1 00:00:01,375 --> 00:00:03,677 長篠 設楽原での戦いの後 2 00:00:03,677 --> 00:00:05,646 手負いの政宗と共に 甲斐 武田に 3 00:00:05,646 --> 00:00:09,950 身を寄せていた伊達軍を 思わぬ災厄が襲った 4 00:00:09,950 --> 00:00:12,887 戦国の梟雄 松永弾正久秀が 5 00:00:12,887 --> 00:00:15,489 伊達の若き家臣たちを人質に 6 00:00:15,489 --> 00:00:18,159 政宗の六爪ことの六の刀と 7 00:00:18,159 --> 00:00:20,127 武田の家宝 楯無鎧を 8 00:00:20,127 --> 00:00:23,731 差し出すことを 要求してきたのである 9 00:00:23,731 --> 00:00:26,133 松永の待ち受ける大仏殿跡へと 10 00:00:26,133 --> 00:00:28,936 単身 向かう片倉小十郎 11 00:00:28,936 --> 00:00:30,971 そしてそれを 義憤に燃える 12 00:00:30,971 --> 00:00:32,971 真田幸村が追っていた 13 00:00:36,811 --> 00:00:39,346 身の代の品を差し出せ 14 00:00:39,346 --> 00:00:41,348 人質は追って送り届ける 15 00:00:41,348 --> 00:00:43,748 寝言を吐きたきゃ眠らせてやる 16 00:00:52,993 --> 00:00:56,464 来な 17 00:00:56,464 --> 00:00:59,366 うああ! 18 00:00:59,366 --> 00:01:01,302 うあ! おう! 19 00:01:01,302 --> 00:01:03,302 ふんっ 20 00:01:07,074 --> 00:01:09,074 いやあ! 21 00:01:15,850 --> 00:01:19,120 連携させなければ どうということはねえ 22 00:01:19,120 --> 00:01:21,120 あっ うう… 23 00:01:26,694 --> 00:01:29,597 死神部隊は手段を選ばない 24 00:01:29,597 --> 00:01:33,567 素早く そして静音に終わらせる 25 00:01:33,567 --> 00:01:37,171 こいつは… 幻惑香炉 26 00:01:37,171 --> 00:01:39,507 な… うう… 27 00:01:39,507 --> 00:01:41,442 心配は無用だ 28 00:01:41,442 --> 00:01:44,345 貴様の軍とて 我らと同じ 29 00:01:44,345 --> 00:01:46,445 減った分だけ足せばいい 30 00:01:52,486 --> 00:01:54,486 そうはいかねえ 31 00:03:26,313 --> 00:03:28,916 ふふふふ… 32 00:03:28,916 --> 00:03:32,186 いやはや 面白くなってきた 33 00:03:32,186 --> 00:03:35,089 奥州の独眼竜が手傷を負い 34 00:03:35,089 --> 00:03:37,925 甲斐に身を寄せていると聞いて 35 00:03:37,925 --> 00:03:41,228 かねてより欲していた宝 36 00:03:41,228 --> 00:03:45,099 伊達の六の爪 そして武田の楯無鎧を 37 00:03:45,099 --> 00:03:48,836 併せて手に入れる 好機と踏んだのだが 38 00:03:48,836 --> 00:03:52,039 よもや 卿らが伊達の家臣だとは 39 00:03:52,039 --> 00:03:55,909 言われてみれば そのなりで分かろうものではある 40 00:03:55,909 --> 00:03:58,812 なめやがって 奥州に けんか売って 41 00:03:58,812 --> 00:04:00,812 ただで済むと思うなよ 42 00:04:03,651 --> 00:04:07,454 腹減ったな ふふ… 43 00:04:07,454 --> 00:04:10,090 長篠の戦いで傷ついた者たちを 44 00:04:10,090 --> 00:04:12,026 甲斐の虎は敵味方を問わず 45 00:04:12,026 --> 00:04:14,928 預かっていると聞くが 46 00:04:14,928 --> 00:04:18,699 程なくそれも 偽善であると分かる 47 00:04:18,699 --> 00:04:22,036 明日は敵となるやもしれぬ他国の 48 00:04:22,036 --> 00:04:24,905 それも卿らのごとき雑兵を 49 00:04:24,905 --> 00:04:27,741 家宝の鎧と引き換えに 助けようなど 50 00:04:27,741 --> 00:04:30,544 一国の当主がするはずもない 51 00:04:30,544 --> 00:04:32,880 やるんなら やりやがれ 俺たちゃ 52 00:04:32,880 --> 00:04:35,849 いつでも腹は くくってるぜ 53 00:04:35,849 --> 00:04:40,187 だが 竜の右目 片倉小十郎が 54 00:04:40,187 --> 00:04:43,590 手負いの独眼竜に代わって 駆け付けたようだ 55 00:04:43,590 --> 00:04:46,627 ああ… 片倉様が… 56 00:04:46,627 --> 00:04:49,496 だから 面白くなったと言った 57 00:04:49,496 --> 00:04:52,032 ああ? 伊達の軍師にして 58 00:04:52,032 --> 00:04:54,668 最大の腹心を捕虜とすれば 59 00:04:54,668 --> 00:04:57,271 卿らについては 黙殺したのであろう武田も 60 00:04:57,271 --> 00:05:00,708 さすがに対応を 迫られることになる 61 00:05:00,708 --> 00:05:03,610 伊達一党を にわか同盟の名の下に 62 00:05:03,610 --> 00:05:06,580 抱え込んでしまった以上はな 63 00:05:06,580 --> 00:05:09,416 片倉様が そんな下手 打つかよ 64 00:05:09,416 --> 00:05:11,885 それに奥州は どことも同盟なんか 65 00:05:11,885 --> 00:05:15,789 結んじゃいねえぜ 今の状況は それに等しい 66 00:05:15,789 --> 00:05:18,659 それとも 仲良しごっこをしているのは 67 00:05:18,659 --> 00:05:21,895 武田兵の代わりに 国境の物見をしていた 68 00:05:21,895 --> 00:05:25,432 卿らだけ ということかね 69 00:05:25,432 --> 00:05:27,835 ありゃあ 一宿一飯の恩を 70 00:05:27,835 --> 00:05:30,738 武田のご飯 うまかったな 71 00:05:30,738 --> 00:05:33,140 独眼竜の刀のみならず 72 00:05:33,140 --> 00:05:35,709 楯無鎧を差し出すか否かで 73 00:05:35,709 --> 00:05:38,212 両者は紛糾するだろう 74 00:05:38,212 --> 00:05:42,082 よそ者の命と引き換えに 家宝を差し出す武将など 75 00:05:42,082 --> 00:05:44,518 存在しない 76 00:05:44,518 --> 00:05:47,121 第六天魔王 77 00:05:47,121 --> 00:05:49,656 生ける黒まがつたる織田信長が 78 00:05:49,656 --> 00:05:52,025 あまねく その武を敷く前に 79 00:05:52,025 --> 00:05:56,363 奪い合っていたはずの天下を 結託して守ろうなどと 80 00:05:56,363 --> 00:05:58,599 ざれ事にすぎぬ 81 00:05:58,599 --> 00:06:02,469 その場しのぎに 胸襟を開いたことが あだとなり 82 00:06:02,469 --> 00:06:05,439 武田と伊達が内紛へと至ることも 83 00:06:05,439 --> 00:06:07,441 また あり得る 84 00:06:07,441 --> 00:06:10,911 嘆くことはない 彼らに自らの愚かしさを 85 00:06:10,911 --> 00:06:13,680 知らしめる役割を 担えただけでも 86 00:06:13,680 --> 00:06:15,682 卿らが この世に生を受けた 87 00:06:15,682 --> 00:06:18,252 価値はあった 88 00:06:18,252 --> 00:06:20,254 大丈夫だ 89 00:06:20,254 --> 00:06:22,754 死ぬ時は 一瞬で済む 90 00:06:28,896 --> 00:06:32,599 馬使いの荒さも 半端じゃないねえ 91 00:06:32,599 --> 00:06:35,569 あっ 旦那 長旅 ご苦労 92 00:06:35,569 --> 00:06:38,071 ゆっくり休んでいてくれ 93 00:06:38,071 --> 00:06:40,107 楯無鎧は無事かい? 94 00:06:40,107 --> 00:06:43,577 心配は無用 95 00:06:43,577 --> 00:06:48,348 片倉殿 無事でいてくだされ 96 00:06:48,348 --> 00:06:50,284 ふん! うう! 97 00:06:50,284 --> 00:06:53,287 おう! 98 00:06:53,287 --> 00:06:56,757 うう… 逃げ惑え それが生きるすべ 99 00:06:56,757 --> 00:06:59,359 泣きわめけ それが生きる花 100 00:06:59,359 --> 00:07:03,130 無力を悟れ そしておさらばだ 101 00:07:03,130 --> 00:07:05,165 うう… うりゃあ! 102 00:07:05,165 --> 00:07:07,165 ういや! 103 00:07:10,871 --> 00:07:12,971 うっ うう! 104 00:07:16,677 --> 00:07:20,881 ぐっ うわ! 105 00:07:20,881 --> 00:07:23,481 うおお! どあっ 106 00:07:26,653 --> 00:07:28,589 うああ… 107 00:07:28,589 --> 00:07:31,959 うっ うう… 108 00:07:31,959 --> 00:07:34,561 あっけねえな 我慢すりゃあ 109 00:07:34,561 --> 00:07:37,464 そのうち慣れてくるってのに 110 00:07:37,464 --> 00:07:41,768 貴様 なぜ倒れぬ 止めたかったら死ぬ気で来い 111 00:07:41,768 --> 00:07:44,104 予定が狂う 112 00:07:44,104 --> 00:07:47,541 だが これでもう終わりとしよう 113 00:07:47,541 --> 00:07:51,712 はああ!取らせてもらう 114 00:07:51,712 --> 00:07:54,012 うおああ! 115 00:08:07,261 --> 00:08:11,765 これは 三好の三人衆か 116 00:08:11,765 --> 00:08:13,700 竜の右目に こ息な手は 117 00:08:13,700 --> 00:08:15,969 通じなかったってところだな 118 00:08:15,969 --> 00:08:18,872 身の代の品を携え やってきた者を 119 00:08:18,872 --> 00:08:20,807 討たんと致すとは 120 00:08:20,807 --> 00:08:23,710 少なからず毒を吸わされてる 121 00:08:23,710 --> 00:08:26,213 松永と事に及んだら不利だ 122 00:08:26,213 --> 00:08:28,213 急ごう 旦那 うむ 123 00:08:34,521 --> 00:08:39,893 うう… はあ 124 00:08:39,893 --> 00:08:42,793 ちょいと吸いすぎたか 125 00:08:46,767 --> 00:08:48,969 松永久秀 126 00:08:48,969 --> 00:08:53,307 ご機嫌よう 卿を待っていたよ 127 00:08:53,307 --> 00:08:57,477 しかばねとして 運ばれてくるかと思ったが 128 00:08:57,477 --> 00:09:00,113 侮ってはならないようだ 129 00:09:00,113 --> 00:09:02,049 この片倉小十郎 130 00:09:02,049 --> 00:09:05,819 だてに竜の右目と 呼ばれてはいねえ 131 00:09:05,819 --> 00:09:08,722 ふっ… 片倉様 132 00:09:08,722 --> 00:09:11,725 すいやせん 下手 打っちまって 133 00:09:11,725 --> 00:09:13,927 片倉様 駄目っす 134 00:09:13,927 --> 00:09:16,863 俺たち助かりてえけど 筆頭の刀だけは 135 00:09:16,863 --> 00:09:20,334 すぐに片を付ける もう少し そこで待ってろ 136 00:09:20,334 --> 00:09:22,369 これは意外 137 00:09:22,369 --> 00:09:26,006 本当に六の爪を携えてきたのか 138 00:09:26,006 --> 00:09:28,742 欲しがりやがったのは てめえだろうが 139 00:09:28,742 --> 00:09:31,411 独眼竜も奇特な男だ 140 00:09:31,411 --> 00:09:33,447 たかが雑兵3人ごときに 141 00:09:33,447 --> 00:09:35,983 たやすく宝刀を差し出そうとは 142 00:09:35,983 --> 00:09:38,819 そこらの軍と 一緒にするんじゃねえ 143 00:09:38,819 --> 00:09:41,555 伊達には雑兵なんざ 一人もいねえんだよ 144 00:09:41,555 --> 00:09:44,391 ああ! 145 00:09:44,391 --> 00:09:47,694 だからこそ 覚悟は出来てるものとして 146 00:09:47,694 --> 00:09:51,098 時には見捨てもする そうか 147 00:09:51,098 --> 00:09:54,067 では なぜ天下の すう勢危うき 今 148 00:09:54,067 --> 00:09:56,269 このような さ末にとらわれ 149 00:09:56,269 --> 00:09:59,172 のこのこと やってきたのかね 150 00:09:59,172 --> 00:10:01,141 今こそ末端の一兵卒など 151 00:10:01,141 --> 00:10:04,011 見捨てる時だと理解するが 152 00:10:04,011 --> 00:10:08,281 知れたこと ここは そいつらの死に場所じゃねえ 153 00:10:08,281 --> 00:10:11,685 この戦国の世に徒党を組み 打って出た以上 最後まで 154 00:10:11,685 --> 00:10:16,156 誰一人 欠けずにいられるとは 思っちゃいねえ ただ 155 00:10:16,156 --> 00:10:18,625 一人たりとも 無駄死にはさせねえ! 156 00:10:18,625 --> 00:10:20,560 それが伊達の流儀 157 00:10:20,560 --> 00:10:22,896 そして政宗様のご意志 158 00:10:22,896 --> 00:10:25,899 片倉様 筆頭 159 00:10:25,899 --> 00:10:27,899 ふん! 160 00:10:30,637 --> 00:10:33,407 そいつは一度くれてやる 片倉様 161 00:10:33,407 --> 00:10:37,077 いけねえっす 伊達の魂を そんな野郎に 162 00:10:37,077 --> 00:10:39,980 その上で俺と勝負しろ 163 00:10:39,980 --> 00:10:44,151 俺が勝ったら人質と刀 改めて両方 返してもらう 164 00:10:44,151 --> 00:10:46,486 てめえも武士なら ふん 165 00:10:46,486 --> 00:10:49,856 ううっ はははは… 166 00:10:49,856 --> 00:10:51,858 座興にはなろう 167 00:10:51,858 --> 00:10:54,628 しかし 足りんなあ 168 00:10:54,628 --> 00:10:57,831 残念だが 2つの宝が そろわぬ以上 169 00:10:57,831 --> 00:11:00,701 いかなる交渉にも応じかねる 170 00:11:00,701 --> 00:11:02,769 伊達が差し出せるのは それだけだ 171 00:11:02,769 --> 00:11:06,206 武田の鎧が欲しけりゃ 甲斐の虎に掛け合うこった 172 00:11:06,206 --> 00:11:08,742 ふっ やはり武田も卿らを 173 00:11:08,742 --> 00:11:11,311 一時的に受け入れたところで 174 00:11:11,311 --> 00:11:14,711 家宝を差し出すまでのことは しないということだ 175 00:11:18,051 --> 00:11:20,451 ふふ… 待った 待った 待った! 176 00:11:22,923 --> 00:11:25,726 ふう 177 00:11:25,726 --> 00:11:28,528 武田が家宝ならば ここにあり申す 178 00:11:28,528 --> 00:11:30,764 真田 179 00:11:30,764 --> 00:11:33,400 それがしは真田源次郎幸村 180 00:11:33,400 --> 00:11:37,270 親方様の名代として はせ参じた 181 00:11:37,270 --> 00:11:39,606 これぞ 我が甲斐武田に伝わる 182 00:11:39,606 --> 00:11:42,409 楯無鎧 まごうことなき本物 183 00:11:42,409 --> 00:11:46,246 しかと改められよ 松永久秀殿 184 00:11:46,246 --> 00:11:48,246 ほう 185 00:11:54,921 --> 00:11:57,424 よもや これほどたやすく 186 00:11:57,424 --> 00:12:00,761 2つの宝が そろうとは 187 00:12:00,761 --> 00:12:02,761 ああ… 188 00:12:07,067 --> 00:12:11,367 頂いたからには 以上で終わりだ 189 00:12:15,776 --> 00:12:19,246 片倉様! どわっ 190 00:12:19,246 --> 00:12:21,515 佐助 191 00:12:21,515 --> 00:12:23,450 あっ 192 00:12:23,450 --> 00:12:25,450 どわあ! 193 00:12:36,496 --> 00:12:38,431 ふっ ふふふふ… 194 00:12:38,431 --> 00:12:40,531 はははは… 195 00:12:48,708 --> 00:12:50,708 うあっ 196 00:12:56,449 --> 00:12:58,749 ぐっ… あいつ 197 00:13:02,689 --> 00:13:05,592 手ひどくやられたのう 198 00:13:05,592 --> 00:13:08,295 竜の右目に 右を取られたとあっては 199 00:13:08,295 --> 00:13:11,164 独眼竜にとって これ以上 200 00:13:11,164 --> 00:13:13,900 手ごわい敵もあるまいて 201 00:13:13,900 --> 00:13:16,303 笑い事じゃねえぜ 202 00:13:16,303 --> 00:13:22,042 じゃが 重層へ直撃は わずかに避けておった 203 00:13:22,042 --> 00:13:24,542 まれなる腹心を得たものよ 204 00:13:28,215 --> 00:13:32,586 それより 真田幸村を行かせたのか 205 00:13:32,586 --> 00:13:35,455 ここにあった鎧は 武田の… 206 00:13:35,455 --> 00:13:38,859 今のあれには必要なこと 207 00:13:38,859 --> 00:13:42,596 もとより 小事を おろそかとする者に 208 00:13:42,596 --> 00:13:44,696 大事など成せぬでのう 209 00:13:46,766 --> 00:13:49,536 やがて この戦国に終わりを告げ 210 00:13:49,536 --> 00:13:53,740 次の世を担うは 貴様たち若い者じゃ 211 00:13:53,740 --> 00:13:56,042 ふっ うん? 212 00:13:56,042 --> 00:13:57,978 そう言いながら いつまでも 213 00:13:57,978 --> 00:14:01,748 世にはばかりそうな タイプだよな あんた 214 00:14:01,748 --> 00:14:04,651 ふっ 分かっておるのう 215 00:14:04,651 --> 00:14:08,121 はははは… 216 00:14:08,121 --> 00:14:11,992 松永久秀は これまで織田が相対した中で 217 00:14:11,992 --> 00:14:15,595 ただ一人 その命を取らなんだ武将 218 00:14:15,595 --> 00:14:18,231 きゃつを魔王が支配下に置き 219 00:14:18,231 --> 00:14:20,166 我らへの陽動を仕掛けさせたと 220 00:14:20,166 --> 00:14:22,936 見ることも出来ようが 221 00:14:22,936 --> 00:14:27,107 恐らく それはなかろう なぜ 分かる? 222 00:14:27,107 --> 00:14:29,743 従うとは思わぬ故じゃ 223 00:14:29,743 --> 00:14:32,379 だったら魔王は なぜ生かした 224 00:14:32,379 --> 00:14:36,783 分からぬが そうよのう 225 00:14:36,783 --> 00:14:38,852 珍しきホトトギスを 226 00:14:38,852 --> 00:14:42,322 籠に 飼うてみとうなったの やもしれぬ 227 00:14:42,322 --> 00:14:44,391 うん? 228 00:14:44,391 --> 00:14:47,060 今は休め 独眼竜よ 229 00:14:47,060 --> 00:14:49,260 我らには貴様が必要じゃ 230 00:14:52,565 --> 00:14:56,436 武田のおっさん 231 00:14:56,436 --> 00:14:59,739 この礼は戦場で返す 232 00:14:59,739 --> 00:15:04,577 魔王を倒した後 上洛を懸けて相戦おうぞ 233 00:15:04,577 --> 00:15:08,014 あやつも それを望んでおる 234 00:15:08,014 --> 00:15:10,014 All right 235 00:15:14,721 --> 00:15:17,357 一つ 二つ 236 00:15:17,357 --> 00:15:19,893 人も物も 生まれて壊れることの 237 00:15:19,893 --> 00:15:22,529 繰り返しだ 238 00:15:22,529 --> 00:15:25,098 いつか壊れるものならば 239 00:15:25,098 --> 00:15:27,367 欲しがる心にあらがうことなく 240 00:15:27,367 --> 00:15:31,037 奪い めで そして 241 00:15:31,037 --> 00:15:33,437 好きなように壊せばいい 242 00:15:35,942 --> 00:15:39,579 松永 さあ 帰りたまえ 243 00:15:39,579 --> 00:15:42,148 取り戻すべき人質は もういない 244 00:15:42,148 --> 00:15:44,448 私と戦っても無駄だ 245 00:15:47,420 --> 00:15:50,423 随分と機嫌が悪いようだが 246 00:15:50,423 --> 00:15:53,526 何を そんなに怒っているのかね 247 00:15:53,526 --> 00:15:56,396 私は欲しい物を手に入れた 248 00:15:56,396 --> 00:15:59,666 ただ それだけのことなのだが 249 00:15:59,666 --> 00:16:04,504 てめえには 地獄の扉の開き方を教えてやる 250 00:16:04,504 --> 00:16:09,342 片倉殿 卿は 私の命を欲するか 251 00:16:09,342 --> 00:16:13,213 結構 欲望のまま奪うといい 252 00:16:13,213 --> 00:16:15,313 それが世の真理! 253 00:16:17,417 --> 00:16:21,621 うわあ! 254 00:16:21,621 --> 00:16:25,592 おお! 255 00:16:25,592 --> 00:16:28,128 わあ! 256 00:16:28,128 --> 00:16:30,663 この兵たちからは覇気を感じぬ 257 00:16:30,663 --> 00:16:33,533 かような敵とは まみえたことが のうござる 258 00:16:33,533 --> 00:16:36,169 金で飼いならされた連中だ 259 00:16:36,169 --> 00:16:38,605 忠義の家臣なんざ いるはずもねえ 260 00:16:38,605 --> 00:16:41,608 うわあ! 261 00:16:41,608 --> 00:16:43,608 ふん! 262 00:16:48,281 --> 00:16:50,216 うらっ 263 00:16:50,216 --> 00:16:54,087 てやあ! 264 00:16:54,087 --> 00:16:57,957 松永 てめえは 駄々をこねるガキと同じ 265 00:16:57,957 --> 00:17:00,293 いや ごみ以下だ 266 00:17:00,293 --> 00:17:02,862 まさかとは思うが 267 00:17:02,862 --> 00:17:07,167 その体で 私に勝てると思っているのかね 268 00:17:07,167 --> 00:17:09,102 何?うう… 269 00:17:09,102 --> 00:17:12,505 ふふふ はは… 悶死の香 270 00:17:12,505 --> 00:17:15,308 卿が すでに吸っている毒と 271 00:17:15,308 --> 00:17:19,879 身の内で 致命的な相乗効果を生む秘薬だ 272 00:17:19,879 --> 00:17:23,450 ふん!卿らは勝てぬ 273 00:17:23,450 --> 00:17:26,352 片倉殿 どわ! 274 00:17:26,352 --> 00:17:30,190 うかつだぜ 旦那 佐助 275 00:17:30,190 --> 00:17:33,660 無事であったか 俺様を誰だと思ってんの? 276 00:17:33,660 --> 00:17:35,660 まあ ちょいと危なかったけど 277 00:17:38,098 --> 00:17:41,968 竜も そして虎も 尻尾の先を惜しんでいては 278 00:17:41,968 --> 00:17:44,270 全てを食らわんとする 魔物を相手に 279 00:17:44,270 --> 00:17:46,873 生き残ることは難しい 280 00:17:46,873 --> 00:17:49,542 まして天下など言わずもがな 281 00:17:49,542 --> 00:17:53,413 そして えん世と 物欲に生きる私にすら 282 00:17:53,413 --> 00:17:56,182 決して勝てはしないだろう 283 00:17:56,182 --> 00:17:58,585 てめえの ご託は聞き飽きた 284 00:17:58,585 --> 00:18:01,488 ふん うっ 285 00:18:01,488 --> 00:18:04,324 うおお! 286 00:18:04,324 --> 00:18:06,326 片倉の旦那 287 00:18:06,326 --> 00:18:09,229 毒消しの さく裂弾だ 深く息を吸え 288 00:18:09,229 --> 00:18:12,229 うはあ うらっ 289 00:18:16,569 --> 00:18:19,038 もらうぜ 松永久秀 290 00:18:19,038 --> 00:18:22,408 ぬばたまの闇に光一つ 291 00:18:22,408 --> 00:18:24,344 うっ 292 00:18:24,344 --> 00:18:26,344 どわ! 293 00:18:31,718 --> 00:18:33,718 ははは… 294 00:18:35,989 --> 00:18:40,560 気の毒だが 卿らも いつかは朽ちゆくのだ 295 00:18:40,560 --> 00:18:43,763 しょせんは全て 無に帰すもの 296 00:18:43,763 --> 00:18:45,999 俺たちは ただじゃ朽ちねえ 297 00:18:45,999 --> 00:18:49,269 己が生きた証しを必ず残す 298 00:18:49,269 --> 00:18:51,504 たとえ形など なくてもな 299 00:18:51,504 --> 00:18:55,375 ふははは… ねはんまで抱いていける宝など 300 00:18:55,375 --> 00:18:58,611 ありはしない 心配ねえ 301 00:18:58,611 --> 00:19:02,115 てめえが行くのは地獄だ 先に行って待ってな 302 00:19:02,115 --> 00:19:06,553 心得た しばしの別れだ 303 00:19:06,553 --> 00:19:08,553 竜の右目! 304 00:19:11,090 --> 00:19:13,090 ああ 305 00:19:29,375 --> 00:19:31,844 恩に着るぜ 306 00:19:31,844 --> 00:19:34,480 いや さぞ無念であったかと 307 00:19:34,480 --> 00:19:39,319 面目ない 俺様も自分の身を守るだけで 308 00:19:39,319 --> 00:19:44,157 おっ 309 00:19:44,157 --> 00:19:48,561 あれは? 片倉の旦那 310 00:19:48,561 --> 00:19:54,400 まーつーなーがー… 311 00:19:54,400 --> 00:19:57,704 野郎 これしきで くたばると思うなよ 312 00:19:57,704 --> 00:20:00,106 爆弾上等 いくらでも来いやあ 313 00:20:00,106 --> 00:20:04,844 筆頭の刀は渡さねえぞ! 314 00:20:04,844 --> 00:20:06,844 ああ… 315 00:20:10,483 --> 00:20:12,785 おめえら 片倉様 316 00:20:12,785 --> 00:20:16,089 あの野郎は ふう ふう 317 00:20:16,089 --> 00:20:20,927 あの もしかして もう終わったんすか 318 00:20:20,927 --> 00:20:24,197 ああ うはあ 319 00:20:24,197 --> 00:20:26,866 腹減ったあ 320 00:20:26,866 --> 00:20:30,169 なんと うっそだろう 321 00:20:30,169 --> 00:20:32,739 すいやせんでした 片倉様 322 00:20:32,739 --> 00:20:35,275 面目ないっす 323 00:20:35,275 --> 00:20:37,343 おめえら よくぞ 324 00:20:37,343 --> 00:20:40,113 片倉様 言ったじゃないすか 325 00:20:40,113 --> 00:20:42,882 ここは俺たちの 死に場所じゃねえって 326 00:20:42,882 --> 00:20:46,886 死ねるわけねえっすよ 筆頭が天下取るまで 327 00:20:46,886 --> 00:20:49,486 ああ そうだな 328 00:20:57,964 --> 00:20:59,899 痩せる思いでしたよ 329 00:20:59,899 --> 00:21:03,636 こんなに げっそりなっちゃって 330 00:21:03,636 --> 00:21:05,571 ようござった 331 00:21:05,571 --> 00:21:12,345 ふへへへへ… はははは 332 00:21:12,345 --> 00:21:14,345 誠の宝とは… 333 00:21:20,920 --> 00:21:23,956 松永が死んだか 334 00:21:23,956 --> 00:21:27,393 どのみち 上総介様の お目こぼしで 335 00:21:27,393 --> 00:21:30,963 ちっ居を許されていただけの身 336 00:21:30,963 --> 00:21:32,899 上総介様 337 00:21:32,899 --> 00:21:35,368 なにゆえ あの者を今日の日まで 338 00:21:35,368 --> 00:21:39,105 面白き故じゃ 339 00:21:39,105 --> 00:21:42,842 時に光秀はどうしておる 340 00:21:42,842 --> 00:21:46,679 はい 341 00:21:46,679 --> 00:21:48,614 東国の連携を絶つべく 342 00:21:48,614 --> 00:21:51,484 手はずを整え うん 343 00:21:51,484 --> 00:21:55,355 手始めに三河へ 344 00:21:55,355 --> 00:21:57,655 そうであるか 345 00:23:30,049 --> 00:23:32,919 私の美しき剣 346 00:23:32,919 --> 00:23:35,788 次回も そしていつまでも 347 00:23:35,788 --> 00:23:40,059 たおやかに舞い続けておくれ いとしき そなたに 348 00:23:40,059 --> 00:23:42,859 毘沙門天の加護のあらんことを 切に