1 00:00:02,302 --> 00:00:04,304 (ノック) 2 00:00:04,304 --> 00:00:08,642 (セシリア)う う~ん ふぁ~い。 3 00:00:08,642 --> 00:00:10,978 (ローレンス)おはようございます 聖女様。 4 00:00:10,978 --> 00:00:13,146 入りますよ。 う う…。 5 00:00:13,146 --> 00:00:15,148 ふぁ~い…。 6 00:00:15,148 --> 00:00:17,150 (ドアの開く音) 7 00:00:19,152 --> 00:00:22,155 ほら 今日もいい天気ですよ。 8 00:00:22,155 --> 00:00:25,826 寒くて お布団から出られません。 9 00:00:25,826 --> 00:00:29,329 下の部屋は暖かくしてますから。 お! 10 00:00:33,500 --> 00:00:36,336 ん…。 んん…。 11 00:00:36,336 --> 00:00:38,338 (セシリア)う うん…。 12 00:00:38,338 --> 00:00:41,508 ん? ハハ。 13 00:00:41,508 --> 00:00:43,677 ローレンが見えました~。 14 00:00:43,677 --> 00:00:48,015 んっ! あっ 早く下りてきてくださいね。 15 00:00:48,015 --> 00:00:51,118 はぁい… う…。 16 00:00:55,522 --> 00:00:57,691 《あれから たまに➡ 17 00:00:57,691 --> 00:01:00,594 聖女様がわからない…》 18 00:02:46,199 --> 00:02:49,336 (アベル)ふぁ~。 19 00:02:49,336 --> 00:02:53,507 (アベル)今日は午後から 教会に行くんだっけ? 20 00:02:53,507 --> 00:02:57,177 お嬢から呼び出しがあるまで 二度寝するかぁ…。 21 00:02:57,177 --> 00:02:59,179 はぁ…。 22 00:03:03,450 --> 00:03:05,452 はぁ…。 23 00:03:05,452 --> 00:03:07,454 (ヘーゼリッタ)おはよう アベル。 24 00:03:07,454 --> 00:03:09,489 なんなんすか? 実家から➡ 25 00:03:09,489 --> 00:03:11,491 勉強道具を送ってもらったので➡ 26 00:03:11,491 --> 00:03:14,494 荷ほどきを手伝ってもらおうと 思っただけですわ。 27 00:03:14,494 --> 00:03:16,496 別にいいっすけど。 28 00:03:16,496 --> 00:03:18,832 お嬢が壁を叩いて呼び出すたび➡ 29 00:03:18,832 --> 00:03:21,668 俺の部屋のものが 落ちるんですよね~。 30 00:03:21,668 --> 00:03:24,004 私の部屋のも落ちますわよ。 31 00:03:24,004 --> 00:03:26,173 ドアを叩けってことだよ。 32 00:03:26,173 --> 00:03:28,308 (ヘーゼリッタ)あの2人…。 33 00:03:28,308 --> 00:03:30,477 私たちが出ていったことで➡ 34 00:03:30,477 --> 00:03:33,146 もっと歩み寄れているのかしらね。 35 00:03:33,146 --> 00:03:37,150 さあ 前の状態に 戻っただけですしねぇ…。 36 00:03:37,150 --> 00:03:40,187 ん…。 そう その顔ですわ! 37 00:03:40,187 --> 00:03:42,856 あっ! 2人の こういう話をすると➡ 38 00:03:42,856 --> 00:03:46,193 そんな顔をしますわよね。 ええ? 39 00:03:46,193 --> 00:03:50,363 そりゃあ 周りがとやかく 言うことではないですけれど➡ 40 00:03:50,363 --> 00:03:54,034 2人のことはどうでもいいのかと 思ってしまいますわ。 41 00:03:54,034 --> 00:03:57,704 俺はそっとしておいたほうが いいかなと思ってるんすよ。 42 00:03:57,704 --> 00:04:00,107 2人で完結すべきですしね。 43 00:04:00,107 --> 00:04:03,944 私だってそうしたほうがいいのは わかっていますわ。 44 00:04:03,944 --> 00:04:05,946 でも あの2人…。 45 00:04:05,946 --> 00:04:09,449 このままだと10年経っても ああかもしれないですわよ。 46 00:04:09,449 --> 00:04:11,785 あっ! いいのかしら? 47 00:04:11,785 --> 00:04:15,622 あなたの友人が 愚かな10年を 過ごすことになっても。 48 00:04:15,622 --> 00:04:17,624 あぁ…。 49 00:04:17,624 --> 00:04:19,960 《よくよく 考えたら➡ 50 00:04:19,960 --> 00:04:23,296 何年経とうが 2人が変わらず一緒にいるなら➡ 51 00:04:23,296 --> 00:04:27,134 セシリア様が ローレンスを守ってるってことだし➡ 52 00:04:27,134 --> 00:04:30,637 俺としては 別にいいよなぁ…。 53 00:04:30,637 --> 00:04:32,639 いいんだけど➡ 54 00:04:32,639 --> 00:04:37,144 それはセシリア様の求めるところとは 違うんだよな…。 55 00:04:37,144 --> 00:04:41,481 しょうがない… いっそ踏み込んでみるか》 56 00:04:41,481 --> 00:04:43,984 あ。 あ。 57 00:04:43,984 --> 00:04:47,154 なんだ 来てるなら手伝えよ。 58 00:04:47,154 --> 00:04:49,156 まずは お茶でも一杯。 59 00:04:49,156 --> 00:04:53,827 まったく まぁ俺もひと休みしに 来たし とがめないけどさ。 60 00:04:53,827 --> 00:04:55,996 あ そこのお菓子。 61 00:04:55,996 --> 00:04:59,499 さっきセシリア様が キラキラ回りながら食べてたけど➡ 62 00:04:59,499 --> 00:05:01,601 あれ あの人流のつまみ食い? 63 00:05:01,601 --> 00:05:06,273 う… そういうの信者さんたちに 言いふらさないでくれよ? 64 00:05:06,273 --> 00:05:09,609 (アベル)そういや ローレンス。 65 00:05:09,609 --> 00:05:12,112 西の街でセシリア様のこと➡ 66 00:05:12,112 --> 00:05:14,781 名前で呼べたんだってな。 わぁっ!? 67 00:05:14,781 --> 00:05:17,450 な なんで…。 ギーゼルベルトさんが➡ 68 00:05:17,450 --> 00:05:19,786 得意気に言ってたぞ。 ((ギーゼルベルト:フッフ~ン)) 69 00:05:19,786 --> 00:05:22,956 あの人…。 よ よその街で➡ 70 00:05:22,956 --> 00:05:25,458 聖女様と 呼ぶわけにもいかないだろ? 71 00:05:25,458 --> 00:05:28,128 部屋に入るのは ためらいがないのに➡ 72 00:05:28,128 --> 00:05:31,464 どうして そこまで 名前を呼びたくないんだ? 73 00:05:31,464 --> 00:05:34,301 呼びたくないわけじゃなくて…。 74 00:05:34,301 --> 00:05:37,837 出会った時から 聖女様って呼んでるから➡ 75 00:05:37,837 --> 00:05:41,474 その… 今更 名前で呼ぶなんて➡ 76 00:05:41,474 --> 00:05:43,476 恥ずかしくないか? 77 00:05:43,476 --> 00:05:45,645 元々 よくわからなかったけど➡ 78 00:05:45,645 --> 00:05:47,814 ますます お前のことがわからん。 79 00:05:47,814 --> 00:05:49,983 ぐ…。 当の本人は➡ 80 00:05:49,983 --> 00:05:51,985 呼ばれて喜んでんだろ? 81 00:05:51,985 --> 00:05:54,988 よ 呼べるよう 頑張るとは言ったから…。 82 00:05:54,988 --> 00:05:59,326 聖女様が喜んでくれることは したいと思ってる…。 83 00:05:59,326 --> 00:06:01,628 ん…。 って何言わせるんだよ…。 84 00:06:01,628 --> 00:06:05,966 《昔はこんなことで悩んだりする タイプじゃなかったのになぁ。 85 00:06:05,966 --> 00:06:09,970 今そうでなくなって きているということは➡ 86 00:06:09,970 --> 00:06:12,138 セシリア様との出会いは➡ 87 00:06:12,138 --> 00:06:15,976 コイツにとって よほど大きなことなのかもな》 88 00:06:15,976 --> 00:06:18,445 お前 変わったよ。 89 00:06:18,445 --> 00:06:21,781 急に言われても困るな ちょっとイラッときた。 90 00:06:21,781 --> 00:06:23,783 (2人)あ! (笑い声) 91 00:06:23,783 --> 00:06:26,620 お! お二人とも ここにいました! 92 00:06:26,620 --> 00:06:29,122 アベルは またサボってますの? 93 00:06:29,122 --> 00:06:31,291 休憩っすよ。 ちょうど➡ 94 00:06:31,291 --> 00:06:33,627 お茶を淹れたので いかがですか? (2人)あっ! 95 00:06:33,627 --> 00:06:35,795 飲みます 休憩します! 96 00:06:35,795 --> 00:06:37,797 (ヘーゼリッタ)いただきますわ。 97 00:06:37,797 --> 00:06:40,634 聖女様 つまみ食いは ほどほどに。 98 00:06:40,634 --> 00:06:42,636 あっ! だって➡ 99 00:06:42,636 --> 00:06:45,472 おいしそうなんですも~ん。 フフッ。 100 00:06:45,472 --> 00:06:48,475 (笑い声) 101 00:06:48,475 --> 00:06:50,477 (ヘーゼリッタ)で どうでしたの? 102 00:06:50,477 --> 00:06:52,479 ん~。 103 00:06:52,479 --> 00:06:54,981 ちゃんとローレンスに 話したんですの? 104 00:06:54,981 --> 00:06:58,151 ま アイツなりに 頑張ってるみたいですよ。 105 00:06:58,151 --> 00:07:00,587 んっ? 頑張る人間➡ 106 00:07:00,587 --> 00:07:02,589 せっつくの趣味じゃないんで。 107 00:07:02,589 --> 00:07:06,426 俺はやっぱり 見守るだけにしときますね。 108 00:07:06,426 --> 00:07:09,095 はっ? どういう…。 ⚟アベル先生! 109 00:07:09,095 --> 00:07:11,598 は~い。 ちょっと! 110 00:07:11,598 --> 00:07:14,434 もう…。 111 00:07:14,434 --> 00:07:18,271 セ… セ… セシ…。 112 00:07:18,271 --> 00:07:20,774 はあ… ダメだ。 113 00:07:20,774 --> 00:07:22,776 そもそも 名前を呼んで➡ 114 00:07:22,776 --> 00:07:26,613 聖女様が幸せになってる図が 想像できない。 115 00:07:26,613 --> 00:07:30,784 スコーン食べてる時のほうが 幸せそうだよな。 116 00:07:30,784 --> 00:07:34,621 初めて食べた時も喜んでたっけ。 117 00:07:34,621 --> 00:07:36,623 フ…。 118 00:07:36,623 --> 00:07:40,527 《出会った時から あの人は聖女様だったな》 119 00:07:42,796 --> 00:07:45,966 ((え~っと 次の訪問先は…。 120 00:07:45,966 --> 00:07:48,802 お願いです! おっ! どうか聞いてください。 121 00:07:48,802 --> 00:07:51,471 この橋を 壊していただけませんか? 122 00:07:51,471 --> 00:07:54,641 大雨が降って 大変なことに なってしまうのです。 123 00:07:54,641 --> 00:07:57,143 お願いします。 雨? 124 00:07:57,143 --> 00:08:00,413 あの子 もう何時間もああしてるわよ。 125 00:08:00,413 --> 00:08:02,749 誰か呼んだほうがいいかなぁ。 126 00:08:02,749 --> 00:08:04,751 ハァハァ…。 あの そこの方…。 127 00:08:04,751 --> 00:08:06,753 ⚟先生~! あっ! 128 00:08:06,753 --> 00:08:09,089 こんなところにいた~。 129 00:08:09,089 --> 00:08:12,258 母さんが待ってるよ。 あっ ごめん! 130 00:08:12,258 --> 00:08:16,262 今日はお菓子焼いたって。 うん…。 131 00:08:16,262 --> 00:08:18,264 ハァ… あ あの…。 132 00:08:18,264 --> 00:08:20,433 ⚟先生? 133 00:08:20,433 --> 00:08:22,435 あ あぁ…。 134 00:08:26,606 --> 00:08:31,111 《この街に大雨の記録なんて なかったはずだけど…》 135 00:08:31,111 --> 00:08:33,279 ん… あ! 136 00:08:33,279 --> 00:08:35,448 これは…。 137 00:08:35,448 --> 00:08:38,952 あの女の子の言っていた とおりになるのでは…。 138 00:08:47,994 --> 00:08:49,963 やっぱり! 139 00:08:49,963 --> 00:08:52,999 本当に 大雨が降るかもしれない…。 140 00:08:52,999 --> 00:08:55,001 はっ! (鳥のさえずり) 141 00:08:55,001 --> 00:08:58,338 《もし大量の雨が降って➡ 142 00:08:58,338 --> 00:09:02,242 山の土砂や大きな木が 街に流れ込んできたら…》 143 00:09:02,242 --> 00:09:05,745 あの子はいったい 何者なんだろう…)) 144 00:09:05,745 --> 00:09:10,417 ((聖女とは 人々を守る存在だ)) 145 00:09:10,417 --> 00:09:13,253 ((もしかして…。 146 00:09:13,253 --> 00:09:16,756 お願いです この橋を壊してください。 147 00:09:16,756 --> 00:09:18,758 あっ! そうは言っても➡ 148 00:09:18,758 --> 00:09:22,095 この辺りは水害なんてない 穏やかな地域よ。 149 00:09:22,095 --> 00:09:25,598 それより あなたフラフラじゃない 大丈夫? 150 00:09:25,598 --> 00:09:27,600 私のことはいいのです。 151 00:09:27,600 --> 00:09:31,604 それより もう時間がないので す…。 152 00:09:31,604 --> 00:09:33,606 (3人)あっ! おっと! 153 00:09:33,606 --> 00:09:36,276 先生…。 牧師様…。 大丈夫ですか。 154 00:09:36,276 --> 00:09:39,612 は はい。 時間がないというのは➡ 155 00:09:39,612 --> 00:09:41,614 いったい どれほどですか? ハァハァ…。 156 00:09:41,614 --> 00:09:43,783 あ… あ! 157 00:09:43,783 --> 00:09:47,120 あ あの 今すぐにでもこの橋を! あっ! 158 00:09:47,120 --> 00:09:49,122 わぁっ! はっ! (3人)はっ! 159 00:09:49,122 --> 00:09:52,292 いてて… ケガしてませんか? あ…。 160 00:09:52,292 --> 00:09:54,294 はっ! 161 00:09:59,799 --> 00:10:03,470 あなたは 聖女様ですか? 162 00:10:03,470 --> 00:10:05,638 はい…。 163 00:10:05,638 --> 00:10:09,142 私は 神の天啓を受けた者として➡ 164 00:10:09,142 --> 00:10:12,812 この街を災いから 救うため導かれた➡ 165 00:10:12,812 --> 00:10:15,148 聖女です。 166 00:10:15,148 --> 00:10:18,318 (ざわめき) 167 00:10:18,318 --> 00:10:21,488 お願いします どうか信じてください。 168 00:10:21,488 --> 00:10:23,823 この街を守りたいのです! 169 00:10:23,823 --> 00:10:25,992 んっ。 170 00:10:25,992 --> 00:10:29,162 わかりました。 あっ。 171 00:10:29,162 --> 00:10:31,164 私はあなたを信じます。 172 00:10:31,164 --> 00:10:33,166 橋をとり壊しましょう。 173 00:10:33,166 --> 00:10:35,168 あ…! (ざわめき) 174 00:10:41,007 --> 00:10:43,343 (ざわめき) 175 00:10:43,343 --> 00:10:46,546 こちらへ。 大丈夫ですよ。 176 00:10:55,188 --> 00:10:57,190 お…。 177 00:10:59,359 --> 00:11:01,461 聖女様! 178 00:11:01,461 --> 00:11:03,796 街は あ…。 179 00:11:03,796 --> 00:11:06,332 無事だ! 180 00:11:06,332 --> 00:11:08,334 よかった! 181 00:11:08,334 --> 00:11:10,637 聖女様が教えてくださったから。 182 00:11:10,637 --> 00:11:12,639 あっ!? 183 00:11:12,639 --> 00:11:14,641 私 一人だけでは➡ 184 00:11:14,641 --> 00:11:18,144 街の皆さんに このことを 伝えきれませんでした。 185 00:11:18,144 --> 00:11:21,481 あなたがいてくれたおかげです。 186 00:11:21,481 --> 00:11:24,684 私のことを信じてくれて➡ 187 00:11:24,684 --> 00:11:26,686 ありがとうございます)) 188 00:11:26,686 --> 00:11:29,856 <突然やってきて➡ 189 00:11:29,856 --> 00:11:33,192 街の人のためにと 声をからす様子と➡ 190 00:11:33,192 --> 00:11:37,030 天使のきざはしに 照らされている光景は➡ 191 00:11:37,030 --> 00:11:39,866 じいさんが伝え続けたとおりの➡ 192 00:11:39,866 --> 00:11:42,202 人々を守る➡ 193 00:11:42,202 --> 00:11:45,872 聖女の姿 そのものだった> 194 00:11:45,872 --> 00:11:48,708 ((⚟先生~! ⚟牧師様~! 195 00:11:48,708 --> 00:11:50,710 皆さん! 196 00:11:50,710 --> 00:11:52,679 街は無事ですよ。 197 00:11:52,679 --> 00:11:55,682 (一同)はっ! ⚟ありがとうございます。 198 00:11:55,682 --> 00:11:58,851 あ…。 199 00:11:58,851 --> 00:12:01,287 聖女様 もう帰っちゃう? あ…。 200 00:12:01,287 --> 00:12:03,289 ずっと ここにいて。 201 00:12:03,289 --> 00:12:06,626 ぶしつけですが よければ まだいてもらえませんか? 202 00:12:06,626 --> 00:12:09,796 そうよ このご恩をお返ししたいわ。 203 00:12:09,796 --> 00:12:11,798 もう帰ってしまわれるの? 204 00:12:11,798 --> 00:12:15,969 ん… 私には 帰る場所はないのです。 205 00:12:15,969 --> 00:12:18,805 あ! そうなの…。 206 00:12:18,805 --> 00:12:21,307 なら この教会で 暮らせばいいんじゃない? 207 00:12:21,307 --> 00:12:24,978 (2人)えっ!? ⚟ほら 聖女様がここにいたら➡ 208 00:12:24,978 --> 00:12:26,980 私たちも会いに来やすいし。 209 00:12:26,980 --> 00:12:29,315 ⚟しばらく牧師様が 面倒見てたんでしょ? 210 00:12:29,315 --> 00:12:31,317 それはそうですが…。 211 00:12:31,317 --> 00:12:33,486 ⚟聖女様と ずっと一緒がいい。 212 00:12:33,486 --> 00:12:35,488 (2人)あ…。 213 00:12:39,325 --> 00:12:41,327 よし。 214 00:12:41,327 --> 00:12:43,997 聖女様。 あ はい。 215 00:12:43,997 --> 00:12:47,333 お菓子を作ったので よかったらどうですか? 216 00:12:47,333 --> 00:12:49,369 あむ。 217 00:12:49,369 --> 00:12:53,673 ん~! これは なんというお菓子なんですか? 218 00:12:53,673 --> 00:12:56,676 スコーンですよ。 スコーン…。 219 00:12:56,676 --> 00:12:59,178 初めて食べました。 220 00:12:59,178 --> 00:13:01,781 あむ ん~! 221 00:13:01,781 --> 00:13:04,784 フフ)) 222 00:13:04,784 --> 00:13:06,953 《出会った時からずっと➡ 223 00:13:06,953 --> 00:13:08,955 俺なりに守ってきたつもりだ》 224 00:13:11,457 --> 00:13:14,794 《あの人は 聖女様だから》 225 00:13:14,794 --> 00:13:17,297 あ フフッ。 226 00:13:17,297 --> 00:13:19,298 お…。 227 00:13:19,298 --> 00:13:23,002 《けど それだけじゃ ないような…》 228 00:13:25,638 --> 00:13:29,142 やっぱり みんなで食べると 楽しいですね~。 229 00:13:29,142 --> 00:13:31,811 せっかく出ていったのに 結局ほぼ毎日➡ 230 00:13:31,811 --> 00:13:34,480 ここで ごはん食べてるし。 うぅ…。 231 00:13:34,480 --> 00:13:37,650 いいじゃないですか 毎日来てください。 232 00:13:37,650 --> 00:13:40,653 聖女様も こう言ってますし ぜひ。 233 00:13:40,653 --> 00:13:45,658 (アベル)けどなぁ あんまり寒いと 外に出るのおっくうになるよな。 234 00:13:45,658 --> 00:13:48,494 寒いのは とてもつらいです。 235 00:13:48,494 --> 00:13:50,997 セシリアは 冬が苦手ですの? 236 00:13:50,997 --> 00:13:55,501 苦手というか 朝 お布団から 出られなくなります。 237 00:13:55,501 --> 00:13:58,004 (ヘーゼリッタ)それは 冬に限ったことでは➡ 238 00:13:58,004 --> 00:14:00,273 ないんじゃありませんの? うぅ…。 239 00:14:00,273 --> 00:14:02,608 そのとおりです…。 240 00:14:02,608 --> 00:14:05,144 ごちそうさん。 では また。 241 00:14:05,144 --> 00:14:07,313 お気をつけて。 おやすみなさい。 242 00:14:07,313 --> 00:14:09,315 (ドアの閉まる音) 243 00:14:09,315 --> 00:14:11,651 はっ うぅ…。 244 00:14:11,651 --> 00:14:13,953 あ…。 245 00:14:13,953 --> 00:14:17,457 聖女様 ちょっと ついてきていただけますか? 246 00:14:17,457 --> 00:14:19,459 ん? 247 00:14:21,461 --> 00:14:24,297 ん あ…。 248 00:14:24,297 --> 00:14:26,299 わっ! 249 00:14:26,299 --> 00:14:29,001 わ…。 250 00:14:29,001 --> 00:14:31,003 屋根裏部屋です。 251 00:14:31,003 --> 00:14:34,507 こんなところに… 知りませんでした。 252 00:14:34,507 --> 00:14:37,477 気をつけて上ってくださいね。 はい! 253 00:14:43,015 --> 00:14:46,986 フフ… フフッ。 254 00:14:46,986 --> 00:14:50,990 う… うぅ…。 あ~ アッハハハ。 255 00:14:50,990 --> 00:14:52,992 ぷはっ。 256 00:14:52,992 --> 00:14:54,994 あっ! 257 00:14:54,994 --> 00:14:57,830 こんなお部屋があったのですね。 258 00:14:57,830 --> 00:14:59,832 普段 使っていませんが➡ 259 00:14:59,832 --> 00:15:02,635 掃除もしているので キレイなはずです。 260 00:15:02,635 --> 00:15:04,604 へぇ~。 261 00:15:04,604 --> 00:15:06,939 でも どうしてここへ? 262 00:15:06,939 --> 00:15:08,941 あ! 263 00:15:11,477 --> 00:15:13,780 はぁ~! 264 00:15:13,780 --> 00:15:18,284 ローレン 空が 星が とてもキレイですよ! 265 00:15:18,284 --> 00:15:23,122 聖女様 寒いのはとても つらいって言ってましたよね? 266 00:15:23,122 --> 00:15:25,958 あ… はい。 今日の星空が➡ 267 00:15:25,958 --> 00:15:30,296 こんなに美しいのは 寒い冬だからこそなんです。 268 00:15:30,296 --> 00:15:32,799 こういう いい一面もあることを➡ 269 00:15:32,799 --> 00:15:35,134 聖女様に教えたくて。 270 00:15:35,134 --> 00:15:38,638 なんて お節介だとは わかってるんですが…。 271 00:15:38,638 --> 00:15:40,640 あ…。 272 00:15:40,640 --> 00:15:42,642 ローレン。 ん? 273 00:15:42,642 --> 00:15:47,480 私は 世間のことを ほとんど知らないのです。 274 00:15:47,480 --> 00:15:51,484 ずっとあの森の中で閉じこもって 暮らしていたので➡ 275 00:15:51,484 --> 00:15:53,820 寒くてつらい冬の空が➡ 276 00:15:53,820 --> 00:15:57,657 こんなにキレイだってことも 知りませんでした。 277 00:15:57,657 --> 00:15:59,826 あ…。 278 00:15:59,826 --> 00:16:02,428 《俺は 出会う前の➡ 279 00:16:02,428 --> 00:16:05,097 聖女様のことも 知らなかったんだな。 280 00:16:05,097 --> 00:16:07,767 ずっと一緒に暮らしてきたのに…。 281 00:16:07,767 --> 00:16:10,770 守りたいと思っているのに…》 282 00:16:10,770 --> 00:16:14,440 聖女様の話 聞かせてもらえませんか? 283 00:16:14,440 --> 00:16:18,277 え? どうしたんですか 突然。 284 00:16:18,277 --> 00:16:20,947 知りたいと 思ったんです。 285 00:16:20,947 --> 00:16:23,950 もっと 聖女様のこと。 286 00:16:23,950 --> 00:16:26,285 教えていただけますか? 287 00:16:26,285 --> 00:16:29,622 あっ はい。 288 00:16:29,622 --> 00:16:33,459 聖女には 神の声を聞いて➡ 289 00:16:33,459 --> 00:16:35,962 天啓を受ける瞬間があります。 290 00:16:35,962 --> 00:16:41,167 私の場合 物心つくか つかないかの幼い時…。 291 00:16:41,167 --> 00:16:44,470 頭の中に 神の声が響いて➡ 292 00:16:44,470 --> 00:16:46,672 人々を愛し➡ 293 00:16:46,672 --> 00:16:48,841 助けたいと思うようになり➡ 294 00:16:48,841 --> 00:16:52,678 私の中で 世界が一瞬で変わりました。 295 00:16:52,678 --> 00:16:57,350 あれからずっと 私は聖女なのです。 296 00:16:57,350 --> 00:17:01,587 そして 物心がはっきりついた頃には➡ 297 00:17:01,587 --> 00:17:05,591 おばあ様と森の中に ひっそりと たたずむ家に➡ 298 00:17:05,591 --> 00:17:08,261 2人で暮らしていました。 299 00:17:08,261 --> 00:17:12,932 おばあ様は聖女として 必要なことを私に教えてくれて➡ 300 00:17:12,932 --> 00:17:15,268 愛情を注いでくれて➡ 301 00:17:15,268 --> 00:17:18,771 穏やかな日々を 過ごしていたと思います。 302 00:17:18,771 --> 00:17:20,773 そんな ある日。 303 00:17:22,775 --> 00:17:24,777 ((おばあ様?)) 304 00:17:24,777 --> 00:17:27,280 おばあ様は 亡くなりました。 305 00:17:29,282 --> 00:17:32,785 ひとりぼっちになってしまった その日の夜のことです。 306 00:17:32,785 --> 00:17:36,289 私は夢を見ました。 307 00:17:39,959 --> 00:17:41,961 ((あ! 308 00:17:43,963 --> 00:17:46,632 うっ あ! 309 00:17:46,632 --> 00:17:49,969 いけません! 310 00:17:49,969 --> 00:17:52,305 あぁ はっ! 311 00:17:52,305 --> 00:17:55,474 ハァハァ…)) 312 00:17:55,474 --> 00:18:00,479 その夢は 私に聖女の役目を 伝えるものでした。 313 00:18:02,748 --> 00:18:05,618 あの街の人たちを守ろうと➡ 314 00:18:05,618 --> 00:18:08,921 私は森を出たのです。 315 00:18:08,921 --> 00:18:11,457 そして 皆さんに伝えました。 316 00:18:11,457 --> 00:18:13,759 もうすぐ 大雨が降る。 317 00:18:13,759 --> 00:18:17,964 この橋を壊さなければ 街が沈んでしまう と。 318 00:18:19,932 --> 00:18:23,269 でも 皆さんを説得できず➡ 319 00:18:23,269 --> 00:18:27,273 体力も限界に近づいていた その時…。 320 00:18:35,281 --> 00:18:38,451 あなたに出会いました。 321 00:18:38,451 --> 00:18:41,287 ((先生!? 橋を壊すなんて➡ 322 00:18:41,287 --> 00:18:43,456 そう簡単にできませんよ。 323 00:18:43,456 --> 00:18:45,624 それに聖女だなんて…。 324 00:18:45,624 --> 00:18:49,161 ん…。 祖父のオズウェル牧師が➡ 325 00:18:49,161 --> 00:18:53,132 私に 一番に守れと言い続けてきた 教えがあるんです。 326 00:18:53,132 --> 00:18:55,801 オズウェルさんが? はい。 327 00:18:55,801 --> 00:18:58,804 「聖女は人々を守る存在」。 328 00:18:58,804 --> 00:19:03,576 「でもそれはまず 私たちが聖女を 守るからこそ成り立つんだ」と。 329 00:19:03,576 --> 00:19:08,080 私は最期まで その教えを伝え続けた祖父と➡ 330 00:19:08,080 --> 00:19:10,750 その祖父が守りたかった 聖女様を➡ 331 00:19:10,750 --> 00:19:13,252 信じたいと思っています。 332 00:19:13,252 --> 00:19:16,589 橋については たとえ 何も起きなかったとしても➡ 333 00:19:16,589 --> 00:19:18,758 私が責任を持ちます。 334 00:19:18,758 --> 00:19:21,761 だから どうか聖女様の言葉を➡ 335 00:19:21,761 --> 00:19:24,430 真剣に 受け止めていただけませんか? 336 00:19:24,430 --> 00:19:28,100 (一同)ん…。 ま オズウェルさんの教えなら➡ 337 00:19:28,100 --> 00:19:30,936 この街の人間として 守らないとなぁ。 338 00:19:30,936 --> 00:19:33,105 そうね ローレンスくんにだけ➡ 339 00:19:33,105 --> 00:19:35,775 背負わせるわけには いかないものね。 340 00:19:35,775 --> 00:19:39,445 皆さん…。 あ ありがとうございます! 341 00:19:39,445 --> 00:19:42,782 はぁ…。 信じてもらえて➡ 342 00:19:42,782 --> 00:19:45,785 少しほっとしましたね 聖女様。 343 00:19:45,785 --> 00:19:48,287 あっ! 344 00:19:48,287 --> 00:19:50,790 はっ はい!)) 345 00:19:50,790 --> 00:19:52,792 フフッ。 346 00:19:52,792 --> 00:19:56,462 あの時 ローレンが 私を見つけてくれたのです。 347 00:19:56,462 --> 00:19:59,799 見つけた? 私のことを聖女だと➡ 348 00:19:59,799 --> 00:20:02,968 一番に信じてくれたのは ローレンです。 349 00:20:02,968 --> 00:20:06,138 あ… そうですか。 350 00:20:06,138 --> 00:20:08,307 はい それに➡ 351 00:20:08,307 --> 00:20:10,476 ここで ローレンと暮らすようになって➡ 352 00:20:10,476 --> 00:20:13,646 私は寂しくなくなりました。 え? 353 00:20:13,646 --> 00:20:16,315 子どもの頃の おばあ様との暮らしは➡ 354 00:20:16,315 --> 00:20:18,651 とても幸せだったのですが➡ 355 00:20:18,651 --> 00:20:21,654 おばあ様は ずっと家に いたわけではないので➡ 356 00:20:21,654 --> 00:20:23,823 寂しい時もありました。 357 00:20:23,823 --> 00:20:27,326 だから ローレンと暮らすことができて➡ 358 00:20:27,326 --> 00:20:29,328 とてもうれしいのです。 359 00:20:29,328 --> 00:20:31,997 ふ…。 360 00:20:31,997 --> 00:20:34,667 私も一人でした。 361 00:20:34,667 --> 00:20:37,169 祖父が亡くなってからは…。 362 00:20:37,169 --> 00:20:41,674 前に ヘーゼリッタに言われたんです。 363 00:20:41,674 --> 00:20:45,678 ((もちろん 聖女には一人の女性として➡ 364 00:20:45,678 --> 00:20:48,514 幸せになってほしいからですわ)) 365 00:20:48,514 --> 00:20:50,516 幸せ…。 366 00:20:50,516 --> 00:20:54,186 私はとても幸せですよ ローレン。 367 00:20:54,186 --> 00:20:57,356 ローレンは…。 あ…。 368 00:20:57,356 --> 00:21:00,793 あ… フッ。 369 00:21:00,793 --> 00:21:04,463 星 キレイですね。 370 00:21:04,463 --> 00:21:06,465 はい。 371 00:21:06,465 --> 00:21:09,802 《聖女様➡ 372 00:21:09,802 --> 00:21:12,471 幸せだと思ってくれているんだ。 373 00:21:12,471 --> 00:21:16,308 俺も➡ 374 00:21:16,308 --> 00:21:18,310 一緒に過ごす➡ 375 00:21:18,310 --> 00:21:21,313 このかけがえのない時間が ずっと…》 376 00:21:21,313 --> 00:21:23,349 おっ! んっ。 377 00:21:23,349 --> 00:21:26,819 (寝息) 378 00:21:26,819 --> 00:21:28,821 もう 戻りましょうか。 379 00:21:28,821 --> 00:21:30,823 遅くまですみません。 380 00:21:30,823 --> 00:21:34,827 ん…。 えっ。 381 00:21:34,827 --> 00:21:38,664 ローレンの手はあったかいですね。 382 00:21:38,664 --> 00:21:42,835 あっ! うっ 布団のほうが暖かいですから! 383 00:21:42,835 --> 00:21:45,337 先に戻っていてください。 384 00:21:45,337 --> 00:21:47,339 はい。 385 00:21:47,339 --> 00:21:50,142 おやすみなさい。 おやすみなさい。 386 00:21:57,349 --> 00:21:59,952 《俺には 聖女様が必要で➡ 387 00:21:59,952 --> 00:22:02,121 ずっと一緒にいたい…。 388 00:22:02,121 --> 00:22:06,125 聖女様にも そう思ってもらえたら…》 389 00:22:06,125 --> 00:22:08,794 ん…。 390 00:22:08,794 --> 00:22:12,298 なんだろう この気持ちは。 391 00:23:32,144 --> 00:23:38,851 ♬(オルガン) 392 00:23:43,656 --> 00:23:46,492 また作りすぎちゃったよ…。 393 00:23:46,492 --> 00:23:48,994 一人じゃ食べきれないな。