1 00:00:41,166 --> 00:00:51,166 ♪(ピアノ) 2 00:00:56,014 --> 00:00:59,814 (坊ちゃん)死神 か…。 3 00:01:07,692 --> 00:01:15,867 ♪~ 4 00:01:15,867 --> 00:01:20,872 《坊ちゃん:お母様 お父様 いかがお過ごしですか》 5 00:01:20,872 --> 00:01:22,872 はぁ~。 6 00:01:25,210 --> 00:01:28,046 《僕は相変わらず ダメなヤツです。 7 00:01:28,046 --> 00:01:31,983 この 触れると 相手の命を奪う呪い 8 00:01:31,983 --> 00:01:33,985 解ける兆しがありません》 9 00:01:33,985 --> 00:01:37,322 ((メイド:奥様 また坊ちゃんに触れた動物が…。 10 00:01:37,322 --> 00:01:40,825 (母親)この子と住んでいると 生きた心地がしないわ。 11 00:01:40,825 --> 00:01:42,827 別邸に移してちょうだい。 12 00:01:42,827 --> 00:01:46,664 まるで死神みたいな子ね)) 13 00:01:46,664 --> 00:01:51,336 《魔女はなぜ 僕にこんな呪いを かけたのでしょう…》 14 00:01:51,336 --> 00:01:59,844 ♪~ 15 00:01:59,844 --> 00:02:02,044 あ…。 16 00:02:06,851 --> 00:02:11,689 《僕が困っていることは まだあります。 それは…》 17 00:02:11,689 --> 00:02:13,858 (アリス)坊ちゃん。 なっ! 18 00:02:13,858 --> 00:02:17,058 お茶のご用意ができました。 近いな! 19 00:03:47,144 --> 00:03:54,318 ♪~ 20 00:03:54,318 --> 00:03:58,155 さっきのお手紙 出されないのですか? 21 00:03:58,155 --> 00:04:00,324 あんなの出せないよ…。 22 00:04:00,324 --> 00:04:03,661 手紙なんか ずいぶん書いてないから 23 00:04:03,661 --> 00:04:06,664 リハビリみたいなものさ。 24 00:04:06,664 --> 00:04:09,333 んっ おいしい! 25 00:04:09,333 --> 00:04:13,170 恐れ入ります。 あっ…。 26 00:04:13,170 --> 00:04:15,172 《坊ちゃん:このメイドの名は アリス。 27 00:04:15,172 --> 00:04:18,509 とにかく何を考えているのか わからない。 28 00:04:18,509 --> 00:04:22,446 僕が触れたら 死んでしまうと知りながら…》 29 00:04:22,446 --> 00:04:25,116 ((今日は 肌寒いですね。 30 00:04:25,116 --> 00:04:27,118 《言動の不一致っ!》)) 31 00:04:27,118 --> 00:04:31,622 《毎日 挑発的なことを繰り返し 反応を見てくる…》 32 00:04:31,622 --> 00:04:34,622 はぁ…。 坊ちゃん どうなさいました? 33 00:04:36,627 --> 00:04:38,629 って何してるんだ! 34 00:04:38,629 --> 00:04:41,966 ご所望かと… 思いまして。 35 00:04:41,966 --> 00:04:44,635 覗きたくて 突っ伏したわけじゃない! 36 00:04:44,635 --> 00:04:47,638 逆セクハラをやめろって いつも言ってるだろ! 37 00:04:47,638 --> 00:04:51,308 僕が つらいんだぞ! 申し訳ありません。 38 00:04:51,308 --> 00:04:54,478 しかし やめることはできません。 39 00:04:54,478 --> 00:04:56,480 言い切った! 40 00:04:56,480 --> 00:04:59,150 もっと自分を大切にしてくれ。 41 00:04:59,150 --> 00:05:03,320 君は たった1人 こんな僕についてくれてるメイドだ。 42 00:05:03,320 --> 00:05:05,990 失いたくない。 43 00:05:05,990 --> 00:05:10,995 君にとって 僕が何なのか知らないけど…。 44 00:05:10,995 --> 00:05:13,664 クッキー もう1枚いかがですか? 45 00:05:13,664 --> 00:05:15,666 話 聞いてた? 46 00:05:15,666 --> 00:05:19,837 君にとって 僕が何なのか 知らないけど… までなら。 47 00:05:19,837 --> 00:05:23,274 全部聞いてるじゃないか! 丸無視かよ! 48 00:05:23,274 --> 00:05:27,445 残り1枚ですから 食べきってください。 49 00:05:27,445 --> 00:05:30,281 わかった 食べるよ。 50 00:05:30,281 --> 00:05:32,283 はむ。 んっ!? うぉおおああ! 51 00:05:32,283 --> 00:05:35,983 んっ!? うぉおおああ! 52 00:05:39,457 --> 00:05:41,459 は…。 んっ…。 53 00:05:41,459 --> 00:05:43,459 《坊ちゃん:変な声 出さないでくれ…!》 54 00:05:45,463 --> 00:05:47,965 間接キスですね。 55 00:05:47,965 --> 00:05:51,802 わざわざ言わなくてよくな~い!? 56 00:05:51,802 --> 00:05:54,802 (こだまする声) 57 00:06:07,318 --> 00:06:09,820 《触れた相手の命を奪う…。 58 00:06:09,820 --> 00:06:15,326 僕は この呪いを5歳のときに 魔女からかけられた…。 59 00:06:15,326 --> 00:06:19,997 その魔女が どこの誰なのか なぜそんなことになったのか 60 00:06:19,997 --> 00:06:22,766 もう記憶も あいまいだけど…》 61 00:06:22,766 --> 00:06:27,938 ((呪い魔女:誰からも愛されず 誰も愛さない 62 00:06:27,938 --> 00:06:31,942 みじめな人生を 送ってちょうだい)) 63 00:06:31,942 --> 00:06:35,779 《そう 魔女が言ったことだけは 覚えている…。 64 00:06:35,779 --> 00:06:41,118 僕を疎んじた母は 森の中の この屋敷を僕に与えた。 65 00:06:41,118 --> 00:06:44,121 以来 家族とも…。 66 00:06:44,121 --> 00:06:49,293 呪いさえ解ければ帰れるのに… 僕のいるべき あの家に》 67 00:06:49,293 --> 00:06:51,962 わっ あ…。 68 00:06:51,962 --> 00:06:55,299 わっ! 69 00:06:55,299 --> 00:06:58,135 (きしむ音) 70 00:06:58,135 --> 00:07:00,638 くっ! 71 00:07:00,638 --> 00:07:02,638 がっ…。 72 00:07:06,977 --> 00:07:08,979 (足音) 73 00:07:08,979 --> 00:07:12,650 (アリス)何をなされているのですか? えっ!? 74 00:07:12,650 --> 00:07:16,820 アリス! ま また いきなり君はっ! 75 00:07:16,820 --> 00:07:20,157 逆セクハラはやめてくれって 言ってるのに! 76 00:07:20,157 --> 00:07:22,092 坊ちゃんの反応 77 00:07:22,092 --> 00:07:25,763 いつもウブで からかいたく なってしまうんですもの…。 78 00:07:25,763 --> 00:07:28,265 んん…。 79 00:07:28,265 --> 00:07:32,269 《坊ちゃん:アリスは本邸にいた メイド長の一人娘で 80 00:07:32,269 --> 00:07:35,439 子供の頃から顔見知りではある。 81 00:07:35,439 --> 00:07:39,443 しばらく姿を見せなくなって 2年ほど前 82 00:07:39,443 --> 00:07:42,613 どういう経緯か この屋敷に来たのだけど…》 83 00:07:42,613 --> 00:07:44,615 (アリス)坊ちゃん。 84 00:07:44,615 --> 00:07:46,615 あっ! 85 00:07:48,786 --> 00:07:50,788 元気 出してください。 86 00:07:50,788 --> 00:07:54,124 いや それで気分上がらないから! 87 00:07:54,124 --> 00:07:57,294 ん…。 88 00:07:57,294 --> 00:07:59,296 いったん止めたのに!? 89 00:07:59,296 --> 00:08:02,967 アリス いい加減にしてくれ! 僕だって男だ! 90 00:08:02,967 --> 00:08:06,804 うっかり欲望に負けて 触れてしまったらどうするんだ! 91 00:08:06,804 --> 00:08:08,973 うっ!? 92 00:08:08,973 --> 00:08:10,973 触ってみたいですか…? 93 00:08:12,977 --> 00:08:16,146 (坊ちゃん)うっ…。 94 00:08:16,146 --> 00:08:18,315 (坊ちゃん)もてあそぶなってば…。 95 00:08:18,315 --> 00:08:22,515 (カラスの鳴き声) 96 00:08:29,426 --> 00:08:32,263 ん…。 97 00:08:32,263 --> 00:08:34,765 おはようございます 坊ちゃん。 98 00:08:34,765 --> 00:08:36,934 近いんだってば。 99 00:08:36,934 --> 00:08:39,734 偶然でも触っちゃったら どうする…。 100 00:08:42,606 --> 00:08:44,608 はぁ。 101 00:08:44,608 --> 00:08:47,908 《最悪だ… 変な寝顔を見られた…》 102 00:08:49,947 --> 00:08:52,116 (アリス)こちら 朝食でございます。 103 00:08:52,116 --> 00:08:55,119 いらないよ 量も多すぎるし。 104 00:08:55,119 --> 00:08:58,789 そう言って 昨日の夕食も 召し上がりませんでした。 105 00:08:58,789 --> 00:09:03,294 奥様はよく1日3食と おっしゃってたじゃありませんか。 106 00:09:03,294 --> 00:09:05,796 母の名前を出すとは卑怯だぞ。 107 00:09:05,796 --> 00:09:10,467 私 心配です。 もし坊ちゃんが健康を害して 108 00:09:10,467 --> 00:09:14,805 一生 私と夜のお戯れが できなくなったらと思うと…。 109 00:09:14,805 --> 00:09:17,474 お戯れって何ぃ!? 110 00:09:17,474 --> 00:09:20,644 確かに 君の作ってくれる料理を 111 00:09:20,644 --> 00:09:24,081 いつも残すのに 心苦しいと思ってる…。 112 00:09:24,081 --> 00:09:26,083 少しなら食べるよ。 113 00:09:26,083 --> 00:09:28,752 はい あ~んです。 114 00:09:28,752 --> 00:09:31,088 食べさせる気満々なのか…。 115 00:09:31,088 --> 00:09:34,425 あ…。 116 00:09:34,425 --> 00:09:37,261 ん… えっ? 117 00:09:37,261 --> 00:09:40,431 《口の中 めちゃくちゃ見てる…》 118 00:09:40,431 --> 00:09:42,933 あっ 申し訳ありません。 119 00:09:42,933 --> 00:09:46,270 口内を覗く機会は あまりないもので つい。 120 00:09:46,270 --> 00:09:48,272 つい見るものじゃないでしょ! 121 00:09:48,272 --> 00:09:51,108 おわびに ご覧になられますか? 122 00:09:51,108 --> 00:09:54,445 私の口の中。 123 00:09:54,445 --> 00:09:56,947 み 見せなくていいから。 124 00:09:56,947 --> 00:09:59,116 自分で食べる。 フォーク貸して。 125 00:09:59,116 --> 00:10:01,116 はい。 126 00:10:06,457 --> 00:10:11,128 坊ちゃんはなぜ そんなに 食に 頓着がないのですか? 127 00:10:11,128 --> 00:10:13,130 なぜって…。 128 00:10:13,130 --> 00:10:15,299 (坊ちゃん)呪いを かけられてからは 129 00:10:15,299 --> 00:10:19,299 食事のときが 一番苦痛だったから かな…。 130 00:10:21,472 --> 00:10:25,976 少しずつだけど 君がうちに 来てから 食べる量は増えてる。 131 00:10:25,976 --> 00:10:27,978 これでも感謝してるんだ。 132 00:10:27,978 --> 00:10:30,278 あ… ウフ。 133 00:10:32,316 --> 00:10:35,016 (アリス)食器 下げますね。 134 00:10:41,325 --> 00:10:45,996 そうでした。 坊ちゃん 幼なじみのフィリップ様から 135 00:10:45,996 --> 00:10:48,496 久しぶりにお会いしたいと連絡が。 136 00:10:51,168 --> 00:11:01,845 ♪~ 137 00:11:01,845 --> 00:11:06,183 (ヴィオラ)お母様 さっきフィリップが 来ていたようですけど…。 138 00:11:06,183 --> 00:11:08,852 (母親)あなたが 気にする必要はないわ。 139 00:11:08,852 --> 00:11:18,052 ♪~ 140 00:11:33,977 --> 00:11:39,316 会うと返事はしたものの… いざとなると 気後れするよ。 141 00:11:39,316 --> 00:11:42,319 今からでも断れないかな? 142 00:11:42,319 --> 00:11:44,988 今日は無理って 手紙 出してきてよ。 143 00:11:44,988 --> 00:11:48,992 間に合いません もう諦めてください。 144 00:11:48,992 --> 00:11:52,162 フィリップのこと 覚えてるかい? 145 00:11:52,162 --> 00:11:57,000 ええ。 貴族のご子息には珍しい 快活な方でしたよね。 146 00:11:57,000 --> 00:11:59,503 蛇を持って 坊ちゃんを追いまわしたり 147 00:11:59,503 --> 00:12:01,839 虫を投げてきたり…。 ああ。 148 00:12:01,839 --> 00:12:03,841 ヤンチャで困ったヤツだった。 149 00:12:03,841 --> 00:12:07,177 けれど… なんだかんだで 150 00:12:07,177 --> 00:12:10,347 お会いするのが 楽しみなのですよね。 151 00:12:10,347 --> 00:12:13,684 ((坊ちゃん:ひ ひ ひっ… ひしゃ 久しぶり! 152 00:12:13,684 --> 00:12:15,686 (坊ちゃん)人の部屋 覗かないでっ!?)) 153 00:12:15,686 --> 00:12:19,857 とにかく 久しぶりに 客人を迎えるんだ。 154 00:12:19,857 --> 00:12:21,959 正装に着替えよう。 155 00:12:21,959 --> 00:12:25,963 はい タキシードをおろします そのお帽子は…。 156 00:12:25,963 --> 00:12:29,967 これは絶対に取らないっ! 黒髪の天然パーマとか 157 00:12:29,967 --> 00:12:32,970 この目の下のクマとか かっこ悪いし…。 158 00:12:32,970 --> 00:12:34,972 せめて帽子で隠さないと。 159 00:12:34,972 --> 00:12:38,976 私は そうは思いませんが。 160 00:12:38,976 --> 00:12:42,813 指先に絡ませたい髪 とか。 161 00:12:42,813 --> 00:12:46,984 ミステリアスな目元 とか。 162 00:12:46,984 --> 00:12:50,487 キスしたくなる唇 とか。 163 00:12:50,487 --> 00:12:53,490 んっ…。 164 00:12:53,490 --> 00:12:55,993 タキシードの用意をしてまいります。 165 00:12:55,993 --> 00:12:59,329 ほぉおお…。 (心音) 166 00:12:59,329 --> 00:13:01,999 こちらで よろしいでしょうか? 167 00:13:01,999 --> 00:13:04,167 ありがとう アリス。 168 00:13:04,167 --> 00:13:06,503 着替えるから 下がっていいよ。 169 00:13:06,503 --> 00:13:09,006 いえ お手伝いいたします。 170 00:13:09,006 --> 00:13:11,174 ひとりで着替えられるよ。 171 00:13:11,174 --> 00:13:14,011 女の子の前で脱ぐなんて 僕にはできない。 172 00:13:14,011 --> 00:13:17,514 では一緒に脱げば 恥ずかしくありませんか? 173 00:13:17,514 --> 00:13:19,516 どういう思考回路してんだ! 174 00:13:19,516 --> 00:13:22,953 早く脱がないと 私が脱ぎますよ? 175 00:13:22,953 --> 00:13:25,253 何 その脅し~!? 176 00:13:29,459 --> 00:13:36,300 正直言うと 僕は今日… 少し期待をしているんだ。 177 00:13:36,300 --> 00:13:38,468 察しております。 178 00:13:38,468 --> 00:13:40,470 じかに触らないようにね。 179 00:13:40,470 --> 00:13:43,140 お任せください。 180 00:13:43,140 --> 00:13:48,145 呪いをかけられて 家族や友人みんなが 181 00:13:48,145 --> 00:13:51,815 僕を避けるようになったとき 182 00:13:51,815 --> 00:13:56,486 彼だけは 僕を見る目が違った気がした。 183 00:13:56,486 --> 00:14:00,657 ずっと忘れられなかったんだ。 184 00:14:00,657 --> 00:14:04,494 いざとなったら やっぱり 気後れしちゃってるけど…。 185 00:14:04,494 --> 00:14:09,333 また歩み寄ってくれるなら 友達に戻れるかもしれない。 186 00:14:09,333 --> 00:14:12,002 では タイを結びます。 187 00:14:12,002 --> 00:14:15,505 あっ うん。 188 00:14:15,505 --> 00:14:17,507 失礼しま~す。 189 00:14:17,507 --> 00:14:21,111 近いっ…。 耳元で叫ばないでくださいませ。 190 00:14:21,111 --> 00:14:24,281 ううっ…。 191 00:14:24,281 --> 00:14:28,118 フィリップの前では こういうのやめてくれよ…。 192 00:14:28,118 --> 00:14:33,624 単純に 他の男の前で 君の肌が さらされるのは嫌だ…。 193 00:14:33,624 --> 00:14:35,959 ご安心ください。 194 00:14:35,959 --> 00:14:38,462 坊ちゃんの前だけです。 195 00:14:38,462 --> 00:14:41,798 そ そう それならいいけど…。 196 00:14:41,798 --> 00:14:45,135 んん~。 坊ちゃんの反応 あってこそですので。 197 00:14:45,135 --> 00:14:49,473 やっぱり よくなぁ~い! 198 00:14:49,473 --> 00:14:51,808 (馬のいななき) 199 00:14:51,808 --> 00:14:54,811 (坊ちゃん)ひっ 久しぶりだね フィリップ。 200 00:14:54,811 --> 00:14:57,814 (フィリップ)あ ああ 邪魔するよ。 201 00:14:57,814 --> 00:15:01,985 何年ぶりだろうね。 今日は虫は投げてこないのかい? 202 00:15:01,985 --> 00:15:04,321 虫? なんの話だ? 203 00:15:04,321 --> 00:15:09,159 忘れたのかい? 君は僕に イタズラするのが常だったじゃないか。 204 00:15:09,159 --> 00:15:11,828 (坊ちゃん)ずいぶん 落ち着いたんだなって…。 205 00:15:11,828 --> 00:15:15,165 む 昔のことすぎて 覚えていないが 206 00:15:15,165 --> 00:15:17,167 すまなかった! 207 00:15:17,167 --> 00:15:21,004 い いや 別に 謝ってほしいとかじゃなくて…。 208 00:15:21,004 --> 00:15:24,608 (2人)お坊ちゃまっ! あ…。 209 00:15:24,608 --> 00:15:30,208 気にしないでくれ これはその… なんか かっこいい感じのポーズだ。 210 00:15:35,285 --> 00:15:43,460 ♪~ 211 00:15:43,460 --> 00:15:45,460 ん…。 212 00:15:47,631 --> 00:15:52,231 《期待していただけに… この対応は こたえる》 213 00:15:56,640 --> 00:15:59,476 ひっ…。 214 00:15:59,476 --> 00:16:02,312 で 何の用だフィリップ。 215 00:16:02,312 --> 00:16:06,316 いや 何… 大した用事じゃない。 216 00:16:06,316 --> 00:16:09,820 その 少し懐かしくなって な。 217 00:16:09,820 --> 00:16:13,824 それより 君はたしか 本邸のメイド長の娘だろう? 218 00:16:13,824 --> 00:16:16,326 はい ご記憶でしたか。 219 00:16:16,326 --> 00:16:18,495 (フィリップ)ああ よく覚えている。 220 00:16:18,495 --> 00:16:22,432 なぜこんなところでメイドを? 2人で住んでいるのか? 221 00:16:22,432 --> 00:16:24,434 普段は執事がいる。 222 00:16:24,434 --> 00:16:27,104 腰を悪くして 少し暇を取らせているが 223 00:16:27,104 --> 00:16:29,106 近いうちに戻ってくるよ。 224 00:16:29,106 --> 00:16:31,775 そ そうか…。 225 00:16:31,775 --> 00:16:40,450 ♪~ 226 00:16:40,450 --> 00:16:42,450 あっ! 227 00:16:44,788 --> 00:16:47,791 (アリス)坊ちゃん。 ああ 大丈夫だ。 228 00:16:47,791 --> 00:16:50,293 そちらは? あ あ…。 229 00:16:50,293 --> 00:16:53,193 な なんともありません…。 230 00:16:56,633 --> 00:16:58,633 は…。 231 00:17:00,804 --> 00:17:03,140 (アリス)もう お帰りになるのですか。 232 00:17:03,140 --> 00:17:06,643 あぁ 充分話したからな…。 233 00:17:06,643 --> 00:17:09,146 すまない トイレはどこだ。 234 00:17:09,146 --> 00:17:11,246 ご案内いたします。 235 00:17:16,153 --> 00:17:18,155 あ…。 236 00:17:18,155 --> 00:17:20,255 はぁ。 237 00:17:29,599 --> 00:17:31,601 何か? 238 00:17:31,601 --> 00:17:33,603 悪いことは言わない。 239 00:17:33,603 --> 00:17:37,440 このまま俺たちと 街に来ないか? 240 00:17:37,440 --> 00:17:40,110 アイツと一緒にいるのは危険だ。 241 00:17:40,110 --> 00:17:43,446 何なら 新しい働き口を 探してやってもいい。 242 00:17:43,446 --> 00:17:45,448 一刻も早く ここを離れて…。 243 00:17:45,448 --> 00:17:47,784 行きません。 なぜだ? 244 00:17:47,784 --> 00:17:50,287 アイツに脅されているのか? それとも…。 245 00:17:50,287 --> 00:17:53,290 (坊ちゃん)フィリップ! はっ。 246 00:17:53,290 --> 00:17:56,293 彼女を 困らせるようなことを言うな。 247 00:17:56,293 --> 00:17:59,296 僕への無礼など どうでもいいが 248 00:17:59,296 --> 00:18:01,631 アリスに対しては見過ごせない! 249 00:18:01,631 --> 00:18:03,631 坊ちゃん 落ち着いてください。 250 00:18:05,802 --> 00:18:07,804 や やめろっ! 251 00:18:07,804 --> 00:18:11,141 俺に近づくな このバケモノ! 252 00:18:11,141 --> 00:18:13,141 あっ… は…。 253 00:18:18,648 --> 00:18:25,422 俺だって 来たくなかったんだ こんなところ…。 254 00:18:25,422 --> 00:18:27,424 だったら何で…。 255 00:18:27,424 --> 00:18:30,427 (フィリップ)暮らしぶりを 見て来いと頼まれた。 256 00:18:30,427 --> 00:18:33,930 お前の母親に。 はっ。 257 00:18:33,930 --> 00:18:39,436 (フィリップ)お前の弟に 家を 継がせる話が出ているらしい…。 258 00:18:39,436 --> 00:18:41,438 あの家族のことだ 259 00:18:41,438 --> 00:18:46,443 そうなれば いよいよ お前と絶縁してくるぞ。 260 00:18:46,443 --> 00:18:49,743 ≪お坊ちゃま? 心配ない 今行く。 261 00:18:53,617 --> 00:19:00,123 俺はお前が恐ろしいが… 哀れにも 思っている。 262 00:19:00,123 --> 00:19:04,461 本当のことを話したのは 俺からのしょく罪だ。 263 00:19:04,461 --> 00:19:07,130 いろいろ すまなかった。 264 00:19:07,130 --> 00:19:09,930 ここへは… もう二度と来ない。 265 00:19:13,970 --> 00:19:15,970 (ドアが閉まる音) 266 00:19:22,078 --> 00:19:24,080 《じゃあな…》 267 00:19:24,080 --> 00:19:27,250 (馬のいななき) 268 00:19:27,250 --> 00:19:29,753 坊ちゃん…。 269 00:19:29,753 --> 00:19:32,589 (深呼吸) 270 00:19:32,589 --> 00:19:36,593 僕は全然平気さ! それより食事にしようか。 271 00:19:36,593 --> 00:19:39,095 用意ができたら教えてよ! 272 00:19:39,095 --> 00:19:52,275 ♪~ 273 00:19:52,275 --> 00:19:54,778 ((母親:ピアノが上手なのね! 274 00:19:54,778 --> 00:19:58,278 (フィリップ)また遊ぼうな! 俺たち ずっと友達だぜ!)) 275 00:20:04,788 --> 00:20:07,791 この呪いは 解ける。 276 00:20:07,791 --> 00:20:09,793 解けない。 277 00:20:09,793 --> 00:20:12,629 家族はまた僕を受け入れてくれる。 278 00:20:12,629 --> 00:20:14,631 くれない。 279 00:20:14,631 --> 00:20:17,968 アリスは僕のことが 好き…。 280 00:20:17,968 --> 00:20:20,968 アリスは僕のことが きら いっ!? 281 00:20:23,306 --> 00:20:25,809 坊ちゃん。 あっ。 282 00:20:25,809 --> 00:20:28,812 夕食の用意ができました。 283 00:20:28,812 --> 00:20:32,148 ご気分は すぐれましたか? 284 00:20:32,148 --> 00:20:34,248 ああ うん…。 285 00:20:39,489 --> 00:20:42,492 僕はダメなんだ。 286 00:20:42,492 --> 00:20:46,997 君がいないと 不安なことばかり考えてしまう。 287 00:20:46,997 --> 00:20:52,502 過去の自分 未来の自分 そして今も。 288 00:20:52,502 --> 00:20:57,841 すべてに自信がないこんな僕は 君だって嫌いだろう。 289 00:20:57,841 --> 00:21:04,514 僕は… 君に恋をする資格すら ない気がする。 290 00:21:04,514 --> 00:21:06,850 僕は君に触れられないし 291 00:21:06,850 --> 00:21:12,355 人の体温や 涙の温かみも もう知ることができない。 292 00:21:12,355 --> 00:21:14,355 何かプレゼントしたくても…。 293 00:21:16,526 --> 00:21:19,696 花だって こうして枯れてしまう。 294 00:21:19,696 --> 00:21:21,798 フィリップの言うとおりだ。 295 00:21:21,798 --> 00:21:24,134 僕は生まれ育った家にも戻れず 296 00:21:24,134 --> 00:21:26,302 みんなに疎んじられるだけの バケモノで…。 297 00:21:26,302 --> 00:21:28,304 (アリス)坊ちゃん。 298 00:21:28,304 --> 00:21:30,304 知らないんですか? 299 00:21:33,309 --> 00:21:39,816 枯れた白いバラの花言葉は 生涯を誓う ですよ? 300 00:21:39,816 --> 00:21:42,152 はっ! 301 00:21:42,152 --> 00:21:46,156 プレゼントは これで充分です。 302 00:21:46,156 --> 00:21:50,156 その呪い 一緒に解きましょうね。 303 00:21:53,329 --> 00:21:55,665 はっ…。 304 00:21:55,665 --> 00:22:00,503 《いつか… 僕の手で 305 00:22:00,503 --> 00:22:04,003 君の薬指に 指輪を…》 306 00:23:05,335 --> 00:23:08,505 (母親)そう なるほどね。 307 00:23:08,505 --> 00:23:12,008 (フィリップ)はい。 呪いの解ける様子は ありませんが 308 00:23:12,008 --> 00:23:14,177 暮らしぶりは穏やかでした。 309 00:23:14,177 --> 00:23:18,181 ご苦労さま 下がっていいわよ。 310 00:23:18,181 --> 00:23:20,281 (ドアの開閉音) 311 00:23:26,456 --> 00:23:28,791 (坊ちゃん)ごちそうさま。 312 00:23:28,791 --> 00:23:31,461 ずいぶんお食べになりましたね。 313 00:23:31,461 --> 00:23:38,301 うん 今日は少し 気を張っていたから… かもね。 314 00:23:38,301 --> 00:23:40,470 アリス。 315 00:23:40,470 --> 00:23:45,475 いつも おいしいごはんを ありがとう。 316 00:23:45,475 --> 00:23:49,479 私 これからも作り続けます。 317 00:23:49,479 --> 00:23:54,817 朝食も お昼も 夕食も。 318 00:23:54,817 --> 00:23:59,489 坊ちゃんのためだけに… ずっと。 319 00:23:59,489 --> 00:24:01,789 んっ…。