1 00:00:15,344 --> 00:00:18,344 《サラサ:アイリスさんのお父さんと ケイトさんのお母さん!?》 2 00:00:20,349 --> 00:00:23,352 《ロレア:異種族の方 初めて見ました》 3 00:00:23,352 --> 00:00:28,190 (アデルバート)おぉ アイリス ケイト やはり ここで間違いなかったか。 4 00:00:28,190 --> 00:00:31,360 (アイリス)なんでここに お父様たちが? 5 00:00:31,360 --> 00:00:34,363 うむ それが…。 6 00:00:34,363 --> 00:00:38,367 あっ あの もしよかったら 奥へどうぞ。 7 00:00:38,367 --> 00:00:43,372 よいのか? 立ち話もなんですし… ねっ? 8 00:00:43,372 --> 00:00:47,042 かたじけない。 (カテリーナ)おじゃましますね。 9 00:00:47,042 --> 00:00:50,442 こちらへどうぞ! (アデルバート)うむ。 10 00:02:32,347 --> 00:02:35,350 突然押しかけて 誠に申し訳ない。 11 00:02:35,350 --> 00:02:39,688 わしは アデルバート・ロッツェ。 アイリスの父親だ。 12 00:02:39,688 --> 00:02:42,357 私はカテリーナ・スターヴェン。 13 00:02:42,357 --> 00:02:45,861 ケイトちゃんの母親で ロッツェ家に仕えています。 14 00:02:45,861 --> 00:02:49,865 私はサラサ・フィード。 この店の店長です。 15 00:02:49,865 --> 00:02:53,702 サラサ殿には 娘たちが お世話になっていると聞いている。 16 00:02:53,702 --> 00:02:56,371 礼を言う。 ありがとうございます。 17 00:02:56,371 --> 00:02:58,540 た… たいしたことでは…。 18 00:02:58,540 --> 00:03:02,878 アイリスさん 貴族だったんですね。 隠していたわけじゃない! 19 00:03:02,878 --> 00:03:05,380 あんまり 身構えてほしくなくてだな! 20 00:03:05,380 --> 00:03:10,052 そもそも 貴族といっても 領地は小さい村2つの騎士爵 21 00:03:10,052 --> 00:03:14,489 木っ端貴族なんだ! おいアイリス もう少し言い方を…。 22 00:03:14,489 --> 00:03:17,659 あっ も… 申し訳ありません。 23 00:03:17,659 --> 00:03:21,496 (ケイト)それで アデルバート様 このたびは…。 24 00:03:21,496 --> 00:03:23,999 あぁ。 25 00:03:23,999 --> 00:03:27,502 アイリス お前を迎えに来たのだ。 26 00:03:27,502 --> 00:03:29,502 迎えに!? 27 00:03:32,841 --> 00:03:36,511 あの… 私は席を外しましょうか? 28 00:03:36,511 --> 00:03:38,847 (アイリス)いや 店長殿もいてくれ。 29 00:03:38,847 --> 00:03:41,850 中途半端に 心配をかけてしまうより 30 00:03:41,850 --> 00:03:44,353 ちゃんと 全部 知っておいて もらったほうがいい。 31 00:03:44,353 --> 00:03:48,023 じゃあ 店番は私が。 うん お願い。 32 00:03:48,023 --> 00:03:51,523 すまない ロレア。 いえ 失礼します。 33 00:03:53,528 --> 00:03:57,366 それではアイリスさん。 説明 お願いできますか? 34 00:03:57,366 --> 00:03:59,534 店長殿には 35 00:03:59,534 --> 00:04:04,373 私たちが採集者になった経緯から 説明せねばなるまい。 36 00:04:04,373 --> 00:04:08,543 我がロッツェ家は 貴族としては 裕福なほうではない。 37 00:04:08,543 --> 00:04:13,315 だが お父様たちは領民に慕われ 領内は平和だった。 38 00:04:13,315 --> 00:04:17,319 ある年 領地をひどい飢きんが襲った。 39 00:04:17,319 --> 00:04:20,989 苦しむ領民に対し お父様は あらゆる税を軽減。 40 00:04:20,989 --> 00:04:26,662 また 私財を投入して 食糧を買い集め 支援を行った。 41 00:04:26,662 --> 00:04:29,331 だが 資金はすぐに底をつき 42 00:04:29,331 --> 00:04:33,335 我が家は莫大な借金を 抱え込むことになったのだ。 43 00:04:33,335 --> 00:04:38,173 領主自ら借金を? それって生半可な額じゃ…。 44 00:04:38,173 --> 00:04:40,175 うむ。 45 00:04:40,175 --> 00:04:42,844 そんな借金を 引き受けてくれたのは 46 00:04:42,844 --> 00:04:48,350 サウス・ストラグやヨック村を治めている ヨクオ・カーク準男爵だった。 47 00:04:48,350 --> 00:04:52,354 その後 当面の窮地は脱したのだが…。 48 00:04:52,354 --> 00:04:56,358 領民の暮らしが安定するには しばらくかかり 49 00:04:56,358 --> 00:05:01,363 その間は 利息分の支払いだけで 精いっぱいという状況だった。 50 00:05:01,363 --> 00:05:04,866 だから 少しでも その手助けをしたいと 51 00:05:04,866 --> 00:05:07,202 アイリスは採集者になったの。 52 00:05:07,202 --> 00:05:10,372 貴族の令嬢でありながら 危険を顧みず。 53 00:05:10,372 --> 00:05:16,645 私はただ 私たちの足元を見て 法外な金利を吹っかけてきた 54 00:05:16,645 --> 00:05:22,150 あのカーク準男爵に 目にもの見せてやりたかったのだ。 55 00:05:22,150 --> 00:05:24,820 あっ。 56 00:05:24,820 --> 00:05:28,990 そんな私に ケイトは ついてきてくれた。 57 00:05:28,990 --> 00:05:32,994 ですが アデルバート様 領民たちの協力もあり 58 00:05:32,994 --> 00:05:35,831 少しずつ返済は進んでいたはず…。 59 00:05:35,831 --> 00:05:39,334 そうです。 なぜに今 私を迎えになど? 60 00:05:39,334 --> 00:05:41,837 状況が変わったのだ。 61 00:05:41,837 --> 00:05:45,340 借金の一括返済を 求められたのです。 62 00:05:45,340 --> 00:05:47,342 (2人)一括返済? 63 00:05:47,342 --> 00:05:50,345 ただでさえ 高い金利をかけておきながら 64 00:05:50,345 --> 00:05:53,014 今度は一括返済などと! 65 00:05:53,014 --> 00:05:56,518 本来の返済期限は とうに過ぎているのだ。 66 00:05:56,518 --> 00:05:58,520 文句は言えん。 67 00:05:58,520 --> 00:06:02,357 わしは金を工面するため 八方手を尽くした。 68 00:06:02,357 --> 00:06:05,026 しかし これだけの大金だ。 69 00:06:05,026 --> 00:06:07,863 そうそう 当てが見つかるものでもない。 70 00:06:07,863 --> 00:06:09,865 だが…。 71 00:06:09,865 --> 00:06:14,469 1人だけ 貸してもいいという方が 現れました。 72 00:06:14,469 --> 00:06:19,808 ですが…。 条件付きなのですね? 73 00:06:19,808 --> 00:06:22,811 そうか… やはりな。 74 00:06:22,811 --> 00:06:26,982 いつか こういう日が来るかもと 覚悟したつもりではいたが…。 75 00:06:26,982 --> 00:06:29,818 え? どういうことですか? 76 00:06:29,818 --> 00:06:32,320 相談に乗ってくれたのは 77 00:06:32,320 --> 00:06:35,824 手広く事業を展開している ある商会だ。 78 00:06:35,824 --> 00:06:39,161 最近 急逝した先代に代わり 79 00:06:39,161 --> 00:06:42,497 今は若い後継者が 切り盛りしているのだが 80 00:06:42,497 --> 00:06:47,002 その本人が ロッツェ家への 婿入りを望んでいるのだ。 81 00:06:47,002 --> 00:06:49,004 《婿入り!?》 82 00:06:49,004 --> 00:06:55,677 つまり お金を貸す条件は 私との結婚。 83 00:06:55,677 --> 00:06:59,181 貴族の娘として しかたのないことですよね。 84 00:06:59,181 --> 00:07:01,683 アイリス! 本当にそれでいいの!? 85 00:07:01,683 --> 00:07:04,519 慎みなさい ケイトちゃん。 でも! 86 00:07:04,519 --> 00:07:08,023 アデルバート様も 本当によろしいのですか? 87 00:07:08,023 --> 00:07:11,693 いくら領民のためとはいえ 婚姻を受け入れるということは 88 00:07:11,693 --> 00:07:14,129 商人に 家督を奪われるようなものかと。 89 00:07:14,129 --> 00:07:17,299 ケイト! 90 00:07:17,299 --> 00:07:21,970 もちろん わしとしても あまり喜ばしいことではない。 91 00:07:21,970 --> 00:07:25,807 だが 当家のような 弱小貴族が抱えた借金を 92 00:07:25,807 --> 00:07:30,812 肩代わりしてもいいというのだ。 そう悪い人物でもあるまい。 93 00:07:30,812 --> 00:07:35,483 えぇ。 お金があるなら 今後また飢きんが発生しても 94 00:07:35,483 --> 00:07:38,320 借金の必要が なくなるかもしれませんし。 95 00:07:38,320 --> 00:07:40,322 アイリス…。 96 00:07:40,322 --> 00:07:43,658 それで そのお相手は なんという方なのですか? 97 00:07:43,658 --> 00:07:47,329 うむ。 一度会ったが なかなかの好青年だったぞ。 98 00:07:47,329 --> 00:07:49,497 名をホウ・バールという。 99 00:07:49,497 --> 00:07:51,499 バール? ん? 100 00:07:51,499 --> 00:07:56,004 お金を貸してくれる その商会って バール商会のことですか? 101 00:07:56,004 --> 00:08:00,008 この間 氷牙コウモリの件で もめたばかりの 102 00:08:00,008 --> 00:08:03,345 あのヨク・バールの バール商会か! 103 00:08:03,345 --> 00:08:05,347 知っておるのか? 104 00:08:05,347 --> 00:08:09,017 つい先日 バール商会とは いろいろありまして…。 105 00:08:09,017 --> 00:08:12,520 あの だからこそ 申し上げるんですが 106 00:08:12,520 --> 00:08:17,125 このお話 少し変です。 正直 今あそこに 107 00:08:17,125 --> 00:08:20,462 多額のお金を貸せるほどの 資金があるとは思えません。 108 00:08:20,462 --> 00:08:24,799 そうです! きっと何か 裏があるはずです! (机を叩く音) 109 00:08:24,799 --> 00:08:28,970 バール家の現当主は 好青年に見えたのだが…。 110 00:08:28,970 --> 00:08:32,641 悪い顔をした詐欺師はいない と聞きますよ。 111 00:08:32,641 --> 00:08:36,811 しかし こちらは しがない弱小貴族にすぎん。 112 00:08:36,811 --> 00:08:38,813 何ゆえ近づくのだ? 113 00:08:38,813 --> 00:08:42,317 騎士爵でも れっきとした貴族です。 114 00:08:42,317 --> 00:08:44,986 商人には十分に価値があります。 115 00:08:44,986 --> 00:08:47,489 それに 断言はできませんが 116 00:08:47,489 --> 00:08:49,991 カーク準男爵も かんでいるのかもしれません。 117 00:08:49,991 --> 00:08:51,993 なんと! 118 00:08:51,993 --> 00:08:54,829 あっ でも これは あくまで臆測なので 119 00:08:54,829 --> 00:08:58,833 あとでサウス・ストラグの知り合いから 裏を取ってみます。 120 00:08:58,833 --> 00:09:02,504 アデルバート様。 うむ。 121 00:09:02,504 --> 00:09:07,342 サラサ殿の言われるとおり 調べ直してみる必要はある。 122 00:09:07,342 --> 00:09:12,347 だが そんな怪しげな人物 仮に金が用意できたとしても 123 00:09:12,347 --> 00:09:14,282 ロッツェ家に入れるわけにはいかん! 124 00:09:14,282 --> 00:09:16,284 アデルバート様! 125 00:09:16,284 --> 00:09:19,287 ですが お父様 借金のほうは…。 126 00:09:19,287 --> 00:09:23,792 あぁ そうか。 これでは 状況は何も変わらんのだな。 127 00:09:23,792 --> 00:09:25,794 いいえ。 128 00:09:25,794 --> 00:09:28,129 カーク準男爵とバール商会に 129 00:09:28,129 --> 00:09:31,633 不審なところがあると 知れたことは 大きな収穫です。 130 00:09:31,633 --> 00:09:34,803 うむ。 うまい話に飛びつくことなく 131 00:09:34,803 --> 00:09:38,473 地道な金策に走れとの これは啓示かもしれん。 132 00:09:38,473 --> 00:09:41,142 もう一度やり直しだ! (立ち上がる音) 133 00:09:41,142 --> 00:09:44,312 帰るぞ! 我が領地へ! はい! 134 00:09:44,312 --> 00:09:46,314 お父様! 135 00:09:46,314 --> 00:09:48,650 私は家に戻らなくても? 136 00:09:48,650 --> 00:09:52,821 うむ。 まだしばらく仕送りを 当てにすることにはなるが。 137 00:09:52,821 --> 00:09:56,992 だが それ以上の心配は もう無用だ。 138 00:09:56,992 --> 00:09:59,828 ふがいない父で すまぬな。 139 00:09:59,828 --> 00:10:02,330 いいえ。 どんなに離れていても 140 00:10:02,330 --> 00:10:06,334 私は お父様の娘であることを 誇りに思っております。 141 00:10:06,334 --> 00:10:10,672 ママ 私も採集者として もっともっと頑張るから! 142 00:10:10,672 --> 00:10:13,675 ありがとう ケイトちゃん。 143 00:10:13,675 --> 00:10:17,178 でも 体には気をつけてね。 144 00:10:17,178 --> 00:10:19,180 うん。 145 00:10:19,180 --> 00:10:22,380 (アイリス)お父様 体に気をつけて。 (カテリーナ)体 冷やしちゃダメよ。 146 00:10:24,352 --> 00:10:29,858 サラサ殿 当家のことで たいへん お騒がせした。 申し訳ない。 147 00:10:29,858 --> 00:10:33,361 これからも アイリスたちのことを よろしく頼む。 148 00:10:33,361 --> 00:10:35,363 はい もちろんです。 149 00:10:35,363 --> 00:10:37,365 こちらこそ よろしくお願いします! 150 00:10:37,365 --> 00:10:42,203 では さらばだ。 こたびは 誠によい旅となった。 151 00:10:42,203 --> 00:10:44,203 はっ! 152 00:10:56,384 --> 00:11:02,390 とはいえ 本当に大丈夫なのだろうか。 ハァー。 153 00:11:02,390 --> 00:11:04,893 そうね… アデルバート様自身 154 00:11:04,893 --> 00:11:08,563 今回の話を持ってくるまでは かなりの葛藤があったはず。 155 00:11:08,563 --> 00:11:11,900 それでも来ざるを得なかった ということは…。 156 00:11:11,900 --> 00:11:15,837 (アイリス)あぁ かなり せっぱ詰まっていたのだろうな。 157 00:11:15,837 --> 00:11:17,839 (ケイト)そうね。 158 00:11:17,839 --> 00:11:20,008 店長殿! あっ! 159 00:11:20,008 --> 00:11:22,343 すまなかった! え? 何がです? 160 00:11:22,343 --> 00:11:24,345 店長殿への借金のことを 161 00:11:24,345 --> 00:11:26,848 あの場で持ち出すことは できなかった。 162 00:11:26,848 --> 00:11:28,850 もちろん 踏み倒して 163 00:11:28,850 --> 00:11:31,352 家に戻ろうなどという考えは なかったのだが…。 164 00:11:31,352 --> 00:11:33,855 実は アデルバート様たちには 165 00:11:33,855 --> 00:11:36,524 借金の額までは 知らせていないの。 166 00:11:36,524 --> 00:11:38,526 それを伝えると 167 00:11:38,526 --> 00:11:41,196 私が死にかけたことまで わかってしまう。 168 00:11:41,196 --> 00:11:44,866 これ以上 両親の気苦労を 増やしたくはなかったのだ。 169 00:11:44,866 --> 00:11:48,369 本当にすまない! いえいえ 気にしないでください。 170 00:11:48,369 --> 00:11:51,873 それより おうち 大変なんですよね? 171 00:11:51,873 --> 00:11:54,542 私への返済は とりあえず いいですから 172 00:11:54,542 --> 00:11:57,378 少しでも 仕送りの額を 増やしてください。 173 00:11:57,378 --> 00:12:00,715 いよいよとなれば 私から 師匠にお願いすることだって…。 174 00:12:00,715 --> 00:12:02,717 いいや それはダメだ! 175 00:12:02,717 --> 00:12:04,719 そこは ちゃんと 切り離しておかないと! 176 00:12:04,719 --> 00:12:06,888 でも…。 私も…。 177 00:12:06,888 --> 00:12:09,891 私も 何か 力になりたいですけど…。 178 00:12:09,891 --> 00:12:11,893 ロレア。 179 00:12:11,893 --> 00:12:14,829 でも私は 自分の家やサラサさんを 180 00:12:14,829 --> 00:12:16,998 お手伝いすることしか できないから 181 00:12:16,998 --> 00:12:20,668 やれることを精いっぱい やるしかないかなって。 182 00:12:20,668 --> 00:12:23,838 ロレア ありがとう! 183 00:12:23,838 --> 00:12:29,010 その思いに報いるためにも 私は 精いっぱい頑張ってみせるぞ! 184 00:12:29,010 --> 00:12:31,679 やれることを精いっぱい…。 185 00:12:31,679 --> 00:12:34,516 そうですよ! (3人)え? 186 00:12:34,516 --> 00:12:37,852 はい! 私は錬金術師でお店の店主! 187 00:12:37,852 --> 00:12:40,355 アイリスさんたちは採集者! 188 00:12:40,355 --> 00:12:43,358 やれることを 精いっぱいやるしかないんです! 189 00:12:43,358 --> 00:12:46,694 やれること? 素材を集めるんですよ! 190 00:12:46,694 --> 00:12:48,863 少しでも高く売れるものを! 191 00:12:48,863 --> 00:12:52,200 莫大なお金を集める近道とは 言えないけれど 192 00:12:52,200 --> 00:12:56,538 でも 私たちにとっては それがいちばんの方法なんです! 193 00:12:56,538 --> 00:13:00,208 あぁ そうだな! 店長殿の言うとおりだ! 194 00:13:00,208 --> 00:13:02,210 えぇ 頑張りましょう アイリス! 195 00:13:02,210 --> 00:13:04,212 (3人)おぉ~! 196 00:13:04,212 --> 00:13:08,550 フフフ。 あっ すみません もう閉店して… って…。 197 00:13:08,550 --> 00:13:11,386 エリンさん!? 198 00:13:11,386 --> 00:13:14,822 (エリン)こんばんは。 こんな時間に どうしたんですか? 199 00:13:14,822 --> 00:13:19,327 えぇ ちょっと 相談したいことがあって。 200 00:13:19,327 --> 00:13:21,327 相談? 201 00:13:38,346 --> 00:13:40,515 これは ナルスナッチ! 202 00:13:40,515 --> 00:13:44,852 めったに見つからないのに ツイてる~! 203 00:13:44,852 --> 00:13:48,856 おぉ~! こんな所にタイニールタックが! 204 00:13:48,856 --> 00:13:51,526 危うく見落とすところでした! 205 00:13:51,526 --> 00:13:55,029 お~! この苔はブルーパウダー! 206 00:13:55,029 --> 00:13:57,865 ふだんは緑色なのが 青い粉ふいてる! 207 00:13:57,865 --> 00:14:00,368 これは価値が出ますよ。 208 00:14:00,368 --> 00:14:04,038 いや~ さすがは大樹海! 素材の宝庫ですね! 209 00:14:04,038 --> 00:14:06,040 すごい…。 210 00:14:06,040 --> 00:14:09,210 知識があると 高価な素材が こんなに見つかるものなのね。 211 00:14:09,210 --> 00:14:13,214 (ギル)この調子だと ふだんの 何倍もの収入になるかもな。 212 00:14:13,214 --> 00:14:16,818 (アンドレ)そりゃあ 何よりだが…。 213 00:14:16,818 --> 00:14:20,321 調査のほうは いいのか? あっ おっと そうでした! 214 00:14:20,321 --> 00:14:23,658 メインのお仕事は そっちでしたね。 215 00:14:23,658 --> 00:14:26,160 ヘル・フレイム・グリズリーの調査? 216 00:14:26,160 --> 00:14:29,831 えぇ。 以前発生した ヘル・フレイム・グリズリーの 217 00:14:29,831 --> 00:14:33,835 狂乱の原因って 結局 わからずじまいだったでしょ? 218 00:14:33,835 --> 00:14:36,671 また同じことが 起きないともかぎらないし 219 00:14:36,671 --> 00:14:39,674 領主に調査を お願いしていたのだけれど…。 220 00:14:39,674 --> 00:14:42,510 領主…。 ヨクオ・カークか。 221 00:14:42,510 --> 00:14:45,013 被害が大きくなかったのだから 222 00:14:45,013 --> 00:14:48,850 調査の必要はなしって返事が 今日になって届いて…。 223 00:14:48,850 --> 00:14:52,020 ひどい! 大ごとにならなかったのは 224 00:14:52,020 --> 00:14:54,522 サラサさんや みんなが 頑張ったからなのに。 225 00:14:54,522 --> 00:14:57,191 それで 私たちの所に? 226 00:14:57,191 --> 00:15:01,029 ごめんなさい。 他に相談できる相手がいなくて。 227 00:15:01,029 --> 00:15:03,197 いいですよ。 え? 228 00:15:03,197 --> 00:15:07,035 狂乱の原因には なんとなく 心当たりもありますし。 229 00:15:07,035 --> 00:15:09,037 それに たぶん 230 00:15:09,037 --> 00:15:11,706 樹海の奥の その先まで 行く必要があるでしょうから 231 00:15:11,706 --> 00:15:16,978 レアな素材も たくさん 手に入れられそうですし。 232 00:15:16,978 --> 00:15:21,649 調査は 私たちに任せてください。 必ず原因を突き止めて 233 00:15:21,649 --> 00:15:24,652 ついでに たっぷり 稼いできちゃいます! 234 00:15:24,652 --> 00:15:28,852 店長殿! ありがとう! 235 00:15:37,332 --> 00:15:41,336 何から何まで 本当にすまない 店長殿。 236 00:15:41,336 --> 00:15:45,173 もう 気にしないでって 言ってるじゃないですか。 237 00:15:45,173 --> 00:15:47,175 しかも アンドレたちには 238 00:15:47,175 --> 00:15:49,677 借金のことを 話さないでいてくれるなんて。 239 00:15:49,677 --> 00:15:53,348 その心遣い 本当に痛み入る。 240 00:15:53,348 --> 00:15:56,517 言いふらすことでもないですしね。 241 00:15:56,517 --> 00:16:00,688 でも アンドレさんたちも なんとなく わかってるんじゃないですか? 242 00:16:00,688 --> 00:16:02,690 え? 243 00:16:02,690 --> 00:16:07,362 わかってても 何も言わないで 協力してくれてるのかも。 244 00:16:07,362 --> 00:16:15,362 私は… 私は…。 245 00:16:20,808 --> 00:16:25,908 頑張りましょう! 明日は いよいよ 山に入りますよ! 246 00:16:32,653 --> 00:16:38,326 ついに来たな。 この山に ヘル・フレイム・グリズリーがいるのか? 247 00:16:38,326 --> 00:16:40,828 正確には いた ですね。 248 00:16:40,828 --> 00:16:43,498 この前 襲ってきた あの群れが 249 00:16:43,498 --> 00:16:46,167 どこか 遠い場所から 来たのでないかぎり。 250 00:16:46,167 --> 00:16:49,837 つまり なんでここを離れたのかを 突き止めることが 251 00:16:49,837 --> 00:16:53,007 狂乱の原因の究明に つながるってことか。 252 00:16:53,007 --> 00:16:57,678 山が崩れたとか そういう様子は ないわね たぶん。 253 00:16:57,678 --> 00:17:00,681 私たち 元の山を知らないからな。 254 00:17:00,681 --> 00:17:04,519 煙も出ていないし 異常に活発化している様子もない。 255 00:17:04,519 --> 00:17:09,190 (ケイト)では やはり 主食としていた 火炎石の枯渇が原因…。 256 00:17:09,190 --> 00:17:11,859 でも なぜ そんな事態に…。 257 00:17:11,859 --> 00:17:15,630 なぁ サラサちゃん いきなり噴火したりしねえよな? 258 00:17:15,630 --> 00:17:19,634 ないとは言い切れませんが おそらくは大丈夫ですよ。 259 00:17:19,634 --> 00:17:21,969 よほど運が悪くなければ。 260 00:17:21,969 --> 00:17:25,473 運か 私はあまり自信がないな。 261 00:17:25,473 --> 00:17:27,475 一度 死にかけてるものね。 262 00:17:27,475 --> 00:17:31,479 でも 結果助かってるんだから そこまで悪くないと思うわよ。 263 00:17:31,479 --> 00:17:33,815 それに! うわぁ! 264 00:17:33,815 --> 00:17:36,484 今ここに サラサちゃんがいるんだからな。 265 00:17:36,484 --> 00:17:38,986 大丈夫だろ! 私ですか? 266 00:17:38,986 --> 00:17:43,157 私 運がいいんですか? いや 俺たちの運がいいんだ。 267 00:17:43,157 --> 00:17:46,661 サラサちゃんに出会えた 俺たちの運が! え? 268 00:17:46,661 --> 00:17:49,831 ヘル・フレイム・グリズリーの 狂乱があっても…。 269 00:17:49,831 --> 00:17:52,834 よくわからない蜂蜜で ひどい目に遭っても…。 270 00:17:52,834 --> 00:17:56,671 うん! 店長殿がいてくれたから 全部なんとかなった! 271 00:17:56,671 --> 00:18:00,341 (グレイ)そうだな。 (ギル)メチャクチャ運がいいよな 俺たち。 272 00:18:00,341 --> 00:18:04,512 そう言っていただけると 少し うれしいですね。 273 00:18:04,512 --> 00:18:07,912 (みんな)アハハハハ…。 274 00:18:13,287 --> 00:18:16,958 結構 登ってきたと思うのだが…。 275 00:18:16,958 --> 00:18:20,795 この辺りにも 火炎石は あまり転がってないみたいだな。 276 00:18:20,795 --> 00:18:24,799 とにかく あるだけ拾って 帰るしかないわね。 277 00:18:24,799 --> 00:18:29,303 なぁ サラサちゃん もっと大量に 採れそうな所はないのか? 278 00:18:29,303 --> 00:18:32,974 普通は 地面が熱い場所に 多く転がっているようです。 279 00:18:32,974 --> 00:18:34,976 へぇ~ じゃあ あの 湯気が出てる場所に…。 280 00:18:34,976 --> 00:18:36,978 ストップ! え? 281 00:18:36,978 --> 00:18:38,980 あの場所は 確かに高温なんですが 282 00:18:38,980 --> 00:18:42,316 一息で意識を失う毒ガスが 漂っていたり 283 00:18:42,316 --> 00:18:44,652 超高温の蒸気や熱湯が 284 00:18:44,652 --> 00:18:48,656 唐突に噴き出したりする 危険があります。 うぇ~っ! 285 00:18:48,656 --> 00:18:52,660 今回は 安全な範囲での採取に とどめておきましょう。 286 00:18:52,660 --> 00:18:55,997 どうしても必要なら ちゃんと準備を整えて 287 00:18:55,997 --> 00:18:59,166 また来ることに… あっ。 どうした? サラサちゃん。 288 00:18:59,166 --> 00:19:02,966 湯気の近くに 何かいる。 289 00:19:09,343 --> 00:19:12,680 結構でかいトカゲだな。 ありゃ何だ? 290 00:19:12,680 --> 00:19:16,951 溶岩トカゲですね。 別名 サラマンダーモドキともいいます。 291 00:19:16,951 --> 00:19:20,288 おぉ なんか強そうな名前だな。 292 00:19:20,288 --> 00:19:24,458 まぁ 名前ほど強くはないんですが 硬いんですよね。 293 00:19:24,458 --> 00:19:29,630 背中の表皮はヘル・フレイム・グリズリーの爪を 弾き返すほど頑丈です。 294 00:19:29,630 --> 00:19:32,133 そのうえ 炎も吐きますし 295 00:19:32,133 --> 00:19:35,303 あの尻尾による攻撃も 非常に強力です。 296 00:19:35,303 --> 00:19:37,305 やっかいな相手だな。 297 00:19:37,305 --> 00:19:41,309 まさか あのトカゲが ヘル・フレイム・グリズリーを追い出したの? 298 00:19:41,309 --> 00:19:44,979 おそらくは… 溶岩トカゲが主食とするのも 299 00:19:44,979 --> 00:19:47,315 実は火炎石なんです。 300 00:19:47,315 --> 00:19:50,985 でも 熱への耐性は ヘル・フレイム・グリズリー以上で…。 301 00:19:50,985 --> 00:19:55,823 (アンドレ)なるほど ヘル・フレイム・グリズリーが 食べられる場所にある火炎石は 302 00:19:55,823 --> 00:19:59,827 溶岩トカゲも食べられるが その逆は不可能ってことか。 303 00:19:59,827 --> 00:20:03,331 (ケイト)生存競争に負けた ヘル・フレイム・グリズリーは 304 00:20:03,331 --> 00:20:06,834 すみかを追われ その結果 狂乱が発生した。 305 00:20:06,834 --> 00:20:09,837 はい。 たぶん そうじゃないかと。 306 00:20:09,837 --> 00:20:13,341 で これで一応 エリンから相談された調査は 307 00:20:13,341 --> 00:20:15,843 終了ってことになるが。 えぇ。 308 00:20:15,843 --> 00:20:18,512 ヘル・フレイム・グリズリー自体が いないんですから。 309 00:20:18,512 --> 00:20:20,848 再び狂乱が発生する確率も 310 00:20:20,848 --> 00:20:23,517 低いことがわかりましたし。 でも…。 311 00:20:23,517 --> 00:20:25,853 せっかくだから もうちょっと 312 00:20:25,853 --> 00:20:28,022 稼いで帰りたい… よな? (2人)うん。 313 00:20:28,022 --> 00:20:30,024 (2人)うん。 314 00:20:30,024 --> 00:20:33,861 確かに 溶岩トカゲの素材は 結構なお値段になります。 315 00:20:33,861 --> 00:20:37,031 でも 皆さん 狩ったことはないですよね? 316 00:20:37,031 --> 00:20:40,034 あぁ! 見たのも初めてだ。 317 00:20:40,034 --> 00:20:43,037 ふだんは ゆったりとした動きなので 318 00:20:43,037 --> 00:20:46,540 群れにでも遭遇しないかぎり そこまで危険はありませんが 319 00:20:46,540 --> 00:20:50,044 それでも ブレスと尻尾には 注意してください! 320 00:20:50,044 --> 00:20:53,381 尻尾は 大人の足でも へし折ってしまうほどの 321 00:20:53,381 --> 00:20:56,050 攻撃力を持っているので 間違っても 322 00:20:56,050 --> 00:20:59,387 背後から近づいて攻撃を などと考えないこと。 323 00:20:59,387 --> 00:21:02,890 あと 敵を泥状になっている熱泉に 誘い込むともいわれているので 324 00:21:02,890 --> 00:21:04,892 深追いも禁物です! 325 00:21:04,892 --> 00:21:08,062 け… 結構大変そうだな。 そうね。 326 00:21:08,062 --> 00:21:10,398 結局 どうやって倒せばいいんだ? 327 00:21:10,398 --> 00:21:13,334 じゃあ ちょっと やってみますね。 328 00:21:13,334 --> 00:21:16,837 狙うべきは お腹側の少し柔らかい部分。 329 00:21:16,837 --> 00:21:20,174 体の上部はかなり頑丈なので 剣が通りません。 330 00:21:20,174 --> 00:21:26,514 だから こうやって 上から攻撃しても! 331 00:21:26,514 --> 00:21:29,850 とまぁ こんな感じになるので 側面から狙うか 332 00:21:29,850 --> 00:21:32,353 ひっくり返さないと 切ることはできません。 333 00:21:32,353 --> 00:21:35,856 いやいや! メッチャ切れてるから! 頭 転がってるから! 334 00:21:35,856 --> 00:21:38,359 え? おかしいですね。 335 00:21:38,359 --> 00:21:43,531 こんな感じに弾き返されますよ と 実演しようと思ったのに。 336 00:21:43,531 --> 00:21:47,368 なんていうか やっぱり格が違うな。 337 00:21:47,368 --> 00:21:50,371 俺たちより全然 つえぇってんだから。 338 00:21:50,371 --> 00:21:53,374 い… いえ この剣が丈夫なだけですよ。 339 00:21:53,374 --> 00:21:55,710 普通は こうはなりませんから。 340 00:21:55,710 --> 00:21:58,546 うぅっ わかってたこととはいえ 341 00:21:58,546 --> 00:22:02,049 修行不足の自分が 情けなくなってきてしまうな。 342 00:22:02,049 --> 00:22:04,385 えっ? ん? 343 00:22:04,385 --> 00:22:06,554 (2人)溶岩トカゲ!? 344 00:22:06,554 --> 00:22:09,056 あっ! (アンドレたち)…の団体様だ~! 345 00:22:09,056 --> 00:22:12,393 て… 店長どの~! うわっ! 346 00:22:12,393 --> 00:22:14,995 わっ わぁ! 347 00:22:14,995 --> 00:22:17,395 ひぃっ! 348 00:22:19,333 --> 00:22:21,836 て… 店長殿! 349 00:22:21,836 --> 00:22:25,172 フッ! やぁ! ハーッ! 350 00:22:25,172 --> 00:22:27,372 す… すごい。 351 00:22:31,345 --> 00:22:37,017 フゥー。 すみません。 まさか 別の所に潜んでいるのがいたとは。 352 00:22:37,017 --> 00:22:39,687 もっと周りに 注意しておくべきでしたね。 353 00:22:39,687 --> 00:22:41,689 店長さんには かなわないわね。 354 00:22:41,689 --> 00:22:45,192 店長殿! すまないのは 私のほうだ! 355 00:22:45,192 --> 00:22:48,863 私がうかつにも 余計なところに 手をかけてしまったばっかりに。 356 00:22:48,863 --> 00:22:52,366 何言ってるんですか。 喜んでください! 357 00:22:52,366 --> 00:22:55,870 結構な収穫になりましたよ。 (アイリスたち)ハハハハ。 358 00:22:55,870 --> 00:22:59,373 《でも ちょっとおかしいよね? 359 00:22:59,373 --> 00:23:04,378 あんな数の溶岩トカゲ 異常発生って言ってもいいくらい。 360 00:23:04,378 --> 00:23:08,549 何か よくない 前触れじゃなきゃいいけど》 361 00:23:08,549 --> 00:23:10,885 (衝撃音) 362 00:23:10,885 --> 00:23:13,320 じっ 地震!? あっ! 363 00:23:13,320 --> 00:23:15,322 (みんな)わ~っ! 364 00:23:15,322 --> 00:23:17,992 おいおい! こんな所で シャレになんねえぞ! 365 00:23:17,992 --> 00:23:20,327 岩の陰に隠れて! 早く! 366 00:23:20,327 --> 00:23:23,497 (悲鳴) 367 00:23:23,497 --> 00:23:25,997 うわぁ~! うぅっ。 368 00:23:32,339 --> 00:23:34,639 店長殿? 369 00:23:44,351 --> 00:23:47,354 すごい大穴だな。 370 00:23:47,354 --> 00:23:51,654 さっきの噴火で開いたのね。 皆さん 気をつけてください。 371 00:23:53,694 --> 00:23:56,394 います… サラマンダーが!