1 00:00:01,793 --> 00:00:04,379 ‪(キアン)早速 1つ仕事を任せる‬ 2 00:00:05,005 --> 00:00:07,716 ‪始末しなければならない貴族がいる‬ 3 00:00:08,173 --> 00:00:12,470 ‪隣国に軍事機密を売り‬ ‪対価に麻薬を受け取り⸺‬ 4 00:00:12,554 --> 00:00:16,766 ‪それを国内にばらまき‬ ‪民を苦しめるようなクズだ‬ 5 00:00:17,267 --> 00:00:21,229 ‪(キアン)一刻も早く‬ ‪この国からの切除が必要だ‬ 6 00:00:21,688 --> 00:00:25,692 ‪私は口を出さない‬ ‪自分の殺(や)り方で殺りなさい‬ 7 00:00:27,068 --> 00:00:28,903 ‪(ルーグ)完璧にやってみせます‬ 8 00:00:29,904 --> 00:00:33,283 ‪俺は ルーグ・トウアハーデだ‬ 9 00:00:35,452 --> 00:00:38,580 ‪(ルーグ)標的は‬ ‪アズバ・ヴェンカウル伯爵‬ 10 00:00:38,663 --> 00:00:40,623 ‪隣国に軍事機密を売り⸺‬ 11 00:00:40,707 --> 00:00:43,793 ‪その対価として“ヴィゼイン”を‬ ‪受け取っているらしい‬ 12 00:00:43,877 --> 00:00:45,128 ‪(タルト)ヴィゼイン?‬ 13 00:00:45,211 --> 00:00:46,588 ‪(ルーグ)麻薬だ‬ 14 00:00:46,671 --> 00:00:50,550 ‪それを国中にばらまき‬ ‪暴利をむさぼっているクズだ‬ 15 00:00:51,176 --> 00:00:53,720 ‪(タルト)‬ ‪その伯爵を暗殺するのですね‬ 16 00:00:54,095 --> 00:00:56,181 ‪(ルーグ)‬ ‪その前に やることがある‬ 17 00:00:56,473 --> 00:01:01,519 ‪こいつが本当に暗殺すべき標的か‬ ‪この目で見極める‬ 18 00:01:02,854 --> 00:01:04,730 ‪(タルト)ルーグ様 それは?‬ 19 00:01:04,813 --> 00:01:06,149 ‪暗号文だ‬ 20 00:01:06,232 --> 00:01:09,903 ‪俺が伯爵の屋敷に‬ ‪潜入するための手配だ‬ 21 00:01:12,197 --> 00:01:14,449 ‪早速 マーハに活躍してもらう‬ 22 00:01:17,702 --> 00:01:20,705 ‪(タルト)“オルナ”自慢の‬ ‪情報網の出番ですね‬ 23 00:01:20,789 --> 00:01:22,916 ‪(ルーグ)‬ ‪3羽なら確実に届くだろう‬ 24 00:01:23,708 --> 00:01:27,921 ‪さあ‬ ‪ルーグ・トウアハーデの初仕事だ‬ 25 00:01:28,004 --> 00:01:32,634 ‪♪~‬ 26 00:02:52,964 --> 00:02:57,969 ‪~♪‬ 27 00:03:08,563 --> 00:03:10,148 ‪(ドアが開く音)‬ 28 00:03:11,524 --> 00:03:12,609 ‪(ドアが閉まる音)‬ 29 00:03:20,909 --> 00:03:22,243 ‪(エスリ)ウフッ‬ 30 00:03:24,078 --> 00:03:26,539 ‪ワクワク ワクワク…‬ 31 00:03:27,040 --> 00:03:28,333 ‪母さん どうしたの?‬ 32 00:03:28,416 --> 00:03:30,752 ‪(エスリ)あら ルーグちゃん‬ ‪起こしちゃった?‬ 33 00:03:31,211 --> 00:03:32,837 ‪とうに起きてます‬ 34 00:03:33,338 --> 00:03:35,965 ‪侵入者がいれば‬ ‪すぐに気付きますよ‬ 35 00:03:36,049 --> 00:03:38,885 ‪えー 侵入者なんてひどーい‬ 36 00:03:38,968 --> 00:03:42,222 ‪愛する息子を見に来た‬ ‪けなげな母ですよ?‬ 37 00:03:42,305 --> 00:03:45,308 ‪その けなげな母が‬ ‪朝早くから何を?‬ 38 00:03:45,391 --> 00:03:50,521 ‪(エスリ)あーあ 残念です‬ ‪今朝は大丈夫なんて‬ 39 00:03:51,689 --> 00:03:53,149 ‪なんの話ですか?‬ 40 00:03:53,233 --> 00:03:54,484 ‪(エスリ)ウフフ~ン‬ 41 00:03:54,817 --> 00:03:56,444 ‪もしかして聞いたのか?‬ 42 00:03:56,778 --> 00:03:58,154 ‪ぜーんぶ‬ 43 00:04:00,698 --> 00:04:01,532 ‪(ルーグ)タルトが⸺‬ 44 00:04:02,033 --> 00:04:05,203 ‪ルーグ・トウアハーデ最大の‬ ‪黒歴史を母さんに…‬ 45 00:04:07,205 --> 00:04:09,832 ‪包み隠さず ぜーんぶ‬ 46 00:04:10,667 --> 00:04:14,420 ‪だから 恥ずかしがらないで‬ ‪お母さんにも見せて‬ 47 00:04:16,214 --> 00:04:18,466 ‪んー‬ 48 00:04:19,132 --> 00:04:22,053 ‪(ルーグ)‬ ‪毎日 あんなことになったら病気だ‬ 49 00:04:22,512 --> 00:04:24,138 ‪つまらないです‬ 50 00:04:24,555 --> 00:04:27,475 ‪というか 息子のそういうの‬ ‪見たいかな?‬ 51 00:04:27,892 --> 00:04:31,813 ‪すごく見てみたいです!‬ ‪大人になった証拠ですから‬ 52 00:04:32,939 --> 00:04:34,399 ‪ウフフッ‬ 53 00:04:34,482 --> 00:04:35,483 ‪(ノック)‬ 54 00:04:35,566 --> 00:04:36,609 ‪(エスリ)あっ‬ 55 00:04:38,194 --> 00:04:41,030 ‪ルーグ様 朝食の用意ができました‬ 56 00:04:41,447 --> 00:04:43,157 ‪タルト 話がある‬ 57 00:04:43,241 --> 00:04:44,075 ‪はい!‬ 58 00:04:44,158 --> 00:04:48,121 ‪では お着替えのお手伝いしながら‬ ‪お伺いしますね‬ 59 00:04:52,709 --> 00:04:55,461 ‪それで? 母さん まだ何か?‬ 60 00:04:55,545 --> 00:04:59,090 ‪もちろんルーグちゃんの‬ ‪成長した体が見たくて‬ 61 00:04:59,173 --> 00:05:00,967 ‪(ルーグ)見なくていいから!‬ ‪(エスリ)あーん‬ 62 00:05:01,050 --> 00:05:03,302 ‪ルーグちゃんのケチ!‬ 63 00:05:07,098 --> 00:05:09,600 ‪(エスリ)‬ ‪ねえ ルーグちゃん どうかしら?‬ 64 00:05:09,684 --> 00:05:10,852 ‪どうって?‬ 65 00:05:10,935 --> 00:05:13,354 ‪お見合いに‬ ‪決まってるじゃないですか‬ 66 00:05:13,438 --> 00:05:14,397 ‪えっ?‬ 67 00:05:14,480 --> 00:05:17,900 ‪皆さん 家柄もよくて‬ ‪美人ばかりですよ‬ 68 00:05:18,317 --> 00:05:20,153 ‪いや こういうのはいいから‬ 69 00:05:20,570 --> 00:05:22,697 ‪いい子を えりすぐったんですよ‬ 70 00:05:23,114 --> 00:05:25,283 ‪俺は 見合いをするつもりはないよ‬ 71 00:05:25,366 --> 00:05:26,451 ‪(タルト)あっ ハァー‬ 72 00:05:26,784 --> 00:05:30,038 ‪お母さんは‬ ‪早く孫の顔が見たいです‬ 73 00:05:31,039 --> 00:05:31,998 ‪(ため息)‬ 74 00:05:32,582 --> 00:05:34,500 ‪タルト 発言を許す‬ 75 00:05:34,584 --> 00:05:37,420 ‪はい! ルーグ様には‬ ‪まだ早いと思います!‬ 76 00:05:37,712 --> 00:05:40,757 ‪早くないです!‬ ‪もう成人したんですから‬ 77 00:05:40,840 --> 00:05:42,675 ‪(タルト)まだ成人したばかりです‬ 78 00:05:42,759 --> 00:05:45,762 ‪もたもたしてると‬ ‪おばあちゃんになっちゃいます‬ 79 00:05:45,845 --> 00:05:50,016 ‪奥様は いつまでもお若いですから‬ ‪おばあちゃんになったりしません‬ 80 00:05:50,099 --> 00:05:51,893 ‪ゴマをすっても効きません‬ 81 00:05:52,351 --> 00:05:54,937 ‪それとも タルトちゃん‬ ‪あなたが代わりに‬ 82 00:05:55,021 --> 00:05:57,357 ‪ルーグちゃんの子供を‬ ‪産んでくれるんですか?‬ 83 00:05:57,690 --> 00:06:00,318 ‪はい!‬ ‪もちろん 産んで差し上げます…‬ 84 00:06:00,401 --> 00:06:01,319 ‪ん? えっ?‬ 85 00:06:01,402 --> 00:06:03,404 ‪あっ それいいかも!‬ 86 00:06:03,488 --> 00:06:05,239 ‪タルトちゃんも魔力持ちだし‬ 87 00:06:05,323 --> 00:06:08,117 ‪貴族の子と違って‬ ‪面倒なつきあいとかないから‬ 88 00:06:08,201 --> 00:06:09,535 ‪一石二鳥ね‬ 89 00:06:09,619 --> 00:06:13,331 ‪今すぐに子作りできるのも‬ ‪いい感じですね‬ 90 00:06:13,414 --> 00:06:16,167 ‪えっ あの その…‬ 91 00:06:16,250 --> 00:06:20,630 ‪ルーグ様が望まれるなら‬ ‪早くないかも… です‬ 92 00:06:20,713 --> 00:06:23,549 ‪母さん‬ ‪タルトをからかうのは やめてくれ‬ 93 00:06:23,633 --> 00:06:24,467 ‪えっ?‬ 94 00:06:24,550 --> 00:06:26,594 ‪からかってないですよ‬ 95 00:06:26,677 --> 00:06:30,056 ‪それに さっきから なんですか‬ ‪ルーグちゃん その話し方‬ 96 00:06:30,139 --> 00:06:31,557 ‪“俺”とか使っちゃって‬ 97 00:06:31,891 --> 00:06:35,520 ‪成人したから‬ ‪今までの口調は どうかと思ってな‬ 98 00:06:35,603 --> 00:06:37,522 ‪(エスリ)ああ… ダメです‬ 99 00:06:37,897 --> 00:06:41,359 ‪私のかわいいルーグちゃんが‬ ‪グレちゃいました‬ 100 00:06:41,442 --> 00:06:42,735 ‪“メッ!”ですよ‬ 101 00:06:43,403 --> 00:06:46,072 ‪(ルーグ)‬ ‪絶対に このままでいこう‬ 102 00:06:54,622 --> 00:06:57,542 ‪マーハちゃんからの報告を‬ ‪待たなくていいんですか?‬ 103 00:06:58,251 --> 00:07:02,046 ‪マーハには 目に見えない‬ ‪裏の情報を調べさせている‬ 104 00:07:02,130 --> 00:07:05,508 ‪目に見える表の部分は‬ ‪自分で見ておきたい‬ 105 00:07:25,403 --> 00:07:26,446 ‪(パパラッチ)ん…‬ 106 00:07:27,613 --> 00:07:28,656 ‪ここは…‬ 107 00:07:28,739 --> 00:07:29,740 ‪(シャッター音)‬ 108 00:07:29,824 --> 00:07:33,452 ‪(女神)あなたは 世界最高の‬ ‪パパラッチでありながら‬ 109 00:07:33,536 --> 00:07:37,123 ‪愚かにも 自らの痴情のもつれで‬ ‪死んでしまったのです‬ 110 00:07:37,415 --> 00:07:39,083 ‪その俺に何をしろと?‬ 111 00:07:39,167 --> 00:07:39,750 (シャッター音) 112 00:07:39,750 --> 00:07:42,545 (シャッター音) 113 00:07:39,750 --> 00:07:42,545 ‪(女神)剣と魔法の‬ ‪ファンタジー世界に転生し⸺‬ 114 00:07:42,545 --> 00:07:43,129 (シャッター音) 115 00:07:43,129 --> 00:07:45,381 (シャッター音) 116 00:07:43,129 --> 00:07:45,381 ‪誹謗(ひぼう)‎中傷 醜聞を書き散らして⸺‬ 117 00:07:45,923 --> 00:07:48,342 ‪数々のセレブをヘコませたその腕で‬ 118 00:07:49,468 --> 00:07:53,347 ‪勇者のやる気をなくさせ‬ ‪世界崩壊を止めてください‬ 119 00:07:53,681 --> 00:07:56,309 ‪(赤ん坊の泣き声)‬ 120 00:07:56,851 --> 00:08:01,772 ‪(女神)さて 25年前に転生した‬ ‪519号の進捗(しんちょく)は…‬ 121 00:08:08,112 --> 00:08:09,655 ‪(元パパラッチ)‬ ‪勇者の馬車に飛び出して⸺‬ 122 00:08:09,739 --> 00:08:11,407 ‪ひき逃げの瞬間を撮影‬ 123 00:08:11,866 --> 00:08:13,326 ‪それを糸口にして⸺‬ 124 00:08:13,409 --> 00:08:15,411 ‪数々のスキャンダルを‬ ‪でっち上げてやる‬ 125 00:08:16,913 --> 00:08:18,581 ‪(馬のいななき)‬ 126 00:08:18,664 --> 00:08:19,832 ‪来た‬ 127 00:08:20,458 --> 00:08:21,292 ‪今だ!‬ 128 00:08:21,792 --> 00:08:23,461 ‪(男性)暴れ馬だ!‬ 129 00:08:23,669 --> 00:08:24,504 ‪え?‬ 130 00:08:24,587 --> 00:08:25,963 ‪(馬のいななき)‬ 131 00:08:26,047 --> 00:08:28,090 ‪(元パパラッチの悲鳴)‬ 132 00:08:33,763 --> 00:08:35,722 ‪(タルト)大きな街ですね‬ 133 00:08:35,806 --> 00:08:39,309 ‪(ルーグ)ピサールは‬ ‪ムルテウに継ぐ商業都市だからな‬ 134 00:08:46,651 --> 00:08:47,902 ‪負傷兵ですね‬ 135 00:08:48,486 --> 00:08:50,112 ‪(ルーグ)‬ ‪軍事機密を漏らされて⸺‬ 136 00:08:50,780 --> 00:08:53,324 ‪不利な戦いを強いられたんだな‬ 137 00:08:58,621 --> 00:08:59,789 ‪(少女)こんにちは‬ 138 00:09:00,373 --> 00:09:02,250 ‪(少女)‬ ‪スグリジャムは いかがですか?‬ 139 00:09:02,333 --> 00:09:03,584 ‪名物のジャムです…‬ 140 00:09:03,668 --> 00:09:06,337 ‪(ルーグ)人けのない裏通りに‬ ‪ジャムの売り子か‬ 141 00:09:06,420 --> 00:09:09,465 ‪どうぞ 1つ 無料で差し上げます‬ 142 00:09:09,548 --> 00:09:12,510 ‪気に入りましたら‬ ‪また ここに来てください‬ 143 00:09:12,593 --> 00:09:13,552 ‪(タルト)ありがとう‬ 144 00:09:15,513 --> 00:09:18,516 ‪でも私 スグリジャム苦手なの‬ 145 00:09:18,891 --> 00:09:21,185 ‪はい ルー君 あげる‬ 146 00:09:21,269 --> 00:09:23,938 ‪まったく ターちゃんは‬ ‪しかたないなあ‬ 147 00:09:24,021 --> 00:09:25,022 ‪(タルト)エヘヘ‬ 148 00:09:25,606 --> 00:09:27,233 ‪(ルーグ)なんだ? ルー君って‬ 149 00:09:27,316 --> 00:09:30,111 ‪(タルト)‬ ‪仲のいい恋人同士という設定です‬ 150 00:09:30,570 --> 00:09:32,071 ‪兄弟かと思ったぞ‬ 151 00:09:32,154 --> 00:09:33,239 ‪うっ…‬ 152 00:09:33,322 --> 00:09:36,450 ‪恋人の方が‬ ‪怪しまれないですよ きっと‬ 153 00:09:39,203 --> 00:09:40,288 ‪(ルーグ)やめる気はあるか?‬ 154 00:09:40,371 --> 00:09:41,539 ‪え?‬ 155 00:09:41,622 --> 00:09:42,623 ‪(ルーグ)チャンスをやろう‬ 156 00:09:43,165 --> 00:09:44,000 ‪(少女)あっ‬ 157 00:09:44,083 --> 00:09:45,334 ‪あっ!‬ 158 00:09:46,544 --> 00:09:48,087 ‪どうして…‬ 159 00:09:49,297 --> 00:09:50,339 ‪(男)おい こら!‬ 160 00:09:50,423 --> 00:09:52,591 ‪(男)‬ ‪うちの商売もんに何しやがん…‬ 161 00:09:53,342 --> 00:09:54,510 ‪うっ!‬ 162 00:09:55,720 --> 00:09:56,721 ‪(男)てめえ…‬ 163 00:09:57,596 --> 00:09:58,889 ‪(男)野郎…‬ ‪(男)この!‬ 164 00:09:59,307 --> 00:10:00,766 ‪(男たち)ううっ‬ 165 00:10:01,100 --> 00:10:02,518 ‪ああ…‬ 166 00:10:04,312 --> 00:10:07,064 ‪この人たちが‬ ‪麻薬を売ってる元締めですか?‬ 167 00:10:07,398 --> 00:10:08,983 ‪ただの末端だ‬ 168 00:10:09,066 --> 00:10:12,194 ‪元凶を絶たないかぎり‬ ‪なくなりはしない‬ 169 00:10:17,241 --> 00:10:18,451 ‪(少女)あっ‬ 170 00:10:19,410 --> 00:10:21,329 ‪これが何か分かってるのか?‬ 171 00:10:21,620 --> 00:10:23,914 ‪でも… でも お母さんが!‬ 172 00:10:31,464 --> 00:10:33,341 ‪(少女)お母さん?‬ ‪(母親)ヒッ!‬ 173 00:10:33,966 --> 00:10:34,800 ‪(少女)大丈夫?‬ 174 00:10:34,884 --> 00:10:37,720 ‪クスリは? クスリを頂戴!‬ 175 00:10:37,803 --> 00:10:38,721 ‪今日はないの‬ 176 00:10:38,804 --> 00:10:40,931 ‪(母親)‬ ‪クスリ! ヴィゼインは?‬ 177 00:10:41,015 --> 00:10:42,350 ‪お願い もうやめて!‬ 178 00:10:42,433 --> 00:10:44,018 ‪(母親)ヴィゼイン!‬ ‪(少女)ああっ‬ 179 00:10:45,644 --> 00:10:48,314 ‪あれがないとダメなのよ…‬ 180 00:10:48,397 --> 00:10:49,273 ‪(少女)お母さん!‬ 181 00:10:49,357 --> 00:10:53,819 ‪(絶叫)‬ 182 00:10:55,863 --> 00:10:57,782 ‪ヴィゼ… あっ…‬ 183 00:10:58,991 --> 00:11:00,242 ‪動くな‬ 184 00:11:00,326 --> 00:11:02,203 ‪お母さん!‬ 185 00:11:02,286 --> 00:11:04,413 ‪大丈夫 見てて‬ 186 00:11:07,375 --> 00:11:08,793 ‪あっ!‬ 187 00:11:09,168 --> 00:11:10,044 ‪あ…‬ 188 00:11:11,045 --> 00:11:14,715 ‪お母さん!‬ ‪ねえ 大丈夫? お母さん!‬ 189 00:11:14,799 --> 00:11:18,969 ‪(泣き声)‬ 190 00:11:19,053 --> 00:11:20,471 ‪治ったんですか?‬ 191 00:11:20,554 --> 00:11:22,973 ‪もう麻薬を必要としない体にした‬ 192 00:11:23,682 --> 00:11:26,477 ‪だが 精神的な依存は別だ‬ 193 00:11:27,103 --> 00:11:28,145 ‪撤収する‬ 194 00:11:28,229 --> 00:11:29,939 ‪はい ルーグ様‬ 195 00:11:38,114 --> 00:11:41,659 ‪(マイヤ)奥様 “オルナ”から‬ ‪化粧品が届いております‬ 196 00:11:42,076 --> 00:11:44,912 ‪まあ いっぱい届いたのねえ‬ 197 00:11:45,538 --> 00:11:46,580 ‪あら‬ 198 00:11:47,164 --> 00:11:50,167 ‪おかえりなさい ルーグちゃん‬ ‪タルトちゃん‬ 199 00:11:50,918 --> 00:11:53,254 ‪“オルナ”からお届け物よ‬ 200 00:11:53,754 --> 00:11:56,465 ‪ああ ありがとう 母さん‬ 201 00:11:57,133 --> 00:12:00,052 ‪(ルーグ)‬ ‪さすがはマーハ 仕事が速い‬ 202 00:12:02,721 --> 00:12:03,889 ‪やはりな‬ 203 00:12:03,973 --> 00:12:06,767 ‪元締めは‬ ‪アズバ・ヴェンカウル伯爵だ‬ 204 00:12:07,393 --> 00:12:11,564 ‪ヴィゼインは ヴィーゼという‬ ‪多年草が原料のようだ‬ 205 00:12:11,856 --> 00:12:15,651 ‪すさまじい快楽の代償に‬ ‪クスリが切れたときは…‬ 206 00:12:16,068 --> 00:12:17,903 ‪あの子のお母さんみたいに‬ 207 00:12:18,487 --> 00:12:21,782 ‪(ルーグ)伯爵は 他人の領地に‬ ‪麻薬をばらまいてるが⸺‬ 208 00:12:21,866 --> 00:12:25,745 ‪マフィアが自分の領地を経由して‬ ‪運んでいると主張している‬ 209 00:12:26,245 --> 00:12:28,289 ‪(タルト)‬ ‪それで ごまかせるんですか?‬ 210 00:12:28,372 --> 00:12:31,292 ‪(ルーグ)‬ ‪より高位の貴族に賄賂を贈っている‬ 211 00:12:31,375 --> 00:12:34,920 ‪一応の建て前があり‬ ‪大貴族が守っているなら⸺‬ 212 00:12:35,004 --> 00:12:36,714 ‪王家は罰することができない‬ 213 00:12:37,256 --> 00:12:38,340 ‪それじゃ…‬ 214 00:12:38,424 --> 00:12:41,886 ‪ああ これはトウアハーデの仕事だ‬ 215 00:12:42,678 --> 00:12:45,473 ‪ヴェンカウル伯爵を暗殺する‬ 216 00:12:57,359 --> 00:12:59,236 ‪(マーハ)久しぶりに一緒ね‬ 217 00:12:59,320 --> 00:13:02,198 ‪(ルーグ)ムルテウを離れて‬ ‪1か月も経ってないさ‬ 218 00:13:02,573 --> 00:13:03,699 ‪(マーハ)私にとって‬ 219 00:13:03,783 --> 00:13:07,036 ‪イルグ兄さんがいない‬ ‪10日は長すぎたわ‬ 220 00:13:07,119 --> 00:13:10,581 ‪わざわざ オルナ代表代理が‬ ‪同行しなくても…‬ 221 00:13:10,664 --> 00:13:12,416 ‪私が会いたかったの‬ 222 00:13:12,792 --> 00:13:16,462 ‪離れていても マーハには‬ ‪いつも助けられている‬ 223 00:13:16,545 --> 00:13:17,379 ‪ありがとう‬ 224 00:13:17,963 --> 00:13:19,882 ‪どういたしまして‬ 225 00:13:19,965 --> 00:13:21,383 ‪ねえ イルグ兄さん‬ 226 00:13:22,009 --> 00:13:25,513 ‪トウアハーデに戻ってから‬ ‪タルトと進展はあった?‬ 227 00:13:25,596 --> 00:13:27,681 ‪進展? どういう意味だ?‬ 228 00:13:28,098 --> 00:13:30,601 ‪男女の関係的な意味で‬ 229 00:13:30,684 --> 00:13:32,394 ‪あるわけないだろう‬ 230 00:13:32,478 --> 00:13:34,647 ‪(マーハ)それじゃ大変でしょ‬ ‪(ルーグ)ん?‬ 231 00:13:35,481 --> 00:13:36,816 ‪(マーハ)‬ ‪ムルテウにいたころは⸺‬ 232 00:13:36,899 --> 00:13:39,777 ‪たまに娼館(しょうかん)で‬ ‪発散していたみたいだけど‬ 233 00:13:39,860 --> 00:13:43,113 ‪地元じゃ そういうのがなくて‬ ‪困っているんじゃないかしら‬ 234 00:13:43,864 --> 00:13:47,493 ‪娼館に行くたび‬ ‪タルトは泣きそうになっていたわ‬ 235 00:13:47,576 --> 00:13:49,870 ‪いっそ使ってあげればいいのに‬ 236 00:13:49,954 --> 00:13:52,081 ‪なぜ そういう関係にしたがる‬ 237 00:13:52,414 --> 00:13:55,209 ‪イルグ兄さんって 私たちのこと‬ 238 00:13:55,292 --> 00:13:59,171 ‪無理やり 恋愛感情から‬ ‪離れたところに置きたがるわよね‬ 239 00:13:59,588 --> 00:14:01,423 ‪俺たちは家族だ‬ 240 00:14:01,507 --> 00:14:03,759 ‪一体 どれだけ‬ ‪一緒にいると思っている‬ 241 00:14:04,176 --> 00:14:07,471 ‪小さいころは‬ ‪頼れるお兄さんだって思っていたの‬ 242 00:14:07,555 --> 00:14:10,099 ‪でも 私たちは成長するのよ‬ 243 00:14:10,182 --> 00:14:13,852 ‪身近に 他のどんな男性よりも‬ ‪ステキな人がいるのに‬ 244 00:14:13,936 --> 00:14:15,771 ‪惚(ほ)‎れないわけがないでしょう‬ 245 00:14:15,855 --> 00:14:17,481 ‪ハッキリ言うようになったな‬ 246 00:14:18,774 --> 00:14:19,942 ‪離れていると‬ 247 00:14:20,025 --> 00:14:23,529 ‪言いたいことは言えるときにって‬ ‪考えるようになるの‬ 248 00:14:23,612 --> 00:14:25,489 ‪でも 一番つらいのは‬ 249 00:14:25,573 --> 00:14:29,118 ‪相手にもされず‬ ‪無視され続けることね‬ 250 00:14:29,201 --> 00:14:31,954 ‪タルトは ため込んで‬ ‪文句一つ言わないから‬ 251 00:14:32,496 --> 00:14:36,292 ‪そういう態度を続けると‬ ‪いつか爆発するわよ‬ 252 00:14:36,375 --> 00:14:39,920 ‪一度 先入観を捨てて‬ ‪タルトを見てみよう‬ 253 00:14:40,004 --> 00:14:41,922 ‪だが 受け入れてはやれない‬ 254 00:14:42,381 --> 00:14:44,383 ‪ディア様がいるから?‬ 255 00:14:44,717 --> 00:14:48,012 ‪あの子 2番目だろうが‬ ‪都合のいい愛人であろうが‬ 256 00:14:48,095 --> 00:14:50,639 ‪愛してもらえるなら‬ ‪気にしないわよ‬ 257 00:14:50,723 --> 00:14:53,851 ‪そもそも‬ ‪イルグ兄さんは貴族よね?‬ 258 00:14:53,934 --> 00:14:56,520 ‪妾(めかけ)‎の1人や2人 持つべきよ‬ 259 00:14:57,313 --> 00:14:58,439 ‪そういうものか?‬ 260 00:14:58,522 --> 00:14:59,732 ‪そういうものよ‬ 261 00:15:02,484 --> 00:15:04,695 ‪あなたを大好きな女の子が‬ 262 00:15:04,778 --> 00:15:08,866 ‪ディア様の他に2人もいるって‬ ‪理解してもらえたかしら‬ 263 00:15:09,283 --> 00:15:10,784 ‪1人 増えてないか?‬ 264 00:15:11,368 --> 00:15:13,537 ‪私も愛しているから‬ 265 00:15:13,621 --> 00:15:17,625 ‪でも 積極的に攻めるのは‬ ‪もう少しあと‬ 266 00:15:17,708 --> 00:15:20,210 ‪言いたいことは‬ ‪言えるときに言うんじゃないのか‬ 267 00:15:20,836 --> 00:15:23,464 ‪(マーハ)“オルナ”を‬ ‪もっともっと成長させて⸺‬ 268 00:15:23,547 --> 00:15:28,594 ‪私を絶対 手放せなくなったら‬ ‪それを盾に交渉するの‬ 269 00:15:28,677 --> 00:15:31,180 ‪イルグ兄さんが教えてくれたのよ‬ 270 00:15:31,263 --> 00:15:34,933 ‪交渉は 対等の立場じゃないと‬ ‪成立しないって‬ 271 00:15:35,434 --> 00:15:37,519 ‪本当に優秀な弟子だ‬ 272 00:15:37,811 --> 00:15:40,898 ‪ええ だから覚悟しておいてね‬ 273 00:15:46,946 --> 00:15:48,822 ‪(ルーグ)これがヴェンカウル領か‬ 274 00:15:49,365 --> 00:15:51,367 ‪主な産業は農業で‬ 275 00:15:51,450 --> 00:15:54,495 ‪生産高は以前のトウアハーデと‬ ‪ほぼ同じ‬ 276 00:15:55,287 --> 00:15:58,624 ‪でも 農業以外の‬ ‪特殊な収益はないはずよ‬ 277 00:15:58,999 --> 00:16:02,544 ‪つまり 裕福ではないはずだが…‬ 278 00:16:11,804 --> 00:16:13,722 ‪(ブリジット)‬ ‪ようこそ いらっしゃいました‬ 279 00:16:13,806 --> 00:16:16,642 ‪“オルナ”の新作‬ ‪楽しみにしておりましたわ‬ 280 00:16:18,394 --> 00:16:21,689 ‪この度は お招きいただき‬ ‪ありがとうございます‬ 281 00:16:21,772 --> 00:16:23,232 ‪ヴェンカウル伯爵夫人‬ 282 00:16:24,274 --> 00:16:25,776 ‪今回の新作を‬ 283 00:16:25,859 --> 00:16:28,737 ‪あなたのような‬ ‪麗しい本物の貴婦人に‬ 284 00:16:28,821 --> 00:16:31,323 ‪最初に使っていただきたいと‬ ‪お持ちしました‬ 285 00:16:31,782 --> 00:16:34,660 ‪(ブリジット)それは楽しみですわ‬ 286 00:16:36,620 --> 00:16:38,747 ‪(ブリジット)まあ! いい香り‬ 287 00:16:38,831 --> 00:16:41,250 ‪今までの乳液と違いますわ‬ 288 00:16:41,792 --> 00:16:43,961 ‪(マーハ)伯爵夫人が‬ ‪認めてくださったなら‬ 289 00:16:44,378 --> 00:16:47,172 ‪他の女性も‬ ‪こぞって欲しがりますわ‬ 290 00:16:47,256 --> 00:16:48,757 ‪(ブリジット)とてもいい感じ‬ 291 00:16:49,258 --> 00:16:50,968 ‪温かく見えるわ‬ 292 00:16:51,051 --> 00:16:54,263 ‪でも どうして‬ ‪私を一番 最初に?‬ 293 00:16:54,805 --> 00:16:58,559 ‪ヴェンカウル伯爵は‬ ‪今一番 勢いのある方です‬ 294 00:16:58,642 --> 00:17:01,228 ‪その夫人といえば 一番の注目株‬ 295 00:17:01,770 --> 00:17:05,983 ‪我々の新作を勢いに乗せてくれる‬ ‪一番の方かと‬ 296 00:17:06,358 --> 00:17:10,529 ‪ホントに 夫の商売が‬ ‪うまくいってよかったわ‬ 297 00:17:10,612 --> 00:17:14,241 ‪ほんの2~3年前までは‬ ‪貧乏貴族で⸺‬ 298 00:17:14,324 --> 00:17:17,118 ‪こうして着飾るなんて‬ ‪できなかったもの‬ 299 00:17:17,786 --> 00:17:18,787 ‪(ドアが開く音)‬ 300 00:17:18,871 --> 00:17:20,122 ‪(ヴェンカウル)ブリジット‬ 301 00:17:20,873 --> 00:17:22,332 ‪(ブリジット)あら あなた‬ 302 00:17:22,415 --> 00:17:24,585 ‪(ヴェンカウル)‬ ‪新製品とやらは どうだね?‬ 303 00:17:24,960 --> 00:17:26,587 ‪すごく気に入ったわ‬ 304 00:17:26,670 --> 00:17:28,630 ‪(ヴェンカウル)‬ ‪ほう それはよかった‬ 305 00:17:29,256 --> 00:17:30,674 ‪妻が世話になる‬ 306 00:17:30,758 --> 00:17:32,301 ‪いえ こちらこそ‬ 307 00:17:32,384 --> 00:17:35,095 ‪“オルナ”代表‬ ‪イルグ・バロールと申します‬ 308 00:17:35,554 --> 00:17:37,556 ‪アズバ・ヴェンカウルだ‬ 309 00:17:37,973 --> 00:17:39,808 ‪遠いところ感謝する‬ 310 00:17:39,892 --> 00:17:41,769 ‪(ルーグ)こいつがターゲットか‬ 311 00:17:42,394 --> 00:17:44,313 ‪(ヴェンカウル)‬ ‪化粧品のことは分からないが⸺‬ 312 00:17:44,396 --> 00:17:46,857 ‪妻が喜ぶなら大歓迎だ‬ 313 00:17:47,274 --> 00:17:50,444 ‪私の方こそ‬ ‪大変 感謝しております‬ 314 00:17:50,527 --> 00:17:54,198 ‪妻は 君が来ると言って‬ ‪ずっと はしゃいでいてね‬ 315 00:17:54,281 --> 00:17:56,325 ‪正直 嫉妬してしまうよ‬ 316 00:17:56,408 --> 00:17:58,827 ‪そんな めっそうもありません‬ 317 00:17:59,953 --> 00:18:03,582 ‪(ヴェンカウル)今夜は人も来る‬ ‪ゆっくりしていってくれ‬ 318 00:18:03,665 --> 00:18:05,334 ‪ありがとうございます‬ 319 00:18:07,002 --> 00:18:09,129 ‪(ヴェンカウル)‬ ‪またあとでな ブリジット‬ 320 00:18:09,213 --> 00:18:11,006 ‪ええ あなた‬ 321 00:18:20,224 --> 00:18:22,434 ‪(貴婦人)今宵(こよい)は‬ ‪イルグ殿が見えると聞いて⸺‬ 322 00:18:22,518 --> 00:18:24,478 ‪楽しみにして来たんですの‬ 323 00:18:24,812 --> 00:18:26,146 ‪(ルーグ)ありがとうございます‬ 324 00:18:26,230 --> 00:18:28,273 ‪(貴婦人)‬ ‪新製品ができたんですって?‬ 325 00:18:28,357 --> 00:18:30,317 ‪(貴婦人)私にも使わせてほしいわ‬ 326 00:18:30,692 --> 00:18:32,653 ‪ぜひ ご案内を差し上げます‬ 327 00:18:32,736 --> 00:18:34,655 ‪(貴婦人)どのようなものかしら‬ 328 00:18:34,738 --> 00:18:37,699 ‪(ブリジット)ちょっとだけ‬ ‪教えてあげましょうか?‬ 329 00:18:38,242 --> 00:18:39,660 ‪(貴婦人)まあ それが?‬ 330 00:18:39,743 --> 00:18:41,411 ‪(貴婦人)わたくしにも見せて!‬ 331 00:18:41,495 --> 00:18:42,496 ‪ああ…‬ 332 00:18:42,955 --> 00:18:45,916 ‪君よりも‬ ‪あの瓶の方が人気のようだな‬ 333 00:18:46,583 --> 00:18:49,545 ‪妻が喜ぶなら‬ ‪どちらでも かまわない‬ 334 00:18:49,878 --> 00:18:53,257 ‪いや 瓶の方が浮気の心配がないな‬ 335 00:18:53,340 --> 00:18:55,801 ‪そんな ヴェンカウル伯爵‬ 336 00:18:55,884 --> 00:18:58,887 ‪(ヴェンカウル)パーティーの‬ ‪ダシに使って申し訳なかった‬ 337 00:18:59,263 --> 00:19:02,099 ‪(ルーグ)‬ ‪とんでもありません 光栄です‬ 338 00:19:03,725 --> 00:19:05,978 ‪事業が好調だと伺いました‬ 339 00:19:06,061 --> 00:19:09,022 ‪なに 小さな商売だ‬ 340 00:19:09,106 --> 00:19:12,442 ‪バロール商会が目をつけるような‬ ‪市場じゃないよ‬ 341 00:19:49,396 --> 00:19:50,898 ‪(ルーグ)夫人の話では⸺‬ 342 00:19:50,981 --> 00:19:54,401 ‪ヴェンカウル伯爵は‬ ‪就寝前 月を見ながら⸺‬ 343 00:19:54,943 --> 00:19:58,405 ‪ワインをたしなむのが‬ ‪何よりの楽しみだそうだ‬ 344 00:20:01,992 --> 00:20:03,452 ‪(ルーグ)魔力持ちは⸺‬ 345 00:20:03,535 --> 00:20:07,164 ‪普通の人間より‬ ‪魔力をまとっている分 頑丈だ‬ 346 00:20:07,247 --> 00:20:09,166 ‪大抵のことでは死なない‬ 347 00:20:09,249 --> 00:20:10,584 ‪銃生成‬ 348 00:20:12,002 --> 00:20:13,045 ‪(ルーグ)そして⸺‬ 349 00:20:13,128 --> 00:20:16,423 ‪ヴェンカウル伯爵も‬ ‪魔力持ちだ だが…‬ 350 00:20:16,506 --> 00:20:17,591 ‪弾丸生成‬ 351 00:20:18,217 --> 00:20:20,302 ‪(ルーグ)‬ ‪タングステン鋼の弾丸には⸺‬ 352 00:20:20,761 --> 00:20:21,929 ‪かなわない‬ 353 00:20:23,013 --> 00:20:26,224 ‪俺は 前世と同じく暗殺者だ‬ 354 00:20:26,308 --> 00:20:30,437 ‪だが 今度は‬ ‪ただの殺しの道具ではない‬ 355 00:20:30,520 --> 00:20:33,774 ‪殺すか殺さないかは 自分で決める‬ 356 00:20:33,857 --> 00:20:36,234 ‪そして 今回は決めた‬ 357 00:20:37,027 --> 00:20:39,154 ‪殺すべき相手だと‬ 358 00:20:45,118 --> 00:20:46,453 ‪ターゲット確認‬ 359 00:20:47,204 --> 00:20:48,205 ‪王家の名と⸺‬ 360 00:20:48,830 --> 00:20:53,502 ‪暗殺貴族トウアハーデの‬ ‪信念に基づき排除する‬ 361 00:21:03,095 --> 00:21:04,346 ‪任務完了‬ 362 00:21:04,930 --> 00:21:06,056 ‪撤収する‬ 363 00:21:06,139 --> 00:21:07,683 ‪はい ルーグ様‬ 364 00:21:08,350 --> 00:21:09,184 ‪ハッ‬ 365 00:21:16,650 --> 00:21:18,110 ‪(ルーグ)かつて俺は⸺‬ 366 00:21:18,193 --> 00:21:21,196 ‪殺しという行為に‬ ‪何一つ 心が動かなかった‬ 367 00:21:22,239 --> 00:21:25,617 ‪そう 俺は道具だった‬ 368 00:21:27,202 --> 00:21:29,037 ‪だが 今は…‬ 369 00:21:35,919 --> 00:21:37,337 ‪タルト なんの…‬ 370 00:21:37,421 --> 00:21:38,880 ‪なんとなくです‬ 371 00:21:39,798 --> 00:21:42,843 ‪ルーグ様が心細そうに見えたから‬ 372 00:21:43,677 --> 00:21:46,346 ‪そう見えたか‬ 373 00:21:51,476 --> 00:21:53,729 ‪(ルーグ)悪かった 行くぞ‬ ‪(タルト)はい!‬ 374 00:21:56,023 --> 00:21:58,567 ‪(ルーグ)‬ ‪俺は この暗殺を後悔しない‬ 375 00:21:59,276 --> 00:22:02,029 ‪だが 決して忘れない‬ 376 00:22:02,112 --> 00:22:05,657 ‪それがルーグ・トウアハーデだ‬ 377 00:22:06,074 --> 00:22:11,079 ♪~ 378 00:23:30,992 --> 00:23:35,997 ~♪ 379 00:23:37,457 --> 00:23:40,127 ‪(ルーグ)‬ ‪「次回 初めてのデート」‬