1 00:00:03,503 --> 00:00:07,341 (リュブ)ゾルタンの山には 古代エルフの遺跡があるのだが➡ 2 00:00:07,341 --> 00:00:11,511 少女は そこで作られた 人型の兵器だったのだ。 3 00:00:11,511 --> 00:00:15,182 (リュブ)このとおり 調査報告書もある。 4 00:00:15,182 --> 00:00:19,186 人類の敵ではない以上 ここにとどまる理由はない。 5 00:00:19,186 --> 00:00:22,022 すぐに たとう。 (ヴァン)それは できません。 6 00:00:22,022 --> 00:00:25,025 なぜだ? いつ いかなるときも➡ 7 00:00:25,025 --> 00:00:28,195 加護に従って 行動しないといけませんから。 8 00:00:28,195 --> 00:00:31,865 まだ そのときではないんです。 9 00:00:31,865 --> 00:00:34,868 無理やり引っ張っていくわけには いくまい。 10 00:00:34,868 --> 00:00:40,374 加護が旅立ちを 促してくれることを祈るよ。 11 00:00:40,374 --> 00:00:42,876 (ヴァン)どうやら デミス様は 僕に試練を➡ 12 00:00:42,876 --> 00:00:46,046 与えてくださったみたいだ。 (ラベンダ)試練? 13 00:00:46,046 --> 00:00:48,215 (ヴァン)なぜかは わからないけど➡ 14 00:00:48,215 --> 00:00:52,553 ずっと僕を突き動かしていた 加護の衝動が➡ 15 00:00:52,553 --> 00:00:54,554 消えてしまったんだ。 16 00:02:41,361 --> 00:02:43,363 (エスタ)フゥ…。 17 00:02:43,363 --> 00:02:45,365 (エスタ)うまい。 18 00:02:47,367 --> 00:02:50,203 レッドの淹れてくれるお茶は リラックスできるな。 19 00:02:50,203 --> 00:02:55,542 (レッド)それはよかった。 で ヴァンの様子は どうだ? 20 00:02:55,542 --> 00:02:59,880 レッドたちと行動を共にしてから 少し変でな。 21 00:02:59,880 --> 00:03:02,816 部屋に籠もって 一日中 祈りをささげ➡ 22 00:03:02,816 --> 00:03:04,818 口数も少なくなった。 23 00:03:06,820 --> 00:03:09,489 また何かを しでかすかもしれないから➡ 24 00:03:09,489 --> 00:03:12,492 今は リュブ殿と交代で 見張っている。 25 00:03:12,492 --> 00:03:14,828 (ティセ)こんにちは。 (リット)いらっしゃい。 26 00:03:14,828 --> 00:03:18,832 あっ 何かあった? (ティセ)実は 相談がありまして。 27 00:03:18,832 --> 00:03:21,501 森で行方不明になった子どもを 捜してほしいと➡ 28 00:03:21,501 --> 00:03:24,671 依頼があったのですが 私と ルーティ様は➡ 29 00:03:24,671 --> 00:03:28,008 ヴァンのことがあるので 動くことができません。 30 00:03:28,008 --> 00:03:31,178 他の冒険者たちは 事件性が低いからと➡ 31 00:03:31,178 --> 00:03:34,514 依頼を受けてくれないそうで どうしたらいいかと…。 32 00:03:34,514 --> 00:03:37,350 (アルベール)だったら 俺が行きますよ。 えっ? 33 00:03:37,350 --> 00:03:40,687 いいのか? (アルベール)はい。 任せてください。 34 00:03:40,687 --> 00:03:43,857 しかし…。 ゾルタンの冒険者だったので➡ 35 00:03:43,857 --> 00:03:46,693 この辺りの森には慣れています。 36 00:03:46,693 --> 00:03:50,030 それに これで過去の行いが 帳消しになるとは➡ 37 00:03:50,030 --> 00:03:53,533 思っていませんが 俺にできることがあるなら➡ 38 00:03:53,533 --> 00:03:57,037 なんでもしたいんです。 アルベール…。 39 00:03:57,037 --> 00:03:59,973 俺は英雄でも なんでもありませんが➡ 40 00:03:59,973 --> 00:04:03,477 今は こうして エスタさんと 一緒に行動できています。 41 00:04:03,477 --> 00:04:07,814 それが何よりうれしいですし 俺の誇りなんです。 42 00:04:07,814 --> 00:04:10,317 (アルベール)エスタさんの仲間として ふさわしい行いを➡ 43 00:04:10,317 --> 00:04:13,820 したいというか…。 そっ それは光栄だな。 44 00:04:15,822 --> 00:04:19,493 なんだ! アルベールが行ってくれるなら安心ね。 45 00:04:19,493 --> 00:04:22,162 あ… あぁ そうだな。 46 00:04:22,162 --> 00:04:25,165 こちら 要点をまとめたメモになります。 47 00:04:25,165 --> 00:04:27,667 よろしくお願いします。 はい。 48 00:04:46,019 --> 00:04:49,523 フゥ…。 49 00:04:49,523 --> 00:04:52,859 ん? 50 00:04:52,859 --> 00:04:57,697 おい 空になったぞ。 代わりを持ってこい。 51 00:04:57,697 --> 00:05:01,468 ん…。 リュブ殿 ここで何をしている? 52 00:05:01,468 --> 00:05:04,971 エスタか。 お前も座って飲め。 53 00:05:04,971 --> 00:05:07,808 ヴァン殿は どうした? 宿か? 54 00:05:07,808 --> 00:05:11,478 いいや 私を置いて出かけていった。 55 00:05:11,478 --> 00:05:15,315 どういうことだ? 詳しいことは知らん。 56 00:05:15,315 --> 00:05:18,151 子どもが行方不明になったと 聞きつけて➡ 57 00:05:18,151 --> 00:05:20,854 ラベンダと一緒に捜索に向かった。 58 00:05:22,822 --> 00:05:26,493 私の話には耳を傾けもしない。 59 00:05:26,493 --> 00:05:28,829 いったい 何が原因だ。 60 00:05:28,829 --> 00:05:33,166 私の勇者は どうしてしまったのだ? 61 00:05:33,166 --> 00:05:35,669 だが まだ修正は可能だ。 62 00:05:35,669 --> 00:05:37,671 そうだろう? 63 00:05:39,673 --> 00:05:42,342 (リュブ)私が勇者と巡りあったのは➡ 64 00:05:42,342 --> 00:05:44,844 神のお導きではなかったのか? 65 00:05:47,180 --> 00:05:49,849 (アルベール)はぁっ! 66 00:05:49,849 --> 00:05:53,019 まさか この森に オーガがいるとは。 67 00:05:53,019 --> 00:05:56,690 子どもは無事か? 68 00:05:56,690 --> 00:06:00,460 (クルクルル)グルルル… ガオー! ベッ…。 69 00:06:00,460 --> 00:06:03,797 あっ すまない つい。 キュウ…。 70 00:06:03,797 --> 00:06:06,466 クルクルル! 71 00:06:06,466 --> 00:06:09,469 ごろざないで~! だ… 大丈夫…。 72 00:06:09,469 --> 00:06:13,139 いや 俺は 君を捜しに来た冒険者なんだ。 73 00:06:13,139 --> 00:06:15,475 私を? あぁ。 森で➡ 74 00:06:15,475 --> 00:06:19,145 迷子になったんじゃないかと ご両親が心配してる。 75 00:06:19,145 --> 00:06:24,150 クルクルルと遊んでたの。 そしたら あのモンスターが…。 76 00:06:24,150 --> 00:06:28,488 もう大丈夫だ。 お前が この子を守ってくれたんだな。 77 00:06:28,488 --> 00:06:31,825 そうなの。 クルクルルが守ってくれたの! 78 00:06:31,825 --> 00:06:35,996 まだ恐ろしいのがいる! みんな怖がってる! 79 00:06:35,996 --> 00:06:39,165 何? (ラベンダ)いたわよ。 あっ。 80 00:06:39,165 --> 00:06:41,501 勇者様。 子どもに ケガは? 81 00:06:41,501 --> 00:06:44,671 ありません。 それはよかった。 82 00:06:44,671 --> 00:06:47,007 《なんだ この威圧感は。 83 00:06:47,007 --> 00:06:49,009 いつもと様子が違う》 84 00:06:49,009 --> 00:06:51,511 これから家に送り届けます。 85 00:06:51,511 --> 00:06:53,513 さぁ 行こうか。 その前に➡ 86 00:06:53,513 --> 00:06:58,351 元凶の悪を殺さないと。 元凶 ですか? 87 00:06:58,351 --> 00:07:01,788 子どもを森に連れ出したのは ソイツだよね? 88 00:07:01,788 --> 00:07:04,791 悪は滅ぼすべきだよ。 89 00:07:04,791 --> 00:07:07,794 ゆ… 勇者様 落ち着いてください! 90 00:07:07,794 --> 00:07:10,797 フェアリードラゴンは 邪悪なモンスターではありません! 91 00:07:10,797 --> 00:07:14,968 ラベンダと同じ妖精の一種で 友好的な種族です! 92 00:07:14,968 --> 00:07:17,804 (ラベンダ)私をだしに命乞いするの? 93 00:07:17,804 --> 00:07:20,807 アルベール 10秒待つから どいて。 94 00:07:20,807 --> 00:07:23,643 邪魔するなら君も 倒すべき悪だ。 95 00:07:23,643 --> 00:07:26,479 ハッ…。 96 00:07:26,479 --> 00:07:28,982 逃げろ! ここは俺が食い止める! 97 00:07:28,982 --> 00:07:31,318 でっ でも! いいから行け! 98 00:07:31,318 --> 00:07:35,155 あ… うっ! 99 00:07:35,155 --> 00:07:37,657 君は あの妖精の知り合い? 100 00:07:37,657 --> 00:07:40,327 いえ 初めて会いました。 101 00:07:40,327 --> 00:07:44,331 君には 僕を倒せる自信があるの? 102 00:07:44,331 --> 00:07:47,167 ありません。 だったら なぜ➡ 103 00:07:47,167 --> 00:07:52,005 ここで死のうとしているの? ハハ… そうですよね。 104 00:07:52,005 --> 00:07:54,841 実は 吐きそうなほど ビビってます。 105 00:07:54,841 --> 00:07:57,844 だけど 罪のない命が奪われるのを➡ 106 00:07:57,844 --> 00:08:00,280 見過ごせない。 逃げるわけには➡ 107 00:08:00,280 --> 00:08:04,451 いかないんです! なんだろう この気持ち…。 108 00:08:04,451 --> 00:08:07,287 よくわからないけど 僕は どうやら➡ 109 00:08:07,287 --> 00:08:09,990 君を殺したいと 思ってるらしいんだ。 110 00:08:12,792 --> 00:08:14,995 ぐあっ! 111 00:08:23,303 --> 00:08:26,473 ラベンダ 追える? もちろんよ! 112 00:08:26,473 --> 00:08:29,642 うっ う…。 ん? 113 00:08:29,642 --> 00:08:34,481 うぅ… うっ うぅ…。 114 00:08:34,481 --> 00:08:37,650 うっ…。 なんのつもり? 115 00:08:37,650 --> 00:08:40,820 殺… すな…。 116 00:08:40,820 --> 00:08:43,490 なぜ君は 妖精一匹のために? 117 00:08:43,490 --> 00:08:47,327 俺も 勇者の仲間だから…。 118 00:08:47,327 --> 00:08:49,329 はぁ? 119 00:08:49,329 --> 00:08:53,333 ふさわしい男にならないと…。 120 00:08:53,333 --> 00:08:55,335 離せ。 121 00:08:58,171 --> 00:09:02,609 離せ 離せ 離せ 離せ 離せ 離せ。 122 00:09:02,609 --> 00:09:06,946 離せ 離せ 離せ。 123 00:09:06,946 --> 00:09:10,617 離せ 離せ 離せ 離せ 離せ 離せ! 124 00:09:10,617 --> 00:09:14,621 離せ 離せ 離せ 離せ 離せ 離せ! 125 00:09:14,621 --> 00:09:18,291 離せ 離せ 離せ 離せ! 126 00:09:18,291 --> 00:09:21,594 僕は勇者なんだぞ! クソ! 127 00:09:27,634 --> 00:09:29,836 ふんっ! 128 00:09:32,972 --> 00:09:35,809 ヴァン! 129 00:09:35,809 --> 00:09:38,645 よく戦った。 130 00:09:38,645 --> 00:09:41,648 リジェネレート。 131 00:09:41,648 --> 00:09:45,485 アルベール 君こそが英雄だ。 132 00:09:45,485 --> 00:09:48,288 私は君を心から誇りに思う。 133 00:09:50,657 --> 00:09:54,561 エスタさん その男が 悪を討つ邪魔をしたので…。 134 00:09:56,996 --> 00:10:00,166 ヴァン! 私が冷静だと思ったのか!? 135 00:10:00,166 --> 00:10:04,838 私は ブチギレているぞ! 136 00:10:04,838 --> 00:10:06,840 ぐはっ! んっ! 137 00:10:06,840 --> 00:10:09,042 くはっ! 138 00:10:11,344 --> 00:10:15,181 なぜですか!? 僕は あなたを尊敬していたのに! 139 00:10:15,181 --> 00:10:17,183 ⦅ヴァン:お前は 間違えたんじゃないのか?⦆ 140 00:10:17,183 --> 00:10:20,086 ハッ! ヴァンから離れろ! 141 00:10:23,690 --> 00:10:27,026 キレてるわりには こざかしいわね! 142 00:10:27,026 --> 00:10:29,529 そういうお前は どうした。 143 00:10:29,529 --> 00:10:31,698 ヴァンの前では 本気を出さないんじゃ➡ 144 00:10:31,698 --> 00:10:34,701 なかったのか。 うるさい! 145 00:10:34,701 --> 00:10:39,205 私は アンタのことが 前から嫌いだったのよ! 146 00:10:39,205 --> 00:10:41,407 (ウンディーネ)は~い そこまで。 147 00:10:44,377 --> 00:10:49,048 たかが水のアークフェイごときが この私に立ちはだかるつもり!? 148 00:10:49,048 --> 00:10:52,218 あら かわいいお顔が台なしね。 149 00:10:52,218 --> 00:10:54,554 正体が バレてもいいのかしら? 150 00:10:54,554 --> 00:10:56,856 殺す! 151 00:11:21,681 --> 00:11:25,351 (ラベンダ)ヴァン…。 152 00:11:25,351 --> 00:11:27,353 癒しの手。 153 00:11:30,356 --> 00:11:33,192 《ついに あの少女にたどりつける。 154 00:11:33,192 --> 00:11:35,695 そうすれば 僕は…》 155 00:11:43,536 --> 00:11:46,206 冒険者さん 大丈夫? 156 00:11:46,206 --> 00:11:48,541 傷は完全に癒えている。 157 00:11:48,541 --> 00:11:50,877 今は疲れて眠っているだけだ。 158 00:11:50,877 --> 00:11:54,547 クルゥ…。 子どもも無事でよかった。 159 00:11:54,547 --> 00:11:58,718 アルベールのおかげだな。 目を覚ましてくれるだろうか? 160 00:11:58,718 --> 00:12:01,487 あぁ。 ヴァンを相手に限界を超えて➡ 161 00:12:01,487 --> 00:12:05,158 頑張ったんだろう。 少し休む時間が必要だ。 162 00:12:05,158 --> 00:12:08,828 (エスタ)そうか。 それにしても よく気がついたな。 163 00:12:08,828 --> 00:12:11,497 (ルーティ)ん… ただの勘。 164 00:12:11,497 --> 00:12:14,667 危険な気配を感じたから。 165 00:12:14,667 --> 00:12:16,836 ヴァンは暴走している。 166 00:12:16,836 --> 00:12:19,839 (ルーティ)勇者の加護の衝動は とても強いから➡ 167 00:12:19,839 --> 00:12:22,508 本来は 感情のまま 力を振るうなんて➡ 168 00:12:22,508 --> 00:12:26,346 できっこない。 加護の衝動を抑えつけるほど➡ 169 00:12:26,346 --> 00:12:28,848 混乱しているんだと思う。 170 00:12:28,848 --> 00:12:31,017 私にも経験がある。 171 00:12:31,017 --> 00:12:35,021 ヴァンの中に迷いが生じて 混乱したのかもな。 172 00:12:35,021 --> 00:12:38,691 価値観を覆すことが 目的ではあったが…。 173 00:12:38,691 --> 00:12:40,693 レッドのせいではない。 174 00:12:40,693 --> 00:12:44,530 責任なら ヴァンのそばにいた私たちにある。 175 00:12:44,530 --> 00:12:47,700 エスタ。 176 00:12:47,700 --> 00:12:49,902 少し頭を冷やしてくる。 177 00:12:55,041 --> 00:12:57,143 お兄ちゃん。 あぁ。 178 00:13:07,320 --> 00:13:12,825 私は今日 生まれて初めて 怒りで我を忘れた。 179 00:13:12,825 --> 00:13:15,495 死にかけていたアルベールを見たら…。 180 00:13:15,495 --> 00:13:17,830 止められなかったか…。 181 00:13:17,830 --> 00:13:22,335 恐ろしかった。 アルベールを失うのが。 182 00:13:22,335 --> 00:13:26,339 今も考えるだけで 胸が張り裂けそうになる。 183 00:13:26,339 --> 00:13:29,175 (エスタ)ルーティに 勇者を続けさせるために➡ 184 00:13:29,175 --> 00:13:32,512 君を殺そうとすらした私がだ。 185 00:13:32,512 --> 00:13:35,515 その変化が何より怖い。 186 00:13:35,515 --> 00:13:39,018 いつか また 間違えてしまうのではないか。 187 00:13:39,018 --> 00:13:41,354 我を忘れて 取り返しのつかないことを➡ 188 00:13:41,354 --> 00:13:44,023 してしまうのではないか。 189 00:13:44,023 --> 00:13:46,526 そう思うと…。 じゃあ➡ 190 00:13:46,526 --> 00:13:49,028 アルベールへの感情を忘れるか? 191 00:13:55,368 --> 00:13:57,704 いや…。 192 00:13:57,704 --> 00:14:00,306 忘れられない。 193 00:14:00,306 --> 00:14:02,975 忘れたくはない。 194 00:14:02,975 --> 00:14:05,144 だったら いいじゃないか。 195 00:14:05,144 --> 00:14:07,814 その感情は加護とは関係なく➡ 196 00:14:07,814 --> 00:14:10,817 心から 湧き上がってくるもののはずだ。 197 00:14:10,817 --> 00:14:14,654 俺は 何よりも 価値あるものだと思う。 198 00:14:14,654 --> 00:14:18,658 (エスタ)加護とは 関係のない感情か…。 199 00:14:18,658 --> 00:14:22,495 フフ… レッドたちと出会ったせいで➡ 200 00:14:22,495 --> 00:14:26,332 私は すっかり 不良聖職者になってしまった。 201 00:14:26,332 --> 00:14:28,534 レッド エスタ。 202 00:14:42,348 --> 00:14:44,350 (ノック) 203 00:14:44,350 --> 00:14:47,854 誰だ? (ヴァン)リュブさん 僕です。 204 00:14:47,854 --> 00:14:50,690 お… おぉ ヴァンくんか。 205 00:14:50,690 --> 00:14:53,860 入りたまえ。 206 00:14:53,860 --> 00:14:57,697 報告に来ました。 僕は ゾルタンから離れます。 207 00:14:57,697 --> 00:15:01,134 おっ おぉ! ようやくわかってくれたか! 208 00:15:01,134 --> 00:15:03,970 では 早速 準備をしよう。 その前に➡ 209 00:15:03,970 --> 00:15:06,973 ウンディーネの住みかに行きます。 何? 210 00:15:06,973 --> 00:15:09,308 そこで妖精たちを殺します。 211 00:15:09,308 --> 00:15:11,644 エスタさんや ギデオンさんもいると思うので➡ 212 00:15:11,644 --> 00:15:15,148 みんな殺します。 君は 何を言って…。 213 00:15:15,148 --> 00:15:17,316 ハッ。 そうすれば きっと➡ 214 00:15:17,316 --> 00:15:19,986 あの少女も出てくるので殺します。 215 00:15:19,986 --> 00:15:23,823 もし 出てこなければ 出てくるまで ゾルタンを破壊します。 216 00:15:23,823 --> 00:15:27,493 落ち着くんだ ヴァンくん。 君は勇者なのだぞ? 217 00:15:27,493 --> 00:15:30,596 勇者として ふさわしい行動を… うぐっ! 218 00:15:33,332 --> 00:15:38,004 ヴァン… なぜ…。 219 00:15:38,004 --> 00:15:41,174 僕は もう 勇者の衝動を感じないんです。 220 00:15:41,174 --> 00:15:45,344 勇者として どうするべきか 加護が教えてくれないんです。 221 00:15:45,344 --> 00:15:49,015 だから 勇者の加護が最後に望んだこと。 222 00:15:49,015 --> 00:15:54,353 あの少女を 僕の邪魔をする悪を すべて殺します。 223 00:15:54,353 --> 00:15:56,355 ま…。 224 00:16:03,963 --> 00:16:08,467 まもなく ヴァンが来る。 ラベンダも間違いなく一緒だろう。 225 00:16:08,467 --> 00:16:11,971 あの妖精は 私だけじゃ止められないわ。 226 00:16:11,971 --> 00:16:15,975 水のアークフェイより格上って… ラベンダの正体って➡ 227 00:16:15,975 --> 00:16:19,479 ズバリ なんなの? 私が明かすのも➡ 228 00:16:19,479 --> 00:16:24,283 悪いかなと思ったけれど 今は そんな場合じゃないわよね。 229 00:16:26,319 --> 00:16:28,988 (ウンディーネ)彼女の正体 それは災害。 230 00:16:28,988 --> 00:16:31,490 災害? (ウンディーネ)本当の名は➡ 231 00:16:31,490 --> 00:16:35,995 アークフェイ ケートゥ。 破壊と 力をつかさどる存在よ。 232 00:16:35,995 --> 00:16:40,666 この星が生まれたころから 災いとして暴れ回っていたわ。 233 00:16:40,666 --> 00:16:44,837 文明の発達とともに 古代エルフと ドラゴンに滅ぼされて➡ 234 00:16:44,837 --> 00:16:47,340 今では彼女しか残ってないの。 235 00:16:47,340 --> 00:16:49,509 ジャングルの奥地で 静かに暮らしていると➡ 236 00:16:49,509 --> 00:16:52,678 思っていたけれど…。 それって もう➡ 237 00:16:52,678 --> 00:16:56,015 伝説ですらなく 神話ですよね。 238 00:16:56,015 --> 00:16:59,018 (ヤランドララ)で どうするの? 神話のアークフェイと➡ 239 00:16:59,018 --> 00:17:02,622 人類最強の勇者が もうすぐ襲撃してくるけど。 240 00:17:02,622 --> 00:17:05,958 ヴァンと交渉できるのは これが最後だろうな。 241 00:17:05,958 --> 00:17:09,795 交渉って… そんな余地はないと思いますが。 242 00:17:09,795 --> 00:17:12,465 確かに 戦いは避けられないだろう。 243 00:17:12,465 --> 00:17:15,635 だが 以前のヴァンと違って 勝機はある。 244 00:17:15,635 --> 00:17:18,137 暴走しているヴァンを相手にですか? 245 00:17:18,137 --> 00:17:20,640 そう 暴走している。 246 00:17:20,640 --> 00:17:23,643 迷わなかった勇者が 迷っているんだ。 247 00:17:23,643 --> 00:17:26,145 今なら ヴァンに俺の言葉が届く。 248 00:17:26,145 --> 00:17:28,981 あの極端な考えを 変えられるはずだ。 249 00:17:28,981 --> 00:17:31,984 私は レッドを信じるわ。 もしものときは➡ 250 00:17:31,984 --> 00:17:36,489 私が フォローする。 だから お兄ちゃんに任せてほしい。 251 00:17:36,489 --> 00:17:39,158 お二人が そう言うのでしたら…。 252 00:17:39,158 --> 00:17:42,828 それで 具体的に どう戦うつもりですか? 253 00:17:42,828 --> 00:17:45,665 ヴァンとは 一騎打ちで 決着をつけるつもりだ。 254 00:17:45,665 --> 00:17:47,833 あのヴァンと 一騎打ちで? 255 00:17:47,833 --> 00:17:50,002 (ダナン)そりゃ ムチャだろ。 256 00:17:50,002 --> 00:17:53,339 ヴァンは強いし 勝敗に絶対はない。 257 00:17:53,339 --> 00:17:56,509 だから 確実に勝てるとは言わないが➡ 258 00:17:56,509 --> 00:17:58,611 俺は勝つよ。 259 00:18:01,447 --> 00:18:05,451 私は結界を張って 被害を最小限に抑えるわ。 260 00:18:05,451 --> 00:18:09,288 誰か 力を貸してくれる? それなら私が。 261 00:18:09,288 --> 00:18:12,124 私も協力する。 (ウンディーネ)集落の守りも➡ 262 00:18:12,124 --> 00:18:15,127 お願いしたいのだけれど。 その役目は➡ 263 00:18:15,127 --> 00:18:18,130 私と うげうげさんが。 (うげうげさん)クッキュ! 264 00:18:18,130 --> 00:18:22,635 よし みんな頼んだぞ。 これが最後の仕上げだ。 265 00:18:22,635 --> 00:18:25,037 (リットたち)お~! 266 00:18:31,978 --> 00:18:34,647 お兄ちゃん。 267 00:18:34,647 --> 00:18:37,049 頑張って。 268 00:18:40,152 --> 00:18:43,155 ありがとう。 269 00:18:43,155 --> 00:18:45,491 (ヴァン)ようやく会えた。 270 00:18:45,491 --> 00:18:48,995 きっと君を殺せば 僕は勇者に戻れる。 271 00:18:59,839 --> 00:19:01,841 (ヤランドララ/エスタ)はぁっ! 272 00:19:08,447 --> 00:19:12,118 ギデオンさん 僕には わかります。 273 00:19:12,118 --> 00:19:15,287 (ヴァン)彼女が 勇者ルーティなんですね。 274 00:19:15,287 --> 00:19:18,791 これは デミス様が 与えてくださった運命だ。 275 00:19:18,791 --> 00:19:21,293 僕が真の勇者となるために➡ 276 00:19:21,293 --> 00:19:24,296 古い勇者を倒さなければならない。 277 00:19:24,296 --> 00:19:27,133 勇者ルーティの力を僕が受け継ぎ➡ 278 00:19:27,133 --> 00:19:29,635 勇者ヴァンが世界を救うんだ! 279 00:19:29,635 --> 00:19:32,471 それは こじつけだな。 280 00:19:32,471 --> 00:19:35,307 何をすればいいのか わからなくなって➡ 281 00:19:35,307 --> 00:19:38,477 無理やり 目の前の物事に 意味をつけているだけだ。 282 00:19:38,477 --> 00:19:40,980 そんなことはない! そうか? 283 00:19:40,980 --> 00:19:43,482 お前の中の勇者は なんと言っている? 284 00:19:43,482 --> 00:19:45,985 ルーティを倒せと言っている! 285 00:19:45,985 --> 00:19:49,488 そんな衝動 本当は感じていないんだろう? 286 00:19:49,488 --> 00:19:53,993 くっ… ギデオンさんと話してからだ。 287 00:19:53,993 --> 00:19:56,328 迷うのは苦しいよ。 288 00:19:56,328 --> 00:19:59,331 自分が 自分でなくなってしまうようだ。 289 00:19:59,331 --> 00:20:02,168 人間 生きていれば 迷うことはあるさ。 290 00:20:02,168 --> 00:20:05,671 勇者は迷わない! 迷ってはいけないんだ! 291 00:20:05,671 --> 00:20:10,009 (ルーティ)私は迷ってた。 魔王軍と戦っていたとき➡ 292 00:20:10,009 --> 00:20:14,346 何度も迷った。 本当に これでよかったのか➡ 293 00:20:14,346 --> 00:20:19,018 自分の判断を信じていいのか 後悔したことだって…。 294 00:20:19,018 --> 00:20:21,854 (ルーティ)特に お兄ちゃんが いなくなってからは➡ 295 00:20:21,854 --> 00:20:24,857 何を信じればいいか わからなくなって…。 296 00:20:24,857 --> 00:20:27,359 (ルーティ)気付いたら 信頼すべき仲間さえ➡ 297 00:20:27,359 --> 00:20:29,361 遠ざけていた。 298 00:20:29,361 --> 00:20:33,032 その仲間に 今は助けてもらってる。 299 00:20:33,032 --> 00:20:35,367 今になって やっと➡ 300 00:20:35,367 --> 00:20:39,538 私たちは 真の仲間になれたんだと思う。 301 00:20:39,538 --> 00:20:42,041 信じない! 勇者なら迷わない! 302 00:20:42,041 --> 00:20:44,376 それが 神が僕たちに与えた役割だ! 303 00:20:44,376 --> 00:20:47,213 逃げるな ヴァン! くっ…。 304 00:20:47,213 --> 00:20:51,383 真の勇者になりたいなら 迷う苦しみから逃げるな。 305 00:20:51,383 --> 00:20:53,552 勇気を持って立ち向かうんだ。 306 00:20:53,552 --> 00:20:56,555 勇気? そうだ。 どれほど苦しくとも➡ 307 00:20:56,555 --> 00:20:59,558 逃げずに 自分の意志で進むこと。 308 00:20:59,558 --> 00:21:01,660 それを人は勇気と呼ぶんだ。 309 00:21:01,660 --> 00:21:04,830 勇者は恐怖に完全耐性を持つ。 310 00:21:04,830 --> 00:21:08,167 それで十分じゃないか。 導き手として➡ 311 00:21:08,167 --> 00:21:10,169 お前の迷いを導いてやろう。 312 00:21:12,838 --> 00:21:16,008 一騎打ちだ。 その剣を取れ。 313 00:21:16,008 --> 00:21:20,513 (ヴァン)銅の剣? これは導き手と 勇者の戦いだ。 314 00:21:20,513 --> 00:21:22,848 俺を超えてみせろ ヴァン。 315 00:21:22,848 --> 00:21:25,351 そうすれば お前の迷いも晴れるはずだ。 316 00:21:31,190 --> 00:21:33,359 わかった。 えっ! ヴァン➡ 317 00:21:33,359 --> 00:21:35,361 だまされちゃ ダメ! あっ! 318 00:21:35,361 --> 00:21:38,864 下がって ラベンダ。 邪魔しないで! 殺すわよ! 319 00:21:38,864 --> 00:21:41,867 2人の邪魔をする権利なんて 私たちにはないわ。 320 00:21:41,867 --> 00:21:46,205 うるさい うるさい! 私の恋を邪魔するヤツなんて➡ 321 00:21:46,205 --> 00:21:48,374 みんな死んじゃえばいい! 322 00:21:48,374 --> 00:21:51,210 私も 私の恋の邪魔はさせない! 323 00:21:51,210 --> 00:21:53,879 相手が神話の妖精でも 勇者でも➡ 324 00:21:53,879 --> 00:21:57,049 神様にだって 邪魔すると言うのなら➡ 325 00:21:57,049 --> 00:21:59,151 こうして剣を突きつけてやる! 326 00:22:01,153 --> 00:22:03,489 振り下ろした剣を寸止めして➡ 327 00:22:03,489 --> 00:22:06,492 「まいりました」なんて勝負だと➡ 328 00:22:06,492 --> 00:22:09,161 思っていないよね? もちろん。 329 00:22:09,161 --> 00:22:12,832 お互い動けなくなるまでの 真剣勝負だ。 330 00:22:12,832 --> 00:22:16,168 よかった! この怒りをぶつけないと➡ 331 00:22:16,168 --> 00:22:18,571 僕は もう止まらない!