1 00:00:05,672 --> 00:00:09,843 ⸨白士:違う。 (幽鬼)ふっ! んっ… 暗殺? 2 00:00:09,843 --> 00:00:13,347 (白士)違う。 (幽鬼)うっ… くっ…! 3 00:00:13,347 --> 00:00:15,849 (幽鬼)死んだ… ふりっ! 4 00:00:15,849 --> 00:00:18,018 (白士)違う。 (幽鬼)うっ… うっ! 5 00:00:18,018 --> 00:00:20,020 ううっ! 6 00:00:20,020 --> 00:00:22,022 んっ! んあっ…。 7 00:00:22,022 --> 00:00:24,691 あ… ああっ。 8 00:00:24,691 --> 00:00:28,529 ハァ… ハァ…。 9 00:00:28,529 --> 00:00:32,366 うっ… ハァ… ハァ。 10 00:00:32,366 --> 00:00:36,203 「殺人鬼とは戦うな」… だ。 11 00:00:36,203 --> 00:00:38,872 ハァッ…。 12 00:00:38,872 --> 00:00:42,209 (幽鬼)わかりませんね。 13 00:00:42,209 --> 00:00:47,214 「ゲーム」で他人を手にかけた 経験ぐらい 何度もあります。 14 00:00:47,214 --> 00:00:49,716 世間から見れば➨ 15 00:00:49,716 --> 00:00:55,622 すでに 私も十分 殺人鬼じゃないですか? 16 00:00:57,724 --> 00:01:01,495 (白士)この 「ゲーム」では 殺人ではなく➨ 17 00:01:01,495 --> 00:01:04,831 生存が ゴールに設定されている。 18 00:01:04,831 --> 00:01:09,169 だからこそ 私たちは それにのみ特化してきた。 19 00:01:09,169 --> 00:01:12,673 が 殺人鬼は違う。 20 00:01:14,675 --> 00:01:17,844 私たちとは 舞台が異なっている。 21 00:01:17,844 --> 00:01:20,347 絶対に戦うな。 22 00:01:24,017 --> 00:01:28,689 (幽鬼)どうしても… 戦わないといけなくなったら? 23 00:01:28,689 --> 00:01:35,596 それ以外に ゲームクリアの方法がない。 その場合は どうするんですか? 24 00:01:39,032 --> 00:01:42,536 (白士)訓練は終わりだ。 25 00:01:42,536 --> 00:01:45,372 あとは自分で考えろ⸩ 26 00:01:45,372 --> 00:01:49,876 (うさぎたちの苦しむ声) 27 00:01:49,876 --> 00:01:52,713 《幽鬼:マツボックリを投げたのは➨ 28 00:01:52,713 --> 00:01:57,384 白士言うところの 「殺人鬼」なのだろうが➨ 29 00:01:57,384 --> 00:02:01,154 彼女がソイツに つけられていたということを➨ 30 00:02:01,154 --> 00:02:04,324 それは意味する。 31 00:02:04,324 --> 00:02:10,664 バカな。 そんなミスをするはずがない。 32 00:02:10,664 --> 00:02:18,171 でも… それ以外に 納得いく説明は…》 33 00:02:18,171 --> 00:02:31,018 ♬~ 34 00:02:31,018 --> 00:02:37,691 《違う。 どうでもいいことを 考えてしまった。 35 00:02:37,691 --> 00:02:46,600 たった今 一番に考えるべきこと。 それは…》 36 00:02:50,370 --> 00:02:53,373 《私の生存だ》 37 00:03:01,481 --> 00:03:11,992 ♬~ 38 00:03:15,328 --> 00:03:17,998 ⸨藍里の母:あっ…。 39 00:03:17,998 --> 00:03:20,801 あーちゃん? 40 00:03:24,004 --> 00:03:28,508 フッ…。 41 00:03:28,508 --> 00:03:33,847 (藍里)白鳥になれなかったら どうなるの? 42 00:03:33,847 --> 00:03:36,850 (藍里の母)えっ? 43 00:03:41,021 --> 00:03:45,859 あひる…。 44 00:03:45,859 --> 00:03:54,701 おっきくなっても… あひるのままだったら…。 45 00:03:54,701 --> 00:04:01,975 どうしたら いいのかな~って…。 46 00:04:01,975 --> 00:04:04,311 んっ…。 47 00:04:04,311 --> 00:04:10,150 あーちゃんだったら どうすればいいと思う? 48 00:04:10,150 --> 00:04:13,820 (藍里)えっ… あーだったら? 49 00:04:13,820 --> 00:04:19,126 おっきくなっても あひるだったら…? 50 00:04:27,667 --> 00:04:30,837 でも あー。 51 00:04:30,837 --> 00:04:35,008 白鳥より あひるのほうが好きだよ。 52 00:04:35,008 --> 00:04:40,347 フッ… そう。 53 00:04:40,347 --> 00:04:45,185 じゃあ あひるのままで大丈夫ね。 54 00:04:45,185 --> 00:04:49,689 ハッ… フフッ⸩ 55 00:04:56,029 --> 00:05:00,133 (藍里)白鳥になれなくても…。 56 00:05:03,803 --> 00:05:08,141 どうすること… できなくても…。 57 00:05:08,141 --> 00:05:12,312 (すすり泣き) 58 00:05:12,312 --> 00:05:16,650 それでも… だからこそ…。 59 00:05:16,650 --> 00:05:20,654 (すすり泣き) 60 00:05:28,161 --> 00:05:30,830 (すすり泣き) 61 00:05:30,830 --> 00:05:36,336 もがくしか… ないだろ…。 62 00:05:42,676 --> 00:05:49,683 ♬(夕方のチャイム) 63 00:05:49,683 --> 00:05:54,854 🔊まもなく 1日目 17時になります。 64 00:05:54,854 --> 00:05:57,858 🔊皆さん おうちに帰りましょう。 65 00:05:57,858 --> 00:06:07,300 ♬~ 66 00:06:07,300 --> 00:06:12,472 🔊まもなく 1日目 17時になります。 67 00:06:12,472 --> 00:06:15,976 🔊皆さん おうちに帰りましょう。 68 00:06:15,976 --> 00:06:28,989 ♬~ 69 00:06:28,989 --> 00:06:30,991 《萌黄:「行っても行っても➨ 70 00:06:30,991 --> 00:06:36,162 お日さまは 近くなりませんでした」》 71 00:06:36,162 --> 00:06:38,164 (銃声) 72 00:06:38,164 --> 00:06:41,835 《「かえってだんだん 小さく遠くなりながら➨ 73 00:06:41,835 --> 00:06:46,172 お日さまが云いました。 74 00:06:46,172 --> 00:06:55,348 お前はよだかだな。 なるほど ずいぶんつらかろう。 75 00:06:55,348 --> 00:07:01,288 今夜そらを飛んで 星にそうたのんでごらん。 76 00:07:01,288 --> 00:07:06,293 お前はひるの鳥では ないのだからな」》 77 00:07:06,293 --> 00:07:08,295 (萌黄)んっ! (綿を引きちぎる音) 78 00:07:08,295 --> 00:07:12,465 ハァ… ハァ…。 79 00:07:12,465 --> 00:07:16,303 (緋川)萌黄さん。 んっ。 80 00:07:16,303 --> 00:07:18,805 🔊まもなく 1日目…。 81 00:07:18,805 --> 00:07:21,641 (緋川)よかった。 ご存命でしたか。 82 00:07:21,641 --> 00:07:27,981 うさぎにシリアルキラーがいるとかで ゲームどころではなくて…。 83 00:07:27,981 --> 00:07:31,818 帰りませんよね? うん。 84 00:07:31,818 --> 00:07:38,325 1人で心細かったんです。 会えてよかった。 85 00:07:38,325 --> 00:07:42,662 大変なことになりましたけど 2人で 生き延びましょう。 86 00:07:42,662 --> 00:07:46,833 うん…。 それで…。 87 00:07:46,833 --> 00:07:51,504 厚かましいお願いなんですが いいですか? 88 00:07:51,504 --> 00:07:55,008 私 今 武器を持ってないんです。 (空撃ちの音) 89 00:07:55,008 --> 00:07:59,012 お手持ちに余裕があったらで 大丈夫なのですが。 90 00:07:59,012 --> 00:08:01,448 いいよ。 91 00:08:01,448 --> 00:08:03,950 ありがとうございます。 92 00:08:09,622 --> 00:08:13,293 (萌黄)一発でいいよね。 93 00:08:13,293 --> 00:08:15,295 (チャイム) 94 00:08:15,295 --> 00:08:17,297 🔊17時になりました。 95 00:08:17,297 --> 00:08:21,468 🔊次の開門は 明日の朝6時になります。 96 00:08:21,468 --> 00:08:27,307 (チャイム) 97 00:08:27,307 --> 00:08:29,809 🔊17時になりました。 98 00:08:29,809 --> 00:08:34,014 🔊次の開門は 明日の朝6時になります。 99 00:08:46,159 --> 00:08:49,162 《うさぎに出会った》 100 00:08:56,002 --> 00:08:58,805 《幽霊みたいな女だった》 101 00:09:00,774 --> 00:09:11,951 ♬~ 102 00:09:11,951 --> 00:09:14,954 (ノイズ) 103 00:09:14,954 --> 00:09:16,956 (液晶の電源が落ちる音) 104 00:09:16,956 --> 00:09:22,962 (ムクドリの鳴き声) 105 00:09:22,962 --> 00:09:24,964 あっ…。 (ムクドリの鳴き声) 106 00:09:24,964 --> 00:09:40,980 ♬~ 107 00:09:40,980 --> 00:09:44,984 (ムクドリの鳴き声) 108 00:09:44,984 --> 00:09:46,986 ハッ…。 (ムクドリの鳴き声) 109 00:09:46,986 --> 00:10:04,104 (ムクドリの鳴き声) 110 00:10:09,843 --> 00:10:19,052 (ムクドリの鳴き声) 111 00:10:23,022 --> 00:10:25,024 んっ…。 112 00:10:25,024 --> 00:10:43,209 ♬~ 113 00:10:43,209 --> 00:10:45,712 んっ…。 114 00:10:57,223 --> 00:10:59,225 んっ…! 115 00:10:59,225 --> 00:11:01,227 うっ…。 116 00:11:06,332 --> 00:11:09,168 えっ…。 117 00:11:09,168 --> 00:11:11,170 うっ! 118 00:11:13,173 --> 00:11:15,174 うぅ… がっ…。 119 00:11:15,174 --> 00:11:17,343 ううっ…。 ぐっ…。 120 00:11:17,343 --> 00:11:19,846 うぅ… んんっ…! 121 00:11:19,846 --> 00:11:24,851 うっ… うぅ… んっ…。 くっ…。 122 00:11:24,851 --> 00:11:26,853 あっ! んっ! (銃声) 123 00:11:26,853 --> 00:11:28,855 ハァッ…。 んっ! 124 00:11:28,855 --> 00:11:30,857 あっ! うっ! がっ…。 (銃が落ちる音) 125 00:11:30,857 --> 00:11:32,859 でぃっ! ぐっ… あっ…。 126 00:11:32,859 --> 00:11:34,861 んあっ! がっ…。 127 00:11:34,861 --> 00:11:36,863 うっ! 128 00:11:36,863 --> 00:11:41,201 ハァ… ハァ… うわぁ~! 129 00:11:41,201 --> 00:11:44,370 (幽鬼)んっ…! 130 00:11:44,370 --> 00:11:46,539 ぐわっ…。 131 00:11:46,539 --> 00:11:51,711 うっ… ぐぅ…。 132 00:11:51,711 --> 00:11:53,713 (銃声) 133 00:11:55,715 --> 00:11:57,717 (走り去る足音) 134 00:11:57,717 --> 00:12:00,420 ハァ… ハァ…。 135 00:12:02,322 --> 00:12:05,325 (立ち上がる音) 136 00:12:05,325 --> 00:12:08,661 《萌黄:経験値が違いすぎた。 137 00:12:08,661 --> 00:12:15,001 何を試みても 幽霊女の後手に回っている。 138 00:12:15,001 --> 00:12:17,604 このままでは…》 139 00:12:23,009 --> 00:12:26,012 ⸨《両親を殺せば…》 140 00:12:32,518 --> 00:12:37,357 《両親さえ殺すことができれば➨ 141 00:12:37,357 --> 00:12:43,696 私も… 伽羅さんみたいに なれるんじゃないかって》 142 00:12:43,696 --> 00:12:47,700 (銃声) 143 00:12:47,700 --> 00:12:51,037 《わかってた。 144 00:12:51,037 --> 00:12:54,540 よだかが鯨になんて…。 145 00:12:54,540 --> 00:12:56,709 なれるわけがない。 146 00:12:56,709 --> 00:12:59,379 そんなの…。 147 00:12:59,379 --> 00:13:02,315 そんなことは…》 (拳を叩きつける音) 148 00:13:02,315 --> 00:13:06,319 (すすり泣き) 149 00:13:06,319 --> 00:13:09,322 (深呼吸) 150 00:13:09,322 --> 00:13:12,659 (伽羅)愛してる。 (深呼吸) 151 00:13:12,659 --> 00:13:18,665 《萌黄には 彼女の呼吸が そう聞こえたらしい》 152 00:13:18,665 --> 00:13:21,167 (深呼吸) 153 00:13:21,167 --> 00:13:24,170 愛してる。 (深呼吸) 154 00:13:24,170 --> 00:13:26,172 《これまで➨ 155 00:13:26,172 --> 00:13:30,510 そんなもの 受け取ったことがなかったから➨ 156 00:13:30,510 --> 00:13:34,681 それがなんなのか よくわからなかったけれど…》 157 00:13:34,681 --> 00:13:40,186 (深呼吸) 158 00:13:40,186 --> 00:13:42,855 愛してる。 (深呼吸) 159 00:13:42,855 --> 00:13:46,192 《その あたたかさだけが➨ 160 00:13:46,192 --> 00:13:52,899 最後に残った 彼女の生きる理由だった》⸩ 161 00:13:55,702 --> 00:13:58,371 よだかが…。 162 00:13:58,371 --> 00:14:01,674 あの星に届かなくても…。 163 00:14:03,643 --> 00:14:05,645 私は…。 164 00:14:07,814 --> 00:14:10,817 私は もがき続ける。 165 00:14:14,153 --> 00:14:19,492 こんなところで負けてたまるか…。 166 00:14:19,492 --> 00:14:23,663 私は 伽羅さんの弟子なんだっ! 167 00:14:23,663 --> 00:14:25,865 (マツボックリが転がる音) 168 00:14:29,836 --> 00:14:32,171 えっ…。 169 00:14:32,171 --> 00:14:35,508 ええっ… んっ。 170 00:14:35,508 --> 00:14:38,010 うっ… あっ…。 (銃声) 171 00:14:38,010 --> 00:14:40,012 (銃声) 172 00:14:42,014 --> 00:14:47,019 《痛烈に 私の神経が焼かれた。 173 00:14:47,019 --> 00:14:55,695 肩と 腹と あと一発 食らった気がしたが➨ 174 00:14:55,695 --> 00:15:02,969 もう どこにもらったかも わからなかった。 175 00:15:02,969 --> 00:15:05,638 幽霊女が➨ 176 00:15:05,638 --> 00:15:09,642 どうして そんな顔をするのかも わからなかったが》 177 00:15:09,642 --> 00:15:12,478 (銃を構える音) 178 00:15:12,478 --> 00:15:18,084 《どうやら 終わりのようだった》 179 00:15:21,154 --> 00:15:25,158 《それは もう 強者の演技を➨ 180 00:15:25,158 --> 00:15:28,494 しなくてもいいということだった。 181 00:15:28,494 --> 00:15:37,503 両親を殺したとき以来だろうか…。 182 00:15:37,503 --> 00:15:47,513 あれ よだかは 最後 どうなったんだっけ。 183 00:15:47,513 --> 00:15:54,187 星になれなくて…。 184 00:15:54,187 --> 00:15:57,190 いいや。 185 00:15:57,190 --> 00:16:00,393 今度また 伽羅さんに読んでもらおう》 186 00:16:02,628 --> 00:16:04,630 《とりあえず私➨ 187 00:16:04,630 --> 00:16:10,036 萌黄は 生涯最後の時に…》 188 00:16:11,971 --> 00:16:14,307 (よだかの鳴き声) 189 00:16:14,307 --> 00:16:20,646 《生涯… さいごの…。 190 00:16:20,646 --> 00:16:23,049 ときまで…》 191 00:16:27,653 --> 00:16:31,657 《悔しくて 泣いていた》 192 00:16:31,657 --> 00:16:35,061 (よだかの鳴き声) 193 00:16:43,002 --> 00:16:45,004 (葉っぱの落ちる音) 194 00:16:45,004 --> 00:17:11,631 ♬~ 195 00:17:11,631 --> 00:17:15,635 (よだかの鳴き声) 196 00:17:15,635 --> 00:17:23,643 ♬~ 197 00:17:23,643 --> 00:17:26,646 (伽羅)「そしてよだかの星は➨ 198 00:17:26,646 --> 00:17:30,650 燃えつづけました」。 199 00:17:33,152 --> 00:17:39,825 「いつまでもいつまでも 燃えつづけました」。 200 00:17:39,825 --> 00:17:42,828 (よだかの鳴き声) 201 00:17:42,828 --> 00:17:48,134 「今でもまだ燃えています」。 (よだかの鳴き声) 202 00:18:00,780 --> 00:18:04,450 《幽鬼:まるで話にならなかった。 203 00:18:04,450 --> 00:18:12,124 才能がない。 そうとしか言いようがなかった。 204 00:18:12,124 --> 00:18:16,128 どうやら あの殺人鬼の弟子らしいが➨ 205 00:18:16,128 --> 00:18:19,966 本当に見込みがないのだろう。 206 00:18:19,966 --> 00:18:24,971 たとえ世界が 100回繰り返したとしても➨ 207 00:18:24,971 --> 00:18:32,645 あの 「切り株」の負ける運命が 覆ることはなかっただろう…。 208 00:18:32,645 --> 00:18:40,319 だが けれど 見てしまった。 209 00:18:40,319 --> 00:18:43,990 死ぬ瞬間のヤツの面を。 210 00:18:43,990 --> 00:18:47,660 全身全霊をかけて➨ 211 00:18:47,660 --> 00:18:52,498 それでもなお 届かなかったことに対する感情。 212 00:18:52,498 --> 00:18:56,335 人生を本気でやってきた➨ 213 00:18:56,335 --> 00:19:02,108 だのに結果が伴わなかった 貧者への補償。 214 00:19:02,108 --> 00:19:08,280 それがなんなのか 幽鬼には推測すら立たないし➨ 215 00:19:08,280 --> 00:19:13,953 聞いたとしても どうせ共感はできないだろうが➨ 216 00:19:13,953 --> 00:19:19,625 でも 何かあったのだ。 217 00:19:19,625 --> 00:19:24,630 幽鬼のような 「なんとなく」とは違う➨ 218 00:19:24,630 --> 00:19:30,803 このゲームに出続けることで この世界で生き続けることで➨ 219 00:19:30,803 --> 00:19:36,642 達成できる何かが アイツにはあったのだ》 (雨音) 220 00:19:36,642 --> 00:19:40,980 (雨音) 221 00:19:40,980 --> 00:19:47,486 《それを… 幽鬼は殺した》 (雨音) 222 00:19:47,486 --> 00:19:52,158 (雨音) 223 00:19:52,158 --> 00:20:00,499 《なんとなく 生きているだけの人間が。 (雨音) 224 00:20:00,499 --> 00:20:10,843 いや… 生きてすらいない ただの幽霊風情が。 (雨音) 225 00:20:10,843 --> 00:20:18,651 生まれつきの センスに 任せて》 (雨音) 226 00:20:27,526 --> 00:20:34,867 《心を整える方法は 白士から教わっていた。 227 00:20:34,867 --> 00:20:43,709 1回か2回 ゆっくり呼吸すれば…。 228 00:20:43,709 --> 00:20:53,385 だが その技術でも 心を晴らすことはできなかった。 229 00:20:53,385 --> 00:21:02,828 何度 呼吸を繰り返しても 変わることはなかった。 230 00:21:02,828 --> 00:21:10,002 次第に 自分の心臓が 動いていることに➨ 231 00:21:10,002 --> 00:21:15,007 幽鬼は違和感をさえ覚えていた。 232 00:21:15,007 --> 00:21:18,177 あの 「切り株」が死んで➨ 233 00:21:18,177 --> 00:21:22,181 けれど 幽鬼が生きているという事実に➨ 234 00:21:22,181 --> 00:21:26,685 受け入れられないものがあった。 235 00:21:26,685 --> 00:21:31,357 このままの状態で 殺人鬼と出会えば➨ 236 00:21:31,357 --> 00:21:33,859 彼女は死ぬだろう》 237 00:21:37,863 --> 00:21:45,371 《けれど 彼女の両足は 歩くことをやめなかった》 238 00:21:45,371 --> 00:21:49,875 (足音) 239 00:21:49,875 --> 00:21:55,381 《幽霊の私に…。 (足音) 240 00:21:55,381 --> 00:21:58,717 どうして足がついている》 (足音) 241 00:21:58,717 --> 00:22:04,223 (足音) 242 00:22:17,169 --> 00:22:20,573 (伽羅)すごいでしょう それ。 243 00:22:31,350 --> 00:22:34,053 おかえりなさい。