1 00:00:02,919 --> 00:00:07,924 ♪~ 2 00:01:25,919 --> 00:01:30,924 ~♪ 3 00:01:33,218 --> 00:01:35,011 (ナレーション)茶(さ) 仲障(ちゅうしょう)に対し 4 00:01:35,136 --> 00:01:38,723 朔洵(さくじゅん)との縁談を きっぱり断った秀麗(しゅうれい) 5 00:01:38,890 --> 00:01:42,852 しかし つぼみのかんざしは 依然として朔洵の手にあり 6 00:01:44,020 --> 00:01:46,689 縹(ひょう) 英姫(えいき)の居場所も つかめずにいた 7 00:01:48,900 --> 00:01:54,072 ただ 克洵(こくじゅん)の行方に関しては すでに目星はついていた 8 00:02:07,836 --> 00:02:10,004 (秀麗)お頭 いるんでしょ? 9 00:02:10,380 --> 00:02:11,381 (翔琳(しょうりん))よく分かったな 10 00:02:12,048 --> 00:02:15,009 何となくね で どうだった? 11 00:02:15,135 --> 00:02:19,973 そなたの にらんだとおり 庭の外れに おかしな社があったぞ 12 00:02:20,682 --> 00:02:23,726 やっぱり (翔琳)あれは何だ? 13 00:02:23,852 --> 00:02:28,064 (秀麗)お金持ちの屋敷には大抵 彩八仙(さいはっせん)を祭ったお社があるの 14 00:02:28,523 --> 00:02:30,608 あるのが あまりにも当たり前すぎて 15 00:02:30,733 --> 00:02:32,694 逆に その存在を忘れてたわ 16 00:02:33,528 --> 00:02:36,114 (翔琳)なるほど そうであったか 17 00:02:36,239 --> 00:02:38,449 (秀麗)地下室の入り口は きっと そこよ 18 00:02:38,867 --> 00:02:42,245 (翔琳)しかし見張りが おったぞ どうされる? 19 00:02:42,370 --> 00:02:44,581 今夜は茶家の当主選定式 20 00:02:44,706 --> 00:02:47,250 門や母屋の警備で手いっぱいのはず 21 00:02:47,375 --> 00:02:49,627 見張りが手薄になるとしたら 今日しかないわ 22 00:02:50,086 --> 00:02:54,424 え? あ いや… 申し訳ないが今夜はダメでござる 23 00:02:54,883 --> 00:02:56,801 えっ? (翔琳)今夜はすでに 24 00:02:56,926 --> 00:02:59,387 任務を受けておるのだ しからば 御免 25 00:02:59,512 --> 00:03:01,472 (秀麗)えっ ちょっと 翔琳くん! (翔琳)よっと… 26 00:03:02,015 --> 00:03:03,433 もう… 27 00:03:04,058 --> 00:03:07,312 こうなったら 私一人で行くしかないわね 28 00:03:23,912 --> 00:03:24,871 あ… 29 00:03:26,039 --> 00:03:28,625 あなたね もうすぐ選定式でしょ? 30 00:03:28,750 --> 00:03:31,794 何で準備もしないで お酒なんか飲んでるわけ? 31 00:03:32,045 --> 00:03:34,255 (朔洵)うん 出る気ないから 32 00:03:34,631 --> 00:03:38,426 ほんっとに 何もかもに やる気がない男ね 33 00:03:38,551 --> 00:03:42,513 私は君と過ごせる 最後の日ということのほうが 34 00:03:42,639 --> 00:03:44,224 ずっと大切なんだよ 35 00:03:44,349 --> 00:03:45,516 (秀麗)ハァ まったく… 36 00:03:47,685 --> 00:03:50,521 ねえ 髪 結ってくれないかな? 37 00:03:50,647 --> 00:03:53,066 私は あなたの侍女じゃありません 38 00:03:53,191 --> 00:03:55,526 そういうのは他の人に頼んで 39 00:03:55,860 --> 00:03:57,278 君以外は嫌だ 40 00:04:01,950 --> 00:04:04,410 髪を結って お茶を入れてくれる? 41 00:04:06,537 --> 00:04:09,040 いいわ これで最後だし 42 00:04:17,507 --> 00:04:20,760 (秀麗)何だか静かね もしかして飲みすぎ? 43 00:04:20,885 --> 00:04:22,762 気分でも悪いんじゃない? 44 00:04:23,054 --> 00:04:27,100 フフッ 違うよ 私はお酒には強いんだ 45 00:04:27,475 --> 00:04:30,728 そういえば あなたが 酔ってるところ見たことないわね 46 00:04:31,354 --> 00:04:32,647 そうだろ? 47 00:04:36,276 --> 00:04:37,485 (秀麗)はい おしまい 48 00:04:37,986 --> 00:04:41,656 選定式に出ないなら 今日は ゆっくり寝てなさい 49 00:04:41,864 --> 00:04:44,158 今 さ湯を入れてあげるから 50 00:04:45,493 --> 00:04:47,495 甘露茶のほうがいいな 51 00:04:48,037 --> 00:04:48,955 (秀麗)ダメ 52 00:04:49,080 --> 00:04:50,999 (朔洵)どうして? (秀麗)どうしても 53 00:04:54,377 --> 00:04:56,337 いつもと印象が違うわね 54 00:04:57,088 --> 00:04:59,507 何か閑散としてるような… 55 00:05:01,175 --> 00:05:03,845 って 茶葉が 甘露茶しかないじゃないの! 56 00:05:04,637 --> 00:05:08,725 君は私との結婚も あっさり突っぱねてしまったし 57 00:05:08,850 --> 00:05:12,812 最後に少しくらいの甘い思いを 味わわせてくれたって 58 00:05:12,937 --> 00:05:14,772 罰は当たらないと思うんだ 59 00:05:15,273 --> 00:05:19,277 (秀麗)そこまでして甘露茶を 飲みたいのか この男はっ!? 60 00:05:20,361 --> 00:05:22,864 (秀麗)はい ただのお湯 61 00:05:22,989 --> 00:05:24,032 (朔洵)フゥ… 62 00:05:28,286 --> 00:05:29,829 私が心配? 63 00:05:29,954 --> 00:05:33,374 そうね いつもより輪をかけて おかしい気がするから 64 00:05:33,499 --> 00:05:35,209 ちょっと心配ね 65 00:05:35,543 --> 00:05:37,503 (朔洵)フッ 優しいな 66 00:05:38,755 --> 00:05:40,173 じゃあ 飲む 67 00:05:47,764 --> 00:05:49,599 ほら 飲んだよ 68 00:05:49,724 --> 00:05:52,769 だから今度こそ 甘露茶を入れてほしい 69 00:05:52,894 --> 00:05:55,104 ダーメ (朔洵)え… 70 00:05:55,229 --> 00:05:58,524 (秀麗)あなた お酒飲んでるでしょ それもかなり 71 00:05:58,649 --> 00:06:01,069 甘露茶だと お酒と変なふうに混じって 72 00:06:01,194 --> 00:06:03,196 具合 悪くなるかもしれないのよ 73 00:06:03,321 --> 00:06:05,865 今日は さ湯だけにして ゆっくり寝なさいよ 74 00:06:06,657 --> 00:06:09,410 (朔洵) 具合が悪くなったって かまわない 75 00:06:09,827 --> 00:06:13,664 だって君に 入れてもらえるのは 今日が最後だからね 76 00:06:14,290 --> 00:06:15,666 あ あのねえ… 77 00:06:16,542 --> 00:06:20,421 甘露茶を入れてくれないと 私は死んでしまうよ 78 00:06:21,881 --> 00:06:24,175 子どもみたいなこと言って… 79 00:06:26,594 --> 00:06:29,180 まったく しかたないわね 80 00:06:32,266 --> 00:06:34,727 ねえ 約束は覚えてる? 81 00:06:34,852 --> 00:06:38,189 (朔洵)もちろん つぼみなら ちゃんと返すよ 82 00:06:38,439 --> 00:06:42,860 君も何かと忙しいだろうから 全部 片づいたと思ったら おいで 83 00:06:43,569 --> 00:06:46,989 (秀麗)何なら 今 返して くれたってかまわないのよ 84 00:06:47,532 --> 00:06:50,409 いいえ むしろ とっとと出しなさいよ 85 00:06:50,535 --> 00:06:52,120 そんな夢のない… 86 00:06:54,122 --> 00:06:55,373 夢? 87 00:06:56,249 --> 00:06:57,959 この私が? 88 00:06:58,835 --> 00:06:59,794 フッ 89 00:07:02,004 --> 00:07:03,172 どうかした? 90 00:07:03,297 --> 00:07:06,467 (朔洵)いや 何でもないよ (秀麗)そう… 91 00:07:12,723 --> 00:07:17,728 (人々の話し声) 92 00:07:25,987 --> 00:07:28,364 (影月(えいげつ)) 本当に大丈夫でしょうか? 93 00:07:28,489 --> 00:07:32,618 (燕青(えんせい))何で? 茶家がくれた正式な招待状だぞ 94 00:07:32,743 --> 00:07:35,371 堂々と表門から入ってやろうぜ 95 00:07:35,496 --> 00:07:36,706 ええ… 96 00:07:37,748 --> 00:07:40,084 (静蘭(せいらん)) 選定式も何が起こるか分からん 97 00:07:40,209 --> 00:07:41,586 そっちは任せたぞ 98 00:07:41,711 --> 00:07:44,797 ああ お前こそ春姫(しゅんき)を頼んだぞ 99 00:07:44,922 --> 00:07:47,341 茶家の連中は 春姫の顔を知ってるんだ 100 00:07:47,467 --> 00:07:49,552 くれぐれも… (静蘭)くどい! 101 00:07:52,638 --> 00:07:57,435 幸い 今夜は新月 忍び込むのに ちょうどいい 102 00:08:00,021 --> 00:08:03,065 (彰(しょう))そろそろ参りましょうか (燕青)ああ 103 00:08:03,399 --> 00:08:05,485 (むちの音) (馬のいななき) 104 00:08:29,675 --> 00:08:30,593 あ… 105 00:08:32,637 --> 00:08:33,888 干將(かんしょう)? 106 00:08:39,268 --> 00:08:41,187 (物音) (劉輝(りゅうき))ん? 107 00:08:43,147 --> 00:08:44,398 莫邪(ばくや)? 108 00:09:00,665 --> 00:09:05,711 (清苑(せいえん))劉輝 お前は男だから 莫邪も少しは おとなしいだろう 109 00:09:07,880 --> 00:09:09,924 その莫邪と この干將は 110 00:09:10,049 --> 00:09:14,804 縹家によって鍛えられた 陰と陽 2つで1つの双剣 111 00:09:15,096 --> 00:09:17,515 無理に引き離すと 反発するといわれている 112 00:09:18,391 --> 00:09:23,187 (清苑) しかし 女人の性である莫邪は 手にした者が男ならば 113 00:09:23,312 --> 00:09:25,731 まだ おとなしく してくれるらしい 114 00:09:27,233 --> 00:09:30,820 ハハッ お前には まだ難しかったか… 115 00:09:32,238 --> 00:09:35,700 この莫邪が女人なら干將は男 116 00:09:36,033 --> 00:09:40,162 兄上だからこそ 暴れる干將を抑え込めたのだ 117 00:09:41,122 --> 00:09:42,832 この双剣の由来は… 118 00:09:43,249 --> 00:09:44,375 (静蘭)破魔 119 00:09:45,126 --> 00:09:48,713 魔を打ち破るべく鍛えられた剣が 鳴くとは… 120 00:09:49,088 --> 00:09:54,135 春姫様 この先 我々の目的地は 別の方向となります 121 00:09:54,802 --> 00:09:56,596 この剣は女性には優しい 122 00:09:57,680 --> 00:10:00,057 きっと あなたを お守りくださるでしょう 123 00:10:00,182 --> 00:10:01,642 お持ちください 124 00:10:05,021 --> 00:10:07,148 私なら この剣がなくとも… 125 00:10:07,273 --> 00:10:08,941 (兵士)そこにいるのは誰だ! (静蘭)あっ 126 00:10:09,483 --> 00:10:11,569 (兵士)出てこい! (兵士)おい どうした! 127 00:10:11,694 --> 00:10:13,070 (兵士)こっちだ! (兵士)あそこか? 128 00:10:13,821 --> 00:10:16,574 (静蘭)くっ… 春姫様? 129 00:10:20,202 --> 00:10:23,414 え? あ… 何をなさるんです? 130 00:10:26,667 --> 00:10:28,961 (兵士)う… (兵士)あ あ… 131 00:10:31,172 --> 00:10:32,882 (兵士)な 何者だ? 132 00:10:33,007 --> 00:10:34,717 (兵士)ま 待て この方は… 133 00:10:41,182 --> 00:10:42,016 あ… 134 00:10:48,939 --> 00:10:53,694 (兵士たちのどよめき) 135 00:11:04,372 --> 00:11:05,331 あ… 136 00:11:15,174 --> 00:11:16,801 参ったな 137 00:11:17,635 --> 00:11:22,139 お前を作った家の血を引く 女性ってことを忘れていたよ 138 00:11:23,015 --> 00:11:25,267 彼女といい お嬢様といい 139 00:11:25,393 --> 00:11:29,230 女性陣のほうが はるかに強いとは情けない 140 00:11:31,273 --> 00:11:32,316 さて… 141 00:11:35,277 --> 00:11:37,905 (静蘭)私は私のなすべきことを! 142 00:11:41,575 --> 00:11:43,452 (英姫)よいか 春姫 143 00:11:43,577 --> 00:11:48,499 その力は ただ1人のためだけに 使うと約束しておくれ 144 00:11:49,375 --> 00:11:55,005 いつか出会う たった1人の 特別な“他人”のためにのみ… 145 00:11:58,968 --> 00:12:03,639 (英姫)すべてを尽くして 愛するバカ者を救いに行け 146 00:12:05,057 --> 00:12:08,310 かつて わたくしが そうしたように… 147 00:12:14,733 --> 00:12:15,985 ん… 148 00:12:18,654 --> 00:12:19,822 あった 149 00:12:25,244 --> 00:12:26,579 見張り? 150 00:12:32,334 --> 00:12:33,961 こうなったら… 151 00:12:51,729 --> 00:12:54,982 ネタは挙がってんのよ! さっさと そこをどきなさい! 152 00:12:55,107 --> 00:12:56,650 (舎人)そういうわけにはいかん 153 00:12:56,775 --> 00:12:59,737 我々は誰も通すなと 仲障様に命じられている 154 00:13:00,070 --> 00:13:01,572 その中には誰かいるの? 155 00:13:02,114 --> 00:13:04,783 (舎人)おらん! この中には誰もおらんぞ! 156 00:13:04,909 --> 00:13:07,828 (秀麗)誰もいないんだったら いいじゃない 通しなさいよ 157 00:13:07,953 --> 00:13:09,872 ダ ダメだ! ご神罰が下るぞ 158 00:13:10,331 --> 00:13:13,334 バカじゃないの? 神罰下すのは神様で 159 00:13:13,459 --> 00:13:15,961 仙人様じゃありません (舎人)何だと!? 160 00:13:16,086 --> 00:13:18,005 (舎人)ええい 面倒だ 捕らえてしまえ! 161 00:13:18,422 --> 00:13:19,256 (春姫)あっ! 162 00:13:20,299 --> 00:13:21,717 (舎人)何だ!? (秀麗)何? 163 00:13:22,051 --> 00:13:24,970 (春姫)紅(こう) 秀麗様 よろしいと申し上げるまで 164 00:13:25,095 --> 00:13:28,057 お耳を両手で お塞ぎになってくださいませ 165 00:13:29,433 --> 00:13:33,062 え? あ あれ 何で勝手に… んっ? え? 166 00:13:35,272 --> 00:13:36,857 そこな雑兵ども! 167 00:13:36,982 --> 00:13:40,402 全員 わたくしが よいと命じるまで 気絶なさい! 168 00:13:40,528 --> 00:13:44,281 (舎人たち)あ ああ… 169 00:13:44,657 --> 00:13:47,952 えっ? 何? 一体 何が起こったの? 170 00:13:48,077 --> 00:13:50,371 (春姫)もう よろしいですよ 171 00:13:50,496 --> 00:13:51,789 あ… 172 00:13:52,748 --> 00:13:56,418 お初に お目文字つかまつります 紅 秀麗様 173 00:13:56,544 --> 00:13:58,587 茶 春姫と申します 174 00:13:59,129 --> 00:14:03,384 春姫さん? あなた確か口が利けないはずじゃ… 175 00:14:03,509 --> 00:14:07,972 いえ しゃべれないのではなく しゃべらなかったのです 176 00:14:08,097 --> 00:14:08,931 えっ? 177 00:14:09,723 --> 00:14:12,226 私が口にする言葉には 178 00:14:12,351 --> 00:14:16,105 人を意のままに操る力が 秘められているのです 179 00:14:16,230 --> 00:14:18,983 この力は非常に危険です 180 00:14:19,233 --> 00:14:23,654 ですから それを隠すため 言葉を封じていたのです 181 00:14:24,238 --> 00:14:25,990 まさか そんなことが… 182 00:14:25,990 --> 00:14:26,532 まさか そんなことが… 183 00:14:25,990 --> 00:14:26,532 (足音) 184 00:14:26,532 --> 00:14:26,657 (足音) 185 00:14:26,657 --> 00:14:28,075 (足音) 186 00:14:26,657 --> 00:14:28,075 あっ (春姫)あ… 187 00:14:28,075 --> 00:14:30,995 (足音) 188 00:14:33,956 --> 00:14:37,835 何だか分からないけど ろくなもんじゃないわよ 絶対 189 00:14:38,294 --> 00:14:39,378 来て! 190 00:14:43,173 --> 00:14:46,969 (仲障のうめき声) 191 00:14:52,725 --> 00:14:54,059 あの人… 192 00:14:54,351 --> 00:14:56,437 仲障大叔父様 193 00:14:56,687 --> 00:15:01,692 (仲障)ううっ… まさか あやつごときに… 194 00:15:01,817 --> 00:15:04,737 ううっ… 195 00:15:04,862 --> 00:15:06,864 死ぬものか 196 00:15:06,989 --> 00:15:12,786 ここまで来て ようやく すべてが この手に入る… うっ… 197 00:15:12,912 --> 00:15:13,787 ううっ? 198 00:15:14,455 --> 00:15:17,917 ううっ うっ うう… 199 00:15:18,918 --> 00:15:23,213 (彰)仲障殿 お約束の物を届けに参りました 200 00:15:24,632 --> 00:15:27,760 茶家当主であることを示す 指輪でございます 201 00:15:27,885 --> 00:15:29,845 おお… (秀麗)ハッ! 202 00:15:30,137 --> 00:15:33,641 おおっ… んっ! おお? 203 00:15:35,976 --> 00:15:38,354 ぬうっ… 204 00:15:39,271 --> 00:15:40,648 どういうことだ? 205 00:15:41,315 --> 00:15:44,443 お客様からの どのような ご要望にも お応えするのが 206 00:15:44,568 --> 00:15:46,153 商人の矜持(きょうじ) 207 00:15:46,487 --> 00:15:47,738 しかし 208 00:15:48,322 --> 00:15:50,199 あなたには差し上げられない 209 00:15:50,324 --> 00:15:54,411 それが 代々 茶家の横暴に敢然と立ち向かい 210 00:15:54,536 --> 00:15:56,872 どれほどの粛清を受けようと 決して屈さなかった 211 00:15:56,997 --> 00:15:58,540 誇り高き官吏の一族 212 00:15:58,999 --> 00:16:01,877 柴(さい)家の人間としての私の答えです 213 00:16:02,002 --> 00:16:03,420 (仲障)むうう… 214 00:16:03,837 --> 00:16:05,881 ぬあああっ! 215 00:16:06,215 --> 00:16:09,134 (彰) 茶州(さしゅう)の各太守(たいしゅ)も すでに全員― 216 00:16:09,468 --> 00:16:13,639 集めた茶家弾劾の証拠を持ち 琥璉(これん)入りを果たしました 217 00:16:13,764 --> 00:16:14,682 (仲障)何!? 218 00:16:15,140 --> 00:16:19,895 浪(ろう) 燕青殿と鄭(てい) 悠舜(ゆうしゅん)殿は とっくに手を打っておられた 219 00:16:20,104 --> 00:16:22,398 あなたが扇動した琥璉の暴動も 220 00:16:22,523 --> 00:16:25,359 起こる前に その芽を摘んでおります 221 00:16:25,609 --> 00:16:29,363 じきに琥璉の正規武官と 我が全商連の精鋭が 222 00:16:29,488 --> 00:16:34,159 お集まりの茶家の皆さんに 縄を掛けに乗り込んでくるでしょう 223 00:16:34,410 --> 00:16:40,416 フッフッフッ… ハッハッハッ…! 224 00:16:40,791 --> 00:16:45,129 あの連中に縄を掛けるだと? ハハハハ…! 225 00:16:45,254 --> 00:16:48,799 死体に縄を掛けて 引きずっていくがよいわ! 226 00:16:48,924 --> 00:16:50,759 (秀麗)何ですって!? (彰)あっ 227 00:16:51,093 --> 00:16:52,094 (秀麗)ハッ… 228 00:16:53,053 --> 00:16:55,472 (仲障)ああ… ヘッ… 229 00:16:55,973 --> 00:16:58,809 そろそろ選定式の時刻よのう 230 00:16:59,768 --> 00:17:02,896 血が薄いの 傍流のと うるさい あやつらを 231 00:17:03,022 --> 00:17:05,858 邪魔に思っていたのは わしとて同じよ 232 00:17:05,983 --> 00:17:10,612 当主就任の儀を機に 一掃してやるつもりだったわ 233 00:17:11,697 --> 00:17:15,451 我が兄 茶 鴛洵(えんじゅん)がしたようにな! 234 00:17:16,535 --> 00:17:17,453 まさか! 235 00:17:17,661 --> 00:17:18,787 (2人)ハッ… 236 00:17:18,996 --> 00:17:23,083 フッ フフッ フッフフフ… 237 00:17:23,208 --> 00:17:26,295 フッ フフフッ… 238 00:17:27,921 --> 00:17:31,216 行きましょう! 杜州牧(としゅうぼく)と 浪州尹(しゅういん)に 知らせなくては! 239 00:17:31,341 --> 00:17:32,426 待って! 240 00:17:34,219 --> 00:17:37,931 (仲障)ううっ… うっ… ん? 241 00:17:39,767 --> 00:17:41,852 あ ああ… 242 00:17:43,103 --> 00:17:44,021 うっ… 243 00:17:48,150 --> 00:17:51,528 茶 仲障 罪状をつまびらかにした後 244 00:17:51,653 --> 00:17:53,322 追って沙汰をいたします 245 00:17:54,156 --> 00:17:56,658 茶本家の者としての 誇りがあるのなら 246 00:17:56,784 --> 00:17:58,118 ここで待ちなさい 247 00:17:58,243 --> 00:18:01,997 その最後の務めを果たし 縛に就くのです 248 00:18:03,499 --> 00:18:06,668 医師を よこします もう動いてはダメ 249 00:18:08,837 --> 00:18:12,132 (彰)医師は手配しましょう しかし もう… 250 00:18:12,341 --> 00:18:15,135 そうかもしれない でも… 251 00:18:16,345 --> 00:18:17,763 ありがとうございました 252 00:18:18,222 --> 00:18:19,139 え? 253 00:18:19,848 --> 00:18:24,144 大叔父 仲障に 最後までお心遣いを下さった 254 00:18:24,269 --> 00:18:27,689 紅州牧の ご厚情に感謝いたします 255 00:18:28,273 --> 00:18:29,900 春姫様… 256 00:18:32,736 --> 00:18:34,571 紅州牧 (秀麗)あ… 257 00:18:35,197 --> 00:18:39,326 あなたは ご立派に州牧としての お役目を果たされました 258 00:18:40,452 --> 00:18:41,411 (秀麗)フッ… 259 00:18:44,915 --> 00:18:48,335 選定式には柴 彰さんが 行っていただけますか? 260 00:18:48,460 --> 00:18:50,045 私は春姫さんと行きます 261 00:18:50,546 --> 00:18:53,882 (彰)分かりました では これをどうぞ 262 00:18:56,009 --> 00:18:58,178 杜州牧から預かってきました 263 00:18:58,929 --> 00:19:01,348 この州牧印を お返ししたときから 264 00:19:01,473 --> 00:19:04,935 あなたは名実ともに 茶州州牧に戻られます 265 00:19:06,061 --> 00:19:09,106 届けてくださって ありがとうございます 266 00:19:10,649 --> 00:19:14,570 私 あなたを疑ってしまったの ごめんなさい 267 00:19:14,820 --> 00:19:16,446 (彰)上出来です 268 00:19:16,572 --> 00:19:20,450 誰も彼もを簡単に信じられては 困りますからね 269 00:19:20,617 --> 00:19:23,078 特に私みたいな男は要注意ですよ 270 00:19:23,453 --> 00:19:25,372 それでは幸運を 271 00:19:26,331 --> 00:19:28,333 (秀麗) あとで必ず追いかけますから! 272 00:19:29,376 --> 00:19:32,546 私たちも行きましょう 覚悟はいい? 273 00:19:33,213 --> 00:19:35,841 もとより そのつもりで参りました 274 00:19:41,471 --> 00:19:42,431 (秀麗)ん? 275 00:19:43,182 --> 00:19:44,474 どうされました? 276 00:19:47,728 --> 00:19:49,104 (秀麗)何かしら? 277 00:19:52,566 --> 00:19:56,486 (仲障のうめき声) 278 00:19:58,488 --> 00:20:00,490 (仲障)鴛洵兄上… 279 00:20:01,825 --> 00:20:06,663 この私に あと少しの運と才さえあれば… 280 00:20:08,040 --> 00:20:10,459 (霄太師(しょうたいし))愚かな (仲障)んっ? 281 00:20:12,085 --> 00:20:14,588 (霄太師)鴛洵が運と才だけで 282 00:20:14,713 --> 00:20:16,965 あそこまで はい上がったと思うのか? 283 00:20:17,341 --> 00:20:19,301 貴様は誰だ? 284 00:20:19,426 --> 00:20:23,305 わしと鴛洵を知っておるのか? 285 00:20:24,389 --> 00:20:29,436 フッ もはや誰であろうと かまわんわ… 286 00:20:30,020 --> 00:20:32,564 運も才も持っていたのなら 287 00:20:32,856 --> 00:20:35,734 鴛洵は あそこまで 苦労しなかっただろう 288 00:20:36,276 --> 00:20:41,782 いばらの上を 焼けた鉄の上を 凍えた雪の上を 289 00:20:42,741 --> 00:20:46,703 そうと知って 自ら 裸足で歩いていこうという男だ 290 00:20:47,537 --> 00:20:50,832 あそこまでバカな男を 私は知らない 291 00:20:51,792 --> 00:20:55,504 あいつが何かを多く 持っていたとしたら それは 292 00:20:55,629 --> 00:20:58,590 優しい心と たゆまぬ努力だけだ 293 00:20:59,383 --> 00:21:03,011 傷だらけになっても 何一つ泣き言を言わぬ 294 00:21:03,804 --> 00:21:05,722 我が身を振り返ることなく 295 00:21:05,847 --> 00:21:09,017 ただ自分の信じた道を 進んでいく 296 00:21:10,185 --> 00:21:12,813 (仲障)うっ… 兄上は? 297 00:21:13,480 --> 00:21:15,899 (霄太師)鴛洵には もう お前のために割く時間は 298 00:21:16,024 --> 00:21:17,442 残っていない 299 00:21:18,026 --> 00:21:19,653 だから私が来たんだ 300 00:21:20,153 --> 00:21:22,906 お前の最期をみとってくれとな 301 00:21:23,782 --> 00:21:25,867 ううっ… うっ… 302 00:21:26,368 --> 00:21:29,871 お前は あのとき すべてを見ていただろう 303 00:21:30,372 --> 00:21:34,584 英姫が何と言ったか 本当に思い出せないのか? 304 00:21:37,045 --> 00:21:37,879 (仲障)うっ… 305 00:21:38,005 --> 00:21:39,548 (英姫)ハッ! (仲障)んっ 306 00:21:39,756 --> 00:21:42,467 (英姫)ハァ ハァ ああっ… 307 00:21:43,343 --> 00:21:44,845 (英姫)そなたのせいではない 308 00:21:44,970 --> 00:21:47,055 これは何一つ そなたのせいではない 309 00:21:47,389 --> 00:21:50,559 お前が1人ですべてを背負う必要が どこにあるのじゃ! 310 00:21:50,934 --> 00:21:52,227 鴛洵! 311 00:21:55,564 --> 00:21:57,816 おっ おおお… 312 00:21:58,859 --> 00:22:02,154 (霄太師)お前は最初から 間違えていたんだよ 313 00:22:02,821 --> 00:22:04,906 何も分かろうとしない お前に 314 00:22:05,032 --> 00:22:07,576 鴛洵を超えることなど できるわけがない 315 00:22:08,452 --> 00:22:12,289 あのバカは すべてを守ろうとしていたのに… 316 00:22:14,541 --> 00:22:17,919 わしは… わしは… 317 00:22:29,347 --> 00:22:31,725 うっ… 318 00:22:31,975 --> 00:22:36,772 鴛洵兄… う… うう… 319 00:22:54,581 --> 00:22:57,959 (霄太師)“覆水盆に返らず” だよ 320 00:22:58,085 --> 00:22:59,961 すべては もう遅い 321 00:23:00,087 --> 00:23:03,006 お前が最後まで 余計なことをしたせいで 322 00:23:03,131 --> 00:23:04,549 鴛洵は… 323 00:23:09,638 --> 00:23:12,933 (ナレーション)茶家当主 選定式の開始は近づいていた 324 00:23:14,851 --> 00:23:19,314 おのおのが それぞれの目的地を 目指して走る中 325 00:23:20,107 --> 00:23:23,610 秀麗と春姫も暗い道を進んでいた 326 00:23:24,027 --> 00:23:26,863 茶 克洵の姿を求めて… 327 00:23:31,451 --> 00:23:36,456 ♪~ 328 00:24:40,937 --> 00:24:45,942 ~♪