:13,383 いくらでもあります 271 00:18:13,509 --> 00:18:14,802 捕らえよ (刺客)はっ! 272 00:18:15,677 --> 00:18:17,638 (静蘭)くっ… (刺客)ぐあっ! 273 00:18:17,971 --> 00:18:20,849 (刺客)ぬっ う… でやあっ! ぐああっ! 274 00:18:20,974 --> 00:18:21,850 (刺客)うおおっ! 275 00:18:22,392 --> 00:18:24,103 (刺客)ぬああ… 276 00:18:24,228 --> 00:18:25,062 うっ… 277 00:18:26,063 --> 00:18:27,272 うっ… 278 00:18:28,440 --> 00:18:30,567 (茶太保)いい香りでしょう 279 00:18:32,402 --> 00:18:33,904 茶太保… 280 00:18:34,446 --> 00:18:38,033 (茶太保)お目覚めのときには 玉座におられましょう 281 00:18:39,493 --> 00:18:40,619 (静蘭)くっ… 282 00:18:45,541 --> 00:18:48,877 (刺客)ああっ これほどの 使い手とは聞いてないぞ! 283 00:18:49,253 --> 00:18:50,420 ぐうっ! 284 00:18:51,463 --> 00:18:53,465 秀麗はどこだ! 285 00:18:53,882 --> 00:18:56,510 ぬっ うう… 286 00:18:57,344 --> 00:18:59,763 ぐうっ! う… 287 00:19:00,889 --> 00:19:02,975 (床に着地する音) 288 00:19:03,100 --> 00:19:06,353 (刺客)ここだよ お姫様は ここにいるぜ 289 00:19:07,437 --> 00:19:08,939 (劉輝)本当に秀麗か? 290 00:19:09,064 --> 00:19:12,317 (刺客)ああ あいにく 声を奪ってるから聞かせられん 291 00:19:12,442 --> 00:19:15,737 さて 得物を捨ててもらおうか 292 00:19:17,197 --> 00:19:19,366 (秀麗)ちっ 違ーう! 293 00:19:19,700 --> 00:19:22,870 違うんだってば! そこにいるのは2人とも 294 00:19:22,995 --> 00:19:25,831 あんたの命を狙ってる 殺し屋なのよ! 295 00:19:32,796 --> 00:19:36,008 (刺客)フッ… いい子だ 296 00:19:36,633 --> 00:19:39,803 (秀麗)行っちゃダメ! 劉輝! 297 00:19:43,974 --> 00:19:45,058 (静蘭)うっ… 298 00:19:45,642 --> 00:19:47,394 (茶太保)連れていけ 299 00:19:53,233 --> 00:19:54,109 ううっ! 300 00:19:54,234 --> 00:19:55,277 (剣を刺す音) (静蘭)うっ! 301 00:19:56,403 --> 00:19:57,571 ふっ! (茶太保)うっ! 302 00:19:58,405 --> 00:19:59,406 う… 303 00:20:01,742 --> 00:20:03,035 (殴る音) (静蘭)うっ… 304 00:20:07,497 --> 00:20:08,874 (茶太保)うっ… 305 00:20:13,170 --> 00:20:14,171 うっ… 306 00:20:14,880 --> 00:20:15,923 ハッ! 307 00:20:18,217 --> 00:20:19,843 (刺客たち)ぬうっ… 308 00:20:20,302 --> 00:20:22,346 (刺客)ぬあ… (刺客)うああ… 309 00:20:22,596 --> 00:20:23,430 (茶太保)何だと!? 310 00:20:24,473 --> 00:20:27,392 (黒狼(こくろう)) 王は あなたを特定されました 311 00:20:27,517 --> 00:20:29,394 まもなく藍将軍が到着します 312 00:20:29,519 --> 00:20:31,939 (茶太保)うっ な… なぜだ 313 00:20:32,397 --> 00:20:36,944 (黒狼)あなたが後宮に入れた娘 香鈴から足がついたのです 314 00:20:37,069 --> 00:20:40,697 (茶太保)香鈴だと? あれには何も言っておらぬ! 315 00:20:53,543 --> 00:20:57,297 (香鈴)ごめんなさい 鴛洵(えんじゅん)様 316 00:20:58,674 --> 00:21:02,010 (黒狼)香鈴は あなたの野望に どこかで気づいたんです 317 00:21:02,636 --> 00:21:05,097 恋い慕うあなたの 役に立とうと 318 00:21:05,222 --> 00:21:08,892 自らの判断で 紅貴妃 殺害を企てた 319 00:21:09,017 --> 00:21:11,770 彼女から あなたが 浮かび上がってきたのです 320 00:21:11,895 --> 00:21:13,313 (茶太保)あ… う… 321 00:21:13,438 --> 00:21:17,025 (黒狼)香鈴は確か 8年前の王位争いのときに 322 00:21:17,150 --> 00:21:22,281 餓死寸前で門の前に倒れていたのを あなたが拾ったのでしたね 323 00:21:27,869 --> 00:21:29,496 (香鈴)鴛洵様 324 00:21:30,330 --> 00:21:31,915 どうした? 香鈴 325 00:21:32,291 --> 00:21:33,917 (香鈴)あの… これ 326 00:21:34,459 --> 00:21:38,797 私が縫ったんです 使っていただけますか? 327 00:21:39,423 --> 00:21:41,091 (茶太保)香鈴… 328 00:21:41,425 --> 00:21:44,553 (黒狼)皮肉ですね あなたのもくろみは 329 00:21:44,678 --> 00:21:48,140 あなたの良心によって 崩れたというわけです 330 00:21:48,265 --> 00:21:52,311 (茶太保)バカな… 珠翠はそんなことは ひと言も 331 00:21:53,061 --> 00:21:54,271 (黒狼)珠翠? 332 00:21:54,396 --> 00:21:56,857 それが私の知る殺し屋ならば 333 00:21:56,982 --> 00:21:59,401 それは間違いなく“風の狼(おおかみ)”です 334 00:22:02,529 --> 00:22:07,034 彼女を手駒として動かせるのは 先王陛下と私… 335 00:22:07,159 --> 00:22:07,993 (茶太保)んっ… 336 00:22:08,118 --> 00:22:10,245 (黒狼)そして 霄太師のみ 337 00:22:10,370 --> 00:22:11,663 (茶太保)なっ… 338 00:22:13,206 --> 00:22:17,085 そうか そうだったのか 339 00:22:17,836 --> 00:22:22,966 フフフ… ハーッハハハハ… 340 00:22:23,342 --> 00:22:26,053 私は また あいつの手のひらの上で 341 00:22:26,178 --> 00:22:28,555 踊らされていたということか 342 00:22:28,680 --> 00:22:32,350 最後の最後まで… 霄! 343 00:22:32,642 --> 00:22:36,980 そして! まさか お前が伝説の殺し屋 344 00:22:37,355 --> 00:22:39,441 黒狼だったとはな! 345 00:22:39,566 --> 00:22:43,236 よくぞ今まで 我らを欺いていたものだ! 346 00:22:43,361 --> 00:22:46,323 フッハハハハ… 347 00:22:46,448 --> 00:22:48,492 公子を連れていくがいい 348 00:22:51,787 --> 00:22:56,458 だが この命… くれてやる相手は お前ではない 349 00:22:56,583 --> 00:22:58,001 (窓の開く音) 350 00:23:10,305 --> 00:23:12,641 (邵可)まったく むちゃをする 351 00:23:19,523 --> 00:23:20,649 フッ… 352 00:23:23,693 --> 00:23:25,403 (秀麗)ダメだってば 劉輝! 353 00:23:26,113 --> 00:23:27,739 行っちゃダメ! 354 00:23:27,989 --> 00:23:30,492 劉輝〜! 355 00:23:31,409 --> 00:23:36,414 ♪〜 356 00:24:40,937 --> 00:24:45,942 〜♪