1 00:00:01,016 --> 00:00:04,238 長篠において 徳川軍と戦端を開いた 2 00:00:04,263 --> 00:00:06,263 武田 上杉両軍 3 00:00:08,516 --> 00:00:11,235 その西方 設楽原を駆け抜けんとした 4 00:00:11,260 --> 00:00:13,183 伊達軍は 行く手を阻む 5 00:00:13,208 --> 00:00:15,388 近江の浅井軍と激突した 6 00:00:17,601 --> 00:00:19,120 あんた どこのどいつだ 7 00:00:19,145 --> 00:00:22,063 貴殿をここから先へ 行かせるわけにはゆかぬ 8 00:00:25,529 --> 00:00:27,843 家康の変節を知った 織田の争闘によって 9 00:00:27,843 --> 00:00:32,191 武田と上杉は 少なからぬ損耗を強いられた 10 00:00:38,806 --> 00:00:41,141 そして明智光秀率いる 11 00:00:41,141 --> 00:00:44,545 鉄砲隊によって 傷を負った伊達政宗は 12 00:00:44,545 --> 00:00:46,480 甲斐 武田屋敷での養生を 13 00:00:46,480 --> 00:00:48,480 余儀なくされたのである 14 00:02:45,648 --> 00:02:48,217 あの… 謙信様 15 00:02:48,217 --> 00:02:52,588 何です あっ いえ その… 16 00:02:52,588 --> 00:02:55,057 すぐに 甲斐を発たずとも 17 00:02:55,057 --> 00:02:57,893 長く越後を 空けるわけにはゆきません 18 00:02:57,893 --> 00:03:00,296 傷ついた者たちは 預け置いたゆえ 19 00:03:00,296 --> 00:03:04,967 そうではなく 武田信玄と少しも語らわず 20 00:03:04,967 --> 00:03:08,437 よろしいのですか あなた様はいつも 21 00:03:08,437 --> 00:03:11,040 甲斐の虎のことを あれほどまでに 22 00:03:11,040 --> 00:03:14,443 なのに 23 00:03:14,443 --> 00:03:17,980 今は… 今成すべきは 24 00:03:17,980 --> 00:03:21,850 失った者を弔い 越後の守りを固めながら 25 00:03:21,850 --> 00:03:26,255 来るべき織田との 背水の戦に備えること 26 00:03:26,255 --> 00:03:28,857 甲斐の虎と 憂いなくあいまみえ 27 00:03:28,857 --> 00:03:31,760 存分に語り合うのは 28 00:03:31,760 --> 00:03:34,430 第六天魔王の脅威より 29 00:03:34,430 --> 00:03:37,466 この天下が解き放たれて後 30 00:03:37,466 --> 00:03:39,466 はい 31 00:03:42,137 --> 00:03:46,008 謙信様 私の美しき剣 32 00:03:46,008 --> 00:03:49,511 長篠での働き 見事でした 33 00:03:49,511 --> 00:03:51,447 もったいないお言葉 34 00:03:51,447 --> 00:03:54,883 これからも私のそばで 舞い続けてほしい 35 00:03:54,883 --> 00:03:56,983 はああ! 36 00:04:15,270 --> 00:04:17,940 お前か 37 00:04:17,940 --> 00:04:19,875 よく生き延びたな 38 00:04:19,875 --> 00:04:22,711 あの乱戦の只中にいて無傷とは 39 00:04:22,711 --> 00:04:24,747 大したもんだ 40 00:04:24,747 --> 00:04:26,949 私を誰だと思っている 41 00:04:26,949 --> 00:04:29,418 えーっと 42 00:04:29,418 --> 00:04:32,755 暗殺の命令を受けて 忍び込んだ武家のお屋敷で 43 00:04:32,755 --> 00:04:34,823 殺さなきゃいけない相手に 惚れちまって こともあろうに 44 00:04:34,823 --> 00:04:38,627 そのまま居着いちまった 抜け忍だっけ 45 00:04:38,627 --> 00:04:41,163 で 何の用だ 46 00:04:41,163 --> 00:04:44,066 決まってるっしょ 越後へ帰る前に 47 00:04:44,066 --> 00:04:46,635 戦場で一働きした忍同士 48 00:04:46,635 --> 00:04:50,506 月夜の逢瀬としゃれこみに 49 00:04:50,506 --> 00:04:53,308 帰る ああっと!冗談だって 50 00:04:53,308 --> 00:04:55,978 付き合い長いんだからさ たまには乗ってくれても 51 00:04:55,978 --> 00:05:00,816 いいんじゃない? ちょいと忠告をしにきたんだよ 52 00:05:00,816 --> 00:05:02,885 忠告? ていうか 53 00:05:02,885 --> 00:05:05,654 うちのお館様からの伝言 54 00:05:05,654 --> 00:05:08,957 軍神のそばを離れるな とさ 55 00:05:08,957 --> 00:05:12,628 言われなくとも私は! 片時もってこと 56 00:05:12,628 --> 00:05:14,596 たとえ 物見を命じられても動かず 57 00:05:14,596 --> 00:05:17,132 そばにいろってさ どういうことだ 58 00:05:17,132 --> 00:05:19,968 謙信様に命じられれば 私は どこへなりと! 59 00:05:19,968 --> 00:05:23,605 だから うちの大将には真田の旦那 60 00:05:23,605 --> 00:05:27,109 奥州の独眼竜には 竜の右目がいるけど 61 00:05:27,109 --> 00:05:29,509 軍神には お前しかいないだろ 62 00:05:31,513 --> 00:05:34,416 織田に対して 戦う意志を示した以上 63 00:05:34,416 --> 00:05:37,186 こっちの出方を 待ってくれるとは限らないからな 64 00:05:37,186 --> 00:05:39,955 あのお方が たやすく打たれるはずがない 65 00:05:39,955 --> 00:05:43,492 たとえ真夜中に 背後から忍び寄る者があろうとも 66 00:05:43,492 --> 00:05:45,427 あのお方の前では 67 00:05:45,427 --> 00:05:48,230 お前みたいなやつばかりとは 限らないだろ 68 00:05:48,230 --> 00:05:51,633 なぜ私が甲斐の虎に 命令されねばならんのだ 69 00:05:51,633 --> 00:05:55,204 え?ああ いつ見極めたのか 70 00:05:55,204 --> 00:05:57,739 お館様 お前に 一目置いてるみたい 71 00:05:57,739 --> 00:06:00,976 これって すごいことだぜ ふんっ 72 00:06:00,976 --> 00:06:04,746 あっ 違うわ ええ? 73 00:06:04,746 --> 00:06:07,649 お前のこと 俺様のいいなずけだと思って 74 00:06:07,649 --> 00:06:11,086 安全な所に 置こうとしてるだけかも… 75 00:06:11,086 --> 00:06:13,021 しんない 76 00:06:13,021 --> 00:06:15,390 早く訂正しておけ! 77 00:06:15,390 --> 00:06:18,260 じゃあ 魔王の動向は 俺様と配下の忍で 78 00:06:18,260 --> 00:06:21,730 探って知らせるよ あ? 79 00:06:21,730 --> 00:06:24,766 何だ 西の国境の方だな 80 00:06:24,766 --> 00:06:28,066 お前はいい 自分の あるじを守りな 81 00:06:33,809 --> 00:06:36,645 織田が仕掛けてくるにしては 早すぎる 82 00:06:36,645 --> 00:06:38,645 斥候同士の小競り合いか? 83 00:06:59,968 --> 00:07:01,968 政宗様 84 00:07:11,914 --> 00:07:13,849 この小十郎 85 00:07:13,849 --> 00:07:18,053 お諌めすることも お守りすることも 相成らず 86 00:07:18,053 --> 00:07:21,356 その思いを 常に重んじることは 87 00:07:21,356 --> 00:07:24,393 はっ ていっ 88 00:07:24,393 --> 00:07:26,393 ふっ 89 00:07:29,565 --> 00:07:32,100 まだ若いあなた様を 90 00:07:32,100 --> 00:07:35,904 死にはやらせるだけなのかも 知りませぬ 91 00:07:35,904 --> 00:07:38,307 ふっ ていっ 92 00:07:38,307 --> 00:07:40,307 はあっ! 93 00:07:43,645 --> 00:07:46,315 片倉殿 今しがた 西の方から 94 00:07:46,315 --> 00:07:48,684 妙な物音が聞こえたようだが 95 00:07:48,684 --> 00:07:51,653 それなら配下の忍び隊が 確かめに向かっている 96 00:07:51,653 --> 00:07:53,653 頃合いにござる そうか 97 00:07:56,758 --> 00:08:00,362 心中 お察しいたす 98 00:08:00,362 --> 00:08:04,132 それがしとて もしも目の前でお館様を 99 00:08:04,132 --> 00:08:06,134 相手は無数の飛び道具 100 00:08:06,134 --> 00:08:08,971 伊達殿の負傷 片倉殿に 責めはないと 101 00:08:08,971 --> 00:08:11,873 存じまする むしろ 伊達殿は 102 00:08:11,873 --> 00:08:15,143 我らの代わりに 種子島を受けられたようなもの 103 00:08:15,143 --> 00:08:17,946 織田の鉄砲隊は 徳川を支援する手はずで 104 00:08:17,946 --> 00:08:19,982 あったとのことにござれば そんなものは 105 00:08:19,982 --> 00:08:22,451 敵の腹一つで どうとでも変わる 106 00:08:22,451 --> 00:08:25,387 戦場の常だ ただ… 107 00:08:25,387 --> 00:08:27,422 あの明智って野郎 108 00:08:27,422 --> 00:08:30,125 戦を遊んでいやがるように見えた 109 00:08:30,125 --> 00:08:34,830 宴とまいりましょう 110 00:08:34,830 --> 00:08:38,467 どのみち 周り全てを ぶっ潰すつもりだとしても 111 00:08:38,467 --> 00:08:41,970 織田にとって 今この時期に 見方の浅井をほふり 112 00:08:41,970 --> 00:08:45,307 徳川を欺くことが 得策だったとは思えねえ 113 00:08:45,307 --> 00:08:48,210 それは確かに 野郎 114 00:08:48,210 --> 00:08:52,614 魔王の子飼いでありながら その実 異端なのかもしれねえ 115 00:08:52,614 --> 00:08:56,485 明智… 光秀 116 00:08:56,485 --> 00:08:59,755 真田の旦那! 佐助 117 00:08:59,755 --> 00:09:02,658 その者は 文七! 118 00:09:02,658 --> 00:09:04,593 片倉… 様 119 00:09:04,593 --> 00:09:06,561 おい 何があった? 120 00:09:06,561 --> 00:09:12,234 片倉様 良直たちが… 121 00:09:12,234 --> 00:09:15,103 物見を代わっていただけると 申されましても 122 00:09:15,103 --> 00:09:17,439 なに 厄介になってる礼だよ 123 00:09:17,439 --> 00:09:21,610 遠慮すんなって 僕ら 何かの役に立ちたいんす 124 00:09:21,610 --> 00:09:24,813 差し入れも持って来たんだぜ 125 00:09:24,813 --> 00:09:27,115 奥州の米で握ったむすびだ 126 00:09:27,115 --> 00:09:30,686 し… しかし 我々も これが務めでござる故 127 00:09:30,686 --> 00:09:32,688 ああ? いいから代われや 128 00:09:32,688 --> 00:09:35,388 泣かすぞ こらあ! わああ! 129 00:09:40,095 --> 00:09:42,064 今の何すかね 130 00:09:42,064 --> 00:09:44,933 山犬の遠吠えじゃねえか? 131 00:09:44,933 --> 00:09:47,133 はあああああ! 132 00:09:50,639 --> 00:09:52,639 あ? 133 00:09:54,810 --> 00:09:56,745 おお! 134 00:09:56,745 --> 00:10:00,515 おお? 135 00:10:00,515 --> 00:10:02,451 俺様が駆け付けた時には 136 00:10:02,451 --> 00:10:04,986 この兄さん一人が倒れてた 137 00:10:04,986 --> 00:10:06,922 他の者たちは? 138 00:10:06,922 --> 00:10:10,122 連れ去られたらしい こいつが その場に 139 00:10:16,331 --> 00:10:18,834 片倉殿! 140 00:10:18,834 --> 00:10:21,136 さらった者たちと引き換えに 141 00:10:21,136 --> 00:10:23,071 武田の楯無鎧 142 00:10:23,071 --> 00:10:26,007 伊達の竜の刀を そろえて差し出せと 143 00:10:26,007 --> 00:10:29,811 申しております しかも刻限は明朝 144 00:10:29,811 --> 00:10:32,547 松永弾正久秀 145 00:10:32,547 --> 00:10:34,549 松永っていやあ 146 00:10:34,549 --> 00:10:37,352 戦国の梟雄といわれながら 147 00:10:37,352 --> 00:10:39,621 天下取りに名乗りを上げず 148 00:10:39,621 --> 00:10:41,890 今は 庵にこもって 骨董品集めに 149 00:10:41,890 --> 00:10:44,793 精を出してるっていう 150 00:10:44,793 --> 00:10:48,163 真田 楯無鎧とは何だ 151 00:10:48,163 --> 00:10:51,767 武田の家宝にござる 大事を成さんと致す時 152 00:10:51,767 --> 00:10:53,702 お館様は その鎧と 153 00:10:53,702 --> 00:10:55,937 御旗の前に重臣たちを集め 154 00:10:55,937 --> 00:10:57,873 武田の総意を決される 155 00:10:57,873 --> 00:11:01,576 そこで立てられた誓いは 決して覆ることはない 156 00:11:01,576 --> 00:11:04,012 あの鎧は 我らの揺るぎなき意志を 157 00:11:04,012 --> 00:11:08,350 支えるよすが 文字どおりの宝にござる 158 00:11:08,350 --> 00:11:11,186 いかなる武具をもってしても 貫くことは出来ぬ 159 00:11:11,186 --> 00:11:14,623 鎧といわれておる故 転じて 深手を負った者の 160 00:11:14,623 --> 00:11:17,526 治癒を願う時 鎧の間に 161 00:11:17,526 --> 00:11:19,594 床をのべることがあり申す 162 00:11:19,594 --> 00:11:22,364 故に 此度は伊達殿を 163 00:11:22,364 --> 00:11:26,234 あれがそうか 松永久秀… 164 00:11:26,234 --> 00:11:28,670 伊達の刀と武田の鎧を 165 00:11:28,670 --> 00:11:31,540 庵の床の間にでも 飾ろうって腹か 166 00:11:31,540 --> 00:11:34,209 それがし お館様に知らせてまいる 167 00:11:34,209 --> 00:11:37,546 その必要はねえ なんと? 168 00:11:37,546 --> 00:11:40,015 こいつは うちの不始末だ これ以上 武田に 169 00:11:40,015 --> 00:11:42,484 迷惑を掛けるわけにはいかねえ 170 00:11:42,484 --> 00:11:44,419 甲斐の虎に知らせたところで 171 00:11:44,419 --> 00:11:47,322 どのみち 家宝の鎧を 持ち出すわけにもいくまい 172 00:11:47,322 --> 00:11:49,691 か 片倉様 173 00:11:49,691 --> 00:11:51,993 政宗様の耳にも入れるんじゃねえ 174 00:11:51,993 --> 00:11:54,529 あいつらは長篠で討ち死にした 175 00:11:54,529 --> 00:11:57,265 そう思うんだ いいな? そんな… 176 00:11:57,265 --> 00:11:59,201 片倉殿! 旦那! 177 00:11:59,201 --> 00:12:02,103 正しい判断だ なめたまねされて 178 00:12:02,103 --> 00:12:04,673 スルーしようってのか小十郎 179 00:12:04,673 --> 00:12:07,175 筆頭! 伊達殿! 180 00:12:07,175 --> 00:12:10,679 真田幸村 俺の馬はどこだ 181 00:12:10,679 --> 00:12:12,614 政宗様! 182 00:12:12,614 --> 00:12:14,616 Not to worry 183 00:12:14,616 --> 00:12:18,887 人質に取られた連中を 取り戻せばいいだけの話だろ 184 00:12:18,887 --> 00:12:22,858 俺が行って助け出す その松永って野郎はどこにいる 185 00:12:22,858 --> 00:12:25,227 なりませぬ 186 00:12:25,227 --> 00:12:28,697 伊達軍は誰一人欠けちゃならねえ 187 00:12:28,697 --> 00:12:30,632 You see? 188 00:12:30,632 --> 00:12:32,632 行かせるわけには まいりませぬ 189 00:12:41,243 --> 00:12:43,178 か 片倉様 190 00:12:43,178 --> 00:12:46,548 小十郎 俺に刀を向ける気か 191 00:12:46,548 --> 00:12:49,584 家臣は大事 しかしながら 一番の大事は 192 00:12:49,584 --> 00:12:52,354 政宗様の御身 193 00:12:52,354 --> 00:12:56,054 だったら ついて来い いつものように俺の背中を守れ 194 00:13:00,929 --> 00:13:03,765 片倉殿! 何も恐れず 195 00:13:03,765 --> 00:13:07,465 いついかなる時も ただ前だけを見て進んでいただく 196 00:13:09,571 --> 00:13:13,174 そして その背中は この小十郎がお守りする 197 00:13:13,174 --> 00:13:15,577 そう誓っておりましたが 198 00:13:15,577 --> 00:13:19,314 今 手負いのあなた様を 出陣させることだけは 199 00:13:19,314 --> 00:13:22,550 この命に代えても! 200 00:13:22,550 --> 00:13:25,754 仕方ねえなあ 201 00:13:25,754 --> 00:13:28,754 遠慮はしねえぜ 小十郎! 202 00:13:31,526 --> 00:13:33,526 はあああ! 203 00:13:56,718 --> 00:14:00,488 片倉殿 伊達殿の右側ばかりを 204 00:14:00,488 --> 00:14:02,991 いちいち正しいね あの旦那 205 00:14:02,991 --> 00:14:04,991 気に入ったよ 206 00:14:08,496 --> 00:14:11,166 はあっ! 207 00:14:11,166 --> 00:14:13,166 ぐっ! 208 00:14:16,671 --> 00:14:18,971 小十郎… てめえ… 209 00:14:35,056 --> 00:14:40,195 ひっ 筆頭! 210 00:14:40,195 --> 00:14:42,897 筆頭 筆頭! 211 00:14:42,897 --> 00:14:45,367 片倉様 卑怯です 212 00:14:45,367 --> 00:14:47,635 けがなさってる筆頭を 213 00:14:47,635 --> 00:14:49,635 何で 何で… 214 00:15:07,889 --> 00:15:10,625 承知致しました 政宗様 215 00:15:10,625 --> 00:15:15,964 あの者たちは この小十郎が必ず取り戻します 216 00:15:15,964 --> 00:15:18,533 片倉殿 217 00:15:18,533 --> 00:15:20,633 しばし拝借致します 218 00:15:27,142 --> 00:15:29,942 結局 自分で行っちゃうわけね 219 00:15:42,157 --> 00:15:44,757 待ってろ 松永久秀 220 00:16:06,347 --> 00:16:08,347 また一つ 221 00:16:11,853 --> 00:16:14,489 放っておけば世は朽ちる 222 00:16:14,489 --> 00:16:17,859 もがりの宮に置かれた屍のごとく 223 00:16:17,859 --> 00:16:22,297 火はいつか消え 燃え尽きた木々は戻らない 224 00:16:22,297 --> 00:16:25,297 世のつくりとは不可解なもの 225 00:16:34,876 --> 00:16:37,676 人と物がいつ壊れるか 226 00:16:41,649 --> 00:16:44,949 思うほどに 愛でよう気にもなるものだ 227 00:16:48,823 --> 00:16:51,793 事の子細は あい分かった 228 00:16:51,793 --> 00:16:53,795 して 幸村よ はっ! 229 00:16:53,795 --> 00:16:56,598 わしに願い出たいこととは何じゃ 230 00:16:56,598 --> 00:16:58,900 はっ お館様 231 00:16:58,900 --> 00:17:02,770 それがし うっ うう… 232 00:17:02,770 --> 00:17:05,106 それがし… 233 00:17:05,106 --> 00:17:07,706 旦那 旦那 言うだけ言ってみなって 234 00:17:10,512 --> 00:17:12,447 では わしから問おう 235 00:17:12,447 --> 00:17:16,351 なにゆえ 竜の右目を一人で行かせた 236 00:17:16,351 --> 00:17:19,787 はっ 松永久秀なる者が 237 00:17:19,787 --> 00:17:23,057 伊達殿の刀と合わせて 欲する楯無鎧は 238 00:17:23,057 --> 00:17:25,960 我が武田に伝わる門外不出の家宝 239 00:17:25,960 --> 00:17:28,696 これを人質をとって 奪おうなどと致す 240 00:17:28,696 --> 00:17:33,001 卑劣な やからの前に 差し出すことは断じて出来ぬと 241 00:17:33,001 --> 00:17:35,503 また 片倉小十郎殿は 242 00:17:35,503 --> 00:17:37,438 これ以上 武田に 借りをつくりたくないと 243 00:17:37,438 --> 00:17:42,277 申されており その思い尊重致したく 244 00:17:42,277 --> 00:17:45,046 さらには天下のすう勢危うき今 245 00:17:45,046 --> 00:17:48,683 いつ魔王の手の者が この甲斐に潜入し 246 00:17:48,683 --> 00:17:52,053 お館様のお命を 狙わぬとも限りませぬ 247 00:17:52,053 --> 00:17:55,490 ゆえにそれがしが 今甲斐を離れることは 248 00:17:55,490 --> 00:17:57,490 ああ… 249 00:18:04,566 --> 00:18:09,404 この 大馬鹿者があああ! 250 00:18:09,404 --> 00:18:12,904 うわあああ! 251 00:18:15,276 --> 00:18:17,276 ぶわあ! 252 00:18:21,015 --> 00:18:24,786 幸村よ 若い貴様がなぜ言わぬ 253 00:18:24,786 --> 00:18:27,789 楯無鎧を差し出せと 254 00:18:27,789 --> 00:18:30,191 いや 言わずともよい 255 00:18:30,191 --> 00:18:33,628 なぜ わしに黙ってでも 楯無鎧を携え 256 00:18:33,628 --> 00:18:36,831 竜の右目とともに 出陣せなんだのじゃ 257 00:18:36,831 --> 00:18:40,368 お館様 松永の要求は独眼竜の 258 00:18:40,368 --> 00:18:42,637 刀のみにあらず 259 00:18:42,637 --> 00:18:46,341 我らが楯無鎧と 双方相そろわねば 260 00:18:46,341 --> 00:18:50,011 戦国の梟雄の 二つ名を持つかの者が 261 00:18:50,011 --> 00:18:52,311 取り合おうはずなきことは必定 262 00:18:54,782 --> 00:18:57,819 伊達筆頭 やがては天下を懸けて 263 00:18:57,819 --> 00:19:00,154 戦う相手やもしれぬ 264 00:19:00,154 --> 00:19:03,825 じゃが 今はこの武田に 身を寄せる客人の身 265 00:19:03,825 --> 00:19:06,327 人を預かるとは ただ寝食を 266 00:19:06,327 --> 00:19:09,731 供することのみにあらず 267 00:19:09,731 --> 00:19:12,066 お お館様! 268 00:19:12,066 --> 00:19:14,636 此度のことを 伊達殿 269 00:19:14,636 --> 00:19:17,472 片倉殿の心中を思えば さしずめ我らが 270 00:19:17,472 --> 00:19:20,174 この佐助を人質にとられたも同じ 271 00:19:20,174 --> 00:19:22,577 断じて許すこと 出来ませぬ 272 00:19:22,577 --> 00:19:25,947 俺様 そんなヘマしないけどね 273 00:19:25,947 --> 00:19:28,449 うむ さらに実を申せば 274 00:19:28,449 --> 00:19:31,949 それがし 先だっての 片倉殿の姿にお館様を 275 00:19:34,122 --> 00:19:36,057 お館様がこの幸村に 276 00:19:36,057 --> 00:19:38,426 注いでくださる熱き心 277 00:19:38,426 --> 00:19:40,762 それと同じものを片倉殿の中に 278 00:19:40,762 --> 00:19:43,131 見た気が致しました! 279 00:19:43,131 --> 00:19:45,199 ならば なおのこと 楯無鎧 280 00:19:45,199 --> 00:19:47,835 持って行くがよい! お館様! 281 00:19:47,835 --> 00:19:49,804 伊達の人質を取り戻し 282 00:19:49,804 --> 00:19:52,573 しかる後 鎧も必ず 持ち帰るのじゃ! 283 00:19:52,573 --> 00:19:55,243 はっ 心得ましてございます 284 00:19:55,243 --> 00:19:57,312 ぬかるでないぞ 幸村! 285 00:19:57,312 --> 00:19:59,914 お館様あ! 幸村あ! 286 00:19:59,914 --> 00:20:02,717 お館様あ! ゆうきむらあ! 287 00:20:02,717 --> 00:20:05,186 うお館様あ! ゆきむらあ! 288 00:20:05,186 --> 00:20:07,186 さて と 289 00:20:33,748 --> 00:20:35,717 来たか 290 00:20:35,717 --> 00:20:37,919 ああ 291 00:20:37,919 --> 00:20:39,919 仕方ない 292 00:20:43,658 --> 00:20:46,094 一人減ったら一人出す 293 00:20:46,094 --> 00:20:48,162 二人減ったら二人出す 294 00:20:48,162 --> 00:20:50,562 三人減ったら それで終わりだ 295 00:20:56,838 --> 00:21:01,442 人呼んで 松永軍の死神部隊 296 00:21:01,442 --> 00:21:03,442 三好三人衆! 297 00:21:06,748 --> 00:21:09,650 片倉殿!この幸村 加勢致す! 298 00:21:09,650 --> 00:21:11,650 片倉殿! 299 00:21:26,067 --> 00:21:28,503 身代の品を差し出せ 300 00:21:28,503 --> 00:21:30,872 人質はおって送り届ける 301 00:21:30,872 --> 00:21:34,609 生死の限りは運次第 302 00:21:34,609 --> 00:21:37,009 寝言を吐きたきゃ眠らせてやる 303 00:21:40,348 --> 00:21:42,348 来な! 304 00:21:48,623 --> 00:21:50,623 待っていてくだされ 片倉殿 305 00:21:54,429 --> 00:21:57,965 真田幸村 いざ全力で 306 00:21:57,965 --> 00:21:59,965 参る! 307 00:23:31,592 --> 00:23:34,028 いいか てめえら そこで眠たそうに 308 00:23:34,028 --> 00:23:37,064 目こすってんじゃねえ! 松永久秀の野郎に 309 00:23:37,064 --> 00:23:40,801 吹き飛ばされたくなかったら 次回も はぐれねえように 310 00:23:40,801 --> 00:23:43,001 しっかり この俺に ついて来るんだな!