1 00:00:32,294 --> 00:00:35,297 (夏野)この状況から 逆転するチャンスは おそらく一度。 2 00:00:35,297 --> 00:00:39,301 (小池) 《皆 起き上がりだったのか…》 3 00:00:39,301 --> 00:00:41,303 (律子)もう 病院も辞めます。 4 00:00:41,303 --> 00:00:46,303 (敏夫) 俺は 村が滅びるところを見たい。 5 00:00:49,294 --> 00:00:51,296 (高俊)でも 死体の管理って→ 6 00:00:51,296 --> 00:00:54,299 葬儀屋の速見さんとこで やってんじゃなかったっけ? 7 00:00:54,299 --> 00:00:56,284 (康幸) あそこが いっぱいになったから→ 8 00:00:56,284 --> 00:00:59,287 置ききれなくなった分を 山小屋に持ってきてるんだ。 9 00:00:59,287 --> 00:01:02,290 (高俊)大変そうだな。 (康幸)そうでもないよ。→ 10 00:01:02,290 --> 00:01:05,293 俺が管理してる小屋は 5カ所だけど→ 11 00:01:05,293 --> 00:01:08,296 様子を見て回るだけだし。→ 12 00:01:08,296 --> 00:01:12,300 で 数日たって 起き上がったら 山入に送って→ 13 00:01:12,300 --> 00:01:15,287 腐ったら こうやって 土に埋めればいいだけだから。 14 00:01:15,287 --> 00:01:17,289 (高俊)ふうん。 15 00:01:17,289 --> 00:01:21,293 (康幸)仕事があるっていうのは いいよ。 それなりに張りも出るし。 16 00:01:21,293 --> 00:01:31,293 ♪♪~ 17 00:05:01,312 --> 00:05:09,287 ♪♪~ 18 00:05:09,287 --> 00:05:11,287 ≪(チャイム) 19 00:05:16,294 --> 00:05:18,294 (結城)キエエエエエ!! 20 00:05:21,299 --> 00:05:25,286 (結城)ヒャハハハハ! アハハハハ! アッハハハハ! 21 00:05:25,286 --> 00:05:30,291 やったぞ 夏野。 起き上がりを 退治してやった。 アハッ!→ 22 00:05:30,291 --> 00:05:33,294 どうだ! 父さんは頼りになるだろう?→ 23 00:05:33,294 --> 00:05:37,298 小出工房 新装開店。 起き上がりデスクには→ 24 00:05:37,298 --> 00:05:39,300 細かいアイデアが いっぱいだ! (辰巳)やっ! 25 00:05:39,300 --> 00:05:42,287 (結城)あっ! くたびれたら ゆで卵の黄身になろう…。 26 00:05:42,287 --> 00:05:45,287 (辰巳)お父上。 上がってもいいだろうか? 27 00:05:48,293 --> 00:05:52,297 (結城)ショールームは 朝から営業中。 28 00:05:52,297 --> 00:05:54,299 どうぞ。 29 00:05:54,299 --> 00:05:57,285 (夏野)それで? 何の用だ? 30 00:05:57,285 --> 00:06:00,288 起き上がっていたなら 教えてほしかったな。 31 00:06:00,288 --> 00:06:04,288 (夏野)そんな義務があったんだ。 やっ! 確かに義務じゃないかも。 32 00:06:09,297 --> 00:06:12,300 君は 人狼というのは ご存じか? 33 00:06:12,300 --> 00:06:15,286 (夏野)あんたや 俺のことだろ? 34 00:06:15,286 --> 00:06:19,290 やはり 賢い少年だ。 人狼とは屍鬼の亜種だ。 35 00:06:19,290 --> 00:06:23,294 これまでに 君を入れて 4人しか見たことがない。 36 00:06:23,294 --> 00:06:26,297 けうと言っていいだろう。→ 37 00:06:26,297 --> 00:06:29,284 人狼という名は 沙子が付けたんだ。→ 38 00:06:29,284 --> 00:06:31,286 映画なんかじゃ→ 39 00:06:31,286 --> 00:06:35,290 吸血鬼に たいがい おおかみ男が 付き従っているものだろう? 40 00:06:35,290 --> 00:06:38,290 さあ? 見たことがないな。 41 00:06:40,295 --> 00:06:44,299 ところで 君の 数少ない友人の1人→ 42 00:06:44,299 --> 00:06:46,301 田中 昭君。→ 43 00:06:46,301 --> 00:06:51,289 最近 あまり見掛けないが どうしたんだろうね? 44 00:06:51,289 --> 00:06:53,289 知らないな。 45 00:06:59,297 --> 00:07:02,300 やはり 血を吸っていないな。 46 00:07:02,300 --> 00:07:04,285 うぐっ! 47 00:07:04,285 --> 00:07:08,289 (辰巳)人狼は 呼吸も脈拍もあり 昼間も出歩け→ 48 00:07:08,289 --> 00:07:11,292 ごく普通の食事でも 持ちこたえられる。 49 00:07:11,292 --> 00:07:16,297 身体能力も強化され 五感に至っては 人の倍以上だ。→ 50 00:07:16,297 --> 00:07:21,286 だが 血を吸っていなければ 本来の力は出せない。 51 00:07:21,286 --> 00:07:25,286 どうする? このまま殺すこともできるぞ。 52 00:07:31,312 --> 00:07:33,298 (せき) 53 00:07:33,298 --> 00:07:38,286 僕個人としては 君は 殺しといた方がいいと思っている。 54 00:07:38,286 --> 00:07:42,290 (辰巳)だが 沙子は 仲間が増えることを望んでいる。 55 00:07:42,290 --> 00:07:47,295 あと少しだけ 考える時間をやる。 俺たちの側へ来い。 56 00:07:47,295 --> 00:07:53,295 妙な態度を続けるなら また あらためて殺しに来る。 57 00:07:57,288 --> 00:08:00,291 ≪(車の走行音) 58 00:08:00,291 --> 00:08:02,310 (正雄)うん? 59 00:08:02,310 --> 00:08:06,297 (クラクション) (正雄)えーっ!! ダァ~!! 60 00:08:06,297 --> 00:08:08,297 (篤)ひゃっほ~! 61 00:08:10,285 --> 00:08:13,288 (正雄)な…!? 何だ ありゃ! 62 00:08:13,288 --> 00:08:16,291 (恵)酒屋の息子よ。 (正雄)えっ? 63 00:08:16,291 --> 00:08:20,295 (恵)親父さんから解放されて はじけちゃったみたいね。 64 00:08:20,295 --> 00:08:22,297 殺人の特権 手に入れたって→ 65 00:08:22,297 --> 00:08:25,300 喜々として 人 殺して回ってるみたい。 66 00:08:25,300 --> 00:08:29,287 何だよ それ! 新入りのくせに 調子に乗り過ぎじゃないのか? 67 00:08:29,287 --> 00:08:32,290 佳枝さんに言った方が いいんじゃねーの? 68 00:08:32,290 --> 00:08:34,292 はぁ…。 69 00:08:34,292 --> 00:08:37,295 あんたって ホント 何もかも ちっちゃいわね。 70 00:08:37,295 --> 00:08:39,297 な…!!→ 71 00:08:39,297 --> 00:08:44,285 って お前 年下のくせして 「あんた」とか言ってんじゃねえ!! 72 00:08:44,285 --> 00:08:47,285 最高だぜぇ!! アハハハ! (クラクション) 73 00:08:50,291 --> 00:08:53,294 (佳枝)もう…。 千鶴さん 大川 篤に 好き勝手させて。→ 74 00:08:53,294 --> 00:08:56,297 調子に乗り過ぎだわ。 75 00:08:56,297 --> 00:09:00,285 (徹)沙子は 何も言ってないの? (佳枝)沙子は 千鶴さんに甘いの。 76 00:09:00,285 --> 00:09:02,287 (徹)甘い? (佳枝)特別なの。 77 00:09:02,287 --> 00:09:05,290 まるで母子のよう。 78 00:09:05,290 --> 00:09:09,294 千鶴さんが子供の方よ。 79 00:09:09,294 --> 00:09:11,296 こんばんは 佳枝さん。 80 00:09:11,296 --> 00:09:14,299 (佳枝)それから 沙子は あなたのことを買ってるわ。→ 81 00:09:14,299 --> 00:09:17,285 幹部候補ね。 だからというんじゃないけど→ 82 00:09:17,285 --> 00:09:21,285 東山の起き上がり小屋の巡回に 付き合ってちょうだい。 83 00:09:24,292 --> 00:09:44,295 ♪♪~ 84 00:09:44,295 --> 00:09:47,298 (律子)《やっぱり 脈がない…》 85 00:09:47,298 --> 00:09:49,283 ≪(ドアの開く音) 86 00:09:49,283 --> 00:09:53,287 (佳枝)おはよう! 物音がしたからもしやと思ったけど。 87 00:09:53,287 --> 00:09:55,287 (徹)律ちゃん! 88 00:09:58,292 --> 00:10:01,295 (律子)《そうか。 わたし 呼吸してないから…》 89 00:10:01,295 --> 00:10:03,297 (律子)はー! 90 00:10:03,297 --> 00:10:07,285 あ… あなた… たちも 起き上がったのね? 91 00:10:07,285 --> 00:10:12,290 おんや? まだ説明していないのに分かってるんだ。 92 00:10:12,290 --> 00:10:15,293 《やっぱり…》 93 00:10:15,293 --> 00:10:18,296 (律子)自分が どうなったかぐらい覚えてる。→ 94 00:10:18,296 --> 00:10:21,299 ひどい過呼吸だったの。→ 95 00:10:21,299 --> 00:10:25,303 自分で処置しようとして 袋 探したんだけど→ 96 00:10:25,303 --> 00:10:28,289 近くには見つからなかったわ。→ 97 00:10:28,289 --> 00:10:31,292 ほかに探しに行こうとして→ 98 00:10:31,292 --> 00:10:34,295 意識を失ったの。 99 00:10:34,295 --> 00:10:38,299 わたしは あれで死んだのね? (佳枝)まっ そうでしょうね。 100 00:10:38,299 --> 00:10:41,285 何が起こったか分かってるなら 話が早いわ。 101 00:10:41,285 --> 00:10:44,288 徹君。 最低限のことを教えて→ 102 00:10:44,288 --> 00:10:46,290 食事させて。 (徹)俺が? 103 00:10:46,290 --> 00:10:48,292 今夜は ほかにも起き上がりそうなの。→ 104 00:10:48,292 --> 00:10:51,295 ここは任せるわ。 105 00:10:51,295 --> 00:10:54,298 着替え のぞいたら 駄目よ! 106 00:10:54,298 --> 00:10:56,298 頼んだわよ! 107 00:11:00,288 --> 00:11:03,291 (徹)と… とにかく これに着替えてくれ。→ 108 00:11:03,291 --> 00:11:05,293 俺は 外に出てるから。 109 00:11:05,293 --> 00:11:07,295 (律子)いらないわ。→ 110 00:11:07,295 --> 00:11:12,300 わたしは死んだんだから 経かたびらで十分。 111 00:11:12,300 --> 00:11:17,300 それに 食事もしたくないの。 誰も殺したくないから。 112 00:11:19,290 --> 00:11:21,292 みんな 最初は そう言うんだ。 113 00:11:21,292 --> 00:11:25,296 でも 結局 飢えに負けて 襲ってしまう。→ 114 00:11:25,296 --> 00:11:28,299 本当に苦しい飢えなんだよ。 115 00:11:28,299 --> 00:11:31,285 家族も きっと もう死んでるわね。→ 116 00:11:31,285 --> 00:11:37,291 最後に見たとき お母さんも 緑も そんな顔してたもの。→ 117 00:11:37,291 --> 00:11:40,294 取りあえず できるかどうか やってみるわ。 118 00:11:40,294 --> 00:11:43,294 自分を嫌いになりたくないから。 119 00:11:45,299 --> 00:11:49,299 そういう選択の自由は ないのかしら? 120 00:11:58,296 --> 00:12:03,296 (笈太郎)タツさん! タツさん! 武子さんが ゆうべ…。 121 00:12:07,288 --> 00:12:11,288 死んだって…。 122 00:12:22,286 --> 00:12:33,297 ♪♪~ 123 00:12:33,297 --> 00:12:36,284 (千鶴)《わたしに 絶対に従うこと》→ 124 00:12:36,284 --> 00:12:39,287 《この村では 誰も死んでいないの》 125 00:12:39,287 --> 00:12:42,287 うっ… ぐっ… うっ…。 126 00:12:45,293 --> 00:12:47,295 うぅ…! 127 00:12:47,295 --> 00:12:50,295 あっ! うっ うぅぅ! 128 00:14:54,288 --> 00:14:59,293 ♪♪(神楽) 129 00:14:59,293 --> 00:15:04,315 ♪♪~ 130 00:15:04,315 --> 00:15:10,287 ♪♪~ 131 00:15:10,287 --> 00:15:13,290 (千鶴)完ぺき! ご苦労さま。 132 00:15:13,290 --> 00:15:17,294 (千鶴)これだけの数を書き直すの 大変だったでしょ? 133 00:15:17,294 --> 00:15:21,298 そうでもない。 君の指示どおりに 何かをしようとするとき→ 134 00:15:21,298 --> 00:15:24,285 取りつかれたように 進めることができた。 135 00:15:24,285 --> 00:15:27,288 (千鶴) 沙子も これを見たら喜ぶわ。→ 136 00:15:27,288 --> 00:15:31,292 沙子は 役に立つ者には寛容なの。 137 00:15:31,292 --> 00:15:36,297 (敏夫)せいぜい 役に立って 生かしておいてもらわないとな。 138 00:15:36,297 --> 00:15:40,301 (千鶴)お祭りなの? (敏夫)ああ。 霜月神楽だ。 139 00:15:40,301 --> 00:15:44,288 (千鶴)早く 村が 屍鬼だけになれば いいのに。→ 140 00:15:44,288 --> 00:15:47,308 そしたら ホントに 自由に歩けるわ。→ 141 00:15:47,308 --> 00:15:51,295 買い物をして 立ち話をして…。 ウフフフ。 142 00:15:51,295 --> 00:15:55,299 おままごとみたいね。 (敏夫)それが あんたらの望みか? 143 00:15:55,299 --> 00:16:01,288 そうね。 安全な拠点が欲しいの。 隠れなくていい 安全な場所。 144 00:16:01,288 --> 00:16:04,291 もう少しだわ。 もうじき それが手に入る。 145 00:16:04,291 --> 00:16:07,294 そう簡単に いくかね? 146 00:16:07,294 --> 00:16:10,297 (千鶴)沙子は 最後の詰めが 難しいと言うけどね。→ 147 00:16:10,297 --> 00:16:14,285 ここまで きたら 成功したも同然でしょう? 148 00:16:14,285 --> 00:16:19,290 一番の脅威だった あなたも もう 敵ではないわけだし。 149 00:16:19,290 --> 00:16:23,294 フッ。 「敵ではない」か…。 (千鶴)ウフフフ。 150 00:16:23,294 --> 00:16:26,297 (敏夫)千鶴…。 (千鶴)うん? 151 00:16:26,297 --> 00:16:29,300 デートしよう。 (千鶴)えっ? 152 00:16:29,300 --> 00:16:32,286 ブッ! どうしたの? 先生。 153 00:16:32,286 --> 00:16:34,288 俺は もうじき死ぬんだ。 154 00:16:34,288 --> 00:16:37,308 最後ぐらい いい目に合わせてくれよ。→ 155 00:16:37,308 --> 00:16:41,295 それに あんた 神楽に興味津々じゃないか。 156 00:16:41,295 --> 00:16:44,315 そうだけど…。 157 00:16:44,315 --> 00:16:47,301 駄目よ 神事は。 158 00:16:47,301 --> 00:16:49,301 肝心の場所に近寄らなきゃいい。 159 00:16:51,288 --> 00:16:56,310 (敏夫)それに 表に出た方が 村の連中の不信感もなくせるぞ。 160 00:16:56,310 --> 00:16:59,310 (千鶴)そういうもの? (敏夫)ああ。 161 00:17:03,284 --> 00:17:06,287 そうよね。 せっかくの お祭りなのに→ 162 00:17:06,287 --> 00:17:09,290 こそこそしてるのも つまらないわね。 163 00:17:09,290 --> 00:17:12,293 よし! そうと決まれば…。 (千鶴)あっ…。 えっ? 164 00:17:12,293 --> 00:17:17,298 (敏夫)俺と あんたが 一緒に歩いてたら不自然だろう? 165 00:17:17,298 --> 00:17:21,285 あんたは 子芋の皮をむこうとして包丁が滑ったんだ。 166 00:17:21,285 --> 00:17:23,287 子芋? 167 00:17:23,287 --> 00:17:28,292 (敏夫)ああ。 親指の付け根を 切った。 そういう処置をしてある。 168 00:17:28,292 --> 00:17:31,295 い… 意外と細かいのね。 169 00:17:31,295 --> 00:17:34,298 それがリアリティーってもんさ。 (千鶴)ウフフフ。 170 00:17:34,298 --> 00:17:36,300 そうよね。 子芋は滑るのよね。 171 00:17:36,300 --> 00:17:40,287 わたしも 昔 よく切ったわ。 ウフフフ。 172 00:17:40,287 --> 00:17:43,290 昔? どのくらい昔だ? 173 00:17:43,290 --> 00:17:46,310 そうやって 女性の年を探らないで。 174 00:17:46,310 --> 00:17:51,315 アハハハハ! 結婚はしてたのか? 子供は? 175 00:17:51,315 --> 00:17:57,288 夫は 子供を与えてくれるほど 長い間 そばに いなかったわ。→ 176 00:17:57,288 --> 00:18:01,292 そして 南方で戦死した。 (敏夫)うれしそうだな。→ 177 00:18:01,292 --> 00:18:05,296 まるで 特大の宝石が付いた 指輪でも眺めてるふうだ。 178 00:18:05,296 --> 00:18:08,299 そうね。 気分的には近いわ。 179 00:18:08,299 --> 00:18:12,286 不思議ね…。 わたし 人間に戻りたいのかしら。→ 180 00:18:12,286 --> 00:18:16,290 そんなこと もう とっくに どうでもよくなったと思ってたのに。 181 00:18:16,290 --> 00:18:19,293 ウフフフ。 182 00:18:19,293 --> 00:18:21,295 ねえ 行きましょ。 183 00:18:21,295 --> 00:18:25,299 包帯を見せびらかしに? (千鶴)ええ そう! 184 00:18:25,299 --> 00:18:29,303 とても自慢で うれしいの! おかしいかしら? ウフフフ! 185 00:18:29,303 --> 00:18:36,293 ♪♪(神楽) 186 00:18:36,293 --> 00:18:38,295 (かず子)あら? 187 00:18:38,295 --> 00:18:41,315 かず子さん。 こんばんは。 (千鶴)こんばんは。 188 00:18:41,315 --> 00:18:45,286 あっ えっ…。 こ… こんばんは。 189 00:18:45,286 --> 00:18:48,305 (敏夫)こちらは 兼正の奥さんの 桐敷 千鶴さんだ。 190 00:18:48,305 --> 00:18:50,291 (かず子)まあ。 それは どうも。 191 00:18:50,291 --> 00:18:54,295 奥さんが この にぎやかな音は 何だって言うんでね。 192 00:18:54,295 --> 00:18:56,297 ああ。 今日は お祭りなんですよ。 193 00:18:56,297 --> 00:19:00,301 別に 外から 見物客が 来るわけでもないけど…。 194 00:19:00,301 --> 00:19:03,287 わたし お神楽って そばで見たことないんです。 195 00:19:03,287 --> 00:19:09,287 都会育ちだったものですから お祭りや 年中行事に 縁がなくて。 196 00:19:11,295 --> 00:19:14,298 あっ やっだー! 気付いちゃいましたぁ? 197 00:19:14,298 --> 00:19:17,301 子芋が 手の中から 逃げちゃったんですよぉ。 198 00:19:17,301 --> 00:19:20,287 ああ わたしも よくやります。 199 00:19:20,287 --> 00:19:23,290 根が おっちょこちょいなのか ケガが絶えなくて。 200 00:19:23,290 --> 00:19:26,293 娘なんか 料理してるんだか されてるんだか→ 201 00:19:26,293 --> 00:19:28,295 分からないって言うんですよ。 202 00:19:28,295 --> 00:19:31,315 まあ! アハハハハ! 203 00:19:31,315 --> 00:19:34,301 お体が悪いって聞いたけど? 204 00:19:34,301 --> 00:19:38,289 このところ 調子がいいんです。 夏の間は お天気が良くて→ 205 00:19:38,289 --> 00:19:41,292 体に こたえましたけど。 (男性)へぇー。 206 00:19:41,292 --> 00:19:44,295 (敏夫)光線過敏症ってのが あるんだよ。→ 207 00:19:44,295 --> 00:19:46,297 大変なんだ。 (女性)まあ 大変! 208 00:19:46,297 --> 00:19:49,300 家の中で おとなしくしていれば いいことなんですけど→ 209 00:19:49,300 --> 00:19:52,286 お天気がいいと シーツなんかを 洗って お庭に パーッと→ 210 00:19:52,286 --> 00:19:55,289 干したくなっちゃって! 211 00:19:55,289 --> 00:19:58,292 こら! そういうことをするから 寝込む羽目になる! 212 00:19:58,292 --> 00:20:00,294 はーい。 213 00:20:00,294 --> 00:20:03,297 (男性)まあ 楽しんでってください。 214 00:20:03,297 --> 00:20:06,300 (康幸)さすがに 今日は 夜だってのに 人が いっぱいだよ。 215 00:20:06,300 --> 00:20:08,285 (高俊)だろうな。 俺も 祭り行きてーな。 216 00:20:08,285 --> 00:20:11,288 (康幸)ああ 千鶴さん いたよ。 (高俊)えっ? 217 00:20:11,288 --> 00:20:15,292 (康幸)何だか 尾崎先生と カップルみたいに歩いてたな。→ 218 00:20:15,292 --> 00:20:18,295 めちゃくちゃ機嫌良さそうに 話してたなぁ。 219 00:20:18,295 --> 00:20:20,297 何て簡単なのかしら! 220 00:20:20,297 --> 00:20:23,300 みんな 「何だ」って 顔に書いてあるみたいだったわ。→ 221 00:20:23,300 --> 00:20:25,300 あっ! 222 00:20:30,291 --> 00:20:34,295 (敏夫)行ってみるか? (千鶴)行ってみたい。→ 223 00:20:34,295 --> 00:20:39,300 でも 駄目。 ホントに怖いの。 もう 足がすくんでる。 224 00:20:39,300 --> 00:20:44,288 (敏夫)何か実害があるのか? (千鶴)ないとは思うけど…。 225 00:20:44,288 --> 00:20:48,292 (敏夫)怖ければ つかまってればいい。 226 00:20:48,292 --> 00:20:51,295 (千鶴)これは 何だか スキャンダラスじゃない? 227 00:20:51,295 --> 00:20:53,297 (敏夫)構うもんか。 228 00:20:53,297 --> 00:20:59,286 (千鶴)じゃあ 行ける所まで。 でも 無理強いはしないで。 229 00:20:59,286 --> 00:21:03,290 分かってる。 だいたい 俺は あんたの命令に逆らえない。 230 00:21:03,290 --> 00:21:06,290 そういえば そうね。 231 00:21:11,298 --> 00:21:13,300 (宗秀)おや。 若先生! 232 00:21:13,300 --> 00:21:16,303 そちらは 桐敷さんの奥さんですかね? 233 00:21:16,303 --> 00:21:20,290 そう。 お神楽を 見たことがないって言うもんでね。 234 00:21:20,290 --> 00:21:23,310 でも あまり 体調が良くないらしい。→ 235 00:21:23,310 --> 00:21:25,310 引き返しますか? 236 00:21:29,299 --> 00:21:33,287 だ… 大丈夫。 もう少しだけ…。 237 00:21:33,287 --> 00:21:37,291 分かった。 宗秀さん。 人込みが すごいから→ 238 00:21:37,291 --> 00:21:41,295 よかったら 一緒に歩いて そっちから 盾になってくれないか。 239 00:21:41,295 --> 00:21:43,297 ああ いいよ。 240 00:21:43,297 --> 00:21:46,300 (宗貴)あっ 若先生! (武雄)一緒なのは 兼正の…。 241 00:21:46,300 --> 00:21:49,286 ああ 若先生! ことしの霜月神楽は→ 242 00:21:49,286 --> 00:21:53,290 いつもと ひと味 違いますぞ! ぜひ見てってくださいよ! 243 00:21:53,290 --> 00:21:57,294 (男性)みんな! 若先生が来たぞ!(男性)先生。 どうも! 244 00:21:57,294 --> 00:22:13,293 ♪♪~ 245 00:22:13,293 --> 00:22:15,295 (敏夫)どうした? 246 00:22:15,295 --> 00:22:17,297 か… 帰ります! 247 00:22:17,297 --> 00:22:19,299 待って! (千鶴)気分が悪いの。 248 00:22:19,299 --> 00:22:23,287 戻るんじゃ かえって大変でしょう。 すごい汗だ。→ 249 00:22:23,287 --> 00:22:25,305 少し 社務所で お休みなさい。 250 00:22:25,305 --> 00:22:29,293 いいえ 帰ります!! これは命令よ! 251 00:22:29,293 --> 00:22:32,296 そう…。 じゃあ→ 252 00:22:32,296 --> 00:22:36,300 清水さん 手伝ってくれ! (武雄)どうしたんですか? 253 00:22:36,300 --> 00:22:40,287 彼女が 具合 悪いらしくて 社務所まで運びたいんだよ。 254 00:22:40,287 --> 00:22:42,289 えっ!? 255 00:22:42,289 --> 00:22:45,292 (武雄)いいですよ。 さあ 奥さん。 (千鶴)何を…! 256 00:22:45,292 --> 00:22:49,296 (武雄) 《何だ!? すごく冷たいぞ!》 257 00:22:49,296 --> 00:22:52,299 先生! わたしは帰ると言ってるの!! 258 00:22:52,299 --> 00:22:55,285 体温が下がって徐脈が出てるんだ。急いでくれ。 259 00:22:55,285 --> 00:22:57,287 (武雄)ええ! (千鶴)ちょっと どうしたのよ! 260 00:22:57,287 --> 00:23:00,287 聞こえてないの!? 私が言ってるの! 261 00:23:03,293 --> 00:23:05,293 あっ…! 262 00:23:16,290 --> 00:23:19,290 嫌ぁぁ! 263 00:23:21,295 --> 00:23:25,299 わ… 若先生。 彼女は いったい どうしたので? 264 00:23:25,299 --> 00:23:28,285 (千鶴)あぁぁぁ! あっ…! 265 00:23:28,285 --> 00:23:31,288 何だか 神社を怖がってるみたいだな。 266 00:23:31,288 --> 00:23:33,290 (武雄)《この女のにおい…》→ 267 00:23:33,290 --> 00:23:37,294 《恵が倒れてから 死ぬまでの数日間 部屋には→ 268 00:23:37,294 --> 00:23:40,297 なぜか 大人の香水のような 残り香があった》→ 269 00:23:40,297 --> 00:23:42,299 《そのにおい…》 270 00:23:42,299 --> 00:23:45,285 (千鶴)あぁぁぁ! 271 00:23:45,285 --> 00:23:48,285 逃がすな。 起き上がりだ。 272 00:23:50,290 --> 00:23:54,294 (敏夫) あんたの娘を殺した犯人だよ。 273 00:23:54,294 --> 00:23:56,296 あぁ…!!→ 274 00:23:56,296 --> 00:23:58,298 ヒィー! 275 00:23:58,298 --> 00:24:01,285 (敏夫) 清水さん。 首。 脈を診てくれ。→ 276 00:24:01,285 --> 00:24:03,287 救急車を呼ぶかどうか考えないと。 277 00:24:03,287 --> 00:24:06,290 嫌ぁぁぁ! 278 00:24:06,290 --> 00:24:08,292 (武雄)《ない…》 279 00:24:08,292 --> 00:24:11,295 (武雄)こいつ 起き上がりだ! 280 00:24:11,295 --> 00:24:14,298 (宗貴)はあ? 281 00:24:14,298 --> 00:24:17,284 こいつが うちの娘を殺したんだ! 282 00:24:17,284 --> 00:24:20,287 うちの娘を殺したんだ!! 283 00:24:20,287 --> 00:24:23,290 (富雄)あんた 何をバカな…。 (武雄)バカなもんか!→ 284 00:24:23,290 --> 00:24:26,293 こいつには 脈がない! (千鶴)あぁ…。 285 00:24:26,293 --> 00:24:30,297 (富雄)確かに 脈がない。 それに 異様に冷たい。 286 00:24:30,297 --> 00:24:34,301 あぁぁぁ! (寛子)そんな…! 287 00:24:34,301 --> 00:24:37,287 (寛子) ホントだわ! 心臓の音がしない! 288 00:24:37,287 --> 00:24:40,290 (ざわめき) 289 00:24:40,290 --> 00:24:43,293 (千鶴)あぁぁぁぁ! 290 00:24:43,293 --> 00:24:45,295 (男性)こいつ 呼吸もしてないぞ。 (男性)嘘だろ? 291 00:24:45,295 --> 00:24:48,295 (男性)何なんだ こいつは! ≪(銃声) 292 00:24:51,301 --> 00:24:54,288 (篤)うぉぉぉら! 293 00:24:54,288 --> 00:24:58,292 おらおらおらおらぁ! (村人たちの悲鳴) 294 00:24:58,292 --> 00:25:00,294 (衝突音) 295 00:25:00,294 --> 00:25:02,294 えっ! 296 00:25:04,298 --> 00:25:07,301 ぬぁぁぁ! 297 00:25:07,301 --> 00:25:09,286 篤…。 298 00:25:09,286 --> 00:25:11,288 お… 親父…。 299 00:25:11,288 --> 00:25:13,290 ぬぁぁぁ!! 300 00:25:13,290 --> 00:25:16,293 (正志郎) 道を開けてもらえますか? 301 00:25:16,293 --> 00:25:19,313 篤ぃぃぃ!! 302 00:25:19,313 --> 00:25:22,299 うわーっ! 303 00:25:22,299 --> 00:25:24,301 篤君! 何をしている! 304 00:25:24,301 --> 00:25:27,287 (篤)無理だ! 親父に勝てるはずがねえ!! 305 00:25:27,287 --> 00:25:29,289 (男性)ありゃあ…。 306 00:25:29,289 --> 00:25:31,308 (男性) この間 死んだ 大川の息子だよ。 307 00:25:31,308 --> 00:25:35,295 (宗貴)起き上がりだ 起き上がりが仲間を助けに来たんだ。 308 00:25:35,295 --> 00:25:38,298 (千鶴)ヒッ! (武雄)あっ! おい 逃がすな!! 309 00:25:38,298 --> 00:25:41,301 (男性)起き上がりだ! (女性)起き上がり! 310 00:25:41,301 --> 00:25:44,288 (村人たち) 起き上がり! 起き上がり!→ 311 00:25:44,288 --> 00:25:47,291 起き上がり! 起き上がり! 312 00:25:47,291 --> 00:25:50,291 あぁ…。 あぁぁぁ。 313 00:25:55,299 --> 00:26:05,299 ♪♪~