1 00:00:02,940 --> 00:00:05,930 ≪(鎖々美)「昔々 ある所に1匹の」 2 00:00:05,930 --> 00:00:09,980 「とても賢くて かわいらしい うさぎさんがいました」 3 00:00:09,980 --> 00:00:13,220 「うさぎさんが 川を渡れなくて困っていると」 4 00:00:13,220 --> 00:00:15,230 「サメさんが現れました」 5 00:00:15,230 --> 00:00:18,220 (神臣)ハアハア… うさぎさん 6 00:00:18,220 --> 00:00:22,220 鎖々美さんが うさぎさ~ん あ~ん! 7 00:00:22,220 --> 00:00:25,240 「いかがわしい目つきの サメさんに」 8 00:00:25,240 --> 00:00:27,900 「賢い うさぎさんは一計を案じた」 9 00:00:27,900 --> 00:00:29,880 サメさん サメさん 10 00:00:29,880 --> 00:00:31,900 踏んでもいい? ええッ!? 11 00:00:31,900 --> 00:00:34,890 「因幡の白兎」って そんなストレートな発言した? 12 00:00:34,890 --> 00:00:37,920 けれど 鎖々美さんに踏んでもらえるなら 13 00:00:37,920 --> 00:00:41,980 僕は そんな 下世話なツッコミはしませんからね 14 00:00:41,980 --> 00:00:43,900 ウググ… 15 00:00:43,900 --> 00:00:45,900 グワッ! ウワ~イ! 16 00:00:46,900 --> 00:00:48,900 「サメさんの背中を足場にして」 17 00:00:48,900 --> 00:00:52,250 「うさぎさんは見事 川を渡りきるのでした」 18 00:00:52,250 --> 00:00:54,290 ありがとう サメさん 19 00:00:54,290 --> 00:00:57,340 因幡の白兎によると うさぎさんは 20 00:00:57,340 --> 00:01:00,900 サメに赤むけにされてしまいます つまり… 21 00:01:00,900 --> 00:01:03,570 人間にすれば 服を脱がされて 22 00:01:03,570 --> 00:01:06,550 はずかしめられるという ことなんですよ 23 00:01:06,550 --> 00:01:09,570 実の妹に欲情するな~! 24 00:01:09,570 --> 00:01:12,220 グワ… 25 00:01:12,220 --> 00:01:15,230 (たま) あれ パパりん 何してるの? 26 00:01:15,230 --> 00:01:17,230 (かがみ) ふにゃあ 先生は 27 00:01:17,230 --> 00:01:20,230 パラレルワールドでも 扱いが残念ですね 28 00:01:20,230 --> 00:01:23,240 もしもし 神様 話をよろしいですか 29 00:01:23,240 --> 00:01:26,290 実は 僕は… (つるぎ)お前が悪いな 30 00:01:26,290 --> 00:01:28,320 ふにゃあ 魚類の分際で 31 00:01:28,320 --> 00:01:31,410 神様と対等に 口をきこうとするなんて 32 00:01:31,410 --> 00:01:33,400 論外なのです 33 00:01:33,400 --> 00:01:36,570 おおッ… 34 00:01:36,570 --> 00:01:38,550 たまもやる~! 35 00:01:38,550 --> 00:01:40,570 グワッ! 36 00:01:40,570 --> 00:01:42,570 (3人)あ~ すっきりした 37 00:01:42,570 --> 00:01:46,610 「原作の神話に忠実に 何の罪悪感もなく去っていく」 38 00:01:46,610 --> 00:01:48,640 「神様達でした」 39 00:01:48,640 --> 00:01:51,560 「サメさんは1人寂しく 死にかけていたが」 40 00:01:51,560 --> 00:01:54,900 「ふと気づくと 暖かな光に包まれていました」 41 00:01:54,900 --> 00:01:56,900 サメさん サメさん 42 00:01:56,900 --> 00:02:00,570 この私が大変 ありがたい薬を差し上げます 43 00:02:00,570 --> 00:02:02,980 「最後に心優しい神様が現れて」 44 00:02:02,980 --> 00:02:06,230 「サメさんの傷を 治療してくれました」 45 00:02:06,230 --> 00:02:09,580 こんなに優しくされたのは 初めてです 46 00:02:09,580 --> 00:02:11,600 僕は このご恩に報いるために… 47 00:02:11,600 --> 00:02:14,200 (キーボードを叩く音) 48 00:02:16,910 --> 00:02:21,890 「報いるために美しく優しい 鎖々美さんに生涯を捧げ」 49 00:02:21,890 --> 00:02:23,900 「永遠にご奉仕することを誓い…」 50 00:02:23,900 --> 00:02:25,900 鎖々美さん 51 00:02:25,900 --> 00:02:28,200 今日こそ 学校へ行きましょう 52 00:02:29,220 --> 00:02:33,890 ああ~ッ お兄ちゃんのエッチ! 53 00:02:33,890 --> 00:04:00,890 ♪♪~ 54 00:04:43,200 --> 00:04:45,800 う~ん… 55 00:04:47,870 --> 00:04:50,200 はい 何でしょう 鎖々美さん 56 00:04:50,200 --> 00:04:53,800 「ご飯」 はい ただいま 57 00:04:55,870 --> 00:04:57,880 「しかし お兄ちゃんは自分に」 58 00:04:57,880 --> 00:05:01,880 「その力が宿っていることに 気づいていない」 59 00:05:01,880 --> 00:05:06,540 「そう まだ 私の中にあると思っているのだ」 60 00:05:06,540 --> 00:05:09,200 「私の一族 月読家は」 61 00:05:09,200 --> 00:05:12,880 「最高神の力を手に入れた 最初の人間」 62 00:05:12,880 --> 00:05:15,180 「ニニギノミコトの末えいである」 63 00:05:16,210 --> 00:05:20,250 「九州の山奥にある 月読神社に隠れ住み」 64 00:05:20,250 --> 00:05:22,890 「代々 最高神の力を受け継ぎ守り」 65 00:05:22,890 --> 00:05:26,220 「改変によって 人間に都合のいい世界を」 66 00:05:26,220 --> 00:05:29,220 「維持し続けてきた 神秘の家系だ」 67 00:05:29,220 --> 00:05:33,210 「私は月読神社の 閉鎖された環境で生まれ育ち」 68 00:05:33,210 --> 00:05:35,210 「最高神の力を受け継ぐ」 69 00:05:35,210 --> 00:05:38,220 「いれ物となるための 修行を積んでいた」 70 00:05:38,220 --> 00:05:42,220 「厳しい鍛錬と地獄の 責め苦のような修練の日々」 71 00:05:42,220 --> 00:05:45,820 「私は その生活が常識だと信じていた」 72 00:05:46,880 --> 00:05:50,550 「しかし あるとき 修行のつらさに耐えきれず」 73 00:05:50,550 --> 00:05:52,550 「家を抜け出した」 74 00:05:52,550 --> 00:05:55,200 「人里に下りて 初めて街を見た」 75 00:05:55,200 --> 00:05:59,200 「マンガ喫茶に潜り込み インターネットに触れたとき」 76 00:05:59,200 --> 00:06:01,560 「それまでの私の常識は崩れた」 77 00:06:01,560 --> 00:06:05,210 「すぐに追っ手に捕まり 連れ戻されたが」 78 00:06:05,210 --> 00:06:10,230 「私は今までの自分の生き方に 疑問を感じるようになっていた」 79 00:06:10,230 --> 00:06:14,890 「以来 私は度々 家を抜け出して ネットで世界の現実を見たり」 80 00:06:14,890 --> 00:06:17,870 「仮想現実に 現実逃避したりしていた」 81 00:06:17,870 --> 00:06:21,870 「そうして 家の外の世界に 憧れた私はお兄ちゃんを…」 82 00:06:23,550 --> 00:06:25,550 何でしょう? 鎖々美さん 83 00:06:25,550 --> 00:06:29,620 レッドブルー 切れた はい すぐ買ってきます 84 00:06:29,620 --> 00:06:31,650 「私は お兄ちゃんを…」 85 00:06:31,650 --> 00:06:33,540 はやッ! 86 00:06:33,540 --> 00:06:35,840 残りは冷蔵庫に入れときますね 87 00:06:37,540 --> 00:06:39,550 「私は お兄ちゃ…」 88 00:06:39,550 --> 00:06:43,200 何を書いているのですか 見るな エッチ! 89 00:06:43,200 --> 00:06:45,200 おや 見られて困るような 90 00:06:45,200 --> 00:06:48,200 恥ずかしいことを 書いていたのですか 91 00:06:48,200 --> 00:06:50,210 兄妹で隠し事とは いけませんね 92 00:06:50,210 --> 00:06:53,540 お兄ちゃんに 嬉し恥ずかし乙女の悩みを 93 00:06:53,540 --> 00:06:55,540 赤裸々に告白してください 94 00:06:55,540 --> 00:06:58,550 出てけ! 95 00:06:58,550 --> 00:07:01,220 えっと… どこまで書いたっけ 96 00:07:01,220 --> 00:07:03,220 あッ… 思い出した 97 00:07:05,220 --> 00:07:09,220 「私はお兄ちゃんを連れて 月読神社から逃げ出した」 98 00:07:09,220 --> 00:07:13,230 「だが 月読一族が このまま見逃すはずはない」 99 00:07:13,230 --> 00:07:15,230 「今は きっと改変によって」 100 00:07:15,230 --> 00:07:18,280 「足取りが 隠されているのだと思うけど」 101 00:07:18,280 --> 00:07:22,200 「バレンタインの惨劇や 八岐大蛇SNS事件の騒ぎで」 102 00:07:22,200 --> 00:07:24,210 「足がついてるかもしれない」 103 00:07:24,210 --> 00:07:27,540 「がんばらないでいられる 平穏な日常は」 104 00:07:27,540 --> 00:07:29,540 「あと どのくらい続くの…」 105 00:07:33,880 --> 00:07:36,890 ああッ! 106 00:07:36,890 --> 00:07:38,890 何 何… どういうこと!? 107 00:07:38,890 --> 00:07:40,890 どうしたんですか!? 鎖々美さん 108 00:07:40,890 --> 00:07:42,890 お兄ちゃん どうしよう 私… ああ 109 00:07:42,890 --> 00:07:47,230 ついに 僕の愛情が 報われる日が来たんですね 110 00:07:47,230 --> 00:07:50,530 分かりました あとは お兄ちゃんに身を任せて 111 00:07:50,530 --> 00:07:53,220 さあ ベッドに… うるせえ バカ! 112 00:07:53,220 --> 00:07:56,210 人の話 聞けよ! 何考えてんの エッチ 113 00:07:56,210 --> 00:07:58,220 ええ~ 怖い夢を見たから 114 00:07:58,220 --> 00:08:01,210 添い寝してほしいと いうことでは? 115 00:08:01,210 --> 00:08:06,270 えッ… そっか 何だ 違うこと想像しちゃった 116 00:08:06,270 --> 00:08:09,320 そうじゃなくて ほら これ 117 00:08:09,320 --> 00:08:11,550 私 どうしちゃったんだろう 118 00:08:11,550 --> 00:08:14,550 ふ~む これは確かに不思議ですね 119 00:08:15,560 --> 00:08:19,880 もう高校生なのに ちっとも大きくなる気配がない 120 00:08:19,880 --> 00:08:23,180 お兄ちゃん! グウッ… 121 00:08:24,870 --> 00:08:28,870 感触はある 切り取ると痛いかも 122 00:08:28,870 --> 00:08:32,210 ホントに どうしたんですか 鎖々美さん 123 00:08:32,210 --> 00:08:34,540 お兄ちゃん これ何だか分かる? 124 00:08:34,540 --> 00:08:37,210 手ですが どうかしたのですか? 125 00:08:37,210 --> 00:08:39,210 <改変だ…> 126 00:08:39,210 --> 00:08:42,650 <お兄ちゃんは 変化を認識できていない> 127 00:08:42,650 --> 00:08:47,560 <とりあえず 私は この手を肉腫と呼ぶことにした> 128 00:08:47,560 --> 00:08:50,540 「鎖々美レポート 第13章」 129 00:08:50,540 --> 00:08:53,550 「追記 私の家系」 130 00:08:53,550 --> 00:08:56,220 「月読家は代々 短命である」 131 00:08:56,220 --> 00:09:01,200 「最高神の力を宿すに 最適化された体を守るため」 132 00:09:01,200 --> 00:09:06,200 「一族は近親婚を繰り返し 肉体はボロボロになっていた」 133 00:09:07,540 --> 00:09:11,530 「一族の女は巫女となり 霊能力を鍛え」 134 00:09:11,530 --> 00:09:13,950 「最高神の力を管理するのが務め」 135 00:09:13,950 --> 00:09:17,890 「時が来ると 私はアマテラスの力を継承し」 136 00:09:17,890 --> 00:09:19,890 「この身に宿した」 137 00:09:19,890 --> 00:09:23,890 「そして その大きな力を 私利私欲で悪用しないよう」 138 00:09:23,890 --> 00:09:28,190 「薬で精神をあいまいにされ あらゆる欲求は奪われた」 139 00:09:30,220 --> 00:09:33,540 「一族の男は 巫女を補佐する下僕となり」 140 00:09:33,540 --> 00:09:36,540 「命がけで巫女を守り 世話を焼き」 141 00:09:36,540 --> 00:09:40,610 「最後は子づくりの道具として 使いつぶされるのが宿命」 142 00:09:40,610 --> 00:09:42,640 「お兄ちゃんは顔を隠し」 143 00:09:42,640 --> 00:09:45,640 「忍者か黒子のように 陰に徹して生きた」 144 00:09:47,870 --> 00:09:51,870 「お兄ちゃんは そのことに 疑問を抱いていなかった」 145 00:09:51,870 --> 00:09:53,870 「ロボットと同じだ」 146 00:09:53,870 --> 00:09:57,880 「私が命じれば 喜んで舌を噛んで死ぬだろう」 147 00:09:57,880 --> 00:10:01,550 「私は そんなお兄ちゃんに ずっと甘えていた」 148 00:10:01,550 --> 00:10:04,220 「お兄ちゃんだけは 私を裏切らない」 149 00:10:04,220 --> 00:10:07,200 「お兄ちゃんだけは 私を傷つけない」 150 00:10:07,200 --> 00:10:10,800 「お兄ちゃんだけは 私を愛してくれる」 151 00:10:12,590 --> 00:10:14,630 「たとえ 私がどんなに醜くても」 152 00:10:14,630 --> 00:10:16,880 「できそこないの最低の女でも」 153 00:10:16,880 --> 00:10:19,880 「お兄ちゃんは 私を肯定してくれる」 154 00:10:19,880 --> 00:10:22,530 「支えてくれる 守ってくれる」 155 00:10:22,530 --> 00:10:28,830 「だから 私は神社を逃げ出すとき お兄ちゃんを連れていった」 156 00:10:34,270 --> 00:10:38,870 「二度と戻らない 世界が どうなろうと知ったことか」 157 00:10:39,880 --> 00:10:42,210 「私はもう限界だった」 158 00:10:42,210 --> 00:10:47,220 「逃げ出した夜 私は 罪と恐怖と後悔で震えていた」 159 00:10:47,220 --> 00:10:51,210 「お兄ちゃんは そんな私を抱きしめてくれた」 160 00:10:51,210 --> 00:10:54,880 「神社では ほとんど喋らなかった お兄ちゃんが」 161 00:10:54,880 --> 00:10:58,550 「私が眠るまで ずっと言葉を紡いでくれた」 162 00:10:58,550 --> 00:11:00,550 「大丈夫です 鎖々美さん」 163 00:11:00,550 --> 00:11:04,220 「怖がらないでください 泣かないでください」 164 00:11:04,220 --> 00:11:08,220 「あなたは自由になったのです それを誇りに思い」 165 00:11:08,220 --> 00:11:10,580 「楽しく幸せに生きてください」 166 00:11:10,580 --> 00:11:12,580 「苦痛も」 167 00:11:15,560 --> 00:11:18,570 「苦痛も 後悔も 罪悪感も」 168 00:11:18,570 --> 00:11:21,220 「嫌なものは全部 僕にください」 169 00:11:21,220 --> 00:11:23,220 「受け止めてみせます」 170 00:11:23,220 --> 00:11:25,220 「それが僕の役目です」 171 00:11:25,220 --> 00:11:27,210 「僕の生きる意味なんです」 172 00:11:27,210 --> 00:11:29,900 (キーボードを打つ音) 173 00:11:29,900 --> 00:11:32,880 えッ… 174 00:11:32,880 --> 00:11:35,480 何で 勝手に動いてるの!? 175 00:11:40,320 --> 00:11:43,560 アンタ… 何? 176 00:11:43,560 --> 00:11:45,930 「私は神社の連中が 仕掛けたもの」 177 00:11:45,930 --> 00:11:48,230 「薬で あなたの人格を分裂させ」 178 00:11:48,230 --> 00:11:53,240 「万一のときに単独行動できるよう つくられた非常用の人格」 179 00:11:53,240 --> 00:11:55,200 アイツら 私にそんなことを 180 00:11:55,200 --> 00:11:58,210 「心配しないで 私の役目はあなたを守ること」 181 00:11:58,210 --> 00:12:02,260 「こうして ご挨拶をしてるのは 私の仕事が終わったから」 182 00:12:02,260 --> 00:12:04,300 「あなたは もう安全よ」 183 00:12:04,300 --> 00:12:06,210 安全? 184 00:12:06,210 --> 00:12:09,220 「最大の脅威は 月読神社からの追っ手」 185 00:12:09,220 --> 00:12:12,570 「もし捕まったら 今度は絶対に逃げられない」 186 00:12:12,570 --> 00:12:15,570 「薬と洗脳で 永遠に世間から隔離される」 187 00:12:16,660 --> 00:12:21,550 「でも 神社の連中が欲しいのは あくまでも最高神の力」 188 00:12:21,550 --> 00:12:23,550 「月読鎖々美ではない」 189 00:12:23,550 --> 00:12:27,550 「そして 現在 最高神の力のありかは…」 190 00:12:27,550 --> 00:12:29,550 アンタ まさか! 191 00:12:32,220 --> 00:12:36,230 「あなたが眠ってる間に このレポートを彼に見せてあげただけ」 192 00:12:36,230 --> 00:12:38,900 「あの人は 勝手に結論して決断した」 193 00:12:38,900 --> 00:12:42,500 「そして あなたを守るため 代わりに神社へ」 194 00:13:01,890 --> 00:13:03,890 うッ! 195 00:13:08,240 --> 00:13:12,240 誰かお願い… 今日だけ 196 00:13:13,220 --> 00:13:16,220 今日だけでいい 私を… 197 00:13:17,550 --> 00:13:19,550 お兄ちゃんのバカ… 198 00:13:23,890 --> 00:13:25,890 あッ! 199 00:13:30,570 --> 00:13:32,530 チクショウ… 200 00:13:32,530 --> 00:13:35,130 ≪(つるぎ)うぃ~っす 201 00:13:37,210 --> 00:13:39,540 大丈夫か? 女の子なんだから 202 00:13:39,540 --> 00:13:43,140 顔に傷が残ったら大変だぞ 見せてみそ 203 00:13:49,550 --> 00:13:52,540 泣くなよ お前はがんばったよ 204 00:13:52,540 --> 00:13:55,540 がんばってなんか… ない 205 00:13:56,540 --> 00:13:59,980 がんばらないで 生きていけると思った 206 00:13:59,980 --> 00:14:04,880 逃げ出して自由になれば 幸せになれると信じてたんだ 207 00:14:04,880 --> 00:14:08,890 でも 私は全部 お兄ちゃんに任せてただけなんだ 208 00:14:08,890 --> 00:14:13,540 重荷を全部 お兄ちゃんに 背負わせていただけなんだ 209 00:14:13,540 --> 00:14:15,540 うッ… 無理すんなって 210 00:14:15,540 --> 00:14:19,550 そんなの… 許さない 211 00:14:19,550 --> 00:14:22,970 お兄ちゃんのくせに 全部 受け止めて 212 00:14:22,970 --> 00:14:25,890 遠くに行っちゃうのは認めない 213 00:14:25,890 --> 00:14:28,890 私はまだ 背負わせるばかりで 214 00:14:32,240 --> 00:14:34,900 まだ 何も与えてないんだから! 215 00:14:34,900 --> 00:14:38,200 がんばるのと無理をするのは 意味が違うぜ 216 00:14:39,900 --> 00:14:41,940 お前は まだガキなんだから 217 00:14:41,940 --> 00:14:46,880 支えられて歩いてもいいんだよ それは甘えじゃない 218 00:14:46,880 --> 00:14:49,180 信頼だ 219 00:14:51,880 --> 00:14:54,880 家庭の事情で悩んでるんなら 相談しろよ 220 00:14:54,880 --> 00:14:59,180 私は お前の担任なんだぜ いしししし 221 00:15:04,540 --> 00:15:07,140 ここは? 222 00:15:08,210 --> 00:15:10,880 月読神社!? 223 00:15:10,880 --> 00:15:13,220 ここに来るのも久しぶりだな 224 00:15:13,220 --> 00:15:15,550 来たことあるの? 225 00:15:15,550 --> 00:15:18,150 歩きながら話そう 226 00:15:19,220 --> 00:15:22,560 潰そうと思えば いつでも潰せたけどな 227 00:15:22,560 --> 00:15:25,580 私の代わりに しち面倒くさい神々の管理を 228 00:15:25,580 --> 00:15:28,630 やってくれるっていうから 任せてたんだ 229 00:15:28,630 --> 00:15:30,550 それって… 230 00:15:30,550 --> 00:15:35,560 昔 私は 創造神 イザナギとイザナミから全権を与えられ 231 00:15:35,560 --> 00:15:37,910 この国の管理を任されてたんだ 232 00:15:37,910 --> 00:15:40,980 アンタ… 233 00:15:40,980 --> 00:15:44,220 最高神 天照大御神 234 00:15:44,220 --> 00:15:47,590 だけど 神々は好き勝手に振る舞って 235 00:15:47,590 --> 00:15:49,620 言うこと聞きゃしない 236 00:15:49,620 --> 00:15:53,890 すねて岩戸に閉じこもったら 無理やり引きずり出される 237 00:15:53,890 --> 00:15:55,880 私は うんざりして最高神の力を 238 00:15:55,880 --> 00:15:58,560 ニニギノミコトに 移譲して隠れた 239 00:15:58,560 --> 00:16:04,220 天にぎし 国にぎし 天津日高 日子 穂のににぎのみこと 240 00:16:04,220 --> 00:16:06,220 私の遠い祖先 241 00:16:06,220 --> 00:16:10,230 ニニギ君が死んだら お仕事に戻ろうと思ってたけど 242 00:16:10,230 --> 00:16:13,900 アイツは予想外の方法で 力を子孫に移譲した 243 00:16:13,900 --> 00:16:15,900 近親婚… 244 00:16:15,900 --> 00:16:20,900 自分に近い遺伝子の子供をつくり 力を受け継がせたんだ 245 00:16:20,900 --> 00:16:24,560 でも 人間が作った世界も それなりによかったよ 246 00:16:24,560 --> 00:16:27,230 だから 私は見守ることにした→ 247 00:16:27,230 --> 00:16:29,230 お前と同じだな 248 00:16:29,230 --> 00:16:33,880 最高神の力を持つ者が バカなことをしないよう監視する 249 00:16:33,880 --> 00:16:37,480 だけど 面倒なことは全部お任せ がんばらない 250 00:16:39,220 --> 00:16:41,260 取り戻さないの? 251 00:16:41,260 --> 00:16:43,260 私はもう くたびれちまった 252 00:16:45,540 --> 00:16:48,550 せっかく 力を取り戻すなら 253 00:16:48,550 --> 00:16:52,550 もっと若くて 新しい後継者に任せたくてな 254 00:16:53,890 --> 00:16:56,220 あッ… 255 00:16:56,220 --> 00:16:58,220 大変だ 256 00:16:58,220 --> 00:17:00,220 それが… アイツだ 257 00:17:05,900 --> 00:17:07,900 たま!? 258 00:17:08,920 --> 00:17:11,920 はッ! 259 00:17:17,210 --> 00:17:20,210 いただきま~す! 260 00:17:22,880 --> 00:17:24,880 ごちそうさま~ 261 00:17:28,540 --> 00:17:32,540 ≪(つるぎ)私の存在を切り取って うんだ新しい神だ→ 262 00:17:32,540 --> 00:17:35,540 元々 私の一部なので 妹って呼んでる→ 263 00:17:35,540 --> 00:17:39,550 アイツには 最高神が お前をうんだとだけ教えてある 264 00:17:39,550 --> 00:17:43,550 だから 最高神の力を持つ お兄ちゃんを「パパりん」って 265 00:17:45,890 --> 00:17:47,890 うわッ! 266 00:18:08,560 --> 00:18:11,210 まいるのです 神社だけに 267 00:18:11,210 --> 00:18:13,210 かがみ… 268 00:18:20,890 --> 00:18:23,890 血祭りなのです 269 00:18:24,880 --> 00:18:27,880 神社だけに 270 00:18:43,230 --> 00:18:45,550 かがみも似たようなもんだ 271 00:18:45,550 --> 00:18:49,220 その昔 外敵に呪われた 私の一部を切って捨てたら 272 00:18:49,220 --> 00:18:52,550 悪い人間が発見して 育てちまったんだよ 273 00:18:52,550 --> 00:18:54,560 呪具や近代兵器を仕込んで 274 00:18:54,560 --> 00:18:57,230 霊的なロボットとして 構築したんだ 275 00:18:57,230 --> 00:18:59,890 神様をもとに作った ロボット 276 00:18:59,890 --> 00:19:02,900 犯罪に利用されるのも 忍びないんで 277 00:19:02,900 --> 00:19:04,900 強奪して育ててる 278 00:19:14,560 --> 00:19:17,860 惨敗するのです 神社だけに 279 00:19:22,220 --> 00:19:25,220 今のは参拝と惨敗を かけたのです 280 00:19:29,560 --> 00:19:32,230 それで… ここで何やってんの? 281 00:19:32,230 --> 00:19:36,210 いしししし この神社を ブッ壊してるのさ 282 00:19:36,210 --> 00:19:39,570 私らが何で現れたと思う? えッ? 283 00:19:39,570 --> 00:19:41,620 ≪(つるぎ)本来 私ら神々は→ 284 00:19:41,620 --> 00:19:44,870 世界にとろけて 存在を知覚できない→ 285 00:19:44,870 --> 00:19:48,880 それなのに どうしてだと思う? どうしてって 286 00:19:48,880 --> 00:19:53,880 お前が望んでくれたんだよ 私達 邪神三姉妹を 287 00:19:53,880 --> 00:19:56,870 平和な日常を守ってくれる 味方として 288 00:19:56,870 --> 00:20:01,170 だから 私はお前達の 何気ない毎日を守ってやる 289 00:20:02,960 --> 00:20:05,560 さあ 月読のバカを連れて帰って 290 00:20:05,560 --> 00:20:09,160 あの楽しくて 混とんとした毎日に戻ろうぜ 291 00:20:10,210 --> 00:20:13,210 うん! 292 00:20:19,540 --> 00:20:22,880 ふにゃあ 姉さん 困ったのです 293 00:20:22,880 --> 00:20:25,900 月読先生の姿が どこにもないのです 294 00:20:25,900 --> 00:20:29,980 匂いが残ってるから ここにいたと思うんだけど 295 00:20:29,980 --> 00:20:31,890 どこにもいないの! ひ~ん! 296 00:20:31,890 --> 00:20:33,890 (ミッちゃん)あわわわ… 297 00:20:33,890 --> 00:20:37,230 ちょっと 聞きたいことがあるんだけど 298 00:20:37,230 --> 00:20:40,550 ヒーッ! 鎖々美様 帰られたのですか 299 00:20:40,550 --> 00:20:42,550 ねえ お兄ちゃん 知らない? 300 00:20:42,550 --> 00:20:47,220 ほへ? 神臣さんでしたら ちょっと前に帰ってきましたが 301 00:20:47,220 --> 00:20:49,550 当主様に 追い出されちゃいました 302 00:20:49,550 --> 00:20:51,540 えッ? 303 00:20:51,540 --> 00:20:54,880 何でも 自分には最高神の力があるので→ 304 00:20:54,880 --> 00:20:58,210 鎖々美様の代わりに 巫女にしてくださいとか 305 00:20:58,210 --> 00:21:01,230 訳の分からないことを 言ってまして→ 306 00:21:01,230 --> 00:21:05,230 念のために調べたのですが 霊能力も神格もからっきしで 307 00:21:06,220 --> 00:21:09,870 鎖々美様をかどわかして 勘当されたにもかかわらず 308 00:21:09,870 --> 00:21:11,880 世まい言を言って帰ってきたので 309 00:21:11,880 --> 00:21:14,880 当主様が怒って つまみ出されました 310 00:21:14,880 --> 00:21:17,880 それじゃ… どういうこと? 311 00:21:20,320 --> 00:21:22,890 <私は大きな誤解をしていた> 312 00:21:22,890 --> 00:21:28,560 <結局 最高神の力は ずっと 私の内側に存在していたらしい> 313 00:21:28,560 --> 00:21:30,560 <私は望んでいた> 314 00:21:30,560 --> 00:21:33,580 <お兄ちゃんには 幸せに生きてほしいと> 315 00:21:33,580 --> 00:21:35,620 <その望みに反応した神々が> 316 00:21:35,620 --> 00:21:38,540 <お兄ちゃんの願いを 叶えていたのだった> 317 00:21:38,540 --> 00:21:41,540 <力を失ったと 思い込んでいた私は> 318 00:21:41,540 --> 00:21:43,540 <実力を発揮できないでいた> 319 00:21:43,540 --> 00:21:47,960 <外に出ると感じていた苦痛は そんな私に> 320 00:21:47,960 --> 00:21:51,960 <悪神が何かしていたせいらしい でも…> 321 00:21:52,880 --> 00:21:54,890 <もう 大丈夫> 322 00:21:54,890 --> 00:21:56,890 <これから 私は> 323 00:21:56,890 --> 00:22:00,890 <太陽の輝きが 満ちあふれた世界で生きていく> 324 00:22:01,880 --> 00:22:04,880 さあ 行きましょう 鎖々美さん 325 00:22:06,210 --> 00:22:10,210 (チャイム) 326 00:22:16,660 --> 00:22:20,880 それじゃ 今日からがんばろうか 327 00:22:20,880 --> 00:22:23,880 ≪(つるぎ)いししし→ 328 00:22:23,880 --> 00:22:27,550 困ったときの真打ち登場 つるぎちゃんで~す→ 329 00:22:27,550 --> 00:22:30,560 鎖々美のがんばらないを 応援するのが→ 330 00:22:30,560 --> 00:22:33,220 私達 邪神三姉妹の役目だからな→ 331 00:22:33,220 --> 00:22:35,890 てことで 今回は私達が歌うから→ 332 00:22:35,890 --> 00:22:38,880 もう 鎖々美にマイク 返さないから 333 00:22:38,880 --> 00:22:40,880 好きにして~ 334 00:22:40,880 --> 00:22:44,550 つるぎ姉 たまもやる~ 歌うの好き~ 335 00:22:44,550 --> 00:22:47,560 ≪(つるぎ)よっしゃ! 一緒にやろうぜ→ 336 00:22:47,560 --> 00:22:50,910 日本神話の最高神 アマテラスちゃんの→ 337 00:22:50,910 --> 00:22:55,000 歌声が聴けるのは 「ささみさん@がんばらない」だけ 338 00:22:55,000 --> 00:22:56,880 (つるぎ・たま)イエ~イ! 339 00:22:56,880 --> 00:23:12,560 ♪♪~ 340 00:23:12,560 --> 00:23:14,570 ≪(かがみ)ふにゃあ 先生→ 341 00:23:14,570 --> 00:23:16,980 私は歌いませんが かまいませんね 342 00:23:16,980 --> 00:23:20,560 かがみさんにも できれば協力してほしいんですが 343 00:23:20,560 --> 00:23:23,890 かがみさんには 鎖々美さんと似たものを感じます 344 00:23:23,890 --> 00:23:27,230 ≪(かがみ)ふにゃあ あんなダメ人間と→ 345 00:23:27,230 --> 00:23:29,210 一緒にしないでほしい 346 00:23:29,210 --> 00:23:31,270 そこを何とか かがみさんからも 347 00:23:31,270 --> 00:23:33,890 鎖々美さんに がんばるように言ってあげて 348 00:23:33,890 --> 00:23:37,890 かがみさんの言うことなら 鎖々美さんも聞くと思いますし 349 00:23:37,890 --> 00:23:39,890 ≪(かがみ)どういうことですか? 350 00:23:39,890 --> 00:23:42,940 その辺の事情も今後 明かされると思いますが 351 00:23:42,940 --> 00:23:46,880 そろそろ歌が終わりますね お疲れさまです 皆さん 352 00:23:46,880 --> 00:23:49,180 ≪(かがみ)帰っていいですか? 353 00:23:52,630 --> 00:23:54,550 …の時間です 354 00:23:54,550 --> 00:23:57,530 今日の料理は… 355 00:23:57,530 --> 00:24:00,530 材料は… 356 00:24:05,870 --> 00:24:07,880 買いにいかせて ほどよい頃に 357 00:24:07,880 --> 00:24:12,230 床にかかと落としをすると ドアの前に置いてあります 358 00:24:12,230 --> 00:24:14,230 簡単ですので お試しあれ