1 00:00:01,330 --> 00:00:07,340 ♪〜 2 00:01:24,540 --> 00:01:30,540 〜♪ 3 00:01:36,590 --> 00:01:41,350 (クリスタ) 私はウォール・ローゼ北部の 小さな牧場で生まれました 4 00:01:42,180 --> 00:01:44,770 貴族家 レイス卿の 領地内にある牧場です 5 00:01:48,690 --> 00:01:53,280 私は物心付いたときから 牧場の手伝いをしていました 6 00:01:57,070 --> 00:01:59,280 母は いつも本を読んでいて 7 00:01:59,490 --> 00:02:02,580 家の仕事をしている姿は 見たことがありません 8 00:02:03,200 --> 00:02:05,000 とても美しい人でした 9 00:02:07,500 --> 00:02:09,920 夜になると 誰かが馬車で迎えに来て 10 00:02:10,750 --> 00:02:14,300 派手に着飾った母を乗せて 街に行きました 11 00:02:15,920 --> 00:02:18,430 私にとっては それがいつもの生活 12 00:02:21,720 --> 00:02:23,560 しかし 字の読み書きを覚え 13 00:02:24,430 --> 00:02:26,980 母の真似(まね)事で本を読みだしたとき 14 00:02:27,640 --> 00:02:30,480 私は自分が孤独であることを 知りました 15 00:02:32,230 --> 00:02:35,690 どの本にも 親は子供に関心を示し 16 00:02:36,030 --> 00:02:38,570 話しかけたり 抱いたり 叱ったりするものとして 17 00:02:38,700 --> 00:02:39,950 書かれていたのです 18 00:02:41,740 --> 00:02:44,620 私には そのどれも経験のないことでした 19 00:02:46,250 --> 00:02:50,670 ある日 私は好奇心から 母に抱きついてみることにしました 20 00:02:51,960 --> 00:02:55,130 母がどんな顔をするか 興味があったのです 21 00:02:56,170 --> 00:02:57,090 (クリスタ)お母さん! 22 00:02:57,760 --> 00:02:58,590 (アルマ)ひいっ 23 00:02:58,720 --> 00:03:00,590 (クリスタ)うっ… うわあっ 24 00:03:03,430 --> 00:03:05,760 (クリスタ) 結果は突き飛ばされただけでしたが 25 00:03:06,100 --> 00:03:08,890 母が私に何かをしたことは 初めてだったので 26 00:03:11,480 --> 00:03:13,150 私には それがうれしかった 27 00:03:16,190 --> 00:03:20,320 こいつを殺す勇気が私にあれば… 28 00:03:24,330 --> 00:03:27,830 (クリスタ) それが 母が私に発した最初の言葉 29 00:03:29,830 --> 00:03:34,670 それ以来 母は家を出て ほかの場所で暮らし始めました 30 00:03:36,800 --> 00:03:39,260 そして 5年前のあの日 31 00:03:39,590 --> 00:03:42,550 ウォール・マリアが陥落して 数日たった夜 32 00:03:43,260 --> 00:03:45,550 私は初めて父と会いました 33 00:03:46,930 --> 00:03:49,600 (ロッド) はじめまして ヒストリア 34 00:03:49,930 --> 00:03:51,810 私はロッド・レイス 35 00:03:52,140 --> 00:03:53,520 君の父親だ 36 00:03:54,020 --> 00:03:54,900 あっ… 37 00:03:55,110 --> 00:03:59,030 (クリスタ) その男性は この土地を治める 領主の名前を名乗り 38 00:04:00,820 --> 00:04:04,570 数年ぶりに見る母は ひどく怯(おび)えているようでした 39 00:04:06,330 --> 00:04:09,660 ヒストリア これから私と暮らすぞ 40 00:04:13,500 --> 00:04:14,330 (アルマ)うっ 41 00:04:15,040 --> 00:04:16,210 きゃ〜! 42 00:04:18,210 --> 00:04:19,760 (ケニー)困りますな レイス卿 43 00:04:20,840 --> 00:04:23,130 このような真似は ご容赦いただきたい 44 00:04:23,680 --> 00:04:27,600 ウォール・マリアが破られたことで 不安に襲われましたか? 45 00:04:27,720 --> 00:04:28,720 (悲鳴) 46 00:04:28,850 --> 00:04:29,720 お母さん! 47 00:04:29,850 --> 00:04:30,810 違う! 48 00:04:31,060 --> 00:04:33,230 私は この子の母親ではありません 49 00:04:33,730 --> 00:04:36,110 私とは何の関係もありません! 50 00:04:36,270 --> 00:04:37,110 ああ… 51 00:04:37,730 --> 00:04:38,730 (ケニー)ほう 52 00:04:38,940 --> 00:04:41,110 それは本当ですか? レイス卿 53 00:04:41,570 --> 00:04:45,740 この女も その子も あなたとは関係がないと? 54 00:04:48,780 --> 00:04:49,620 あ… 55 00:04:51,750 --> 00:04:53,620 (ロッド)ああ しかたない 56 00:04:55,250 --> 00:04:58,630 この2人は私と何の関係もない 57 00:04:58,960 --> 00:04:59,920 やはり そうでしたか 58 00:05:00,050 --> 00:05:00,880 (アルマ)ええっ 59 00:05:02,840 --> 00:05:04,130 何? 何を… 60 00:05:04,380 --> 00:05:09,140 お前は存在しなかった 屋敷に勤めていたこともない 61 00:05:09,720 --> 00:05:11,810 誰もお前のことなど知らない 62 00:05:11,930 --> 00:05:16,190 そんな… 旦那様! 話が違うではありませんか 63 00:05:16,400 --> 00:05:19,060 あ… お母さん 64 00:05:21,070 --> 00:05:24,780 お前さえ… お前さえ産まなければ 65 00:05:27,360 --> 00:05:28,450 (倒れる音) あ… 66 00:05:33,120 --> 00:05:36,120 (クリスタ) それが母の最後の言葉でした 67 00:05:41,460 --> 00:05:42,340 待て 68 00:05:43,210 --> 00:05:47,760 (クリスタ) 私も殺されそうになる直前で 父は ある提案をしました 69 00:05:48,590 --> 00:05:52,260 ここよりずっと遠くの地で つつましく生きるのであれば 70 00:05:52,510 --> 00:05:54,270 見逃してやってはどうかと 71 00:05:55,140 --> 00:05:58,270 君の名は クリスタ・レンズだ 72 00:06:07,650 --> 00:06:09,740 今までのことを許してくれ 73 00:06:10,450 --> 00:06:13,950 お前を守るためには ああするしかなかったんだ 74 00:06:14,580 --> 00:06:16,460 お父さん… 75 00:06:17,460 --> 00:06:19,880 (ロッド) いつだってお前のことを思っていた 76 00:06:20,750 --> 00:06:23,880 こうやって抱き締めることを ずっと夢みていたんだ 77 00:06:24,960 --> 00:06:28,680 お前こそ 王家の血を引く者だからだ 78 00:06:31,550 --> 00:06:32,930 私が? 79 00:06:33,760 --> 00:06:35,520 (ロッド)そうだよ ヒストリア 80 00:06:36,770 --> 00:06:40,150 私たちレイス家こそが 本当の王家なんだ 81 00:06:40,650 --> 00:06:41,980 そして お前こそが 82 00:06:42,110 --> 00:06:45,610 人類を救うことのできる 唯一の存在なんだよ 83 00:06:46,150 --> 00:06:48,030 さあ 行こう ヒストリア 84 00:06:48,700 --> 00:06:50,780 全てが始まった場所へ 85 00:06:52,620 --> 00:06:54,280 (牢(ろう)が開く音) 86 00:06:55,450 --> 00:06:58,250 (ラルフ) サネス お前 大丈夫か? 87 00:07:01,080 --> 00:07:05,500 お前 まさか こいつらに しゃべっちゃいねえよな? 88 00:07:06,260 --> 00:07:07,840 俺たちの王への忠誠心は… 89 00:07:07,970 --> 00:07:09,130 (叫び声) 90 00:07:09,970 --> 00:07:10,800 (ラルフ)サネス… 91 00:07:11,050 --> 00:07:13,640 (サネス) お前の声は もう聞きたくない 92 00:07:13,800 --> 00:07:16,350 今まで よくも俺を裏切ってくれたな! 93 00:07:17,520 --> 00:07:18,350 うあっ… 94 00:07:19,520 --> 00:07:21,350 (サネス)信じていたのに 95 00:07:21,770 --> 00:07:24,360 (ハンジ) サネス 彼は何も話していない 96 00:07:24,770 --> 00:07:26,610 ていうか 何の質問もしてないんだ 97 00:07:28,740 --> 00:07:33,870 ラルフはナイフで脅され 私の作った作文を声に出して読んだ 98 00:07:33,990 --> 00:07:34,830 それだけだ 99 00:07:39,200 --> 00:07:40,910 (せきこみ) 100 00:07:41,040 --> 00:07:41,870 (サネス)じゃあ… 101 00:07:43,000 --> 00:07:46,880 俺が王を裏切ったのかよ 102 00:07:51,800 --> 00:07:53,590 あ… 悪魔め 103 00:07:56,810 --> 00:07:59,020 そりゃ 否定はしないけど 104 00:08:00,100 --> 00:08:02,900 ニックには あんたらがそう見えただろうね 105 00:08:03,770 --> 00:08:06,020 だから あのとき言っただろう? 106 00:08:06,320 --> 00:08:09,110 あんたらが かわいそうだって 107 00:08:09,320 --> 00:08:13,660 ホントに惨めだよ おっさんが泣いてわめいて 108 00:08:13,910 --> 00:08:16,780 ざまあみろ! バーカ! 109 00:08:17,030 --> 00:08:20,500 そこでクソするだけの余生に 生きがいでも見いだしてろ! 110 00:08:21,580 --> 00:08:22,710 じゃあな 111 00:08:24,250 --> 00:08:25,500 順番だ 112 00:08:27,920 --> 00:08:31,920 こういう役には多分 順番がある 113 00:08:32,590 --> 00:08:37,180 役を降りても 誰かがすぐに代わりを演じ始める 114 00:08:39,010 --> 00:08:42,100 どうりで この世から なくならねえわけだ 115 00:08:44,600 --> 00:08:46,690 頑張れよ ハンジ 116 00:08:50,280 --> 00:08:51,360 (モブリット)分隊長 117 00:08:59,330 --> 00:09:00,160 ハア〜 118 00:09:00,950 --> 00:09:01,790 ぐうっ! 119 00:09:06,830 --> 00:09:09,290 悪いね 散らかしちゃって 120 00:09:10,340 --> 00:09:11,550 ゴキブリがいたんだよ 121 00:09:12,460 --> 00:09:13,420 (リヴァイ)そうか 122 00:09:13,880 --> 00:09:17,050 だが お前の 一撃で 粉々に消し飛んだはずだ 123 00:09:18,180 --> 00:09:20,100 あいつらに例の件を話してやれ 124 00:09:20,390 --> 00:09:22,680 おっと そうだったね 125 00:09:23,730 --> 00:09:25,060 (アルミン)エレンが食われる? 126 00:09:25,230 --> 00:09:26,060 (ハンジ)ああ 127 00:09:26,980 --> 00:09:29,820 エレンが思い出した 会話の内容はこうだ 128 00:09:30,480 --> 00:09:32,030 (ユミル)私を恨んでいるか? 129 00:09:32,990 --> 00:09:36,860 (ベルトルト) どうだろう よく分からない 130 00:09:38,030 --> 00:09:40,330 君も 人なんか食べたくなかっただろうし 131 00:09:41,290 --> 00:09:43,290 そこから推測するに 132 00:09:43,580 --> 00:09:46,540 ユミルは 壁の外をうろつく巨人の 一人で 133 00:09:46,790 --> 00:09:50,170 ベルトルトやライナー アニの仲間を食べたんだと思う 134 00:09:50,290 --> 00:09:51,130 (一同)あ… 135 00:09:51,550 --> 00:09:55,260 当然 巨人は 人を食べても人には戻らない 136 00:09:55,550 --> 00:09:58,640 しかし ライナーたちの仲間なら 137 00:09:58,890 --> 00:10:01,930 それは 巨人化の能力を有した人間だろう 138 00:10:02,810 --> 00:10:06,390 つまりは 巨人が その能力を持つ人間を食べると 139 00:10:06,520 --> 00:10:07,890 人間に戻り 140 00:10:08,060 --> 00:10:10,900 さらに相手の能力を手に入れるんだ 141 00:10:11,860 --> 00:10:13,360 先日の戦いで 142 00:10:13,480 --> 00:10:16,650 ライナーは逃げたエレンに 巨人を投げつけたという 143 00:10:17,780 --> 00:10:21,370 巨人を操れるという エレンの“叫びの力”を 144 00:10:21,740 --> 00:10:24,200 ほかの巨人に 移そうとしたんじゃないか 145 00:10:24,870 --> 00:10:29,750 だとすれば エレンは器であって 交換可能な存在なんだ 146 00:10:30,580 --> 00:10:33,920 つまり もし王政が巨人を持っていれば 147 00:10:34,170 --> 00:10:36,260 エレンは そいつに食われるだろう 148 00:10:39,470 --> 00:10:40,510 落ち着け 149 00:10:40,840 --> 00:10:42,470 お前が取り乱したところで 150 00:10:42,720 --> 00:10:44,890 ヤツらが エレンを返してくれるわけじゃねえ 151 00:10:45,390 --> 00:10:46,390 とにかく 152 00:10:46,520 --> 00:10:48,480 そのロッド・レイスとやらの 領地を目指す 153 00:10:49,190 --> 00:10:50,980 すぐに出発の準備をしろ 154 00:10:51,100 --> 00:10:51,940 (一同)はっ! 155 00:10:55,280 --> 00:10:58,740 (ハンジ) 私はエルヴィンに レイス家の情報を伝えてくるよ 156 00:10:59,360 --> 00:11:01,110 結果を待ってるはずだからね 157 00:11:01,740 --> 00:11:02,570 (リヴァイ)ああ 158 00:11:03,030 --> 00:11:06,620 (ハンジ) レイス卿の領地で落ち合おう 連絡は例の場所で 159 00:11:07,290 --> 00:11:08,580 (ノック) 160 00:11:11,040 --> 00:11:11,960 (兵士)失礼します 161 00:11:12,210 --> 00:11:14,500 エルヴィン団長 ピクシス司令がお見えです 162 00:11:15,090 --> 00:11:15,920 (エルヴィン)司令が? 163 00:11:16,210 --> 00:11:18,760 (兵士) はい 団長にお目にかかりたいと 164 00:11:20,680 --> 00:11:21,510 通してくれ 165 00:11:21,760 --> 00:11:22,590 はっ 166 00:11:27,350 --> 00:11:29,230 (ピクシス)夜分遅くに すまんな 167 00:11:30,730 --> 00:11:32,770 居ても立ってもおられんくての 168 00:11:33,860 --> 00:11:35,730 手紙は読ませてもらった 169 00:11:36,360 --> 00:11:38,610 わしなりの考えも持ってきた 170 00:11:41,320 --> 00:11:44,740 そのうえで聞くが 本当にやるのか? 171 00:11:46,160 --> 00:11:46,990 はい 172 00:11:48,620 --> 00:11:52,870 我々はウォール・マリア奪還のため 王政を打倒します 173 00:12:02,970 --> 00:12:05,050 (ピクシス) いつかその日が来ると思うとった 174 00:12:05,970 --> 00:12:08,890 この狭い世界の中に 人をとどめ続けることに 175 00:12:09,020 --> 00:12:10,730 限界を迎える日が 176 00:12:11,640 --> 00:12:13,440 そして そのときが来れば 177 00:12:13,980 --> 00:12:16,940 わしも 王に銃口を向けねばなるまいと 178 00:12:18,110 --> 00:12:20,610 もし 私の推測が正しければ 179 00:12:20,820 --> 00:12:24,950 今回の計画において 武力を行使するつもりはありません 180 00:12:25,240 --> 00:12:28,120 人を殺すこともあってはなりません 181 00:12:28,450 --> 00:12:31,040 ほう お聞かせ願おうか 182 00:12:31,250 --> 00:12:33,620 そのような方法がありうるのか 183 00:12:34,750 --> 00:12:38,710 ただ それがかなうのに 最も重要な根拠がまだ… 184 00:12:39,500 --> 00:12:41,670 もし その根拠が違っていれば 185 00:12:42,010 --> 00:12:45,390 我々は皆 首をくくることになるでしょう 186 00:12:45,800 --> 00:12:47,550 はあ なんじゃ 187 00:12:48,390 --> 00:12:51,140 要は また全て賭け事なのか 188 00:12:51,600 --> 00:12:53,770 (エルヴィン) どうも私は博打(ばくち)打ちのようです 189 00:12:54,770 --> 00:12:56,520 便りは まもなく来るはずです 190 00:12:56,900 --> 00:12:58,150 どうか それまで 191 00:12:58,520 --> 00:13:01,110 私の子供のころの話でも 聞いてください 192 00:13:01,570 --> 00:13:02,400 うん? 193 00:13:03,240 --> 00:13:06,030 私の父は教員でした 194 00:13:12,500 --> 00:13:15,120 (人々のざわめき) 195 00:13:17,960 --> 00:13:19,090 (ハンジ)何だろう? 196 00:13:19,380 --> 00:13:20,500 (モブリット)分隊長 今は… 197 00:13:20,630 --> 00:13:22,340 (ハンジ)ああ 分かってるよ 198 00:13:23,840 --> 00:13:24,840 (ノック) 199 00:13:25,010 --> 00:13:25,840 (ドアが開く音) 200 00:13:26,340 --> 00:13:28,260 失礼します エルヴィン 201 00:13:31,310 --> 00:13:32,600 (エルヴィン) やはり そうだったか 202 00:13:33,890 --> 00:13:37,060 どうやら私の賭けは 当たりだったようです 司令 203 00:13:37,810 --> 00:13:39,940 捕らえた中央憲兵が自白しました 204 00:13:40,270 --> 00:13:42,940 現在の王家は本物ではありません 205 00:13:43,280 --> 00:13:45,400 レイス家が本当の王家です 206 00:13:45,950 --> 00:13:47,410 なっ なんと 207 00:13:48,240 --> 00:13:49,570 現在リヴァイたちが 208 00:13:49,780 --> 00:13:52,160 エレンとヒストリアの 救出に動いています 209 00:13:52,700 --> 00:13:53,540 2人を奪還し 210 00:13:54,450 --> 00:13:57,080 ヒストリア・レイスを 女王に即位させます 211 00:13:57,960 --> 00:14:00,290 真に王家の血を継ぐ者として 212 00:14:00,630 --> 00:14:01,460 (2人)えっ… 213 00:14:02,380 --> 00:14:05,970 かりそめの王から 冠を譲らせるわけか 214 00:14:06,550 --> 00:14:08,010 真の女王に 215 00:14:08,640 --> 00:14:12,100 血を流すことなく 王政の打倒がかないます 216 00:14:12,640 --> 00:14:13,850 民衆の前で 217 00:14:14,350 --> 00:14:17,810 これまでの体制は 嘘(うそ)であるという宣言と共に 218 00:14:20,270 --> 00:14:22,820 いいじゃろう お主の計画に乗ろう 219 00:14:24,400 --> 00:14:29,410 ただし 実行するかどうか それを決めるのは わしらではない 220 00:14:29,610 --> 00:14:31,830 分かっておるだろうな? エルヴィン 221 00:14:32,370 --> 00:14:34,330 もちろんです 司令 222 00:14:40,250 --> 00:14:42,340 (ハンジ) それで レイス家の調査は? 223 00:14:43,130 --> 00:14:45,050 できるかぎりは調べておいた 224 00:14:46,460 --> 00:14:49,340 その中にひとつ 興味深い事件が見つかった 225 00:14:49,720 --> 00:14:50,640 事件? 226 00:14:51,930 --> 00:14:55,470 (兵士) エルヴィン団長! 中央憲兵が団長に出頭を命じてます 227 00:14:56,810 --> 00:14:58,850 組織殺人の容疑だと騒いでます 228 00:14:59,190 --> 00:15:00,770 それも街のど真ん中で 229 00:15:00,900 --> 00:15:01,730 (ハンジ)あっ… 230 00:15:01,940 --> 00:15:03,820 敵もただ 手をこまねいているばかりでは 231 00:15:03,940 --> 00:15:04,940 ないようだ 232 00:15:05,280 --> 00:15:06,860 ハンジ ここから離れろ 233 00:15:06,990 --> 00:15:09,530 (ハンジ) はあ? どうするつもりなの? 234 00:15:10,240 --> 00:15:12,660 (エルヴィン) 俺は調査兵団の表の顔を通す 235 00:15:13,370 --> 00:15:15,700 お前は自分の判断に従って動け 236 00:15:16,450 --> 00:15:19,330 何より次の調査兵団団長は 237 00:15:19,920 --> 00:15:21,540 ハンジ・ゾエ お前だ 238 00:15:22,210 --> 00:15:23,040 なっ… 239 00:15:23,540 --> 00:15:25,090 (エルヴィン)調査兵団を任せたぞ 240 00:15:26,670 --> 00:15:29,880 (ドアの開閉音) 241 00:15:31,010 --> 00:15:32,140 (住民)おい 来たぞ 242 00:15:32,260 --> 00:15:33,260 (住民)エルヴィンだ 243 00:15:39,020 --> 00:15:41,770 (ロゲール) 彼が誰か分かるな? エルヴィン 244 00:15:43,610 --> 00:15:45,270 (エルヴィン)リーブス商会の会長 245 00:15:45,770 --> 00:15:47,570 ディモ・リーブス氏だ 246 00:15:47,940 --> 00:15:50,450 (ロゲール) 昨日 ここでエレン・イェーガーが 247 00:15:51,030 --> 00:15:53,700 リーブスの部下たちに襲われ 連れ去られた 248 00:15:54,410 --> 00:15:59,200 しかし それは王政からの エレン引き渡し命令を回避するため 249 00:15:59,540 --> 00:16:03,790 調査兵団がリーブス商会を使って 企てた狂言だった 250 00:16:04,500 --> 00:16:07,880 そして 調査兵団は 用済みになったリーブス会長を 251 00:16:08,000 --> 00:16:09,920 口封じのため殺害 252 00:16:10,670 --> 00:16:14,220 実行犯は現在 エレンを連れて逃亡中と思われる 253 00:16:14,680 --> 00:16:16,550 うまい話を考えたな 254 00:16:17,220 --> 00:16:19,060 (ロゲール) 貴様らのやっていることは 255 00:16:19,430 --> 00:16:23,060 エレンの持つ巨人の力を 私物化することと同義 256 00:16:23,350 --> 00:16:27,150 その行為は 人類憲章 第6条に抵触する 257 00:16:27,480 --> 00:16:29,320 当然 内容は知っているな 258 00:16:30,030 --> 00:16:35,120 “個々の利益を優先し 人類の存続を脅かした罪”だろう? 259 00:16:35,570 --> 00:16:36,780 そのとおり 260 00:16:37,160 --> 00:16:40,120 では ここに 同胞への重大な違反を認め 261 00:16:40,250 --> 00:16:42,370 全調査兵の身柄を拘束する 262 00:16:43,290 --> 00:16:44,210 (フレーゲル)親父(おやじ) 263 00:16:51,590 --> 00:16:54,300 (ケニー) これで お偉方も満足するんじゃないか? 264 00:16:55,090 --> 00:16:58,430 リーブスのダンナも 最後に役に立って本望だろう 265 00:16:59,010 --> 00:17:00,810 (カーフェン) 残りは リヴァイたちだけですが 266 00:17:01,100 --> 00:17:03,980 言ったろ? ヤツは追ってくるって 267 00:17:04,100 --> 00:17:05,600 そんとき潰しゃあいい 268 00:17:06,190 --> 00:17:08,190 (荒い息遣い) 269 00:17:12,440 --> 00:17:13,820 どうしますか? これから 270 00:17:16,820 --> 00:17:17,870 (エルヴィン)少しいいか? 271 00:17:17,990 --> 00:17:18,830 (ロゲール)あ? 272 00:17:23,660 --> 00:17:25,920 (妻)主人に近づくな 悪党め! 273 00:17:28,250 --> 00:17:32,420 先のトロスト区 襲撃時 リーブス氏は財産を持ち出すため 274 00:17:32,960 --> 00:17:34,470 避難の遅れを招いた 275 00:17:36,340 --> 00:17:39,220 (娘) だから 殺して当然だって言うの? 276 00:17:39,800 --> 00:17:44,600 しかし トロスト区が破綻寸前まで 追い詰められたこの状況下では 277 00:17:45,270 --> 00:17:48,610 街に踏みとどまり あらゆる手を尽くして 278 00:17:48,940 --> 00:17:52,610 行く当てのない人々を支援し 復興を目指した 279 00:17:54,360 --> 00:17:58,280 だが 何者かの手によって その思いはついえた 280 00:17:58,990 --> 00:18:01,990 この無念 私が必ず… 281 00:18:03,660 --> 00:18:04,500 ああ… 282 00:18:12,630 --> 00:18:15,130 (エルヴィン) 私の父は教員でした 283 00:18:16,760 --> 00:18:18,510 その日は歴史を学びました 284 00:18:19,550 --> 00:18:22,010 人類は巨人から身を守るため 285 00:18:22,510 --> 00:18:26,430 壁の中に逃げ込み 100年の平和を実現させた 286 00:18:27,310 --> 00:18:28,140 その際 287 00:18:28,480 --> 00:18:33,190 それまでの歴史を記すようなものは 何ひとつ残すことができなかった 288 00:18:34,110 --> 00:18:35,650 誰もが教わることです 289 00:18:37,240 --> 00:18:38,400 しかし 私は 290 00:18:38,860 --> 00:18:42,490 あることを疑問に思い 父に質問しました 291 00:18:44,040 --> 00:18:49,080 父は私の質問には まともに答えず そのまま授業を終了しました 292 00:18:50,080 --> 00:18:50,920 しかし 293 00:18:52,540 --> 00:18:56,380 家に帰ったあとで 父は私の質問に答えたのです 294 00:18:57,130 --> 00:19:02,010 王政の配布する歴史書には 数多くの謎と矛盾が存在すると 295 00:19:03,220 --> 00:19:05,270 そのあとに続く父の話は 296 00:19:05,720 --> 00:19:08,770 子供ながらに 突拍子もないと感じましたが 297 00:19:09,730 --> 00:19:12,480 なぜ父が この話を教室で話さなかったのかを 298 00:19:12,610 --> 00:19:13,900 察せられるほど 299 00:19:14,150 --> 00:19:16,150 私は賢くありませんでした 300 00:19:18,190 --> 00:19:23,990 私が街の子供たちに父の話をして その詳細を憲兵に尋ねられた日 301 00:19:25,580 --> 00:19:27,620 父は家には帰ってこず 302 00:19:28,040 --> 00:19:30,870 遠く離れた街で 事故に遭って死にました 303 00:19:31,710 --> 00:19:35,590 私の密告により 父は王政に殺されたのです 304 00:19:37,800 --> 00:19:42,300 今から107年前 この壁に逃げ込んだ人類は 305 00:19:42,680 --> 00:19:46,310 王によって統治しやすいように 記憶を改ざんされた 306 00:19:47,220 --> 00:19:49,020 それが父の仮説です 307 00:19:49,640 --> 00:19:50,480 ほう 308 00:19:50,730 --> 00:19:52,600 そんなことでも起きぬかぎりは 309 00:19:52,730 --> 00:19:55,820 この壁の中の社会は 成立しえんからか 310 00:19:56,360 --> 00:19:57,190 はい 311 00:19:57,610 --> 00:19:59,900 子供のころから ずっと考えていました 312 00:20:00,570 --> 00:20:05,030 なぜ父は真実に近づいただけで 死ななければならなかったか 313 00:20:05,450 --> 00:20:09,830 王政の役人にも 彼らなりの正義があるはずだと 314 00:20:11,080 --> 00:20:14,670 しかし 彼らについて 分かったことは ひとつ 315 00:20:15,540 --> 00:20:17,670 彼らが守りたいのは人類ではなく 316 00:20:18,460 --> 00:20:21,220 彼らの庭付きの家と地位だけ 317 00:20:21,970 --> 00:20:25,890 むしろ 自分たちの権利が 脅かされるのならば 318 00:20:26,050 --> 00:20:28,470 その相手が誰だろうと排除する 319 00:20:29,180 --> 00:20:32,810 やはり 父の死に 正当性は微塵(みじん)もなかった 320 00:20:34,150 --> 00:20:38,820 父は人の持つ欲と 愚かな息子によって殺されたのです 321 00:20:39,980 --> 00:20:44,490 そして いつの間にか 父の仮説は私の中で真実となり 322 00:20:45,160 --> 00:20:47,120 私の人生の使命は 323 00:20:47,240 --> 00:20:50,290 父の仮説を 証明することとなったのです 324 00:20:55,250 --> 00:20:57,790 (憲兵) 調査兵団が民間人を殺した! 325 00:20:58,590 --> 00:21:02,090 一部の団員は逮捕を逃れ いまだ逃亡中だ 326 00:21:02,470 --> 00:21:05,840 それらしき人物を見かけたら 至急 情報提供を願う 327 00:21:06,300 --> 00:21:07,890 (住民)俺が言ったとおりだろ 328 00:21:08,100 --> 00:21:10,390 ヤツらは ここで巨人同士を戦わせて 329 00:21:10,520 --> 00:21:12,180 めちゃくちゃにした連中だ 330 00:21:12,680 --> 00:21:15,980 (住民) エレンって怪物を使って 人類を滅ぼすつもりなんだ 331 00:21:19,730 --> 00:21:21,730 (ジャン) 兵長 買い出し行ってきました 332 00:21:22,650 --> 00:21:24,400 街で憲兵がこんなものを 333 00:21:26,780 --> 00:21:30,240 これが事実なら 調査兵団は解散状態です 334 00:21:30,950 --> 00:21:33,330 午後には山狩りが行われるというし 335 00:21:33,580 --> 00:21:36,210 加えて主要な街道には検問が張られ 336 00:21:36,420 --> 00:21:38,920 通行証がないと 通り抜けは不可能です 337 00:21:39,540 --> 00:21:41,130 兵長 どうしたら… 338 00:21:41,590 --> 00:21:43,210 (ミカサ)早くしないとエレンが 339 00:21:43,590 --> 00:21:44,590 落ち着け 340 00:21:45,170 --> 00:21:46,880 ヤツらは馬車を使ってる 341 00:21:47,340 --> 00:21:50,310 レイス卿領地まで あと1日はかかるはずだ 342 00:21:51,100 --> 00:21:54,100 その間になんとか 策を講じるしかねえ 343 00:21:54,270 --> 00:21:56,100 (サシャ) あっ 兵長 足音です 344 00:21:56,640 --> 00:21:57,480 (アルミンたち)あ… 345 00:21:59,190 --> 00:22:00,650 こっちに向かってきます 346 00:22:10,660 --> 00:22:16,660 ♪〜 347 00:23:31,160 --> 00:23:37,160 〜♪ 348 00:23:40,670 --> 00:23:44,500 (アルミン) 命を捨てる者 正義を信じる者 349 00:23:44,750 --> 00:23:46,380 街を守る者 350 00:23:46,960 --> 00:23:52,300 勇気を振り絞る人の思いが 皆に戦う勇気を与える 351 00:23:52,930 --> 00:23:54,930 次回「信頼」