1 00:00:07,215 --> 00:00:08,967 ‪(イーファ)遅くなっちゃったね‬ 2 00:00:09,050 --> 00:00:11,302 ‪(ケリー)‬ ‪のんびり選んでるからだよ‬ 3 00:00:11,386 --> 00:00:13,555 ‪ノインに怒られるよ‬ 4 00:00:13,638 --> 00:00:16,850 ‪だって イルグ様の好みって‬ ‪難しいし‬ 5 00:00:16,933 --> 00:00:18,643 ‪マーハに聞けばいいのに‬ 6 00:00:19,019 --> 00:00:21,146 ‪それは 負けた気がするからヤダ‬ 7 00:00:21,229 --> 00:00:22,355 ‪(ケリー)意地っ張り‬ 8 00:00:22,897 --> 00:00:24,858 ‪(イーファ)いいから急ごう!‬ ‪(ケリー)うん‬ 9 00:00:25,483 --> 00:00:26,443 ‪(イーファ)あっ!‬ 10 00:00:27,902 --> 00:00:28,737 ‪うっ…‬ 11 00:00:29,654 --> 00:00:30,572 ‪何するの?‬ 12 00:00:30,655 --> 00:00:32,073 ‪(男)騒ぐな‬ 13 00:00:32,573 --> 00:00:34,617 ‪有り金 全部 出しな‬ 14 00:00:34,701 --> 00:00:36,536 ‪イーファ! あっ‬ 15 00:00:36,619 --> 00:00:37,829 ‪(男)おめえもだよ‬ 16 00:00:37,912 --> 00:00:39,706 ‪(男)ヘヘヘヘ…‬ 17 00:00:39,789 --> 00:00:42,375 ‪へえ 結構 かわいいじゃねえか‬ 18 00:00:43,835 --> 00:00:45,462 ‪うわっ あっ…‬ 19 00:00:45,545 --> 00:00:46,379 ‪(男)あっ‬ 20 00:00:46,713 --> 00:00:47,797 ‪うっ!‬ 21 00:00:48,423 --> 00:00:49,507 ‪マーハ!‬ 22 00:00:49,591 --> 00:00:53,053 ‪(マーハ)帰りが遅いから‬ ‪心配して来たの ケガはない?‬ 23 00:00:53,428 --> 00:00:55,889 ‪大丈夫 ありがとう マーハ‬ 24 00:00:58,391 --> 00:01:01,436 ‪(マーハ)見ない顔ね‬ ‪ムルテウは初めて?‬ 25 00:01:02,395 --> 00:01:03,646 ‪なんだ てめえ‬ 26 00:01:03,730 --> 00:01:07,358 ‪路地裏で 私たちを知らないなんて‬ ‪モグリね‬ 27 00:01:07,901 --> 00:01:09,694 ‪観光案内は いかがかしら?‬ 28 00:01:09,778 --> 00:01:11,237 ‪ぬかしてんじゃねえ!‬ 29 00:01:15,450 --> 00:01:16,659 ‪(2人)うっ‬ 30 00:01:16,743 --> 00:01:17,952 ‪(マーハ)覚えておいて‬ 31 00:01:18,369 --> 00:01:22,916 ‪うちの子に手を出したら‬ ‪地獄に案内するから‬ 32 00:01:22,999 --> 00:01:27,629 ‪♪~‬ 33 00:02:47,959 --> 00:02:52,964 ‪~♪‬ 34 00:03:08,021 --> 00:03:10,106 ‪(馬のいななき)‬ 35 00:03:11,274 --> 00:03:12,650 ‪(タルト)イルグ様!‬ 36 00:03:15,653 --> 00:03:17,614 ‪(タルト)‬ ‪ただ今 帰ってまいりました!‬ 37 00:03:17,989 --> 00:03:20,783 ‪(ルーグ)おかえり タルト‬ ‪今回はどうだった?‬ 38 00:03:21,159 --> 00:03:23,453 ‪はい 戦利品です‬ 39 00:03:28,041 --> 00:03:29,876 ‪(ルーグ)‬ ‪第2ボタンのコレクションか‬ 40 00:03:30,418 --> 00:03:32,670 ‪私がハートを射抜いた相手ですよ‬ 41 00:03:33,087 --> 00:03:35,340 ‪(ルーグ)その槍(やり)でか?‬ ‪(タルト)はい!‬ 42 00:03:35,423 --> 00:03:38,760 ‪たまにハートじゃなくて‬ ‪頭だったりしましたけどね‬ 43 00:03:38,843 --> 00:03:40,136 ‪報告は聞いている‬ 44 00:03:41,137 --> 00:03:44,140 ‪戦場では“雷速の戦乙女”と‬ ‪呼ばれて⸺‬ 45 00:03:44,223 --> 00:03:45,600 ‪大活躍だったそうだな‬ 46 00:03:45,683 --> 00:03:46,517 ‪えっ‬ 47 00:03:46,601 --> 00:03:50,647 ‪その名前で呼ばないでください‬ ‪恥ずかしいです‬ 48 00:03:51,522 --> 00:03:53,816 ‪(ルーグ)‬ ‪俺は タルトを戦場に派遣し⸺‬ 49 00:03:53,900 --> 00:03:55,902 ‪戦闘の経験を積ませ‬ 50 00:03:55,985 --> 00:04:00,990 ‪そして マーハには 情報や資金を‬ ‪操る経験を積ませている‬ 51 00:04:01,866 --> 00:04:04,535 ‪ムルテウに来て‬ ‪もうすぐ2年ですね‬ 52 00:04:04,619 --> 00:04:05,453 ‪ああ‬ 53 00:04:06,412 --> 00:04:07,956 ‪(ルーグ)忙しい日々だったが⸺‬ 54 00:04:08,998 --> 00:04:12,252 ‪そのおかげで俺も‬ ‪この世界を知ることができた‬ 55 00:04:13,086 --> 00:04:16,464 ‪世を忍ぶ仮の姿‬ ‪イルグ・バロールは⸺‬ 56 00:04:16,547 --> 00:04:19,425 ‪化粧ブランド“オルナ”を‬ ‪成功させた‬ 57 00:04:19,759 --> 00:04:22,679 ‪若き成功者として‬ ‪さまざまな場に呼ばれ⸺‬ 58 00:04:22,762 --> 00:04:24,597 ‪乳液とチョコレートを武器に‬ 59 00:04:24,681 --> 00:04:30,228 ‪多くの人脈と それにともなって‬ ‪広い情報網が構築された‬ 60 00:04:32,397 --> 00:04:35,984 ‪この生活も終わりか‬ ‪あっという間だな‬ 61 00:04:36,067 --> 00:04:38,403 ‪はい あっという間ですね‬ 62 00:04:42,949 --> 00:04:44,867 ‪(マーハ)‬ ‪これで引き継ぎは終わりね‬ 63 00:04:44,951 --> 00:04:45,910 ‪ああ‬ 64 00:04:45,994 --> 00:04:48,830 ‪俺がいない間‬ ‪“オルナ”のことは全て任せる‬ 65 00:04:49,247 --> 00:04:51,207 ‪ええ 今の私だったら‬ 66 00:04:51,291 --> 00:04:53,960 ‪イルグ兄さんがいなくても‬ ‪“オルナ”を守れる‬ 67 00:04:54,043 --> 00:04:56,796 ‪いえ “オルナ”を‬ ‪もっと大きくしてみせるわ‬ 68 00:04:57,255 --> 00:04:59,716 ‪マーハなら‬ ‪それぐらいしてくれそうだな‬ 69 00:05:00,049 --> 00:05:02,343 ‪実は 早速 ムルテウ以外にも‬ 70 00:05:02,427 --> 00:05:04,679 ‪“オルナ”の拠点を‬ ‪広げようと思うの‬ 71 00:05:05,054 --> 00:05:06,055 ‪隣の町か‬ 72 00:05:06,389 --> 00:05:10,059 ‪ええ とてもいい条件の店舗を‬ ‪見つけたのよ‬ 73 00:05:12,103 --> 00:05:13,396 ‪(ルーグ)ここは…‬ 74 00:05:13,479 --> 00:05:16,566 ‪(マーハ)元は‬ ‪勢いがあった商会の持ち物なの‬ 75 00:05:17,233 --> 00:05:20,528 ‪でも 商会のトップが替わってから‬ ‪凋落(ちょうらく)‎して⸺‬ 76 00:05:20,611 --> 00:05:23,281 ‪最近 資産の切り売りを始めたの‬ 77 00:05:23,364 --> 00:05:24,907 ‪買うなら今だと思うわ‬ 78 00:05:25,783 --> 00:05:27,368 ‪(ルーグ)そういうことか…‬ 79 00:05:27,994 --> 00:05:32,540 ‪マーハは話さないが‬ ‪俺は 彼女の過去を調べ上げてある‬ 80 00:05:33,041 --> 00:05:36,502 ‪マーハは ある有名な商会の‬ ‪一人娘だった‬ 81 00:05:36,586 --> 00:05:39,464 ‪だが その右腕だった男が‬ ‪裏切り⸺‬ 82 00:05:39,547 --> 00:05:43,426 ‪マーハの両親を謀殺し‬ ‪商会を乗っ取った‬ 83 00:05:44,510 --> 00:05:47,889 ‪一人残されたマーハは‬ ‪命の危険を感じ⸺‬ 84 00:05:47,972 --> 00:05:50,141 ‪このムルテウに逃げてきた‬ 85 00:05:50,683 --> 00:05:54,395 ‪これは その商会の‬ ‪持っていた店舗の1つ‬ 86 00:05:54,812 --> 00:05:57,899 ‪マーハの父が最初に建てた1号店だ‬ 87 00:05:58,483 --> 00:06:02,070 ‪マーハは いずれ‬ ‪父の商会を取り戻すつもりだ‬ 88 00:06:02,487 --> 00:06:05,782 ‪その足がかりとして‬ ‪この店舗は最高だ‬ 89 00:06:07,533 --> 00:06:08,493 ‪好きにするといい‬ 90 00:06:08,576 --> 00:06:09,535 ‪あっ‬ 91 00:06:09,619 --> 00:06:12,288 ‪(ルーグ)‬ ‪俺は マーハの手腕を信じている‬ 92 00:06:12,372 --> 00:06:15,041 ‪いいの? もっと調べなくて‬ 93 00:06:15,124 --> 00:06:16,918 ‪私情を挟むなとは言わない‬ 94 00:06:17,001 --> 00:06:18,002 ‪あっ…‬ 95 00:06:18,419 --> 00:06:21,756 ‪だが 私情を挟むのなら結果を出せ‬ 96 00:06:22,173 --> 00:06:23,174 ‪ああ…‬ 97 00:06:24,050 --> 00:06:26,219 ‪うん もちろんよ!‬ 98 00:06:26,302 --> 00:06:28,888 ‪私は イルグ兄さんの右腕だもの!‬ 99 00:06:30,598 --> 00:06:33,476 ‪ありがとう イルグ兄さん 大好き!‬ 100 00:06:33,559 --> 00:06:34,852 ‪(ルーグ)知ってるよ‬ 101 00:06:34,936 --> 00:06:35,937 ‪(ノック)‬ 102 00:06:36,020 --> 00:06:37,021 ‪あっ はい‬ 103 00:06:39,065 --> 00:06:42,610 ‪(ノイン)失礼します‬ ‪副代表 みんな そろいました‬ 104 00:06:42,693 --> 00:06:44,070 ‪うん‬ 105 00:06:44,153 --> 00:06:46,489 ‪イルグ兄さん 少しいいかしら?‬ 106 00:06:46,572 --> 00:06:48,324 ‪ああ かまわないが‬ 107 00:06:49,117 --> 00:06:50,284 ‪(ノイン)みんな‬ 108 00:06:54,872 --> 00:06:55,790 ‪(ルーグ)あ…‬ 109 00:06:55,873 --> 00:06:59,460 ‪イルグ代表‬ ‪私たちからのプレゼントです‬ 110 00:07:00,878 --> 00:07:04,882 ‪珍しいハーブティーです‬ ‪お好きかなと思いまして‬ 111 00:07:04,966 --> 00:07:06,634 ‪(コナー)‬ ‪ささやかですけど お礼です‬ 112 00:07:07,260 --> 00:07:08,094 ‪お礼?‬ 113 00:07:08,553 --> 00:07:12,181 ‪(ミシェル)今の私たちがあるのは‬ ‪全て 代表のおかげです‬ 114 00:07:12,640 --> 00:07:15,393 ‪どれだけ感謝しても‬ ‪感謝しきれません‬ 115 00:07:15,476 --> 00:07:18,646 ‪(イーファたち)‬ ‪ありがとうございます イルグ代表!‬ 116 00:07:19,981 --> 00:07:23,276 ‪僕は何もしていない‬ ‪ただの縁だ‬ 117 00:07:23,359 --> 00:07:25,611 ‪いや ただの運かもしれない‬ 118 00:07:25,987 --> 00:07:29,115 ‪たとえ イルグ兄さんが‬ ‪そう思っていたとしても‬ 119 00:07:29,198 --> 00:07:32,702 ‪私たちが耐えがたい不幸から‬ ‪救われたのは真実なの‬ 120 00:07:33,077 --> 00:07:33,995 ‪あっ…‬ 121 00:07:34,370 --> 00:07:37,248 ‪遠くへ行っても‬ ‪忘れないでくださいね‬ 122 00:07:37,331 --> 00:07:39,250 ‪代表がいないと寂しいです‬ 123 00:07:39,709 --> 00:07:42,044 ‪(イーファ)‬ ‪お体には気をつけてくださいね‬ 124 00:07:42,128 --> 00:07:44,589 ‪(ケリー)‬ ‪お話もできなくなっちゃいます‬ 125 00:07:44,672 --> 00:07:47,550 ‪(コナー)時々‬ ‪会いに来てくださるとうれしいです‬ 126 00:07:52,263 --> 00:07:53,389 ‪(ルーグ)ありがとう みんな‬ 127 00:07:54,348 --> 00:07:58,019 ‪どこへ行こうとも‬ ‪君たちのことを忘れたりしない‬ 128 00:07:58,102 --> 00:08:00,855 ‪僕がいない間‬ ‪“オルナ”をよろしく頼む‬ 129 00:08:01,230 --> 00:08:02,356 ‪(一同)はい!‬ 130 00:08:17,330 --> 00:08:20,458 ‪キレイ…‬ ‪これが本当の色なのね‬ 131 00:08:20,541 --> 00:08:22,376 ‪ああ 2年ぶりだな‬ 132 00:08:23,628 --> 00:08:25,838 ‪この使用人服も2年ぶりです‬ 133 00:08:26,214 --> 00:08:30,176 ‪かわいい!‬ ‪タルトも それが本当の姿なのね‬ 134 00:08:30,509 --> 00:08:31,427 ‪はい!‬ 135 00:08:32,053 --> 00:08:35,597 ‪イルグ・バロールはもう‬ ‪ムルテウにはいない‬ 136 00:08:38,893 --> 00:08:42,313 ‪今から俺は‬ ‪ルーグ・トウアハーデだ‬ 137 00:08:48,444 --> 00:08:49,612 ‪マーハ‬ 138 00:08:49,695 --> 00:08:53,407 ‪“オルナ” それから‬ ‪俺が構築した情報網の管理‬ 139 00:08:53,491 --> 00:08:54,617 ‪全て任せる‬ 140 00:08:54,951 --> 00:08:56,869 ‪ええ ルーグ兄さん‬ 141 00:08:56,953 --> 00:08:59,247 ‪ムルテウの拠点は私が守るわ‬ 142 00:08:59,580 --> 00:09:01,207 ‪ごめんなさい マーハちゃん‬ 143 00:09:01,290 --> 00:09:03,793 ‪私だけがルーグ様に‬ ‪ついていっちゃって‬ 144 00:09:04,085 --> 00:09:07,004 ‪羨ましくないと言ったら‬ ‪ウソになるけど…‬ 145 00:09:07,088 --> 00:09:09,423 ‪ここで 私にしかできないことで‬ 146 00:09:09,507 --> 00:09:12,426 ‪ルーグ兄さんの力になれることが‬ ‪誇らしいの‬ 147 00:09:13,010 --> 00:09:14,303 ‪マーハちゃん…‬ 148 00:09:14,720 --> 00:09:19,058 ‪タルト 私の分も近くで‬ ‪ルーグ兄さんを助けてあげて‬ 149 00:09:19,141 --> 00:09:19,976 ‪はい!‬ 150 00:09:20,685 --> 00:09:22,061 ‪ルーグ兄さん‬ 151 00:09:24,647 --> 00:09:27,275 ‪私の代わりに‬ ‪この子を連れていって‬ 152 00:09:29,735 --> 00:09:33,322 ‪私ね お父様に‬ ‪言われたことがあるの‬ 153 00:09:33,406 --> 00:09:36,909 ‪人を信じるためには‬ ‪まず疑わないといけないって‬ 154 00:09:37,702 --> 00:09:38,828 ‪そのとおりだ‬ 155 00:09:39,453 --> 00:09:42,748 ‪だから私 ルーグ兄さんを疑ったの‬ 156 00:09:42,832 --> 00:09:46,085 ‪今まで何回も 何回も何回も‬ 157 00:09:46,168 --> 00:09:48,671 ‪そしてルーグ兄さんが‬ ‪欲しかったのは‬ 158 00:09:48,754 --> 00:09:50,464 ‪魔力持ちとしての私‬ 159 00:09:50,923 --> 00:09:54,218 ‪暗殺の助手として‬ ‪利用したいだけど分かったわ‬ 160 00:09:54,302 --> 00:09:57,930 ‪それでもルーグ兄さんの力に‬ ‪なれることが‬ 161 00:09:58,014 --> 00:09:59,432 ‪私の幸せなの‬ 162 00:10:00,891 --> 00:10:02,018 ‪(ルーグ)そうか‬ 163 00:10:02,476 --> 00:10:04,604 ‪でも たまに…‬ 164 00:10:04,687 --> 00:10:09,233 ‪ほんの少しの時間でいいから‬ ‪会いに来て ルーグ兄さん‬ 165 00:10:09,692 --> 00:10:12,445 ‪ああ 必ず会いに来るよ マーハ‬ 166 00:10:12,862 --> 00:10:14,196 ‪約束よ‬ 167 00:10:14,530 --> 00:10:17,825 ‪ディア様の所へは‬ ‪毎月 欠かさず行っているのに‬ 168 00:10:17,908 --> 00:10:20,453 ‪私の所に来てくれなかったら‬ 169 00:10:21,120 --> 00:10:24,206 ‪私 悔しくて‬ ‪多分 泣いちゃうわ…‬ 170 00:10:26,584 --> 00:10:29,920 ‪マーハは 俺にとって大事な妹だ‬ 171 00:10:30,004 --> 00:10:31,589 ‪会いに来ないわけがないだろう‬ 172 00:10:32,214 --> 00:10:34,300 ‪うん 待ってる‬ 173 00:10:34,383 --> 00:10:36,761 ‪(馬のいななき)‬ 174 00:10:44,727 --> 00:10:46,228 ‪(マーハ)ルーグ兄さん‬ 175 00:10:47,438 --> 00:10:51,525 ‪この先 私の残った人生は⸺‬ 176 00:10:52,193 --> 00:10:54,862 ‪あなたを助けるために使うわ‬ 177 00:10:56,280 --> 00:10:57,948 ‪また会いに来て‬ 178 00:10:59,075 --> 00:11:00,409 ‪王子様…‬ 179 00:11:09,085 --> 00:11:11,504 ‪(ルーグ)‬ ‪マーハと別れて寂しいか?‬ 180 00:11:12,963 --> 00:11:18,761 ‪正直に言うと寂しいです‬ ‪同年代の友達は 初めてだったので‬ 181 00:11:18,844 --> 00:11:20,096 ‪そうか‬ 182 00:11:20,179 --> 00:11:21,597 ‪これから できるかぎり‬ 183 00:11:21,681 --> 00:11:24,392 ‪レシチンの輸送は‬ ‪タルトに任せよう‬ 184 00:11:24,475 --> 00:11:26,143 ‪会える機会は多いさ‬ 185 00:11:26,227 --> 00:11:27,645 ‪うれしいです‬ 186 00:11:27,728 --> 00:11:32,024 ‪でも きっとマーハちゃんは‬ ‪ルーグ様の方が喜ぶと思います‬ 187 00:11:32,108 --> 00:11:32,942 ‪なぜだ?‬ 188 00:11:33,651 --> 00:11:37,738 ‪マーハちゃんは‬ ‪ルーグ様のことが大好きですから‬ 189 00:11:37,822 --> 00:11:41,325 ‪家族愛とか友情とかじゃなくて‬ 190 00:11:41,409 --> 00:11:44,286 ‪その… そういうのです‬ 191 00:11:44,745 --> 00:11:47,623 ‪言いたいことは分かるが‬ ‪それは違う‬ 192 00:11:48,124 --> 00:11:51,752 ‪マーハのは憧れだ‬ ‪似ているけど違うものだ‬ 193 00:11:53,921 --> 00:11:57,216 ‪ルーグ様の言うことは‬ ‪たまに難しくなります‬ 194 00:11:57,591 --> 00:11:59,260 ‪いずれ分かるさ‬ 195 00:12:00,886 --> 00:12:02,471 ‪魔力を感じる‬ 196 00:12:06,016 --> 00:12:07,309 ‪(魔狼のうなり声)‬ 197 00:12:07,393 --> 00:12:09,437 ‪(馬のいななき)‬ 198 00:12:12,273 --> 00:12:13,524 ‪狼(おおかみ)‎の魔物か‬ 199 00:12:14,108 --> 00:12:14,984 ‪早く中へ‬ 200 00:12:15,067 --> 00:12:16,360 ‪(御者)は… はい!‬ 201 00:12:16,444 --> 00:12:17,695 ‪(タルト)ルーグ様‬ 202 00:12:17,778 --> 00:12:21,031 ‪修行の成果‬ ‪試させてもらっていいですか?‬ 203 00:12:21,115 --> 00:12:22,158 ‪いいだろう‬ 204 00:12:22,700 --> 00:12:23,617 ‪いきます‬ 205 00:12:36,046 --> 00:12:37,089 ‪(ルーグ)いい動きだ‬ 206 00:12:38,257 --> 00:12:39,633 ‪(うなり声)‬ 207 00:12:40,259 --> 00:12:41,093 ‪風弾‬ 208 00:12:47,141 --> 00:12:48,142 ‪風!‬ 209 00:12:54,982 --> 00:12:56,692 ‪終わりました ルーグ様‬ 210 00:12:58,110 --> 00:13:00,905 ‪上達したな 見事なものだ‬ 211 00:13:01,489 --> 00:13:03,866 ‪ルーグ様が鍛えてくれたからです‬ 212 00:13:04,158 --> 00:13:06,452 ‪さすがは雷速の戦乙女だ‬ 213 00:13:07,077 --> 00:13:09,955 ‪だから その名前 恥ずかしいです‬ 214 00:13:12,625 --> 00:13:15,336 ‪(ルーグ)魔物が人里まで‬ ‪下りてくるようになった‬ 215 00:13:16,253 --> 00:13:18,798 ‪そろそろ 勇者が現れるころか‬ 216 00:13:24,803 --> 00:13:28,098 ‪大豆畑か‬ ‪2年で随分 変わったな‬ 217 00:13:28,182 --> 00:13:30,059 ‪懐かしいですけど‬ 218 00:13:30,142 --> 00:13:33,062 ‪ムルテウの方が‬ ‪ルーグ様に似合う気がします‬ 219 00:13:33,479 --> 00:13:36,440 ‪俺は ここの方が‬ ‪性に合っている気がするよ‬ 220 00:13:36,524 --> 00:13:37,983 ‪心が安らぐ‬ 221 00:13:38,734 --> 00:13:41,111 ‪タルト 挨拶をしていこう‬ 222 00:13:42,655 --> 00:13:43,739 ‪(ラック)おかえりなさいませ!‬ 223 00:13:43,822 --> 00:13:46,742 ‪(領民)坊ちゃん!‬ ‪(領民)おかえりなさい!‬ 224 00:13:47,618 --> 00:13:51,580 ‪(タイグ)坊ちゃんのおかげで‬ ‪大豆が すっげえ高値で売れるし‬ 225 00:13:51,664 --> 00:13:53,874 ‪(パット)‬ ‪牛が2頭も買えたんですよ!‬ 226 00:13:54,291 --> 00:13:55,668 ‪それはよかった‬ 227 00:13:55,751 --> 00:13:57,670 ‪(エマ)‬ ‪トウアハーデの外に出てても⸺‬ 228 00:13:57,753 --> 00:14:00,756 ‪私たちのために‬ ‪働いてくれてたんですねえ‬ 229 00:14:00,840 --> 00:14:02,007 ‪(パット)ありがてえけど⸺‬ 230 00:14:02,091 --> 00:14:05,594 ‪やっぱり 坊ちゃんがいないと‬ ‪困ることも多かったっすねえ‬ 231 00:14:05,678 --> 00:14:06,887 ‪(領民たち)うん‬ 232 00:14:06,971 --> 00:14:07,930 ‪(ラック)ルーグ様‬ 233 00:14:08,514 --> 00:14:10,641 ‪これ 持っていってください‬ 234 00:14:10,724 --> 00:14:13,561 ‪遠慮はしないでくださいよ‬ ‪お礼なんですから‬ 235 00:14:14,103 --> 00:14:15,938 ‪ありがとう みんな‬ 236 00:14:17,356 --> 00:14:20,192 ‪ルーグ様って‬ ‪すっごく愛されているんですね‬ 237 00:14:20,609 --> 00:14:21,569 ‪そうだな‬ 238 00:14:21,652 --> 00:14:25,114 ‪だからこそ‬ ‪この領地を栄えさせたいと思う‬ 239 00:14:31,120 --> 00:14:34,290 ‪(エスリ)あーん‬ ‪おかえり おかえり おかえり!‬ 240 00:14:34,373 --> 00:14:37,209 ‪ルーグちゃんがいなくて‬ ‪寂しかったですよ~‬ 241 00:14:37,293 --> 00:14:38,752 ‪ああ ルーグちゃんの匂い‬ 242 00:14:38,836 --> 00:14:41,046 ‪(においを嗅ぐ音)‬ 243 00:14:41,130 --> 00:14:43,591 ‪そういうのは人目のない所で‬ 244 00:14:43,674 --> 00:14:46,677 ‪(エスリ)無理です! 久しぶりの‬ ‪ルーグちゃんなんですから‬ 245 00:14:46,760 --> 00:14:47,803 ‪(においを嗅ぐ音)‬ 246 00:14:47,886 --> 00:14:49,972 ‪ん~ 寂しかったですよ~‬ 247 00:14:50,055 --> 00:14:52,892 ‪ルーグちゃん‬ ‪もう出ていったらダメですからね‬ 248 00:14:52,975 --> 00:14:55,519 ‪(ルーグ)‬ ‪いえ 仕事があるので無理です‬ 249 00:14:55,603 --> 00:14:57,605 ‪(においを嗅ぐ音)‬ 250 00:14:58,230 --> 00:15:00,566 ‪フゥー 堪能できました‬ 251 00:15:01,191 --> 00:15:03,193 ‪タルトちゃんも おかえりなさい‬ 252 00:15:03,277 --> 00:15:05,279 ‪ただいまです 奥様‬ 253 00:15:05,696 --> 00:15:08,574 ‪ルーグちゃんの隣にいてくれて‬ ‪ありがとう‬ 254 00:15:08,657 --> 00:15:10,701 ‪こう見えて寂しがり屋だから‬ 255 00:15:10,784 --> 00:15:14,955 ‪いえ むしろ私の方が‬ ‪ルーグ様に甘えてしまって‬ 256 00:15:15,456 --> 00:15:16,832 ‪そうなの?‬ 257 00:15:16,916 --> 00:15:19,668 ‪これからも‬ ‪ルーグちゃんをよろしくね‬ 258 00:15:20,044 --> 00:15:23,172 ‪あなたみたいな子がいてくれると‬ ‪安心だわ‬ 259 00:15:23,255 --> 00:15:25,215 ‪が… 頑張ります!‬ 260 00:15:25,758 --> 00:15:27,801 ‪母上 父上はどちらに?‬ 261 00:15:27,885 --> 00:15:32,014 ‪ああ そうでした‬ ‪書斎に来るようにって‬ 262 00:15:32,097 --> 00:15:33,390 ‪分かりました‬ 263 00:15:33,474 --> 00:15:35,893 ‪では 父上に報告してきます‬ 264 00:15:38,437 --> 00:15:40,022 ‪私は タルトちゃんに‬ 265 00:15:40,105 --> 00:15:43,442 ‪ルーグちゃんのこと‬ ‪たっぷりと教えてもらいますね~‬ 266 00:15:43,525 --> 00:15:46,028 ‪(タルト)はい! 余さず全て‬ 267 00:15:48,781 --> 00:15:50,282 ‪(ノック)‬ 268 00:15:50,366 --> 00:15:54,161 ‪(ドアの開閉音)‬ 269 00:15:58,999 --> 00:16:01,335 ‪(キアン)大人になったな ルーグ‬ 270 00:16:01,418 --> 00:16:05,214 ‪(ルーグ)はい 14歳になり‬ ‪成人を迎えました‬ 271 00:16:05,297 --> 00:16:08,258 ‪(キアン)‬ ‪フフッ そういう意味ではない‬ 272 00:16:08,342 --> 00:16:12,054 ‪残念ながら トウアハーデは‬ ‪大きな子供であふれている‬ 273 00:16:12,638 --> 00:16:15,057 ‪(キアン)‬ ‪ルーグは 真の意味で大人になった‬ 274 00:16:17,559 --> 00:16:21,063 ‪ムルテウで商人として‬ ‪身を立てろと命じたが‬ 275 00:16:21,146 --> 00:16:22,940 ‪あそこまでやるとはな‬ 276 00:16:23,774 --> 00:16:28,278 ‪イルグ・バロールの化粧品ブランド‬ ‪“オルナ”を知らぬ貴族はいない‬ 277 00:16:28,362 --> 00:16:31,073 ‪僕は 看板商品の乳液を作り‬ 278 00:16:31,156 --> 00:16:33,867 ‪広めるための計画を立てましたが‬ 279 00:16:33,951 --> 00:16:36,662 ‪そこから先はバロールの力です‬ 280 00:16:37,121 --> 00:16:39,331 ‪乳液で得た名声を武器に‬ 281 00:16:39,415 --> 00:16:42,710 ‪ありふれた化粧品にも‬ ‪ブランド価値を持たせ‬ 282 00:16:42,793 --> 00:16:46,004 ‪化粧業界の勢力図を‬ ‪塗り替えるなんて…‬ 283 00:16:46,422 --> 00:16:48,757 ‪あの剛腕を近くで見て震えましたよ‬ 284 00:16:49,133 --> 00:16:52,344 ‪あの男は 商人の頂点に近い‬ 285 00:16:52,428 --> 00:16:55,973 ‪その下でルーグに‬ ‪商人の経験をさせたのは‬ 286 00:16:56,056 --> 00:16:57,599 ‪世界を知るため‬ 287 00:16:57,683 --> 00:17:01,770 ‪暗殺業に役立つ仮面を作り‬ ‪人脈を作るためだ‬ 288 00:17:01,854 --> 00:17:03,605 ‪それらはウソじゃない‬ 289 00:17:03,689 --> 00:17:06,942 ‪だが もう1つ意味がある‬ ‪分かるか?‬ 290 00:17:07,026 --> 00:17:07,859 ‪いいえ‬ 291 00:17:11,113 --> 00:17:12,364 ‪私は お前に‬ 292 00:17:12,448 --> 00:17:16,367 ‪トウアハーデ以外に 生きる道を‬ ‪見つけてほしかったのだよ‬ 293 00:17:16,452 --> 00:17:17,618 ‪あっ…‬ 294 00:17:18,287 --> 00:17:19,621 ‪どういうことですか?‬ 295 00:17:20,455 --> 00:17:21,330 ‪(キアン)掛けなさい‬ 296 00:17:23,876 --> 00:17:24,792 ‪ルーグ‬ 297 00:17:25,419 --> 00:17:30,257 ‪お前は 暗殺貴族だけでなく‬ ‪商人としても成功できる‬ 298 00:17:30,841 --> 00:17:32,551 ‪それを望んでいる人も多い‬ 299 00:17:32,634 --> 00:17:33,469 ‪あっ‬ 300 00:17:33,886 --> 00:17:36,764 ‪先日 バロールがやってきてね‬ 301 00:17:36,847 --> 00:17:38,974 ‪ルーグは 暗殺貴族などやめて‬ 302 00:17:39,057 --> 00:17:41,977 ‪商人に専念する方がいいと‬ ‪言われたよ‬ 303 00:17:42,060 --> 00:17:44,438 ‪その方がルーグのためになると‬ 304 00:17:46,732 --> 00:17:48,984 ‪バロール商会を補佐し‬ 305 00:17:49,067 --> 00:17:52,905 ‪いずれは 息子のベルイドを‬ ‪支えてほしいそうだ‬ 306 00:17:52,988 --> 00:17:56,158 ‪ルーグが その道を選んでも‬ ‪私は止めない‬ 307 00:17:56,241 --> 00:17:58,827 ‪何を言っているのですか 父上‬ 308 00:17:58,911 --> 00:18:02,664 ‪僕が商人として経験を積んだのは‬ ‪暗殺のためです‬ 309 00:18:03,082 --> 00:18:06,710 ‪私は今更 他の生き方はできない‬ 310 00:18:06,794 --> 00:18:08,045 ‪だがルーグ‬ 311 00:18:08,462 --> 00:18:10,881 ‪まだ暗殺に‬ ‪手を染めていないお前なら‬ 312 00:18:10,964 --> 00:18:13,008 ‪別の生き方を選べる‬ 313 00:18:13,550 --> 00:18:16,345 ‪父上と一緒に‬ ‪暗殺に赴いたではないですか‬ 314 00:18:16,637 --> 00:18:19,807 ‪あくまでも助手だ‬ ‪人は殺していない‬ 315 00:18:20,098 --> 00:18:23,060 ‪僕は 人を殺しました‬ ‪暗殺の訓練として‬ 316 00:18:23,560 --> 00:18:27,898 ‪あれらは死刑囚だ‬ ‪死刑執行の代理にすぎない‬ 317 00:18:27,981 --> 00:18:30,567 ‪本当の暗殺とは 背負うものが違う‬ 318 00:18:32,152 --> 00:18:33,695 ‪我らトウアハーデは‬ 319 00:18:34,029 --> 00:18:37,825 ‪アルヴァン王国の病巣を‬ ‪暗殺という手段で切除し‬ 320 00:18:37,908 --> 00:18:39,743 ‪国を守ってきた‬ 321 00:18:40,118 --> 00:18:43,288 ‪だが 国は我々を守ってはくれない‬ 322 00:18:43,372 --> 00:18:44,331 ‪はっきり言おう‬ 323 00:18:44,957 --> 00:18:47,084 ‪暗殺が露見した際‬ 324 00:18:47,167 --> 00:18:50,504 ‪切り捨てられることすらも‬ ‪トウアハーデの役割だ‬ 325 00:18:51,213 --> 00:18:54,007 ‪我々が何一つミスをしなくても‬ 326 00:18:54,091 --> 00:18:56,969 ‪依頼者側から‬ ‪漏れてしまうこともありえる‬ 327 00:18:58,178 --> 00:19:00,806 ‪イルグ・バロールという戸籍を‬ ‪用意したのは‬ 328 00:19:00,889 --> 00:19:05,018 ‪国に切り捨てられた際‬ ‪別人として生きるための保険だ‬ 329 00:19:05,102 --> 00:19:06,812 ‪だが こうも思う‬ 330 00:19:06,895 --> 00:19:09,648 ‪報われないと分かっている‬ ‪暗殺などやめて‬ 331 00:19:09,731 --> 00:19:12,484 ‪初めから楽な生き方をすればいい‬ 332 00:19:12,568 --> 00:19:13,902 ‪もう一度 聞こう‬ 333 00:19:14,570 --> 00:19:15,612 ‪お前は それでも⸺‬ 334 00:19:15,696 --> 00:19:18,323 ‪ルーグ・トウアハーデとして‬ ‪生きるのか?‬ 335 00:19:19,157 --> 00:19:21,410 ‪父上 僕は…‬ 336 00:19:22,202 --> 00:19:24,413 ‪いや 父さん‬ 337 00:19:24,913 --> 00:19:27,457 ‪俺はトウアハーデでいることを‬ ‪選ぶよ‬ 338 00:19:27,833 --> 00:19:30,252 ‪トウアハーデでないと‬ ‪できないことがある‬ 339 00:19:31,461 --> 00:19:34,089 ‪正義感から言っているのか?‬ 340 00:19:34,173 --> 00:19:38,594 ‪この国を守るために‬ ‪己の命を捨てる覚悟があると‬ 341 00:19:38,677 --> 00:19:40,012 ‪それは違う‬ 342 00:19:40,262 --> 00:19:42,264 ‪俺は そこまで殊勝じゃない‬ 343 00:19:42,681 --> 00:19:43,515 ‪俺は⸺‬ 344 00:19:44,057 --> 00:19:46,727 ‪トウアハーデの人たち そして⸺‬ 345 00:19:46,810 --> 00:19:49,313 ‪ムルテウで‬ ‪知り合った人たちが大切だ‬ 346 00:19:49,938 --> 00:19:53,108 ‪その大切な人たちが‬ ‪幸せでいるために⸺‬ 347 00:19:53,192 --> 00:19:55,110 ‪この国が平和であってほしい‬ 348 00:19:55,694 --> 00:19:59,698 ‪俺が出会い 俺がつかんだ幸せを‬ ‪壊されたくない‬ 349 00:20:00,532 --> 00:20:02,951 ‪それが俺の選択だ‬ 350 00:20:03,952 --> 00:20:06,496 ‪たとえ国が‬ ‪俺を切り捨てたところで‬ 351 00:20:06,580 --> 00:20:07,706 ‪なんの問題もない‬ 352 00:20:08,790 --> 00:20:12,920 ‪父さんに鍛えられた俺が‬ ‪おとなしく捕まるわけがないだろう‬ 353 00:20:13,211 --> 00:20:14,379 ‪逃げ延びて‬ 354 00:20:14,630 --> 00:20:17,382 ‪イルグとして生きるのは‬ ‪それからでも遅くない‬ 355 00:20:17,633 --> 00:20:20,636 ‪切り捨てられたときは‬ ‪そのときに考えればいい‬ 356 00:20:22,304 --> 00:20:23,597 ‪(キアン)うむ…‬ 357 00:20:24,264 --> 00:20:28,060 ‪(ルーグ)俺が暗殺するのは‬ ‪命令されたからじゃない‬ 358 00:20:28,477 --> 00:20:32,189 ‪俺の幸せのために‬ ‪自分の意志でやる‬ 359 00:20:32,981 --> 00:20:36,568 ‪そして 1度目のように‬ ‪油断はしない‬ 360 00:20:36,902 --> 00:20:40,364 ‪依頼主であろうと‬ ‪女神だろうと疑い続ける‬ 361 00:20:40,948 --> 00:20:43,617 ‪二度と殺されたりなどするものか‬ 362 00:20:44,868 --> 00:20:47,496 ‪それと もう1つ理由がある‬ 363 00:20:47,704 --> 00:20:50,749 ‪トウアハーデでないと‬ ‪手に入らないものがあるんだ‬ 364 00:20:50,832 --> 00:20:54,962 ‪(キアン)それはなんだ?‬ ‪私には心当たりがないが‬ 365 00:20:58,131 --> 00:21:00,717 ‪俺は ディア・ヴィコーネに惚(ほ)れてる‬ 366 00:21:01,927 --> 00:21:04,429 ‪いずれ 結婚も考えている‬ 367 00:21:04,763 --> 00:21:09,268 ‪伯爵令嬢のディアと結ばれるには‬ ‪貴族の地位が必要だ‬ 368 00:21:09,601 --> 00:21:11,353 ‪商人では身分が足りない‬ 369 00:21:11,436 --> 00:21:15,857 ‪ハッ ハハハハ…!‬ 370 00:21:15,941 --> 00:21:19,194 ‪まったく できすぎた息子だと‬ ‪思っていたが‬ 371 00:21:19,278 --> 00:21:21,071 ‪そんなバカなところがあるとはな‬ 372 00:21:21,405 --> 00:21:22,239 ‪あっ‬ 373 00:21:22,322 --> 00:21:24,950 ‪(キアン)‬ ‪ハハハ そうか ディアか!‬ 374 00:21:25,367 --> 00:21:27,119 ‪よく分かった‬ 375 00:21:27,202 --> 00:21:29,329 ‪ルーグ 暗殺貴族を継げ‬ 376 00:21:34,001 --> 00:21:36,628 ‪(キアン)早速 1つ仕事を任せる‬ 377 00:21:37,254 --> 00:21:39,965 ‪始末しなければならない貴族がいる‬ 378 00:21:40,424 --> 00:21:44,678 ‪隣国に軍事機密を売り‬ ‪対価に麻薬を受け取り⸺‬ 379 00:21:44,761 --> 00:21:49,016 ‪それを国内にばらまき‬ ‪民を苦しめるようなクズだ‬ 380 00:21:49,516 --> 00:21:53,478 ‪一刻も早く‬ ‪この国からの切除が必要だ‬ 381 00:21:53,895 --> 00:21:57,941 ‪私は口を出さない‬ ‪自分の殺(や)り方で殺りなさい‬ 382 00:21:59,317 --> 00:22:01,153 ‪完璧にやってみせます‬ 383 00:22:02,112 --> 00:22:05,240 ‪俺は ルーグ・トウアハーデだ‬ 384 00:22:05,991 --> 00:22:10,996 ♪~ 385 00:23:30,909 --> 00:23:35,914 ~♪ 386 00:23:37,249 --> 00:23:39,918 ‪(ルーグ)「次回 暗殺の代償」‬