1 00:00:22,088 --> 00:00:24,090 《サラサ:この実技に 2 00:00:24,090 --> 00:00:27,594 これまでの5年間が のしかかってくるとなると 3 00:00:27,594 --> 00:00:30,931 やっぱり緊張する。 4 00:00:30,931 --> 00:00:36,102 でも これに合格すれば 私も ようやくなれるんだ…。 5 00:00:36,102 --> 00:00:38,102 錬金術師に!》 6 00:02:22,742 --> 00:02:25,078 今日は いつ帰ってくるの? 7 00:02:25,078 --> 00:02:29,082 あまり荷も多くないし 夕方までには戻れるさ。 8 00:02:29,082 --> 00:02:32,419 いい子で待ってるのよ。 じゃあ いってくるよ。 9 00:02:32,419 --> 00:02:35,719 いってらっしゃい! 10 00:02:41,094 --> 00:02:47,100 (鼻歌) 11 00:02:47,100 --> 00:02:49,102 まだかな? 12 00:02:49,102 --> 00:02:52,606 サラサちゃん! 13 00:02:52,606 --> 00:02:55,108 どうしたの? 番頭さん。 14 00:02:55,108 --> 00:02:58,612 店長が… サラサちゃんの お父さんとお母さんが 15 00:02:58,612 --> 00:03:00,912 峠で盗賊に! 16 00:03:12,058 --> 00:03:14,058 (2人)フフフッ…。 17 00:03:19,566 --> 00:03:21,568 いらっしゃい サラサちゃん。 18 00:03:21,568 --> 00:03:26,168 今日からあなたも 私たちの家族ですよ。 19 00:03:36,249 --> 00:03:38,449 うぅ…。 20 00:03:43,423 --> 00:03:45,425 もうずっと あの調子で…。 21 00:03:45,425 --> 00:03:50,430 勉強することで つらい過去を 忘れたいのかもしれませんね。 22 00:03:50,430 --> 00:03:53,433 あの子なりの 現実逃避なのでしょう。 23 00:03:53,433 --> 00:03:56,936 ですが 学びは悪いことではありません。 24 00:03:56,936 --> 00:03:59,236 見守りましょう。 25 00:04:01,608 --> 00:04:05,445 こちらは 皆さんと同じく この院で暮らしていた 26 00:04:05,445 --> 00:04:07,447 錬金術師さんです。 27 00:04:07,447 --> 00:04:11,051 本日は 孤児院に寄付金を 持ってきてくださいました。 28 00:04:11,051 --> 00:04:13,053 皆さん はじめまして。 29 00:04:13,053 --> 00:04:16,056 生まれ育ったここに 恩返しができて 30 00:04:16,056 --> 00:04:18,224 私は大変喜ばしく思っています。 31 00:04:18,224 --> 00:04:21,394 あの! どうしたの? サラサちゃん。 32 00:04:21,394 --> 00:04:23,396 あの 私も 33 00:04:23,396 --> 00:04:26,096 錬金術師になれますか? 34 00:04:28,568 --> 00:04:31,404 ええ 頑張ればなれるわ。 35 00:04:31,404 --> 00:04:34,908 な… なれたら お金持ちになれる? 36 00:04:34,908 --> 00:04:38,912 そうね 錬金術師になることができれば 37 00:04:38,912 --> 00:04:41,915 その人の人生は 安泰だともいわれているわね。 38 00:04:41,915 --> 00:04:45,251 じゃ じゃあ! お父さんとお母さんみたいに 39 00:04:45,251 --> 00:04:47,587 私のお店持てる? 40 00:04:47,587 --> 00:04:50,757 もちろん。 でも簡単じゃないのよ。 41 00:04:50,757 --> 00:04:55,595 錬金術師になるためには まず資格を取らなくてはダメなの。 42 00:04:55,595 --> 00:04:58,098 資格…。 43 00:04:58,098 --> 00:05:04,771 (鐘の音) 44 00:05:04,771 --> 00:05:07,607 《王立錬金術師養成学校。 45 00:05:07,607 --> 00:05:10,877 ここは この国で唯一 46 00:05:10,877 --> 00:05:14,380 錬金術師の国家資格が 取得できる学校。 47 00:05:14,380 --> 00:05:18,051 この学校の特徴は 努力すれば誰でも 48 00:05:18,051 --> 00:05:22,055 貴族だけでなく 平民でも入学できること。 49 00:05:22,055 --> 00:05:24,724 もちろん 孤児でも。 50 00:05:24,724 --> 00:05:29,395 成績優秀者には学費の免除 奨学金の支給もある。 51 00:05:29,395 --> 00:05:34,734 だけどその分 競争も激しく 試験突破は困難を極める。 52 00:05:34,734 --> 00:05:40,073 5年後の卒業式に出席できるのは 10分の1といわれている。 53 00:05:40,073 --> 00:05:43,409 たった一度でも試験に落ちれば それでおしまい。 54 00:05:43,409 --> 00:05:46,412 錬金術師への道は絶たれる。 55 00:05:46,412 --> 00:05:48,748 入学してからの私の生活は 56 00:05:48,748 --> 00:05:53,086 勉強と実習 実験…。 57 00:05:53,086 --> 00:05:57,090 そして 生活費のためのアルバイトの繰り返し。 58 00:05:57,090 --> 00:06:01,261 友達は 全然できなくて…。 59 00:06:01,261 --> 00:06:05,098 購買のおばちゃんくらいとしか 話せなかったけど 60 00:06:05,098 --> 00:06:07,433 それは自分のせいだから。 61 00:06:07,433 --> 00:06:10,036 でも…。 62 00:06:10,036 --> 00:06:13,536 出会いは多ければいいって ものではなく…》 63 00:06:24,050 --> 00:06:26,052 《たったひとつの出会いが 64 00:06:26,052 --> 00:06:29,722 自分に大きな影響を 与えることだってある。 65 00:06:29,722 --> 00:06:34,894 そうして あっという間に5年が過ぎて…》 66 00:06:34,894 --> 00:06:39,065 いよいよ卒業試験だね。 頑張らなくっちゃ。 67 00:06:39,065 --> 00:06:43,403 来た! ついにこの日が! 68 00:06:43,403 --> 00:06:46,072 (オフィーリア)よし これで…。 (足音) 69 00:06:46,072 --> 00:06:48,741 師匠! マリアさん! (マリア)サラサちゃん。 70 00:06:48,741 --> 00:06:51,411 (オフィーリア)どうした? 明日は試験じゃないのか? 71 00:06:51,411 --> 00:06:54,914 えっと ちょっと通りかかったんで あの その えっと…。 72 00:06:54,914 --> 00:06:58,251 お前を弟子にとって もう5年もたつとはな。 73 00:06:58,251 --> 00:07:00,420 ずいぶんと鍛えられました。 74 00:07:00,420 --> 00:07:02,422 (オフィーリア)だとしてもだ。 75 00:07:02,422 --> 00:07:06,593 卒業試験を甘く見るな。 油を売ってないで早く休め。 76 00:07:06,593 --> 00:07:09,596 あっ えっと その…。 77 00:07:09,596 --> 00:07:12,031 あなたの顔を見に来たんですよ。 78 00:07:12,031 --> 00:07:14,200 えっ そうなのか? 79 00:07:14,200 --> 00:07:16,870 あっ いや その あの この…。 80 00:07:16,870 --> 00:07:20,874 そ それじゃ こ これで…。 (オフィーリア)待て。 81 00:07:20,874 --> 00:07:24,377 前が見えずにミスをしていては バカバカしいからな。 82 00:07:24,377 --> 00:07:28,047 すみません わざわざ。 大丈夫だ。 83 00:07:28,047 --> 00:07:31,347 お前は このオフィーリア・ミリスの弟子なんだぞ。 84 00:07:33,386 --> 00:07:35,388 はい できました。 85 00:07:35,388 --> 00:07:38,558 ありがとう マリアさん。 (オフィーリア)サラサ。 86 00:07:38,558 --> 00:07:40,858 頑張れ! はい! 87 00:07:42,896 --> 00:07:45,896 それでは 筆記試験を始めます。 88 00:07:52,572 --> 00:07:55,742 皆さん 筆記試験 お疲れさまでした。 89 00:07:55,742 --> 00:07:57,911 残りは実技試験となります。 90 00:07:57,911 --> 00:08:01,414 試験の間は 一切の質問を受け付けません。 91 00:08:01,414 --> 00:08:05,919 いかなるトラブルが起こっても 自ら解決するように。 92 00:08:05,919 --> 00:08:08,588 《この実技試験に これまでの5年間が 93 00:08:08,588 --> 00:08:10,690 のしかかってくるとなると…。 94 00:08:10,690 --> 00:08:14,193 でも 私なら!》 95 00:08:14,193 --> 00:08:16,863 失敗しちゃった…。 96 00:08:16,863 --> 00:08:20,366 あぁ もうダメだ。 人生終わりだ。 97 00:08:20,366 --> 00:08:22,368 では次 サラサ・フィード。 もうダメだ おしまいだ…。 98 00:08:22,368 --> 00:08:24,368 はい! 99 00:08:28,374 --> 00:08:30,710 それでは 実技試験を始めます。 100 00:08:30,710 --> 00:08:33,212 いまより中級傷薬を 101 00:08:33,212 --> 00:08:36,215 そのレシピを基本に 錬成してください。 102 00:08:36,215 --> 00:08:38,217 それでは始め。 103 00:08:38,217 --> 00:08:41,220 (深呼吸) 104 00:08:41,220 --> 00:08:45,558 《中級傷薬は 師匠のお手伝いで 何度も作ってきたもの。 105 00:08:45,558 --> 00:08:47,560 楽勝 楽勝! 106 00:08:47,560 --> 00:08:49,896 中級に必要になるのは 107 00:08:49,896 --> 00:08:53,232 セファランタの球根。 プレナルコーンの樹液。 108 00:08:53,232 --> 00:08:56,402 そしてあった。 フィリペンドラ! っと…。 109 00:08:56,402 --> 00:08:59,238 危ない危ない… これはドライアス。 110 00:08:59,238 --> 00:09:02,909 フィリペンドラに似てるけど 私は引っかからないよ。 111 00:09:02,909 --> 00:09:05,411 師匠によく怒られたしね。 112 00:09:05,411 --> 00:09:08,915 さてと 本物のフィリペンドラは…。 113 00:09:08,915 --> 00:09:13,019 あれ? フィリペンドラ フィリペンドラ…》 114 00:09:13,019 --> 00:09:15,355 ないよ!? はっ…。 115 00:09:15,355 --> 00:09:19,359 いかなるトラブルが起こっても 自ら解決するように 116 00:09:19,359 --> 00:09:21,861 《まさか 引っかけ問題? 117 00:09:21,861 --> 00:09:25,531 ポーションのレシピは 別の組み合わせも いくつかある。 118 00:09:25,531 --> 00:09:28,368 つまり さっき渡されたレシピは 引っかけで 119 00:09:28,368 --> 00:09:31,371 他のレシピを知っているかが ホントの試験なのかも。 120 00:09:31,371 --> 00:09:33,373 きっとそうだ! 121 00:09:33,373 --> 00:09:39,212 中級傷薬の別レシピに必要なのは ウステイルと リラタームの果実は…。 122 00:09:39,212 --> 00:09:41,381 ない! どういうこと!? 123 00:09:41,381 --> 00:09:43,381 はっ!》 124 00:09:46,219 --> 00:09:49,055 《いやいや 冷静に考えなきゃ。 125 00:09:49,055 --> 00:09:51,057 傷薬を作る試験なんだから 126 00:09:51,057 --> 00:09:54,560 それ以外の物を 作らせることはないはず。 127 00:09:54,560 --> 00:09:59,065 落ち着いて。 絶対にこの5年間を 無駄にしないためにも。 128 00:09:59,065 --> 00:10:02,402 傷薬 傷薬… はっ!》 129 00:10:02,402 --> 00:10:06,406 いいな? フィリペンドラとドライアスを間違えるなよ。 130 00:10:06,406 --> 00:10:08,574 素材が パーになってしまうぞ。 131 00:10:08,574 --> 00:10:11,577 師匠 間違えやすいのは わかりましたけど 132 00:10:11,577 --> 00:10:14,247 ドライアスに使い道はないんですか? 133 00:10:14,247 --> 00:10:17,583 一応 上級傷薬には使えるんだが。 134 00:10:17,583 --> 00:10:19,585 すごいじゃないですか! 135 00:10:19,585 --> 00:10:21,921 ただし 使い勝手が すこぶる悪い。 136 00:10:21,921 --> 00:10:25,925 扱いが難しいし 大量の魔力が必要になる。 137 00:10:25,925 --> 00:10:30,596 普通なら他のレシピを使うほうが よっぽど楽だし 失敗も少ない。 138 00:10:30,596 --> 00:10:32,598 が…。 が? 139 00:10:32,598 --> 00:10:35,768 お前なら 役に立つこともあるかもな。 140 00:10:35,768 --> 00:10:38,771 役に立つこともあるかもな。 役に立つこともあるかもな… 141 00:10:38,771 --> 00:10:41,441 《上級傷薬のレシピ! 142 00:10:41,441 --> 00:10:44,944 用意する素材は アピフィリアムの根。 143 00:10:44,944 --> 00:10:47,447 アルメリナの果実 そして…。 144 00:10:47,447 --> 00:10:49,447 ドライアス!》 145 00:10:58,791 --> 00:11:01,461 (サラサ/オフィーリア)まず ドライアスのみじん切りを 146 00:11:01,461 --> 00:11:03,463 錬金釜に入れたら 147 00:11:03,463 --> 00:11:06,799 魔力を入れて かき混ぜる。 148 00:11:06,799 --> 00:11:11,070 光を放つまでだ。 強い魔力が必要だぞ 149 00:11:11,070 --> 00:11:13,070 《まだまだ まだまだ!》 150 00:11:15,241 --> 00:11:17,243 (ざわめき) 151 00:11:17,243 --> 00:11:21,747 《光ったら アピフィリアムを入れ また ひたすらかき混ぜる。 152 00:11:21,747 --> 00:11:23,749 透明になるまでだ。 153 00:11:23,749 --> 00:11:25,751 そしたら アルメリナを入れ 154 00:11:25,751 --> 00:11:30,423 更に魔力を注ぎ込む。 ぬぅ!》 155 00:11:30,423 --> 00:11:32,425 なんだ!? いったい…。 156 00:11:32,425 --> 00:11:36,596 ぬぅ~! 157 00:11:36,596 --> 00:11:38,896 そしたら完成だ! 158 00:11:49,442 --> 00:11:53,112 ハァ ハァ ハァ…。 159 00:11:53,112 --> 00:11:56,616 まさか 上級傷薬なんて…。 160 00:11:56,616 --> 00:11:59,619 さすが卒業試験だよ。 161 00:11:59,619 --> 00:12:03,122 たしかに上級傷薬ですね。 162 00:12:03,122 --> 00:12:06,959 しかし なぜわざわざ こんな難易度の高い錬金を…。 163 00:12:06,959 --> 00:12:08,961 あぁ しまった! 164 00:12:08,961 --> 00:12:11,731 えっ!? 用意する材料を間違えた? 165 00:12:11,731 --> 00:12:15,568 まずいだろ それは。 すみません 完全にこちらのミスで。 166 00:12:15,568 --> 00:12:18,070 す すぐ今の生徒に知らせて 再試験を。 167 00:12:18,070 --> 00:12:20,072 待ちなさい。 へっ? 168 00:12:20,072 --> 00:12:22,074 錬金は ちゃんとできたのです。 169 00:12:22,074 --> 00:12:26,913 それに そんなことを公表したら 我が校の沽券に関わります。 170 00:12:26,913 --> 00:12:29,415 我々は何も間違えなかった。 171 00:12:29,415 --> 00:12:31,417 いいですね? は はい。 172 00:12:31,417 --> 00:12:35,421 しかし あの素材で ここまでのものを作るとは。 173 00:12:35,421 --> 00:12:37,421 恐ろしい才能だわ。 174 00:12:41,093 --> 00:12:43,095 (2人)おめでとう! 175 00:12:43,095 --> 00:12:46,265 よかったね。 やった! 一生友達だよ。 176 00:12:46,265 --> 00:12:49,465 卒業パーティー行こう! 行こ 行こ! 177 00:12:51,938 --> 00:12:54,941 《これが アルケミーズ ライセンス。 178 00:12:54,941 --> 00:12:59,779 私 錬金術師になったんだ! 179 00:12:59,779 --> 00:13:03,783 この5年間 友達も ほとんどできなかったけど 180 00:13:03,783 --> 00:13:06,452 勉強した記憶しかないけど。 181 00:13:06,452 --> 00:13:12,391 楽しいこともあったし 悪くない学校生活だった よね? 182 00:13:12,391 --> 00:13:17,091 これからは 本当にひとりで 歩いていかないと!》 183 00:13:30,576 --> 00:13:35,081 こんにちは! あら 錬金術師さんが来ましたわ。 184 00:13:35,081 --> 00:13:37,416 はい 今日から錬金術師です。 185 00:13:37,416 --> 00:13:40,253 おめでとう! ありがとうございます。 186 00:13:40,253 --> 00:13:44,757 えっと…。 オフィーリアなら奥の工房にいますよ。 187 00:13:44,757 --> 00:13:47,260 師匠! (ノック) 188 00:13:47,260 --> 00:13:49,762 わぁ! 189 00:13:49,762 --> 00:13:52,765 おぉ サラサ。 おめでとう! (咳き込む声) 190 00:13:52,765 --> 00:13:54,767 師匠のおかげです。 191 00:13:54,767 --> 00:13:58,604 聞いているぞ。 試験の成績は 首席だったらしいじゃないか。 192 00:13:58,604 --> 00:14:01,774 えっ? 試験の報奨金は もらいましたけど 193 00:14:01,774 --> 00:14:03,776 1位になったことはないですよ。 194 00:14:03,776 --> 00:14:06,279 いつも 上に何人かいましたし。 195 00:14:06,279 --> 00:14:08,281 全員貴族だろ? 196 00:14:08,281 --> 00:14:11,717 貴族は爵位によって 成績に げた履かせるからな。 197 00:14:11,717 --> 00:14:13,886 へぇ そうなんですか。 198 00:14:13,886 --> 00:14:16,722 それより師匠 お願いがあるんですけど。 199 00:14:16,722 --> 00:14:19,058 ん? なんだ? はい。 200 00:14:19,058 --> 00:14:21,894 錬金術大全を 買いにいきたいんです! 201 00:14:21,894 --> 00:14:26,899 師匠 錬金術師になれたら まず何が必要なんですか? 202 00:14:26,899 --> 00:14:30,403 まぁ それは 錬金術大全だろうな。 203 00:14:30,403 --> 00:14:32,905 錬金術の入門にして最奥。 204 00:14:32,905 --> 00:14:35,074 すべての技術が記されている。 205 00:14:35,074 --> 00:14:37,076 そんなに すごいものが。 206 00:14:37,076 --> 00:14:39,912 学校でも売っているぞ。 750万レアで。 207 00:14:39,912 --> 00:14:42,081 ブホッ! な ななひゃく!? 208 00:14:42,081 --> 00:14:44,917 ただし 私を通せば500万で買える。 209 00:14:44,917 --> 00:14:48,587 卒業までに貯められれば 安く買わせてやろう。 210 00:14:48,587 --> 00:14:50,756 500万… 211 00:14:50,756 --> 00:14:53,926 だから ちゃんと貯めましたよ 500万! 212 00:14:53,926 --> 00:14:57,263 本当に貯めるとはな。 ふふん! 213 00:14:57,263 --> 00:14:59,765 どうだ? やはり うちで働かないか? 214 00:14:59,765 --> 00:15:01,767 えっ? そ それは…。 215 00:15:01,767 --> 00:15:05,771 《師匠ほどの腕を持つ 錬金術師のもとで学んでいけば 216 00:15:05,771 --> 00:15:09,942 順調に実力を伸ばせることは 確実…》 217 00:15:09,942 --> 00:15:12,378 いえ! 遠慮させてください。 218 00:15:12,378 --> 00:15:16,215 一度は独り立ちしないと! 世間知らずではダメなので。 219 00:15:16,215 --> 00:15:20,720 残念ではあるが まぁ 外に出るのもいい経験だろう。 220 00:15:20,720 --> 00:15:22,888 そんなお前に卒業祝いだ。 221 00:15:22,888 --> 00:15:25,558 えっ これは…。 222 00:15:25,558 --> 00:15:27,560 か かわいい! 223 00:15:27,560 --> 00:15:29,895 容量拡大と重量軽減 224 00:15:29,895 --> 00:15:32,231 盗難防止などの効果も 付与してある。 225 00:15:32,231 --> 00:15:35,234 えっ いいんですか? すっごく高いんじゃ? 226 00:15:35,234 --> 00:15:38,571 気にするな。 そのネックレスと同じように 227 00:15:38,571 --> 00:15:42,575 私が作ったものだからな。 ありがとうございます! 228 00:15:42,575 --> 00:15:45,578 それならば 大全を持って 旅するのも可能だろ? 229 00:15:45,578 --> 00:15:47,580 えっ? 230 00:15:47,580 --> 00:15:50,082 こ これが大全…。 231 00:15:50,082 --> 00:15:52,585 なんか分厚くないですか!? 232 00:15:52,585 --> 00:15:56,589 お前が店で使っていた 1巻と2巻は一番薄い。 233 00:15:56,589 --> 00:15:59,425 こいつは巻が進むごとに 分厚くなるんだ。 234 00:15:59,425 --> 00:16:02,094 重いです…。 235 00:16:02,094 --> 00:16:05,264 サラサちゃん 保証不要で間違いないね? 236 00:16:05,264 --> 00:16:08,934 あっ はい。 そのために 師匠に来てもらいましたから。 237 00:16:08,934 --> 00:16:10,870 師匠 チェックお願いします。 238 00:16:10,870 --> 00:16:14,370 そんなに気合い入れることでも ないと思うが。 239 00:16:17,042 --> 00:16:21,046 こんな気軽にマスタークラスの錬金術師に 来てチェックしてもらうなんて 240 00:16:21,046 --> 00:16:23,716 初めてだよ。 へへ。 241 00:16:23,716 --> 00:16:25,885 しかし 頑張ったね。 242 00:16:25,885 --> 00:16:29,722 普通 卒業生が買うのは 3巻までが多いんだよ。 243 00:16:29,722 --> 00:16:32,057 それくらいなら まだ安いから。 244 00:16:32,057 --> 00:16:35,895 ハハハッ それは全部 師匠のおかげですね。 245 00:16:35,895 --> 00:16:38,230 よし できたよ。 500万レアね。 246 00:16:38,230 --> 00:16:41,567 は はい。 では こ これで 247 00:16:41,567 --> 00:16:44,236 お願いします! 毎度! 248 00:16:44,236 --> 00:16:46,739 早っ! 249 00:16:46,739 --> 00:16:51,076 よし! わっ 軽い! さすが師匠のカバン。 250 00:16:51,076 --> 00:16:53,078 サラサちゃん。 251 00:16:53,078 --> 00:16:56,916 卒業おめでとう。 また機会があれば来ておくれ。 252 00:16:56,916 --> 00:16:59,418 はい! お世話になりました。 253 00:16:59,418 --> 00:17:01,754 (ざわめき) 254 00:17:01,754 --> 00:17:04,423 ねぇ あの人 オフィーリア・ミリスじゃない? 255 00:17:04,423 --> 00:17:07,092 ウソ! あの子 オフィーリア様の弟子だってうわさ 256 00:17:07,092 --> 00:17:10,529 ホントだったの? 友達になっとけばよかった。 257 00:17:10,529 --> 00:17:14,366 師匠 大丈夫ですから。 修業先くらい自分で…。 258 00:17:14,366 --> 00:17:17,166 せっかくだ いいところを選んでやる。 259 00:17:19,205 --> 00:17:22,708 こんにちは。 260 00:17:22,708 --> 00:17:25,544 こ ん に ち は~! 261 00:17:25,544 --> 00:17:27,546 いらっしゃ~い! 262 00:17:27,546 --> 00:17:29,882 はっ あなたは! 263 00:17:29,882 --> 00:17:32,551 本日は どのようなご用件でしょうか? 264 00:17:32,551 --> 00:17:36,889 あの 修業先を探したいので 求人を見せてもらえますか? 265 00:17:36,889 --> 00:17:39,725 わかりました。 少々お待ちください。 266 00:17:39,725 --> 00:17:41,727 今日は 人がいないな。 267 00:17:41,727 --> 00:17:45,731 卒業式ですから みんな お祝いしてるんじゃないですか? 268 00:17:45,731 --> 00:17:50,736 そうか。 私も卒業式のあとは 友人同士でパーティーとかやったな。 269 00:17:50,736 --> 00:17:54,073 サラサは…。 わ 私は…。 270 00:17:54,073 --> 00:17:56,909 そういうのに興味がないので…。 フフッ…。 271 00:17:56,909 --> 00:17:58,911 むぅ…。 めげるな。 272 00:17:58,911 --> 00:18:01,747 あとで うちで卒業パーティーしてやるから。 273 00:18:01,747 --> 00:18:04,583 めげてないです~! 274 00:18:04,583 --> 00:18:06,585 はい お待たせしました。 275 00:18:06,585 --> 00:18:08,754 あ はい どうも。 276 00:18:08,754 --> 00:18:10,856 う~ん…。 277 00:18:10,856 --> 00:18:14,193 すまないが 空き店舗情報も見せてくれるか? 278 00:18:14,193 --> 00:18:17,530 あれ? 師匠 支店でも出すんですか? 279 00:18:17,530 --> 00:18:21,534 いや そういうわけではないが。 いいところはあったか? 280 00:18:21,534 --> 00:18:24,870 う~ん 今のところは…。 281 00:18:24,870 --> 00:18:29,208 (オフィーリア)就職活動に使える資金は どのくらい残っているんだ? 282 00:18:29,208 --> 00:18:31,710 うぅ… ほとんどないです。 283 00:18:31,710 --> 00:18:34,380 錬金術大全を 買っちゃいましたから。 284 00:18:34,380 --> 00:18:37,550 そんなお前に オススメのものがある。 285 00:18:37,550 --> 00:18:42,721 これって 廃業した錬金術師の 中古物件… ですか? 286 00:18:42,721 --> 00:18:45,891 これだ。 えっ これって…。 287 00:18:45,891 --> 00:18:47,893 1万レア!? 安っ! 288 00:18:47,893 --> 00:18:53,065 店舗部分は やや狭いが 住居スペースあり 薬草畑あり。 289 00:18:53,065 --> 00:18:55,067 各種設備と道具付き。 290 00:18:55,067 --> 00:18:57,570 場所は狭いが かなりお買い得だな。 291 00:18:57,570 --> 00:18:59,572 安すぎる…。 292 00:18:59,572 --> 00:19:02,074 っていうか 私に お店やれって言うんですか!? 293 00:19:02,074 --> 00:19:04,243 今日卒業したばっかりですよ? 294 00:19:04,243 --> 00:19:07,746 安いのは 国の補助金が 出ているからだと思うぞ。 295 00:19:07,746 --> 00:19:12,685 国としては 地方にも 錬金術師がほしいですからね。 296 00:19:12,685 --> 00:19:16,522 このお店は 1万レアで売っても かまわないほど補助金が出る 297 00:19:16,522 --> 00:19:18,857 とんでもない田舎にある… と? 298 00:19:18,857 --> 00:19:20,859 (オフィーリア)うむ。 ここは 299 00:19:20,859 --> 00:19:23,696 ゲルバ・ロッハ山麓樹海の傍らの 小さな町…。 300 00:19:23,696 --> 00:19:25,698 いや 村にある。 301 00:19:25,698 --> 00:19:27,866 ゲルバ・ロッハ山麓樹海って 302 00:19:27,866 --> 00:19:30,202 王都から馬車で 1か月くらいかかりますよ!? 303 00:19:30,202 --> 00:19:34,373 ああ。 ただ 錬金術の素材は 手に入りやすいから 304 00:19:34,373 --> 00:19:37,376 技術を上げるのに 悪くない場所だぞ。 305 00:19:37,376 --> 00:19:40,879 まっ 田舎だから お客は少ないかもしれないがな。 306 00:19:40,879 --> 00:19:44,717 って! それは店舗経営には 致命的じゃないですか。 307 00:19:44,717 --> 00:19:47,219 いい場所なんだが。 それに私 308 00:19:47,219 --> 00:19:49,555 商売のことなんて 何も知りません。 309 00:19:49,555 --> 00:19:52,057 それは問題ない。 お前はすでに 310 00:19:52,057 --> 00:19:54,393 大全の2巻までのものなら 作れる。 311 00:19:54,393 --> 00:19:58,564 えっ? い いや たしかに 結構な種類は作りましたけど…。 312 00:19:58,564 --> 00:20:01,400 あえて言わなかったが 1巻2巻には 313 00:20:01,400 --> 00:20:04,737 よく使われるアーティファクトの作り方が 載っているからな。 314 00:20:04,737 --> 00:20:08,437 だから 今のお前でも店は開ける。 315 00:20:10,743 --> 00:20:13,746 でも私 貯蓄はすべて吐き出して…。 316 00:20:13,746 --> 00:20:16,081 素材が安く手に入ったとしても 317 00:20:16,081 --> 00:20:18,751 製品が売れなかったら 生活できません。 318 00:20:18,751 --> 00:20:21,420 う~ん… よし こうしよう。 319 00:20:21,420 --> 00:20:25,257 お前が定期的に あの近辺の 珍しい素材を送ってきたら 320 00:20:25,257 --> 00:20:27,259 それを私が買い取る。 321 00:20:27,259 --> 00:20:29,762 これで 生活に困ることはないはずだ。 322 00:20:29,762 --> 00:20:33,599 《それなら 生活費くらい稼げるかな。 323 00:20:33,599 --> 00:20:35,768 それに修業と考えれば…》 324 00:20:35,768 --> 00:20:39,271 って 師匠まさか その素材が狙いで? 325 00:20:39,271 --> 00:20:43,442 フッ 私はいつも 弟子の将来を考えているよ。 326 00:20:43,442 --> 00:20:46,111 いや 否定しませんでしたよね? 327 00:20:46,111 --> 00:20:49,448 はい 権利書です。 ここに契約のサインを。 328 00:20:49,448 --> 00:20:51,450 はいはい。 329 00:20:51,450 --> 00:20:53,952 ちょっと師匠 いきなりそれは…。 330 00:20:53,952 --> 00:20:56,622 えっ? これは店の鍵。 331 00:20:56,622 --> 00:21:00,626 私からの贈り物だ。 それと権利書もな。 332 00:21:00,626 --> 00:21:04,463 さぁ これでサラサも 店舗持ちの立派な錬金術師だ。 333 00:21:04,463 --> 00:21:06,465 えぇ 無理ですよ! 334 00:21:06,465 --> 00:21:08,967 手助けはしてやるから 頑張ってみろ。 335 00:21:08,967 --> 00:21:12,404 失敗して戻ってきても そのときは雇ってやるから。 336 00:21:12,404 --> 00:21:17,409 大丈夫だ。 このオフィーリア・ミリスの 弟子の店なんだぞ。 337 00:21:17,409 --> 00:21:20,412 私の お店…。 338 00:21:20,412 --> 00:21:22,412 はっ! 339 00:21:28,587 --> 00:21:31,090 わかりました。 頑張ってみます。 340 00:21:31,090 --> 00:21:33,425 私のお店 やってみます。 341 00:21:33,425 --> 00:21:36,428 サラサ… その意気だ! 342 00:21:36,428 --> 00:21:38,430 はい! 343 00:21:38,430 --> 00:21:41,266 (オフィーリア)サラサの卒業に…。 (マリア)サラサちゃんの卒業に…。 344 00:21:41,266 --> 00:21:44,770 (オフィーリア/マリア)乾杯! 345 00:21:44,770 --> 00:21:48,607 師匠。 今日買った錬金術大全を 9巻までこなせば 346 00:21:48,607 --> 00:21:50,943 上級錬金術師になれるんですよね。 347 00:21:50,943 --> 00:21:53,445 そうだな。 じゃあ師匠は 348 00:21:53,445 --> 00:21:56,115 10巻全部こなしたんですか? 349 00:21:56,115 --> 00:21:58,283 そんなことをするヤツはバカだ。 350 00:21:58,283 --> 00:22:00,953 10巻にある アーティファクトの大半は 351 00:22:00,953 --> 00:22:04,289 作るのが面倒なだけで どうでもいいものなんだ。 352 00:22:04,289 --> 00:22:06,291 まぁ なかには 353 00:22:06,291 --> 00:22:08,293 マスタークラスになる条件の ひとつになる 354 00:22:08,293 --> 00:22:10,229 重要なものもあるが…。 えっ? 355 00:22:10,229 --> 00:22:12,731 マスタークラスの条件って それは…。 356 00:22:12,731 --> 00:22:14,733 秘密だ。 357 00:22:14,733 --> 00:22:17,903 えぇ 何ですか? 教えてくださいよ。 358 00:22:17,903 --> 00:22:19,905 お前が上級になって 359 00:22:19,905 --> 00:22:22,074 見込みがありそうなら教えてやる。 ぷは~! 360 00:22:22,074 --> 00:22:24,409 うぅ 絶対ですよ? 361 00:22:24,409 --> 00:22:27,746 (オフィーリア)まずは上級に なれるかどうかを心配しろ。 362 00:22:27,746 --> 00:22:29,746 は~い…。 363 00:22:31,750 --> 00:22:34,586 オフィーリア師匠 マリアさん。 364 00:22:34,586 --> 00:22:38,257 長い間 本当にお世話になりました。 365 00:22:38,257 --> 00:22:40,259 これは餞別だ。 366 00:22:40,259 --> 00:22:44,429 最低限必要な道具や 経営のアドバイスなんかも入ってる。 367 00:22:44,429 --> 00:22:46,598 そんな… 何から何まで。 368 00:22:46,598 --> 00:22:48,600 ありがとうございます。 369 00:22:48,600 --> 00:22:52,604 こう見えてもサラサちゃんを とっても心配してるんですよ。 370 00:22:52,604 --> 00:22:54,606 余計なことを言うな。 371 00:22:54,606 --> 00:22:57,109 (マリア)もう 素直じゃないんですから。 372 00:22:57,109 --> 00:22:59,109 (オフィーリア)うるさい! 373 00:23:06,618 --> 00:23:10,222 《ずいぶん予定より早かったけど こうして 374 00:23:10,222 --> 00:23:15,227 自分の店を持つという夢は かなうことになった。 375 00:23:15,227 --> 00:23:19,064 これまでの日々は この始まりのため…。 376 00:23:19,064 --> 00:23:24,069 期待に胸を膨らませつつ 1か月の行程を経て 377 00:23:24,069 --> 00:23:27,072 たどり着いた新天地。 378 00:23:27,072 --> 00:23:31,410 ついに ついに私は…。 379 00:23:31,410 --> 00:23:34,580 自分の お店に 380 00:23:34,580 --> 00:23:38,250 やってき…》 381 00:23:38,250 --> 00:23:41,250 これが私のお店!? 382 00:23:43,255 --> 00:23:45,257 そんな…。 383 00:23:45,257 --> 00:23:47,457 うぅ…。 384 00:23:50,262 --> 00:23:54,162 これは あんまりだよ~!