1 00:00:01,376 --> 00:00:07,382 ♪〜 2 00:01:23,083 --> 00:01:29,088 〜♪ 3 00:01:32,091 --> 00:01:34,511 (男) こりゃ 汚(きたね)え店だな 4 00:01:40,850 --> 00:01:41,976 (ティア)うっ… 5 00:01:50,527 --> 00:01:52,946 (シロウ)ハア〜 (おなかが鳴る音) 6 00:01:54,114 --> 00:01:56,658 (シロウ)腹 減ったよ マオ兄(にい)! 7 00:01:56,866 --> 00:01:59,744 (メイリィ) あんただけ馬に乗ってんだから 我慢しなさいよ 8 00:01:59,869 --> 00:02:01,246 (おなかが鳴る音) うっ… 9 00:02:01,371 --> 00:02:02,997 おお! 姉御のおなか… 10 00:02:03,248 --> 00:02:04,999 うっ… いってえなあ! 11 00:02:05,208 --> 00:02:06,709 ごめん 気にしないで 12 00:02:06,835 --> 00:02:08,128 自分のおなか 鳴らし… 13 00:02:09,003 --> 00:02:09,963 ちぇっ… 14 00:02:10,380 --> 00:02:13,091 (シロウ) それにしても 残り少ない路銀(ろぎん)で 15 00:02:13,216 --> 00:02:15,593 なんで こんな本 買っちゃうんだよ マオ兄 16 00:02:16,219 --> 00:02:19,848 料理のことになると 周りは何も見えなくなるみたいだし 17 00:02:20,890 --> 00:02:23,226 ああ〜! 腹 減った! 18 00:02:23,351 --> 00:02:24,811 うお… わわっ 19 00:02:24,936 --> 00:02:26,896 おわあああ! 20 00:02:27,730 --> 00:02:29,357 (メイリィ)シロウ どこ? (マオ)シロウ! 21 00:02:30,191 --> 00:02:32,318 大丈夫… 無事だよ 22 00:02:32,652 --> 00:02:34,279 何やってんのよ もう! 23 00:02:34,404 --> 00:02:35,280 (マオ)あれ? (メイリィ)あ… 24 00:02:37,073 --> 00:02:39,367 (メイリィ) あっ… 町じゃないの? 25 00:02:41,578 --> 00:02:42,954 うわあ 町! 26 00:02:43,079 --> 00:02:45,540 やった〜 食べ物がある! ハハハハッ 27 00:02:45,665 --> 00:02:48,167 おっととと… あたたた! 28 00:02:50,003 --> 00:02:51,671 (3人)町だ〜! 29 00:02:52,255 --> 00:02:55,508 (シロウ) あっ 鶏(とり) 鶏! どれも うまそう 30 00:02:55,758 --> 00:02:58,469 (メイリィ) どこもかしこもニワトリだらけね! 31 00:02:59,512 --> 00:03:03,474 あっ そうか! ここが 話に聞くニワトリタウンなのね 32 00:03:03,600 --> 00:03:04,434 (マオ)そう 33 00:03:04,559 --> 00:03:07,645 ここは 最大級のニワトリの産地なんだよ 34 00:03:07,770 --> 00:03:09,939 (おなかが鳴る音) (シロウ)あ〜あ… 35 00:03:10,064 --> 00:03:11,524 妙に盛り上がってんじゃん 36 00:03:12,233 --> 00:03:14,944 町の名物 鶏料理品評会が 近いんだよ 37 00:03:15,528 --> 00:03:16,905 鶏料理品評会? 38 00:03:17,530 --> 00:03:20,074 (マオ) 鶏料理で腕を競い合う大会でさ 39 00:03:20,241 --> 00:03:23,369 優勝すると すごい名誉が得られるんだ 40 00:03:24,203 --> 00:03:25,038 あれ? 41 00:03:25,163 --> 00:03:26,539 何やってんだよ シロウ! 42 00:03:26,915 --> 00:03:30,460 (シロウ)ヘッヘ〜! オンボロの空き家から柿を回収っと 43 00:03:30,585 --> 00:03:32,921 (マオ) 空き家でも泥棒はダメだよ! 44 00:03:33,129 --> 00:03:35,381 食べ物を目の前に飢え死になんて 御免だ… 45 00:03:35,506 --> 00:03:36,466 痛っ! 46 00:03:36,925 --> 00:03:38,051 (たたく音) (シロウ)いたた… いたたた! 47 00:03:38,176 --> 00:03:39,052 助けて マオ兄! 48 00:03:39,177 --> 00:03:40,261 (落ちた音) 49 00:03:41,721 --> 00:03:43,765 (シロウ)あいててて… 50 00:03:44,140 --> 00:03:47,018 (ティア) 勝手に人んちのもの とらないでくれる? 51 00:03:47,644 --> 00:03:49,687 オンボロ空き家と思ったんだよ! 52 00:03:50,146 --> 00:03:52,565 悪かったわね オンボロで 53 00:03:52,899 --> 00:03:54,943 と… とにかく ごめんなさい 54 00:03:55,068 --> 00:03:56,319 (おなかが鳴る音) あ… 55 00:03:57,028 --> 00:03:58,238 フフッ… 56 00:03:58,613 --> 00:04:00,031 いいよ 食べな 57 00:04:02,075 --> 00:04:03,284 ほら 58 00:04:03,576 --> 00:04:04,911 いただきま〜す! 59 00:04:05,036 --> 00:04:06,412 それ 渋柿だし 60 00:04:08,039 --> 00:04:09,415 うげえ〜 61 00:04:16,047 --> 00:04:19,550 ふ〜ん… 料理書を買って 一文無しか 62 00:04:19,676 --> 00:04:20,927 なんか 甘ちゃんだね 63 00:04:21,386 --> 00:04:22,762 バカ言っちゃいけねえよ! 64 00:04:22,887 --> 00:04:23,888 (シロウ)マオ兄は… (マオ)し〜っ 65 00:04:24,973 --> 00:04:27,141 うちのバカ兄貴みたいだ 66 00:04:27,976 --> 00:04:29,102 お兄さん? 67 00:04:30,770 --> 00:04:34,857 (ティア)この店は 兄が開いた鶏料理専門店なんだ 68 00:04:35,525 --> 00:04:41,114 知ってのとおり この町は 全国に 良質な鶏を出荷して潤ってるから 69 00:04:41,447 --> 00:04:43,324 金持ちも多いのさ 70 00:04:43,658 --> 00:04:46,202 (シロウ) じゃあ なんで この店だけボロいんだ? 71 00:04:46,452 --> 00:04:49,038 客が来ねえからに決まってんだろ 72 00:04:49,205 --> 00:04:50,331 (マオ)どうして? 73 00:04:51,916 --> 00:04:54,544 あんたたちには 関係ない話だよ 74 00:04:54,919 --> 00:04:55,753 (マオ)あ… 75 00:04:59,549 --> 00:05:02,593 もう遅いし よかったら泊まっていけば? 76 00:05:02,844 --> 00:05:04,387 どうせ 金ないんでしょ 77 00:05:04,512 --> 00:05:05,346 (シロウ)えっ! 78 00:05:05,471 --> 00:05:07,598 私はティア あんたたちは? 79 00:05:08,433 --> 00:05:09,684 私はメイリィ 80 00:05:09,809 --> 00:05:11,436 俺はシロウってんだ 81 00:05:11,561 --> 00:05:12,812 僕はマオ 82 00:05:13,646 --> 00:05:16,774 何から何まで どうもありがとう 83 00:05:17,525 --> 00:05:19,944 (ニワトリの鳴き声) 84 00:05:22,447 --> 00:05:24,490 ん… ああ〜 85 00:05:24,824 --> 00:05:26,701 どうしたの? マオ兄 86 00:05:27,660 --> 00:05:31,664 なんか気になってね この店だけ繁盛してないし 87 00:05:31,998 --> 00:05:35,126 単に ここの料理が クソまずいってことだろ 88 00:05:35,418 --> 00:05:39,088 (マオ) でも ティアのお兄さんも 店にいないみたいだし… 89 00:05:40,006 --> 00:05:44,385 (シロウ) そんなの どうでもいいじゃん 変なこと気にするね マオ兄 90 00:05:44,635 --> 00:05:46,054 うわ! ありゃなんだ? 91 00:05:46,179 --> 00:05:47,013 ん? 92 00:05:49,682 --> 00:05:51,392 (2人)真っ黒の鶏? 93 00:05:51,517 --> 00:05:52,477 (ティア)触るんじゃないよ! (2人)あ… 94 00:05:53,644 --> 00:05:55,646 不幸が… うつるよ 95 00:05:55,855 --> 00:05:56,773 (マオ)え? 96 00:05:56,981 --> 00:06:01,652 (ティア) こいつは 兄貴を殺した “不幸の鶏”なんだよ 97 00:06:07,658 --> 00:06:11,370 (ティア) そろそろ ひと月になるかな 兄貴が逝って 98 00:06:12,497 --> 00:06:16,042 広州(こうしゅう)の ある大きな店で 腕を磨いた兄貴は 99 00:06:16,542 --> 00:06:19,587 3年前 この競争の激しい地で 100 00:06:19,712 --> 00:06:23,424 鶏料理専門店〝黒羽楼(こくうろう) 〞を 開いたんだ 101 00:06:24,342 --> 00:06:28,137 ある日 兄貴は 真っ黒なヒヨコを仕入れてきた 102 00:06:28,930 --> 00:06:29,806 (クロウ)ティア 103 00:06:29,972 --> 00:06:31,224 このヒヨコが 104 00:06:31,307 --> 00:06:33,893 この町の歴史を 変えるかもしれないよ 105 00:06:35,228 --> 00:06:38,231 (ティア)ところが こいつは とんでもない鶏でね 106 00:06:38,689 --> 00:06:42,485 生命力は弱いし 卵も少ししか産まない 107 00:06:43,277 --> 00:06:46,447 兄貴は1羽死ぬごとに 代わりのヒヨコを仕入れ 108 00:06:46,572 --> 00:06:49,492 より良質な餌を求めて走り回った 109 00:06:50,284 --> 00:06:55,373 最初は兄貴の情熱に打たれ 協力を惜しまなかった友人たちも… 110 00:06:55,873 --> 00:06:58,709 (町の人々) あれに近づくな 呪われるぞ あれは不幸の鶏だ 111 00:07:00,294 --> 00:07:04,799 (ティア) この鶏を“不幸の鶏”と呼んで 恐れるようになったのさ 112 00:07:06,759 --> 00:07:12,432 (クロウ) ティア… 長い間 お前にも つらい思いをさせた 113 00:07:13,850 --> 00:07:17,854 だが 今年こそ 僕の夢は実現する 114 00:07:21,816 --> 00:07:25,236 (ティア)最期まで 甘ちゃんな夢を抱いたまま 115 00:07:25,361 --> 00:07:27,071 兄貴は逝っちまった 116 00:07:27,321 --> 00:07:30,074 黒い鶏と借金を残して 117 00:07:30,950 --> 00:07:34,579 兄貴のやってたとおりに 飼育は続けていたけど 118 00:07:34,745 --> 00:07:37,165 今回の鶏料理品評会でも 119 00:07:37,290 --> 00:07:40,751 この黒い鶏を買ってく店は 一軒もなかった 120 00:07:41,752 --> 00:07:45,756 この祭りが終われば 借金取りが またやって来る 121 00:07:47,133 --> 00:07:49,427 こんな鶏に命まで懸けて… 122 00:07:49,844 --> 00:07:50,928 あ… 123 00:07:51,929 --> 00:07:53,764 バカな兄貴だよ 124 00:07:56,893 --> 00:07:57,935 ティア… 125 00:07:58,060 --> 00:07:58,895 ハッ! 126 00:08:05,401 --> 00:08:10,323 (マオ) ティア 明日の鶏料理品評会 僕が出ていいかな? 127 00:08:10,448 --> 00:08:11,282 (ティア)え? 128 00:08:11,407 --> 00:08:13,701 あんた まさか この不幸の鶏を? 129 00:08:14,619 --> 00:08:17,038 (マオ) この鶏は不幸の鶏なんかじゃない 130 00:08:19,332 --> 00:08:23,544 ティアの兄さんが追い続けた夢は 明日 僕の手で かなえてみせる 131 00:08:31,469 --> 00:08:33,221 えっ ちょっと あんた… 132 00:08:35,056 --> 00:08:39,936 (チョウユ)お前は 広州で とある試験に挑戦してもらう 133 00:08:40,436 --> 00:08:45,191 今回の試練が お前の行くべき道を 指し示すかもしれぬ 134 00:08:46,901 --> 00:08:50,863 自分の力が どこまで通じるか挑んでみよ 135 00:08:52,114 --> 00:08:54,158 はい! チョウユさん 136 00:09:03,501 --> 00:09:07,755 (ティア) 一番いい鶏を選びたいから 先に行っててくれって言ったけど… 137 00:09:08,005 --> 00:09:10,967 大丈夫よ ティア 必ず来るから 138 00:09:11,092 --> 00:09:11,926 でも… 139 00:09:12,510 --> 00:09:16,597 信じて マオは必ず約束を守るから 140 00:09:18,808 --> 00:09:21,811 どうして そんなに人を信じられるの? 141 00:09:23,688 --> 00:09:27,441 (メイリィ) あなたも お兄さんのこと 信じていたんでしょ? 142 00:09:29,777 --> 00:09:33,864 さあ どうだか… 信じた結果が ああだもん 143 00:09:34,657 --> 00:09:37,243 (メイリィ)でも あなたは お兄さんが亡くなってからも 144 00:09:37,368 --> 00:09:39,036 ずっと あの鶏の世話を続けていた 145 00:09:39,161 --> 00:09:40,288 あっ… 146 00:09:40,538 --> 00:09:43,916 しかたなくだよ 好きでやってたんじゃない 147 00:09:45,126 --> 00:09:48,129 あなたが お兄さんのことを信じてたから 148 00:09:49,005 --> 00:09:52,925 お兄さんも あの鶏を 最期まで 諦めなかったんじゃないのかな 149 00:09:53,718 --> 00:09:55,720 あなたが信じるのをやめたら 150 00:09:55,845 --> 00:09:59,223 お兄さん一人だけになってたよね きっと 151 00:10:00,558 --> 00:10:01,976 (銅鑼(どら)の音) 152 00:10:02,476 --> 00:10:06,105 (司会) これより 鶏料理品評会を開会する 153 00:10:06,606 --> 00:10:07,982 審査は例年どおり 154 00:10:08,608 --> 00:10:11,736 鶏料理の大家(たいか) トウリ大人(ターレン) 155 00:10:11,861 --> 00:10:18,409 そして 町長 副町長のお三方により 厳正かつ慎重に執り行われる 156 00:10:18,784 --> 00:10:22,246 最優秀賞を獲得した店には 名誉の像と 157 00:10:22,371 --> 00:10:26,000 鶏料理研究のための報奨金を 贈与する 158 00:10:26,417 --> 00:10:28,002 (トウリ)それでは 始め! 159 00:10:28,961 --> 00:10:30,338 (ティア)もう! やっぱり来ない 160 00:10:30,463 --> 00:10:32,882 大丈夫 もう少し待って 161 00:10:40,097 --> 00:10:42,350 (どよめき) (町人)うわっ なんだ こいつら! 162 00:10:42,850 --> 00:10:43,768 (シロウ)ヘヘッ 163 00:10:46,395 --> 00:10:49,857 (町の人々) ひ… ひいっ! 黒い鶏… 不幸の鶏だ! 164 00:10:52,943 --> 00:10:55,196 ごめんね 遅くなって 165 00:10:55,780 --> 00:10:59,659 マオ兄 鶏選ぶのに必死すぎて こっちは傷だらけだよ 166 00:10:59,909 --> 00:11:02,161 (ニワトリの鳴き声) 167 00:11:04,622 --> 00:11:07,500 (町の人々) 参加するのか 黒羽楼 クロウは もう死んだんだろ? 168 00:11:07,625 --> 00:11:09,877 あんな子供がクロウの代わりか… 169 00:11:10,002 --> 00:11:12,505 ホントに使うみたいだぜ あの鶏 170 00:11:12,630 --> 00:11:14,715 本当に大丈夫なの? 171 00:11:14,840 --> 00:11:17,718 やっぱり こんな鶏 誰も食べてくれないんじゃ… 172 00:11:18,427 --> 00:11:20,513 (シロウ) そんなこと 俺には分かんねえ 173 00:11:20,763 --> 00:11:22,598 でも 1つだけ言っておくよ 174 00:11:24,558 --> 00:11:26,394 マオ兄を信じろ! 175 00:11:29,355 --> 00:11:30,606 信じる? 176 00:11:38,280 --> 00:11:41,992 (パイ) 一番大事なときに これを開きなさい 177 00:11:44,078 --> 00:11:49,208 (町人) あのガキ 手先は速いみてえだけど ホントに料理できんのかよ 178 00:11:50,793 --> 00:11:51,794 あ? 179 00:11:53,212 --> 00:11:54,255 (町の人々)あっ… 180 00:12:04,849 --> 00:12:09,145 (レイカ) 最後の課題だ 自分の料理を自己採点してもらう 181 00:12:10,146 --> 00:12:11,397 (においを嗅ぐ音) 182 00:12:13,941 --> 00:12:18,863 (レイカ)よろしい それでは 今回の合格者を発表する 183 00:12:19,405 --> 00:12:20,823 (銅鑼の音) 184 00:12:21,907 --> 00:12:25,786 (司会) 終了! これより審査に入る 185 00:12:26,370 --> 00:12:30,749 調理台順に審査を行う まずは 鳳凰飯店(ほうおうはんてん) 186 00:12:31,417 --> 00:12:34,211 北京鴨風(ペキンダックふう)鶏肉甘みそだれ! 187 00:12:38,382 --> 00:12:42,386 うむ… 質の高い北京油鶏(ゆけい)を育てておる 188 00:12:42,803 --> 00:12:47,391 この甘みそも また美味! 極上の味を奏でている 189 00:12:47,516 --> 00:12:48,851 見事なり 190 00:12:48,976 --> 00:12:51,353 はっ ありがたきお言葉 191 00:12:51,770 --> 00:12:54,607 (司会)次! 鳥海閣(ちょうかいかく) 浦東鶏(ほとうけい)! 192 00:12:55,065 --> 00:12:57,485 (町長)ここの店も評判が高いぞ 193 00:12:59,403 --> 00:13:03,324 むむ! なぜ これほどの味と香りが… 194 00:13:04,033 --> 00:13:07,828 このスープは煮るのではなく 蒸し器で蒸して作りました 195 00:13:08,245 --> 00:13:12,541 そのほうが温度が 一定になり じっくり火を通せるのです 196 00:13:12,958 --> 00:13:13,792 次! 197 00:13:14,251 --> 00:13:15,127 次! 198 00:13:15,503 --> 00:13:16,337 次! 199 00:13:18,297 --> 00:13:20,424 (司会)最後 黒羽楼! 200 00:13:21,717 --> 00:13:24,094 出たぞ 不幸の鶏 201 00:13:24,803 --> 00:13:26,805 (町人)どんな料理になったんだ? 202 00:13:27,306 --> 00:13:29,475 あの土鍋の中に真っ黒い肉が… 203 00:13:33,062 --> 00:13:34,647 (ティア)一体 どんな勝算が… 204 00:13:35,272 --> 00:13:38,734 この町の誰一人 理解できなかった 兄貴の夢を 205 00:13:38,859 --> 00:13:40,986 どうやって実現させるというの? 206 00:13:41,946 --> 00:13:43,447 (司会)蓋を開けよ 207 00:13:44,073 --> 00:13:45,241 (シロウ)アハッ 208 00:13:46,242 --> 00:13:47,618 (町の人々)ええっ! (トウリ)なっ なに… 209 00:13:48,661 --> 00:13:50,162 (トウリ)米だと? 210 00:13:50,955 --> 00:13:52,039 あっ… 211 00:13:53,999 --> 00:13:59,838 小僧 分かっているのか これは厳粛なる鶏料理品評会だぞ 212 00:13:59,964 --> 00:14:02,800 土鍋いっぱいの白米を出して どうする! 213 00:14:03,342 --> 00:14:07,137 ご心配なく 紛れもなく鶏料理です 214 00:14:07,471 --> 00:14:10,224 (副町長) こんなもの 試食の必要もない 215 00:14:10,599 --> 00:14:14,436 トウリ大人 総合審査に入りましょう 216 00:14:14,562 --> 00:14:15,604 (ティア)兄貴… 217 00:14:16,397 --> 00:14:17,690 (マオ)待ってください! 218 00:14:18,315 --> 00:14:19,149 (ティア)え? 219 00:14:19,900 --> 00:14:23,904 (マオ)お願いします ひと口食べれば分かります 220 00:14:24,029 --> 00:14:25,155 (町長)何! 221 00:14:26,866 --> 00:14:31,495 この白米のひと粒ひと粒に 一人の料理人のこだわり 222 00:14:31,620 --> 00:14:34,039 そして 鶏への あくなき情熱が 223 00:14:34,123 --> 00:14:35,416 いっぱい 詰まっているんです! 224 00:14:37,543 --> 00:14:38,460 (町長)ぐっ… 225 00:14:39,044 --> 00:14:39,879 (ティア)あ… 226 00:14:44,300 --> 00:14:46,176 (フェイ)変わらないな あいつ 227 00:14:48,804 --> 00:14:52,433 (トウリ) その白米 試食させてもらおう 228 00:14:52,558 --> 00:14:53,809 (町長)タ… ターレン! 229 00:14:53,976 --> 00:14:54,810 あっ… 230 00:14:54,935 --> 00:14:56,020 (シロウ)おお! 231 00:14:59,189 --> 00:15:03,569 鍋の底まで調べましたが やはり 米しか入っておりませぬ 232 00:15:03,694 --> 00:15:04,945 (トウリ)かまわぬ 233 00:15:08,324 --> 00:15:09,158 ん? 234 00:15:11,452 --> 00:15:14,204 (トウリ)ハッ! この輝き… 235 00:15:14,788 --> 00:15:16,165 この香り! 236 00:15:18,459 --> 00:15:19,293 (トウリ)うっ! 237 00:15:20,002 --> 00:15:22,379 あっ ああ! とっ とっ… 238 00:15:22,963 --> 00:15:26,091 鶏だ〜! 紛れもなく鶏のうまさだ 239 00:15:26,216 --> 00:15:28,344 しかも 極上の! 240 00:15:28,552 --> 00:15:29,803 (町の人々)あっ… 241 00:15:30,012 --> 00:15:33,432 (トウリ) なんと荘厳にして華麗なる甘み! 242 00:15:33,557 --> 00:15:38,520 怒濤(どとう)のごとく押し寄せたかと思えば はかなく引いてゆく豊かなコク! 243 00:15:38,729 --> 00:15:39,980 (トウリ)これは… 244 00:15:40,105 --> 00:15:45,235 体じゅうの血液が 音を立てて駆け巡っていく〜! 245 00:15:49,865 --> 00:15:51,825 い… 一気に食べ尽くした! 246 00:15:52,534 --> 00:15:57,331 しかも 見ろ! 3人の恍惚(こうこつ)の表情を… 247 00:15:58,248 --> 00:15:59,833 (シロウ・マオ)よし! (メイリィ)アハッ 248 00:16:00,167 --> 00:16:03,587 (トウリ) 少年よ 2つ聞きたいことがある 249 00:16:04,254 --> 00:16:06,924 まずは 米の姿に鶏の味 250 00:16:07,549 --> 00:16:11,136 一体 この料理は いかなるものだ? 251 00:16:11,845 --> 00:16:13,347 これを見てください 252 00:16:21,897 --> 00:16:24,316 (3人)と… 鶏の中に米が! 253 00:16:24,858 --> 00:16:27,861 (マオ) この料理は 鶏の中に米を入れ 254 00:16:28,028 --> 00:16:31,865 薬味 酒と共に じっくり煮込んだものなんです 255 00:16:32,950 --> 00:16:35,202 (トウリ) ほほう… だが なぜ 米だけを? 256 00:16:35,786 --> 00:16:39,707 この鶏のすばらしさを 最高の形で伝えたかったからです 257 00:16:39,832 --> 00:16:40,666 (トウリ)何! 258 00:16:41,041 --> 00:16:44,628 (マオ)この肉を煮て そのうまみだけを溶かし出しました 259 00:16:44,753 --> 00:16:47,006 そして 中に詰められた米が 260 00:16:47,131 --> 00:16:49,967 溶け出したうまみを 完全に吸い込んだんです 261 00:16:50,592 --> 00:16:52,928 なるほど 鶏のコクが 262 00:16:53,053 --> 00:16:56,348 程よく溶けかかった米で 絶妙に制御され 263 00:16:56,473 --> 00:16:59,518 鶏の味そのものを引き締めておった 264 00:16:59,643 --> 00:17:03,022 さて 最大の謎は この鶏よ… 265 00:17:03,772 --> 00:17:07,526 全身の血液が にわかに音を立てて駆け巡り 266 00:17:07,735 --> 00:17:09,987 エネルギーが みなぎってくる 267 00:17:10,112 --> 00:17:13,032 聞かせてもらおう この鶏の正体を 268 00:17:13,866 --> 00:17:16,618 (マオ)ターレン この鶏こそは… 269 00:17:17,453 --> 00:17:18,537 (ティア)あ… 270 00:17:19,621 --> 00:17:21,123 (マオ)伝説の霊鳥 271 00:17:21,665 --> 00:17:23,208 “烏骨鶏(うこっけい)”でございます! 272 00:17:26,670 --> 00:17:31,050 (トウリ)こっ これが… これが伝説のみ伝え聞く神秘の鶏 273 00:17:31,175 --> 00:17:33,093 烏骨鶏だと申すのか! 274 00:17:33,844 --> 00:17:37,056 (マオ) 絹糸のような羽毛は弱く 高くも飛べず 275 00:17:37,181 --> 00:17:39,391 外敵から身を守れない鶏です 276 00:17:39,933 --> 00:17:43,520 個体数が少なく めったに出会うことはできませんが 277 00:17:44,063 --> 00:17:47,816 その味 そして 滋養強壮において 珍重されてきました 278 00:17:48,192 --> 00:17:49,026 あっ… 279 00:17:49,234 --> 00:17:50,152 (切る音) 280 00:17:51,111 --> 00:17:52,446 (トウリ)うおおおお! 281 00:17:53,530 --> 00:17:56,492 外見から中の隅々まで漆黒 282 00:17:56,909 --> 00:18:00,287 こんな動物は この世に烏骨鶏しかいません 283 00:18:01,121 --> 00:18:04,500 これほど完璧に 黒い烏骨鶏を作り出すには 284 00:18:04,625 --> 00:18:08,253 飼育者の血のにじむような努力が あったからこそなんです 285 00:18:10,172 --> 00:18:13,842 町の者どもは 不幸の鶏と罵っていたと聞くが 286 00:18:14,468 --> 00:18:21,058 これこそ人々に無限の幸をもたらす “幸福の鶏”に違いあるまい 287 00:18:21,767 --> 00:18:25,938 (マオ)クロウ師傳(しふ)が 命を削って育てた純粋な烏骨鶏 288 00:18:26,188 --> 00:18:30,359 町のみんなに この鶏の すばらしさを伝え広めるのが 289 00:18:30,484 --> 00:18:32,069 彼の夢だった 290 00:18:32,736 --> 00:18:37,241 そして この鶏は ティアが飼育をし続けていなければ 291 00:18:37,699 --> 00:18:40,160 とっくに この町から滅んでいたんです 292 00:18:42,287 --> 00:18:43,831 (トウリ)なるほど… 293 00:18:43,956 --> 00:18:48,085 クロウが育て ティアが それを引き継いだのか 294 00:18:48,710 --> 00:18:52,381 さぞかし つらい目に 遭ったであろうな ティア 295 00:18:53,715 --> 00:18:57,010 いえ 兄の力があったからこそです 296 00:18:59,388 --> 00:19:04,351 だが 物事は 最後のひと押しこそ 至難であるのは世の常 297 00:19:04,476 --> 00:19:07,896 食材を見抜く眼力 味を生かす技量 298 00:19:08,021 --> 00:19:09,773 そして 何より 執念で 299 00:19:09,857 --> 00:19:13,694 クロウの夢を 実現させた料理人魂 300 00:19:14,319 --> 00:19:16,321 貴様 一体 何者だ? 301 00:19:28,208 --> 00:19:29,042 ん? 302 00:19:29,501 --> 00:19:31,170 その紋章… 303 00:19:31,378 --> 00:19:35,007 最難関とされる試験に 合格した者だけが付けられるもの 304 00:19:35,716 --> 00:19:38,427 そして 前回 合格した者は… 305 00:19:43,390 --> 00:19:46,560 (レイカ) 2人とも 見事に この試験に応えた 306 00:19:47,686 --> 00:19:49,021 よって 今回は 307 00:19:49,146 --> 00:19:53,692 そなたたち2人 両名とも 特級厨師(とっきゅうちゅうし)として合格だ 308 00:19:54,902 --> 00:19:59,281 その一人 史上最年少の特級厨師 309 00:20:01,533 --> 00:20:02,784 劉(リュウ) 昴星(マオシン)! 310 00:20:02,910 --> 00:20:03,869 (町の人々)おお… 311 00:20:04,745 --> 00:20:05,704 (フェイ)フッ… 312 00:20:11,335 --> 00:20:12,502 (町人)特級厨師! 313 00:20:12,628 --> 00:20:15,130 この大陸の頂点といわれる 料理人の資格を? 314 00:20:15,589 --> 00:20:17,466 やっぱ 俺が見込んだとおり! 315 00:20:17,591 --> 00:20:21,094 ウソこけ! おめえ 散々けなしてただろうが 316 00:20:22,137 --> 00:20:24,139 (トウリ)やはり それほどの… 317 00:20:24,556 --> 00:20:30,020 もはや結果は明らかだが 今大会の最優秀賞を発表する 318 00:20:31,230 --> 00:20:32,981 黒羽楼! 319 00:20:33,106 --> 00:20:35,442 (銅鑼の音と歓声) 320 00:20:38,570 --> 00:20:39,529 (ティア)兄貴… 321 00:20:43,450 --> 00:20:45,619 (フェイ) どう見たって ただのガキなのに 322 00:20:46,036 --> 00:20:48,789 あいつの料理は 人を引き付けてやまない 323 00:20:50,332 --> 00:20:53,627 それは きっと あいつのなすこと全部 324 00:20:53,752 --> 00:20:56,213 本気の魂で作っているからだ 325 00:20:58,048 --> 00:21:02,386 (マオ) フェイさん 今回は同点だったけど 次は負けないよ! 326 00:21:03,303 --> 00:21:05,097 (フェイ)その言葉を待っていた 327 00:21:05,973 --> 00:21:08,934 (シロウ)やったぜ マオ兄! (メイリィ)フフフッ 328 00:21:09,768 --> 00:21:13,939 (フェイ) 次の戦いの場を楽しみにしてるぞ マオ 329 00:21:20,487 --> 00:21:21,321 ん? 330 00:21:25,784 --> 00:21:27,577 (マオ)よかったね ティア 331 00:21:27,911 --> 00:21:32,332 烏骨鶏の飼育を 町が全面的に支援してくれるなんて 332 00:21:32,791 --> 00:21:33,667 (ティア)うん! 333 00:21:33,792 --> 00:21:37,170 私 もっと烏骨鶏の飼育 頑張るから 334 00:21:37,421 --> 00:21:39,631 そして ここでうまくいったら 335 00:21:39,715 --> 00:21:42,342 いつか広州にも 進出するからね! 336 00:21:42,634 --> 00:21:45,304 うん みんなが元気になるような 337 00:21:45,429 --> 00:21:48,724 おいしくて栄養のある 烏骨鶏を期待してるよ 338 00:21:49,683 --> 00:21:51,101 (メイリィ) あれ? あそこ… 339 00:21:51,226 --> 00:21:53,854 シロウが 崖から落ちた場所じゃない? 340 00:21:53,979 --> 00:21:55,147 (シロウ)マジか 341 00:21:58,650 --> 00:22:02,529 (ティア) 兄貴の信じていたものを 諦めようとして ごめん 342 00:22:04,031 --> 00:22:06,283 でも もう大丈夫 343 00:22:10,162 --> 00:22:13,582 (ティア) いつか絶対 広州に行くからね〜! 344 00:22:14,124 --> 00:22:16,376 (3人の笑い声) 345 00:22:16,835 --> 00:22:19,046 ありがとう マオ! 346 00:22:20,047 --> 00:22:22,382 (ティア)分かったよ 兄貴の夢が 347 00:22:23,342 --> 00:22:27,095 かなえてくれたよ 小さな特級厨師が 348 00:22:28,305 --> 00:22:34,311 ♪〜 349 00:23:51,805 --> 00:23:57,811 〜♪