1 00:00:04,003 --> 00:00:05,755 ‪(リット)ポーションはオッケー‬ 2 00:00:05,839 --> 00:00:07,298 ‪お薬クッキーはっと…‬ 3 00:00:07,298 --> 00:00:07,757 ‪お薬クッキーはっと…‬ 4 00:00:07,298 --> 00:00:07,757 (ノック) 5 00:00:07,757 --> 00:00:07,841 (ノック) 6 00:00:07,841 --> 00:00:08,675 (ノック) 7 00:00:07,841 --> 00:00:08,675 ‪(レッド・リット)ん?‬ 8 00:00:09,926 --> 00:00:12,178 ‪(レッド)‬ ‪すみません まだ開店前で‬ 9 00:00:13,138 --> 00:00:14,305 ‪あっ‬ 10 00:00:16,015 --> 00:00:20,729 ‪♪~‬ 11 00:01:40,934 --> 00:01:45,939 ‪~♪‬ 12 00:01:46,815 --> 00:01:48,191 (ガラティン) 私はガラティン 13 00:01:48,274 --> 00:01:50,777 冒険者ギルドの 幹部をしている 14 00:01:50,860 --> 00:01:51,694 どうも 15 00:01:51,778 --> 00:01:53,071 君の家に 16 00:01:53,154 --> 00:01:55,573 リットがいるというのは 本当かね? 17 00:01:55,657 --> 00:01:56,491 ‪ええ‬ 18 00:01:56,491 --> 00:01:57,075 ‪ええ‬ 19 00:01:56,491 --> 00:01:57,075 (一同のざわめき) 20 00:01:57,075 --> 00:01:57,867 (一同のざわめき) 21 00:01:57,951 --> 00:02:00,078 ‪リットと話がしたいのだが‬ 22 00:02:00,161 --> 00:02:03,832 ‪かまいませんが‬ ‪今は開店準備中ですので‬ 23 00:02:03,915 --> 00:02:07,001 ‪まずはリットに話を通し‬ 24 00:02:07,085 --> 00:02:12,340 ‪本当に我々を待たせてもいいのか‬ ‪聞くのが 筋だと思うのだが?‬ 25 00:02:12,966 --> 00:02:15,552 ‪リットのことは‬ ‪よく分かっていますから‬ 26 00:02:15,635 --> 00:02:18,096 ‪(ガラティン)‬ ‪大した自信だな レッド君‬ 27 00:02:18,179 --> 00:02:21,850 ‪Dランク冒険者のことを‬ ‪ご存じだったとは驚きました‬ 28 00:02:22,433 --> 00:02:25,812 ‪私は在籍している‬ ‪すべての冒険者について‬ 29 00:02:25,895 --> 00:02:27,730 ‪顔と経歴を記憶している‬ 30 00:02:28,731 --> 00:02:30,400 ‪フフッ‬ 31 00:02:32,026 --> 00:02:35,488 ‪分かった‬ ‪しばらく待たせてもらおう‬ 32 00:02:35,572 --> 00:02:37,448 ‪(レッド)ご配慮 感謝します‬ 33 00:02:40,118 --> 00:02:42,287 ‪(レッド)‬ ‪並べるのは俺がやっとくよ‬ 34 00:02:42,370 --> 00:02:44,414 ‪お偉方が来てるんでしょ?‬ 35 00:02:44,497 --> 00:02:46,416 ‪待たせちゃおうよ ヘヘッ‬ 36 00:02:52,213 --> 00:02:55,592 ‪(リット)よし じゃあ‬ ‪さっさと断って戻ってくるね‬ 37 00:02:55,675 --> 00:02:59,888 ‪おう リットがいないと困るから‬ ‪早めに終わらせてこいよ‬ 38 00:03:02,932 --> 00:03:04,017 ‪(ドアが開く音)‬ 39 00:03:04,100 --> 00:03:05,602 ‪(リット)あっ いらっしゃいませ‬ 40 00:03:05,685 --> 00:03:07,020 ‪(ドアが閉まる音)‬ 41 00:03:09,939 --> 00:03:11,691 ‪(レッド)確か盗賊ギルドの…‬ 42 00:03:11,774 --> 00:03:14,611 ‪(小男)俺を知っているとは‬ ‪Dランクのくせに もの知りだな‬ 43 00:03:15,278 --> 00:03:16,863 ‪俺に何か?‬ 44 00:03:19,365 --> 00:03:21,075 ‪エルヴン硬貨か‬ 45 00:03:21,159 --> 00:03:23,244 ‪ほう 知っていたか‬ 46 00:03:23,328 --> 00:03:25,580 ‪ならば話は早い‬ 47 00:03:25,663 --> 00:03:28,583 ‪これで リットと‬ ‪手を切ってくれないか?‬ 48 00:03:29,918 --> 00:03:32,211 ‪売れば1万ペリルになる‬ 49 00:03:32,295 --> 00:03:35,590 ‪それだけのカネがあれば‬ ‪余裕で暮らしていけるぞ‬ 50 00:03:36,174 --> 00:03:38,760 ‪女が欲しいなら用意してやるよ‬ 51 00:03:38,843 --> 00:03:42,055 ‪一晩 ペリル銀貨50枚の女さ‬ 52 00:03:42,138 --> 00:03:43,097 ‪(レッド)安い‬ 53 00:03:43,181 --> 00:03:44,432 ‪はあ?‬ 54 00:03:45,016 --> 00:03:47,101 ‪リットは値千金‬ 55 00:03:47,185 --> 00:03:50,021 ‪1000枚のエルヴン硬貨を‬ ‪積まれたって やれないね‬ 56 00:03:50,104 --> 00:03:50,939 ‪(小男)なっ…‬ 57 00:03:51,022 --> 00:03:54,442 ‪あんた 大物なのかバカなのか‬ 58 00:03:54,525 --> 00:03:57,445 ‪(レッド)それ以上の価値が‬ ‪あるって分かっているから‬ 59 00:03:57,528 --> 00:04:01,574 ‪盗賊ギルドも 俺なんかに‬ ‪エルヴン硬貨を出すんだろ?‬ 60 00:04:02,075 --> 00:04:03,952 ‪そのとおりだよ‬ 61 00:04:04,035 --> 00:04:07,705 ‪まあ 気が変わったら‬ ‪いつでも連絡してくれや‬ 62 00:04:08,331 --> 00:04:11,167 ‪フッ 価格交渉も受けつけるぜ‬ 63 00:04:11,251 --> 00:04:13,378 ‪必要ないから諦めな‬ 64 00:04:13,461 --> 00:04:15,755 ‪(小男)フッ‬ ‪(ドアが開く音)‬ 65 00:04:16,755 --> 00:04:18,341 ‪報酬が問題なのか?‬ 66 00:04:18,423 --> 00:04:19,550 ‪(リット)違う!‬ 67 00:04:19,634 --> 00:04:21,552 ‪(官僚)これまで以上の待遇を‬ 68 00:04:21,636 --> 00:04:22,679 ‪(リット)いらない!‬ 69 00:04:23,388 --> 00:04:25,473 ‪(官僚)爵位を特別に‬ 70 00:04:25,556 --> 00:04:26,432 ‪(リット)断固拒否!‬ 71 00:04:27,016 --> 00:04:28,726 ‪(商人ギルドの男性)‬ ‪男なら うちの息子を‬ 72 00:04:28,810 --> 00:04:30,436 ‪(ガラティンたち)‬ ‪お前は何を言ってるんだ!‬ 73 00:04:30,520 --> 00:04:33,064 ‪あー もう いいかげんにしろ!‬ 74 00:04:33,147 --> 00:04:36,192 ‪私はレッドのところに‬ ‪終身雇用契約したの‬ 75 00:04:36,276 --> 00:04:38,611 ‪冒険者は引退!‬ 76 00:04:39,570 --> 00:04:41,698 ‪レッドに嫌がらせとかして‬ 77 00:04:41,781 --> 00:04:44,242 ‪彼が この町を‬ ‪出て行くなんてことになったら‬ 78 00:04:44,325 --> 00:04:46,911 ‪私も一緒に出て行くからね‬ 79 00:04:48,288 --> 00:04:50,081 ‪(ドアが閉まる音)‬ ‪(レッド)あっ‬ 80 00:04:50,164 --> 00:04:51,207 ‪(リット)ハァ…‬ 81 00:04:52,417 --> 00:04:54,961 ‪あっ 聞こえた?‬ 82 00:04:55,044 --> 00:04:59,966 ‪俺のところに終身雇用契約… ね‬ 83 00:05:00,049 --> 00:05:02,885 ‪その… 怒ってる?‬ 84 00:05:02,969 --> 00:05:07,056 ‪あんまり しつこいし‬ ‪変なこと言うから つい‬ 85 00:05:07,140 --> 00:05:09,559 ‪(レッド)リット ちょっと‬ 86 00:05:09,642 --> 00:05:10,476 ‪(リット)なあに?‬ 87 00:05:11,102 --> 00:05:13,104 ‪ああ えっと…‬ 88 00:05:13,730 --> 00:05:14,564 ‪手 出して‬ 89 00:05:16,524 --> 00:05:17,567 ‪う… うん‬ 90 00:05:18,443 --> 00:05:21,070 ‪え? レ… レッド?‬ 91 00:05:22,655 --> 00:05:24,282 ‪プレゼント‬ 92 00:05:24,365 --> 00:05:25,533 ‪(リット)え?‬ 93 00:05:26,034 --> 00:05:28,578 ‪終身雇用契約の手付金だよ‬ 94 00:05:30,329 --> 00:05:33,499 ‪(リット)わっ!‬ ‪琥珀(こはく)‎のブレスレット‬ 95 00:05:33,583 --> 00:05:35,501 ‪これ…‬ 96 00:05:35,585 --> 00:05:38,129 ‪フフッ 手付金ね‬ 97 00:05:38,212 --> 00:05:42,508 ‪こんなもの もらったら‬ ‪私 本気で勘違いしちゃうかもよ‬ 98 00:05:44,343 --> 00:05:48,514 ‪なら 勘違いしてくれてるうちに‬ ‪買いたいものがあるからさ‬ 99 00:05:48,598 --> 00:05:51,517 ‪何の宝石が好きか教えてくれ‬ 100 00:05:51,601 --> 00:05:52,727 ‪あっ…‬ 101 00:05:52,810 --> 00:05:58,524 ‪別に レッドが選んでくれたのなら‬ ‪何でもうれしいよ‬ 102 00:05:58,608 --> 00:06:01,069 ‪(レッド)そ… そっか‬ 103 00:06:03,571 --> 00:06:06,741 ‪(ビッグホーク)‬ ‪お前さんに頼みたいのは他でもない‬ 104 00:06:06,824 --> 00:06:08,743 ‪リットのことだ‬ 105 00:06:08,826 --> 00:06:12,497 ‪(ディル)へえ‬ ‪俺にできることなら何なりと‬ 106 00:06:12,580 --> 00:06:15,124 ‪今 冒険者ギルドのヤツらが‬ 107 00:06:15,208 --> 00:06:18,586 ‪リットを冒険者に戻そうと‬ ‪必死だって話は‬ 108 00:06:18,669 --> 00:06:20,088 ‪お前も知ってんだろう‬ 109 00:06:20,171 --> 00:06:21,297 ‪(ディル)はい‬ 110 00:06:21,380 --> 00:06:23,341 ‪盗賊ギルドとしても‬ 111 00:06:23,424 --> 00:06:26,928 ‪リットに冒険者を‬ ‪引退してほしくない‬ 112 00:06:27,011 --> 00:06:30,014 ‪面倒事は増やしたくないからなあ‬ 113 00:06:30,098 --> 00:06:31,724 ‪(ディル)と言いますと?‬ 114 00:06:31,808 --> 00:06:34,769 ‪リットは この国の切り札だ‬ 115 00:06:34,852 --> 00:06:36,145 ‪あいつが出てくれば‬ 116 00:06:36,229 --> 00:06:40,441 ‪どの勢力も ばく大な損失を‬ ‪払わなければならない‬ 117 00:06:40,525 --> 00:06:41,776 ‪盗賊ギルドも‬ 118 00:06:41,859 --> 00:06:45,947 ‪英雄リットが出てくる場合は‬ ‪素直に引き下がってきた‬ 119 00:06:46,030 --> 00:06:49,450 ‪(ディル)じゃあ‬ ‪引退して万々歳じゃないですか‬ 120 00:06:49,534 --> 00:06:51,494 ‪(ビッグホーク)そうじゃねえだろ‬ 121 00:06:51,577 --> 00:06:54,497 ‪冒険者ギルドにいれば‬ ‪何とでもできるが‬ 122 00:06:54,580 --> 00:06:57,083 ‪一般人となれば話は別だ‬ 123 00:06:57,166 --> 00:07:01,045 ‪気まぐれで敵対されてみろ‬ ‪商売がやりにくくて しかたねえ‬ 124 00:07:01,129 --> 00:07:01,963 ‪(ディル)なるほど‬ 125 00:07:02,547 --> 00:07:04,924 ‪まあ そこでだ ディルよ‬ 126 00:07:05,007 --> 00:07:07,969 ‪お前さん‬ ‪リットの弱みを知ってるらしいな‬ 127 00:07:08,052 --> 00:07:10,721 ‪え… ええ まあ‬ 128 00:07:10,805 --> 00:07:13,850 ‪聞かせてもらいたいところだが…‬ 129 00:07:13,933 --> 00:07:16,018 ‪言うつもりはねえよな?‬ 130 00:07:16,561 --> 00:07:20,189 ‪盗賊ギルドとしては‬ ‪リットと争うつもりはないんだから‬ 131 00:07:20,815 --> 00:07:22,650 ‪え… ええ‬ 132 00:07:22,733 --> 00:07:25,653 ‪(ビッグホーク)まあ つまりはだ‬ 133 00:07:25,736 --> 00:07:28,906 ‪俺としては リットの問題が‬ ‪勝手に解決してくれると‬ 134 00:07:28,990 --> 00:07:31,117 ‪うれしいわけだ‬ 135 00:07:31,701 --> 00:07:35,788 ‪(ディル)ハッ…‬ ‪もし その問題が解決したら‬ 136 00:07:35,872 --> 00:07:38,583 ‪俺は何か‬ ‪おいしい目にあえるんですかい?‬ 137 00:07:38,666 --> 00:07:43,588 ‪盗賊ギルドは関係ねえんだから‬ ‪何もねえよ‬ 138 00:07:44,088 --> 00:07:49,010 ‪だが ちょいと荷物を運ぶ‬ ‪簡単な依頼をするかもしれねえ‬ 139 00:07:49,093 --> 00:07:51,095 ‪中身はカネなんだがな‬ 140 00:07:51,179 --> 00:07:54,599 ‪ああ 分かりやした 俺にお任せを‬ 141 00:07:55,641 --> 00:07:58,352 ‪(リット)私は今 最高に幸せだ‬ 142 00:08:00,188 --> 00:08:04,358 ‪まさか ギデオン… レッドと‬ ‪一緒に暮らせるようになるなんて‬ 143 00:08:05,651 --> 00:08:09,614 ‪ロガーヴィアで別れた時には‬ ‪夢にも思わなかった‬ 144 00:08:10,198 --> 00:08:13,784 ‪魔王軍に包囲され‬ ‪近衛兵長を失い‬ 145 00:08:13,868 --> 00:08:16,412 ‪窮地に立たされたロガーヴィア‬ 146 00:08:16,495 --> 00:08:18,372 ‪その危機を脱するため‬ 147 00:08:18,456 --> 00:08:20,458 ‪私たちは隣国である‬ 148 00:08:20,541 --> 00:08:23,294 ‪サンランド公国へ‬ ‪向かうことになった‬ 149 00:08:23,836 --> 00:08:25,546 ‪しかし そのためには‬ 150 00:08:25,630 --> 00:08:28,883 ‪魔王軍の厳重な警戒を‬ ‪すり抜ける必要があった‬ 151 00:08:29,759 --> 00:08:32,094 ‪そこで ギデオンがとった作戦は‬ 152 00:08:32,178 --> 00:08:36,640 ‪人間はおろか 魔王軍でさえ‬ ‪抜けることができないとされている‬ 153 00:08:36,724 --> 00:08:39,393 ‪惑わしの森を‬ ‪抜けるというものだった‬ 154 00:08:40,394 --> 00:08:42,104 ‪私たちは まず‬ 155 00:08:42,188 --> 00:08:45,399 ‪惑わしの森の近くにある村へと‬ ‪やって来た‬ 156 00:08:45,483 --> 00:08:47,276 ‪(走る足音)‬ ‪(ヤランドララ)ギデオン!‬ 157 00:08:47,360 --> 00:08:49,278 ‪やっと来てくれた!‬ 158 00:08:49,362 --> 00:08:50,821 ‪フフフッ‬ 159 00:08:50,905 --> 00:08:51,781 ‪(リット)ん!?‬ 160 00:08:51,864 --> 00:08:55,368 ‪(ギデオン)ヤランドララ‬ ‪元気そうで よかったよ‬ 161 00:08:55,451 --> 00:08:57,119 ‪救援が遅くなって ごめんな‬ 162 00:08:57,203 --> 00:08:59,664 ‪全然平気 フフッ‬ 163 00:08:59,747 --> 00:09:04,001 ‪リット 彼女が‬ ‪前に話したヤランドララだ‬ 164 00:09:04,585 --> 00:09:05,711 ‪よろしくね‬ 165 00:09:06,671 --> 00:09:08,673 ‪よ… よろしく‬ 166 00:09:09,423 --> 00:09:12,093 ‪(ギデオン)‬ ‪彼女の加護は 木の歌い手‬ 167 00:09:12,176 --> 00:09:15,721 ‪植物と会話し 力を貸してもらえる‬ ‪加護を持っている‬ 168 00:09:16,639 --> 00:09:18,891 惑わしの森に かけられた魔法は 169 00:09:18,975 --> 00:09:22,353 惑わしの森で生まれた 存在には効果がない 170 00:09:22,436 --> 00:09:26,274 ‪だから 草木に話を聞けば‬ ‪正しい道が分かるのよ‬ 171 00:09:26,357 --> 00:09:27,441 ‪え?‬ 172 00:09:27,525 --> 00:09:30,236 ‪ヤランドララは 今回の作戦の要だ‬ 173 00:09:31,028 --> 00:09:35,866 ‪魔王軍も惑わしの森を抜ける方法が‬ ‪あるとは知らないはずだからな‬ 174 00:09:35,950 --> 00:09:40,162 ‪彼女の能力に私たちの命運を託す‬ 175 00:09:40,246 --> 00:09:42,373 ‪それだけ信用しているのね‬ 176 00:09:42,456 --> 00:09:45,459 ‪彼女は頼りになる友達なんだ‬ 177 00:09:45,543 --> 00:09:46,377 ‪(ヤランドララ)フフッ‬ 178 00:09:48,087 --> 00:09:49,380 ‪早速 行動しよう‬ 179 00:09:50,006 --> 00:09:54,051 ‪テオドラとダナンは‬ ‪ここの住人の移送と防衛を‬ 180 00:09:54,135 --> 00:09:56,137 ‪惑わしの森を突破するメンバーは‬ 181 00:09:56,762 --> 00:09:58,639 ‪ルーティ 俺‬ 182 00:09:58,723 --> 00:10:02,685 ‪リット ヤランドララ‬ ‪アレスの5人で行こうと思…‬ 183 00:10:03,185 --> 00:10:05,313 ‪って アレスは?‬ 184 00:10:05,813 --> 00:10:06,647 ‪(ヤランドララ)ん?‬ 185 00:10:06,731 --> 00:10:09,775 ‪(ギデオン)‬ ‪アレスが集めたという傭兵(ようへい)たちか‬ 186 00:10:14,280 --> 00:10:16,615 ‪(リット)‬ ‪今 どの辺にいるんだろう‬ 187 00:10:16,699 --> 00:10:20,745 ‪北? 南?‬ ‪聖霊の声も聞こえない‬ 188 00:10:21,495 --> 00:10:22,330 ‪あっ‬ 189 00:10:22,413 --> 00:10:24,790 ‪アハハハッ‬ 190 00:10:25,499 --> 00:10:26,375 ‪ハァ…‬ 191 00:10:26,459 --> 00:10:28,836 ‪(リット)‬ ‪ギデオンは勇者の仲間だもの‬ 192 00:10:28,919 --> 00:10:32,715 ‪落ち込んでるお姫様を励ますなんて‬ ‪当たり前のことよね‬ 193 00:10:32,798 --> 00:10:35,676 ‪なのに 私一人で舞い上がって‬ 194 00:10:38,554 --> 00:10:40,514 ‪何やってんだろ 私‬ 195 00:10:40,598 --> 00:10:41,432 ‪ん?‬ 196 00:10:47,855 --> 00:10:49,899 ‪大丈夫か? リット‬ 197 00:10:51,233 --> 00:10:55,279 ‪あんたに心配なんてしてもらっても‬ ‪うれしくなんてないんだからね‬ 198 00:10:55,363 --> 00:10:59,283 ‪そうか そうだな 悪かったよ‬ 199 00:10:59,367 --> 00:11:00,910 ‪(リット)あっ…‬ 200 00:11:03,245 --> 00:11:05,206 ‪(ヤランドララ)ねえ‬ ‪(リット)え? あっ 何?‬ 201 00:11:05,915 --> 00:11:10,127 ‪シラカバの木に聞いたんだけど‬ ‪この先に川があるんだって‬ 202 00:11:10,628 --> 00:11:12,838 ‪休憩がてら水浴びしに行かない?‬ 203 00:11:12,922 --> 00:11:14,840 ‪えっ 水浴び?‬ 204 00:11:14,924 --> 00:11:16,842 ‪さっぱりするわよ‬ 205 00:11:16,926 --> 00:11:20,554 ‪ハイエルフのことわざで‬ ‪“清潔足れば心身足る”‬ 206 00:11:20,638 --> 00:11:24,058 ‪“悪は汚れと共にあり”っていうの‬ ‪(リット)え?‬ 207 00:11:24,141 --> 00:11:27,478 ‪というわけだから‬ ‪あとはよろしくね ギデオン‬ 208 00:11:27,561 --> 00:11:30,272 ‪(リット)‬ ‪私 まだ行くって言ってない‬ 209 00:11:30,356 --> 00:11:32,274 ‪ルーティ あなたも行く?‬ 210 00:11:35,528 --> 00:11:36,987 ‪だと思った‬ 211 00:11:37,071 --> 00:11:39,323 ‪よし じゃあ休憩するか‬ 212 00:11:39,407 --> 00:11:41,492 ‪(アレス)‬ ‪休んでる場合じゃないでしょう‬ 213 00:11:42,201 --> 00:11:43,702 ‪(ギデオン)惑わしの森では‬ 214 00:11:43,786 --> 00:11:46,831 ‪ヤランドララの案内に従うと‬ ‪約束しただろ‬ 215 00:11:46,914 --> 00:11:49,333 ‪(アレス)ギデオン‬ ‪あなたが そんなだから…‬ 216 00:11:49,417 --> 00:11:50,710 ‪あっ 私…‬ 217 00:11:50,793 --> 00:11:53,337 ‪大丈夫‬ ‪ギデオンに任せて行きましょ‬ 218 00:11:53,421 --> 00:11:54,338 ‪でも…‬ 219 00:11:54,422 --> 00:11:55,548 ‪(アレス)分かっているんですか?‬ 220 00:11:55,631 --> 00:11:57,133 ‪ああ あなたは‬ ‪分からないでしょうね‬ 221 00:11:57,216 --> 00:11:59,885 ‪分からなくて当然です…‬ 222 00:12:05,057 --> 00:12:08,060 ‪(ヤランドララ)リットもおいでよ‬ ‪冷たくて気持ちいいよ‬ 223 00:12:08,894 --> 00:12:11,021 ‪(リット)ひゃっ! 冷たっ‬ 224 00:12:11,105 --> 00:12:12,773 ‪(ヤランドララ)フフフフッ‬ 225 00:12:16,569 --> 00:12:18,988 ‪わっ ああ…‬ 226 00:12:19,613 --> 00:12:21,240 ‪(ヤランドララの鼻歌)‬ 227 00:12:21,740 --> 00:12:23,617 ‪あっ ああ…‬ 228 00:12:23,701 --> 00:12:24,952 ‪(ヤランドララ)ねえ リット‬ ‪(リット)ん?‬ 229 00:12:25,578 --> 00:12:27,663 ‪あなた ギデオンが好きでしょ‬ 230 00:12:27,746 --> 00:12:29,665 ‪あ… へっ!?‬ 231 00:12:29,749 --> 00:12:32,001 ‪な… 何をいきなり‬ 232 00:12:32,084 --> 00:12:33,961 ‪見てたら分かるわよ‬ 233 00:12:34,503 --> 00:12:37,923 ‪リットはステキな人だから‬ ‪ギデオンも気に入ってると思う‬ 234 00:12:39,341 --> 00:12:40,509 ‪そうかな‬ 235 00:12:40,593 --> 00:12:44,096 ‪(ヤランドララ)でも てれると‬ ‪怒る癖は直した方がいいかもね‬ 236 00:12:44,180 --> 00:12:45,931 ‪あっ… だよね‬ 237 00:12:46,599 --> 00:12:48,434 ‪どうせ てれ隠しするなら‬ 238 00:12:48,517 --> 00:12:52,897 ‪思いっきり まっすぐな好意を‬ ‪ちょっとおどけて伝えればいいのよ‬ 239 00:12:52,980 --> 00:12:56,942 ‪そんなこと言われても‬ ‪すぐにはできないわよ‬ 240 00:12:58,527 --> 00:13:00,946 ‪そういうヤランドララは‬ ‪どうなの?‬ 241 00:13:01,030 --> 00:13:02,948 ‪私と同じだったりする?‬ 242 00:13:03,699 --> 00:13:05,951 ‪私? いいえ‬ 243 00:13:06,035 --> 00:13:07,411 ‪本当?‬ 244 00:13:07,995 --> 00:13:11,791 ‪ハイエルフは‬ ‪人間より少しだけ寿命が長いの‬ 245 00:13:11,874 --> 00:13:16,378 ‪だから私は 人間を恋人として‬ ‪好きになったりしないわ‬ 246 00:13:17,087 --> 00:13:18,422 ‪もう 懲りたのよ‬ 247 00:13:20,132 --> 00:13:21,634 ‪だからね‬ 248 00:13:21,717 --> 00:13:22,676 ‪(リット)ん?‬ 249 00:13:22,760 --> 00:13:26,096 ‪(ヤランドララ)ギデオンとは‬ ‪親友だったり 戦友だったり‬ 250 00:13:26,180 --> 00:13:29,517 ‪一番信用できる人間だったりかな‬ 251 00:13:30,017 --> 00:13:31,727 ‪恋とは違うの‬ 252 00:13:32,770 --> 00:13:36,190 ‪私はギデオンに幸せになってほしい‬ 253 00:13:36,273 --> 00:13:38,150 ‪彼は これまでずっと‬ 254 00:13:38,234 --> 00:13:41,529 ‪仲間のために‬ ‪あらゆる苦労を引き受けてきた‬ 255 00:13:42,238 --> 00:13:43,697 ‪多分これからも‬ 256 00:13:44,490 --> 00:13:48,911 ‪でも私は ギデオンに‬ ‪もっと自分のために生きてほしいの‬ 257 00:13:48,994 --> 00:13:52,248 ‪愛する人と‬ ‪幸せな暮らしを営むような‬ 258 00:13:52,831 --> 00:13:55,709 ‪もっと当たり前の幸福を‬ ‪享受してほしい‬ 259 00:13:56,335 --> 00:13:58,212 ‪ヤランドララ‬ 260 00:13:58,295 --> 00:13:59,505 ‪(ヤランドララ)だけど‬ 261 00:13:59,588 --> 00:14:03,175 ‪ギデオンの苦労は‬ ‪私じゃ肩代わりできない‬ 262 00:14:03,259 --> 00:14:04,844 ‪みんな 分かってないけれど‬ 263 00:14:04,927 --> 00:14:09,098 ‪ギデオンの能力は 加護やスキルを‬ ‪超えたところにあるわ‬ 264 00:14:09,181 --> 00:14:11,183 ‪うん 分かる‬ 265 00:14:11,892 --> 00:14:14,520 ‪確かにギデオンは強いわ‬ 266 00:14:14,603 --> 00:14:16,355 ‪でも 無敵じゃない‬ 267 00:14:16,438 --> 00:14:17,356 ‪あっ…‬ 268 00:14:18,274 --> 00:14:22,319 ‪みんな ギデオンに頼ることが‬ ‪当たり前になっているけれど‬ 269 00:14:22,403 --> 00:14:26,156 ‪今のままじゃダメだと私は思うの‬ 270 00:14:27,157 --> 00:14:30,160 ‪あなたなら ギデオンと‬ ‪うまくやれるんじゃないかしら‬ 271 00:14:30,244 --> 00:14:31,078 ‪(リット)え?‬ 272 00:14:31,912 --> 00:14:34,415 ‪(ヤランドララ)ギデオンに‬ ‪寄りかかるだけじゃなくて‬ 273 00:14:34,498 --> 00:14:38,961 ‪お互いに助け合うような‬ ‪そんな関係になれるんじゃないかな‬ 274 00:14:39,044 --> 00:14:40,087 ‪私が?‬ 275 00:14:40,170 --> 00:14:44,091 ‪でも私 ずっとギデオンに‬ ‪助けられてばかりだよ‬ 276 00:14:44,717 --> 00:14:46,218 ‪それでもいいの‬ 277 00:14:46,302 --> 00:14:49,597 ‪だって あなたは‬ ‪本当にギデオンのことが好きだから‬ 278 00:14:49,680 --> 00:14:52,433 ‪うん 好きよ‬ 279 00:14:53,058 --> 00:14:54,602 ‪本当に好き‬ 280 00:14:54,685 --> 00:14:57,605 ‪うん だから大丈夫‬ 281 00:14:58,272 --> 00:15:02,109 ‪あなたなら ギデオンがつらい時‬ ‪寄り添ってくれる‬ 282 00:15:12,661 --> 00:15:15,581 ‪(アレス)まだなのですか?‬ ‪ヤランドララ‬ 283 00:15:15,664 --> 00:15:16,832 ‪(ヤランドララ)止まって‬ 284 00:15:22,504 --> 00:15:25,424 ‪(ギデオン)‬ ‪あれは 魔王軍の斥候か?‬ 285 00:15:25,507 --> 00:15:27,426 ‪(アレス)バカな!‬ 286 00:15:27,509 --> 00:15:28,385 ‪くっ…‬ 287 00:15:28,469 --> 00:15:29,428 ‪(ギデオン)あの傭兵か‬ 288 00:15:30,596 --> 00:15:33,432 ‪魔王軍から‬ ‪占領した国の貴族として‬ 289 00:15:33,515 --> 00:15:35,726 ‪取り立ててやるとでも‬ ‪言われたのだろう‬ 290 00:15:35,809 --> 00:15:38,187 ‪私は情報が足りないと思って‬ 291 00:15:38,270 --> 00:15:40,272 ‪終わったことを気にするな‬ 292 00:15:40,356 --> 00:15:42,816 ‪それよりも‬ ‪これから どうするかだ‬ 293 00:15:51,200 --> 00:15:52,660 ‪(ギデオン)俺が敵を引きつける‬ 294 00:15:52,743 --> 00:15:55,829 ‪その間に ルーティとリットは‬ ‪突破してほしい‬ 295 00:15:55,913 --> 00:15:57,331 ‪あっ… ムチャよ‬ 296 00:15:57,414 --> 00:15:59,917 ‪そうだ いくら君でも…‬ 297 00:16:00,000 --> 00:16:01,835 ‪(ルーティ)兄さんを信頼して‬ ‪(リット)でも‬ 298 00:16:02,419 --> 00:16:05,255 ‪ヤランドララ‬ ‪兄さんと一緒に行ってほしい‬ 299 00:16:05,339 --> 00:16:06,173 ‪任せて‬ 300 00:16:06,256 --> 00:16:09,176 ‪ちょっと ルーティ‬ ‪私は納得してな…‬ 301 00:16:09,259 --> 00:16:11,011 ‪私が仲間に指示を出すの‬ 302 00:16:11,720 --> 00:16:13,263 ‪あなたの同意は必要ない‬ 303 00:16:13,347 --> 00:16:15,015 ‪あっ…‬ 304 00:16:16,433 --> 00:16:17,267 ‪(ギデオン)大丈夫‬ 305 00:16:17,976 --> 00:16:20,020 ‪俺は できないことはやらないさ‬ 306 00:16:23,107 --> 00:16:27,653 ‪(リット)惑わしの森の出口に‬ ‪魔王軍が現れたことで‬ 307 00:16:27,736 --> 00:16:32,658 ‪サンランド公国は警戒し‬ ‪軍を国境に敷いていた‬ 308 00:16:33,367 --> 00:16:37,329 ‪おかげで思ったよりも早く‬ ‪援軍を要請することができた‬ 309 00:16:38,080 --> 00:16:39,331 ‪だけど…‬ 310 00:16:41,083 --> 00:16:45,796 ‪お願い 至高神デミス様‬ ‪希望の守護者ララエル様‬ 311 00:16:45,879 --> 00:16:48,298 ‪どうか ギデオンをお守りください‬ 312 00:16:48,382 --> 00:16:51,885 ‪そして 殉教の守護者ヴィクティ様‬ 313 00:16:51,969 --> 00:16:54,847 ‪どうか ギデオンを‬ ‪連れていかないでください‬ 314 00:17:00,561 --> 00:17:01,687 ‪(オークたち)ん?‬ 315 00:17:02,312 --> 00:17:03,689 ‪(ルーティ)リット‬ ‪(リット)ハッ‬ 316 00:17:03,772 --> 00:17:06,692 ‪何よ 別に怖くないわ‬ 317 00:17:06,775 --> 00:17:07,651 ‪あとは任せる‬ 318 00:17:07,734 --> 00:17:08,652 ‪え?‬ 319 00:17:09,361 --> 00:17:11,655 ‪ま… 待って 一人で突っ込む気?‬ 320 00:17:13,281 --> 00:17:15,325 ‪(オークたちのうめき声)‬ ‪(リット)え?‬ 321 00:17:15,409 --> 00:17:17,578 ‪(オークたちのうめき声)‬ 322 00:17:19,121 --> 00:17:22,249 ‪これが勇者なの?‬ 323 00:17:26,127 --> 00:17:30,215 ‪(兵士たちの歓声)‬ 324 00:17:30,299 --> 00:17:34,219 ‪(リット)‬ ‪これが 勇者ルーティの戦争‬ 325 00:17:34,303 --> 00:17:35,679 ‪(足音)‬ 326 00:17:35,763 --> 00:17:37,222 ‪(ギデオン)よう‬ ‪(リット)あっ‬ 327 00:17:41,393 --> 00:17:42,811 ‪(ルーティ)お兄ちゃん‬ 328 00:17:44,396 --> 00:17:48,317 ‪ごめん 他に方法がなかった‬ ‪二度としない‬ 329 00:17:49,735 --> 00:17:53,071 ‪大丈夫だ‬ ‪俺もヤランドララも無事だよ‬ 330 00:17:54,698 --> 00:17:55,574 ‪しないから‬ 331 00:17:56,366 --> 00:17:57,326 ‪ルーティ‬ 332 00:17:58,202 --> 00:18:02,331 ‪(リット)戦いのあと 私は‬ ‪勇者のパーティーに加わらなかった‬ 333 00:18:02,414 --> 00:18:05,667 ‪ロガーヴィアの復興のためという‬ ‪理由もあったが‬ 334 00:18:06,168 --> 00:18:09,296 ‪何より まだ‬ ‪ルーティとギデオンの間に‬ 335 00:18:09,379 --> 00:18:12,382 ‪自分が入るべきではないと‬ ‪感じたからだ‬ 336 00:18:15,052 --> 00:18:18,096 ‪そう思って‬ ‪一人 旅を続けてきたのに‬ 337 00:18:18,931 --> 00:18:22,184 ‪ゾルタンで ギデオンと‬ ‪また会えるなんて‬ 338 00:18:22,267 --> 00:18:24,436 ‪奇跡としか言いようがない‬ 339 00:18:24,520 --> 00:18:26,105 ‪そういえば…‬ 340 00:18:26,188 --> 00:18:28,106 ‪配達あるんじゃなかった?‬ 341 00:18:28,190 --> 00:18:30,359 ‪ああっ そうだった!‬ 342 00:18:33,904 --> 00:18:36,281 ‪(ディル)お嬢さん‬ ‪(リット)ん?‬ 343 00:18:36,365 --> 00:18:39,368 ‪(リット)あなた‬ ‪ロガーヴィアで見た顔ね‬ 344 00:18:39,451 --> 00:18:42,287 ‪光栄だね 覚えていてくれて‬ 345 00:18:42,371 --> 00:18:44,289 ‪名前は知らないけどね‬ 346 00:18:44,373 --> 00:18:47,876 ‪チッ… 俺は冒険者の‬ ‪ディルってんだ‬ 347 00:18:47,960 --> 00:18:50,295 ‪あんたに話があるんだが‬ 348 00:18:50,379 --> 00:18:52,798 ‪私にはない じゃあね‬ 349 00:18:52,881 --> 00:18:56,552 ‪あんたの素性を知ってるんだぜ‬ ‪お姫様‬ 350 00:18:58,554 --> 00:19:01,974 ‪(リット)ふーん‬ ‪別に隠しているわけじゃないけど‬ 351 00:19:02,057 --> 00:19:04,309 ‪そうツンツンするなよ‬ 352 00:19:04,393 --> 00:19:06,770 ‪俺にもレッドみたいに優しく…‬ 353 00:19:06,854 --> 00:19:08,021 ‪(リット)ふっ!‬ 354 00:19:08,105 --> 00:19:09,648 ‪ぐはっ‬ 355 00:19:09,731 --> 00:19:13,485 ‪レ… レッドと暮らしてることを‬ ‪ロガーヴィアに伝えるぞ‬ 356 00:19:14,695 --> 00:19:18,490 ‪お姫様 火遊びは それくらいにして‬ 357 00:19:18,574 --> 00:19:22,995 ‪冒険者に戻るか ロガーヴィアに‬ ‪帰った方がいいと思うんですよ‬ 358 00:19:23,078 --> 00:19:27,124 ‪王位継承問題も そろそろ‬ ‪カタがついたんじゃないですか?‬ 359 00:19:27,207 --> 00:19:28,500 ‪勝手にすれば‬ 360 00:19:28,584 --> 00:19:30,002 ‪え?‬ 361 00:19:30,085 --> 00:19:33,505 ‪私はロガーヴィア公国の地位なんて‬ ‪捨ててもいいの‬ 362 00:19:33,589 --> 00:19:34,506 ‪(ディル)なっ…‬ 363 00:19:34,590 --> 00:19:37,092 ‪(リット)‬ ‪レッドとの この日常のためなら‬ 364 00:19:37,175 --> 00:19:39,511 ‪名声も財宝もいらない‬ 365 00:19:40,387 --> 00:19:44,766 ‪ただの薬屋のレッドとリット‬ ‪それだけでいいの‬ 366 00:19:44,850 --> 00:19:46,560 ‪あんたの加護だって‬ 367 00:19:46,643 --> 00:19:49,271 ‪そんな平凡な生き方‬ ‪望んじゃいないだろ!‬ 368 00:19:49,855 --> 00:19:52,274 ‪加護? ええ そうね‬ 369 00:19:53,275 --> 00:19:54,484 ‪でも⸺‬ 370 00:19:56,486 --> 00:19:58,655 ‪私が望んでいるのよ‬ 371 00:20:01,742 --> 00:20:02,576 ‪(ディル)ううっ…‬ 372 00:20:03,410 --> 00:20:05,537 ‪(ドアが閉まる音)‬ ‪(リット)ただいま‬ 373 00:20:07,122 --> 00:20:07,956 ‪おかえり‬ 374 00:20:08,040 --> 00:20:09,917 ‪(リット)ああっ‬ ‪(レッド)ん?‬ 375 00:20:11,627 --> 00:20:12,586 ‪どうした?‬ 376 00:20:12,669 --> 00:20:13,921 ‪いや なんか‬ 377 00:20:14,004 --> 00:20:18,926 ‪おかえりってレッドに言われたのが‬ ‪今さら うれしくなって‬ 378 00:20:20,427 --> 00:20:22,930 ‪お腹すいたろ ご飯にしようか‬ 379 00:20:23,013 --> 00:20:25,057 ‪あっ うん!‬ 380 00:20:28,560 --> 00:20:32,940 ‪睡眠が必要ないとはいえ‬ ‪この時間は退屈ね‬ 381 00:20:33,774 --> 00:20:36,443 ‪お兄ちゃんがいた頃は‬ ‪よかったんだけどな‬ 382 00:20:40,197 --> 00:20:42,950 ‪(アレス)ルーティ‬ ‪驚かないで聞いてください‬ 383 00:20:43,033 --> 00:20:46,453 ‪あなたのお兄さんは‬ ‪パーティーを出て行きました‬ 384 00:20:47,037 --> 00:20:47,955 ‪なぜ?‬ 385 00:20:48,038 --> 00:20:52,042 ‪(アレス)ギデオンは‬ ‪魔王軍に対する偵察をした方が‬ 386 00:20:52,125 --> 00:20:54,544 ‪役に立てると言いだしたのです‬ 387 00:20:55,045 --> 00:20:59,549 ‪私も最初は止めたのですが‬ ‪決意は固く‬ 388 00:20:59,633 --> 00:21:02,719 ‪最後には‬ ‪送り出すことに決めたのです‬ 389 00:21:02,803 --> 00:21:04,471 ‪なぜ それをあなたに?‬ 390 00:21:04,554 --> 00:21:07,224 ‪なぜ 私に言わなかったの?‬ 391 00:21:07,307 --> 00:21:11,979 ‪多分 あなたに かっこ悪いところを‬ ‪見られたくなかったのでしょう‬ 392 00:21:12,062 --> 00:21:16,483 ‪微笑ましい自尊心ですよ‬ ‪私にも理解できます‬ 393 00:21:17,067 --> 00:21:20,404 ‪お兄さんがいなくなって‬ ‪不安なのは分かります‬ 394 00:21:20,487 --> 00:21:24,992 ‪あなたは勇者である前に‬ ‪一人の女の子なのですから‬ 395 00:21:25,075 --> 00:21:27,494 ‪ギデオンに比べたら‬ 396 00:21:27,577 --> 00:21:30,956 ‪一緒に過ごした時間は‬ ‪短いかもしれませんが‬ 397 00:21:31,039 --> 00:21:34,960 ‪私は いつだって‬ ‪あなたの味方です‬ 398 00:21:35,043 --> 00:21:37,879 ‪(ルーティ)‬ ‪こいつが お兄ちゃんを‬ 399 00:21:38,797 --> 00:21:39,923 ‪うわあ!‬ 400 00:21:48,974 --> 00:21:50,892 ‪(アレス)うう…‬ 401 00:21:52,352 --> 00:21:53,812 ‪(ルーティ)ごめんなさい‬ 402 00:21:54,396 --> 00:21:55,272 ‪ああっ‬ 403 00:21:55,355 --> 00:21:58,317 ‪(ルーティ)‬ ‪勇者は旅を続けなければならない‬ 404 00:21:58,400 --> 00:21:59,568 ‪(アレス)ひいい…‬ 405 00:22:00,068 --> 00:22:03,864 ‪なぜなら 勇者だから‬ 406 00:22:04,823 --> 00:22:06,867 ‪でも 私には今‬ 407 00:22:08,201 --> 00:22:10,120 ‪お兄ちゃんが足りない‬ 408 00:22:11,955 --> 00:22:16,960 ‪♪~‬ 409 00:23:35,914 --> 00:23:40,919 ‪~♪‬