1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 < あなたは 想像できるだろうか? 2 00:00:04,004 --> 00:00:06,006 思いを寄せた相手に 指1本➡ 3 00:00:06,006 --> 00:00:09,176 触れることすらできないという 人生を。 4 00:00:09,176 --> 00:00:11,678 触った者の命を奪う。 5 00:00:11,678 --> 00:00:15,015 それが 魔女が 彼にかけた呪いだった。 6 00:00:15,015 --> 00:00:19,353 実の母には距離を置かれ 友人には 化け物と罵られ➡ 7 00:00:19,353 --> 00:00:24,358 見知らぬ人にまで 森に住む死神だと うわさされた。 8 00:00:24,358 --> 00:00:29,363 だが 彼は 決して 孤独ではなかった> 9 00:00:39,373 --> 00:00:42,876 (アリス)スゥー ハァー。 10 00:00:42,876 --> 00:00:45,712 スゥー ハァー。 11 00:00:45,712 --> 00:00:51,218 スゥー ハァー。 12 00:00:51,218 --> 00:00:54,054 坊ちゃんの匂いがして 落ち着きます。 13 00:00:54,054 --> 00:00:57,658 (坊ちゃん)そういうの 普通 本人のいない所で しない? 14 00:02:40,861 --> 00:02:43,030 平和すぎる。 15 00:02:43,030 --> 00:02:45,866 過去に戻る準備が出来たら 知らせに来るって➡ 16 00:02:45,866 --> 00:02:50,203 ニコ先生は言ってたけど それって いつなんだ? 17 00:02:50,203 --> 00:02:53,540 このまま ずっと待たされたら どうしよう? 18 00:02:53,540 --> 00:02:55,542 春までに呪いを解かないと➡ 19 00:02:55,542 --> 00:02:59,212 お母様に 縁を切られてしまうのに! 20 00:02:59,212 --> 00:03:02,482 ハッ! 次の春まで 春と言い張り続けるか? (ノック) 21 00:03:02,482 --> 00:03:04,651 失礼します。 22 00:03:04,651 --> 00:03:07,654 ザインさんから 魔法道具の お届け物です。 23 00:03:07,654 --> 00:03:10,490 えっ? ザインが来たの? はい。 24 00:03:10,490 --> 00:03:14,828 サーカスの準備があるからと すぐに帰られましたが。 25 00:03:14,828 --> 00:03:17,998 そうか… 忙しいのに 悪いな。 26 00:03:17,998 --> 00:03:20,333 うわっ! たくさんある。 27 00:03:20,333 --> 00:03:23,503 道具に 使い方のメモが張ってありますね。 28 00:03:23,503 --> 00:03:27,174 優しいな。 ウフッ。 早速 いくつか使ってみよう。 29 00:03:27,174 --> 00:03:31,378 もしかしたら 呪いが解ける道具が あるかもしれないし…。 30 00:03:33,680 --> 00:03:37,017 呼吸するように見せつけるな 君は。 31 00:03:37,017 --> 00:03:40,020 あれ? これは メモがない。 32 00:03:40,020 --> 00:03:42,189 剥がれちゃったのかな? 33 00:03:42,189 --> 00:03:44,858 試してみます。 えっ? んっ…。 34 00:03:44,858 --> 00:03:48,195 よくわからない物を口にするのは 危ないよ! ハァ…。 35 00:03:48,195 --> 00:03:53,200 すみません 少しでも 坊ちゃんの お役に立てればと思いまして。 36 00:03:53,200 --> 00:03:56,369 (坊ちゃん)僕なんかのために 体を張らないでくれ。 37 00:03:56,369 --> 00:03:58,705 ほら 今からでも 吐き出して。 38 00:03:58,705 --> 00:04:01,141 飲み込んでしまいました。 かっ! 39 00:04:01,141 --> 00:04:06,313 今のところ 飲んだ影響は 何も感じません。 40 00:04:06,313 --> 00:04:08,482 変化があるか 見ていただけますか? 41 00:04:08,482 --> 00:04:10,650 《よかった。 いつものアリスだ。 42 00:04:10,650 --> 00:04:13,487 それで納得してるのも おかしな話だが…》 43 00:04:13,487 --> 00:04:15,655 他の道具も試しましょう。 44 00:04:15,655 --> 00:04:20,994 パズルか。 任せて! こういう1人遊びは得意なんだ。 45 00:04:20,994 --> 00:04:23,497 ぼっち歴 長いし! 出来た! あっ! 46 00:04:23,497 --> 00:04:28,835 ぐえっ! 魔女って ふざけた道具 作るのが 好きなのか? 47 00:04:28,835 --> 00:04:31,338 次は…。 48 00:04:31,338 --> 00:04:36,176 幽霊が見えて 会話もできる眼鏡と 書かれています。 49 00:04:36,176 --> 00:04:40,180 君って 幽霊 見えるよね? いいえ 全く。 50 00:04:40,180 --> 00:04:44,017 今日も かたくなに否定する。 何か見えますか? 51 00:04:44,017 --> 00:04:48,021 かわいい女の子が見えるよ。 うん。 フフッ。 52 00:04:48,021 --> 00:04:51,024 似合わないから これくらいにしとこう。 53 00:04:51,024 --> 00:04:53,026 幽霊が出る時間でもないし。 54 00:04:53,026 --> 00:04:57,864 ウフフ… 眼鏡姿も すてきですよ。 あっ… ありがと。 55 00:04:57,864 --> 00:05:01,468 (アリス) 続いて ランダムで魔法が出る つえ。 56 00:05:01,468 --> 00:05:03,470 えい! 57 00:05:03,470 --> 00:05:05,472 花! 58 00:05:08,642 --> 00:05:14,314 アハハハハハハ! アハハハハ! 楽しいな! 59 00:05:14,314 --> 00:05:18,151 魔術学校のときも これがあればよかったのに! 60 00:05:18,151 --> 00:05:23,490 もしかしたら いけるかも。 61 00:05:23,490 --> 00:05:26,159 呪いよ 解けよ! 62 00:05:26,159 --> 00:05:28,161 ひぃ~! 63 00:05:30,163 --> 00:05:33,667 助かったよ アリス。 いつも ありがとう。 64 00:05:33,667 --> 00:05:37,671 なんか 悪いね 僕のことにばかり つきあわせちゃって。 65 00:05:37,671 --> 00:05:40,006 好きで やっているのですよ。 66 00:05:40,006 --> 00:05:44,678 母の呪いは解けましたから 今度こそ 坊ちゃんの番です。 67 00:05:44,678 --> 00:05:46,680 《でも 胸は 関係ない!》 68 00:05:46,680 --> 00:05:52,352 2人で押すと アリスちゃんに触れるスイッチだって。 69 00:05:52,352 --> 00:05:54,354 押してみましょうか。 70 00:06:01,127 --> 00:06:03,630 んっ? 71 00:06:03,630 --> 00:06:08,034 やっぱり 坊ちゃんの手足 長いですね。 72 00:06:10,303 --> 00:06:12,305 んっ? 73 00:06:12,305 --> 00:06:16,810 あっ? あっ! 74 00:06:16,810 --> 00:06:18,979 うわ~! 75 00:06:18,979 --> 00:06:23,650 どうぞ 体中 お好きなだけ 触ってください。 76 00:06:23,650 --> 00:06:25,652 お好きなだけって…。 77 00:06:28,154 --> 00:06:30,991 うわっ! あっ…。 78 00:06:30,991 --> 00:06:34,160 元に戻ろうか。 ウフッ。 79 00:06:34,160 --> 00:06:36,997 (坊ちゃん) 残りは また いつか 試そう。 80 00:06:36,997 --> 00:06:41,668 ザインにも お礼を言わないとね。 はい。 また 遊びに行きましょう。 81 00:06:41,668 --> 00:06:46,172 それでは 私は 夕食の支度を。 うん 頼んだよ。 82 00:06:51,845 --> 00:06:53,847 (坊ちゃん)んっ? 83 00:06:56,349 --> 00:07:00,287 これ もしかして さっきの 小瓶から 剥がれたやつか? 84 00:07:00,287 --> 00:07:04,457 ⦅ザイン:飲むと 目の前にいる人に ほれる薬。 85 00:07:04,457 --> 00:07:09,129 ただし もう ほれている場合は なんの変化もないぜ!⦆ 86 00:07:09,129 --> 00:07:12,132 ハッ! フッ…。 87 00:07:14,801 --> 00:07:16,803 (坊ちゃん)アリス。 88 00:07:16,803 --> 00:07:19,639 (シャロン)ガーベラ 入るわよ! (扉の開く音) 89 00:07:19,639 --> 00:07:21,808 昨日 1日 待ったんだから➡ 90 00:07:21,808 --> 00:07:24,511 今日こそ ちゃんと お話ししてくれるわよね? 91 00:07:26,479 --> 00:07:29,649 (ガーベラ)ノックくらいしなさい シャロン。 髪 どうしたの? 92 00:07:29,649 --> 00:07:32,319 ヴィオラお嬢様に切ってもらったの! 93 00:07:32,319 --> 00:07:34,487 すっごく上手でしょ? 94 00:07:34,487 --> 00:07:37,490 ここに復職するの? あっ うん。 95 00:07:37,490 --> 00:07:44,331 まず アリスを育ててくれた妹に 挨拶に行こうかと思ってるの。 96 00:07:44,331 --> 00:07:48,501 そのあとでよければ ここに戻れると うれしいわ。 97 00:07:48,501 --> 00:07:52,005 いいわ。 古くからいるメイドたちが 皆 喜んでたから。 98 00:07:52,005 --> 00:07:55,842 夫にも話しておく。 99 00:07:55,842 --> 00:07:59,346 もう 受け入れてもらえないかと 思った。 100 00:07:59,346 --> 00:08:01,648 ありがとう ガーベラ。 101 00:08:04,951 --> 00:08:09,456 あなたは 私の… 世界で たった1人の友達だから。 102 00:08:11,791 --> 00:08:14,794 <ガーベラ:厳格な貴族の家庭で 育った 私は➡ 103 00:08:14,794 --> 00:08:18,465 学生時代に 友達を作ることも 許されなかった。 104 00:08:18,465 --> 00:08:21,634 卒業して すぐ 親の言うままに この家に嫁ぎ➡ 105 00:08:21,634 --> 00:08:23,970 3人の子どもに恵まれた。 106 00:08:23,970 --> 00:08:26,806 夫は 病気がちだけど 真面目で 誠実。 107 00:08:26,806 --> 00:08:29,476 子どもたちは 皆 健やかに育っている。 108 00:08:29,476 --> 00:08:32,145 私は 幸せなはずだった。 109 00:08:32,145 --> 00:08:35,648 だけど 何かが満たされなかった> 110 00:08:35,648 --> 00:08:38,351 ⦅シャロン:誰か助けて~! 111 00:08:40,487 --> 00:08:43,156 (シャロン)誰か そこにいるの? お願い 助けて! 112 00:08:43,156 --> 00:08:45,492 ばらのとげが引っ掛かって! 113 00:08:45,492 --> 00:08:47,494 痛たたたたた! 114 00:08:47,494 --> 00:08:50,163 ハァ… 死んじゃうかと思った。 115 00:08:50,163 --> 00:08:53,833 どこの どなたか 存じませんが ありがとうございま…。 116 00:08:53,833 --> 00:08:58,004 って 奥様! 奥様が 私を? ここで 何をしてたの? 117 00:08:58,004 --> 00:09:02,108 あの… ヴィオラ様が この辺で 髪留めをなくされて…。 118 00:09:02,108 --> 00:09:05,445 《このメイド 確か 最近 お父様の紹介で…。 119 00:09:05,445 --> 00:09:07,447 確か シャロンと…》 120 00:09:07,447 --> 00:09:11,284 ジャーン! これが ヴィオラ様のなくした 髪留めです! 121 00:09:11,284 --> 00:09:14,454 奥様が 見つけたことにしてください。 122 00:09:14,454 --> 00:09:18,458 お母さんから もらったほうが きっと うれしいと思いますわ! 123 00:09:18,458 --> 00:09:20,794 失礼します! 124 00:09:20,794 --> 00:09:26,132 キャー! もう 誰よ!? ここに バケツ 置いたのは! 私だわ! 125 00:09:26,132 --> 00:09:28,635 (ヴィオラ)あっ これ…。 (ガーベラ)大切な物なら➡ 126 00:09:28,635 --> 00:09:31,638 なくさないようにしなさい。 人に迷惑がかかる。 127 00:09:31,638 --> 00:09:33,640 あっ… うっ うっ…。 128 00:09:33,640 --> 00:09:36,309 <ガーベラ:私は いつも 余計な ひと言を言う。 129 00:09:36,309 --> 00:09:38,812 子どもが かわいくないわけじゃないのに> 130 00:09:38,812 --> 00:09:43,817 アリス かわいいわ! 天使みたい! 本当に かわいい 私のアリス! 131 00:09:43,817 --> 00:09:47,487 (ガーベラ)少し 相談に乗ってくれる? (シャロン)私がですか? 132 00:09:47,487 --> 00:09:50,490 そうよ。 あとで 私の部屋に来なさい。 133 00:09:50,490 --> 00:09:53,660 あっ…。 《ガーベラ:強引すぎたかしら?》 134 00:09:53,660 --> 00:09:56,830 え~! 私のほうが 年上なんですか? 135 00:09:56,830 --> 00:09:59,666 そうなるわね。 今年で 24だから。 136 00:09:59,666 --> 00:10:04,671 尊敬です。 その若さで 子どもを 3人も 立派に育てて…。 137 00:10:04,671 --> 00:10:08,174 入院された旦那様の代わりまで 務めてるなんて…。 138 00:10:08,174 --> 00:10:10,343 それは 父がいてくれるからよ。 139 00:10:10,343 --> 00:10:13,680 私は そんなに できた人間ではないわ。 140 00:10:13,680 --> 00:10:17,016 子どもたちにも つい 厳しい言葉を掛けてしまう。 141 00:10:17,016 --> 00:10:20,687 貴族として 必要な教育だと 言ってくれる人もいるけど➡ 142 00:10:20,687 --> 00:10:25,024 本当は 人との接し方を 知らないだけ。 あっ…。 143 00:10:25,024 --> 00:10:29,028 父や夫は こんな私を 受け入れてくれてるけど➡ 144 00:10:29,028 --> 00:10:31,865 感謝の伝え方すら わからない。 145 00:10:31,865 --> 00:10:35,869 友達と呼べる人もいないわ。 あっ…。 146 00:10:35,869 --> 00:10:40,373 じゃあ 私が 友達 第1号になりますよ。 147 00:10:40,373 --> 00:10:44,043 えっ? ハッ! あっ すみません 私 ばかで…。 148 00:10:44,043 --> 00:10:46,045 本当に すみません。 149 00:10:51,384 --> 00:10:55,054 ガーベラ。 ガーベラって呼んで。 150 00:10:55,054 --> 00:10:58,224 2人のときは 敬語も やめてちょうだい。 151 00:10:58,224 --> 00:11:00,159 わかったわ ガーベラ。 152 00:11:00,159 --> 00:11:02,662 私たち 秘密の友達ね。 153 00:11:02,662 --> 00:11:05,999 あっ 今の言い方 ちょっと やらしかったかしら? 154 00:11:05,999 --> 00:11:09,836 <ガーベラ:私の求めていた何かは こうして 満たされた。 155 00:11:09,836 --> 00:11:14,841 明るく 誰からも好かれるシャロンは 私の ひそかな自慢だった> 156 00:11:14,841 --> 00:11:20,513 あなたのこと 愛してるわ。 でも これは 恋じゃないの。 157 00:11:20,513 --> 00:11:25,184 あっ… あなた 意外に 情熱的ね。 んっ…。 158 00:11:25,184 --> 00:11:28,188 ウフフ! なんか てれちゃうじゃない。 159 00:11:28,188 --> 00:11:31,024 そんな 改めて言われるとはね! 160 00:11:31,024 --> 00:11:33,192 変なこと 言ったのなら 撤回するわ。 161 00:11:33,192 --> 00:11:35,361 いやいや すてきよ!⦆ 162 00:11:35,361 --> 00:11:38,031 <ガーベラ:このあと まもなく 父 ヴィクトルが亡くなり➡ 163 00:11:38,031 --> 00:11:40,033 長男は呪われ➡ 164 00:11:40,033 --> 00:11:45,038 同時に シャロン・レンドロットは 私の前から 突然 姿を消した> 165 00:11:45,038 --> 00:11:49,042 でも 戻ってきたのなら 歓迎するわ。 166 00:11:49,042 --> 00:11:52,045 また お願いね シャロン。 ええ。 もちろん! 167 00:11:52,045 --> 00:11:55,548 お仕事 ばりばり頑張るわ! 168 00:11:55,548 --> 00:11:58,384 ねえ ガーベラ。 169 00:11:58,384 --> 00:12:00,887 私のこと まだ 愛してる? 170 00:12:05,491 --> 00:12:07,493 (シャロン)無視…。 171 00:12:13,166 --> 00:12:16,002 う~ん…。 172 00:12:16,002 --> 00:12:20,340 8度5分。 最近 アクティブに動き過ぎたかな? 173 00:12:20,340 --> 00:12:22,342 疲れが出たのでしょう。 174 00:12:22,342 --> 00:12:25,845 坊ちゃん 頑張ってますもの。 175 00:12:25,845 --> 00:12:30,350 ひっ! なんで そんな格好を? もしかして 僕の幻? 176 00:12:30,350 --> 00:12:34,020 坊ちゃんが 早く元気になるかと思いまして。 177 00:12:34,020 --> 00:12:36,356 余計に 熱が上がるよ。 178 00:12:36,356 --> 00:12:40,026 では いつもの服に戻ります。 179 00:12:40,026 --> 00:12:42,028 脱がなくていい! 180 00:12:42,028 --> 00:12:44,864 (アリス)薬膳がゆを用意しました。 181 00:12:44,864 --> 00:12:47,200 はい あ~ん。 182 00:12:47,200 --> 00:12:49,202 自分で食べられるよ。 183 00:12:49,202 --> 00:12:54,040 あ~ん。 184 00:12:54,040 --> 00:12:58,211 んっ… 風邪だったら うつしちゃうかも。 185 00:12:58,211 --> 00:13:01,814 キスで試します? そんなことで 命を懸けるな! 186 00:13:01,814 --> 00:13:04,150 坊ちゃんが かわいらしくて つい。 187 00:13:04,150 --> 00:13:06,152 君 怖いものないの? 188 00:13:06,152 --> 00:13:09,489 今は もう ありません。 あっ…。 189 00:13:09,489 --> 00:13:11,991 (アリス)汗で 体が冷えるといけませんから➡ 190 00:13:11,991 --> 00:13:15,662 眠る前に着替えてください。 191 00:13:15,662 --> 00:13:17,830 (坊ちゃん)ありがとう。 なぜ 隔たりを? 192 00:13:17,830 --> 00:13:19,832 (坊ちゃん)なぜって言われても…。 193 00:13:19,832 --> 00:13:23,336 僕は 寝るから もう 下がって大丈夫だよ。 194 00:13:23,336 --> 00:13:26,673 恥ずかしがり屋さんですね。 195 00:13:26,673 --> 00:13:28,841 あとで また参ります。 196 00:13:28,841 --> 00:13:32,178 おやすみなさいませ。 (扉の閉まる音) 197 00:13:32,178 --> 00:13:35,181 《やっぱり 好きだ アリス。 198 00:13:35,181 --> 00:13:38,685 呪いが解けて 恋人になってほしい って言ったら➡ 199 00:13:38,685 --> 00:13:41,521 君は なんて返事をするんだろう? 200 00:13:41,521 --> 00:13:44,023 困らせてしまうかもな…。 201 00:13:44,023 --> 00:13:46,359 もし 人の心が読めたら➡ 202 00:13:46,359 --> 00:13:49,362 尋ねる前に 答えが わかってしまったら➡ 203 00:13:49,362 --> 00:13:52,165 僕は 絶望するかもしれない》 204 00:13:54,200 --> 00:13:56,202 《ザインが言っていた。 205 00:13:56,202 --> 00:13:59,539 シャーデーは 愛という言葉に こだわっていたと。 206 00:13:59,539 --> 00:14:02,141 他人の心が 読めてしまうからこそ➡ 207 00:14:02,141 --> 00:14:05,478 本当の愛を求めていたのか…》 208 00:14:05,478 --> 00:14:09,649 純粋な人だったのかもしれない。 209 00:14:09,649 --> 00:14:13,820 (ダレス) 毎日 毎日… 事務仕事ばっかり。 210 00:14:13,820 --> 00:14:16,322 なんで 私 魔女のボスなんか やってるのかしら? 211 00:14:16,322 --> 00:14:18,491 (ウサギ)そう 愚痴らないでください。 うっ! 212 00:14:18,491 --> 00:14:21,994 頑張れば また 海辺で 一休みさせてあげますから! 213 00:14:21,994 --> 00:14:24,497 あんたのほうが ボスみたい。 214 00:14:24,497 --> 00:14:26,999 何よ? すっかり レギュラーみたいな顔して。 215 00:14:26,999 --> 00:14:30,002 ほらほら 『月刊 支離滅裂魔女マガジン』の➡ 216 00:14:30,002 --> 00:14:32,338 コラム 締め切りは 今日ですよ! 217 00:14:32,338 --> 00:14:36,008 待ってますから お願いしますね~! 218 00:14:36,008 --> 00:14:38,311 うん! ハァ…。 219 00:14:42,348 --> 00:14:47,019 早く ウォルターと同じ人間になって 魔女のボス 辞めたい。 220 00:14:47,019 --> 00:14:52,358 だからこそ シャーデーには 生きててもらわなきゃ困るのよ。 221 00:14:52,358 --> 00:14:55,695 でも もし 説得できなかったら…。 222 00:14:55,695 --> 00:14:58,698 ケト テト! (ケト)ダレス! 223 00:14:58,698 --> 00:15:03,803 今から タピオカ風カエルの卵 飲みに行くんすけど 一緒に…。 224 00:15:03,803 --> 00:15:05,805 次の魔女のボスは あなたよ! 225 00:15:05,805 --> 00:15:08,141 ブーッ! (テト)え~! 頼んだわよ。 226 00:15:08,141 --> 00:15:10,643 ちょっと待てっす! 荷が重すぎるっす! 227 00:15:10,643 --> 00:15:14,480 次の魔女のボスは あなたよ。 次の魔女のボスは…。 228 00:15:14,480 --> 00:15:17,817 いきなり どうしたんだよ? ダレス! (ダレス)次の魔女のボスは あなたよ。 229 00:15:17,817 --> 00:15:21,154 (ケト)ロボットみたいになったっす! (ダレス)次の魔女のボスは あなたよ。 230 00:15:21,154 --> 00:15:24,657 (テト)人間になれる本? ええ。 231 00:15:24,657 --> 00:15:27,827 1,000のアイテムを集め 1,000の工程を経て➡ 232 00:15:27,827 --> 00:15:29,829 私は 人間になるの。 233 00:15:29,829 --> 00:15:32,498 それで ボスを譲るつもりなんすね。 234 00:15:32,498 --> 00:15:36,002 でも ここに書いてあるアイテム レア物ばっかりだぜ。 235 00:15:36,002 --> 00:15:40,673 うわ~ 最後の工程は キスだって。 236 00:15:40,673 --> 00:15:43,509 この本 エッチっす! 237 00:15:43,509 --> 00:15:47,113 キッ… キスって どう誘えばいいものなの? 238 00:15:50,850 --> 00:15:53,352 (テト)「キッ… キスしよ」とか。 239 00:15:56,189 --> 00:15:58,191 あっ あっ あっ…。 240 00:15:58,191 --> 00:16:00,126 (ケト)無理やり こっち向かせてとかっすか? 241 00:16:00,126 --> 00:16:03,129 んっ んっ んっ ん~! 242 00:16:03,129 --> 00:16:05,465 《ウォルター 私➡ 243 00:16:05,465 --> 00:16:09,302 必ず あなたと同じ 人間になるわ。 244 00:16:09,302 --> 00:16:12,805 ちゃんと シャーデーを説得して ボスだって 引き継ぐから》 245 00:16:12,805 --> 00:16:14,807 フゥ…。 246 00:16:17,810 --> 00:16:21,647 《だから 待ってて ウォルター!》 247 00:16:21,647 --> 00:16:25,985 《ウォルター:僕は 今… 自由だ!》 248 00:16:25,985 --> 00:16:27,987 (カフ)また来てくれ! 249 00:16:27,987 --> 00:16:30,656 女性を狙った ひったくりが 出てるらしいから➡ 250 00:16:30,656 --> 00:16:33,492 俺のファンは みんな 気を付けて帰れよ! 251 00:16:33,492 --> 00:16:35,495 (客たち)は~い! 252 00:16:35,495 --> 00:16:37,496 あっ…。 253 00:16:41,167 --> 00:16:44,570 あっ…。 (ウォルター)ウフッ。 254 00:16:47,840 --> 00:16:50,176 今の… ヴィオラに似てたな。 255 00:16:50,176 --> 00:16:52,178 誰だろ? ちょっと 名前 聞いてくる! 256 00:16:52,178 --> 00:16:54,347 んっ… う~ん! うっ! うぅ~。 257 00:16:54,347 --> 00:16:56,349 やっぱ だめ? うん。 258 00:16:58,851 --> 00:17:01,287 《サーカス 楽しかった。 259 00:17:01,287 --> 00:17:04,790 今夜の外出を お母様に止められたときは➡ 260 00:17:04,790 --> 00:17:07,126 さすがに こたえたが…》 261 00:17:07,126 --> 00:17:10,129 ⦅大丈夫! メークして 朝までに帰ってくれば➡ 262 00:17:10,129 --> 00:17:12,798 ばれやしないって! メーク!⦆ 263 00:17:12,798 --> 00:17:15,635 《ありがとう ヴィオラ。 僕は いい妹を持った》 264 00:17:15,635 --> 00:17:18,971 おい これから どうする? もう 12時近いし 帰ろっか! 265 00:17:18,971 --> 00:17:21,307 《ぐはっ! 12! 266 00:17:21,307 --> 00:17:25,011 気付けば そんな時間か。 ぼちぼち 帰らないと》 267 00:17:32,318 --> 00:17:34,487 んっ? ハァハァ…。 268 00:17:34,487 --> 00:17:37,490 あっ! 刃物で ひもを切ったのか。 269 00:17:37,490 --> 00:17:39,992 やつが 女性を狙う ひったくりだな。 270 00:17:39,992 --> 00:17:43,162 許さん! フッ! 271 00:17:43,162 --> 00:17:45,164 うわっ! 272 00:17:45,164 --> 00:17:48,834 腹 減った! 腹 減った! んっ? 273 00:17:48,834 --> 00:17:50,836 (ウォルター) ザイン そいつを捕らえてくれ! 274 00:17:50,836 --> 00:17:54,507 んっ? お前… ウォルター!? ハァハァ ハァハァハァ…。 275 00:17:54,507 --> 00:17:58,844 その見た目で 付いてるのかよ! お前は 本当に ムカつくやつだ! 276 00:17:58,844 --> 00:18:02,782 ハァハァ ハァハァ ハァハァハァ…。 277 00:18:02,782 --> 00:18:04,784 うっ! ぐあっ! 278 00:18:04,784 --> 00:18:08,287 チッ! 刃物なんか持って 何してる! あだだだだ! 279 00:18:08,287 --> 00:18:10,623 よくやった カフ! んっ? 280 00:18:10,623 --> 00:18:15,294 あだだだだだ! 痛い 痛い 痛い! 痛たたたたたた! 281 00:18:15,294 --> 00:18:18,965 なぜ 私の名を? 怪しい。 僕だよ ウォルター! 282 00:18:18,965 --> 00:18:22,268 あっ? うっ! う~ん…。 283 00:18:25,805 --> 00:18:28,975 きれいだ。 すごく似合ってる。 でも 付いてるよ。 284 00:18:28,975 --> 00:18:30,977 でも 付いてるよ! 285 00:18:30,977 --> 00:18:34,814 付いてるよ! 付いてるよ! 付いてるよ! 286 00:18:34,814 --> 00:18:39,652 (ヴィオラ)んで 警察の事情聴取とかで 朝まで帰れなくてさ~。 287 00:18:39,652 --> 00:18:41,821 けど 街の安全を守ったことで➡ 288 00:18:41,821 --> 00:18:44,657 立派だったって お母様も許してくれて。 289 00:18:44,657 --> 00:18:48,160 「でも 女装は控えなさい」って 言われたら➡ 290 00:18:48,160 --> 00:18:53,499 お兄様も 「それは無理です~」 なんて 泣きながら逆らって! 291 00:18:53,499 --> 00:18:55,668 無理なんかい! ハハハハハ! ヴィオラ➡ 292 00:18:55,668 --> 00:18:58,004 俺 一応 病み上がりなんだよね。 アハハハハハ! ハハッ! 293 00:18:58,004 --> 00:18:59,939 早く ロブの所に行けば? アハハハハ! 294 00:18:59,939 --> 00:19:03,442 (ロブ)すや~。 《お昼寝してる! きゃわ~! 295 00:19:03,442 --> 00:19:06,612 そういえば ロブの部屋 初めて入った。 296 00:19:06,612 --> 00:19:10,116 すごく 物が多い》 297 00:19:10,116 --> 00:19:13,452 んっ…。 んっ? ハッ! 298 00:19:13,452 --> 00:19:16,455 眼帯してない。 299 00:19:16,455 --> 00:19:18,791 ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ…。 300 00:19:18,791 --> 00:19:21,627 ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ…。 301 00:19:21,627 --> 00:19:23,796 んっ? どなたですか? 302 00:19:23,796 --> 00:19:28,634 うわ~! あ~! ごっ… ごめん お昼寝中のところに。 303 00:19:28,634 --> 00:19:30,636 ヴィオラ様でしたか。 304 00:19:30,636 --> 00:19:33,806 眼帯の下が気になりましたか? うん 気になる! 305 00:19:33,806 --> 00:19:36,308 ビームが出ます! ハァ! 《射ぬかれたい!》 306 00:19:36,308 --> 00:19:40,146 というのは冗談で 昔 けんかをしたとき➡ 307 00:19:40,146 --> 00:19:42,982 当たり所が悪く 見えなくなったのです。 308 00:19:42,982 --> 00:19:45,151 なんの おもしろみも ありませんよ。 309 00:19:45,151 --> 00:19:48,487 そっか ロブにも そんなころがあったんだね。 310 00:19:48,487 --> 00:19:51,323 それにしても いろんな物があるね。 311 00:19:51,323 --> 00:19:53,325 (ロブ)頂き物ばかりです。 312 00:19:53,325 --> 00:19:56,328 捨てられずにいたら どんどん増えてしまいまして。 313 00:19:56,328 --> 00:19:58,330 らしくていいよ。 314 00:19:58,330 --> 00:20:00,666 おもしろそうな物 たくさんあるし。 315 00:20:00,666 --> 00:20:04,837 あっ オルゴールだ! 私 大好きなんだよね。 316 00:20:04,837 --> 00:20:07,506 あっ… えっ? 317 00:20:07,506 --> 00:20:10,509 《もしかして➡ 318 00:20:10,509 --> 00:20:13,679 女から もらった 思い出アイテム? 気になる!》 319 00:20:13,679 --> 00:20:18,517 ほらほら クリスマスに ヴィオラお嬢様から頂いた ハンカチーフ➡ 320 00:20:18,517 --> 00:20:20,853 いつも 持ってますよ。 321 00:20:20,853 --> 00:20:25,858 《「あなたのことを 生涯 愛し続けます」って!》 322 00:20:25,858 --> 00:20:28,861 あっ…。 これは ヴィクトル様が奥様へ➡ 323 00:20:28,861 --> 00:20:32,364 結婚記念日に贈られた 手作りオルゴールです。 324 00:20:32,364 --> 00:20:37,036 あっ おじい様から おばあ様へ? ええ。 325 00:20:37,036 --> 00:20:42,041 奥様は ことのほか このオルゴールを 大切になさっていました。 326 00:20:42,041 --> 00:20:44,543 そして よくとしの結婚記念日に➡ 327 00:20:44,543 --> 00:20:48,380 これを持って お2人で出かけられた帰り道➡ 328 00:20:48,380 --> 00:20:51,550 落としたオルゴールを拾おうとした 奥様は➡ 329 00:20:51,550 --> 00:20:53,552 向かってきた馬車に…。 330 00:20:58,224 --> 00:21:02,828 お2人が亡くなった今 私が受け継ぎました。 331 00:21:02,828 --> 00:21:05,164 この曲を聴くと あのときの気持ちが➡ 332 00:21:05,164 --> 00:21:07,166 よみがえってくるのです。 333 00:21:07,166 --> 00:21:11,670 うっ… すみません。 いっぱい しゃべっちゃいましたね。 334 00:21:11,670 --> 00:21:13,672 らしくもない。 335 00:21:13,672 --> 00:21:16,342 聴こうよ。 すてきな オルゴールじゃん。 336 00:21:16,342 --> 00:21:20,179 おじい様から おばあ様への愛が あふれてるもん。 337 00:21:20,179 --> 00:21:22,381 聴きたいよ! んっ…。 338 00:21:27,520 --> 00:21:47,540 ♬~ 339 00:21:47,540 --> 00:21:56,549 ♬~ 340 00:21:56,549 --> 00:21:59,985 ロブ… 私が 一緒に聴いてあげる。 341 00:21:59,985 --> 00:22:15,000 ♬~