1 00:01:32,944 --> 00:01:35,930 ≪(鎖々美)「昔々 ある所に1匹の」 2 00:01:35,930 --> 00:01:39,984 「とても賢くて かわいらしい うさぎさんがいました」 3 00:01:39,984 --> 00:01:43,220 「うさぎさんが 川を渡れなくて困っていると」 4 00:01:43,220 --> 00:01:45,239 「サメさんが現れました」 5 00:01:45,239 --> 00:01:48,225 (神臣)ハアハア… うさぎさん 6 00:01:48,225 --> 00:01:52,229 鎖々美さんが うさぎさ~ん あ~ん! 7 00:01:52,229 --> 00:01:55,249 「いかがわしい目つきの サメさんに」 8 00:01:55,249 --> 00:01:57,902 「賢い うさぎさんは一計を案じた」 9 00:01:57,902 --> 00:01:59,887 サメさん サメさん 10 00:01:59,887 --> 00:02:01,906 踏んでもいい? ええッ!? 11 00:02:01,906 --> 00:02:04,892 「因幡の白兎」って そんなストレートな発言した? 12 00:02:04,892 --> 00:02:07,928 けれど 鎖々美さんに踏んでもらえるなら 13 00:02:07,928 --> 00:02:11,983 僕は そんな 下世話なツッコミはしませんからね 14 00:02:11,983 --> 00:02:13,901 ウググ… 15 00:02:13,901 --> 00:02:15,901 グワッ! ウワ~イ! 16 00:02:16,904 --> 00:02:18,906 「サメさんの背中を足場にして」 17 00:02:18,906 --> 00:02:22,259 「うさぎさんは見事 川を渡りきるのでした」 18 00:02:22,259 --> 00:02:24,295 ありがとう サメさん 19 00:02:24,295 --> 00:02:27,348 因幡の白兎によると うさぎさんは 20 00:02:27,348 --> 00:02:30,901 サメに赤むけにされてしまいます つまり… 21 00:02:30,901 --> 00:02:33,571 人間にすれば 服を脱がされて 22 00:02:33,571 --> 00:02:36,557 はずかしめられるという ことなんですよ 23 00:02:36,557 --> 00:02:39,577 実の妹に欲情するな~! 24 00:02:39,577 --> 00:02:42,229 グワ… 25 00:02:42,229 --> 00:02:45,232 (たま) あれ パパりん 何してるの? 26 00:02:45,232 --> 00:02:47,234 (かがみ) ふにゃあ 先生は 27 00:02:47,234 --> 00:02:50,237 パラレルワールドでも 扱いが残念ですね 28 00:02:50,237 --> 00:02:53,240 もしもし 神様 話をよろしいですか 29 00:02:53,240 --> 00:02:56,293 実は 僕は… (つるぎ)お前が悪いな 30 00:02:56,293 --> 00:02:58,329 ふにゃあ 魚類の分際で 31 00:02:58,329 --> 00:03:01,415 神様と対等に 口をきこうとするなんて 32 00:03:01,415 --> 00:03:03,401 論外なのです 33 00:03:03,401 --> 00:03:06,570 おおッ… 34 00:03:06,570 --> 00:03:08,556 たまもやる~! 35 00:03:08,556 --> 00:03:10,574 グワッ! 36 00:03:10,574 --> 00:03:12,576 (3人)あ~ すっきりした 37 00:03:12,576 --> 00:03:16,614 「原作の神話に忠実に 何の罪悪感もなく去っていく」 38 00:03:16,614 --> 00:03:18,649 「神様達でした」 39 00:03:18,649 --> 00:03:21,569 「サメさんは1人寂しく 死にかけていたが」 40 00:03:21,569 --> 00:03:24,905 「ふと気づくと 暖かな光に包まれていました」 41 00:03:24,905 --> 00:03:26,907 サメさん サメさん 42 00:03:26,907 --> 00:03:30,578 この私が大変 ありがたい薬を差し上げます 43 00:03:30,578 --> 00:03:32,980 「最後に心優しい神様が現れて」 44 00:03:32,980 --> 00:03:36,233 「サメさんの傷を 治療してくれました」 45 00:03:36,233 --> 00:03:39,587 こんなに優しくされたのは 初めてです 46 00:03:39,587 --> 00:03:41,605 僕は このご恩に報いるために… 47 00:03:41,605 --> 00:03:44,205 (キーボードを叩く音) 48 00:03:46,911 --> 00:03:51,899 「報いるために美しく優しい 鎖々美さんに生涯を捧げ」 49 00:03:51,899 --> 00:03:53,901 「永遠にご奉仕することを誓い…」 50 00:03:53,901 --> 00:03:55,903 鎖々美さん 51 00:03:55,903 --> 00:03:58,203 今日こそ 学校へ行きましょう 52 00:03:59,223 --> 00:04:03,894 ああ~ッ お兄ちゃんのエッチ! 53 00:04:03,894 --> 00:05:30,894 ♪♪~ 54 00:07:13,200 --> 00:07:15,800 う~ん… 55 00:07:17,871 --> 00:07:20,207 はい 何でしょう 鎖々美さん 56 00:07:20,207 --> 00:07:23,807 「ご飯」 はい ただいま 57 00:07:25,879 --> 00:07:27,881 「しかし お兄ちゃんは自分に」 58 00:07:27,881 --> 00:07:31,885 「その力が宿っていることに 気づいていない」 59 00:07:31,885 --> 00:07:36,540 「そう まだ 私の中にあると思っているのだ」 60 00:07:36,540 --> 00:07:39,209 「私の一族 月読家は」 61 00:07:39,209 --> 00:07:42,880 「最高神の力を手に入れた 最初の人間」 62 00:07:42,880 --> 00:07:45,180 「ニニギノミコトの末えいである」 63 00:07:46,216 --> 00:07:50,254 「九州の山奥にある 月読神社に隠れ住み」 64 00:07:50,254 --> 00:07:52,890 「代々 最高神の力を受け継ぎ守り」 65 00:07:52,890 --> 00:07:56,226 「改変によって 人間に都合のいい世界を」 66 00:07:56,226 --> 00:07:59,229 「維持し続けてきた 神秘の家系だ」 67 00:07:59,229 --> 00:08:03,217 「私は月読神社の 閉鎖された環境で生まれ育ち」 68 00:08:03,217 --> 00:08:05,219 「最高神の力を受け継ぐ」 69 00:08:05,219 --> 00:08:08,222 「いれ物となるための 修行を積んでいた」 70 00:08:08,222 --> 00:08:12,226 「厳しい鍛錬と地獄の 責め苦のような修練の日々」 71 00:08:12,226 --> 00:08:15,826 「私は その生活が常識だと信じていた」 72 00:08:16,880 --> 00:08:20,551 「しかし あるとき 修行のつらさに耐えきれず」 73 00:08:20,551 --> 00:08:22,553 「家を抜け出した」 74 00:08:22,553 --> 00:08:25,205 「人里に下りて 初めて街を見た」 75 00:08:25,205 --> 00:08:29,209 「マンガ喫茶に潜り込み インターネットに触れたとき」 76 00:08:29,209 --> 00:08:31,562 「それまでの私の常識は崩れた」 77 00:08:31,562 --> 00:08:35,215 「すぐに追っ手に捕まり 連れ戻されたが」 78 00:08:35,215 --> 00:08:40,237 「私は今までの自分の生き方に 疑問を感じるようになっていた」 79 00:08:40,237 --> 00:08:44,892 「以来 私は度々 家を抜け出して ネットで世界の現実を見たり」 80 00:08:44,892 --> 00:08:47,878 「仮想現実に 現実逃避したりしていた」 81 00:08:47,878 --> 00:08:51,878 「そうして 家の外の世界に 憧れた私はお兄ちゃんを…」 82 00:08:53,550 --> 00:08:55,552 何でしょう? 鎖々美さん 83 00:08:55,552 --> 00:08:59,623 レッドブルー 切れた はい すぐ買ってきます 84 00:08:59,623 --> 00:09:01,658 「私は お兄ちゃんを…」 85 00:09:01,658 --> 00:09:03,544 はやッ! 86 00:09:03,544 --> 00:09:05,844 残りは冷蔵庫に入れときますね 87 00:09:07,548 --> 00:09:09,550 「私は お兄ちゃ…」 88 00:09:09,550 --> 00:09:13,203 何を書いているのですか 見るな エッチ! 89 00:09:13,203 --> 00:09:15,205 おや 見られて困るような 90 00:09:15,205 --> 00:09:18,208 恥ずかしいことを 書いていたのですか 91 00:09:18,208 --> 00:09:20,210 兄妹で隠し事とは いけませんね 92 00:09:20,210 --> 00:09:23,547 お兄ちゃんに 嬉し恥ずかし乙女の悩みを 93 00:09:23,547 --> 00:09:25,549 赤裸々に告白してください 94 00:09:25,549 --> 00:09:28,552 出てけ! 95 00:09:28,552 --> 00:09:31,221 えっと… どこまで書いたっけ 96 00:09:31,221 --> 00:09:33,221 あッ… 思い出した 97 00:09:35,225 --> 00:09:39,229 「私はお兄ちゃんを連れて 月読神社から逃げ出した」 98 00:09:39,229 --> 00:09:43,233 「だが 月読一族が このまま見逃すはずはない」 99 00:09:43,233 --> 00:09:45,235 「今は きっと改変によって」 100 00:09:45,235 --> 00:09:48,288 「足取りが 隠されているのだと思うけど」 101 00:09:48,288 --> 00:09:52,209 「バレンタインの惨劇や 八岐大蛇SNS事件の騒ぎで」 102 00:09:52,209 --> 00:09:54,211 「足がついてるかもしれない」 103 00:09:54,211 --> 00:09:57,548 「がんばらないでいられる 平穏な日常は」 104 00:09:57,548 --> 00:09:59,548 「あと どのくらい続くの…」 105 00:10:03,887 --> 00:10:06,890 ああッ! 106 00:10:06,890 --> 00:10:08,892 何 何… どういうこと!? 107 00:10:08,892 --> 00:10:10,894 どうしたんですか!? 鎖々美さん 108 00:10:10,894 --> 00:10:12,896 お兄ちゃん どうしよう 私… ああ 109 00:10:12,896 --> 00:10:17,234 ついに 僕の愛情が 報われる日が来たんですね 110 00:10:17,234 --> 00:10:20,537 分かりました あとは お兄ちゃんに身を任せて 111 00:10:20,537 --> 00:10:23,223 さあ ベッドに… うるせえ バカ! 112 00:10:23,223 --> 00:10:26,210 人の話 聞けよ! 何考えてんの エッチ 113 00:10:26,210 --> 00:10:28,228 ええ~ 怖い夢を見たから 114 00:10:28,228 --> 00:10:31,215 添い寝してほしいと いうことでは? 115 00:10:31,215 --> 00:10:36,270 えッ… そっか 何だ 違うこと想像しちゃった 116 00:10:36,270 --> 00:10:39,323 そうじゃなくて ほら これ 117 00:10:39,323 --> 00:10:41,558 私 どうしちゃったんだろう 118 00:10:41,558 --> 00:10:44,558 ふ~む これは確かに不思議ですね 119 00:10:45,562 --> 00:10:49,883 もう高校生なのに ちっとも大きくなる気配がない 120 00:10:49,883 --> 00:10:53,183 お兄ちゃん! グウッ… 121 00:10:54,872 --> 00:10:58,876 感触はある 切り取ると痛いかも 122 00:10:58,876 --> 00:11:02,212 ホントに どうしたんですか 鎖々美さん 123 00:11:02,212 --> 00:11:04,548 お兄ちゃん これ何だか分かる? 124 00:11:04,548 --> 00:11:07,217 手ですが どうかしたのですか? 125 00:11:07,217 --> 00:11:09,219 <改変だ…> 126 00:11:09,219 --> 00:11:12,656 <お兄ちゃんは 変化を認識できていない> 127 00:11:12,656 --> 00:11:17,561 <とりあえず 私は この手を肉腫と呼ぶことにした> 128 00:11:17,561 --> 00:11:20,547 「鎖々美レポート 第13章」 129 00:11:20,547 --> 00:11:23,550 「追記 私の家系」 130 00:11:23,550 --> 00:11:26,220 「月読家は代々 短命である」 131 00:11:26,220 --> 00:11:31,208 「最高神の力を宿すに 最適化された体を守るため」 132 00:11:31,208 --> 00:11:36,208 「一族は近親婚を繰り返し 肉体はボロボロになっていた」 133 00:11:37,548 --> 00:11:41,535 「一族の女は巫女となり 霊能力を鍛え」 134 00:11:41,535 --> 00:11:43,954 「最高神の力を管理するのが務め」 135 00:11:43,954 --> 00:11:47,891 「時が来ると 私はアマテラスの力を継承し」 136 00:11:47,891 --> 00:11:49,893 「この身に宿した」 137 00:11:49,893 --> 00:11:53,897 「そして その大きな力を 私利私欲で悪用しないよう」 138 00:11:53,897 --> 00:11:58,197 「薬で精神をあいまいにされ あらゆる欲求は奪われた」 139 00:12:00,220 --> 00:12:03,540 「一族の男は 巫女を補佐する下僕となり」 140 00:12:03,540 --> 00:12:06,543 「命がけで巫女を守り 世話を焼き」 141 00:12:06,543 --> 00:12:10,614 「最後は子づくりの道具として 使いつぶされるのが宿命」 142 00:12:10,614 --> 00:12:12,649 「お兄ちゃんは顔を隠し」 143 00:12:12,649 --> 00:12:15,649 「忍者か黒子のように 陰に徹して生きた」 144 00:12:17,871 --> 00:12:21,875 「お兄ちゃんは そのことに 疑問を抱いていなかった」 145 00:12:21,875 --> 00:12:23,877 「ロボットと同じだ」 146 00:12:23,877 --> 00:12:27,881 「私が命じれば 喜んで舌を噛んで死ぬだろう」 147 00:12:27,881 --> 00:12:31,551 「私は そんなお兄ちゃんに ずっと甘えていた」 148 00:12:31,551 --> 00:12:34,221 「お兄ちゃんだけは 私を裏切らない」 149 00:12:34,221 --> 00:12:37,207 「お兄ちゃんだけは 私を傷つけない」 150 00:12:37,207 --> 00:12:40,807 「お兄ちゃんだけは 私を愛してくれる」 151 00:12:42,596 --> 00:12:44,631 「たとえ 私がどんなに醜くても」 152 00:12:44,631 --> 00:12:46,883 「できそこないの最低の女でも」 153 00:12:46,883 --> 00:12:49,886 「お兄ちゃんは 私を肯定してくれる」 154 00:12:49,886 --> 00:12:52,539 「支えてくれる 守ってくれる」 155 00:12:52,539 --> 00:12:58,839 「だから 私は神社を逃げ出すとき お兄ちゃんを連れていった」 156 00:14:04,277 --> 00:14:08,877 「二度と戻らない 世界が どうなろうと知ったことか」 157 00:14:09,883 --> 00:14:12,219 「私はもう限界だった」 158 00:14:12,219 --> 00:14:17,224 「逃げ出した夜 私は 罪と恐怖と後悔で震えていた」 159 00:14:17,224 --> 00:14:21,211 「お兄ちゃんは そんな私を抱きしめてくれた」 160 00:14:21,211 --> 00:14:24,881 「神社では ほとんど話さなかった お兄ちゃんが」 161 00:14:24,881 --> 00:14:28,552 「私が眠るまで ずっと言葉を紡いでくれた」 162 00:14:28,552 --> 00:14:30,554 「大丈夫です 鎖々美さん」 163 00:14:30,554 --> 00:14:34,224 「怖がらないでください 泣かないでください」 164 00:14:34,224 --> 00:14:38,228 「あなたは自由になったのです それを誇りに思い」 165 00:14:38,228 --> 00:14:40,580 「楽しく幸せに生きてください」 166 00:14:40,580 --> 00:14:42,580 「苦痛も」 167 00:14:45,569 --> 00:14:48,572 「苦痛も 後悔も 罪悪感も」 168 00:14:48,572 --> 00:14:51,224 「嫌なものは全部 僕にください」 169 00:14:51,224 --> 00:14:53,226 「受け止めてみせます」 170 00:14:53,226 --> 00:14:55,228 「それが僕の役目です」 171 00:14:55,228 --> 00:14:57,214 「僕の生きる意味なんです」 172 00:14:57,214 --> 00:14:59,900 (キーボードを打つ音) 173 00:14:59,900 --> 00:15:02,886 えッ… 174 00:15:02,886 --> 00:15:05,486 何で 勝手に動いてるの!? 175 00:15:10,327 --> 00:15:13,563 アンタ… 何? 176 00:15:13,563 --> 00:15:15,932 「私は神社の連中が 仕掛けたもの」 177 00:15:15,932 --> 00:15:18,235 「薬で あなたの人格を分裂させ」 178 00:15:18,235 --> 00:15:23,240 「万一のときに単独行動できるよう つくられた非常用の人格」 179 00:15:23,240 --> 00:15:25,208 アイツら 私にそんなことを 180 00:15:25,208 --> 00:15:28,211 「心配しないで 私の役目はあなたを守ること」 181 00:15:28,211 --> 00:15:32,265 「こうして ご挨拶をしてるのは 私の仕事が終わったから」 182 00:15:32,265 --> 00:15:34,301 「あなたは もう安全よ」 183 00:15:34,301 --> 00:15:36,219 安全? 184 00:15:36,219 --> 00:15:39,222 「最大の脅威は 月読神社からの追っ手」 185 00:15:39,222 --> 00:15:42,576 「もし捕まったら 今度は絶対に逃げられない」 186 00:15:42,576 --> 00:15:45,576 「薬と洗脳で 永遠に世間から隔離される」 187 00:15:46,663 --> 00:15:51,551 「でも 神社の連中が欲しいのは あくまでも最高神の力」 188 00:15:51,551 --> 00:15:53,553 「月読鎖々美ではない」 189 00:15:53,553 --> 00:15:57,557 「そして 現在 最高神の力のありかは…」 190 00:15:57,557 --> 00:15:59,557 アンタ まさか! 191 00:16:02,229 --> 00:16:06,233 「あなたが眠ってる間に このレポートを彼に見せただけ」 192 00:16:06,233 --> 00:16:08,902 「あの人は 勝手に結論して決断した」 193 00:16:08,902 --> 00:16:12,502 「そして あなたを守るため 代わりに神社へ」 194 00:16:31,892 --> 00:16:33,892 うッ! 195 00:16:38,248 --> 00:16:42,248 誰かお願い… 今日だけ 196 00:16:43,220 --> 00:16:46,220 今日だけでいい 私を… 197 00:16:47,557 --> 00:16:49,557 お兄ちゃんのバカ… 198 00:16:53,897 --> 00:16:55,897 あッ! 199 00:17:00,570 --> 00:17:02,539 チクショウ… 200 00:17:02,539 --> 00:17:05,139 ≪(つるぎ)うぃ~っす 201 00:17:07,210 --> 00:17:09,546 大丈夫か? 女の子なんだから 202 00:17:09,546 --> 00:17:13,146 顔に傷が残ったら大変だぞ 見せてみそ 203 00:17:19,556 --> 00:17:22,542 泣くなよ お前はがんばったよ 204 00:17:22,542 --> 00:17:25,542 がんばってなんか… ない 205 00:17:26,546 --> 00:17:29,983 がんばらないで 生きていけると思った 206 00:17:29,983 --> 00:17:34,888 逃げ出して自由になれば 幸せになれると信じてたんだ 207 00:17:34,888 --> 00:17:38,892 でも 私は全部 お兄ちゃんに任せてただけなんだ 208 00:17:38,892 --> 00:17:43,546 重荷を全部 お兄ちゃんに 背負わせていただけなんだ 209 00:17:43,546 --> 00:17:45,548 うッ… 無理すんなって 210 00:17:45,548 --> 00:17:49,552 そんなの… 許さない 211 00:17:49,552 --> 00:17:52,973 お兄ちゃんのくせに 全部 受け止めて 212 00:17:52,973 --> 00:17:55,892 遠くに行っちゃうのは認めない 213 00:17:55,892 --> 00:17:58,892 私はまだ 背負わせるばかりで 214 00:18:02,248 --> 00:18:04,901 まだ 何も与えてないんだから! 215 00:18:04,901 --> 00:18:08,201 がんばるのと無理をするのは 意味が違うぜ 216 00:18:09,906 --> 00:18:11,942 お前は まだガキなんだから 217 00:18:11,942 --> 00:18:16,880 支えられて歩いてもいいんだよ それは甘えじゃない 218 00:18:16,880 --> 00:18:19,180 信頼だ 219 00:18:21,885 --> 00:18:24,888 家庭の事情で悩んでるんなら 相談しろよ 220 00:18:24,888 --> 00:18:29,188 私は お前の担任なんだぜ いしししし 221 00:18:34,547 --> 00:18:37,147 ここは? 222 00:18:38,218 --> 00:18:40,887 月読神社!? 223 00:18:40,887 --> 00:18:43,223 ここに来るのも久しぶりだな 224 00:18:43,223 --> 00:18:45,558 来たことあるの? 225 00:18:45,558 --> 00:18:48,158 歩きながら話そう 226 00:18:49,229 --> 00:18:52,565 潰そうと思えば いつでも潰せたけどな 227 00:18:52,565 --> 00:18:55,585 私の代わりに しち面倒くさい神々の管理を 228 00:18:55,585 --> 00:18:58,638 やってくれるっていうから 任せてたんだ 229 00:18:58,638 --> 00:19:00,557 それって… 230 00:19:00,557 --> 00:19:05,562 昔 私は 創造神 イザナギとイザナミから全権を与えられ 231 00:19:05,562 --> 00:19:07,914 この国の管理を任されてたんだ 232 00:19:07,914 --> 00:19:10,984 アンタ… 233 00:19:10,984 --> 00:19:14,220 最高神 天照大御神 234 00:19:14,220 --> 00:19:17,590 だけど 神々は好き勝手に振る舞って 235 00:19:17,590 --> 00:19:19,626 言うこと聞きゃしない 236 00:19:19,626 --> 00:19:23,897 すねて岩戸に閉じこもったら 無理やり引きずり出される 237 00:19:23,897 --> 00:19:25,882 私は うんざりして最高神の力を 238 00:19:25,882 --> 00:19:28,568 ニニギノミコトに 移譲して隠れた 239 00:19:28,568 --> 00:19:34,224 天にぎし 国にぎし 天津日高 日子 穂のににぎのみこと 240 00:19:34,224 --> 00:19:36,226 私の遠い祖先 241 00:19:36,226 --> 00:19:40,230 ニニギ君が死んだら お仕事に戻ろうと思ってたけど 242 00:19:40,230 --> 00:19:43,900 アイツは予想外の方法で 力を子孫に移譲した 243 00:19:43,900 --> 00:19:45,902 近親婚… 244 00:19:45,902 --> 00:19:50,907 自分に近い遺伝子の子供をつくり 力を受け継がせたんだ 245 00:19:50,907 --> 00:19:54,561 でも 人間が作った世界も それなりによかったよ 246 00:19:54,561 --> 00:19:57,230 だから 私は見守ることにした→ 247 00:19:57,230 --> 00:19:59,232 お前と同じだな 248 00:19:59,232 --> 00:20:03,887 最高神の力を持つ者が バカなことをしないよう監視する 249 00:20:03,887 --> 00:20:07,487 だけど 面倒なことは全部お任せ がんばらない 250 00:20:09,225 --> 00:20:11,261 取り戻さないの? 251 00:20:11,261 --> 00:20:13,261 私はもう くたびれちまった 252 00:20:15,548 --> 00:20:18,551 せっかく 力を取り戻すなら 253 00:20:18,551 --> 00:20:22,551 もっと若くて 新しい後継者に任せたくてな 254 00:20:23,890 --> 00:20:26,226 あッ… 255 00:20:26,226 --> 00:20:28,228 大変だ 256 00:20:28,228 --> 00:20:30,228 それが… アイツだ 257 00:20:35,902 --> 00:20:37,902 たま!? 258 00:20:38,922 --> 00:20:41,922 はッ! 259 00:20:47,213 --> 00:20:50,213 いただきま~す! 260 00:20:52,886 --> 00:20:54,886 ごちそうさま~ 261 00:20:58,541 --> 00:21:02,545 ≪(つるぎ)私の存在を切り取って うんだ新しい神だ→ 262 00:21:02,545 --> 00:21:05,548 元々 私の一部なので 妹って呼んでる→ 263 00:21:05,548 --> 00:21:09,552 アイツには 最高神が お前をうんだとだけ教えてある 264 00:21:09,552 --> 00:21:13,552 だから 最高神の力を持つ お兄ちゃんを「パパりん」って 265 00:21:15,892 --> 00:21:17,892 うわッ! 266 00:21:38,565 --> 00:21:41,217 まいるのです 神社だけに 267 00:21:41,217 --> 00:21:43,217 かがみ… 268 00:21:50,894 --> 00:21:53,894 血祭りなのです 269 00:21:54,881 --> 00:21:57,881 神社だけに 270 00:22:13,233 --> 00:22:15,552 かがみも似たようなもんだ 271 00:22:15,552 --> 00:22:19,222 その昔 外敵に呪われた 私の一部を切って捨てたら 272 00:22:19,222 --> 00:22:22,559 悪い人間が発見して 育てちまったんだよ 273 00:22:22,559 --> 00:22:24,561 呪具や近代兵器を仕込んで 274 00:22:24,561 --> 00:22:27,230 霊的なロボットとして 構築したんだ 275 00:22:27,230 --> 00:22:29,899 神様をもとに作った ロボット 276 00:22:29,899 --> 00:22:32,902 犯罪に利用されるのも 忍びないんで 277 00:22:32,902 --> 00:22:34,902 強奪して育ててる 278 00:22:44,564 --> 00:22:47,864 惨敗するのです 神社だけに 279 00:22:52,222 --> 00:22:55,222 今のは参拝と惨敗を かけたのです 280 00:22:59,562 --> 00:23:02,232 それで… ここで何やってんの? 281 00:23:02,232 --> 00:23:06,219 いしししし この神社を ブッ壊してるのさ 282 00:23:06,219 --> 00:23:09,572 私らが何で現れたと思う? えッ? 283 00:23:09,572 --> 00:23:11,624 ≪(つるぎ)本来 私ら神々は→ 284 00:23:11,624 --> 00:23:14,877 世界にとろけて 存在を知覚できない→ 285 00:23:14,877 --> 00:23:18,881 それなのに どうしてだと思う? どうしてって 286 00:23:18,881 --> 00:23:23,886 お前が望んでくれたんだよ 私達 邪神三姉妹を 287 00:23:23,886 --> 00:23:26,873 平和な日常を守ってくれる 味方として 288 00:23:26,873 --> 00:23:31,173 だから 私はお前達の 何気ない毎日を守ってやる 289 00:23:32,962 --> 00:23:35,565 さあ 月読のバカを連れて帰って 290 00:23:35,565 --> 00:23:39,165 あの楽しくて 混とんとした毎日に戻ろうぜ 291 00:23:40,219 --> 00:23:43,219 うん! 292 00:23:49,545 --> 00:23:52,882 ふにゃあ 姉さん 困ったのです 293 00:23:52,882 --> 00:23:55,902 月読先生の姿が どこにもないのです 294 00:23:55,902 --> 00:23:59,989 匂いが残ってるから ここにいたと思うんだけど 295 00:23:59,989 --> 00:24:01,891 どこにもいないの! ひ~ん! 296 00:24:01,891 --> 00:24:03,893 (ミッちゃん)あわわわ… 297 00:24:03,893 --> 00:24:07,230 ちょっと 聞きたいことがあるんだけど 298 00:24:07,230 --> 00:24:10,550 ヒーッ! 鎖々美様 帰られたのですか 299 00:24:10,550 --> 00:24:12,552 ねえ お兄ちゃん 知らない? 300 00:24:12,552 --> 00:24:17,223 ほへ? 神臣さんでしたら ちょっと前に帰ってきましたが 301 00:24:17,223 --> 00:24:19,559 当主様に 追い出されちゃいました 302 00:24:19,559 --> 00:24:21,544 えッ? 303 00:24:21,544 --> 00:24:24,881 何でも 自分には最高神の力があるので→ 304 00:24:24,881 --> 00:24:28,217 鎖々美様の代わりに 巫女にしてくださいとか 305 00:24:28,217 --> 00:24:31,237 訳の分からないことを 言ってまして→ 306 00:24:31,237 --> 00:24:35,237 念のために調べたのですが 霊能力も神格もからっきしで 307 00:24:36,225 --> 00:24:39,879 鎖々美様をかどわかして 勘当されたにもかかわらず 308 00:24:39,879 --> 00:24:41,881 世まい言を言って帰ってきたので 309 00:24:41,881 --> 00:24:44,884 当主様が怒って つまみ出されました 310 00:24:44,884 --> 00:24:47,884 それじゃ… どういうこと? 311 00:24:50,323 --> 00:24:52,892 <私は大きな誤解をしていた> 312 00:24:52,892 --> 00:24:58,564 <結局 最高神の力は ずっと 私の内側に存在していたらしい> 313 00:24:58,564 --> 00:25:00,566 <私は望んでいた> 314 00:25:00,566 --> 00:25:03,586 <お兄ちゃんには 幸せに生きてほしいと> 315 00:25:03,586 --> 00:25:05,621 <その望みに反応した神々が> 316 00:25:05,621 --> 00:25:08,541 <お兄ちゃんの願いを 叶えていたのだった> 317 00:25:08,541 --> 00:25:11,544 <力を失ったと 思い込んでいた私は> 318 00:25:11,544 --> 00:25:13,546 <実力を発揮できないでいた> 319 00:25:13,546 --> 00:25:17,967 <外に出ると感じていた苦痛は そんな私に> 320 00:25:17,967 --> 00:25:21,967 <悪神が何かしていたせいらしい でも…> 321 00:25:22,889 --> 00:25:24,891 <もう 大丈夫> 322 00:25:24,891 --> 00:25:26,893 <これから 私は> 323 00:25:26,893 --> 00:25:30,893 <太陽の輝きが 満ちあふれた世界で生きていく> 324 00:25:31,881 --> 00:25:34,881 さあ 行きましょう 鎖々美さん 325 00:25:36,219 --> 00:25:40,219 (チャイム) 326 00:25:46,662 --> 00:25:50,883 それじゃ 今日からがんばろうか 327 00:25:50,883 --> 00:25:53,886 ≪(つるぎ)いししし→ 328 00:25:53,886 --> 00:25:57,557 困ったときの真打ち登場 つるぎちゃんで~す→ 329 00:25:57,557 --> 00:26:00,560 鎖々美のがんばらないを 応援するのが→ 330 00:26:00,560 --> 00:26:03,229 私達 邪神三姉妹の役目だからな→ 331 00:26:03,229 --> 00:26:05,898 てことで 今回は私達が歌うから→ 332 00:26:05,898 --> 00:26:08,885 もう 鎖々美にマイク 返さないから 333 00:26:08,885 --> 00:26:10,887 好きにして~ 334 00:26:10,887 --> 00:26:14,557 つるぎ姉 たまもやる~ 歌うの好き~ 335 00:26:14,557 --> 00:26:17,560 ≪(つるぎ)よっしゃ! 一緒にやろうぜ→ 336 00:26:17,560 --> 00:26:20,913 日本神話の最高神 アマテラスちゃんの→ 337 00:26:20,913 --> 00:26:25,001 歌声が聴けるのは 「ささみさん@がんばらない」だけ 338 00:26:25,001 --> 00:26:26,886 (つるぎ・たま)イエ~イ! 339 00:26:26,886 --> 00:26:42,568 ♪♪~ 340 00:26:42,568 --> 00:26:44,570 ≪(かがみ)ふにゃあ 先生→ 341 00:26:44,570 --> 00:26:46,989 私は歌いませんが かまいませんね 342 00:26:46,989 --> 00:26:50,560 かがみさんにも できれば協力してほしいんですが 343 00:26:50,560 --> 00:26:53,896 かがみさんには 鎖々美さんと似たものを感じます 344 00:26:53,896 --> 00:26:57,233 ≪(かがみ)ふにゃあ あんなダメ人間と→ 345 00:26:57,233 --> 00:26:59,218 一緒にしないでほしい 346 00:26:59,218 --> 00:27:01,270 そこを何とか かがみさんからも 347 00:27:01,270 --> 00:27:03,890 鎖々美さんに がんばるように言ってあげて 348 00:27:03,890 --> 00:27:07,894 かがみさんの言うことなら 鎖々美さんも聞くと思いますし 349 00:27:07,894 --> 00:27:09,896 ≪(かがみ)どういうことですか? 350 00:27:09,896 --> 00:27:12,949 その辺の事情も今後 明かされると思いますが 351 00:27:12,949 --> 00:27:16,886 そろそろ歌が終わりますね お疲れさまです 皆さん 352 00:27:16,886 --> 00:27:19,186 ≪(かがみ)帰っていいですか? 353 00:28:52,632 --> 00:28:54,550 …の時間です 354 00:28:54,550 --> 00:28:57,536 今日の料理は… 355 00:28:57,536 --> 00:29:00,536 材料は… 356 00:29:05,878 --> 00:29:07,880 買いにいかせて ほどよい頃に 357 00:29:07,880 --> 00:29:12,234 床にかかと落としをすると ドアの前に置いてあります 358 00:29:12,234 --> 00:29:14,234 簡単ですので お試しあれ