1 00:00:06,798 --> 00:00:09,551 ‪(ルーグ)‬ ‪お加減はいかがですか? お義兄(にい)様‬ 2 00:00:10,010 --> 00:00:13,722 ‪(ベルイド)ああ…‬ ‪だいぶ楽になりました イルグ様‬ 3 00:00:14,055 --> 00:00:17,684 ‪(バロール)よかったな‬ ‪また仕事に戻れるな ベルイド‬ 4 00:00:18,018 --> 00:00:22,981 ‪はい 父上‬ ‪これもイルグ様の手術のおかげです‬ 5 00:00:23,064 --> 00:00:24,899 ‪何度も申し上げますが‬ 6 00:00:25,191 --> 00:00:28,862 ‪僕が外科手術をしたことは‬ ‪くれぐれも秘密に‬ 7 00:00:28,945 --> 00:00:31,364 ‪たとえ それが母上であっても‬ 8 00:00:31,448 --> 00:00:33,575 ‪ええ 分かっています‬ 9 00:00:34,576 --> 00:00:38,496 ‪(バロール)さすがは医術の名門‬ ‪トウアハーデの次期当主‬ 10 00:00:38,872 --> 00:00:41,041 ‪お礼の言葉もありません‬ 11 00:00:41,124 --> 00:00:42,917 ‪礼には及びません‬ 12 00:00:43,168 --> 00:00:45,462 ‪ベルイド様は‬ ‪僕の義兄(あに)なのですから‬ 13 00:00:45,962 --> 00:00:48,673 ‪君の父上に借りを返すため‬ 14 00:00:48,757 --> 00:00:52,510 ‪イルグ・バロールという‬ ‪偽の戸籍を作りました‬ 15 00:00:52,594 --> 00:00:55,472 ‪しかし また借りを作ってしまった‬ 16 00:00:55,555 --> 00:00:57,265 ‪どう返せばよいやら‬ 17 00:00:57,682 --> 00:00:59,142 ‪そうですね‬ 18 00:00:59,225 --> 00:01:02,687 ‪いつまでも僕が帰ることのできる‬ ‪家族でいてください‬ 19 00:01:03,104 --> 00:01:07,734 ‪確かに 暗殺者にとっては‬ ‪よい保険になるのでしょうね‬ 20 00:01:07,817 --> 00:01:11,696 ‪そうだ!‬ ‪養子縁組みの手続きを済ませました‬ 21 00:01:11,780 --> 00:01:13,239 ‪こちらは本物です‬ 22 00:01:13,948 --> 00:01:15,366 ‪ありがとうございます‬ 23 00:01:15,450 --> 00:01:17,160 ‪家族が増えましたね‬ 24 00:01:18,745 --> 00:01:21,372 ‪これで正式に僕の妹‬ 25 00:01:22,207 --> 00:01:24,167 ‪今日から君の名は⸺‬ 26 00:01:25,835 --> 00:01:27,796 ‪マーハ・バロールだよ‬ 27 00:01:27,879 --> 00:01:29,923 ‪(マーハ)はい イルグ兄さん‬ 28 00:01:30,006 --> 00:01:34,636 ‪♪~‬ 29 00:02:54,966 --> 00:02:59,971 ‪~♪‬ 30 00:03:05,935 --> 00:03:08,813 ‪(ルーグ)父上 今日は‬ ‪どのような用件でしょうか?‬ 31 00:03:09,272 --> 00:03:11,107 ‪(バロール)これを見てください‬ 32 00:03:11,191 --> 00:03:13,902 ‪(ルーグ)いい店ですね‬ ‪なんでもできそうだ‬ 33 00:03:14,319 --> 00:03:18,239 ‪(バロール)バロール商会は‬ ‪さまざまな商品を展開しています‬ 34 00:03:18,323 --> 00:03:22,619 ‪この店では 試験的に‬ ‪酒を専門に扱ってみましたが…‬ 35 00:03:22,911 --> 00:03:25,205 ‪見事に失敗しました‬ 36 00:03:25,288 --> 00:03:27,123 ‪そこで次の手です‬ 37 00:03:27,206 --> 00:03:29,334 ‪この店を君に任せたい‬ 38 00:03:29,417 --> 00:03:32,587 ‪君なら 新たな風を‬ ‪吹き込んでくれそうです‬ 39 00:03:33,004 --> 00:03:35,506 ‪僕は ここに来て まだ半年です‬ 40 00:03:35,590 --> 00:03:39,802 ‪普通なら頼みません‬ ‪ですが 君は普通ではない‬ 41 00:03:40,094 --> 00:03:42,388 ‪いいことを教えてあげましょう‬ 42 00:03:42,472 --> 00:03:46,226 ‪商人とって何より必要なのは‬ ‪人を見る目です‬ 43 00:03:46,309 --> 00:03:49,187 ‪そして 私は超一流の商人です‬ 44 00:03:49,270 --> 00:03:53,358 ‪その私の目が‬ ‪君ならできると言っているのです‬ 45 00:03:53,441 --> 00:03:56,486 ‪分かりました やってみせましょう‬ 46 00:03:57,320 --> 00:03:58,780 ‪(扉が閉まる音)‬ ‪(ルーグ)ただいま‬ 47 00:03:58,863 --> 00:04:01,366 ‪(タルト)‬ ‪おかえりなさいませ イルグ様‬ 48 00:04:01,449 --> 00:04:03,451 ‪おかえりなさい イルグ兄さん‬ 49 00:04:03,910 --> 00:04:05,787 ‪遅くなって悪かったね‬ 50 00:04:06,579 --> 00:04:09,082 ‪(マーハ)スープは‬ ‪タルトと一緒に作ったのよ‬ 51 00:04:09,374 --> 00:04:11,960 ‪ベーコンステーキは私の自信作‬ 52 00:04:12,043 --> 00:04:13,336 ‪おいしそうだね‬ 53 00:04:13,419 --> 00:04:15,296 ‪私も負けてませんよ‬ 54 00:04:16,214 --> 00:04:18,298 ‪イルグ様 食べてください!‬ 55 00:04:22,262 --> 00:04:27,183 ‪今日 父上から新しい仕事‬ ‪店を1つ任されたんだ‬ 56 00:04:27,266 --> 00:04:29,143 ‪さすがイルグ様です‬ 57 00:04:29,227 --> 00:04:32,522 ‪兄の活躍は 妹として鼻が高いわ‬ 58 00:04:32,939 --> 00:04:35,024 ‪これは 秘密の案件になる‬ 59 00:04:35,108 --> 00:04:38,486 ‪今までの店とは‬ ‪全く別のことをするんだ‬ 60 00:04:38,569 --> 00:04:40,905 ‪(タルト)別のこと… ですか?‬ 61 00:04:40,989 --> 00:04:43,116 ‪重要なことが2つある‬ 62 00:04:43,199 --> 00:04:44,575 ‪1つ 儲(もう)かること‬ 63 00:04:44,993 --> 00:04:47,453 ‪その事業を長く継続させるためね‬ 64 00:04:47,537 --> 00:04:50,999 ‪2つ 貴族相手の商材であること‬ 65 00:04:51,416 --> 00:04:53,167 ‪貴族に近づくため‬ 66 00:04:53,251 --> 00:04:56,212 ‪つまり 本業の暗殺に‬ ‪利用するんですね‬ 67 00:04:56,546 --> 00:04:59,507 ‪そこで 女性向けの店を作る‬ 68 00:04:59,590 --> 00:05:02,593 ‪化粧品をメインにして‬ ‪甘いお菓子も置く‬ 69 00:05:02,969 --> 00:05:05,263 ‪わあ ステキです!‬ 70 00:05:05,346 --> 00:05:08,474 ‪でも ムルテウには‬ ‪有名店が たくさんあるから‬ 71 00:05:08,558 --> 00:05:10,935 ‪新規参入って難しくないかしら‬ 72 00:05:11,769 --> 00:05:13,229 ‪プランはある‬ 73 00:05:19,736 --> 00:05:21,612 ‪(ルーグ)俺は今 13歳‬ 74 00:05:22,071 --> 00:05:26,075 ‪つまり あと5年以内に‬ ‪勇者を暗殺しなければならない‬ 75 00:05:26,784 --> 00:05:29,704 ‪そのためには もっと力を…‬ 76 00:05:30,079 --> 00:05:31,998 ‪(ノック)‬ 77 00:05:37,462 --> 00:05:38,296 ‪いいよ‬ 78 00:05:38,546 --> 00:05:39,672 ‪(2人)はい!‬ 79 00:05:43,384 --> 00:05:45,178 ‪(ルーグ)親に捨てられたタルト‬ 80 00:05:45,636 --> 00:05:47,680 ‪親を亡くしたマーハ‬ 81 00:05:48,181 --> 00:05:51,726 ‪2人は時折‬ ‪人の温もりを求めてくる‬ 82 00:05:52,060 --> 00:05:54,562 ‪お仕事 うまくいくといいわね‬ 83 00:05:54,645 --> 00:05:56,105 ‪応援してます‬ 84 00:05:56,189 --> 00:05:59,108 ‪ありがとう‬ ‪2人のおかげで頑張れるよ‬ 85 00:05:59,525 --> 00:06:01,402 ‪できることがあったら言ってね‬ 86 00:06:01,736 --> 00:06:03,821 ‪なんでもお手伝いしますね‬ 87 00:06:03,905 --> 00:06:05,406 ‪(ルーグ)ああ 頼む‬ 88 00:06:06,282 --> 00:06:08,826 ‪(ルーグ)‬ ‪2人は 俺に心酔している‬ 89 00:06:08,910 --> 00:06:11,829 ‪バロール親子も‬ ‪俺を信用しきっている‬ 90 00:06:12,246 --> 00:06:14,332 ‪いい駒を手に入れた‬ 91 00:06:15,333 --> 00:06:16,793 ‪プランどおりだ‬ 92 00:06:23,257 --> 00:06:27,553 ‪父上 母上 時間を作ってくださり‬ ‪ありがとうございます‬ 93 00:06:27,929 --> 00:06:32,433 ‪イルグは仕事が速い‬ ‪2日で試作品を用意するとはね‬ 94 00:06:32,975 --> 00:06:35,937 ‪(ミラ)つまらないものでしたら‬ ‪承知しませんわ‬ 95 00:06:36,020 --> 00:06:40,858 ‪そうでなくても わたくしは‬ ‪妾(めかけ)‎の子であるあなたが嫌いなのです‬ 96 00:06:41,150 --> 00:06:44,153 ‪ご期待に添えるだけのものを‬ ‪用意しました‬ 97 00:06:44,612 --> 00:06:47,573 ‪新店舗の主力製品は化粧品です‬ 98 00:06:48,074 --> 00:06:51,536 ‪しかし 化粧品は‬ ‪質よりもブランドだ‬ 99 00:06:51,619 --> 00:06:54,622 ‪後発で参入するのは難しい‬ 100 00:06:54,956 --> 00:06:58,835 ‪そうでしょうね‬ ‪既存の化粧品であれば‬ 101 00:06:58,918 --> 00:07:01,838 ‪化粧は 女性を美しく彩ります‬ 102 00:07:01,921 --> 00:07:05,425 ‪ですが 化粧を落とすと‬ ‪肌から油分が逃げ‬ 103 00:07:05,508 --> 00:07:07,718 ‪油分がなければ水分が逃げ‬ 104 00:07:07,802 --> 00:07:11,139 ‪肌は乾燥し‬ ‪更に傷を負ってしまいます‬ 105 00:07:11,430 --> 00:07:13,516 ‪(ミラ)‬ ‪それは否定しませんわね‬ 106 00:07:13,599 --> 00:07:16,394 ‪それでも美しくなるために‬ ‪使うのですわ‬ 107 00:07:16,769 --> 00:07:20,565 ‪そして その代償に‬ ‪更に肌を痛めてしまいます‬ 108 00:07:21,065 --> 00:07:23,693 ‪そんな悩みから女性を解放する‬ 109 00:07:24,193 --> 00:07:26,362 ‪これは そういう化粧品です‬ 110 00:07:27,655 --> 00:07:29,407 ‪“乳液”と名付けました‬ 111 00:07:30,158 --> 00:07:34,203 ‪(ルーグ)この世界には‬ ‪まだ化粧水や乳液が存在しない‬ 112 00:07:34,287 --> 00:07:37,790 ‪つまり この世界で初めての乳液だ‬ 113 00:07:37,874 --> 00:07:40,501 ‪(ミラ)‬ ‪乳液? どういうものなんですの?‬ 114 00:07:40,877 --> 00:07:45,089 ‪乾いた肌を潤し‬ ‪その状態を維持する化粧品です‬ 115 00:07:57,059 --> 00:08:00,730 ‪化粧とは飾り立て‬ ‪偽りの美を作るものですが⸺‬ 116 00:08:00,813 --> 00:08:02,064 ‪これは違う‬ 117 00:08:02,482 --> 00:08:05,401 ‪飾るのではなく‬ ‪肌を癒やし 守り‬ 118 00:08:05,485 --> 00:08:08,112 ‪肌を元から‬ ‪美しくするためのものです‬ 119 00:08:08,196 --> 00:08:12,700 ‪(ミラ)‬ ‪ウソみたい 肌が潤って すべすべ‬ 120 00:08:13,034 --> 00:08:15,453 ‪こんな肌 いつ以来でしょう‬ 121 00:08:15,536 --> 00:08:17,538 ‪これは油か‬ 122 00:08:17,622 --> 00:08:20,166 ‪だが それにしては‬ ‪みずみずしい‬ 123 00:08:20,541 --> 00:08:22,418 ‪それこそが乳液です‬ 124 00:08:22,710 --> 00:08:24,545 ‪すばらしいわ‬ 125 00:08:24,629 --> 00:08:27,173 ‪肌が喜んでいるのが‬ ‪分かりますもの‬ 126 00:08:27,465 --> 00:08:30,384 ‪乳液は‬ ‪肌を守る鎧(よろい)にもなります‬ 127 00:08:30,468 --> 00:08:33,011 ‪ぜひ その上から‬ ‪化粧をしてみてください‬ 128 00:08:33,429 --> 00:08:34,472 ‪(ミラ)ええ‬ 129 00:08:37,390 --> 00:08:39,809 ‪(ルーグ)‬ ‪これは化粧の革命となります‬ 130 00:08:40,186 --> 00:08:43,397 ‪今までの化粧品と‬ ‪置き換えるのではありません‬ 131 00:08:43,481 --> 00:08:45,149 ‪これからは 化粧と共に⸺‬ 132 00:08:45,566 --> 00:08:48,694 ‪この乳液を塗るのが‬ ‪当たり前になるのです‬ 133 00:08:48,778 --> 00:08:49,904 ‪ほう‬ 134 00:08:49,987 --> 00:08:53,366 ‪(ミラ)‬ ‪確かに すごく化粧がのりますわ‬ 135 00:08:54,992 --> 00:08:56,827 ‪(ルーグ)‬ ‪気に入っていただけましたか?‬ 136 00:08:57,328 --> 00:08:59,872 ‪嫌いです あなたのことは‬ 137 00:09:00,206 --> 00:09:02,583 ‪でも これは頂きますわね‬ 138 00:09:03,084 --> 00:09:07,838 ‪ミラ その乳液というもの‬ ‪友人たちが欲しがると思うか?‬ 139 00:09:07,922 --> 00:09:11,717 ‪これを欲しがらない女性なんて‬ ‪想像がつきませんわ‬ 140 00:09:12,218 --> 00:09:14,929 ‪わたくし イルグが何を作ろうとも‬ 141 00:09:15,012 --> 00:09:17,723 ‪あざ笑って‬ ‪こき下ろすつもりで来ましたの‬ 142 00:09:17,807 --> 00:09:20,893 ‪でも そんな考えは吹き飛びました‬ 143 00:09:20,977 --> 00:09:22,728 ‪乳液を手に入れるためなら⸺‬ 144 00:09:22,812 --> 00:09:25,856 ‪この娼婦(しょうふ)の子だって‬ ‪息子だと言いましょう‬ 145 00:09:26,440 --> 00:09:29,568 ‪それほどか うむ…‬ 146 00:09:30,611 --> 00:09:34,949 ‪バロール商会が動かせる力を‬ ‪乳液に集中させよう‬ 147 00:09:35,032 --> 00:09:38,452 ‪ミラ 友人たちに配って‬ ‪噂(うわさ)‎を広げてくれ‬ 148 00:09:39,453 --> 00:09:42,123 ‪イルグ 1週間で‬ ‪いくつ用意できる?‬ 149 00:09:42,581 --> 00:09:46,460 ‪今は私一人ですので‬ ‪週に200が限界です‬ 150 00:09:46,711 --> 00:09:48,587 ‪人を雇ってもいい‬ 151 00:09:48,963 --> 00:09:52,300 ‪製法がバレてもいいのであれば‬ ‪従います‬ 152 00:09:52,383 --> 00:09:56,304 ‪乳液が売れた途端に‬ ‪他の商会もマネを考えるでしょう‬ 153 00:09:56,637 --> 00:10:00,266 ‪うむ…‬ ‪私としたことが焦りすぎた‬ 154 00:10:00,349 --> 00:10:03,519 ‪量産体制を作るのに‬ ‪どれだけかかる?‬ 155 00:10:03,602 --> 00:10:05,021 ‪1か月ほど‬ 156 00:10:05,271 --> 00:10:07,231 ‪しかし 1つ問題が…‬ 157 00:10:07,315 --> 00:10:08,524 ‪それは なんだね?‬ 158 00:10:09,358 --> 00:10:10,943 ‪水と油‬ 159 00:10:11,444 --> 00:10:14,780 ‪本来 混ざらないものを‬ ‪混ぜる特別な薬‬ 160 00:10:15,323 --> 00:10:17,700 ‪トウアハーデの秘薬が必要なのです‬ 161 00:10:18,034 --> 00:10:19,577 ‪トウアハーデ?‬ 162 00:10:20,244 --> 00:10:22,413 ‪これが試算した必要経費です‬ 163 00:10:24,498 --> 00:10:28,419 ‪価格は問題ないが‬ ‪トウアハーデは遠いな‬ 164 00:10:28,502 --> 00:10:31,255 ‪(ルーグ)‬ ‪それゆえ 秘密がバレにくいのです‬ 165 00:10:31,672 --> 00:10:34,675 ‪その薬なしに 乳液は作れません‬ 166 00:10:34,759 --> 00:10:37,636 ‪トウアハーデには‬ ‪秘密を守り抜くこと‬ 167 00:10:37,720 --> 00:10:42,975 ‪更に 他の商会に薬は売らないと‬ ‪約束させることができます‬ 168 00:10:43,059 --> 00:10:44,101 ‪僕であれば‬ 169 00:10:44,435 --> 00:10:45,644 ‪なるほど‬ 170 00:10:45,728 --> 00:10:47,480 ‪よろしい 許可しよう‬ 171 00:10:47,563 --> 00:10:49,315 ‪交渉はイルグに任せる‬ 172 00:10:49,982 --> 00:10:51,609 ‪かしこまりました‬ 173 00:10:55,529 --> 00:10:57,156 ‪うまくいきそうですね‬ 174 00:10:57,239 --> 00:11:00,743 ‪ああ 油と水を混ぜるにはレシチン‬ 175 00:11:00,826 --> 00:11:02,536 ‪原料は大豆だ‬ 176 00:11:02,620 --> 00:11:04,038 ‪トウアハーデでも育つ‬ 177 00:11:04,580 --> 00:11:08,834 ‪(タルト)たくさん売れたら‬ ‪トウアハーデの利益にもなりますね‬ 178 00:11:08,918 --> 00:11:11,295 ‪万が一 生産地がバレても⸺‬ 179 00:11:11,379 --> 00:11:16,300 ‪暗殺貴族の土地に忍び込んで‬ ‪秘密を盗むなんて無理ですしね‬ 180 00:11:16,384 --> 00:11:20,137 ‪(ルーグ)バロール商会にも‬ ‪レシチンの製法は教えない‬ 181 00:11:20,554 --> 00:11:24,058 ‪俺が用済みとなって‬ ‪捨てられないための保険にもなる‬ 182 00:11:24,392 --> 00:11:26,060 ‪さすがです イルグ様‬ 183 00:11:26,352 --> 00:11:29,438 ‪ああ 全てプランどおりだ‬ 184 00:11:35,319 --> 00:11:37,863 ‪(ケリー)‬ ‪最後尾はこちらでーす!‬ 185 00:11:37,947 --> 00:11:41,325 ‪“オルナ”へお越しの方は‬ ‪お並びくださーい!‬ 186 00:11:43,577 --> 00:11:44,829 ‪(コナー)お待たせしました!‬ 187 00:11:45,496 --> 00:11:48,499 ‪バロール商会の化粧品ブランド‬ ‪“オルナ”‬ 188 00:11:48,582 --> 00:11:50,793 ‪ただ今より開店します‬ ‪(ドアが開く音)‬ 189 00:11:50,876 --> 00:11:53,504 ‪(ミシェル)慌てず‬ ‪ゆっくりとご入店ください!‬ 190 00:11:54,004 --> 00:11:55,339 ‪(客)ハァ フフフッ‬ 191 00:11:55,423 --> 00:11:57,174 ‪(イーファ)申し訳ありません‬ 192 00:11:57,258 --> 00:12:00,302 ‪乳液は お一人様 2つまでで‬ ‪お願いしています‬ 193 00:12:00,386 --> 00:12:03,848 ‪(客)そうなの?‬ ‪朝から並んでたのに‬ 194 00:12:03,931 --> 00:12:05,558 ‪(イーファ)誠に申し訳ありません‬ 195 00:12:07,643 --> 00:12:10,062 ‪(ノイン)‬ ‪副店長 工場から連絡です‬ 196 00:12:10,146 --> 00:12:12,606 ‪午後は 乳液の出荷が‬ ‪増えるそうです‬ 197 00:12:12,690 --> 00:12:13,732 ‪分かったわ‬ 198 00:12:13,816 --> 00:12:15,943 ‪増えた分で‬ ‪抱き合わせを作りましょう‬ 199 00:12:16,026 --> 00:12:17,945 ‪はい 在庫確認してきます‬ 200 00:12:18,028 --> 00:12:18,988 ‪あっ ノイン 待って‬ 201 00:12:19,989 --> 00:12:21,073 ‪(ノイン)ん?‬ 202 00:12:22,658 --> 00:12:24,410 ‪(マーハ)化粧品のお店なんだから‬ 203 00:12:24,785 --> 00:12:27,496 ‪店員の化粧が崩れてちゃダメよ‬ 204 00:12:27,580 --> 00:12:29,373 ‪はい キレイよ ノイン‬ 205 00:12:29,749 --> 00:12:32,042 ‪ありがとう マーハ‬ 206 00:12:33,294 --> 00:12:34,795 ‪(ルーグ)たった半年で⸺‬ 207 00:12:34,879 --> 00:12:37,131 ‪“オルナ”が‬ ‪ここまで成長するとはな‬ 208 00:12:37,756 --> 00:12:40,759 ‪ムルテウの領主様や‬ ‪隣国のお姫様からも‬ 209 00:12:40,843 --> 00:12:43,304 ‪招待状が届きましたからね‬ 210 00:12:44,263 --> 00:12:47,725 ‪“オルナ”のイルグ・バロールは‬ ‪もはや有名人‬ 211 00:12:47,808 --> 00:12:49,935 ‪どこへだろうと潜り込める‬ 212 00:12:50,352 --> 00:12:51,395 ‪大成功だ‬ 213 00:12:51,770 --> 00:12:56,025 ‪はい イルグ様の優しさで‬ ‪あふれてるお店ですよね‬ 214 00:12:56,400 --> 00:12:57,943 ‪なぜ そうなる?‬ 215 00:12:59,528 --> 00:13:02,823 ‪(タルト)マーハちゃんのお友達を‬ ‪雇ってあげるなんて…‬ 216 00:13:02,907 --> 00:13:05,534 ‪みんな 生き生きしてて楽しそう‬ 217 00:13:06,035 --> 00:13:09,288 ‪(ルーグ)選んだのは俺じゃない‬ ‪マーハの裁量だ‬ 218 00:13:09,371 --> 00:13:11,457 ‪(タルト)それでもですよ‬ 219 00:13:11,540 --> 00:13:15,294 ‪(ルーグ)肌がキレイで若い女性は‬ ‪店の看板に最適だ‬ 220 00:13:16,045 --> 00:13:19,798 ‪幼いころから一緒にいる彼女たちは‬ ‪統制が取れているし‬ 221 00:13:19,882 --> 00:13:21,842 ‪仕事の覚えも早い‬ 222 00:13:22,051 --> 00:13:24,637 ‪それゆえに店の成長も早い‬ 223 00:13:24,720 --> 00:13:25,554 ‪いいプランだ‬ 224 00:13:25,888 --> 00:13:28,265 ‪イルグ様 素直じゃないです‬ 225 00:13:28,349 --> 00:13:30,226 ‪母上みたいなことを‬ 226 00:13:30,559 --> 00:13:31,852 ‪それより 警備の方は?‬ 227 00:13:32,770 --> 00:13:36,774 ‪連日 工場に競合店の工作員が‬ ‪潜入しています‬ 228 00:13:36,857 --> 00:13:38,651 ‪従業員の買収も‬ 229 00:13:38,901 --> 00:13:42,530 ‪ですが 秘薬レシチンの‬ ‪入手法だけはバレていません‬ 230 00:13:42,822 --> 00:13:43,989 ‪上出来だ‬ 231 00:13:44,073 --> 00:13:47,159 ‪だが そろそろ‬ ‪しびれを切らすころだ‬ 232 00:13:51,080 --> 00:13:53,332 ‪(ルーグ)乳液を売りたい者は多い‬ 233 00:13:53,916 --> 00:13:56,126 ‪しかし 製法が盗めない‬ 234 00:13:56,418 --> 00:14:00,130 ‪そうなると確実に知っている人間を‬ ‪狙うのは道理だ‬ 235 00:14:00,965 --> 00:14:02,424 ‪気配は1人‬ 236 00:14:02,508 --> 00:14:04,677 ‪この寝室に近づいている‬ 237 00:14:05,261 --> 00:14:08,264 ‪それなりに うまいな‬ ‪一流のスパイだ‬ 238 00:14:08,722 --> 00:14:11,809 ‪俺を拉致して‬ ‪製法を聞き出すつもりだろう‬ 239 00:14:12,142 --> 00:14:13,018 ‪だが…‬ 240 00:14:23,237 --> 00:14:24,238 ‪(物音)‬ 241 00:14:28,367 --> 00:14:30,619 ‪刃には神経毒を塗ってあります‬ 242 00:14:30,703 --> 00:14:32,788 ‪指一本 動かせないでしょう‬ 243 00:14:35,624 --> 00:14:36,667 ‪侵入者 確保‬ 244 00:14:38,335 --> 00:14:41,880 ‪2人とも 侵入者に よく気付いたな‬ ‪俺も鼻が高い‬ 245 00:14:41,964 --> 00:14:44,091 ‪フフフッ うれしいです‬ 246 00:14:44,174 --> 00:14:47,052 ‪このあとのことにも‬ ‪気合いが入るわ‬ 247 00:14:56,562 --> 00:14:58,105 ‪(ルーグ)‬ ‪ハーブティーを入れたよ‬ 248 00:14:58,188 --> 00:15:00,149 ‪(タルト)‬ ‪ありがとうございます イルグ様‬ 249 00:15:00,524 --> 00:15:03,152 ‪(マーハ)先に寝ていてもらって‬ ‪よかったのに‬ 250 00:15:03,777 --> 00:15:07,323 ‪(ルーグ)‬ ‪裸にし 屈辱と無力感を与える‬ 251 00:15:07,406 --> 00:15:10,075 ‪拷問の基本を‬ ‪ちゃんと覚えているな‬ 252 00:15:10,534 --> 00:15:12,244 ‪言っちゃダメですよ‬ 253 00:15:12,328 --> 00:15:15,789 ‪彼に聞かれたら 効果が‬ ‪下がってしまうじゃないですか‬ 254 00:15:15,873 --> 00:15:16,790 ‪(侵入者)ううっ…‬ 255 00:15:16,874 --> 00:15:20,961 ‪(マーハ)依頼主の情報を吐いたら‬ ‪生かして帰す拷問と‬ 256 00:15:21,045 --> 00:15:24,340 ‪吐いても生きて帰さない拷問と‬ ‪どっちにする?‬ 257 00:15:24,340 --> 00:15:25,174 ‪吐いても生きて帰さない拷問と‬ ‪どっちにする?‬ 258 00:15:24,340 --> 00:15:25,174 (針を刺す音) 259 00:15:25,257 --> 00:15:26,133 ‪ううっ…‬ 260 00:15:26,216 --> 00:15:30,346 ‪(マーハ)選んでくれないと‬ ‪どこまで壊すか変わっちゃうから‬ 261 00:15:30,638 --> 00:15:32,806 ‪イルグ様に‬ ‪ひどいことしようとした人を‬ 262 00:15:32,890 --> 00:15:34,433 ‪生かして帰すんですか?‬ 263 00:15:34,516 --> 00:15:35,851 ‪(針を刺す音)‬ ‪(侵入者)ううっ…‬ 264 00:15:35,934 --> 00:15:37,853 ‪一応 確認だけ‬ 265 00:15:37,937 --> 00:15:39,063 ‪(針を刺す音)‬ ‪(侵入者)ううっ…‬ 266 00:15:39,480 --> 00:15:42,191 ‪生きて帰れる希望も‬ ‪持たせておかないと‬ 267 00:15:42,274 --> 00:15:43,484 ‪なかなか吐かないぞ‬ 268 00:15:44,109 --> 00:15:47,988 ‪大丈夫 早く死なせてほしいって‬ ‪思う方でいくから‬ 269 00:15:48,572 --> 00:15:51,033 ‪(侵入者の悲鳴)‬ 270 00:15:59,500 --> 00:16:00,459 ‪(MC)ん?‬ 271 00:16:01,251 --> 00:16:02,336 ‪ここは…‬ 272 00:16:04,546 --> 00:16:07,007 ‪(ラップの音楽)‬ 273 00:16:07,091 --> 00:16:09,218 ‪(女神)‬ ‪♪ 世界最高のMCのYou!‬ 274 00:16:09,301 --> 00:16:11,553 ‪♪ マヌケに死んだソウルを勧誘!‬ 275 00:16:11,637 --> 00:16:13,847 ‪♪ 俺にどうしろってんだYou!‬ 276 00:16:13,931 --> 00:16:16,475 ‪♪ Youは‬ ‪   有名なリリカルマーダー!‬ 277 00:16:16,558 --> 00:16:18,852 ‪♪ バトった相手は必ず自殺!‬ 278 00:16:18,936 --> 00:16:21,271 ‪(MC)♪ リリック最強 運命大凶‬ 279 00:16:21,355 --> 00:16:23,691 ‪♪ 俺の言葉は無敵の兵器‬ 280 00:16:23,774 --> 00:16:26,110 ‪♪ 心を殺せば必勝楽勝‬ 281 00:16:26,193 --> 00:16:28,487 ‪♪ Youのリリック 殺せる勇者!‬ 282 00:16:28,570 --> 00:16:31,490 ‪♪ 異世界転生 勇者を‎殲滅(せんめつ)‎!‬ 283 00:16:31,573 --> 00:16:33,742 ‪(赤ん坊の泣き声)‬ 284 00:16:34,827 --> 00:16:35,703 ‪(女神)さて⸺‬ 285 00:16:36,036 --> 00:16:40,874 ‪30年前に転生した‬ ‪423号の進捗(しんちょく)は…‬ 286 00:16:41,500 --> 00:16:44,128 ‪(村人)‬ ‪おい! てめえ 今 何 言った?‬ 287 00:16:44,211 --> 00:16:45,879 ‪(元MC)‬ ‪いえ すみません 何も…‬ 288 00:16:45,963 --> 00:16:48,966 ‪(村人)あ? とぼけたこと‬ ‪言ってっと八つ裂きにすんぞ!‬ 289 00:16:49,049 --> 00:16:49,883 ‪ヒィー!‬ 290 00:16:51,218 --> 00:16:55,472 ‪時代によっては‬ ‪ただの悪口ですしね‬ 291 00:16:58,434 --> 00:17:00,310 ‪(タルト)お弁当です イルグ様‬ 292 00:17:00,394 --> 00:17:01,603 ‪(ルーグ)ありがとう‬ 293 00:17:02,438 --> 00:17:05,022 ‪タルト マーハ 休みの予定は?‬ 294 00:17:05,357 --> 00:17:07,401 ‪マーハちゃんとお買い物します‬ 295 00:17:07,483 --> 00:17:08,609 ‪(ルーグ)楽しんでおいで‬ 296 00:17:08,694 --> 00:17:09,528 ‪ええ‬ 297 00:17:09,611 --> 00:17:12,030 ‪俺は 今日は遅くなるから‬ 298 00:17:12,114 --> 00:17:13,073 ‪じゃあ‬ 299 00:17:19,454 --> 00:17:20,914 ‪(タルト)行っちゃいましたね‬ 300 00:17:20,998 --> 00:17:24,126 ‪毎月 この日だけは さみしいな…‬ 301 00:17:24,501 --> 00:17:26,837 ‪私は使用人ですし…‬ 302 00:17:26,920 --> 00:17:29,131 ‪私は妹だし…‬ 303 00:17:30,174 --> 00:17:31,133 ‪(タルト)んっ‬ 304 00:17:32,259 --> 00:17:33,218 ‪(マーハ)んっ‬ 305 00:17:34,553 --> 00:17:35,971 ‪(2人の笑い声)‬ 306 00:17:36,055 --> 00:17:38,891 ‪何か ごちそう食べましょうか‬ ‪パーッと!‬ 307 00:17:38,974 --> 00:17:40,559 ‪そうね パーッと‬ 308 00:17:40,642 --> 00:17:43,479 ‪(2人の笑い声)‬ 309 00:17:51,445 --> 00:17:53,739 ‪(ディア)久しぶり ルーグ‬ 310 00:17:53,822 --> 00:17:55,407 ‪(ルーグ)ひと月ぶりだな ディア‬ 311 00:17:55,741 --> 00:17:58,619 ‪今日の土産は‬ ‪海を渡ってきたお菓子だ‬ 312 00:17:58,702 --> 00:17:59,787 ‪ホント?‬ 313 00:17:59,870 --> 00:18:02,331 ‪こっちも おいしいハーブティーが‬ ‪手に入ったの‬ 314 00:18:02,414 --> 00:18:03,582 ‪さっ 入って‬ 315 00:18:03,665 --> 00:18:04,792 ‪(ルーグ)ああ‬ 316 00:18:11,381 --> 00:18:13,258 ‪(ディア)はい 今月の魔法‬ 317 00:18:13,926 --> 00:18:15,385 ‪面白そうでしょ‬ 318 00:18:15,469 --> 00:18:17,679 ‪よくこんなに作れるな‬ 319 00:18:17,763 --> 00:18:18,597 ‪これは…‬ 320 00:18:18,680 --> 00:18:19,932 ‪できのたか!‬ 321 00:18:20,015 --> 00:18:21,266 ‪驚いたでしょ‬ 322 00:18:21,350 --> 00:18:22,935 ‪すぐに書き写す‬ 323 00:18:24,228 --> 00:18:27,272 ‪(ルーグ)よし これで魔法が‬ ‪使えるようになったはずだ‬ 324 00:18:27,689 --> 00:18:30,526 ‪分かったわ じゃあ いくよ‬ 325 00:18:30,609 --> 00:18:32,236 ‪重力反転‬ 326 00:18:35,781 --> 00:18:36,615 ‪フフッ‬ 327 00:18:36,698 --> 00:18:38,909 ‪重力反転魔法‬ 328 00:18:38,992 --> 00:18:41,829 ‪まいったな‬ ‪ディアに先を越されるとはな‬ 329 00:18:41,912 --> 00:18:43,789 ‪発想の転換ね‬ 330 00:18:43,872 --> 00:18:46,041 ‪少しは お姉ちゃんを尊敬した?‬ 331 00:18:46,125 --> 00:18:48,252 ‪とっくに尊敬してるさ‬ 332 00:18:50,212 --> 00:18:51,839 ‪(ディア)あっ それがお土産?‬ 333 00:18:51,922 --> 00:18:52,756 ‪(ルーグ)ああ‬ 334 00:18:53,048 --> 00:18:56,969 ‪へえ 黒いお菓子って‬ ‪見た目は あんまりだね‬ 335 00:19:00,013 --> 00:19:03,183 ‪うん!‬ ‪甘苦くて とろっとして おいしい!‬ 336 00:19:03,559 --> 00:19:06,812 ‪オルナブランドで‬ ‪お菓子も始めようと思っていてな‬ 337 00:19:06,895 --> 00:19:09,189 ‪いいね お茶にも合うし⸺‬ 338 00:19:09,273 --> 00:19:11,483 ‪ケーキとかにしたらステキかも‬ 339 00:19:11,567 --> 00:19:12,609 ‪そうか‬ 340 00:19:12,693 --> 00:19:14,194 ‪来月 また持ってくるよ‬ 341 00:19:14,278 --> 00:19:16,822 ‪うん 楽しみにしてる‬ 342 00:20:03,660 --> 00:20:05,996 ‪もう さよならの時間なんだね‬ 343 00:20:06,371 --> 00:20:09,166 ‪すまない また来月‬ 344 00:20:23,931 --> 00:20:24,806 ‪(ノック)‬ 345 00:20:27,976 --> 00:20:33,148 ‪(寝息)‬ 346 00:20:47,120 --> 00:20:48,997 ‪(ルーグ)ん… んん…‬ 347 00:20:49,081 --> 00:20:50,749 ‪おはようございます‬ 348 00:20:50,832 --> 00:20:52,709 ‪(ルーグ)ああ おはよう‬ 349 00:20:52,793 --> 00:20:54,461 ‪ぐっすり寝てたわね‬ 350 00:20:54,544 --> 00:20:58,423 ‪(ルーグ)‬ ‪ああ 魔力を使いすぎてな‬ 351 00:20:58,507 --> 00:20:59,633 ‪ん?‬ 352 00:20:59,716 --> 00:21:00,842 ‪(においを嗅ぐ音)‬ 353 00:21:00,926 --> 00:21:02,260 ‪変なにおい しません?‬ 354 00:21:02,344 --> 00:21:03,470 ‪(においを嗅ぐ音)‬ 355 00:21:03,553 --> 00:21:05,681 ‪そうね 何かしら‬ 356 00:21:06,473 --> 00:21:07,766 ‪何…‬ 357 00:21:08,558 --> 00:21:09,393 ‪ハッ!‬ 358 00:21:09,476 --> 00:21:10,560 ‪(においを嗅ぐ音)‬ 359 00:21:10,644 --> 00:21:12,729 ‪シーツの中かしら‬ 360 00:21:12,813 --> 00:21:14,940 ‪(マーハ・タルト)ん?‬ ‪(ルーグ)待て!‬ 361 00:21:15,899 --> 00:21:19,569 ‪これは第二次性徴期の男性に起きる‬ ‪一般的な現象で‬ 362 00:21:19,945 --> 00:21:23,532 ‪副交感神経が優位になる睡眠中は‬ ‪抑制作用が弱まるため‬ 363 00:21:23,615 --> 00:21:26,326 ‪夢による無意識下の興奮と‬ ‪偶発的な刺激によって‬ 364 00:21:26,410 --> 00:21:28,620 ‪覚醒中よりも至りやすいことが‬ ‪知られていて…‬ 365 00:21:28,704 --> 00:21:30,330 ‪だから これは決して‬ ‪そういうのではなく‬ 366 00:21:30,414 --> 00:21:31,915 ‪(ルーグ)2人とも勘違いし…‬ ‪(タルト)イルグ様‬ 367 00:21:31,999 --> 00:21:32,874 ‪(ルーグ)はい‬ 368 00:21:32,958 --> 00:21:35,335 ‪今度から 私にお申し付けください‬ 369 00:21:35,419 --> 00:21:36,253 ‪(ルーグ)え?‬ 370 00:21:36,336 --> 00:21:39,923 ‪専属使用人ですから‬ ‪そういうお世話もします‬ 371 00:21:40,173 --> 00:21:41,967 ‪(マーハ)イルグ兄さん‬ ‪(ルーグ)はい‬ 372 00:21:42,050 --> 00:21:45,053 ‪口では妹と言っていても‬ ‪体は正直ね‬ 373 00:21:45,137 --> 00:21:45,971 ‪(ルーグ)え?‬ 374 00:21:46,054 --> 00:21:47,931 ‪私 たまに思うの‬ 375 00:21:48,015 --> 00:21:50,851 ‪妹と恋人‬ ‪どちらか選ぶのではなくて‬ 376 00:21:50,934 --> 00:21:52,144 ‪両立できないかしら‬ 377 00:21:52,436 --> 00:21:54,271 ‪絶対に必要なお世話です!‬ 378 00:21:54,354 --> 00:21:56,356 ‪深く考えなくてもいいと思うの‬ 379 00:21:56,690 --> 00:21:58,442 ‪(タルト)たまると大変ですよね!‬ 380 00:21:58,525 --> 00:22:00,736 ‪(マーハ)‬ ‪無理に決めなくてもいいのよ‬ 381 00:22:01,528 --> 00:22:03,572 ‪(ルーグ)これもプランどおり‬ 382 00:22:04,031 --> 00:22:05,449 ‪…なのか?‬ 383 00:22:06,033 --> 00:22:11,038 ♪~ 384 00:23:30,951 --> 00:23:35,956 ~♪ 385 00:23:37,499 --> 00:23:40,335 ‪(ルーグ)「次回 選択の儀式」‬