1 00:00:33,741 --> 00:00:35,910 < あなたは想像できるだろうか。 2 00:00:35,910 --> 00:00:38,079 想いを寄せた相手に 指一本 3 00:00:38,079 --> 00:00:41,415 触れることすら できないという人生を。 4 00:00:41,415 --> 00:00:44,251 触ったものの命を奪ってしまう。 5 00:00:44,251 --> 00:00:47,588 それが 魔女が彼にかけた呪いだった。 6 00:00:47,588 --> 00:00:51,926 植物 動物 無論 人間も例外ではない。 7 00:00:51,926 --> 00:00:55,596 生きながらにして人の温もりとは 無縁になった彼に 8 00:00:55,596 --> 00:00:57,932 彼の母はこうもらした> 9 00:00:57,932 --> 00:01:00,434 (母)まるで死神みたいな子ね。 10 00:01:00,434 --> 00:01:02,434 < と…> 11 00:01:05,606 --> 00:01:09,110 《坊ちゃん:お母様に会うのか…》 12 00:01:09,110 --> 00:01:11,612 (アリス)おはようございます 坊ちゃん。 13 00:01:11,612 --> 00:01:13,612 (坊ちゃん)アリス…。 14 00:01:15,616 --> 00:01:17,618 おはよう。 15 00:01:17,618 --> 00:01:20,621 今日は 本邸に行かれる日ですね。 16 00:01:20,621 --> 00:01:22,623 ご気分は いかがですか? 17 00:01:22,623 --> 00:01:25,626 よくはないよ。 呪いも解けてないのに 18 00:01:25,626 --> 00:01:27,628 何を言われるのか…。 19 00:01:27,628 --> 00:01:29,797 大丈夫ですよ。 20 00:01:29,797 --> 00:01:34,568 坊ちゃん 元気出してください。 21 00:01:34,568 --> 00:01:37,268 いつもながら近いから…。 22 00:03:10,041 --> 00:03:12,377 (坊ちゃん)やっぱり不安だよ…。 23 00:03:12,377 --> 00:03:14,879 こんなことは なかったからね。 24 00:03:14,879 --> 00:03:18,717 本邸との連絡は いつもロブに任せてたし…。 25 00:03:18,717 --> 00:03:21,219 では 本邸に行かれるのも? 26 00:03:21,219 --> 00:03:24,155 ああ こっちに来てからは初めてさ…。 27 00:03:24,155 --> 00:03:28,827 お母様と会うのも 子どものころ以来だ…。 28 00:03:28,827 --> 00:03:31,830 怖いけど 会いたくないわけじゃないんだ。 29 00:03:31,830 --> 00:03:33,930 わかります。 でも…。 30 00:03:38,003 --> 00:03:40,171 本当は 31 00:03:40,171 --> 00:03:43,842 本当は 呪いを解いてから会いたかった。 32 00:03:43,842 --> 00:03:48,513 あの頃と 何も変わっていないと 思われるのが ツラいんだ。 33 00:03:48,513 --> 00:03:50,513 坊ちゃん…。 34 00:04:00,191 --> 00:04:03,028 また 雪になりそうですね。 35 00:04:03,028 --> 00:04:05,028 ホントだ。 36 00:04:07,032 --> 00:04:09,034 迎えの馬車は 大丈夫かな? 37 00:04:09,034 --> 00:04:11,036 (アリス)坊ちゃん。 んっ? 38 00:04:11,036 --> 00:04:14,372 私も 本邸まで ご一緒してもよろしいですか? 39 00:04:14,372 --> 00:04:16,875 (坊ちゃん)君が? 40 00:04:16,875 --> 00:04:18,975 アリス…。 41 00:04:26,317 --> 00:04:29,487 やっぱり 降ってきましたね。 42 00:04:29,487 --> 00:04:32,157 いっそ 行くのが取りやめになるくらい 43 00:04:32,157 --> 00:04:34,159 降るといいんだけど。 44 00:04:34,159 --> 00:04:37,859 ウフ 紅茶のおかわり 用意してきますね。 45 00:04:40,832 --> 00:04:44,669 《やっぱり 僕はアリスが好きだ。 46 00:04:44,669 --> 00:04:48,673 お母様に会ったら 君とのことを話そう。 47 00:04:48,673 --> 00:04:51,676 そして いつかは…》 48 00:04:51,676 --> 00:04:53,678 ニャ~。 49 00:04:53,678 --> 00:04:57,515 (カフ)珍しいな 家族のところに出かけたなんて。 50 00:04:57,515 --> 00:05:01,352 (ザイン)ホント アリスちゃんまで いないなんてよ~。 51 00:05:01,352 --> 00:05:03,521 何のために来たんだか。 52 00:05:03,521 --> 00:05:05,523 (ロブ)申し訳ありません。 53 00:05:05,523 --> 00:05:07,692 ですが これは…。 54 00:05:07,692 --> 00:05:10,195 おお! 坊ちゃんにとって 55 00:05:10,195 --> 00:05:12,530 いえ。 お二人にとって 56 00:05:12,530 --> 00:05:16,034 いつか越えねばならない 試練なのです。 57 00:05:16,034 --> 00:05:18,234 む~。 (猫の鳴き声) 58 00:05:27,812 --> 00:05:31,149 お屋敷のこと 覚えてらっしゃいますか? 59 00:05:31,149 --> 00:05:36,154 ピアノを弾くか 遊んでたかの 記憶しかないからね。 60 00:05:36,154 --> 00:05:38,156 アリスは? 61 00:05:38,156 --> 00:05:40,325 私は坊ちゃんのことしか。 62 00:05:40,325 --> 00:05:42,325 は…。 63 00:05:46,331 --> 00:05:48,631 (馬のいななき) 64 00:05:54,672 --> 00:05:57,372 やっぱり キレイなところですね。 65 00:06:00,845 --> 00:06:02,847 (ヴィオラ)ようやく来た~。 66 00:06:02,847 --> 00:06:05,850 (ヴィオラ)思ったとおり アリスも一緒か。 67 00:06:05,850 --> 00:06:07,852 ずいぶん遅かったね~。 68 00:06:07,852 --> 00:06:10,522 ごめん 吹雪がやむのを待ってて。 69 00:06:10,522 --> 00:06:12,690 お母様はなんて? 70 00:06:12,690 --> 00:06:17,362 別に何も~。 ただ 着いたら すぐに顔を出しなさいって。 71 00:06:17,362 --> 00:06:21,032 お兄様一人で。 一人で? 72 00:06:21,032 --> 00:06:24,803 私は使用人の皆さんに 挨拶をしてまいりますので。 73 00:06:24,803 --> 00:06:26,805 えっ…。 うん そうして。 74 00:06:26,805 --> 00:06:30,475 メイドたちには たぶんアリスが来るから って言ってあるし。 75 00:06:30,475 --> 00:06:32,477 ありがとうございます。 76 00:06:32,477 --> 00:06:36,481 それでは坊ちゃん また後ほど。 77 00:06:36,481 --> 00:06:38,483 坊ちゃん ガンバです。 78 00:06:38,483 --> 00:06:42,320 あ~ 行っちゃうの~? アリス~ うわ~ かわいい~! 79 00:06:42,320 --> 00:06:44,823 アリス~! マジウザ。 80 00:06:44,823 --> 00:06:47,123 うん。 81 00:07:01,005 --> 00:07:03,007 (ヴィオラ)着いたよ。 82 00:07:03,007 --> 00:07:05,207 お母様の部屋。 83 00:07:07,178 --> 00:07:09,180 (ウォルター)アンタに 言っておくことがある。 84 00:07:09,180 --> 00:07:11,182 な なに? 85 00:07:11,182 --> 00:07:15,186 お母様に ヴィオラが別邸に行っている ことを チクったのは僕だ。 86 00:07:15,186 --> 00:07:18,189 今日 呼び出されたのも たぶん そのせいだ。 87 00:07:18,189 --> 00:07:20,191 気にしなくていいよ。 88 00:07:20,191 --> 00:07:22,126 ウォルターは潔いんだね。 89 00:07:22,126 --> 00:07:24,128 アンタに褒められる筋合いはない! 90 00:07:24,128 --> 00:07:27,799 ごご ごめん…。 そろいもそろって ウザめじゃん。 91 00:07:27,799 --> 00:07:30,134 とにかく行ってきて お兄様。 92 00:07:30,134 --> 00:07:32,971 あたしたちは ここで待っててあげるから。 93 00:07:32,971 --> 00:07:34,973 う うん…。 94 00:07:34,973 --> 00:07:38,142 (母)入りなさい。 (ノック) 95 00:07:38,142 --> 00:07:40,342 失礼します…。 96 00:07:44,816 --> 00:07:47,819 あ…。 97 00:07:47,819 --> 00:07:49,821 《坊ちゃん:お母様…》 98 00:07:49,821 --> 00:07:51,823 (母)久しぶりね。 99 00:07:51,823 --> 00:07:53,823 お お久しぶりです…。 100 00:07:56,828 --> 00:08:01,499 あれから10年以上になるけど 呪いは まだ解けないの? 101 00:08:01,499 --> 00:08:06,170 あ… すみません。 もう少し か かかりそうです。 102 00:08:06,170 --> 00:08:09,007 (母)もう遅いから 話は明日にするわ。 103 00:08:09,007 --> 00:08:11,009 今夜は泊っていきなさい。 104 00:08:11,009 --> 00:08:13,678 は はい。 その それと 105 00:08:13,678 --> 00:08:15,847 聞いてほしいことがあって…。 106 00:08:15,847 --> 00:08:20,018 聞こえなかったの? 話は明日よ。 107 00:08:20,018 --> 00:08:22,718 すみません おやすみなさい。 108 00:08:31,462 --> 00:08:35,300 おつかれ~ 今日のお母様 優しいねぇ。 109 00:08:35,300 --> 00:08:37,302 ああ。 あれで!? 110 00:08:37,302 --> 00:08:40,805 お兄様は ロブとアリスの優しさに 慣れすぎなんだよ。 111 00:08:40,805 --> 00:08:43,641 これだから別邸育ちは~。 112 00:08:43,641 --> 00:08:45,641 (坊ちゃん)えぇ~。 客間はこっちだ。 113 00:08:50,148 --> 00:08:54,152 《お母様に何も言えなかった…。 114 00:08:54,152 --> 00:08:57,488 アリスは どうしてるかな?》 115 00:08:57,488 --> 00:09:01,159 んま~ アリスったら こんなに大きくなって。 116 00:09:01,159 --> 00:09:03,661 ≪シャロンさんに似て美人ね~。 117 00:09:03,661 --> 00:09:05,997 ≪肌の張りもさすがだね~。 118 00:09:05,997 --> 00:09:08,666 あ ありがとうございます。 119 00:09:08,666 --> 00:09:11,002 シャロンさんが亡くなって 120 00:09:11,002 --> 00:09:13,671 あなたが 引き取られていった時から 121 00:09:13,671 --> 00:09:18,343 どうしてるかって ずっと心配していたの。 122 00:09:18,343 --> 00:09:20,845 あのときは 何もしてあげられなくて 123 00:09:20,845 --> 00:09:23,448 本当にごめんなさいね。 124 00:09:23,448 --> 00:09:25,450 そうでしたか。 125 00:09:25,450 --> 00:09:28,453 ((シャロン:私のかわいいアリス。 126 00:09:28,453 --> 00:09:31,456 あなただけは私が絶対守るわ。 127 00:09:31,456 --> 00:09:33,456 大好きよ)) 128 00:09:36,294 --> 00:09:38,629 今夜は泊っていくんでしょ? 129 00:09:38,629 --> 00:09:43,301 あの頃 あなたたちの使ってた部屋 ちゃんと掃除してあるわよ。 130 00:09:43,301 --> 00:09:46,304 本当ですか。 131 00:09:46,304 --> 00:09:48,973 はっ…。 132 00:09:48,973 --> 00:09:51,476 シャロン!? 133 00:09:51,476 --> 00:09:56,481 奥様 この子はアリスです。 シャロンさんの娘さんの。 134 00:09:56,481 --> 00:10:01,319 ああ… そう あなたが別邸の…。 135 00:10:01,319 --> 00:10:04,155 黒い服が似てたから…。 136 00:10:04,155 --> 00:10:07,825 はぁ 忘れてちょうだい…。 137 00:10:07,825 --> 00:10:11,996 奥様とシャロンさんは とても仲がよかったの。 138 00:10:11,996 --> 00:10:16,667 二人とも明るくて 歳も近くて話も合って…。 139 00:10:16,667 --> 00:10:19,170 でも 彼女が亡くなって 140 00:10:19,170 --> 00:10:23,841 あれから奥様は少し 変わられてしまったの。 141 00:10:23,841 --> 00:10:27,011 (アリス)そうでしたか…。 142 00:10:27,011 --> 00:10:31,182 ((シャロン:私のかわいいアリス 大好きよ)) 143 00:10:31,182 --> 00:10:33,482 はい。 (ノック) 144 00:10:35,686 --> 00:10:38,356 やあ。 まあ 坊ちゃん。 145 00:10:38,356 --> 00:10:40,358 会いに来ちゃった。 146 00:10:40,358 --> 00:10:42,360 そっちは 大丈夫だった? 147 00:10:42,360 --> 00:10:45,196 他の使用人から いびられたりしてない? 148 00:10:45,196 --> 00:10:47,698 むしろ よくしていただきました。 149 00:10:47,698 --> 00:10:50,368 皆さん あたたかい方ばかりで。 150 00:10:50,368 --> 00:10:52,370 ならよかった。 151 00:10:52,370 --> 00:10:55,373 坊ちゃんのほうは いかがですか? 152 00:10:55,373 --> 00:11:00,211 少ししか話してないけど お母様は何も変わってなかったよ。 153 00:11:00,211 --> 00:11:03,214 遅いから話は明日にするってさ。 154 00:11:03,214 --> 00:11:06,050 普通にお話できたのですね! 155 00:11:06,050 --> 00:11:08,219 あ うん まあね…。 156 00:11:08,219 --> 00:11:11,719 よかったです。 私までうれしくなります。 157 00:11:13,724 --> 00:11:17,061 離れて まだ数時間しか経ってないのに 158 00:11:17,061 --> 00:11:19,397 君にすごく会いたかった。 159 00:11:19,397 --> 00:11:24,502 ウフ 私もって言ったら… どうします? 160 00:11:24,502 --> 00:11:27,672 《かわいい… かわいい かわいい。 161 00:11:27,672 --> 00:11:31,676 秒ごとに 好きが更新されていく》 162 00:11:31,676 --> 00:11:34,011 む~っ! 無理だぁああ~! 163 00:11:34,011 --> 00:11:36,013 数時間ぶりのアリスは かわいすぎるぅう~! 164 00:11:36,013 --> 00:11:38,516 僕の理性が持ちそうにない~! 165 00:11:38,516 --> 00:11:41,352 も~! もう寝るね。 166 00:11:41,352 --> 00:11:44,188 明日は 僕が呪いをかけられた場所を 167 00:11:44,188 --> 00:11:46,691 ヴィオラが案内してくれるらしいんだ。 168 00:11:46,691 --> 00:11:48,860 まあ そうでしたか。 169 00:11:48,860 --> 00:11:50,862 (坊ちゃん)おやすみ アリス。 (ドアを開ける音) 170 00:11:50,862 --> 00:11:52,864 話せてうれしかったよ。 171 00:11:52,864 --> 00:11:54,964 (アリス)おやすみなさい 坊ちゃん。 172 00:12:05,877 --> 00:12:08,880 ふぅ…。 173 00:12:08,880 --> 00:12:11,980 もうちょっと 一緒にいたかったのに…。 174 00:12:21,993 --> 00:12:25,997 (ヴィオラ)ねえ どう? しばらくぶりのこっちは。 175 00:12:25,997 --> 00:12:29,667 何か覚えてるもんなの? おぼろげにはね。 176 00:12:29,667 --> 00:12:32,837 嫌味じゃないけど 意外と狭いんだなって。 177 00:12:32,837 --> 00:12:37,008 子どもの頃の目線だと もっと広い気がしたけど…。 178 00:12:37,008 --> 00:12:40,845 ま キレイさでは 別邸とダンチだけどね。 179 00:12:40,845 --> 00:12:43,181 あっちはロブとアリス 二人で 180 00:12:43,181 --> 00:12:46,350 よくあれだけ 手入れしてると思うよ。 181 00:12:46,350 --> 00:12:48,352 感謝してるって。 182 00:12:48,352 --> 00:12:50,688 (ヴィオラ)は~い 到着~。 183 00:12:50,688 --> 00:12:52,688 ここでしょ。 184 00:12:54,692 --> 00:12:57,361 前に使用人から聞いたよ。 185 00:12:57,361 --> 00:13:03,034 お兄様が呪いをかけられたのは このお墓の前だって。 186 00:13:03,034 --> 00:13:06,704 間違いない… ここだ。 187 00:13:06,704 --> 00:13:08,904 ここで僕は…。 188 00:13:11,042 --> 00:13:15,880 (坊ちゃん)あの春の日 僕は一人で 四つ葉のクローバーを探してた。 189 00:13:15,880 --> 00:13:18,716 たぶん アリスにあげるためだと思う。 190 00:13:18,716 --> 00:13:21,652 あっそ。 それで? 191 00:13:21,652 --> 00:13:24,655 (坊ちゃん)いきなり煙で 周りが見えなくなって 192 00:13:24,655 --> 00:13:28,659 後ろから誰かに抱きしめられた そして…。 193 00:13:28,659 --> 00:13:32,496 ((魔女:誰からも愛されず 誰も愛さない 194 00:13:32,496 --> 00:13:36,000 惨めな人生を送ってちょうだい)) 195 00:13:36,000 --> 00:13:39,503 (坊ちゃん)気が付くと 僕は呪われていた。 196 00:13:39,503 --> 00:13:43,674 ほとんど忘れてたけど ここに来て思い出したよ。 197 00:13:43,674 --> 00:13:47,011 ふ~ん 他に何かないの? 198 00:13:47,011 --> 00:13:52,683 あ あとは… 背中に当たった胸が 柔らかかったなぁ…。 199 00:13:52,683 --> 00:13:54,852 とか? 知らんわ。 200 00:13:54,852 --> 00:13:57,355 でもさ ロブから聞いたけど 201 00:13:57,355 --> 00:14:00,358 お兄様 アリスのこと 覚えてなかったんでしょう? 202 00:14:00,358 --> 00:14:03,361 子どものことから好きだったのに なんで? 203 00:14:03,361 --> 00:14:05,363 それは たぶん 204 00:14:05,363 --> 00:14:09,200 呪われて 会えなくなって寂しくて 205 00:14:09,200 --> 00:14:13,371 記憶から追い出すしか 忘れる方法がなかったんだと思う。 206 00:14:13,371 --> 00:14:16,374 (ヴィオラ)ふ~ん まあよかったじゃん また会えて。 207 00:14:16,374 --> 00:14:18,374 うんっ。 《やれやれ》 208 00:14:23,481 --> 00:14:27,818 あ… おはようございます お母様。 209 00:14:27,818 --> 00:14:30,154 ヴィオラ 近すぎるわ。 210 00:14:30,154 --> 00:14:33,157 危険だからもっと離れなさい。 211 00:14:33,157 --> 00:14:35,493 またそんな服を着てる…。 212 00:14:35,493 --> 00:14:39,163 私の立場も考えてちょうだい。 みっともない。 213 00:14:39,163 --> 00:14:41,832 話は 夕食のときにするわ。 214 00:14:41,832 --> 00:14:43,932 遅れないように来なさい。 215 00:14:47,505 --> 00:14:49,507 ヴィオラ…。 (ドアの開閉音) 216 00:14:49,507 --> 00:14:52,009 大丈夫だよ 慣れてるから。 217 00:14:52,009 --> 00:14:56,681 (ヴィオラ)あたし 言ったでしょ。 本当は別邸で暮らしたいって。 218 00:14:56,681 --> 00:15:00,017 でも やっぱり無理なの。 219 00:15:00,017 --> 00:15:02,687 ウォルターお兄様もそう…。 220 00:15:02,687 --> 00:15:07,191 この家に生まれた限り 自分の人生なんて歩めないよ。 221 00:15:07,191 --> 00:15:11,362 いい暮らしをして 立派な家系図に名前が載って…。 222 00:15:11,362 --> 00:15:15,199 意外とお兄様は幸せだよ。 223 00:15:15,199 --> 00:15:18,499 ((ウォルター:アンタは 誰かのスペアって 呼ばれたことはあるか?)) 224 00:15:37,655 --> 00:15:40,955 何をしてるの 早く座りなさい。 225 00:15:56,340 --> 00:16:00,140 (フクロウの鳴き声) 226 00:16:08,853 --> 00:16:12,523 (母)話というのは この家のことよ。 227 00:16:12,523 --> 00:16:16,026 知ってのとおり この家の現当主 228 00:16:16,026 --> 00:16:20,030 あなたたちのお父様は 長らく入院しているわ。 229 00:16:20,030 --> 00:16:24,468 容態も一進一退… あまり芳しくはない。 230 00:16:24,468 --> 00:16:27,805 彼に もしものことが あってからでは遅いの。 231 00:16:27,805 --> 00:16:29,974 あなたか ウォルターか 232 00:16:29,974 --> 00:16:34,311 跡継ぎを ハッキリさせておく 必要がある。 わかるわね。 233 00:16:34,311 --> 00:16:38,149 わかります。 春までに呪いを解きなさい。 234 00:16:38,149 --> 00:16:42,653 できなければ跡継ぎは ウォルターに任せるわ。 いいわね。 235 00:16:42,653 --> 00:16:46,157 わかりました。 春までに何とかします…。 236 00:16:46,157 --> 00:16:48,159 (母)話はそれだけよ。 237 00:16:48,159 --> 00:16:50,327 食事を終えたら帰っていいわ。 238 00:16:50,327 --> 00:16:54,331 お母様 僕からも話があります。 239 00:16:54,331 --> 00:16:56,333 何かしら。 240 00:16:56,333 --> 00:16:59,003 別邸のメイドのアリスのことです。 241 00:16:59,003 --> 00:17:02,673 今日も こっちに 同行してもらってるんだけど…。 242 00:17:02,673 --> 00:17:07,845 夕べ会ったわ。 シャロンに… 母親に似て かわいらしい子ね。 243 00:17:07,845 --> 00:17:09,847 だっ だよねっ! 244 00:17:09,847 --> 00:17:13,350 ウェ~。 いやっ ごめん なさい…。 245 00:17:13,350 --> 00:17:17,021 彼女の母親とは よく話したわ。 246 00:17:17,021 --> 00:17:21,292 明るくて笑顔の絶えない ステキな人だった。 247 00:17:21,292 --> 00:17:23,794 会いたいわ 今でも…。 248 00:17:23,794 --> 00:17:27,465 ただ顔はともかく 性格はあまり似ていないようね。 249 00:17:27,465 --> 00:17:30,968 たっ 確かにアリスはクールだけど とっても いい子なんだ! 250 00:17:30,968 --> 00:17:35,639 美人だし 有能だし しぐさも かわいらしいし 理想的だよぉ~! 251 00:17:35,639 --> 00:17:39,310 早口 キモッ。 彼女が好きなのね。 252 00:17:39,310 --> 00:17:43,814 あ うん だから お母様の許しがほしいんだ…。 253 00:17:43,814 --> 00:17:48,319 身分の差はあっても 将来 僕はアリスと一緒に…。 254 00:17:48,319 --> 00:17:50,321 (母)冗談でしょう? 255 00:17:50,321 --> 00:17:53,824 あなたはまだ この家の跡継ぎ候補なのよ。 256 00:17:53,824 --> 00:17:58,329 バカなこと言っていないで 呪いを解く方法だけ考えなさい。 257 00:17:58,329 --> 00:18:00,498 貴族に生まれた以上 258 00:18:00,498 --> 00:18:03,501 あなたには 自由な恋愛なんてないの。 259 00:18:03,501 --> 00:18:06,504 ましてや 身分の低いメイドとなんて。 260 00:18:06,504 --> 00:18:08,672 冗談にもほどが…。 (机を叩く音) 261 00:18:08,672 --> 00:18:13,010 冗談なんかじゃ… ない! 262 00:18:13,010 --> 00:18:15,012 僕は真剣だ。 263 00:18:15,012 --> 00:18:19,350 冗談や中途半端な気持ちで こんなこと言えるわけないだろ! 264 00:18:19,350 --> 00:18:21,285 別邸に閉じ込めて 265 00:18:21,285 --> 00:18:24,288 それっきり僕のことを 知ろうともしないで! 266 00:18:24,288 --> 00:18:27,291 なのに 気持ちだけは 縛り付けるの? 267 00:18:27,291 --> 00:18:30,961 アリスのことを 好きになることすら 許してくれないのか!? 268 00:18:30,961 --> 00:18:32,963 アリスはいつも 269 00:18:32,963 --> 00:18:35,633 呪いなんか気にしないみたいに ふるまってくれる! 270 00:18:35,633 --> 00:18:38,969 僕を普通の人間として 扱ってくれる! 271 00:18:38,969 --> 00:18:43,974 身分も家柄も… そんなもの何も関係ない。 272 00:18:43,974 --> 00:18:49,146 あの惨めな暗闇にいた僕を 救い出してくれたのは アリスだ! 273 00:18:49,146 --> 00:18:53,484 アリスがいなかったら 僕はとっくに死んでいた! 274 00:18:53,484 --> 00:18:56,320 家や跡継ぎのこと ばかりじゃなく 275 00:18:56,320 --> 00:19:00,157 少しは 子どものことも考えてくれよ! 276 00:19:00,157 --> 00:19:02,993 僕は… 僕は 277 00:19:02,993 --> 00:19:04,995 アリスと結婚する! 278 00:19:04,995 --> 00:19:07,195 (2人)はっ…! 279 00:19:11,335 --> 00:19:16,135 僕もウォルターもヴィオラも お母様の モノじゃないんだ…。 280 00:19:19,009 --> 00:19:21,445 か 帰ります…。 281 00:19:21,445 --> 00:19:24,782 待って お兄様。 玄関まで送るよ。 282 00:19:24,782 --> 00:19:26,782 僕も…。 283 00:19:30,120 --> 00:19:32,122 (執事)奥様…。 (ドアが閉まる音) 284 00:19:32,122 --> 00:19:34,122 放っておきなさい。 285 00:19:37,795 --> 00:19:40,965 あんなに優しくて 弱かったあの子が 286 00:19:40,965 --> 00:19:45,135 私に口答えするなんてね。 287 00:19:45,135 --> 00:19:47,135 成長したのね。 288 00:19:54,478 --> 00:19:57,147 もっと器用に言えればよかった…。 289 00:19:57,147 --> 00:20:00,447 いいじゃん ビックリしたけど めっちゃおもしろかったし~。 290 00:20:02,653 --> 00:20:04,989 どうかされました? 坊ちゃん。 291 00:20:04,989 --> 00:20:06,991 ああ なんでもないよ。 292 00:20:06,991 --> 00:20:10,661 ちょっと 本邸の夕食が 口に合わなかっただけで。 293 00:20:10,661 --> 00:20:12,663 そうでしたか。 294 00:20:12,663 --> 00:20:16,000 帰りましょうか 坊ちゃんの家へ。 295 00:20:16,000 --> 00:20:19,169 ああ 帰ろう。 僕たちの家に。 296 00:20:19,169 --> 00:20:22,006 はい。 297 00:20:22,006 --> 00:20:47,906 ♪~ 298 00:21:36,346 --> 00:21:40,184 (ロブ)では 奥様の話というのは 299 00:21:40,184 --> 00:21:44,021 春までに呪いを解け ということだったのですね。 300 00:21:44,021 --> 00:21:47,691 ああ ダメならウォルターが家を継ぐ。 301 00:21:47,691 --> 00:21:49,693 ハッキリ そう言われたよ。 302 00:21:49,693 --> 00:21:51,695 承知しました。 303 00:21:51,695 --> 00:21:56,200 では 私は上がったので 先に休ませていただきます。 304 00:21:56,200 --> 00:21:59,036 ああ ロブも留守番ご苦労様。 305 00:21:59,036 --> 00:22:01,038 ゆっくり休んでよ。 306 00:22:01,038 --> 00:22:04,875 どうします? 坊ちゃん。 まだトランプで遊びますか? 307 00:22:04,875 --> 00:22:09,880 う~ん… 二人でババ抜きだと 全部わかっちゃうからな…。 308 00:22:09,880 --> 00:22:12,216 では 他の遊びを…。 309 00:22:12,216 --> 00:22:14,916 トランプ~! トランプでお願いっ。 310 00:22:18,889 --> 00:22:23,189 実は お母様に… 君のこと好きだって 話した。 311 00:22:25,162 --> 00:22:27,498 奥様は なんと? 312 00:22:27,498 --> 00:22:29,500 特になにも…。 313 00:22:29,500 --> 00:22:31,835 でも 後悔はしてない。 314 00:22:31,835 --> 00:22:35,506 いつかは言うべきことだし…。 315 00:22:35,506 --> 00:22:39,676 身分とか 立場とか関係なく 316 00:22:39,676 --> 00:22:42,976 僕は 君のことが好きなんだから。 317 00:22:47,184 --> 00:22:49,186 選んでください。 318 00:22:49,186 --> 00:22:52,689 キングを引けば 坊ちゃんの勝ちです。 319 00:22:52,689 --> 00:22:55,989 どちらも… という選択肢はありません。 320 00:22:59,196 --> 00:23:01,865 あ…。 321 00:23:01,865 --> 00:23:04,165 坊ちゃんの勝ちです。 322 00:23:06,203 --> 00:23:09,003 これでいいんです。 よくないよ! 323 00:23:11,708 --> 00:23:17,047 君は 僕に… いろんなことを 324 00:23:17,047 --> 00:23:20,551 人を愛することを 教えてくれたんだ。 325 00:23:20,551 --> 00:23:22,486 約束するよ。 326 00:23:22,486 --> 00:23:27,186 僕は これからもずっと 君に愛を注いでいく。 327 00:23:29,159 --> 00:23:45,659 ♪~ 328 00:23:59,857 --> 00:24:02,192 大好き…。 329 00:24:02,192 --> 00:24:04,392 坊ちゃん。