1 00:00:03,170 --> 00:00:06,840 (ラベンダ)ウッフフフッ。 2 00:00:06,840 --> 00:00:08,842 《ヴァン:僕は強くなって…》 3 00:00:11,345 --> 00:00:14,848 《ヴァン:絶対に あの少女を殺す! 4 00:00:14,848 --> 00:00:17,050 そして…》 5 00:00:24,024 --> 00:00:26,026 《真の勇者になるんだ》 6 00:02:09,496 --> 00:02:12,332 (レッド)みんなに 集まってもらったのは他でもない。 7 00:02:12,332 --> 00:02:15,669 ヴァンについて話があってな。 8 00:02:15,669 --> 00:02:18,672 (アルベール)先ほど エスタさんから 近々 ここへ ヴァンが➡ 9 00:02:18,672 --> 00:02:21,675 戻ってくると連絡がありました。 10 00:02:21,675 --> 00:02:24,511 (アルベール)南洋でのモンスター狩りで 加護上げをして➡ 11 00:02:24,511 --> 00:02:27,514 十分 自信がついたようです。 12 00:02:27,514 --> 00:02:31,018 (ダナン)チッ やる気満々ってわけか。 13 00:02:31,018 --> 00:02:34,021 ヴァンは時々 ルーティさんを殺すと言って➡ 14 00:02:34,021 --> 00:02:37,858 楽しそうに笑うらしいです。 (ティセ)気持ち悪いですね。 15 00:02:37,858 --> 00:02:41,528 で どうやって あの勇者野郎をぶっ飛ばすんだ? 16 00:02:41,528 --> 00:02:44,364 (ヤランドララ)そんなことしたら 問題が大きくなる。 17 00:02:44,364 --> 00:02:47,701 戦わずして ゾルタンから 追い払ったほうがいいわ。 18 00:02:47,701 --> 00:02:51,204 そういうことだ。 で 今のうちに➡ 19 00:02:51,204 --> 00:02:54,708 対策を立てておこうと思ってな。 20 00:02:54,708 --> 00:02:56,877 (ヤランドララ)特徴をよく捉えてるわ。 21 00:02:56,877 --> 00:02:59,713 誰が描いたの? 私です。 22 00:02:59,713 --> 00:03:01,815 (ルーティ)ティセは こういうの得意。 23 00:03:01,815 --> 00:03:04,651 (うげうげさん)キュ… キュッキュッ。 24 00:03:04,651 --> 00:03:08,989 それで おさらいも含めて 情報の整理をお願いします。 25 00:03:08,989 --> 00:03:12,492 はい。 まず ヴァンですが➡ 26 00:03:12,492 --> 00:03:15,662 彼は フランベルク王国の第八王子で➡ 27 00:03:15,662 --> 00:03:20,500 幼少のころから 修道院に預けられて育ちました。 28 00:03:20,500 --> 00:03:24,004 (アルベール)王族や 貴族の中には 子どもを自分で育てることを➡ 29 00:03:24,004 --> 00:03:26,840 恥とする考えがあるようです。 30 00:03:26,840 --> 00:03:30,177 (リット)確かに そういう傾向はあるわね。 31 00:03:30,177 --> 00:03:33,346 でも 私は 自分でしっかり育てたい。 32 00:03:33,346 --> 00:03:36,349 あぁ それは俺も同じだ。 33 00:03:36,349 --> 00:03:40,187 いいと思う。 エヘヘ…。 34 00:03:40,187 --> 00:03:43,690 えぇっと… ヴァンの信仰心は➡ 35 00:03:43,690 --> 00:03:46,860 その修道院で培われたと 言えますね。 36 00:03:46,860 --> 00:03:49,029 あぁ。 その後 ヴァンは➡ 37 00:03:49,029 --> 00:03:53,366 ラストウォール大聖砦を訪れ 自分は勇者だと訴えた。 38 00:03:53,366 --> 00:03:55,702 はい。 そして➡ 39 00:03:55,702 --> 00:04:00,140 教会から認められたあとは ひたすら モンスターを狩って➡ 40 00:04:00,140 --> 00:04:03,810 加護のレベル上げを していたらしいです。 41 00:04:03,810 --> 00:04:07,481 問題はそこね。 ヴァンは モンスター狩りのとき➡ 42 00:04:07,481 --> 00:04:10,484 大勢の仲間を失っている。 43 00:04:10,484 --> 00:04:15,155 (ヤランドララ)本来 勇者の加護は 仲間を見捨てられないはずよね。 44 00:04:15,155 --> 00:04:18,158 ヴァンは 勇者の加護を 成長させることが➡ 45 00:04:18,158 --> 00:04:20,660 仲間の命よりも重要だと➡ 46 00:04:20,660 --> 00:04:23,997 心の底から思っているんだろうな。 47 00:04:23,997 --> 00:04:28,001 だから 仲間を 見捨てることができるんだ。 48 00:04:28,001 --> 00:04:32,339 ますます ムカつくぜ! そんなヤツが勇者でいいのかよ! 49 00:04:32,339 --> 00:04:35,842 ダナン 落ち着いて。 ヴァンについては➡ 50 00:04:35,842 --> 00:04:40,847 これぐらいの情報しかありません。 う~ん よくわからないわね。 51 00:04:40,847 --> 00:04:43,683 ヴァンは何を考えてるのかしら? 52 00:04:43,683 --> 00:04:46,019 ヴァンの世界は狭い。 53 00:04:46,019 --> 00:04:50,690 彼の世界には 自分と 神しか存在しない。 54 00:04:50,690 --> 00:04:54,861 親も 友達も 愛する人もいない。 55 00:04:54,861 --> 00:04:58,198 だからこそ 自分の価値観を疑わない。 56 00:04:58,198 --> 00:05:00,700 迷わないし くじけない。 57 00:05:05,472 --> 00:05:08,642 リュブと ラベンダだが…。 ラベンダのことは➡ 58 00:05:08,642 --> 00:05:11,478 ミストームさんが教えてくれたわ。 59 00:05:11,478 --> 00:05:15,649 ⦅ミストーム:ラベンダ… 昔 ゾルタンに移住する前に➡ 60 00:05:15,649 --> 00:05:18,318 アイツを見たことがあるんだ。 61 00:05:18,318 --> 00:05:20,654 (ミストーム)あんな姿は していなかったが➡ 62 00:05:20,654 --> 00:05:25,992 あの魔力は忘れない。 姿が違うって どういうこと? 63 00:05:25,992 --> 00:05:31,331 私が見たのは 稲妻を従えた 巨大な黒い影だったよ。 64 00:05:31,331 --> 00:05:34,167 悔しいけど 現役を引退した私で➡ 65 00:05:34,167 --> 00:05:37,504 どうにかできる相手じゃないねぇ。 66 00:05:37,504 --> 00:05:41,007 すまないが アンタたちに託してもいいかい?⦆ 67 00:05:43,844 --> 00:05:46,179 周辺への被害を考えると➡ 68 00:05:46,179 --> 00:05:49,683 ラベンダと 直接戦うことは避けたいけど➡ 69 00:05:49,683 --> 00:05:53,086 交渉するにも きっかけが思い当たらないわ。 70 00:05:57,524 --> 00:06:00,961 ラベンダは私に説得させて。 えっ? 71 00:06:00,961 --> 00:06:04,798 相手は未知の怪物です。 大丈夫ですか? 72 00:06:04,798 --> 00:06:07,300 私がいちばん適任だと思うの! 73 00:06:07,300 --> 00:06:10,136 だって 私は 恋をしているから! 74 00:06:10,136 --> 00:06:13,807 はぁ? んっ? んっ? んっ? 75 00:06:13,807 --> 00:06:17,143 えっ えっ えっ。 えぇっと➡ 76 00:06:17,143 --> 00:06:20,146 ラベンダの本質は 人間とは まるで違うけど➡ 77 00:06:20,146 --> 00:06:23,483 恋をしているという点で 私たちは同じだと思う。 78 00:06:23,483 --> 00:06:26,152 それを 交渉のきっかけにしようかと…。 79 00:06:26,152 --> 00:06:28,655 それだけ? それだけよ。 80 00:06:28,655 --> 00:06:32,826 でも 他に勝算のある人なんて いないでしょ? 81 00:06:32,826 --> 00:06:34,828 ハッ ふっ…。 82 00:06:34,828 --> 00:06:39,666 そうだな。 ダナン リットに同行してくれるか? 83 00:06:39,666 --> 00:06:43,670 俺が? レッドが行ったほうが いいんじゃないか? 84 00:06:43,670 --> 00:06:46,506 俺は リュブとの交渉にあたる。 85 00:06:46,506 --> 00:06:49,843 おもしろそうね! 私も そっち行く。 86 00:06:49,843 --> 00:06:53,847 そういうことなら リットの護衛は任せておけ! 87 00:06:53,847 --> 00:06:56,516 よろしくね ダナン! 88 00:06:56,516 --> 00:06:59,352 リュブ枢機卿は平民の生まれで➡ 89 00:06:59,352 --> 00:07:03,156 枢機卿の加護だけを頼りに 出世した人物です。 90 00:07:05,125 --> 00:07:07,961 (アルベール)賄賂や 横領 他にも あらゆる手段で➡ 91 00:07:07,961 --> 00:07:10,630 私腹を肥やしてきました。 92 00:07:10,630 --> 00:07:13,967 レッドさんは すでに 顔バレしているのでは? 93 00:07:13,967 --> 00:07:17,137 変装するさ。 ルーティは 引き続き➡ 94 00:07:17,137 --> 00:07:19,639 存在を知られないように。 95 00:07:19,639 --> 00:07:21,975 ティセは ルーティのフォローを頼む。 96 00:07:21,975 --> 00:07:25,478 はい。 キュッ キュッ。 97 00:07:25,478 --> 00:07:28,815 すべては ゾルタンと ルーティを守るためだ。 98 00:07:28,815 --> 00:07:31,151 よろしく頼む。 おう! お~! 99 00:07:31,151 --> 00:07:34,554 任せて! みんな ありがとう。 100 00:07:36,489 --> 00:07:39,326 ってことで 会議終了。 101 00:07:39,326 --> 00:07:42,329 飯にしよう。 (ダナン)待ってました! 102 00:07:42,329 --> 00:07:58,845 ♬~ 103 00:08:03,616 --> 00:08:07,287 ティセ どうした? レッドさん。 104 00:08:07,287 --> 00:08:09,789 いえ あの…。 105 00:08:09,789 --> 00:08:15,128 ヴァンが ゾルタンに戻ってくるまで 何か やれることはないかと…。 106 00:08:15,128 --> 00:08:18,965 のんびりするのが不安か? はい。 107 00:08:18,965 --> 00:08:24,137 勇者ヴァンは 強いというより 恐ろしいと感じました。 108 00:08:24,137 --> 00:08:27,807 私の中の加護が あれを殺すことは難しいと➡ 109 00:08:27,807 --> 00:08:31,311 告げているんです。 ティセが そう感じたなら➡ 110 00:08:31,311 --> 00:08:36,483 間違いはないだろうな。 レッドさんは どう感じました? 111 00:08:36,483 --> 00:08:39,986 同じ勇者なのに ヴァンと ルーティ様は➡ 112 00:08:39,986 --> 00:08:42,655 なぜ あんなに違うのでしょうか。 113 00:08:42,655 --> 00:08:46,159 そうだな… まず あの2人は➡ 114 00:08:46,159 --> 00:08:49,662 勇者としての戦い方が大きく違う。 115 00:08:49,662 --> 00:08:53,333 戦い方? ルーティは➡ 116 00:08:53,333 --> 00:08:57,670 たとえ 敵が誰であろうと 負けないための強さを目指した➡ 117 00:08:57,670 --> 00:09:01,775 負けない勇者だ。 (ティセ)では 勇者ヴァンは? 118 00:09:01,775 --> 00:09:05,111 敵を想定せずに 最強の攻撃で勝つことを➡ 119 00:09:05,111 --> 00:09:07,280 目指しているんだろうな。 120 00:09:07,280 --> 00:09:09,949 つまり 無敵の勇者だ。 121 00:09:09,949 --> 00:09:13,953 負けない勇者と 無敵の勇者…。 122 00:09:13,953 --> 00:09:17,290 ルーティが あらゆる敵を 想定しているのに対し➡ 123 00:09:17,290 --> 00:09:20,293 ヴァンは 敵を想定していない。 124 00:09:20,293 --> 00:09:23,797 まぁ ヴァンのやり方は 俺なら選ばないが。 125 00:09:23,797 --> 00:09:25,965 私も なしですね。 126 00:09:25,965 --> 00:09:29,135 私の剣にも 必勝型はありますが➡ 127 00:09:29,135 --> 00:09:33,640 それだけに頼れば いつか必ず討たれる。 128 00:09:33,640 --> 00:09:36,810 それが彼の弱点でもある。 129 00:09:36,810 --> 00:09:42,482 つまりは 加護に頼るヴァンと 加護がすべてではないルーティだ。 130 00:09:42,482 --> 00:09:47,320 なるほど。 2人の違いが よくわかりました。 131 00:09:47,320 --> 00:09:51,658 ルーティ様の強さは レッドさんの導きがあったから。 132 00:09:51,658 --> 00:09:54,994 まぁ 俺は ルーティが自分の身を守れるように➡ 133 00:09:54,994 --> 00:09:59,666 してやりたかったんだ。 レッドさんが ルーティ様の導き手で➡ 134 00:09:59,666 --> 00:10:04,003 ホントによかったです。 でも ヴァンには そういう人が➡ 135 00:10:04,003 --> 00:10:07,173 周りにいなかったのでしょうね。 136 00:10:07,173 --> 00:10:10,877 なるほど ヴァンの世界は狭いです。 137 00:10:13,513 --> 00:10:18,685 少し 気持ちが軽くなりました。 よかった。 138 00:10:18,685 --> 00:10:22,522 ⚟おぉ すっげぇ! 139 00:10:22,522 --> 00:10:26,526 (エスタ)リュブ殿 いくら 加護レベルを上げたからといって➡ 140 00:10:26,526 --> 00:10:29,362 あの少女に勝てる保証は何もない。 141 00:10:29,362 --> 00:10:34,200 こんな辺境の国で 勇者の命を 危険にさらす意味はあるのか? 142 00:10:34,200 --> 00:10:37,036 (リュブ)どちらにせよ まずは情報収集だ。 143 00:10:37,036 --> 00:10:41,040 ヴァンを倒した少女の正体を探り 私に報告しろ。 144 00:10:54,721 --> 00:10:57,891 (ガラティン)まったく 面倒なことだ。 145 00:10:57,891 --> 00:11:00,493 (トーネド)今度は 何をしでかすつもりなのか。 146 00:11:00,493 --> 00:11:05,498 前にも言ったが 勇者対応は レッドたちに任せよう。 147 00:11:05,498 --> 00:11:09,335 我々は 町の者が動揺したり 混乱したりしないよう➡ 148 00:11:09,335 --> 00:11:13,840 努めるしかない。 そうですね そうしましょう! 149 00:11:13,840 --> 00:11:31,524 ♬~ 150 00:11:31,524 --> 00:11:36,529 紹介しよう。 私の従者のアルベールだ。 151 00:11:36,529 --> 00:11:40,199 皆様 はじめまして。 よろしくお願いいたします。 152 00:11:40,199 --> 00:11:43,036 話は聞いている。 勇者のために➡ 153 00:11:43,036 --> 00:11:47,207 しっかり働いてくれたまえ。 光栄です。 154 00:11:47,207 --> 00:11:50,877 勇者様 飛空艇での旅は いかがでしたか? 155 00:11:50,877 --> 00:11:53,046 よかったよ。 南洋の島には➡ 156 00:11:53,046 --> 00:11:55,548 人を殺したモンスターが たくさんいたから➡ 157 00:11:55,548 --> 00:11:57,884 加護のレベル上げには最高だった。 158 00:11:57,884 --> 00:12:00,153 うん 次はきっと勝てるわ! 159 00:12:00,153 --> 00:12:02,155 ハッ…。 160 00:12:08,828 --> 00:12:10,997 あの少女を捜しにいかないと。 161 00:12:10,997 --> 00:12:15,335 (リュブ)いや 少女の情報収集は我々がやる。 162 00:12:15,335 --> 00:12:19,005 君には 対象物の追跡スキルがないだろう。 163 00:12:19,005 --> 00:12:22,508 ヴァンくんは 少し休息をとったほうがいい。 164 00:12:22,508 --> 00:12:25,111 ここは私たちに任せてくれ。 165 00:12:36,856 --> 00:12:40,193 ハァ…。 ヴァン 大丈夫よ。 166 00:12:40,193 --> 00:12:42,595 ヴァンには 私がついているんだから。 167 00:12:51,537 --> 00:12:54,540 あら 虫がいるわ。 168 00:12:59,545 --> 00:13:02,148 (ラベンダ)コソコソしている そこの虫! 169 00:13:02,148 --> 00:13:06,152 (2人)あっ。 あ~あ バレちゃった。 170 00:13:06,152 --> 00:13:09,489 たたき潰してやろうか。 そうね➡ 171 00:13:09,489 --> 00:13:12,825 今なら ヴァンがいないから 本気が出せるんでしょ? 172 00:13:12,825 --> 00:13:15,828 んっ… なんですって!? 私の加護は➡ 173 00:13:15,828 --> 00:13:18,998 その小さな体が かりそめだとわかる。 174 00:13:18,998 --> 00:13:22,302 あなたの本質は 巨大で荒々しい力。 175 00:13:24,504 --> 00:13:27,173 人間を見下している つわもののあなたが➡ 176 00:13:27,173 --> 00:13:31,678 なぜ 自分の本質を隠して 小さな妖精のフリをしているのか。 177 00:13:33,846 --> 00:13:37,016 それは ヴァンに恋をしているからかしら? 178 00:13:37,016 --> 00:13:39,519 あなたは 自分の姿が 人間にとって➡ 179 00:13:39,519 --> 00:13:42,021 恐ろしいものだと知っている。 180 00:13:42,021 --> 00:13:45,191 ヴァンに愛されるために 人間が イメージするとおりの➡ 181 00:13:45,191 --> 00:13:49,696 妖精の姿をとっている。 それ以上しゃべったら殺すわよ! 182 00:13:53,199 --> 00:13:55,201 私も恋をしているの! 183 00:13:55,201 --> 00:13:57,870 だから あなたと恋の話をしたい! 184 00:13:57,870 --> 00:13:59,872 えっ! 185 00:14:05,978 --> 00:14:09,148 私は リーズレット・オブ・ロガーヴィア。 186 00:14:09,148 --> 00:14:13,152 リットって呼んで。 ふ~ん リットね。 187 00:14:13,152 --> 00:14:16,055 で あれが あなたの恋の相手? 188 00:14:17,990 --> 00:14:20,827 アハハハ… いいえ 別人よ。 189 00:14:20,827 --> 00:14:25,498 だと思った! 恋なんて 無縁そうな顔してるもの。 190 00:14:25,498 --> 00:14:29,001 《ラベンダに 下手な作り話は通用しない。 191 00:14:29,001 --> 00:14:32,839 自分をさらけ出して 共通点を探るしかない》 192 00:14:32,839 --> 00:14:38,678 私は ここから北の ロガーヴィア公国の王女だったの。 193 00:14:38,678 --> 00:14:41,347 へぇ お姫様だったのね。 194 00:14:41,347 --> 00:14:43,516 じゃあ お相手は 王子か騎士? 195 00:14:43,516 --> 00:14:47,520 それとも… わっ! 相手は他国の騎士よ。 196 00:14:47,520 --> 00:14:51,023 今は平民として ゾルタンで一緒に暮らしているわ。 197 00:14:51,023 --> 00:14:54,527 まさか 駆け落ち!? やるじゃない! 198 00:14:54,527 --> 00:14:57,029 やっぱり 恋のためなら すべて犠牲にしても➡ 199 00:14:57,029 --> 00:15:02,468 惜しくはないわよね。 えぇ 本当に心からそう思うわ。 200 00:15:02,468 --> 00:15:05,805 私は 彼と ずっとずっと➡ 201 00:15:05,805 --> 00:15:09,142 命尽きる最後の瞬間まで 添い遂げたいの。 202 00:15:09,142 --> 00:15:12,145 うん 合格! ミードと サラダちょうだい! 203 00:15:18,985 --> 00:15:23,823 というわけで 彼とは 離れ離れになった時期があったの。 204 00:15:23,823 --> 00:15:26,492 でも そのおかげで お互いに成長したし➡ 205 00:15:26,492 --> 00:15:29,662 もっと好きになったわ。 206 00:15:29,662 --> 00:15:33,499 えぇ? ふ~ん つまり あなたは➡ 207 00:15:33,499 --> 00:15:36,836 ロガーヴィアでは まだ 恋をしてなかったのね。 208 00:15:36,836 --> 00:15:40,673 そんなことないわよ。 昔のレッドも大好きだったし。 209 00:15:40,673 --> 00:15:44,677 何言ってるのよ。 成長するなんて 恋じゃない。 210 00:15:44,677 --> 00:15:47,680 恋は美しく 幸せで完璧なものよ。 211 00:15:47,680 --> 00:15:50,349 恋した瞬間から時が止まって➡ 212 00:15:50,349 --> 00:15:54,520 このまま永遠に 変わらなければいいのにと思う。 213 00:15:54,520 --> 00:15:58,524 そう思えない恋は 恋じゃない。 214 00:15:58,524 --> 00:16:01,627 ラベンダは ヴァンに変わってほしくないのね。 215 00:16:01,627 --> 00:16:05,298 当たり前じゃない! ミード おかわり! 216 00:16:05,298 --> 00:16:08,801 《ラベンダは ヴァンに変わってほしくないんだ。 217 00:16:08,801 --> 00:16:12,805 でも それって 自分の恋を 押しつけているだけだわ》 218 00:16:15,808 --> 00:16:19,145 この感情のためなら 世界を滅ぼしたっていい。 219 00:16:19,145 --> 00:16:21,981 それが本当の恋なのよ。 220 00:16:21,981 --> 00:16:25,485 でも もし滅ぼされる側だったら どうするの? 221 00:16:25,485 --> 00:16:29,155 えっ? だって 魔王軍には➡ 222 00:16:29,155 --> 00:16:31,657 とんでもなく強い敵だって いるでしょ。 223 00:16:31,657 --> 00:16:35,328 勇者だからって 必ず勝てるわけじゃないわ。 224 00:16:35,328 --> 00:16:38,831 恋人なら心配よね。 225 00:16:38,831 --> 00:16:43,169 私は ヴァンが ヴァンであることを 何よりも優先するわ。 226 00:16:43,169 --> 00:16:46,339 それで ヴァンが死んじゃったりしたら➡ 227 00:16:46,339 --> 00:16:50,009 私も一緒に死ぬわ! 228 00:16:50,009 --> 00:16:53,179 私は 死の瞬間まで ヴァンに恋をする。 229 00:16:53,179 --> 00:16:56,682 これほど幸せな物語は ないわよね。 230 00:16:56,682 --> 00:16:59,352 あなたは そう考えるのね。 231 00:16:59,352 --> 00:17:01,354 あなたは違うんだ。 232 00:17:05,458 --> 00:17:07,793 ラベンダ お願いがあるの。 233 00:17:07,793 --> 00:17:11,964 お願い? ダメダメ。 私は ヴァンの言うこと以外➡ 234 00:17:11,964 --> 00:17:13,966 聞かないわ。 でも これは➡ 235 00:17:13,966 --> 00:17:19,138 ヴァンのためでもあるのよ。 ふ~ん じゃあ言ってみて。 236 00:17:19,138 --> 00:17:22,341 ゾルタンから離れるように ヴァンに言ってほしいの。 237 00:17:25,645 --> 00:17:29,982 ここでの戦いは 命を懸けるほどの価値はないわ。 238 00:17:29,982 --> 00:17:32,652 得られるのは 加護レベルを上げることだけ。 239 00:17:32,652 --> 00:17:36,656 勇者には もっと別の戦いが あるんじゃないかしら。 240 00:17:36,656 --> 00:17:39,158 確かに あなたの言うとおりね。 241 00:17:39,158 --> 00:17:42,161 だったら…。 もちろん断るわ。 242 00:17:42,161 --> 00:17:46,332 そう言うと思った。 アハハッ! あぁ よかった。 243 00:17:46,332 --> 00:17:49,669 ちょっとでも食い下がったら アンタを殺しちゃうところだったわ。 244 00:17:49,669 --> 00:17:53,673 それは困るわ。 じゃあ お別れする前に…。 245 00:17:57,176 --> 00:17:59,345 また こうして 平和におしゃべりできることを➡ 246 00:17:59,345 --> 00:18:01,614 願って。 こんなの約束でも➡ 247 00:18:01,614 --> 00:18:05,117 祈りでもないのに 変なの。 (2人)乾杯! 248 00:18:15,127 --> 00:18:17,964 行け~! 行け行け! 249 00:18:17,964 --> 00:18:22,134 (リュブ)ほら走れ! ほら! させさせさせ! 250 00:18:22,134 --> 00:18:25,304 まくれ~! ほら いいぞ! あっ なっ… 何? 251 00:18:25,304 --> 00:18:28,975 なぜ そこで止まる? 走れ! 走らんか! 252 00:18:28,975 --> 00:18:32,478 あぁっ! クソッ ふざけるな! 253 00:18:32,478 --> 00:18:37,149 金返せ! 八百長だ! こんなの八百長ではないか! 254 00:18:37,149 --> 00:18:40,152 リュブ様…。 今は休暇中だ。 255 00:18:40,152 --> 00:18:45,157 話は別の日にしろ。 お耳に入れたい情報がありまして。 256 00:18:45,157 --> 00:18:47,994 決して損はさせません。 257 00:18:47,994 --> 00:18:50,096 ハッ…。 258 00:18:52,665 --> 00:18:56,335 5番は太りすぎだ。 ここは ゾルタンですからね。 259 00:18:56,335 --> 00:18:58,671 まともであるはずが ありません。 260 00:18:58,671 --> 00:19:00,873 お前は いくら賭けるんだ? 261 00:19:03,275 --> 00:19:06,445 フフフ…。 262 00:19:06,445 --> 00:19:09,782 レッド 大丈夫なの? これで外れたら➡ 263 00:19:09,782 --> 00:19:13,986 交渉どころじゃないわよ。 もちろん 策はある。 264 00:19:19,291 --> 00:19:21,794 キュ…。 まぁ。 265 00:19:28,467 --> 00:19:31,637 いやぁ 実に見事だった。 266 00:19:31,637 --> 00:19:35,808 シンガリから一気にまくって 鼻差で優勝とはな! 267 00:19:35,808 --> 00:19:38,811 たんまりもうけたところで リュブ様➡ 268 00:19:38,811 --> 00:19:41,480 おいしいワインの店があるのですが。 269 00:19:41,480 --> 00:19:45,584 言っておくが 私は ワインには相当うるさいぞ。 270 00:19:55,661 --> 00:19:59,165 ふむ… ほぉ。 271 00:19:59,165 --> 00:20:04,670 爽やかで心地よく 舌触りは上質なシルクのようだ。 272 00:20:04,670 --> 00:20:07,339 徐々に広がる しっかりとした果実味と➡ 273 00:20:07,339 --> 00:20:09,341 豊かなコク。 274 00:20:14,346 --> 00:20:18,017 ほぉ~ なるほど! 275 00:20:18,017 --> 00:20:21,020 上品な貴婦人が 急に衣服を脱ぎ捨て➡ 276 00:20:21,020 --> 00:20:25,858 奔放に森を駆け回るような 野性味もある。 277 00:20:25,858 --> 00:20:29,528 ゾルタンに こんなうまいワインがあるとはな! 278 00:20:29,528 --> 00:20:31,530 こちらの魚料理もどうぞ。 279 00:20:33,866 --> 00:20:36,869 こっ これのどこが魚料理なんだ? 280 00:20:36,869 --> 00:20:39,371 魚のすり身を ハーブでいぶして➡ 281 00:20:39,371 --> 00:20:42,208 極上のオリーブオイルで ローストしたものです。 282 00:20:42,208 --> 00:20:45,044 《また適当なことを…》 283 00:20:45,044 --> 00:20:47,546 赤に 魚料理だと。 284 00:20:47,546 --> 00:20:50,349 何を考えているんだ この店は…。 285 00:20:52,551 --> 00:20:55,554 うっ…。 286 00:20:55,554 --> 00:20:58,224 うぅっ! 287 00:20:58,224 --> 00:21:01,627 こっ こここ… これは…。 288 00:21:03,496 --> 00:21:05,998 常識を覆す味だ! 289 00:21:05,998 --> 00:21:09,001 この深い味わい…。 290 00:21:09,001 --> 00:21:13,172 フゥ…。 リュブ様 少々お話が…。 291 00:21:13,172 --> 00:21:17,009 不粋ヤツめ そんなことだろうと思ったわ。 292 00:21:17,009 --> 00:21:20,513 要件はなんだ? 仕事の口利きか? 293 00:21:20,513 --> 00:21:25,017 ヴァン様に関することです。 多少の迷惑には目をつぶれ。 294 00:21:25,017 --> 00:21:28,020 彼は いずれ世界を救う勇者だ。 295 00:21:28,020 --> 00:21:33,526 ヴァン様がお捜しの少女の 危険性について ひと言。 296 00:21:33,526 --> 00:21:36,028 ヴァンを襲った少女を 知っているのか!? 297 00:21:36,028 --> 00:21:39,532 はい。 いったい何者なのだ ソイツは!? 298 00:21:39,532 --> 00:21:42,334 古代エルフの遺産です。 はっ!? 299 00:21:44,703 --> 00:21:48,207 ハッ… ハハハ… バカなことを。 300 00:21:48,207 --> 00:21:52,378 古代エルフの遺産といえば 機械仕掛けのクロックワークどもだ。 301 00:21:52,378 --> 00:21:55,381 言葉だけでは 信じられないでしょうから➡ 302 00:21:55,381 --> 00:21:57,583 どうぞ こちらへ。 303 00:22:05,491 --> 00:22:08,994 ハッ。 オーガキンか。 304 00:22:14,667 --> 00:22:18,504 これは古代エルフ文字。 どういうことだ!? 305 00:22:18,504 --> 00:22:21,006 このオーガキンは 普通とは違い➡ 306 00:22:21,006 --> 00:22:24,009 知能が高く 武器を使っていたそうです。 307 00:22:24,009 --> 00:22:27,847 古代エルフの遺跡で造られた 生物兵器と思われます。 308 00:22:27,847 --> 00:22:31,183 なんだと…。 ゾルタン北方の山中には➡ 309 00:22:31,183 --> 00:22:34,019 古代エルフの遺産がありますからね。 310 00:22:34,019 --> 00:22:36,522 そこには 他の生物兵器もあり➡ 311 00:22:36,522 --> 00:22:38,524 中には 人間の形をしたものも➡ 312 00:22:38,524 --> 00:22:40,526 存在するようです。 313 00:22:40,526 --> 00:22:44,530 ヴァンを襲った少女が 古代エルフの遺産…。 314 00:22:44,530 --> 00:22:48,200 確かに ヴァンを 打ち倒すほどの力…。 315 00:22:48,200 --> 00:22:50,536 人間離れしている。 316 00:22:50,536 --> 00:22:55,374 ゾルタンの盗賊ギルドの報告書が その裏付けをしています。 317 00:22:55,374 --> 00:22:58,544 なるほど。 古代エルフの遺跡の守護者として➡ 318 00:22:58,544 --> 00:23:00,546 造られたわけか。 319 00:23:02,481 --> 00:23:06,151 魔王軍が ゾルタンに 到着することがあれば➡ 320 00:23:06,151 --> 00:23:09,989 この古代エルフの遺産たちが 応戦するはずです。 321 00:23:09,989 --> 00:23:12,324 つまり 人類のためにも➡ 322 00:23:12,324 --> 00:23:14,994 ヴァンに この戦いから手を引けと? 323 00:23:14,994 --> 00:23:18,163 はい。 ヴァン様 古代エルフの遺産の➡ 324 00:23:18,163 --> 00:23:20,499 どちらが死んでも 人類にとっては➡ 325 00:23:20,499 --> 00:23:23,836 損失となりましょう。 確かに。 326 00:23:23,836 --> 00:23:27,673 私から ヴァンに このまま ゾルタンを去るよう進言しよう。 327 00:23:27,673 --> 00:23:30,676 ぜひに。 進言はする。 328 00:23:30,676 --> 00:23:33,846 するのだが 最近 ヴァンは➡ 329 00:23:33,846 --> 00:23:36,649 私の言葉にも 従わなくなっている。