1 00:00:02,336 --> 00:00:04,838 < あなたは 想像できるだろうか? 2 00:00:04,838 --> 00:00:06,840 思いを寄せた相手に 指1本➡ 3 00:00:06,840 --> 00:00:10,177 触れることすらできないという 人生を。 4 00:00:10,177 --> 00:00:13,013 触ったものの命を奪ってしまう。 5 00:00:13,013 --> 00:00:16,517 それが 魔女が 彼にかけた呪いだった。 6 00:00:16,517 --> 00:00:20,687 植物 動物 無論 人間も例外ではない。 7 00:00:20,687 --> 00:00:22,689 生きながらにして 人の ぬくもりとは➡ 8 00:00:22,689 --> 00:00:26,526 無縁になった彼に 彼の母は こう 漏らした> 9 00:00:26,526 --> 00:00:28,529 ⦅ガーベラ:まるで 死神みたいな子ね⦆ 10 00:00:28,529 --> 00:00:30,531 < と…> 11 00:00:30,531 --> 00:00:33,700 (坊ちゃん)じゃあ フィリップ また。 12 00:00:33,700 --> 00:00:37,037 春が近いというのに まだ冷えるな。 13 00:00:37,037 --> 00:00:39,706 寒くはないかい? (アリス)ええ。 14 00:00:39,706 --> 00:00:43,210 防寒着を はいているので。 15 00:00:43,210 --> 00:00:45,879 それは 防寒着とは言わない! 16 00:00:45,879 --> 00:00:49,683 おまけに機能的ですし。 なんの機能だ。 17 00:02:38,025 --> 00:02:41,361 (坊ちゃん) これが 舞踏会用の呪い対策? 18 00:02:41,361 --> 00:02:44,197 (ヴィオラ)そう! 今から お兄様は置物だから➡ 19 00:02:44,197 --> 00:02:46,199 動かないでね。 20 00:02:46,199 --> 00:02:50,537 その格好なら ここにいていいって お母様から 許可も頂いたし。 21 00:02:50,537 --> 00:02:52,539 確かに この厚みがあれば➡ 22 00:02:52,539 --> 00:02:55,042 誰かと ぶつかっても 平気そうだけど…。 23 00:02:55,042 --> 00:02:57,210 うっ! 動くなってば! 24 00:02:57,210 --> 00:02:59,212 触れても問題ないようです。 25 00:02:59,212 --> 00:03:01,982 体を張って試さなくていい! 26 00:03:01,982 --> 00:03:04,484 しかし 人が多いな。 27 00:03:04,484 --> 00:03:07,154 アリス かわいいから ナンパされちゃうかも。 28 00:03:07,154 --> 00:03:11,158 されませんから ご安心ください。 そっ… そう? 29 00:03:11,158 --> 00:03:13,827 でも ほんと マジで 人 多い。 30 00:03:13,827 --> 00:03:17,831 バイオリンの演奏 緊張してきた。 31 00:03:17,831 --> 00:03:20,167 どうしよう? アリス! 32 00:03:20,167 --> 00:03:24,171 ようこそ 舞踏会に おいでくださいました。 33 00:03:24,171 --> 00:03:26,339 ごきげんよう。 34 00:03:26,339 --> 00:03:29,009 まあ お久しぶりです。 35 00:03:29,009 --> 00:03:31,011 お元気でした? 36 00:03:34,347 --> 00:03:36,349 うまく笑えているかしら? 37 00:03:36,349 --> 00:03:39,019 (シャロン)完璧でございます 奥様。 38 00:03:39,019 --> 00:03:42,689 ゆうべのスマイル特訓が効いてるわ。 39 00:03:42,689 --> 00:03:45,525 年に1度とはいえ 疲れるわね。 40 00:03:45,525 --> 00:03:48,195 そう言わず 頑張って ガーベラ。 41 00:03:48,195 --> 00:03:52,032 どうしよう? これじゃあ ダレスを捜せないな。 42 00:03:52,032 --> 00:03:55,202 (ウォルター) ようこそ いらっしゃいました。 43 00:03:55,202 --> 00:03:58,872 楽しんでいってください。 ウォルター! 44 00:03:58,872 --> 00:04:02,476 その声は キショ長男か。 なんだ? その格好。 45 00:04:02,476 --> 00:04:06,146 僕のことは いいだろ。 それより ダレス 見てないかい? 46 00:04:06,146 --> 00:04:08,648 貴様が なれなれしく ダレスと呼ぶな! 47 00:04:08,648 --> 00:04:10,650 呼ぶのも だめなの? 48 00:04:10,650 --> 00:04:13,320 来てるのか? 彼女。 うん。 49 00:04:13,320 --> 00:04:16,990 ヴィオラが 舞踏会に出ればって ドレスを着せたんだけど➡ 50 00:04:16,990 --> 00:04:19,159 恥ずかしがって 消えちゃって。 51 00:04:19,159 --> 00:04:21,828 んっ…。 52 00:04:21,828 --> 00:04:24,831 お母様。 53 00:04:24,831 --> 00:04:27,167 友達が 屋敷で 迷子になってるようなので➡ 54 00:04:27,167 --> 00:04:31,671 捜してきます。 あとで ご紹介しますので。 55 00:04:31,671 --> 00:04:34,007 あの子 友達いたのね。 56 00:04:34,007 --> 00:04:37,511 女の子かもよ? どうする? どうする? 57 00:04:37,511 --> 00:04:41,348 うちに釣り合う相手なら かまわないわ。 58 00:04:41,348 --> 00:04:45,018 皆様 そろそろ ダンスのお時間と参りましょう。 59 00:04:45,018 --> 00:04:49,022 当家の娘 ヴィオラのバイオリンで お楽しみください。 60 00:04:49,022 --> 00:04:52,025 (拍手) 61 00:04:52,025 --> 00:04:57,030 《あっ… あわわ…。 みんな 私を見てる。 やばい!》 62 00:04:57,030 --> 00:05:01,468 どうかしたのかしら? これでは 踊れんな。 63 00:05:01,468 --> 00:05:03,970 《うぅ~ どうしよう?》 64 00:05:03,970 --> 00:05:06,306 あっ! ♬(ピアノ) 65 00:05:06,306 --> 00:05:08,975 あの かっちゅう 人が入ってたのか。 66 00:05:08,975 --> 00:05:12,813 サプライズ演出だったのね。 あっ まあ…。 67 00:05:12,813 --> 00:05:19,486 ♬~ 68 00:05:19,486 --> 00:05:21,488 しかし すてきな演奏だ。 69 00:05:21,488 --> 00:05:33,500 ♬~ 70 00:05:33,500 --> 00:05:37,504 踊らないの? フィリップお兄様。 (フィリップ)んっ…。 71 00:05:37,504 --> 00:05:40,340 ヴィオラさん 演奏してるよ。 72 00:05:40,340 --> 00:05:44,644 俺は 今 人生について考えている。 どういうこと? 73 00:05:47,013 --> 00:05:49,349 ⦅ごめん⦆ 74 00:05:49,349 --> 00:05:53,353 《謝るのは やつのほうではな…》 75 00:05:53,353 --> 00:05:55,355 熱っ! あっ… 熱っ 熱っ 熱っ! まあ…。 76 00:05:55,355 --> 00:05:57,691 ♬~ 77 00:05:57,691 --> 00:06:00,293 (坊ちゃん)よろいは邪魔だし 視界は狭いし➡ 78 00:06:00,293 --> 00:06:02,295 音も聴こえづらい。 79 00:06:02,295 --> 00:06:06,299 みんな 楽しんでくれてる? ええ とっても。 80 00:06:06,299 --> 00:06:10,470 ヴィオラお嬢様も 伸び伸び 弾いていらっしゃいます。 81 00:06:10,470 --> 00:06:14,307 ウフッ… なんだか きょうだいで遊んでるみたい。 82 00:06:14,307 --> 00:06:16,309 特に 坊ちゃんのピアノ➡ 83 00:06:16,309 --> 00:06:20,814 子どものころより もっと すてきになって。 84 00:06:20,814 --> 00:06:24,150 ねえ 奥様 そう思いません? 85 00:06:24,150 --> 00:06:26,152 あっ…。 86 00:06:26,152 --> 00:06:31,658 ♬~ 87 00:06:31,658 --> 00:06:33,660 ガーベラ? あっ…。 88 00:06:33,660 --> 00:06:36,496 今 無性に➡ 89 00:06:36,496 --> 00:06:39,100 あの子の癖っ毛を 触りたくなったわ。 90 00:06:39,100 --> 00:06:42,669 ウフッ。 91 00:06:42,669 --> 00:06:54,347 ♬~ 92 00:06:54,347 --> 00:06:56,850 見つけた! 93 00:06:56,850 --> 00:07:00,120 (ダレス)あっ ウォルター…。 ハァ…。 94 00:07:00,120 --> 00:07:02,622 髪が乱れてて 恥ずかしいな。 95 00:07:06,459 --> 00:07:09,296 ここにいると寒いし 危ないよ。 96 00:07:09,296 --> 00:07:12,299 せっかくだから 舞踏会においでよ。 97 00:07:12,299 --> 00:07:14,301 行きたくないわ。 98 00:07:14,301 --> 00:07:18,305 あなたが 知らない女の子と 踊っているところ➡ 99 00:07:18,305 --> 00:07:20,640 見たくはないもの。 100 00:07:20,640 --> 00:07:23,810 あの 前髪が おしゃれな子とか。 101 00:07:23,810 --> 00:07:26,479 おっ! 友達だよ。 102 00:07:26,479 --> 00:07:28,648 魔女とか黒魔術とかの オカルトが好きで➡ 103 00:07:28,648 --> 00:07:30,650 話が盛り上がってね。 104 00:07:32,986 --> 00:07:36,656 君のこと 誇らしくて 本当は言いたかった。 105 00:07:36,656 --> 00:07:38,992 もちろん 黙ってたけどね。 106 00:07:38,992 --> 00:07:43,496 僕が 他の女の子と仲よくしてると 嫌かな? 107 00:07:43,496 --> 00:07:49,669 あっ… ごめんなさい。 迷惑をかけたいわけじゃなく…。 108 00:07:49,669 --> 00:07:51,671 迷惑なんかじゃないよ。 109 00:07:51,671 --> 00:07:54,674 かわいらしいなって思うだけ。 110 00:07:54,674 --> 00:07:58,511 僕は 兄以外の 生きとし生けるもの すべてに➡ 111 00:07:58,511 --> 00:08:01,114 優しくしようと心がけてる。 112 00:08:01,114 --> 00:08:03,283 だから なんでも言ってよ。 113 00:08:03,283 --> 00:08:07,454 じゃ… じゃあ…。 114 00:08:07,454 --> 00:08:09,956 キスしてほしい。 115 00:08:09,956 --> 00:08:12,792 あっ! あっ…。 ああ…。 116 00:08:12,792 --> 00:08:14,794 ちっ… 違うの! 違うの! 117 00:08:14,794 --> 00:08:18,965 今じゃなくて 儀式に 必要なことで…。 儀式って? 118 00:08:18,965 --> 00:08:22,469 私 人間になりたくて…。 119 00:08:22,469 --> 00:08:25,305 そのためには 1,000のアイテムを集めて➡ 120 00:08:25,305 --> 00:08:28,308 1,000の工程を 経なければならないの。 121 00:08:28,308 --> 00:08:32,479 その最後が 人間とキスで…。 122 00:08:32,479 --> 00:08:35,648 ダレスは 人間になりたいの? 123 00:08:35,648 --> 00:08:39,319 そんなに強くて かっこいいのに。 ありがとう。 124 00:08:39,319 --> 00:08:41,321 でも 魔女じゃ だめなの。 125 00:08:41,321 --> 00:08:44,491 ボスだって 本当は向いてないし。 それに…。 126 00:08:44,491 --> 00:08:50,163 《人間になって あなたと一緒に 歩いていきたいし》 127 00:08:50,163 --> 00:08:52,165 キスか…。 あっ…。 128 00:08:52,165 --> 00:08:57,003 (ウォルター)こんなに人間がいるのに 僕を選んでくれて うれしい。 129 00:08:57,003 --> 00:09:01,608 《返事 聞きたい。 でも 聞きたくない!》 130 00:09:01,608 --> 00:09:04,511 でも ごめん。 できない。 あっ…。 131 00:09:07,614 --> 00:09:09,616 そっ… そうよね。 132 00:09:09,616 --> 00:09:12,786 こんなブスで重い女とキスなんて 嫌よね。 133 00:09:12,786 --> 00:09:15,121 いや そうじゃないんだ。 うっ…。 134 00:09:15,121 --> 00:09:17,290 恥ずかしい話だが➡ 135 00:09:17,290 --> 00:09:21,294 僕は 結婚する相手としか キスはしないと決めていてね。 136 00:09:21,294 --> 00:09:24,964 僕は この家を継ぐ可能性がある。 (泣き声) 137 00:09:24,964 --> 00:09:27,634 (ウォルター)中途半端なことは したくないんだ。 138 00:09:27,634 --> 00:09:29,636 ごめんなさい。 139 00:09:29,636 --> 00:09:34,307 また 私 優しい あなたに 迷惑かけて。 140 00:09:34,307 --> 00:09:38,812 でも 他の人じゃ 嫌なの。 あなたじゃないと…。 141 00:09:38,812 --> 00:09:41,648 (泣き声) 142 00:09:41,648 --> 00:09:44,818 今は 返事は要らないから。 あっ…。 143 00:09:44,818 --> 00:09:48,488 その 1,000の工程の儀式が 終わるときまでに➡ 144 00:09:48,488 --> 00:09:50,490 考えておいてほしいんだ。 145 00:09:50,490 --> 00:09:55,829 僕と結婚してくれるなら そのとき 改めて キスをしてくれ。 146 00:09:55,829 --> 00:09:59,499 こんな僕でよければ。 147 00:09:59,499 --> 00:10:01,601 あっ…。 148 00:10:07,173 --> 00:10:10,376 さあ 立って。 僕も少しは覚えたから…。 149 00:10:12,345 --> 00:10:14,514 メークを直して 舞踏会に行こう。 150 00:10:14,514 --> 00:10:18,351 そのドレス姿の君も すてきだ。 151 00:10:18,351 --> 00:10:20,353 あっ…。 152 00:10:24,190 --> 00:10:29,863 ♬「ごめんねこんな女で 魔女で醜い」 153 00:10:29,863 --> 00:10:35,535 ♬「ごめんよこんな僕で スペアで次男…」 154 00:10:35,535 --> 00:10:39,372 ♬「私も次女よ だから寄り添える」 155 00:10:39,372 --> 00:10:45,879 ♬「お互い苦労してて気が合うね」 156 00:10:45,879 --> 00:10:49,549 ♬(2人)「愛は知らないけど」 157 00:10:49,549 --> 00:10:57,557 ♬「2人なら慰め合える 理解し合える」 158 00:10:57,557 --> 00:11:01,494 ♬「ダレスのDで抱きしめて」 159 00:11:01,494 --> 00:11:05,498 ♬「ウォルターのW 笑えるさ」 160 00:11:05,498 --> 00:11:18,611 ♬(2人)「近づく距離 ABCD… W」 161 00:11:26,019 --> 00:11:30,189 (ダレス)私 舞踏会のダンスなんて やったことないんだけど。 162 00:11:30,189 --> 00:11:33,693 それに こんな華やかな所で。 163 00:11:33,693 --> 00:11:38,197 大丈夫 僕に合わせればいい。 腕を回しても? 164 00:11:38,197 --> 00:11:42,869 えっ? あっ… えっ… どうぞ。 あっ…。 165 00:11:42,869 --> 00:11:46,206 《顔 近っ! 汗… 汗が…》 166 00:11:46,206 --> 00:11:48,207 君の手は ここ。 167 00:11:48,207 --> 00:11:53,212 1 3 4… 1 3 4…。 168 00:11:53,212 --> 00:11:55,548 そうそう いいよ。 169 00:11:55,548 --> 00:11:58,551 1 3 4… 1 3 4…。 170 00:11:58,551 --> 00:12:02,989 《拍子の2だけ飛ばしてるのが また すてき》 171 00:12:02,989 --> 00:12:07,827 あそこにいるのが 僕の母なんだが➡ 172 00:12:07,827 --> 00:12:10,997 君のことを紹介したいが どうかな? 173 00:12:10,997 --> 00:12:13,333 えっ… ご挨拶的な? 174 00:12:13,333 --> 00:12:15,668 ちょ… ちょっと 心の準備が…。 175 00:12:15,668 --> 00:12:20,506 そう。 今日は嫌なら また今度。 ごめんなさい。 176 00:12:20,506 --> 00:12:23,343 《ダレス:あの人が ウォルターの…。 177 00:12:23,343 --> 00:12:28,514 どうしよう? ウォルターに ふさわしくないと思われたら》 178 00:12:28,514 --> 00:12:32,185 ハッ! あっ… どうかした? 179 00:12:32,185 --> 00:12:34,354 ううん その…。 180 00:12:34,354 --> 00:12:39,859 《怖い 恥ずかしい 顔を隠したい》 181 00:12:42,528 --> 00:12:45,365 ダレス 魔法をかけてよ。 えっ? 182 00:12:45,365 --> 00:12:50,370 人の目が気になるなら 僕たち以外 誰もいない世界へ行こう。 183 00:12:50,370 --> 00:12:54,207 私たち以外 誰も? うん。 184 00:12:54,207 --> 00:12:57,610 《私たち以外…》 185 00:13:06,152 --> 00:13:08,988 ほら もう 怖くないだろ。 うん。 186 00:13:08,988 --> 00:13:18,998 ♬~ 187 00:13:18,998 --> 00:13:24,504 私 こんなに優しくしてもらって いいのかしら? 188 00:13:24,504 --> 00:13:29,175 あなたから つぼとか水とか 勧誘されたら いっぱい買うけど。 189 00:13:29,175 --> 00:13:32,178 なんだい? それ。 190 00:13:32,178 --> 00:13:36,382 笑ってほしいんだ。 君の笑顔が好きだから。 191 00:13:43,856 --> 00:13:48,194 大好きなのね ウォルターのこと。 192 00:13:48,194 --> 00:13:51,698 (拍手) 193 00:13:51,698 --> 00:13:54,367 それじゃあ ガーベラさん また。 194 00:13:54,367 --> 00:13:56,369 ええ また お会いしましょう。 195 00:13:56,369 --> 00:14:00,640 (坊ちゃん)あの2人 ずっと しゃべってるね。 196 00:14:00,640 --> 00:14:04,143 やっぱり いい感じなのかな? 仲よしです。 197 00:14:04,143 --> 00:14:06,646 (ニコ)なんだ もう パーティー 終わりなの? 198 00:14:06,646 --> 00:14:11,317 (坊ちゃん)ニッ… ニコ先生!? ああ… 学校以外では ニコでいいよ。 199 00:14:11,317 --> 00:14:15,488 あっちの屋敷に行ったら 執事しかいなくてさ。 んっ…。 200 00:14:15,488 --> 00:14:20,326 なんか のんびりした人だから 今度 また 話したいよ。 201 00:14:20,326 --> 00:14:24,163 そっ… それより ニコが来たってことは…。 202 00:14:24,163 --> 00:14:26,165 お待たせしたね。 203 00:14:26,165 --> 00:14:30,169 1週間後 過去へ戻って シャーデーに会いに行く。 204 00:14:30,169 --> 00:14:32,505 あっ… 1週間後…。 205 00:14:32,505 --> 00:14:35,341 (ニコ) 十分 体調を整えておいてくれ。 206 00:14:35,341 --> 00:14:37,677 呪いを解く作戦は 全員で➡ 207 00:14:37,677 --> 00:14:40,680 君の屋敷に集まってから 話す予定だ。 208 00:14:40,680 --> 00:14:45,685 あの2人にも伝えに行きたいけど 今 行ったら 邪魔かな。 209 00:14:45,685 --> 00:14:47,887 優しい。 210 00:14:56,696 --> 00:15:00,800 フゥ… さすがに疲れたわね。 211 00:15:00,800 --> 00:15:03,469 (ノック) 212 00:15:03,469 --> 00:15:05,471 (坊ちゃん)お母様 僕です。 213 00:15:05,471 --> 00:15:07,473 入りなさい。 214 00:15:12,645 --> 00:15:14,647 大丈夫ですか? 215 00:15:14,647 --> 00:15:19,652 ここ数日 舞踏会の準備で 気を張っていたの。 手短にね。 216 00:15:19,652 --> 00:15:21,988 呪いは解けそうなの? 217 00:15:21,988 --> 00:15:25,491 来週 僕に呪いをかけた魔女に 会いに行きます。 218 00:15:25,491 --> 00:15:28,995 正直 まだ どうなるかは わかりません。 219 00:15:28,995 --> 00:15:33,499 だから どうしても お母様と話したかった。 220 00:15:33,499 --> 00:15:39,005 僕のこと どう思ってますか? どうって? 221 00:15:39,005 --> 00:15:44,343 お母様は 呪いをかけられた僕を すぐ 別邸に移したり➡ 222 00:15:44,343 --> 00:15:47,346 死神みたいって 言ったじゃないですか。 223 00:15:47,346 --> 00:15:50,850 なのに まだ 僕に 跡継ぎに なってほしいのかなって。 224 00:15:50,850 --> 00:15:53,519 (ガーベラ)死神だなんて 言ったかしら? あっ くっ…。 225 00:15:53,519 --> 00:15:57,190 言った! 言いました! 言われたほうは 覚えてるんだ! 226 00:15:57,190 --> 00:15:59,959 そう。 それについては謝るわ。 227 00:15:59,959 --> 00:16:03,296 ごめんなさい。 あっ…。 228 00:16:03,296 --> 00:16:06,966 (ガーベラ)でも あなたを 別邸に 移したことは 後悔していない。 229 00:16:06,966 --> 00:16:11,637 私は ここを離れるわけにはいかない。 230 00:16:11,637 --> 00:16:15,808 あなたの近況は ロブから 手紙で聞いていたわ。 231 00:16:15,808 --> 00:16:19,979 あなたには この家の跡継ぎに なってほしいと➡ 232 00:16:19,979 --> 00:16:21,981 ずっと思ってる。 233 00:16:21,981 --> 00:16:27,153 長男として生まれたから。 それが 貴族のルール。 234 00:16:27,153 --> 00:16:29,989 それから あの件も…。 235 00:16:29,989 --> 00:16:32,325 ⦅アリスと結婚する!⦆ 236 00:16:32,325 --> 00:16:34,994 貴族として➡ 237 00:16:34,994 --> 00:16:38,497 許すわけにはいかないわ。 えっ? 238 00:16:38,497 --> 00:16:41,334 アリスがいい子なのは わかってる。 あっ…。 239 00:16:41,334 --> 00:16:46,505 シャロンに似て 美しくて チャーミングで 声も透き通るようで➡ 240 00:16:46,505 --> 00:16:50,843 けなげな子なんでしょう? 多い… けど そのとおりです。 241 00:16:50,843 --> 00:16:52,845 でも 身分が違いすぎるわ。 242 00:16:52,845 --> 00:16:56,182 貴族としてじゃなく➡ 243 00:16:56,182 --> 00:16:58,851 お母様の気持ちとしては どうですか? 244 00:16:58,851 --> 00:17:02,555 私としても…。 245 00:17:05,124 --> 00:17:07,126 あっ…。 246 00:17:10,796 --> 00:17:14,634 (寝息) 247 00:17:14,634 --> 00:17:27,980 ♬~ 248 00:17:27,980 --> 00:17:31,651 呪いをかけられる前 お母様は 僕に➡ 249 00:17:31,651 --> 00:17:35,488 たくさんの愛情と 優しい言葉を かけてくれましたよね。 250 00:17:35,488 --> 00:17:40,159 ピアノが上手だって 頭を なでてくれて➡ 251 00:17:40,159 --> 00:17:43,996 庭を駆け回れば 元気がいいって 褒めてくれて。 252 00:17:43,996 --> 00:17:48,000 そりゃあ いつも言ってくれる わけじゃなかったけど➡ 253 00:17:48,000 --> 00:17:50,169 とっても うれしかったんです。 254 00:17:50,169 --> 00:17:53,072 言われたほうは 覚えてるんだ。 255 00:17:55,675 --> 00:17:59,378 おやすみなさい お母様。 僕 頑張ります。 256 00:18:03,783 --> 00:18:07,286 (ドアの開閉音) 257 00:18:09,455 --> 00:18:12,124 大事に決まってるじゃない。 258 00:18:12,124 --> 00:18:15,294 (ヴィオラ)2人とも お疲れ! 259 00:18:15,294 --> 00:18:17,630 気を付けて帰ってねん アリス。 260 00:18:17,630 --> 00:18:21,133 ありがとうございます。 あの 僕は? あっ…。 261 00:18:21,133 --> 00:18:23,803 フィリップ! うっ…。 262 00:18:23,803 --> 00:18:28,140 今は 僕のこと 怖いだろうが この呪いは 必ず解く! 263 00:18:28,140 --> 00:18:32,144 そしたら 昔みたいに また 遊んでくれ! 264 00:18:32,144 --> 00:18:37,650 だから… また! またね フィリップ! また 会おう! 265 00:18:37,650 --> 00:18:40,820 ほら お兄様 何か返して。 うぅ…。 266 00:18:40,820 --> 00:18:44,323 ほれ よいしょ ほら。 うっ… くっ… うぅ…。 267 00:18:44,323 --> 00:18:46,492 うっ…。 268 00:18:46,492 --> 00:18:48,494 何? あいつ。 ダサッ! 269 00:18:48,494 --> 00:18:51,831 挨拶 返してくれた! 勇気 出して よかった! 270 00:18:51,831 --> 00:18:55,835 友達… また 友達に戻れた ってことで いいのかな? 271 00:18:55,835 --> 00:18:59,672 かもしれませんね。 あ~ そんなことよりさ➡ 272 00:18:59,672 --> 00:19:03,943 さっき バイオリン 弾くとき 助けてくれて➡ 273 00:19:03,943 --> 00:19:07,279 どうも ありがと。 だから 早 帰れ! 274 00:19:07,279 --> 00:19:11,484 かわいいな 僕の妹は。 275 00:19:13,786 --> 00:19:15,788 (坊ちゃん)友達か。 276 00:19:15,788 --> 00:19:18,457 僕 本当に シャーデーと友達になれるのかな? 277 00:19:18,457 --> 00:19:21,794 和解して 呪いを解いてもらえるのかな? 278 00:19:21,794 --> 00:19:24,130 すごく仲よしになったら➡ 279 00:19:24,130 --> 00:19:26,298 すごく やいてしまうかもしれません。 280 00:19:26,298 --> 00:19:28,300 あっ いや 別に そんなつもりは…。 281 00:19:28,300 --> 00:19:30,636 冗談です。 あっ 冗談…。 282 00:19:30,636 --> 00:19:35,641 シャーデーさんを変えられるのは きっと 坊ちゃんしかいません。 283 00:19:35,641 --> 00:19:39,478 私も かつて あなたの優しさに救われたので。 284 00:19:39,478 --> 00:19:41,647 褒められると 恥ずかしい。 285 00:19:41,647 --> 00:19:44,984 坊ちゃんは セクシーですね。 それ 今 言う言葉? 286 00:19:44,984 --> 00:19:48,988 (アリス) 先ほど 母と話したのですが➡ 287 00:19:48,988 --> 00:19:51,157 少し思い出したようです。 288 00:19:51,157 --> 00:19:54,994 呪いにかけられ 眠る前のシャーデーさんとのことを。 289 00:19:54,994 --> 00:19:57,329 シャーデーとのこと? 290 00:19:57,329 --> 00:20:00,499 シャーデーさんは 母に こう聞いたそうです。 291 00:20:00,499 --> 00:20:04,003 「アリスの病気が治せるとしたら➡ 292 00:20:04,003 --> 00:20:08,841 あなたは 永遠に眠る覚悟がある?」と。 293 00:20:08,841 --> 00:20:12,511 そんなことが…。 母は言っていました。 294 00:20:12,511 --> 00:20:17,516 長く眠ったことは ともかく シャーデーは 約束を果たしてくれた。 295 00:20:17,516 --> 00:20:20,352 でも だからこそ シャーデーを ほんとに➡ 296 00:20:20,352 --> 00:20:23,189 わかってあげられなかったことが 寂しいと。 297 00:20:23,189 --> 00:20:27,693 シャロンさんでも できなかったことか…。 298 00:20:27,693 --> 00:20:32,865 人の心を読む 愛情に飢えた最強の魔女。 299 00:20:32,865 --> 00:20:36,869 やっぱり 僕じゃ 相手にしてもらえない気もする。 300 00:20:36,869 --> 00:20:40,072 頑張りましょう。 協力します。 うん。 301 00:20:42,541 --> 00:20:46,645 過去に戻るまで あと1週間ですか。 302 00:20:50,216 --> 00:20:52,218 《1週間…。 303 00:20:52,218 --> 00:20:56,722 あと1週間で 今の楽しい生活は終わる。 304 00:20:56,722 --> 00:21:00,993 呪いが解けても解けなくても きっと➡ 305 00:21:00,993 --> 00:21:03,496 もう 今の生活には戻れない》 306 00:21:06,165 --> 00:21:11,670 《怖い。 でも 前に進むしかない。 307 00:21:11,670 --> 00:21:18,844 僕は いつか 君の手に 指に 肩に 髪に➡ 308 00:21:18,844 --> 00:21:21,013 触れたいから。 309 00:21:21,013 --> 00:21:26,852 アリス 君の見つめる未来に 僕は いるのかな? 310 00:21:26,852 --> 00:21:31,524 呪いが解けた僕の隣に 君は いてくれるのかな?》 311 00:21:31,524 --> 00:21:33,526 んっ? 坊ちゃん? 312 00:21:33,526 --> 00:21:35,861 不安だな…。 313 00:21:35,861 --> 00:21:39,698 シャーデーさんのことですか? それとも おうちのこと? 314 00:21:39,698 --> 00:21:42,368 (坊ちゃん)全部。 あっ…。 315 00:21:42,368 --> 00:21:46,372 エアよしよし しましょうか? いっ… いいよ 危ないから! 316 00:21:46,372 --> 00:21:48,707 アッ… アリス? 317 00:21:48,707 --> 00:21:51,544 いつか 本当に抱き締められて➡ 318 00:21:51,544 --> 00:21:54,380 あなたの不安を 取り除ければいいのに。 319 00:21:54,380 --> 00:21:59,885 ありがとう。 僕も 君に そうしてあげたいと思うよ。 320 00:21:59,885 --> 00:22:02,822 <坊ちゃん:あと1週間。 321 00:22:02,822 --> 00:22:07,826 穏やかに 一日一日を 大切に過ごそうと思う。 322 00:22:07,826 --> 00:22:11,330 進むんだ このまま。 323 00:22:11,330 --> 00:22:13,532 待っている未来のために>