1 00:00:02,460 --> 00:00:04,671 ‪(レッドの寝息)‬ 2 00:00:04,754 --> 00:00:06,172 ‪(レッド)あっ ああ…‬ 3 00:00:07,215 --> 00:00:09,175 ‪んん?‬ 4 00:00:10,719 --> 00:00:13,221 ‪なんで床に… あっ‬ 5 00:00:13,722 --> 00:00:16,181 ‪(リットの寝息)‬ 6 00:00:31,031 --> 00:00:35,744 ‪♪~‬ 7 00:01:55,949 --> 00:02:00,954 ‪~♪‬ 8 00:02:02,330 --> 00:02:03,957 (リットのあくび) 9 00:02:04,040 --> 00:02:05,667 (リット)おはよう 10 00:02:05,750 --> 00:02:07,710 おはよう 眠れたか? 11 00:02:08,294 --> 00:02:09,211 うーん 12 00:02:09,294 --> 00:02:12,132 ベッドが変わったせいか いまいち 13 00:02:12,715 --> 00:02:15,969 ‪安物だからな‬ ‪そりゃ 寝つきも悪くなるさ‬ 14 00:02:16,594 --> 00:02:21,307 ‪眠れなかったのは‬ ‪そういうわけじゃないんだけどな‬ 15 00:02:23,101 --> 00:02:25,770 ‪(手を合わせる音)‬ ‪(リット)いただきまーす!‬ 16 00:02:28,398 --> 00:02:29,941 ‪うーん おいしい!‬ 17 00:02:30,024 --> 00:02:32,026 ‪しっかり食べておけよ‬ 18 00:02:32,110 --> 00:02:34,863 ‪今日は いろいろ‬ ‪やることがあって忙しいからな‬ 19 00:02:34,946 --> 00:02:36,156 ‪(リット)うん!‬ 20 00:02:37,490 --> 00:02:39,868 ‪まずは私のベッドを買って‬ 21 00:02:39,951 --> 00:02:42,662 ‪お店に合いそうな絵画も‬ ‪家から持ってきて‬ 22 00:02:42,745 --> 00:02:43,913 ‪えっ 絵画?‬ 23 00:02:44,998 --> 00:02:48,251 ‪美術品の効果って‬ ‪結構 バカにならないのよ‬ 24 00:02:48,334 --> 00:02:52,088 ‪適切な美術品を置けば‬ ‪確実に売り上げは伸びるわ‬ 25 00:02:52,172 --> 00:02:54,674 ‪へえ そういうものなのか‬ 26 00:02:55,258 --> 00:02:58,178 ‪(リット)あと‬ ‪新しい麻酔薬の許可をもらいに‬ 27 00:02:58,261 --> 00:02:59,679 ‪ゾルタン議会にも行かないと‬ 28 00:03:00,388 --> 00:03:02,682 ‪多少 交渉は必要だと思うけど‬ 29 00:03:02,765 --> 00:03:05,351 ‪ああ 交渉なら任せとけ‬ 30 00:03:05,435 --> 00:03:07,812 ‪(リット)‬ ‪あっ 私のお給料のことだけど‬ 31 00:03:07,896 --> 00:03:08,730 ‪(レッド)うん‬ 32 00:03:08,813 --> 00:03:12,692 ‪日給1.5で‬ ‪大体 月に30ペリルでどう?‬ 33 00:03:14,027 --> 00:03:16,946 ‪(レッド)住み込みの‬ ‪従業員としては妥当だが‬ 34 00:03:17,864 --> 00:03:20,783 ‪リットにとっては‬ ‪あってないような額だ‬ 35 00:03:20,867 --> 00:03:23,703 ‪だが もしここで‬ ‪給料はいらないと言われたら‬ 36 00:03:23,786 --> 00:03:28,208 ‪俺は意地でも リットに見合う‬ ‪高額な給料を支払おうとするだろう‬ 37 00:03:28,291 --> 00:03:30,210 ‪分かった それで頼む‬ 38 00:03:30,293 --> 00:03:31,628 ‪うん!‬ 39 00:03:33,296 --> 00:03:35,215 ‪(レッド)ハッ もしかして‬ 40 00:03:36,049 --> 00:03:38,468 ‪この家で暮らしたいと‬ ‪言いだしたのも‬ 41 00:03:38,551 --> 00:03:41,095 ‪給料で気を使わせないためなのか?‬ 42 00:03:41,638 --> 00:03:44,223 ‪まさか リットのヤツ‬ ‪そこまで考えて…‬ 43 00:03:45,099 --> 00:03:46,226 ‪ありがとう リット‬ 44 00:03:46,309 --> 00:03:47,727 ‪(リット)ん?‬ 45 00:03:48,436 --> 00:03:50,480 ‪あっ うん どういたしまして?‬ 46 00:03:50,563 --> 00:03:53,483 ‪(2人の笑い声)‬ 47 00:03:55,610 --> 00:03:59,906 ‪(レッド)ゾルタンって国は‬ ‪魔王軍との戦線から離れているし‬ 48 00:03:59,989 --> 00:04:02,533 ‪遠征に兵を出すこともない‬ 49 00:04:02,617 --> 00:04:05,411 ‪平和で勇者を必要としない国だ‬ 50 00:04:06,079 --> 00:04:09,165 ‪勇者を必要としない国か‬ 51 00:04:09,248 --> 00:04:12,085 ‪私は たまに‬ ‪もの足りないことがあるわ‬ 52 00:04:12,168 --> 00:04:13,002 ‪そうか‬ 53 00:04:13,920 --> 00:04:18,048 ‪でも私は ルーティや‬ ‪あなたたちと一緒には行かなかった‬ 54 00:04:18,800 --> 00:04:20,677 ‪あなたたちと旅をするのは‬ 55 00:04:20,760 --> 00:04:24,389 ‪それはそれで きっと‬ ‪満足のいく選択だったと思うけれど‬ 56 00:04:26,683 --> 00:04:29,352 ‪今 ここにいる私が答えなの‬ 57 00:04:29,435 --> 00:04:33,815 ‪(レッド)俺たちは‬ ‪戦渦の中を進む勇者の道ではなく‬ 58 00:04:34,440 --> 00:04:38,569 ‪ただのリットとレッドとして‬ ‪ゾルタンを歩いている‬ 59 00:04:43,658 --> 00:04:44,742 ‪ストっちいる?‬ 60 00:04:44,826 --> 00:04:46,995 ‪(ストサン)‬ ‪これはこれは リット様‬ 61 00:04:47,078 --> 00:04:49,747 ‪いつも ごひいきにしていただき‬ ‪ありがと…‬ 62 00:04:49,831 --> 00:04:52,125 ‪なんで レッドが一緒にいんの?‬ 63 00:04:52,208 --> 00:04:54,669 ‪あ… まあ いろいろあってだな‬ 64 00:04:54,752 --> 00:04:57,005 ‪私 レッドの家に住むことにしたの‬ 65 00:04:57,088 --> 00:04:59,340 ‪それで ベッドを買いに来たのよ‬ 66 00:04:59,424 --> 00:05:02,302 ‪お… おお…‬ 67 00:05:02,927 --> 00:05:05,555 ‪それは おめでとうございます‬ 68 00:05:05,638 --> 00:05:10,268 ‪いやあ レッドは幸せ者ですね‬ ‪この この~‬ 69 00:05:10,351 --> 00:05:12,770 ‪いや 待て 勘違いしてないか?‬ 70 00:05:12,854 --> 00:05:13,688 ‪(ストサン)ヘヘヘッ‬ 71 00:05:14,355 --> 00:05:18,693 ‪おい ストサン 俺の時と‬ ‪随分 対応が違うじゃないか‬ 72 00:05:18,776 --> 00:05:21,946 ‪そりゃ 安もんのベッドを‬ ‪30分も値切って買う客と‬ 73 00:05:22,030 --> 00:05:25,783 ‪高級ベッドを言い値で買ってくれる‬ ‪客じゃ 対応も違うわな‬ 74 00:05:25,867 --> 00:05:27,035 ‪そうだな‬ 75 00:05:27,118 --> 00:05:28,411 ‪わあ!‬ 76 00:05:28,494 --> 00:05:31,247 ‪このウォルナットの‬ ‪ダブルベッドがいいわ‬ 77 00:05:31,331 --> 00:05:32,915 ‪(レッド)‬ ‪シングルベッドにしなさい!‬ 78 00:05:33,499 --> 00:05:34,792 ‪ヘタレが‬ 79 00:05:35,376 --> 00:05:36,794 ‪ああん?‬ 80 00:05:39,047 --> 00:05:40,548 ‪ヘタレ‬ 81 00:05:47,388 --> 00:05:49,891 ‪ベッドは‬ ‪アイテムボックスに入らないから‬ 82 00:05:49,974 --> 00:05:52,185 ‪あとで直接 お店に送ってね‬ 83 00:05:52,268 --> 00:05:56,230 ‪はい 承知しました 毎度あり~‬ 84 00:05:59,400 --> 00:06:02,362 ‪ストっちの店は‬ ‪やっぱり いいものが置いてあるわ‬ 85 00:06:02,445 --> 00:06:04,739 ‪ストームサンダーは‬ ‪職人の加護持ちで‬ 86 00:06:04,822 --> 00:06:06,282 ‪レベルも高いからな‬ 87 00:06:06,365 --> 00:06:09,452 ‪レッド 加護のレベルが分かるんだ‬ 88 00:06:09,535 --> 00:06:11,287 ‪実は代金が足りなくて‬ 89 00:06:11,370 --> 00:06:13,956 ‪あいつのモンスター狩りを‬ ‪手伝ったことがあるんだ‬ 90 00:06:14,707 --> 00:06:16,042 ‪そうなんだ‬ 91 00:06:17,001 --> 00:06:20,296 ‪(レッド)生きとし生けるものは‬ ‪至高神デミスにより‬ 92 00:06:20,379 --> 00:06:22,799 ‪生まれつき加護を与えられる‬ 93 00:06:22,882 --> 00:06:26,761 ‪加護は親や教育といったものには‬ ‪一切 影響されない‬ 94 00:06:27,387 --> 00:06:28,888 貧民街の孤児から 95 00:06:28,971 --> 00:06:30,848 軍師や将軍の 加護を持つ者が 96 00:06:30,932 --> 00:06:32,517 現れることもある 97 00:06:32,600 --> 00:06:34,268 ‪高貴なる王族の血から‬ 98 00:06:34,352 --> 00:06:37,313 ‪盗賊の加護を持つ者が‬ ‪現れることもある‬ 99 00:06:37,396 --> 00:06:39,732 ‪そして 人が大成するには‬ 100 00:06:39,816 --> 00:06:42,819 ‪加護のレベルを上げることが‬ ‪必須であると言っていい‬ 101 00:06:43,403 --> 00:06:46,197 ‪では 加護のレベルを上げるには‬ ‪どうすればいいか‬ 102 00:06:46,280 --> 00:06:47,782 ‪(少女たちの笑い声)‬ 103 00:06:48,699 --> 00:06:50,868 ‪(レッド)方法は ただ1つ‬ 104 00:06:50,952 --> 00:06:54,956 ‪加護を持った相手と戦い‬ ‪殺傷すること‬ 105 00:06:55,039 --> 00:06:59,043 ‪これは戦闘系の加護も‬ ‪非戦闘系の加護も一緒だ‬ 106 00:06:59,919 --> 00:07:03,548 ‪皆 加護を強化するために殺し合う‬ 107 00:07:05,133 --> 00:07:08,052 ‪この世界は 戦いに満ちている‬ 108 00:07:08,136 --> 00:07:09,762 ‪(タンタ)この!‬ 109 00:07:11,347 --> 00:07:12,723 ‪ううっ‬ 110 00:07:12,807 --> 00:07:14,267 ‪(アル)タンタ!‬ 111 00:07:14,892 --> 00:07:15,977 ‪(アデミ)ヘヘヘヘ…‬ 112 00:07:16,602 --> 00:07:17,770 ‪大丈夫?‬ 113 00:07:17,854 --> 00:07:19,188 ‪(アデミ)フン‬ 114 00:07:19,272 --> 00:07:21,107 ‪クソ!‬ 115 00:07:21,732 --> 00:07:23,651 ‪うっ… うわっ‬ 116 00:07:23,734 --> 00:07:25,528 ‪(レッド)ありゃ スキルか?‬ 117 00:07:25,611 --> 00:07:27,864 ‪おい やめろ そこまでだ‬ 118 00:07:27,947 --> 00:07:28,781 ‪(アデミ)ん?‬ 119 00:07:29,824 --> 00:07:31,117 ‪うるせえ!‬ 120 00:07:32,160 --> 00:07:34,078 ‪(アデミたち)ああ…‬ 121 00:07:34,162 --> 00:07:35,788 ‪ほう‬ 122 00:07:35,872 --> 00:07:40,001 ‪その実力なら 大人と一緒に‬ ‪モンスターを相手にした方がいいぞ‬ 123 00:07:40,084 --> 00:07:44,964 ‪え… 偉そうに‬ ‪銅の剣なんか持ってるくせに!‬ 124 00:07:45,840 --> 00:07:47,091 ‪(アル)ああ…‬ 125 00:07:48,259 --> 00:07:50,136 ‪タンタ 大丈夫か?‬ 126 00:07:50,219 --> 00:07:51,721 ‪(タンタ)う… うん‬ 127 00:07:52,930 --> 00:07:54,098 ‪うう…‬ 128 00:07:56,142 --> 00:07:57,435 ‪君も大丈夫か?‬ 129 00:07:57,518 --> 00:07:59,395 ‪は… はい あの…‬ 130 00:07:59,478 --> 00:08:01,105 ‪(タンタ)この人はレッド兄ちゃん‬ 131 00:08:01,189 --> 00:08:04,066 ‪俺の友達の薬屋さんで 冒険者さん‬ 132 00:08:04,150 --> 00:08:07,111 ‪そうなんだ だから強いんですね‬ 133 00:08:07,195 --> 00:08:08,613 ‪友達のアル‬ 134 00:08:08,696 --> 00:08:10,865 ‪アル 膝をケガしてるな‬ 135 00:08:10,948 --> 00:08:12,116 ‪(アル)え?‬ 136 00:08:12,200 --> 00:08:14,202 ‪(タンタ)手当てしなくちゃ‬ 137 00:08:15,203 --> 00:08:16,621 ‪リットさん?‬ 138 00:08:16,704 --> 00:08:20,166 ‪えっ なんでリットさんが‬ ‪レッド兄ちゃんと一緒にいるの?‬ 139 00:08:20,249 --> 00:08:24,253 ‪私がレッドと仲よしだからよ‬ ‪昨日から一緒に住んでいるの‬ 140 00:08:24,337 --> 00:08:27,173 ‪ええっ レッド兄ちゃんに‬ ‪そんな かい性あるの?‬ 141 00:08:27,256 --> 00:08:29,133 ‪うーん 悩むわね‬ 142 00:08:29,217 --> 00:08:31,636 ‪アハハハハ…‬ 143 00:08:32,303 --> 00:08:33,136 ‪(レッド)これでよし‬ 144 00:08:34,179 --> 00:08:35,890 ‪2~3日で痛みは消える‬ 145 00:08:35,972 --> 00:08:37,850 ‪ありがとう‬ 146 00:08:37,933 --> 00:08:40,102 ‪どうして喧嘩(けんか)になったの?‬ 147 00:08:40,186 --> 00:08:41,812 ‪あいつらが悪いんだ‬ 148 00:08:41,895 --> 00:08:45,233 ‪俺たちが あそこで遊んでいたら‬ ‪邪魔だから どっか行けって‬ 149 00:08:45,316 --> 00:08:48,819 ‪相手は もう‬ ‪加護に接触している子だ‬ 150 00:08:48,903 --> 00:08:51,656 ‪子供ながらに鋭い一撃だった‬ 151 00:08:51,739 --> 00:08:56,410 ‪(アル)アデミは 前はあんなに‬ ‪乱暴なヤツじゃなかったんです‬ 152 00:08:56,494 --> 00:08:58,496 ‪ここ最近 急に短気になって‬ 153 00:08:58,579 --> 00:09:00,665 ‪(レッド)‬ ‪加護に触れたからだろうな‬ 154 00:09:00,748 --> 00:09:03,376 ‪加護に触れると‬ ‪ああなるんですか?‬ 155 00:09:03,459 --> 00:09:05,044 ‪(レッド)ああなるというか‬ 156 00:09:05,127 --> 00:09:08,548 ‪その本人の人格も‬ ‪加護の影響を受けるようになるんだ‬ 157 00:09:08,631 --> 00:09:09,757 ‪どういうこと?‬ 158 00:09:09,840 --> 00:09:14,262 ‪例えば 職人の加護を持つ者なら‬ ‪もの作りが好きになったり‬ 159 00:09:14,345 --> 00:09:18,140 ‪魔法使いの加護を持つ者なら‬ ‪知識欲が高まったりする‬ 160 00:09:18,224 --> 00:09:20,268 ‪じゃあ アデミの加護は?‬ 161 00:09:20,351 --> 00:09:23,062 ‪アデミは多分‬ ‪バーブローラーの加護だ‬ 162 00:09:23,145 --> 00:09:24,981 ‪(タンタ)バーブローラー?‬ 163 00:09:25,064 --> 00:09:28,276 ‪非武装での戦いに‬ ‪焦点を置いた加護だな‬ 164 00:09:29,068 --> 00:09:33,197 ‪石や酒瓶とか 武器でないものを‬ ‪武器のように扱えたり‬ 165 00:09:33,281 --> 00:09:34,490 ‪相手を突き飛ばしたり‬ 166 00:09:34,573 --> 00:09:37,034 ‪転ばせたりする固有スキルが‬ ‪そろっている‬ 167 00:09:37,618 --> 00:09:41,789 ‪問題は アデミは非常に‬ ‪加護と相性がいいことだ‬ 168 00:09:41,872 --> 00:09:42,873 ‪相性?‬ 169 00:09:42,957 --> 00:09:46,002 ‪そう 本人の資質と‬ ‪加護の相性がいいと‬ 170 00:09:46,085 --> 00:09:47,420 ‪スキルは より強くなる‬ 171 00:09:48,379 --> 00:09:50,673 ‪アデミは喧嘩屋の天才と言える‬ 172 00:09:50,756 --> 00:09:52,425 ‪(タンタ)喧嘩屋の天才‬ 173 00:09:52,508 --> 00:09:54,176 ‪なんか微妙‬ 174 00:09:54,260 --> 00:09:57,054 ‪そうだな そこが問題だ‬ 175 00:09:57,138 --> 00:10:00,683 ‪社会的に尊敬されるような‬ ‪種類の加護なら いいんだが‬ 176 00:10:01,309 --> 00:10:03,311 ‪他の非社会的な加護は‬ 177 00:10:03,394 --> 00:10:06,439 ‪本人の人生を‬ ‪邪悪なものにしてしまうことがある‬ 178 00:10:07,189 --> 00:10:10,067 ‪アデミの加護は‬ ‪立ちふさがる障害を‬ 179 00:10:10,151 --> 00:10:13,446 ‪喧嘩という手段で‬ ‪解決するように導くんだ‬ 180 00:10:14,280 --> 00:10:15,990 ‪そうだったんだ‬ 181 00:10:16,073 --> 00:10:19,619 ‪(レッド)まあ そう気にするな‬ ‪確かに加護の影響は強いが…‬ 182 00:10:19,702 --> 00:10:22,288 ‪僕 加護なんていらない‬ 183 00:10:22,371 --> 00:10:23,789 ‪そんなこと言うなよ‬ 184 00:10:23,873 --> 00:10:26,667 ‪教会の偉い人たちに聞かれたら‬ ‪大変だぞ‬ 185 00:10:27,543 --> 00:10:29,920 ‪アルは‬ ‪加護の自覚までは進んだのか?‬ 186 00:10:30,004 --> 00:10:33,174 ‪は… はい 僕は‬ ‪ウェポンマスターの加護です‬ 187 00:10:33,257 --> 00:10:35,426 ‪おお すごいじゃないか‬ 188 00:10:35,509 --> 00:10:39,430 ‪1つの武器の扱いを極める‬ ‪戦士系の加護だな‬ 189 00:10:39,513 --> 00:10:43,684 ‪でも もしアデミみたいに‬ ‪なるんだとしたら‬ 190 00:10:47,063 --> 00:10:49,774 ‪アル あなたの気持ちは分かるわ‬ 191 00:10:49,857 --> 00:10:52,360 ‪自分の加護と向き合うのは‬ ‪怖いことよね‬ 192 00:10:52,443 --> 00:10:56,113 ‪加護によって‬ ‪人生を決められるようなものだし‬ 193 00:10:56,739 --> 00:10:59,617 ‪(レッド)リットの加護は‬ ‪スピリットスカウト‬ 194 00:10:59,700 --> 00:11:02,745 ‪森の民の斥候の役割を持つ‬ 195 00:11:03,537 --> 00:11:06,248 リットが城でおとなしく できなかったのは 196 00:11:06,332 --> 00:11:10,628 自由を愛する加護の影響 だったのかもしれない 197 00:11:11,420 --> 00:11:14,382 ‪でもな‬ ‪どんな加護を持っていたって‬ 198 00:11:14,465 --> 00:11:15,633 ‪アルはアルなんだ‬ 199 00:11:15,716 --> 00:11:16,926 ‪え?‬ 200 00:11:17,426 --> 00:11:19,136 ‪(レッド)加護も自分の一部なんだ‬ 201 00:11:19,845 --> 00:11:22,473 ‪例えば ふだんは優しいお母さんに‬ 202 00:11:22,556 --> 00:11:25,142 ‪ガミガミどなり散らす一面が‬ ‪あったりするだろ?‬ 203 00:11:25,226 --> 00:11:26,435 ‪(アル)ああ~‬ 204 00:11:26,519 --> 00:11:29,438 ‪そういうのを全部ひっくるめて‬ ‪自分なんだ‬ 205 00:11:29,522 --> 00:11:30,648 ‪加護も同じだ‬ 206 00:11:30,731 --> 00:11:35,695 ‪加護の奴隷になるのではなく‬ ‪自分の一部としてコントロールする‬ 207 00:11:35,778 --> 00:11:36,737 ‪そうすれば‬ 208 00:11:36,821 --> 00:11:39,490 ‪加護は これから アルのことを‬ ‪たくさん助けてくれる‬ 209 00:11:39,573 --> 00:11:40,408 ‪本当?‬ 210 00:11:41,033 --> 00:11:45,037 ‪ああ ウェポンマスターの加護は‬ ‪武器を持っているかぎり‬ 211 00:11:45,121 --> 00:11:48,124 ‪恐怖や混乱に耐えるスキルを‬ ‪もたらしてくれるはずだ‬ 212 00:11:48,207 --> 00:11:52,002 ‪(アル)あの 僕‬ ‪少し暗い所が怖いんだけど‬ 213 00:11:52,086 --> 00:11:53,295 ‪それも直る?‬ 214 00:11:53,379 --> 00:11:56,590 ‪ああ どんな暗闇だって‬ ‪怖くなくなる‬ 215 00:11:56,674 --> 00:11:59,427 ‪よかった!‬ ‪ありがとう レッドさん‬ 216 00:11:59,510 --> 00:12:01,387 ‪アル そろそろ帰ろう‬ 217 00:12:01,470 --> 00:12:02,304 ‪(アル)うん‬ 218 00:12:03,472 --> 00:12:07,685 ‪もし何か不安に思うことがあったら‬ ‪いつでも店の方に来い‬ 219 00:12:07,768 --> 00:12:10,980 ‪Dランク冒険者なんかでよければ‬ ‪相談に乗るぞ‬ 220 00:12:11,063 --> 00:12:13,566 ‪(アル)うん! ああ…‬ 221 00:12:14,150 --> 00:12:18,571 ‪相談することがなくても‬ ‪遊びに行っていい?‬ 222 00:12:19,280 --> 00:12:22,074 ‪ああ 飯でも作ってやるよ‬ 223 00:12:22,783 --> 00:12:24,410 ‪やったあ!‬ 224 00:12:25,161 --> 00:12:27,830 ‪(2人)バイバーイ!‬ 225 00:12:27,913 --> 00:12:30,082 ‪(レッド)さっ そろそろ行くか‬ 226 00:12:30,166 --> 00:12:34,920 ‪うん レッド&リット薬草店の‬ ‪目玉商品を承認してもらわないと‬ 227 00:12:35,004 --> 00:12:36,672 ‪本当にいいのか?‬ 228 00:12:36,755 --> 00:12:38,591 ‪店名まで変えると‬ 229 00:12:38,674 --> 00:12:41,844 ‪辞めたくなっても‬ ‪簡単には辞めさせてやれないぞ‬ 230 00:12:41,927 --> 00:12:45,097 ‪それは 一生ここに‬ ‪置いてくれるってこと?‬ 231 00:12:45,181 --> 00:12:46,390 ‪(レッド)あ…‬ 232 00:12:46,474 --> 00:12:49,727 ‪(リット)フフッ フフフ…‬ 233 00:12:54,648 --> 00:12:56,442 ‪(ダン)んん~‬ 234 00:12:56,525 --> 00:12:57,943 ‪ダメだ ダメダメ!‬ 235 00:12:58,611 --> 00:13:00,779 ‪あ… あの…‬ 236 00:13:01,780 --> 00:13:03,616 ‪私の薬は 依存性の少ない…‬ 237 00:13:03,699 --> 00:13:07,119 ‪私は忙しいんだ‬ ‪それを持って とっとと帰れ!‬ 238 00:13:07,870 --> 00:13:09,830 ‪(リット・レッド)ああっ‬ ‪(ダン)フン!‬ 239 00:13:10,414 --> 00:13:13,083 ‪こうなったら‬ ‪もっと偉い人に聞いてみようよ‬ 240 00:13:13,167 --> 00:13:14,293 ‪(レッド)そうだな‬ 241 00:13:14,376 --> 00:13:15,544 ‪(リット)かしこまり~‬ 242 00:13:15,628 --> 00:13:18,172 ‪(ルドルフ)ずっと‬ ‪ソロでやってこられたリットさんが‬ 243 00:13:18,255 --> 00:13:20,090 ‪コンビを組まれるとは‬ 244 00:13:20,174 --> 00:13:22,134 ‪楽しみですな‬ 245 00:13:22,218 --> 00:13:23,594 ‪で ご用件は?‬ 246 00:13:23,677 --> 00:13:25,346 ‪実は…‬ 247 00:13:26,347 --> 00:13:28,349 ‪(ルドルフ)ああ なるほど‬ 248 00:13:28,432 --> 00:13:32,353 ‪それは申し訳ない‬ ‪タイミングが悪かったといいますか‬ 249 00:13:32,436 --> 00:13:34,396 ‪(レッド)何かあったんですか?‬ 250 00:13:34,480 --> 00:13:37,066 ‪1か月くらい前に許可した薬が‬ 251 00:13:37,149 --> 00:13:41,362 ‪用法を少し変えると‬ ‪麻薬として効果があるようでしてね‬ 252 00:13:42,238 --> 00:13:45,866 ‪貴族から市民に至るまで‬ ‪裏で広まっているようなんです‬ 253 00:13:46,575 --> 00:13:49,620 ‪1か月くらい前に許可した薬が?‬ 254 00:13:50,287 --> 00:13:51,956 ‪(ルドルフ)実は その新薬は‬ 255 00:13:52,039 --> 00:13:55,543 ‪町の外に あらかじめ‬ ‪大量に準備されており‬ 256 00:13:55,626 --> 00:13:59,129 ‪販売許可が下りた途端‬ ‪一気に販売されまして‬ 257 00:13:59,755 --> 00:14:02,883 ‪最初から麻薬のつもりで‬ ‪売りに来たというわけですな‬ 258 00:14:03,551 --> 00:14:06,345 ‪ただ こちらとしては‬ ‪メンツが潰れて‬ 259 00:14:06,428 --> 00:14:08,889 ‪大迷惑というわけでして‬ 260 00:14:08,973 --> 00:14:13,894 ‪担当のダンは 連日連夜‬ ‪対応と叱責に追われているわけです‬ 261 00:14:13,978 --> 00:14:16,021 ‪なるほど‬ 262 00:14:16,605 --> 00:14:20,651 ‪まあ 今回は 他ならぬ‬ ‪リットさんからの申請ですからな‬ 263 00:14:20,734 --> 00:14:22,528 ‪私の方で許可しておきましょう‬ 264 00:14:22,611 --> 00:14:24,530 ‪えっ いいんですか?‬ 265 00:14:24,613 --> 00:14:26,031 ‪ありがとうございます‬ 266 00:14:29,326 --> 00:14:32,288 ‪ごめんな いろいろ頼ってしまって‬ 267 00:14:32,371 --> 00:14:34,498 ‪謝る必要なんてない‬ 268 00:14:34,582 --> 00:14:35,749 ‪(レッド)いや でも…‬ 269 00:14:35,833 --> 00:14:39,253 ‪交渉は任せろとか言っておきながら‬ 270 00:14:41,213 --> 00:14:43,966 ‪私は あなたの力になれることが‬ ‪うれしいの‬ 271 00:14:44,717 --> 00:14:46,969 ‪これからだって‬ ‪いくらでも手伝うし‬ 272 00:14:47,052 --> 00:14:49,972 ‪あなたのためだったら‬ ‪何でもするつもりよ‬ 273 00:14:50,055 --> 00:14:54,476 ‪ああ… ありがとう リット その…‬ 274 00:14:54,560 --> 00:14:55,936 ‪フフッ‬ 275 00:14:57,730 --> 00:14:59,440 ‪(レッド)これからも よろしくな‬ ‪(リット)うん‬ 276 00:15:00,065 --> 00:15:00,899 ‪(リット)フフッ‬ 277 00:15:05,237 --> 00:15:07,656 ‪承認は うまくいった‬ 278 00:15:07,740 --> 00:15:12,661 ‪だけど 新薬は‬ ‪効果が知れ渡るまで時間がかかるし‬ 279 00:15:12,745 --> 00:15:16,290 ‪うん お店としては‬ ‪もっと即効性があって‬ 280 00:15:16,373 --> 00:15:18,417 ‪売れる薬が必要かも‬ 281 00:15:19,209 --> 00:15:20,919 ‪売れる薬か‬ 282 00:15:21,003 --> 00:15:23,464 ‪お客さんが‬ ‪つい買いたくなるような‬ 283 00:15:23,547 --> 00:15:26,216 ‪何か画期的なアイデアがあれば…‬ 284 00:15:26,300 --> 00:15:28,427 ‪(レッド)‬ ‪飯でも食いながら考えるか‬ 285 00:15:28,510 --> 00:15:29,678 ‪そうしよう!‬ 286 00:15:30,971 --> 00:15:33,682 ‪(リット)‬ ‪レッドは本当に料理上手だね‬ 287 00:15:33,766 --> 00:15:36,602 ‪いっそ 薬屋で‬ ‪料理 出すのはどう?‬ 288 00:15:36,685 --> 00:15:38,312 ‪ムチャを言うな‬ 289 00:15:38,395 --> 00:15:41,148 ‪俺の料理スキルは‬ ‪初級でレベルも低い‬ 290 00:15:41,231 --> 00:15:43,942 ‪プロの料理人には かなわないよ‬ 291 00:15:44,902 --> 00:15:48,489 ‪それに 料理を出す薬屋なんて‬ ‪聞いたことは…‬ 292 00:15:48,572 --> 00:15:51,200 ‪ハッ 料理を出す薬屋‬ 293 00:15:51,283 --> 00:15:52,826 ‪(リット)どうしたの?‬ 294 00:15:52,910 --> 00:15:54,703 ‪ちょっと試してみるか‬ 295 00:15:55,329 --> 00:15:56,163 ‪(リット)んっ…‬ 296 00:15:57,706 --> 00:15:58,874 ‪それは?‬ 297 00:15:58,957 --> 00:16:00,960 ‪滋養強壮の薬だ‬ 298 00:16:01,043 --> 00:16:04,046 ‪風邪や疲労‬ ‪病気の予防に効果がある‬ 299 00:16:04,129 --> 00:16:05,089 ‪(リット)ん?‬ 300 00:16:06,006 --> 00:16:08,801 ‪(レッド)もともと‬ ‪この薬は苦いから飲みづらいんだ‬ 301 00:16:10,970 --> 00:16:12,137 ‪リンゴジャム?‬ 302 00:16:12,805 --> 00:16:13,931 ‪(レッド)料理スキルで‬ 303 00:16:14,014 --> 00:16:18,560 ‪薬の苦みが ジャムの甘さを‬ ‪強調するよう味を調える‬ 304 00:16:18,644 --> 00:16:20,813 ‪(レッド)ほっ…‬ ‪(リット)おお~‬ 305 00:16:20,896 --> 00:16:22,106 ‪(レッド)はい‬ 306 00:16:23,732 --> 00:16:27,152 ‪調合スキルで‬ ‪薬の性質を加熱から守り‬ 307 00:16:27,820 --> 00:16:29,154 ‪オーブンで焼く‬ 308 00:16:31,198 --> 00:16:34,118 ‪なるほど 薬をクッキーにしたのね‬ 309 00:16:35,119 --> 00:16:36,370 ‪(レッド)果たして どうかな?‬ 310 00:16:36,453 --> 00:16:37,371 ‪(2人)はむっ‬ 311 00:16:37,454 --> 00:16:38,872 ‪おいしい!‬ 312 00:16:38,956 --> 00:16:41,125 ‪(リット)これなら いけるかも‬ ‪(レッド)ああ‬ 313 00:16:45,004 --> 00:16:49,633 ‪ただ今 レッド&リット薬草店の‬ ‪試供品をお配りしてまーす‬ 314 00:16:49,717 --> 00:16:52,302 ‪風邪の予防にもなりますよ‬ 315 00:16:52,386 --> 00:16:54,138 ‪苦みは まったくありません‬ 316 00:16:54,221 --> 00:16:56,098 ‪いかがですか?‬ 317 00:16:56,181 --> 00:16:58,726 ‪戦いのあとの疲労回復にどうぞ‬ 318 00:16:58,809 --> 00:17:02,104 ‪試供品の無料配布でーす‬ 319 00:17:03,022 --> 00:17:06,358 ‪(レッド)よろしければ‬ ‪こちら 試食してみませんか?‬ 320 00:17:06,442 --> 00:17:07,859 ‪(男性客)えっ クッキー?‬ 321 00:17:07,943 --> 00:17:10,069 ‪いや いらないよ‬ 322 00:17:11,363 --> 00:17:12,990 ‪いらっしゃいませ‬ 323 00:17:13,073 --> 00:17:16,535 ‪(女性客)すみません‬ ‪うちの子が風邪で熱を出しちゃって‬ 324 00:17:16,617 --> 00:17:19,579 ‪ここに クッキーの薬があるって‬ ‪聞いたんですけど‬ 325 00:17:19,663 --> 00:17:23,040 ‪はい ありますよ‬ ‪試食してみます?‬ 326 00:17:23,125 --> 00:17:26,086 ‪(女性客)‬ ‪あの苦い薬が入ってるのよね‬ 327 00:17:28,547 --> 00:17:31,800 ‪おいしい‬ ‪これなら娘も食べてくれそうだわ‬ 328 00:17:31,884 --> 00:17:33,051 ‪お… 俺にもくれ‬ 329 00:17:33,135 --> 00:17:34,553 ‪はい!‬ 330 00:17:44,855 --> 00:17:46,523 ‪(2人)ハァ…‬ 331 00:17:46,607 --> 00:17:48,025 ‪全部売れた‬ 332 00:17:48,108 --> 00:17:49,276 ‪うん‬ 333 00:17:49,777 --> 00:17:50,944 ‪(2人)あっ‬ 334 00:17:52,362 --> 00:17:53,280 ‪イエイ!‬ 335 00:17:54,406 --> 00:17:55,866 ‪(レッド)ほっ‬ ‪(リット)わあ!‬ 336 00:17:55,949 --> 00:17:57,367 ‪リットのおかげだ‬ 337 00:17:57,993 --> 00:18:01,371 ‪そ… そうかな‬ ‪だったら うれしいな‬ 338 00:18:01,955 --> 00:18:04,625 ‪(レッド)君がいなければ‬ ‪きっと俺は今日まで‬ 339 00:18:04,708 --> 00:18:08,003 ‪客の来ない店で‬ ‪一人 頬づえついてたと思う‬ 340 00:18:08,086 --> 00:18:11,507 ‪リット 一緒にいてくれて‬ ‪ありがとう!‬ 341 00:18:12,049 --> 00:18:13,509 ‪う… うん‬ 342 00:18:13,592 --> 00:18:16,386 ‪私もレッドと一緒になれて‬ ‪うれしいよ‬ 343 00:18:16,970 --> 00:18:20,891 ‪今の言葉 一字一句 記憶したから‬ 344 00:18:20,974 --> 00:18:22,810 ‪ああ…‬ 345 00:18:28,440 --> 00:18:29,858 ‪(ダナン)ふざけるな!‬ 346 00:18:30,567 --> 00:18:31,860 ‪(アレス)フン‬ 347 00:18:31,944 --> 00:18:33,612 ‪(ダナン)くっ…‬ 348 00:18:34,279 --> 00:18:37,616 ‪この砂漠で‬ ‪どれだけ時間を無駄にした‬ 349 00:18:37,699 --> 00:18:42,496 ‪砂漠の民の協力も得られず‬ ‪捜している兵器の手がかりすらない‬ 350 00:18:43,122 --> 00:18:45,749 ‪なのに また補給に戻るだと?‬ 351 00:18:45,833 --> 00:18:48,001 ‪しかたがないでしょう‬ 352 00:18:48,085 --> 00:18:52,881 ‪先代魔王の兵器が‬ ‪そう簡単に見つかるわけがない‬ 353 00:18:53,423 --> 00:18:57,302 ‪砂漠の民との交渉も‬ ‪最善を尽くしましたが‬ 354 00:18:57,386 --> 00:19:01,515 ‪彼らは所詮 この地の王にも‬ ‪従わない下賤(げせん)なヤツらです‬ 355 00:19:02,099 --> 00:19:06,311 ‪調整も交渉も ギデオンがいた時は‬ ‪こうじゃなかったがな‬ 356 00:19:06,395 --> 00:19:08,856 ‪なっ… 賢者である私が‬ 357 00:19:08,939 --> 00:19:12,276 ‪コモンスキルしか持たない‬ ‪ギデオンより劣るというのですか?‬ 358 00:19:12,359 --> 00:19:15,487 ‪(ダナン)もういい‬ ‪俺はギデオンを捜しに行く‬ 359 00:19:15,571 --> 00:19:16,446 ‪ああっ‬ 360 00:19:16,530 --> 00:19:20,868 ‪それは困ります‬ ‪ちょっと待ってください‬ 361 00:19:20,951 --> 00:19:22,828 ‪俺は魔王を倒すのに‬ 362 00:19:22,911 --> 00:19:26,123 ‪一番近道だと思ったから‬ ‪パーティーに入っただけだ‬ 363 00:19:26,874 --> 00:19:30,085 ‪近道でなくなったのなら‬ ‪ここにいる意味はない‬ 364 00:19:30,669 --> 00:19:31,587 ‪くっ…‬ 365 00:19:36,675 --> 00:19:38,927 ‪ギデオンを追い出したのは‬ 366 00:19:39,011 --> 00:19:42,389 ‪取り返しのつかないミスだったよ‬ ‪アレス‬ 367 00:19:42,890 --> 00:19:45,309 ‪彼は自分から‬ ‪パーティーを抜けたのですよ‬ 368 00:19:48,020 --> 00:19:51,481 ‪(ルーティ)ダナン‬ ‪兄さんを捜しに行くの?‬ 369 00:19:51,565 --> 00:19:52,900 ‪(ダナン)ゆ… 勇者様‬ 370 00:19:54,276 --> 00:19:57,321 ‪我々にはギデオンが必要なんです‬ 371 00:19:57,404 --> 00:19:58,655 ‪勇者様だって…‬ 372 00:19:59,323 --> 00:20:00,574 ‪だって?‬ 373 00:20:00,657 --> 00:20:02,826 ‪あっ いや その…‬ 374 00:20:05,996 --> 00:20:08,957 ‪許すわ 行きなさい‬ 375 00:20:09,041 --> 00:20:10,542 ‪(ダナン)あっ‬ ‪(アレス)えっ…‬ 376 00:20:10,626 --> 00:20:14,546 ‪(ルーティ)ダナン‬ ‪あなたは兄さんを捜しに行きなさい‬ 377 00:20:14,630 --> 00:20:15,964 ‪なっ…‬ 378 00:20:16,715 --> 00:20:18,842 ‪私たちは旅を続ける‬ 379 00:20:22,012 --> 00:20:23,221 ‪ルーティ‬ 380 00:20:25,223 --> 00:20:27,017 ‪(ダナン)フゥ…‬ 381 00:20:29,102 --> 00:20:31,605 ‪(テオドラ)で どうするのだ?‬ 382 00:20:33,523 --> 00:20:35,192 ‪行くしかないだろう‬ 383 00:20:35,275 --> 00:20:36,610 ‪なあ‬ 384 00:20:36,693 --> 00:20:41,573 ‪アレスが邪魔になったギデオンを‬ ‪やったって話 あると思うか?‬ 385 00:20:41,657 --> 00:20:42,574 ‪(テオドラ)ん…‬ 386 00:20:43,867 --> 00:20:46,578 ‪ヤランドララは そう疑っていた‬ 387 00:20:47,162 --> 00:20:48,288 ‪あっ…‬ 388 00:20:51,792 --> 00:20:53,210 ‪(倒れる音)‬ 389 00:20:57,589 --> 00:21:00,676 ‪あいつ 泣いていたな‬ 390 00:21:00,759 --> 00:21:04,888 ‪ギデオン殿の力を‬ ‪認めていたのだろう‬ 391 00:21:05,472 --> 00:21:08,558 ‪実際 彼は戦闘巧者ではあった‬ 392 00:21:08,642 --> 00:21:11,645 ‪コモンスキルだけで‬ ‪よくあそこまで戦えるものだと‬ 393 00:21:11,728 --> 00:21:13,397 ‪感心したものだ‬ 394 00:21:13,480 --> 00:21:17,484 ‪うん 尊敬できる兵法家だった‬ 395 00:21:17,567 --> 00:21:21,405 ‪その割には よく戦闘での失態を‬ ‪責めていたではないか‬ 396 00:21:21,488 --> 00:21:24,533 ‪お… 俺は こういう性格だから‬ 397 00:21:24,616 --> 00:21:28,370 ‪失敗は失敗として責めなきゃ‬ ‪収まらないんだよ‬ 398 00:21:28,453 --> 00:21:30,998 ‪だが 俺の加護に誓って言うが‬ 399 00:21:31,081 --> 00:21:34,209 ‪俺は ギデオンがパーティーの‬ ‪足手まといだなんて思ったことは‬ 400 00:21:34,292 --> 00:21:35,669 ‪一度もない‬ 401 00:21:35,752 --> 00:21:39,172 ‪だったら 会った時に‬ ‪それを ちゃんと伝えてやるんだな‬ 402 00:21:42,634 --> 00:21:47,347 ‪ギデオン殿は 当代一の‬ ‪武術の大家であるダナン殿と‬ 403 00:21:47,431 --> 00:21:51,935 ‪聖堂騎士流槍術(そうじゅつ)師範代の‬ ‪この私が認めた男だ‬ 404 00:21:52,019 --> 00:21:55,272 ‪アレス殿が‬ ‪いかに優れた術者とはいえ‬ 405 00:21:55,355 --> 00:21:57,941 ‪武を代表する2人が尊敬する騎士が‬ 406 00:21:58,025 --> 00:22:00,986 ‪そう簡単に やられるわけがない‬ 407 00:22:01,528 --> 00:22:04,448 ‪そうだな ギデオンは生きている‬ 408 00:22:06,533 --> 00:22:08,994 ‪すぐに捜しに行く‬ 409 00:22:11,955 --> 00:22:16,960 ‪♪~‬ 410 00:23:35,956 --> 00:23:40,961 ‪~♪‬