1 00:00:02,002 --> 00:00:05,339 ⸨ライト:父ちゃん! 母ちゃん! エルス兄ちゃん! ユメ! 2 00:00:05,339 --> 00:00:07,341 ハァ ハァ ハァ…。 3 00:00:07,341 --> 00:00:11,345 ハァ ハァ ハァ…。 4 00:00:13,514 --> 00:00:15,849 あっ…。 5 00:00:15,849 --> 00:00:18,518 ハァ ハァ うっ! 6 00:00:18,518 --> 00:00:20,520 あっ…。 7 00:00:25,025 --> 00:00:27,027 あぁ…。 8 00:00:27,027 --> 00:00:30,364 《僕が奈落から地上に出る 2年半の間に➨ 9 00:00:30,364 --> 00:00:35,068 故郷の村は 何者かによって じゅうりんされていた…》⸩ 10 00:00:37,037 --> 00:00:41,375 《あれから半年。 唯一の救いは➨ 11 00:00:41,375 --> 00:00:45,712 兄ちゃんと妹の遺体が 見つからなかったことだ。 12 00:00:45,712 --> 00:00:47,714 2人は生きてる…。 13 00:00:47,714 --> 00:00:51,051 それが僕に残された希望だ…》 14 00:00:51,051 --> 00:00:53,887 (ゴールド)もういいのか? うん。 15 00:00:53,887 --> 00:00:58,892 なら さっさと出発するぞ! 初日から野宿など嫌だからな。 16 00:00:58,892 --> 00:01:01,828 (ネムム)ゴールド! ライト様が お心を痛めているのに➨ 17 00:01:01,828 --> 00:01:03,997 その言いぐさはなんだ! それから➨ 18 00:01:03,997 --> 00:01:06,333 敬語を使え! 敬語を! 《ホントに この2人➨ 19 00:01:06,333 --> 00:01:08,535 仲がいいんだか悪いんだか…》 20 00:01:10,504 --> 00:01:12,506 わかっておらんな ネムム。 21 00:01:12,506 --> 00:01:16,343 敬語なんて堅苦しくて 親しみが感じられないだろ。 22 00:01:16,343 --> 00:01:19,680 それに お主とて 初日から野宿は嫌だろ? 23 00:01:19,680 --> 00:01:23,350 お前と一緒にするな! 自分はライト様と一緒なら➨ 24 00:01:23,350 --> 00:01:27,020 たとえ草の上だろうが 泥の中だろうが かまわない。 25 00:01:27,020 --> 00:01:31,191 吾輩とて あるじと一緒ならば 極寒の冬山でも➨ 26 00:01:31,191 --> 00:01:33,694 しゃく熱のマグマの上でも 共にするぞ。 27 00:01:33,694 --> 00:01:36,530 あるじに黄金の忠誠を ささげることこそ➨ 28 00:01:36,530 --> 00:01:39,032 「黄金騎士」の騎士道精神だからな。 29 00:01:39,032 --> 00:01:42,703 だが あるじの快適な 睡眠環境を考えるなら➨ 30 00:01:42,703 --> 00:01:45,372 野宿を避けようとするのは 当然であろう。 31 00:01:45,372 --> 00:01:47,374 うぅ た… 確かに。 32 00:01:47,374 --> 00:01:51,545 宿の心配は後にして まずは情報収集をしようか。 33 00:01:51,545 --> 00:01:55,048 僕らの力が世界に通用することは わかったけど➨ 34 00:01:55,048 --> 00:01:58,218 いきなり戦争を仕掛けるのは バカげてるからね。 35 00:01:58,218 --> 00:02:02,823 うむ 「彼を知り己を知れば 百戦殆うからず」だな。 36 00:02:02,823 --> 00:02:05,826 各国の力を把握しておく ということですね。 37 00:02:05,826 --> 00:02:07,995 うん。 それに➨ 38 00:02:07,995 --> 00:02:11,498 村が襲われたことと 僕がマスターと疑われたことは➨ 39 00:02:11,498 --> 00:02:13,500 無関係じゃないと思うんだ。 40 00:02:13,500 --> 00:02:18,005 そこまでする理由。 マスターとは いったい なんだというんだ。 41 00:02:20,173 --> 00:02:23,510 世界の真実が いびつで悲惨な悪なら➨ 42 00:02:23,510 --> 00:02:27,114 僕は世界を 地獄の業火で焼き尽くしてやる。 43 00:02:31,184 --> 00:02:33,520 ふぅ…。 あるじよ。 44 00:02:33,520 --> 00:02:37,357 今の殺気 街なかで放つなよ。 死人が出る。 45 00:02:37,357 --> 00:02:39,860 ごめん 気をつけるよ。 46 00:02:39,860 --> 00:02:42,863 リリース 道化師の仮面。 47 00:02:49,536 --> 00:02:53,640 《いってきます 父ちゃん 母ちゃん》 48 00:04:44,518 --> 00:04:46,686 (ネムム)ライト様。 うん? 49 00:04:46,686 --> 00:04:49,189 ダガスでは まず何を? ネムムよ➨ 50 00:04:49,189 --> 00:04:52,192 あるじの呼び名に 気をつけるんだぞ。 えっ。 51 00:04:52,192 --> 00:04:55,529 地上では 僕はライトではなく ダークだからね。 52 00:04:55,529 --> 00:04:59,699 あっ はい 失礼しました。 ラ… ダーク様。 53 00:04:59,699 --> 00:05:02,636 名前を変えねば 種族の集いのメンバーに➨ 54 00:05:02,636 --> 00:05:05,138 気付かれるではないか。 むむ~。 55 00:05:05,138 --> 00:05:08,141 まず最初にやることは 僕がダークとして➨ 56 00:05:08,141 --> 00:05:10,310 冒険者のランクを上げることだ。 57 00:05:10,310 --> 00:05:13,980 (ゴールド)そうすれば より高度な 情報を得られるということだな。 58 00:05:13,980 --> 00:05:17,984 うん。 だからしばらくは ランクを上げることに専念しよう。 59 00:05:17,984 --> 00:05:21,488 はい。 了解だ。 あっ 見えてきました。 60 00:05:21,488 --> 00:05:23,657 あれが ダガスですか? 61 00:05:23,657 --> 00:05:25,825 じゃあ この辺で降りようか。 62 00:05:25,825 --> 00:05:28,495 ワッハハッ! 吾輩が いきなり街に現れたら➨ 63 00:05:28,495 --> 00:05:30,997 目立つからな。 どこでも目立つわ! 64 00:05:32,999 --> 00:05:35,168 でしょうね…。 65 00:05:35,168 --> 00:05:38,338 あるもの全部出せ! さっさとしろ ヒューマン。 66 00:05:38,338 --> 00:05:41,675 お願いします。 子どもには 手を出さないでください。 67 00:05:41,675 --> 00:05:43,877 地上は物騒だね。 68 00:05:46,012 --> 00:05:50,016 んっ? なんだ ありゃ。 そこの金ピカ! 出てこい! 69 00:05:50,016 --> 00:05:52,185 ゴールド! ワッハハッ。 70 00:05:52,185 --> 00:05:54,688 我が黄金の騎士道は輝いてこそ。 71 00:05:54,688 --> 00:05:57,357 出てこねえなら コイツら ぶっ殺すぞ! 72 00:05:57,357 --> 00:05:59,960 ネムム ゴールド。 73 00:05:59,960 --> 00:06:02,295 (ドワーフたち)うう…。 74 00:06:02,295 --> 00:06:04,798 ワッハハ~! 張り合いのないヤツらだ。 75 00:06:04,798 --> 00:06:06,800 もともと お前のせいだろうが! 76 00:06:06,800 --> 00:06:08,802 あっ…。 すげぇ~! 77 00:06:10,804 --> 00:06:13,807 すみません ダガスまで送ってもらうなんて。 78 00:06:13,807 --> 00:06:16,476 皆さんは命の恩人ですから。 79 00:06:16,476 --> 00:06:20,146 ドワーフを一瞬で倒すヒューマンなんて 初めて見たよ。 80 00:06:20,146 --> 00:06:22,482 おねえちゃんと金ピカおじさん すげぇ! 81 00:06:22,482 --> 00:06:24,651 ダーク様は もっとお強いですが。 82 00:06:24,651 --> 00:06:27,487 ホントに! ダガスに行かれるということは➨ 83 00:06:27,487 --> 00:06:29,656 ダンジョンに入られるんですよね? 84 00:06:29,656 --> 00:06:32,158 さぞ名のある冒険者様なのでは? 85 00:06:32,158 --> 00:06:35,829 いえ まだ未登録なので 冒険者志望ですね。 86 00:06:35,829 --> 00:06:37,831 (2人)えぇ~っ! 87 00:06:37,831 --> 00:06:41,501 なので ダガスのギルドで登録して ランクを上げようかと。 88 00:06:41,501 --> 00:06:45,005 なるほど。 それなら あの街はうってつけですね。 89 00:06:45,005 --> 00:06:48,174 ダガスはドワーフ王国最南端の街で➨ 90 00:06:48,174 --> 00:06:52,846 東のヒューマン王国 西のエルフ女王国と 国境を接しています。 91 00:06:52,846 --> 00:06:55,181 国同士のいさかいも 多いのですが➨ 92 00:06:55,181 --> 00:06:58,351 ダンジョンの質のよさもあって 冒険者が集まり➨ 93 00:06:58,351 --> 00:07:01,621 辺境にありながら栄えた 珍しい街です。 94 00:07:01,621 --> 00:07:05,458 集まる種族もヒューマンが多くて そのおかげで私も➨ 95 00:07:05,458 --> 00:07:07,460 ヒューマン向けの宿屋を やっていけます。 96 00:07:07,460 --> 00:07:09,462 あっ 見えてきた! 97 00:07:09,462 --> 00:07:11,765 あれがダガスだよ! 98 00:07:14,467 --> 00:07:16,636 本当に ここでいいんですか? 99 00:07:16,636 --> 00:07:20,140 十分です。 ギルドの場所も 教えていただけましたし。 100 00:07:20,140 --> 00:07:22,976 でしたら わたくし カーネルと申します。 101 00:07:22,976 --> 00:07:26,079 お泊まりの際には ぜひ うちをご利用ください。 102 00:07:28,481 --> 00:07:30,483 ねぇ。 んっ? 103 00:07:30,483 --> 00:07:32,819 あんなに強い初心者って いるのかな。 104 00:07:32,819 --> 00:07:37,324 そうだな きっと何か事情があるんだろ。 105 00:07:37,324 --> 00:07:41,161 (ネムム)へぇ これが地上の街ですか。 106 00:07:41,161 --> 00:07:43,496 (ゴールド)キョロキョロしてると 迷子になるぞ。 107 00:07:43,496 --> 00:07:46,666 ならない! 無駄に目立つ目印あるし! 108 00:07:46,666 --> 00:07:49,502 2人とも地上の街は 初めてだもんね。 109 00:07:49,502 --> 00:07:52,005 (ゴールド)武器 防具の店が多いな。 110 00:07:52,005 --> 00:07:54,507 冒険者が集う街だからね。 111 00:07:54,507 --> 00:07:57,110 ドワーフ王国って 鍛冶も盛んらしいよ。 112 00:07:59,512 --> 00:08:02,449 (ゴールド)ふむ ここがギルドなるところか。 113 00:08:02,449 --> 00:08:07,120 (ネムム)冒険者を目指すヒューマンが 多いって ホントだったんですね。 114 00:08:07,120 --> 00:08:09,956 (ゴールド)あるじよ あれはどういうことだ? 115 00:08:09,956 --> 00:08:13,793 ずいぶん卑屈な態度に見えるが。 そうだね。 116 00:08:13,793 --> 00:08:16,963 《ここでも ヒューマンの扱いは同じか…》 117 00:08:16,963 --> 00:08:20,633 ありえません! ダーク様がF級など! 118 00:08:20,633 --> 00:08:24,304 最初はみんなF級なんだよ。 決まりなの! 119 00:08:24,304 --> 00:08:27,640 ダーク様は規格外! すべてを超越する存在。 120 00:08:27,640 --> 00:08:29,642 A級 S級➨ 121 00:08:29,642 --> 00:08:31,978 超ドS級を用意しなさい! 122 00:08:31,978 --> 00:08:34,314 (ゴールド)それだと ただの変態ではないか? 123 00:08:34,314 --> 00:08:37,650 黙れ ゴールド! わかったら出直しな バカヒューマン。 124 00:08:37,650 --> 00:08:39,986 連れが失礼しました。 あっ! 125 00:08:39,986 --> 00:08:43,990 F級からで結構です。 新規登録をお願いします。 126 00:08:43,990 --> 00:08:49,662 ああ~っ ダーク様に 謝罪させてしまうなどと~。 127 00:08:49,662 --> 00:08:52,499 ワッハハッ 大失態だな ネムムよ。 128 00:08:52,499 --> 00:08:54,834 ゴールド あまりいじめないで。 129 00:08:54,834 --> 00:08:57,504 あるじよ 事実を指摘しただけだぞ。 130 00:08:57,504 --> 00:09:00,774 ぐっ! ネムム 大丈夫だから気にしないで。 131 00:09:00,774 --> 00:09:03,476 だぁーぐぅさまぁ~。 132 00:09:06,946 --> 00:09:09,115 いらっしゃいませ。 父ちゃん 父ちゃん! んっ? 133 00:09:09,115 --> 00:09:12,619 みんな来てくれたよ。 これはこれは ダーク様。 134 00:09:12,619 --> 00:09:15,288 お言葉に甘えて お世話になります。 135 00:09:15,288 --> 00:09:19,793 ありがとうございます。 何かご希望があれば なんなりと。 136 00:09:19,793 --> 00:09:22,962 それでは 早速で 申し訳ないのですが➨ 137 00:09:22,962 --> 00:09:25,632 いくつか わがままを 聞いていただけますか? 138 00:09:25,632 --> 00:09:27,967 はい…? 1か月間➨ 139 00:09:27,967 --> 00:09:30,470 最上階を貸し切りにしてください。 140 00:09:30,470 --> 00:09:34,140 僕たちが宿泊してる間は 従業員の方も含め➨ 141 00:09:34,140 --> 00:09:36,810 フロアには 立ち入らないでほしいんです。 142 00:09:36,810 --> 00:09:39,145 これは宿代として…。 143 00:09:39,145 --> 00:09:42,816 うわ すごい! もし足りないようでしたら…。 144 00:09:42,816 --> 00:09:45,151 いえ とんでもない! 命の恩人から➨ 145 00:09:45,151 --> 00:09:47,320 お金を受け取るわけには いきません。 146 00:09:47,320 --> 00:09:49,823 これも僕の わがままの一つだと思って➨ 147 00:09:49,823 --> 00:09:53,493 お納めください。 かしこまりました。 148 00:09:53,493 --> 00:09:57,163 お望みどおりに 対応させていただきます。 149 00:09:57,163 --> 00:10:01,568 リリース。 サイレント 魔力妨害 探知。 150 00:10:04,003 --> 00:10:06,673 ふぅ。 監視も盗聴も➨ 151 00:10:06,673 --> 00:10:09,342 他のマジックアイテムによる 仕掛けもないね。 152 00:10:09,342 --> 00:10:11,344 2人とも楽にして。 153 00:10:11,344 --> 00:10:13,346 (ネムム)あの ライト様。 んっ? 154 00:10:13,346 --> 00:10:18,017 地上で冒険者として行動する 意味は理解しております。 155 00:10:18,017 --> 00:10:21,354 ですが いくらライト様が お強いとはいえ➨ 156 00:10:21,354 --> 00:10:24,190 事故が起こる可能性は ゼロではありません。 157 00:10:24,190 --> 00:10:26,526 ご自身が手を下されなくとも➨ 158 00:10:26,526 --> 00:10:29,028 奈落で ご命令をいただければ…。 ネムムは…。 159 00:10:29,028 --> 00:10:31,531 えっ? ネムムは➨ 160 00:10:31,531 --> 00:10:34,868 僕から復讐を 取り上げるつもりなのかい? 161 00:10:34,868 --> 00:10:37,704 い… いえ 決して そのようなことは…。 162 00:10:37,704 --> 00:10:41,040 (地響き) 163 00:10:41,040 --> 00:10:44,043 も… も… 申し訳ございません。 164 00:10:44,043 --> 00:10:48,348 出過ぎたまねを…! どうかお許しを どうか…。 165 00:10:50,884 --> 00:10:55,054 (ゴールド)ワッハハハハ! 男には 危険だとわかっていても➨ 166 00:10:55,054 --> 00:10:57,390 やらなければならぬことがある。 167 00:10:57,390 --> 00:11:00,159 あるじは他者に任せず 自らの手で➨ 168 00:11:00,159 --> 00:11:02,328 復讐を成し遂げようと しているのだ。 169 00:11:02,328 --> 00:11:05,999 あっぱれではないか。 ワッハハハハハ! 170 00:11:05,999 --> 00:11:08,001 ごめんね。 あっ! 171 00:11:08,001 --> 00:11:11,804 僕を思ってくれてのことなのに 感情的になってしまって。 172 00:11:13,840 --> 00:11:17,510 いえ 自分が出過ぎたまねを したのが悪いのです。 173 00:11:17,510 --> 00:11:20,179 改めて 忠誠をささげさせてください。 174 00:11:20,179 --> 00:11:22,682 あ~ うん… まあ…。 175 00:11:22,682 --> 00:11:25,084 失礼します。 176 00:11:28,688 --> 00:11:32,025 《足の甲へのキスは隷属を意味する。 177 00:11:32,025 --> 00:11:34,527 よく褒美として 求められるのだが➨ 178 00:11:34,527 --> 00:11:37,330 僕としては恥ずかしくて苦手だ》 179 00:11:40,867 --> 00:11:43,870 プレイかな…。 180 00:11:43,870 --> 00:11:48,041 きっ 貴様! ライト様への 自分の尊き忠誠に対して➨ 181 00:11:48,041 --> 00:11:51,544 ハレンチな呼び方をするな! どう見ても痴女が少年の足に➨ 182 00:11:51,544 --> 00:11:53,546 発情しているようにしか見えんぞ。 183 00:11:53,546 --> 00:11:56,382 (ネムム)ち… 痴女! は… 発情だと! 184 00:11:56,382 --> 00:11:58,885 と… 取り消せ~! 185 00:12:01,321 --> 00:12:05,491 ⚟保存食はいかがですか? 今なら お安いですよ。 186 00:12:05,491 --> 00:12:09,329 ⚟ポーション 毒消し モンスターよけの お守りもありますよ~! 187 00:12:09,329 --> 00:12:11,331 (ネムム)ずいぶん にぎわってますね。 188 00:12:11,331 --> 00:12:13,499 本当に いいダンジョンみたいだね。 189 00:12:13,499 --> 00:12:18,338 なんだ? あれ。 すげぇ金ピカだぞ。 それに あの女すっげぇ美人。 190 00:12:18,338 --> 00:12:20,840 ガキは薄気味悪い仮面つけてんな。 191 00:12:20,840 --> 00:12:23,009 《ダークとしては これでいいんだけど➨ 192 00:12:23,009 --> 00:12:25,011 ちょっと目立ちすぎかな…》 193 00:12:25,011 --> 00:12:29,349 (ゴールド)入り口まで もう少しだな。 (ネムム)ずいぶん並びましたね。 194 00:12:29,349 --> 00:12:32,018 (ゴールド)やはりエルフ種は 見当たらないな。 195 00:12:32,018 --> 00:12:35,855 エルフ種が少ないのは 良質なダンジョンの帰属を巡って➨ 196 00:12:35,855 --> 00:12:39,859 ドワーフ王国とエルフ女王国の間で 問題になってるからだよ。 197 00:12:39,859 --> 00:12:43,696 (ネムム)さすが ダーク様 見事な見識ですね。 198 00:12:43,696 --> 00:12:47,700 ねぇ ネムム この体勢って ホントに必要? 199 00:12:47,700 --> 00:12:52,372 当然です。 ダーク様の背後は 自分が守ってみせます。 200 00:12:52,372 --> 00:12:54,707 んっ? (エリオ)えっ? 201 00:12:54,707 --> 00:12:57,210 ダーク様。 うん。 202 00:12:57,210 --> 00:12:59,545 (ゴールド)やれやれ 割り込みとはな。 203 00:12:59,545 --> 00:13:01,981 《フードの3人組か…。 204 00:13:01,981 --> 00:13:04,484 大荷物は付き人。 205 00:13:04,484 --> 00:13:08,154 もう一人は ある程度 鍛えてはいるが隙が多い。 206 00:13:08,154 --> 00:13:12,992 だが先頭のアイツは 大きな包みを 持っているにもかかわらず➨ 207 00:13:12,992 --> 00:13:15,495 さっきの身のこなし。 208 00:13:15,495 --> 00:13:18,164 相当 鍛えている》 209 00:13:18,164 --> 00:13:20,166 (ギムラ)ど… どうする…。 んっ? 210 00:13:20,166 --> 00:13:22,669 (ミヤ)お兄ちゃん…。 (ワーディ)注意する。 211 00:13:22,669 --> 00:13:25,571 けどさ もし ドラゴニュート種だったりしたら…。 212 00:13:27,507 --> 00:13:30,009 そこのフードの人。 (カイト)あっ? 213 00:13:30,009 --> 00:13:32,345 割り込みは やめましょうね。 214 00:13:32,345 --> 00:13:34,347 僕様に言ったのか? 215 00:13:34,347 --> 00:13:36,849 割り込んだ人は 他にはいないでしょ。 216 00:13:36,849 --> 00:13:40,687 貴様 僕様が誰か わかっているのか? 217 00:13:40,687 --> 00:13:44,357 わかるわけないでしょ。 フードで顔を隠しているのに。 218 00:13:44,357 --> 00:13:46,859 それに もし高名なお方なら➨ 219 00:13:46,859 --> 00:13:50,363 なおのこと恥ずかしいまねは 慎んだほうがいいですよ。 220 00:13:50,363 --> 00:13:55,034 ワッハハハ! あるじの言うとおりだ。 それで知ってたら怖いな。 221 00:13:55,034 --> 00:13:57,704 迷惑だろう。 さっさと後ろに行け。 222 00:13:57,704 --> 00:14:00,640 その程度のこともわからないほど 低能なのか? 223 00:14:00,640 --> 00:14:06,646 貴様ら 踏み潰される 虫けらヒューマンの分際で…。 224 00:14:06,646 --> 00:14:09,816 (ヤナーク)落ち着いてください。 ここで騒ぎを起こすのは➨ 225 00:14:09,816 --> 00:14:11,818 得策ではありませんよ。 226 00:14:11,818 --> 00:14:16,823 それに こんなところで それを使うのは…。 ぐっ…。 227 00:14:18,825 --> 00:14:21,127 覚えてろよ 虫けらども。 228 00:14:24,163 --> 00:14:26,332 ⚟よく言った ボウズ! すげぇぞ! 229 00:14:26,332 --> 00:14:28,501 嬢ちゃんのたんかもよかったぜ。 230 00:14:28,501 --> 00:14:31,003 すみません お騒がせしてしまって。 231 00:14:31,003 --> 00:14:33,005 いやぁ スカッとしたぜ。 232 00:14:33,005 --> 00:14:35,675 何かっつうと 俺たちを見下すからよ。 233 00:14:35,675 --> 00:14:39,011 ワッハハハ あるじよ 一躍人気者だな。 234 00:14:39,011 --> 00:14:41,681 あっ あの。 んっ? 235 00:14:41,681 --> 00:14:43,683 ありがとうございます。 236 00:14:43,683 --> 00:14:47,019 もめ事になるのが嫌で 注意できませんでした。 237 00:14:47,019 --> 00:14:50,356 すみません。 頭を上げてください。 238 00:14:50,356 --> 00:14:52,692 自分たちのために やったことですから。 239 00:14:52,692 --> 00:14:55,027 割り込みは みんなの迷惑ですからね。 240 00:14:55,027 --> 00:14:57,029 うむ 気にするな。 241 00:14:57,029 --> 00:14:59,532 そう言っていただけると 助かります。 242 00:14:59,532 --> 00:15:02,802 いい人でよかったね お兄ちゃん。 うん。 243 00:15:02,802 --> 00:15:04,971 (ギムラ)あの~。 んっ? 244 00:15:04,971 --> 00:15:09,142 その甲冑 マジで黄金なんっすか? おっ おい ギムラ! 245 00:15:09,142 --> 00:15:12,311 いやいや みんなも正直 気になるっしょ。 246 00:15:12,311 --> 00:15:14,480 《一同:うん 気になる!》 247 00:15:14,480 --> 00:15:17,650 ワッハハハ! そんなに 気になっておったか➨ 248 00:15:17,650 --> 00:15:19,819 吾輩の黄金の…。 ただのニセモノ! 249 00:15:19,819 --> 00:15:22,822 そもそも硬度の低い金で 甲冑を作る意味がない! 250 00:15:24,824 --> 00:15:26,993 ただの目立ちたがり…。 すみません。 251 00:15:26,993 --> 00:15:29,495 うちのお調子者が失礼なことを! むぅ~…。 252 00:15:29,495 --> 00:15:31,497 気にしないでください。 253 00:15:31,497 --> 00:15:34,333 忠義に生きるゴールドの 騎士道の象徴らしいです。 254 00:15:34,333 --> 00:15:38,504 吾輩の高貴な志に見合う色は 黄金しかないからな! 255 00:15:38,504 --> 00:15:41,174 ワッハハハハ…! (エリオ)な… なるほど…。 256 00:15:41,174 --> 00:15:44,677 《冒険者として 知名度を上げるにも役立つしね》 257 00:15:44,677 --> 00:15:46,679 (エリオ)ところで 皆さんは➨ 258 00:15:46,679 --> 00:15:49,015 このダンジョンに潜るのは 初めてですか? 259 00:15:49,015 --> 00:15:51,684 そうですが…。 見てわかるものですか? 260 00:15:51,684 --> 00:15:56,189 ええ。 このダンジョンは各階層が 他のダンジョンに比べて広いので➨ 261 00:15:56,189 --> 00:15:59,025 中で宿泊するのが一般的なんです。 262 00:15:59,025 --> 00:16:02,628 皆さんは装備を持っていないので 初めてなのかと…。 263 00:16:02,628 --> 00:16:05,798 確かに…。 軽装備は我々だけのようだな。 264 00:16:05,798 --> 00:16:09,135 なるほど。 教えてくださって ありがとうございます。 265 00:16:09,135 --> 00:16:11,637 いえ こんなことしか 教えることができず➨ 266 00:16:11,637 --> 00:16:15,975 申し訳ありません。 ⚟次のパーティー 中へ! 267 00:16:15,975 --> 00:16:18,144 それじゃ お先に失礼します。 268 00:16:18,144 --> 00:16:20,480 (ギムラ)またねっす。 お気をつけて。 269 00:16:20,480 --> 00:16:23,649 なるほど 装備とは盲点だったな。 270 00:16:23,649 --> 00:16:25,818 アイテムボックスに慣れてるからね。 271 00:16:25,818 --> 00:16:28,321 擬装用の荷物でも持ちましょうか。 272 00:16:28,321 --> 00:16:33,125 次のパーティー 中へ。 そうだね どうするか考えようか。 273 00:16:35,161 --> 00:16:37,997 (ネムム)奈落以外のダンジョンって 初めてですけど➨ 274 00:16:37,997 --> 00:16:41,667 世界中にあって 規模も 種類も違うって不思議ですね。 275 00:16:41,667 --> 00:16:46,005 さっきのリーダーとやらの少年も ここは広大だと言っていたな。 276 00:16:46,005 --> 00:16:49,842 ダンジョンの謎を解くには コアの解析が必要だけど➨ 277 00:16:49,842 --> 00:16:52,011 エリーですら理解できないからね。 278 00:16:52,011 --> 00:16:54,013 エリー殿がわからぬのなら➨ 279 00:16:54,013 --> 00:16:57,516 ネムムが気にするだけ無駄だな。 ゴールドもだろ! 280 00:16:57,516 --> 00:17:00,786 《ダンジョンは 地下に行くほど魔力が強まり➨ 281 00:17:00,786 --> 00:17:04,957 その力を使い さまざまな物 魔物 罠を生み➨ 282 00:17:04,957 --> 00:17:08,294 多種多様な環境をつくり出す。 283 00:17:08,294 --> 00:17:13,299 ダンジョンとは 地上とは まったく異なる➨ 284 00:17:13,299 --> 00:17:15,501 一つの別世界である》 285 00:17:17,803 --> 00:17:21,140 これは なかなか壮観だな。 周囲数百メートルに➨ 286 00:17:21,140 --> 00:17:23,309 他の者の気配はありません。 287 00:17:23,309 --> 00:17:30,483 リリース。 エスエスレア千里眼 エスエスレア存在隠蔽 エスエスレア飛行。 288 00:17:30,483 --> 00:17:33,986 (ゴールド)絶景かな 絶景かな。 289 00:17:33,986 --> 00:17:38,658 あるじの力は本当にすばらしいな。 このような景色が見られるとは。 290 00:17:38,658 --> 00:17:41,994 ゴールドに同意するのは 不本意ですが 同感です。 291 00:17:41,994 --> 00:17:45,498 千里眼で次層への道を見つけ 存在隠蔽をし➨ 292 00:17:45,498 --> 00:17:47,667 飛行で最短距離を移動。 293 00:17:47,667 --> 00:17:50,169 いささか味気ない気もするがな。 294 00:17:50,169 --> 00:17:52,505 時間が惜しいからね。 295 00:17:52,505 --> 00:17:54,507 グル~。 296 00:17:54,507 --> 00:17:58,344 クソが…。 クソが…。 297 00:17:58,344 --> 00:18:01,781 クソが~! 298 00:18:01,781 --> 00:18:04,116 クソが! 299 00:18:04,116 --> 00:18:06,452 クソが! グゥ…! 300 00:18:06,452 --> 00:18:10,790 クソが! 僕様を誰だと思っている! 301 00:18:10,790 --> 00:18:14,293 僕様は エルフ女王国最強の 白の騎士団に➨ 302 00:18:14,293 --> 00:18:16,963 最年少で入団を許された天才! 303 00:18:16,963 --> 00:18:21,467 勇者で英雄のマスターの血を引く エルフ種のカイト様だぞ! 304 00:18:21,467 --> 00:18:23,636 (ヤナーク)落ち着いてくださいよ カイトさん。 305 00:18:23,636 --> 00:18:25,638 目標は3階のトロール。 306 00:18:25,638 --> 00:18:28,808 1階のオークなど相手にせず 進みましょうよ。 307 00:18:28,808 --> 00:18:30,810 黙れ ヤナーク! おっと。 308 00:18:30,810 --> 00:18:34,146 ゴミみたいな虫けら連中に バカにされたんだぞ! 309 00:18:34,146 --> 00:18:37,149 マスターの血を引く この僕様が! 310 00:18:37,149 --> 00:18:40,653 それもこれも このレベルのせいだ! 311 00:18:40,653 --> 00:18:42,822 悲観する数値ではありません。 312 00:18:42,822 --> 00:18:45,658 エルフ種の上限レベルは 十分超えてますよ。 313 00:18:45,658 --> 00:18:48,995 ふざけるな! 英雄であり勇者の僕様が➨ 314 00:18:48,995 --> 00:18:52,665 1500程度で成長限界を 迎えるはずがないんだ! 315 00:18:52,665 --> 00:18:57,670 そうだ レベルアップさえすれば 僕をバカにしてたヤツらも…。 316 00:18:57,670 --> 00:19:00,606 カイトさんの無念 心が痛みます。 317 00:19:00,606 --> 00:19:04,610 当方も研究内容が理解されず 故郷を追われた身。 318 00:19:04,610 --> 00:19:07,279 なら さっさと 僕様をレベルアップさせろ! 319 00:19:07,279 --> 00:19:09,782 もちろんですよ。 320 00:19:09,782 --> 00:19:12,618 当方たちは手を結んだ同志。 321 00:19:12,618 --> 00:19:17,623 研究結果を振る舞うことに なんのためらいがありましょうか。 322 00:19:19,792 --> 00:19:21,794 (カイト)チッ。 《カイト:こんな➨ 323 00:19:21,794 --> 00:19:26,799 うさんくさいダークエルフ種 レベルアップが済めば用済みだ》 324 00:19:26,799 --> 00:19:29,135 グル~…。 325 00:19:29,135 --> 00:19:32,972 これで最後かな。 (ゴールド)あるじよ あとはどうする? 326 00:19:32,972 --> 00:19:36,475 魔石の回収だけにしよう。 必要なのは➨ 327 00:19:36,475 --> 00:19:39,478 3階層まで到達したっていう 証拠だからね。 328 00:19:39,478 --> 00:19:41,814 (ネムム)では 一度 地上に戻られては? 329 00:19:41,814 --> 00:19:44,817 そうだね ずいぶん汚れちゃったし。 330 00:19:44,817 --> 00:19:49,321 で… では! ネムムめが お体の汚れを洗い流すお手伝いを。 331 00:19:49,321 --> 00:19:51,490 吾輩の黄金の鎧の輝きは➨ 332 00:19:51,490 --> 00:19:53,993 失われてはおらぬぞ。 聞いてない! 333 00:19:53,993 --> 00:19:56,829 (ネムム)ダーク様の力をもってすれば➨ 334 00:19:56,829 --> 00:19:58,998 1階層まで あっという間ですね。 335 00:19:58,998 --> 00:20:02,668 地下なのに夕景とはな。 このまま飛んでいたいものだ。 336 00:20:02,668 --> 00:20:07,006 そうだね。 でも人目につくから そろそろ降りて歩こうか。 337 00:20:07,006 --> 00:20:09,508 そうですね 約一名が…。 338 00:20:09,508 --> 00:20:14,013 ワッハハ! 吾輩の黄金の鎧は 夕日によく映えるからな。 339 00:20:14,013 --> 00:20:17,183 フッ… あっ。 340 00:20:17,183 --> 00:20:21,020 油断するなよ。 こんなヤツら余裕っすよ。 341 00:20:21,020 --> 00:20:23,189 (ゴールド)少年3人が前衛➨ 342 00:20:23,189 --> 00:20:26,525 魔術師の少女が 後方援護といったところか。 343 00:20:26,525 --> 00:20:30,529 相手はゴブリン。 一対一なら まず負けはしないだろう。 344 00:20:30,529 --> 00:20:33,032 そうだね。 だけど…。 345 00:20:36,869 --> 00:20:40,039 よし! ギムラ ワーディ 大丈夫か? 346 00:20:40,039 --> 00:20:42,041 ばっちりっすよ。 347 00:20:42,041 --> 00:20:44,543 (エリオ)じゃあ 他のモンスターが来る前に➨ 348 00:20:44,543 --> 00:20:47,213 魔石を回収しよう。 (4人)えっ!? 349 00:20:47,213 --> 00:20:49,882 いつの間に…。 あなたたちは今朝の…。 350 00:20:49,882 --> 00:20:52,051 危ないですよ。 えっ? 351 00:20:52,051 --> 00:20:55,387 目の前の敵に集中するのは 戦いの基本ですが➨ 352 00:20:55,387 --> 00:20:57,890 背後にも注意を払わないと。 353 00:20:57,890 --> 00:21:01,327 ブッシュスネーク。 かまれても死にはしませんが➨ 354 00:21:01,327 --> 00:21:03,996 一時的に体の自由が奪われます。 355 00:21:03,996 --> 00:21:09,335 もし ミヤがかまれてたら…。 陣形が崩れてたかも…。 356 00:21:09,335 --> 00:21:11,837 ありがとうございました! 357 00:21:11,837 --> 00:21:14,673 ほら みんなも ちゃんとお礼を言って! 358 00:21:14,673 --> 00:21:16,842 (3人)ありがとうございました。 359 00:21:16,842 --> 00:21:20,012 (ゴールド/ネムム)んっ! ダーク様。 360 00:21:20,012 --> 00:21:22,348 うん 敵だね。 361 00:21:22,348 --> 00:21:24,683 (エリオ)えっ? 敵…? 362 00:21:24,683 --> 00:21:30,689 (足音) 363 00:21:30,689 --> 00:21:32,691 グレートブッシュウルフ! 364 00:21:32,691 --> 00:21:36,028 (エリオ)森で暮らしてるヤツらだぞ。 なんで こんな開けた場所に? 365 00:21:36,028 --> 00:21:40,366 俺たちのかなう相手じゃない 引くぞ! 騎士様たちも急いで! 366 00:21:40,366 --> 00:21:42,368 いえ 大丈夫です。 367 00:21:42,368 --> 00:21:44,370 えっ? 368 00:21:46,539 --> 00:21:48,541 ホ… ホントだ…。 369 00:21:48,541 --> 00:21:50,543 じゃあ 敵って いったい…。 370 00:21:50,543 --> 00:21:52,845 (何かが森を進む音) 371 00:21:59,218 --> 00:22:02,621 何が来るんだ…。 お… お兄ちゃん…。 372 00:22:05,824 --> 00:22:08,828 そんなバカな… あれは…。 373 00:22:08,828 --> 00:22:11,831 フォーサイスマンティス! 374 00:22:11,831 --> 00:22:14,833 (フォーサイスマンティス)ギギギギギ…。