1 00:00:13,118 --> 00:00:15,420 天下布武 2 00:00:15,420 --> 00:00:19,925 我こそは第六天より来たりし 魔王なり 3 00:00:19,925 --> 00:00:23,261 我が開くは地獄の蓋 4 00:00:23,261 --> 00:00:26,061 ひれ伏せい 愚民ども 5 00:02:03,028 --> 00:02:05,830 いったい どういうことなのだ 6 00:02:05,830 --> 00:02:09,701 織田の理不尽な他国への侵攻は やむことがない 7 00:02:09,701 --> 00:02:12,170 先だっては こともあろうに 8 00:02:12,170 --> 00:02:14,606 妻である濃姫殿の故郷まで 9 00:02:14,606 --> 00:02:18,009 跡形もなく 焼き払ったというではないか 10 00:02:18,009 --> 00:02:21,880 越前 近江 そして尾張の平和のため 11 00:02:21,880 --> 00:02:23,815 共に正義を尽くしたいと願う 12 00:02:23,815 --> 00:02:27,485 私の志に賛同し 改心したからこそ 13 00:02:27,485 --> 00:02:29,421 血を分けた妹である貴様を 14 00:02:29,421 --> 00:02:33,158 この浅井へ嫁がせたものと 理解していた 15 00:02:33,158 --> 00:02:38,129 魔王も人の心を取り戻したのだと 信じていた 16 00:02:38,129 --> 00:02:41,433 ならばこそ これまでの悪行に目をつぶり 17 00:02:41,433 --> 00:02:43,768 共に よき世と時代を築くため 18 00:02:43,768 --> 00:02:47,639 私は織田信長を 「兄者」と呼んだのだ 19 00:02:47,639 --> 00:02:52,277 ごめんなさい 長政様 みんな 市が悪いの 20 00:02:52,277 --> 00:02:55,613 なぜ そうなる メソメソと泣くな 21 00:02:55,613 --> 00:02:58,216 筋違いに おのれを責めるのは やめろと 22 00:02:58,216 --> 00:03:02,087 いつも言っているだろう ごめんなさい 23 00:03:02,087 --> 00:03:04,789 もうよい 今宵は休め 24 00:03:04,789 --> 00:03:07,325 長政様 何だ 25 00:03:07,325 --> 00:03:11,730 たとえ どんなことになっても これから何が起こっても 26 00:03:11,730 --> 00:03:15,400 兄様に逆らわないで おとなしくしていて 27 00:03:15,400 --> 00:03:18,303 そうすれば… それは承服しかねる 28 00:03:18,303 --> 00:03:21,773 いくら兄者とはいえ これ以上の悪を尽くすとあらば 29 00:03:21,773 --> 00:03:24,609 私も捨て置くわけには… 30 00:03:24,609 --> 00:03:27,379 だったら話が早いや 31 00:03:27,379 --> 00:03:29,748 夜分に失礼しますよ 32 00:03:29,748 --> 00:03:31,683 貴様 何者だ 33 00:03:31,683 --> 00:03:35,153 私を浅井備前守長政と 知っての狼藉ならば 34 00:03:35,153 --> 00:03:38,990 悪と見なして即刻 削除してくれる シーッ 35 00:03:38,990 --> 00:03:43,495 武田軍 真田忍隊 猿飛佐助 36 00:03:43,495 --> 00:03:46,865 夫婦水入らずのところを 邪魔しちまって申し訳ない 37 00:03:46,865 --> 00:03:49,167 …と言いたいところだが 38 00:03:49,167 --> 00:03:52,203 魔王のせいで むつみ合っても いられないようで 39 00:03:52,203 --> 00:03:54,472 甲斐の虎の使いか 40 00:03:54,472 --> 00:03:56,441 用向きはお分かりですね 41 00:03:56,441 --> 00:03:59,077 何度 言われても答えは変わらん 42 00:03:59,077 --> 00:04:02,881 織田包囲網とやらに 我が浅井が くみすることはない 43 00:04:02,881 --> 00:04:05,817 我が妻 市は ほかならぬ 織田信長の妹 44 00:04:05,817 --> 00:04:09,287 すなわち私と織田信長とは義兄弟 45 00:04:09,287 --> 00:04:13,825 答えは言わずと知れたこと 織田包囲網… 46 00:04:13,825 --> 00:04:16,728 お市様のことは重々 承知の上 47 00:04:16,728 --> 00:04:19,931 それでも… くどい この浅井長政 48 00:04:19,931 --> 00:04:22,901 一度 否と口にしたことを 翻すことなど あり得ぬ 49 00:04:22,901 --> 00:04:25,737 速やかに立ち去れ 甲斐の忍びよ 50 00:04:25,737 --> 00:04:28,740 織田に朝倉攻めの動きあり 51 00:04:28,740 --> 00:04:31,676 何?バカな 52 00:04:31,676 --> 00:04:34,946 朝倉は攻めぬという 我らとの盟約があるはず 53 00:04:34,946 --> 00:04:36,981 よもや それを兄者が破るなど 54 00:04:36,981 --> 00:04:39,150 信長は人にあらず 55 00:04:39,150 --> 00:04:42,053 文字どおりの… 言葉を慎め 56 00:04:42,053 --> 00:04:45,457 侵入者の分際で 我が兄を愚弄することは許さん 57 00:04:45,457 --> 00:04:49,661 もう一度言う 浅井は貴殿らの 一時共闘には くみせぬ 58 00:04:49,661 --> 00:04:53,461 信玄殿には その旨 改めて伝えられたい 59 00:04:55,500 --> 00:04:57,500 承知 60 00:05:01,773 --> 00:05:03,773 長政様… 61 00:05:05,977 --> 00:05:09,514 お館様 真田幸村 参りましてございます 62 00:05:09,514 --> 00:05:11,914 うん 入れ はっ 63 00:05:19,190 --> 00:05:23,862 上杉の使いで参りました かすがと申します 64 00:05:23,862 --> 00:05:27,265 おお そなたが かすが殿 65 00:05:27,265 --> 00:05:31,135 それがしは真田源次郎幸村 お初にお目に かかりまする 66 00:05:31,135 --> 00:05:34,072 おうわさは いつも佐助から 聞いておりますぞ 67 00:05:34,072 --> 00:05:37,308 もしや祝言の日取りが 決まったのでござるか 68 00:05:37,308 --> 00:05:39,811 何の日取りですって? お館様 69 00:05:39,811 --> 00:05:42,413 あいにく佐助の姿が見えませぬが 70 00:05:42,413 --> 00:05:44,983 いなくて結構 あの男… 71 00:05:44,983 --> 00:05:48,953 いえ 猿飛佐助殿と私は そのような間柄では… 72 00:05:48,953 --> 00:05:52,123 佐助は今 そなたと同じ用向きで 73 00:05:52,123 --> 00:05:57,295 三河の徳川 近江の浅井へと 出向いておる 74 00:05:57,295 --> 00:05:59,731 一時共闘の申し入れじゃ 75 00:05:59,731 --> 00:06:01,966 共闘… もしや 76 00:06:01,966 --> 00:06:05,837 他国の武将と共に 織田を討つのでございますか? 77 00:06:05,837 --> 00:06:10,108 いかにも 信長の掲げる天下布武とやらが 78 00:06:10,108 --> 00:06:13,745 殺戮と恐怖による 世の支配を意味するならば 79 00:06:13,745 --> 00:06:18,116 我らはまず この天下を 取り合う前に守らねばならぬ 80 00:06:18,116 --> 00:06:20,552 解せぬようじゃな はっ 81 00:06:20,552 --> 00:06:23,821 お言葉ではございますが お館様のお力と 82 00:06:23,821 --> 00:06:26,758 我が武田軍 騎馬隊の底力を もってすれば 83 00:06:26,758 --> 00:06:29,661 織田の軍勢であろうとも 伍することは 84 00:06:29,661 --> 00:06:32,530 十分にできると考えまする 85 00:06:32,530 --> 00:06:34,499 無傷では済まぬぞ 86 00:06:34,499 --> 00:06:37,201 織田を倒したはよいが満身創痍 87 00:06:37,201 --> 00:06:41,139 そこを他国に突かれれば 我が軍とて ひとたまりもない 88 00:06:41,139 --> 00:06:43,639 なれど 何事も やってみなければ… 89 00:06:49,314 --> 00:06:54,152 常に大局で ものを見よと 言うておるのが分からぬか 幸村 90 00:06:54,152 --> 00:06:56,120 申し訳ございませぬ 91 00:06:56,120 --> 00:06:58,723 しかしながら謙信公 以外 92 00:06:58,723 --> 00:07:02,260 隙あらば漁夫の利をと狙う 他国の武将たちが 93 00:07:02,260 --> 00:07:06,030 果たして呼びかけに 応じるものでしょうか 94 00:07:06,030 --> 00:07:09,901 矛盾しておるぞ 幸村 何事も やってみなければ分からぬと 95 00:07:09,901 --> 00:07:13,338 お前自身が申したであろう 96 00:07:13,338 --> 00:07:15,273 よいか 幸村よ 97 00:07:15,273 --> 00:07:18,076 目の前の敵へと突き進むためには 98 00:07:18,076 --> 00:07:21,946 まず大局 趨勢を見極める目を 持たねばならぬ 99 00:07:21,946 --> 00:07:23,948 はっ お館様 100 00:07:23,948 --> 00:07:26,117 実を申せば わしとて 101 00:07:26,117 --> 00:07:29,988 色よい返事が1つもなく 半ば諦めておった 102 00:07:29,988 --> 00:07:34,192 じゃが ある日 ある男から書状が届いてのう 103 00:07:34,192 --> 00:07:36,494 書状… ある男とは? 104 00:07:36,494 --> 00:07:38,694 前田の風来坊じゃ 105 00:07:42,300 --> 00:07:45,069 家に縛られぬ身の利を生かして 106 00:07:45,069 --> 00:07:49,674 諸国の武将を訪ね 行脚しておるという その男 107 00:07:49,674 --> 00:07:52,910 前田慶次の見立てた 同盟軍の構想は 108 00:07:52,910 --> 00:07:56,614 わしの それと違わぬものであった 109 00:07:56,614 --> 00:08:00,284 与太者の酔狂でないことを 確かめた上で 110 00:08:00,284 --> 00:08:02,320 いま一度 各地の武将の元へ 111 00:08:02,320 --> 00:08:05,890 佐助を奔走させたのじゃ 112 00:08:05,890 --> 00:08:07,825 かすがとやら はい 113 00:08:07,825 --> 00:08:12,196 武田信玄は快諾したと 謙信殿に伝えてくれい 114 00:08:12,196 --> 00:08:14,666 はっ 115 00:08:14,666 --> 00:08:17,969 前田慶次に けしかけられた 独眼竜は 116 00:08:17,969 --> 00:08:21,673 恐らく自軍のみで切り込まんと 致すはず 117 00:08:21,673 --> 00:08:24,175 我らは それを先鋒として生かし 118 00:08:24,175 --> 00:08:26,844 一気呵成に進軍する 119 00:08:26,844 --> 00:08:29,647 そのためには徳川を味方につけ 120 00:08:29,647 --> 00:08:34,485 浅井に ぜひとも織田の背後を 抑えてほしいところ 121 00:08:34,485 --> 00:08:38,823 浅井長政には断腸の思いを 強いることとなるが 122 00:08:38,823 --> 00:08:43,461 うん?どうした幸村 お館様 123 00:08:43,461 --> 00:08:46,297 この幸村 お館様のお心の深さに 124 00:08:46,297 --> 00:08:48,232 改めて感じ入っておりまする 125 00:08:48,232 --> 00:08:51,169 甲斐一国 武田一軍の利ではなく 126 00:08:51,169 --> 00:08:53,504 まずは第六天魔王の脅威から 127 00:08:53,504 --> 00:08:56,541 日の本そのものを 守らんとするお姿 128 00:08:56,541 --> 00:09:00,311 そして かような大事を 越後よりの密使と交わす場に 129 00:09:00,311 --> 00:09:02,947 それがしのような者を 呼び置いてくだされたことを… 130 00:09:02,947 --> 00:09:07,785 よいか幸村 今そこに 己があることを疑うでない 131 00:09:07,785 --> 00:09:13,458 常に信じ より高みを目指し 突き進む男となれ 132 00:09:13,458 --> 00:09:18,429 お館様 お言葉 肝に銘じまする うん 133 00:09:18,429 --> 00:09:24,502 甲斐の虎 この男が いつも あのお方の心に… 134 00:09:24,502 --> 00:09:27,905 では 私はこれにて 135 00:09:27,905 --> 00:09:31,309 猿飛佐助 戻りました ご苦労 136 00:09:31,309 --> 00:09:33,244 お館様 面目ない 137 00:09:33,244 --> 00:09:38,149 全然ダメっす 浅井も徳川も 全く取り合っちゃくれません 138 00:09:38,149 --> 00:09:42,249 織田を包囲すること かなわぬか 139 00:09:45,556 --> 00:09:49,293 来てたのか あいつ 一服していきゃ いいのにな 140 00:09:49,293 --> 00:09:52,897 少し話が違っていたようだが 141 00:09:52,897 --> 00:09:56,768 かすが殿は 自分は 佐助のいいなずけなどでは ないと 142 00:09:56,768 --> 00:09:59,637 そんなの照れ隠しに 決まってるでしょうが 143 00:09:59,637 --> 00:10:02,540 ほんと 女心に疎いんだから 旦那は 144 00:10:02,540 --> 00:10:05,076 そ… そうでござったか 145 00:10:05,076 --> 00:10:08,045 おなごとは難しいものなのだな 146 00:10:08,045 --> 00:10:11,983 魔王を止めるために 急いで大戦を仕掛けようってんだ 147 00:10:11,983 --> 00:10:14,752 今生の別れだったかも しれないってのに 148 00:10:14,752 --> 00:10:17,188 縁起でもないことを申すな 佐助 149 00:10:17,188 --> 00:10:20,558 必ずや生き延びて かすが殿を幸せにしてやれ 150 00:10:20,558 --> 00:10:24,328 俺様は きっちり仕事するから 大丈夫なんだけどね 151 00:10:24,328 --> 00:10:27,064 あいつ ちょっと危ういんだわ うん? 152 00:10:27,064 --> 00:10:29,000 それより 最後はしっかり 153 00:10:29,000 --> 00:10:31,068 旦那が魔王の首を取ってくれよな 154 00:10:31,068 --> 00:10:34,906 今は それが お館様に報いる道 155 00:10:34,906 --> 00:10:37,275 だが… 156 00:10:37,275 --> 00:10:40,511 この幸村 強き者と相まみえて 157 00:10:40,511 --> 00:10:44,115 心が たぎらなかったのは 生まれて初めてのこと 158 00:10:44,115 --> 00:10:46,150 第六天魔王 織田信長 159 00:10:46,150 --> 00:10:50,988 そこに見えたのは ただ 底知れぬ闇と よどみのみ 160 00:10:50,988 --> 00:10:53,488 それがしが本当に戦いたいのは… 161 00:10:55,793 --> 00:10:59,063 奥州筆頭 伊達政宗! 162 00:10:59,063 --> 00:11:01,666 独眼竜 伊達政宗 163 00:11:01,666 --> 00:11:04,368 魔王を打ち倒した後 必ずや 164 00:11:04,368 --> 00:11:07,839 天下分け目の戦場にて… 165 00:11:07,839 --> 00:11:11,439 ほれられちまったもんだなあ あの旦那も 166 00:11:19,016 --> 00:11:22,553 独眼竜! 167 00:11:22,553 --> 00:11:26,123 どうした 色男 今ごろ 上杉の軍勢が 168 00:11:26,123 --> 00:11:28,826 信濃を抜けて 甲斐へ向かっているはずだ 169 00:11:28,826 --> 00:11:31,696 川中島の再戦でも やろうってのか 170 00:11:31,696 --> 00:11:34,699 いいや 武田と合流して 尾張へ攻め込む 171 00:11:34,699 --> 00:11:39,737 俺たちを先鋒にしてな 悪く思わないでくれ 172 00:11:39,737 --> 00:11:41,672 けど あんた 俺が けしかけなくても… 173 00:11:41,672 --> 00:11:45,543 そんなことは 小十郎が とっくにお見通しだ 174 00:11:45,543 --> 00:11:47,979 たとえ百万の軍勢が 追ってこようが 175 00:11:47,979 --> 00:11:50,648 魔王の首を取るのは この俺だ 176 00:11:50,648 --> 00:11:52,648 ユー シー? 177 00:11:54,552 --> 00:11:56,587 そのまま一気に天下を取る 178 00:11:56,587 --> 00:11:59,987 まずは背中の武田と上杉から 潰すことになるぜ 179 00:12:03,594 --> 00:12:06,130 あいつとのお楽しみは最後まで 180 00:12:06,130 --> 00:12:08,330 取っておきたいところだったが 181 00:12:33,057 --> 00:12:36,928 武田の使いの申したこと 誠であったか 182 00:12:36,928 --> 00:12:38,930 なぜなのだ 兄者 183 00:12:38,930 --> 00:12:42,300 長政様… 市 貴様は逃げるのだ 184 00:12:42,300 --> 00:12:45,937 第六天魔王とて 実の妹の命は奪うまいが 185 00:12:45,937 --> 00:12:47,937 万一ということもある 186 00:12:51,375 --> 00:12:53,475 構え 187 00:13:20,037 --> 00:13:24,008 明智光秀… これは浅井長政殿 188 00:13:24,008 --> 00:13:27,411 いずこへ 出陣なされるのですかな? 189 00:13:27,411 --> 00:13:29,480 我が盟友 朝倉を攻めに 190 00:13:29,480 --> 00:13:33,217 越前へ向かう悪の一軍が あると聞き 兵を敷いた 191 00:13:33,217 --> 00:13:37,655 貴殿は どこへ向かっておるのだ 明智殿 192 00:13:37,655 --> 00:13:40,458 その悪の一軍というのは どうやら 193 00:13:40,458 --> 00:13:42,827 我々のことのようですね 194 00:13:42,827 --> 00:13:45,863 武士と武士との盟約を 平然と ほごにするとは 195 00:13:45,863 --> 00:13:48,399 もはや真の悪と見なさざるを得ぬ 196 00:13:48,399 --> 00:13:51,302 長政様… 市 早くここを去るのだ 197 00:13:51,302 --> 00:13:53,337 しかと聞け 明智光秀 198 00:13:53,337 --> 00:13:58,409 本日ただ今をもって浅井は 織田に同盟破棄を申し入れる 199 00:13:58,409 --> 00:14:01,312 理の 兵たちよ 私に続け 200 00:14:01,312 --> 00:14:04,115 正義の名において 悪を削除する 201 00:14:04,115 --> 00:14:08,085 よいのですか? 信長公はお市様の兄上 202 00:14:08,085 --> 00:14:10,454 兄妹の絆を裂かれれば 203 00:14:10,454 --> 00:14:13,357 悲しむのは… 204 00:14:13,357 --> 00:14:16,027 何をしている市 早く逃げろ! 205 00:14:16,027 --> 00:14:19,697 長政様 市は… 206 00:14:19,697 --> 00:14:22,133 どうです 浅井長政 207 00:14:22,133 --> 00:14:25,033 あなたが魔王を説得してみては 208 00:14:30,775 --> 00:14:35,746 長政よ なにゆえ光秀の行く手を阻む 209 00:14:35,746 --> 00:14:38,516 兄者よ 逆に問わせていただきたい 210 00:14:38,516 --> 00:14:41,052 なにゆえ この私との盟約を破り 211 00:14:41,052 --> 00:14:43,087 朝倉を攻めんと致すのか 212 00:14:43,087 --> 00:14:45,689 うーん? 213 00:14:45,689 --> 00:14:47,625 浅井家 今日の繁栄は 214 00:14:47,625 --> 00:14:51,028 いにしえより 朝倉の後ろ盾が あったればこそ 215 00:14:51,028 --> 00:14:54,598 そして あなたは 我が妻 市の血を分けた兄 216 00:14:54,598 --> 00:14:57,468 私は義の板挟みとなり 煩悶の果てに 217 00:14:57,468 --> 00:15:00,438 武士として… いや 人として兄者を悪と見なし 218 00:15:00,438 --> 00:15:03,274 この剣を抜きかけたのです 219 00:15:03,274 --> 00:15:06,177 市が… 市がいけないの 220 00:15:06,177 --> 00:15:09,513 愚か者が よかろう 221 00:15:09,513 --> 00:15:12,283 織田は朝倉を攻めぬ 222 00:15:12,283 --> 00:15:15,319 兄者 考えをお改めくださるのか 223 00:15:15,319 --> 00:15:18,055 貴様が攻め落とせ 224 00:15:18,055 --> 00:15:19,990 今 何と申された 225 00:15:19,990 --> 00:15:22,190 光秀 はい 226 00:15:24,962 --> 00:15:27,362 何を… とどめい 227 00:15:37,174 --> 00:15:39,174 兄様… 228 00:15:41,078 --> 00:15:44,782 兄者 何を… 浅井備前守長政 229 00:15:44,782 --> 00:15:48,419 余に代わって朝倉を殲滅せい 230 00:15:48,419 --> 00:15:50,788 あり得ぬことを 231 00:15:50,788 --> 00:15:54,592 なんと卑劣な脅しをなさるのだ 兄者 232 00:15:54,592 --> 00:15:57,094 兄弟の契りは夢と消えた 233 00:15:57,094 --> 00:15:59,394 この許しがたき悪を どうすべきか 234 00:16:01,465 --> 00:16:03,400 悪を削除するのみ 235 00:16:03,400 --> 00:16:07,338 余は第六天魔王 元より人にあらず 236 00:16:07,338 --> 00:16:10,541 余に刃向かう者には死があるのみ 237 00:16:10,541 --> 00:16:12,977 さようなら 長政様 238 00:16:12,977 --> 00:16:15,677 市を… 許して 239 00:16:18,782 --> 00:16:21,582 待ってくれ!市! 240 00:16:26,924 --> 00:16:29,524 分かった 請けあおう 241 00:16:31,729 --> 00:16:34,029 正義の人も形なしですね 242 00:16:35,966 --> 00:16:38,269 長政様… 243 00:16:38,269 --> 00:16:42,606 弟よ 余は寛大ぞ 244 00:16:42,606 --> 00:16:44,542 だが2度目はない 245 00:16:44,542 --> 00:16:47,311 盟約を守っていただければ 246 00:16:47,311 --> 00:16:49,811 お市様は お返しいたします 247 00:17:09,667 --> 00:17:14,405 本当は誰よりも おぬしと やり合いたいのだがのう 248 00:17:14,405 --> 00:17:17,174 同じく 249 00:17:17,174 --> 00:17:20,945 乾坤一擲 魔王の脅威を打ち払って 250 00:17:20,945 --> 00:17:23,214 万民に明日を取り戻し 251 00:17:23,214 --> 00:17:25,849 我らもまた 心おきなく戦える 252 00:17:25,849 --> 00:17:28,586 その時のために うん 253 00:17:28,586 --> 00:17:30,786 おーっ! 254 00:17:33,257 --> 00:17:35,192 若き虎 255 00:17:35,192 --> 00:17:37,494 よろしく頼みますよ 256 00:17:37,494 --> 00:17:40,197 はっ 上杉殿 257 00:17:40,197 --> 00:17:45,936 武田信玄は 織田と同盟関係にあり 東国の監視役を担う徳川に対し 258 00:17:45,936 --> 00:17:48,839 変節を請う書状を送り続けた 259 00:17:48,839 --> 00:17:50,874 家康の説得 成れば 260 00:17:50,874 --> 00:17:53,677 独自に進軍する伊達を 先鋒に見立てた 261 00:17:53,677 --> 00:17:56,914 対織田の軍略は より強度を得る 262 00:17:56,914 --> 00:17:59,283 だが 説得ならぬ時は 263 00:17:59,283 --> 00:18:02,152 徳川が伊達に 兵を裂くことを阻止しつつ 264 00:18:02,152 --> 00:18:04,852 これを打ち破ることが 必要となった 265 00:18:06,890 --> 00:18:09,860 「ご迷惑 ご大儀ながら ご同心願いたく候」 266 00:18:09,860 --> 00:18:13,030 「願えぬ時は…」 267 00:18:13,030 --> 00:18:17,534 信玄公 わしの立場を分かっておろう 268 00:18:17,534 --> 00:18:19,570 今は織田との同盟に縛られ 269 00:18:19,570 --> 00:18:22,039 応えられぬことを分かっておろう 270 00:18:22,039 --> 00:18:25,276 なのに なぜ かように何度も! 271 00:18:25,276 --> 00:18:28,279 信玄公には 一度 大敗を喫した雪辱を 272 00:18:28,279 --> 00:18:30,447 いつか果たさねばならぬ 273 00:18:30,447 --> 00:18:32,383 力づくで来るというなら 274 00:18:32,383 --> 00:18:35,683 この徳川家康 受けて立つまで 275 00:18:42,126 --> 00:18:44,295 なあ 独眼竜 276 00:18:44,295 --> 00:18:46,895 この前 言ってた あいつって誰のことだい 277 00:18:49,633 --> 00:18:53,637 魔王さんを倒した後 やり合いたいやつが いるのかい? 278 00:18:53,637 --> 00:18:57,007 ああ まあな いい顔してたぜ 279 00:18:57,007 --> 00:19:01,545 あん? そいつのことを思う時の あんたさ 280 00:19:01,545 --> 00:19:04,281 それが戦とケンカの 違いってやつだよ 281 00:19:04,281 --> 00:19:06,381 フン 282 00:19:22,766 --> 00:19:26,570 光秀 なぜ軍を率いていないのです 283 00:19:26,570 --> 00:19:30,941 話し合いでもするつもりですか? いかにも 284 00:19:30,941 --> 00:19:35,579 血を流さず織田に降伏することを 進言しに参るつもりだ 285 00:19:35,579 --> 00:19:38,182 あるいは 東国の武将たちと 286 00:19:38,182 --> 00:19:43,320 織田包囲網とやらを成す道も あることを説きに ですか 287 00:19:43,320 --> 00:19:45,556 当然 誘いはあったのでしょう 288 00:19:45,556 --> 00:19:49,059 あなたのことだ かたくなに 断り続けていたのでしょうが 289 00:19:49,059 --> 00:19:53,397 今も くみするつもりはない その先鋒として 290 00:19:53,397 --> 00:19:55,733 奥州から独眼竜 率いる伊達軍が 291 00:19:55,733 --> 00:19:59,503 魔王の首を狙い 迫っているそうです 292 00:19:59,503 --> 00:20:02,005 独眼竜… 徳川は今 293 00:20:02,005 --> 00:20:04,842 武田 上杉と 長篠で にらみ合っています 294 00:20:04,842 --> 00:20:08,212 伊達に そこを抜けられると 少し やっかいなことに 295 00:20:08,212 --> 00:20:12,082 朝倉よりも 今は そちらのほうが大事かと 296 00:20:12,082 --> 00:20:15,552 なぜ あなただけに明かしたか お分かりですね? 297 00:20:15,552 --> 00:20:17,888 別の軍功を挙げでもしなければ 298 00:20:17,888 --> 00:20:21,458 朝倉の件 信長公は承服しますまい 299 00:20:21,458 --> 00:20:25,095 さすれば お市様の御身も危ぶまれます 300 00:20:25,095 --> 00:20:27,931 市… 301 00:20:27,931 --> 00:20:31,802 私は あなたの正義を信ずる心に 打たれたのです 302 00:20:31,802 --> 00:20:35,506 と言っても これくらいのことしか できませんが 303 00:20:35,506 --> 00:20:37,941 この浅井長政が盾となって 304 00:20:37,941 --> 00:20:40,277 独眼竜を削除してみせる 305 00:20:40,277 --> 00:20:44,782 しかる後に 朝倉を私に 説得させていただきたい 306 00:20:44,782 --> 00:20:48,352 分かりました そのように伝えましょう 307 00:20:48,352 --> 00:20:50,352 かたじけない 308 00:20:54,057 --> 00:21:00,564 あなたが正義を全うするための お役に立てて うれしく思いますよ 309 00:21:00,564 --> 00:21:02,964 浅井長政 310 00:21:18,615 --> 00:21:20,551 戦国の趨勢は 311 00:21:20,551 --> 00:21:23,551 今ここに 大きく動き出そうとしていた 312 00:21:28,425 --> 00:21:31,295 切り開こうとする者 313 00:21:31,295 --> 00:21:34,398 もてあそばれる者 314 00:21:34,398 --> 00:21:37,668 ただ 身を任せる者 315 00:21:37,668 --> 00:21:42,368 それぞれの運命が せめぎ合う刃と共に錯綜する 316 00:21:49,379 --> 00:21:53,584 理の兵たちよ 出陣の用意だ 317 00:21:53,584 --> 00:21:58,784 我ら浅井軍は 独眼竜 伊達政宗を迎え撃つ 318 00:23:31,214 --> 00:23:34,785 次回は いよいよ わしらの出番だ 319 00:23:34,785 --> 00:23:39,222 忠勝!攻撃形態! 320 00:23:39,222 --> 00:23:41,422 敵を殲滅せよ