1 00:00:01,110 --> 00:00:09,090 ♬~ 2 00:01:45,120 --> 00:01:47,120 (小鳩常悟朗)変装…。 3 00:01:49,130 --> 00:01:52,130 なっ… あっ! (小佐内ゆき)偶然だね 小鳩くん。 4 00:01:52,130 --> 00:01:55,130 今日は 一人でお出かけ? 5 00:01:55,130 --> 00:01:57,130 うん。 6 00:01:57,130 --> 00:02:00,100 買い物でもしてたら 気持ちが楽になるかなって…。 7 00:02:00,100 --> 00:02:02,110 そうだよね。 8 00:02:02,110 --> 00:02:07,140 自転車といちごタルトを同時に盗まれるなんて めったにあることじゃ…。 9 00:02:07,140 --> 00:02:10,110 そうじゃなくて。 えっ? 10 00:02:10,110 --> 00:02:13,120 そのことは もう 結構 時間が経ったからいいんだけど…。 11 00:02:14,120 --> 00:02:16,150 何かあったの? 12 00:02:16,150 --> 00:02:19,160 おととい 生徒指導室に呼び出されたの。 13 00:02:19,160 --> 00:02:23,130 ああ そういえば 何か怒られたの? 14 00:02:25,160 --> 00:02:29,130 怒られたっていうか いろいろ 聞かれたの。 15 00:02:29,130 --> 00:02:31,170 自転車のこと。 16 00:02:31,170 --> 00:02:34,140 自転車? 盗まれたやつ? 17 00:02:35,170 --> 00:02:40,140 うん。 あれがね 変な所で見つかったんだって。 18 00:02:40,140 --> 00:02:42,150 見つかったんなら よかったじゃない。 19 00:02:43,150 --> 00:02:47,120 見つかったっていうか…。 20 00:02:47,120 --> 00:02:50,120 先週の日曜日に泥棒があって→ 21 00:02:50,120 --> 00:02:54,160 そこで 私の自転車が見られてたの。 22 00:02:54,160 --> 00:02:56,130 目撃されてたってこと? 23 00:02:56,130 --> 00:03:01,130 泥棒があったのは 学生さんのアパートだったらしいんだけど→ 24 00:03:01,130 --> 00:03:06,140 若い人が 道端で見張りみたいに じっとしてるのを→ 25 00:03:06,140 --> 00:03:09,140 近所の人が おかしいって思って→ 26 00:03:09,140 --> 00:03:12,140 駐輪許可シールの番号を覚えてたんだって。 27 00:03:12,140 --> 00:03:14,140 へえ~。 28 00:03:14,140 --> 00:03:20,120 それで 私のものだって わかって 生徒指導室に呼ばれたの。 29 00:03:21,150 --> 00:03:24,120 なんで盗まれたんだって責められたの。 30 00:03:26,160 --> 00:03:30,230 それで 私 気分が沈んで 買い物したくなったの。 31 00:03:30,230 --> 00:03:32,230 そう。 32 00:03:37,130 --> 00:03:41,100 私 心が傷ついたの。 33 00:03:42,110 --> 00:03:44,110 サンマルク…。 34 00:03:44,110 --> 00:03:47,110 おいしいお店がね 近くにあるの。 35 00:03:48,140 --> 00:03:51,110 サンマルク… ケーキかな? 36 00:03:51,110 --> 00:03:55,280 キャラメリゼの部分が香ばしくて 素敵なの。 37 00:03:55,280 --> 00:03:59,290 フッ… わかった。 おごるよ。 38 00:04:01,120 --> 00:04:03,130 (携帯電話の振動音) 39 00:04:03,130 --> 00:04:05,090 健吾からだ。 40 00:04:19,140 --> 00:04:21,110 ちょっと待って。 41 00:04:22,110 --> 00:04:24,110 健吾から 家に来ないかってさ。 42 00:04:25,110 --> 00:04:29,120 そうなの…。 じゃあ これで。 43 00:04:29,120 --> 00:04:32,120 いや だから 小佐内さんも来ないかって…。 44 00:04:32,120 --> 00:04:34,090 私も? 45 00:04:38,130 --> 00:04:40,100 お待たせ。 46 00:04:40,100 --> 00:04:43,100 変装 解除? ん? 47 00:04:43,100 --> 00:04:45,100 ううん。 行こうか。 48 00:04:51,140 --> 00:04:53,110 (チャイム) 49 00:04:56,150 --> 00:04:58,110 (堂島健吾)よう 来たか。 50 00:04:58,110 --> 00:05:00,120 どうも 小佐内さん。 51 00:05:01,120 --> 00:05:03,120 こんにちは。 まあ 上がれ。 52 00:05:09,130 --> 00:05:12,130 あっ…。 あっ これ ケーキ。 53 00:05:12,130 --> 00:05:14,100 手ぶらじゃ あれだと思って…。 54 00:05:15,130 --> 00:05:17,100 は? 55 00:05:18,130 --> 00:05:22,140 まあ 発案者は 小佐内さんなんだけどね。 56 00:05:22,140 --> 00:05:24,140 フッ…。 57 00:05:24,140 --> 00:05:26,140 だろうと思った。 どうも。 58 00:05:26,140 --> 00:05:28,140 あっ! いえ…。 59 00:05:29,150 --> 00:05:32,150 ちょっと待ってろ。 うまいココアがある。 60 00:05:32,150 --> 00:05:34,120 ケーキ 先に食べてていいぞ。 61 00:05:34,120 --> 00:05:36,120 (戸の閉まる音) 62 00:05:38,150 --> 00:05:40,120 どれにしようかな。 63 00:05:48,130 --> 00:05:51,130 健吾 ケーキ それでいい? 64 00:05:51,130 --> 00:05:53,140 ああ なんでもいい。 65 00:05:54,140 --> 00:05:56,140 (小鳩・小佐内)フゥー フゥー…。 66 00:05:57,140 --> 00:05:59,110 フゥー フゥー…。 67 00:06:01,140 --> 00:06:03,110 あっ…! 68 00:06:04,150 --> 00:06:06,120 へえ~。 69 00:06:09,120 --> 00:06:12,220 これは ココアパウダーを ホットミルクで溶いたんだよね? 70 00:06:12,220 --> 00:06:14,160 もちろん そうだ。 71 00:06:14,160 --> 00:06:18,160 よく溶けてる。 なかなか こうはいかない。 72 00:06:18,160 --> 00:06:21,130 わかるか。 なんなら コツを教えてもいいぞ。 73 00:06:21,130 --> 00:06:23,130 いや 別にいいよ。 74 00:06:23,130 --> 00:06:27,140 まあ 聞け。 手順一つで なかなか味が変わるんだ。 75 00:06:27,140 --> 00:06:33,140 まず カップに ココアパウダーを入れて そこに熱々のホットミルクを注ぐ。 76 00:06:33,140 --> 00:06:37,110 この時 注ぐミルクを ごく控えめにするのがコツだ。 77 00:06:37,110 --> 00:06:39,180 へえ~。 78 00:06:39,180 --> 00:06:43,150 ごく少量のホットミルクを加えられた ココアパウダーは→ 79 00:06:43,150 --> 00:06:46,160 ごりごり練ってやると ペースト状になる。 80 00:06:46,160 --> 00:06:49,160 パウダーが すっかりペースト状になったところで→ 81 00:06:49,160 --> 00:06:52,160 もう一度 ホットミルクを注ぐ。 82 00:06:52,160 --> 00:06:54,130 欲しい量だけだ。 83 00:06:54,130 --> 00:06:57,130 砂糖を適量。 あとは かき混ぜれば…。 84 00:06:58,130 --> 00:07:00,140 こうなる。 85 00:07:00,140 --> 00:07:04,140 いやあ 面白い話を聞いたよ。 ありがとう。 86 00:07:04,140 --> 00:07:08,110 確かに ひと工夫で随分違うもんだね。 87 00:07:08,110 --> 00:07:11,110 なあ 常悟朗…。 (せき払い) 88 00:07:18,120 --> 00:07:20,120 あの…。 89 00:07:20,120 --> 00:07:22,120 お手洗いを借りたいんですけど…。 90 00:07:22,120 --> 00:07:24,130 ああ…。 91 00:07:24,130 --> 00:07:27,130 そこを出て 右へ行くと 左側に扉がある。 92 00:07:27,130 --> 00:07:30,100 わかるかな? わかると思います。 93 00:07:32,130 --> 00:07:34,100 (足音) 94 00:07:35,140 --> 00:07:40,110 で 日曜日にお招きくださったからには 何か 話でもあるのかな? 95 00:07:41,140 --> 00:07:45,110 別に 話ってほどの話はないさ。 96 00:07:45,110 --> 00:07:49,120 じゃあ おいしいココアの作り方を レクチャーするために→ 97 00:07:49,120 --> 00:07:51,120 散歩中の僕を呼んだと? 98 00:07:52,120 --> 00:07:56,130 ありがたい… とは ちょっと言えないね。 99 00:07:56,130 --> 00:08:00,100 まあ これから おいしいココアを楽しめるのは 嬉しいけど。 100 00:08:00,100 --> 00:08:02,130 フッ…。 101 00:08:02,130 --> 00:08:05,100 まるで切れ味をなくしたわけでも なさそうだな。 102 00:08:06,100 --> 00:08:10,110 はっきり聞くが お前 中学で何かあったのか? 103 00:08:10,110 --> 00:08:12,140 雰囲気が違いすぎる。 104 00:08:12,140 --> 00:08:15,110 殺しても死にそうにない小鳩常悟朗は どこに行った? 105 00:08:16,110 --> 00:08:18,110 例えば? 106 00:08:18,110 --> 00:08:21,120 例えばだと? 何もかもだよ。 107 00:08:21,120 --> 00:08:23,150 今だって そうだ。 108 00:08:23,150 --> 00:08:29,130 ココアの溶き方を教わったぐらいで 「面白い話を聞いた。 ありがとう」だと? 109 00:08:31,130 --> 00:08:35,100 わからないな。 前の僕は どうだったって? 110 00:08:35,100 --> 00:08:39,140 わかってることは 全部 口に出さないと気が済まなかった。 111 00:08:39,140 --> 00:08:44,140 自分の知らないことを他人が知ってれば 憎まれ口に負け惜しみ。 112 00:08:44,140 --> 00:08:48,140 だがな 今のお前は もっとタチが悪い。 113 00:08:48,140 --> 00:08:50,150 口と性格の悪いガキが→ 114 00:08:50,150 --> 00:08:54,150 顔は笑っても腹に一物ありそうな 嫌な野郎になっちまった。 115 00:08:54,150 --> 00:08:57,250 質問をまとめると→ 116 00:08:57,250 --> 00:09:02,320 健吾は 僕に… 中学時代の僕に 何かあったのか。 117 00:09:02,320 --> 00:09:04,160 それを聞きたいんだね。 118 00:09:04,160 --> 00:09:06,160 そういうことになるか。 119 00:09:06,160 --> 00:09:08,130 (ココアをすする音) 120 00:09:08,130 --> 00:09:10,130 じゃあ 簡単だ。 121 00:09:10,130 --> 00:09:12,200 何もなかったよ。 122 00:09:12,200 --> 00:09:16,140 中学に入学した頃は 健吾の言うとおりだったかもしれない。 123 00:09:16,140 --> 00:09:19,140 けど 出る時には 自然と こうなってた。 124 00:09:19,140 --> 00:09:21,210 小市民にね。 125 00:09:21,210 --> 00:09:23,150 信じんぞ。 126 00:09:23,150 --> 00:09:25,110 それは自由だ。 127 00:09:25,110 --> 00:09:27,250 三つ子の魂ってやつだよ。 128 00:09:27,250 --> 00:09:31,120 よほどのことがなければ あの常悟朗が こうはなるまい。 129 00:09:31,120 --> 00:09:35,160 男子三日会わざればってやつだよ。 まして 3年も経ってる。 130 00:09:35,160 --> 00:09:38,130 健吾が変わらなさすぎなんだよ。 131 00:09:38,130 --> 00:09:40,130 はあ…。 132 00:09:40,130 --> 00:09:45,170 お前の口から「そうだね」とか 「そのとおりだ」とか出てくるのを聞くと→ 133 00:09:45,170 --> 00:09:47,200 いら立つんだよ。 134 00:09:47,200 --> 00:09:50,170 本当に そうだなんて思ってもないくせに。 135 00:09:50,170 --> 00:09:53,140 いら立つんなら 慣れてもらうしかないね。 136 00:09:54,140 --> 00:09:56,150 言葉が悪かった。 137 00:09:56,150 --> 00:09:59,150 だが 言いたいことは わかるだろ? 138 00:09:59,150 --> 00:10:01,150 ああ わかるよ。 139 00:10:01,150 --> 00:10:03,150 けどね 健吾→ 140 00:10:03,150 --> 00:10:08,160 僕に何か わかりやすいトラウマなんてものを 期待してるんじゃないのかな? 141 00:10:08,160 --> 00:10:10,160 そんなものはないよ。 142 00:10:10,160 --> 00:10:13,160 理由があって 小市民を目指してるんじゃない。 143 00:10:13,160 --> 00:10:17,130 健吾が 理由があって善人じゃないのと同じでね。 144 00:10:18,130 --> 00:10:21,140 そんな話をするために呼んだのか? 145 00:10:21,140 --> 00:10:23,110 それなら 僕は…。 146 00:10:25,140 --> 00:10:27,140 あ~…。 147 00:10:27,140 --> 00:10:29,110 トイレ借りるね。 好きにしろ。 148 00:10:33,250 --> 00:10:37,190 ⚞(堂島知里)でも それじゃあ 量が…。 ⚞そうですね。 149 00:10:37,190 --> 00:10:39,120 ⚞(知里)おかしいよね 本当に。 150 00:10:39,120 --> 00:10:41,090 はい。 あっ…。 151 00:10:42,120 --> 00:10:44,130 こんにちは 知里さん。 152 00:10:46,130 --> 00:10:49,130 (知里)もしかして 小鳩くん? 153 00:10:49,130 --> 00:10:51,100 はい。 お久しぶりです。 154 00:10:51,100 --> 00:10:53,100 フン…。 おっ…。 155 00:10:57,140 --> 00:10:59,140 どうかしたの? 156 00:10:59,140 --> 00:11:03,110 私たちは バカ健吾から挑戦を受けてるのよ! 157 00:11:09,120 --> 00:11:12,120 (知里)シンクが乾いてる! はあ。 158 00:11:12,120 --> 00:11:15,090 しかも ここに置いてあるのは スプーンだけ。 159 00:11:16,190 --> 00:11:19,190 それが どうかしましたか? (知里)はあ… 鈍い! 160 00:11:20,100 --> 00:11:24,100 健吾は 君たちに ココアを入れたんでしょう? 161 00:11:24,100 --> 00:11:27,140 それが牛乳を使ったミルクココアなら→ 162 00:11:27,140 --> 00:11:31,110 ここには 当然 鍋がなければいけないのよ。 163 00:11:31,110 --> 00:11:33,110 洗ったんでしょ。 164 00:11:33,110 --> 00:11:36,110 (知里)いや シンクは乾いてるんだって。 165 00:11:36,110 --> 00:11:40,120 シンクを濡らさずに ホットミルクココアを作る。 166 00:11:40,120 --> 00:11:42,120 できる相談かしら? 167 00:11:42,120 --> 00:11:45,120 できません。 私もよ。 168 00:11:45,120 --> 00:11:47,120 その子にもね。 169 00:11:49,120 --> 00:11:51,130 (知里)許せん…! 170 00:11:51,130 --> 00:11:55,100 バカ健吾にできることができないって 悔しくないの? 171 00:11:55,100 --> 00:11:58,130 悔しいですね それは。 小鳩くん…。 172 00:11:58,130 --> 00:12:02,140 (知里)なら 一緒に 健吾の行動を トレースしてみようじゃないの。 173 00:12:13,220 --> 00:12:15,220 あっ…。 174 00:12:19,120 --> 00:12:21,090 大きいですね。 175 00:12:21,090 --> 00:12:25,090 お菓子作りにも使えるようにね。 オーブンにもなるよ。 176 00:12:26,130 --> 00:12:30,100 (知里)で 電子レンジで ホットミルクを作ったんじゃないかと→ 177 00:12:30,100 --> 00:12:32,100 考えるわけだ 君は。 178 00:12:32,100 --> 00:12:36,070 うん。 そうすれば 鍋はいらないでしょう。 179 00:12:36,070 --> 00:12:39,070 その代わり 金属じゃない器がいる。 180 00:12:39,070 --> 00:12:44,080 セラミックなり プラスチックなり ここには いろいろあるけど…。 181 00:12:44,080 --> 00:12:48,080 でも シンクは乾いてるの。 182 00:12:48,080 --> 00:12:50,090 なら こうですよ。 183 00:12:50,090 --> 00:13:16,080 ♬~ 184 00:13:16,080 --> 00:13:19,080 これで ココアが3杯出来上がる。 185 00:13:19,080 --> 00:13:23,090 でも 私たちがもらったのは ただのココアじゃない。 186 00:13:23,090 --> 00:13:26,090 そうか… おいしいココアだ。 187 00:13:26,090 --> 00:13:29,060 ペースト状のココアが入る器に対し→ 188 00:13:29,060 --> 00:13:32,060 そこへホットミルクを注ぐための器が必要。 189 00:13:36,130 --> 00:13:38,130 あっ…。 190 00:13:38,130 --> 00:13:41,100 (知里)問題を認識したようね。 191 00:13:41,100 --> 00:13:43,110 そうなのよ…。 192 00:13:43,110 --> 00:13:47,080 バカ健吾 何をやったものやら…。 193 00:13:47,080 --> 00:13:51,080 もし ボウルみたいな器を 使わなかったとしたら…→ 194 00:13:51,080 --> 00:13:54,080 つまり カップにミルクを入れて レンジにかけたら→ 195 00:13:54,080 --> 00:13:57,090 カップは6ついるはずなのよ。 196 00:13:57,090 --> 00:14:00,090 いえ 4つで済みます。 197 00:14:00,090 --> 00:14:02,090 ミルクを3杯温めて→ 198 00:14:02,090 --> 00:14:04,060 それとは別に→ 199 00:14:04,060 --> 00:14:08,100 おいしいココアを作るための カップを用意します。 200 00:14:08,100 --> 00:14:12,070 そこでココアパウダーを溶くと ココアが1杯でき→ 201 00:14:12,070 --> 00:14:14,170 カップが1つ空きます。 202 00:14:14,170 --> 00:14:19,070 これを3度繰り返せば 3杯のおいしいココアができます。 203 00:14:19,070 --> 00:14:21,110 駄目 小鳩くん。 204 00:14:21,110 --> 00:14:25,080 それだと 最初の一杯を作った時点で スプーンが濡れちゃう。 205 00:14:26,080 --> 00:14:29,080 そこは 健吾のことだしね。 206 00:14:29,080 --> 00:14:32,090 濡れたスプーンを ココアパウダーの中に突っ込むぐらいの→ 207 00:14:32,090 --> 00:14:35,090 ズボラなことは やりかねないよ。 208 00:14:35,090 --> 00:14:37,090 もし そうじゃなかったとしても→ 209 00:14:37,090 --> 00:14:43,100 ミルクを温めるためのカップを1つと パウダー入りのカップを3つ用意して→ 210 00:14:43,100 --> 00:14:45,100 ミルクを温めて→ 211 00:14:45,100 --> 00:14:49,270 パウダー入りのカップに注ぐって作業を 3回やればいい。 212 00:14:49,270 --> 00:14:54,240 それって どっちにしても カップ4つ使ったってことでしょ? 213 00:14:54,240 --> 00:14:58,250 でも 実際は 3つしか使われてないのよ。 214 00:15:02,080 --> 00:15:08,090 これは 僕が思うに 問題の捉え直しで片がつきそうですね。 215 00:15:08,090 --> 00:15:10,090 (知里・小佐内)んっ? 216 00:15:10,090 --> 00:15:12,060 おいしいココアは2杯だった。 217 00:15:15,100 --> 00:15:20,100 もう一杯は ホットミルクの上から ココアパウダーを落とし込んだ→ 218 00:15:20,100 --> 00:15:23,070 従来型の粉っぽいココアだった。 219 00:15:23,070 --> 00:15:29,140 それなら 2杯のおいしいココアと 1杯の普通のココアができる。 220 00:15:29,140 --> 00:15:31,080 (知里)なるほど。 221 00:15:31,080 --> 00:15:34,080 いや これは ありません。 どうして? 222 00:15:34,080 --> 00:15:39,050 僕たちは お盆から それぞれが任意に自分の分をもらったんです。 223 00:15:39,050 --> 00:15:43,090 健吾が一番最初ってこともありませんでした。 224 00:15:43,090 --> 00:15:48,060 2杯のホットミルクで 3杯のミルクココアを作ることはできるよ。 225 00:15:48,060 --> 00:16:11,090 ♬~ 226 00:16:11,090 --> 00:16:16,060 これを繰り返して おいしいココアを2杯作る。 227 00:16:16,060 --> 00:16:18,090 それから こうすると→ 228 00:16:18,090 --> 00:16:21,100 3つのカップに おいしいココアが入るよ。 229 00:16:21,100 --> 00:16:26,070 でも これだと どのカップも 66パーセントまでしか入れられない。 230 00:16:27,100 --> 00:16:29,070 私たちがもらったココアは→ 231 00:16:29,070 --> 00:16:33,080 3杯ともカップの縁ギリギリまで入ってた。 232 00:16:33,080 --> 00:16:37,080 (知里)あんた それがわかってて なんで言うのよ! 233 00:16:37,080 --> 00:16:41,050 あっ… 場を繋ごうと思って…。 234 00:16:42,080 --> 00:16:45,150 うーん…。 あーっ! わかった! 235 00:16:45,150 --> 00:16:47,090 それよ! ちっちゃい子の言うとおり! 236 00:16:47,090 --> 00:16:49,090 ちっちゃい子? 237 00:16:49,090 --> 00:16:53,060 (知里)今のやり方と3つのカップで 3杯のココアはできる。 238 00:16:53,060 --> 00:16:55,100 あとは量なのよね。 239 00:16:55,100 --> 00:16:59,100 ということは あらかじめ ココアを濃く作っておいて→ 240 00:16:59,100 --> 00:17:01,070 あとからミルクを足せばいいのよ。 241 00:17:01,070 --> 00:17:03,070 ぬるくなります。 242 00:17:03,070 --> 00:17:08,080 僕たちがもらったココアは すぐに飲めないくらい熱かったですよ。 243 00:17:08,080 --> 00:17:11,080 (知里)じゃあ そのあとでレンジにかければいいじゃない。 244 00:17:11,080 --> 00:17:15,180 ミルクを2杯温めて ココアを作って3杯に分けて→ 245 00:17:15,180 --> 00:17:18,090 ミルクを足して温め直す。 246 00:17:18,090 --> 00:17:20,220 手間がかかりすぎますよ。 247 00:17:20,220 --> 00:17:26,060 うーん…。 バカ健吾より効率が悪いってのは 気に入らないよね…。 248 00:17:26,060 --> 00:17:30,070 ああ~ 本当に どうしてココアってパウダーなんだろう? 249 00:17:32,100 --> 00:17:34,100 もし 僕の知らないような→ 250 00:17:34,100 --> 00:17:37,070 ココアの原液みたいなものが あったとしたら…。 251 00:17:40,110 --> 00:17:44,080 (知里)ココアパウダーだよ 普通の。 252 00:17:44,080 --> 00:17:46,080 はあ…。 253 00:17:48,120 --> 00:17:51,120 (知里)なんでシンクが乾いているの? 254 00:17:51,120 --> 00:17:55,090 洗い物をして 滴を全部拭き取った? 255 00:17:55,090 --> 00:17:57,090 でも スプーンは残ってる。 256 00:17:57,090 --> 00:18:01,060 濡れてるものなら 気づかないはずがない。 257 00:18:04,100 --> 00:18:08,100 つまり こう言い換えられる。 258 00:18:08,100 --> 00:18:14,110 おいしいココアを3杯作るには 濡れた存在が4つ必要。 259 00:18:14,110 --> 00:18:17,080 4つ目は何か。 260 00:18:17,080 --> 00:18:22,080 ココアに濡れたカップが3つ。 261 00:18:22,080 --> 00:18:27,060 残り1つは 洗ったなら水に濡れてる。 262 00:18:30,060 --> 00:18:32,060 洗ってないなら…。 263 00:18:33,060 --> 00:18:35,060 知里さん。 何? 264 00:18:35,060 --> 00:18:37,070 冷蔵庫を開けてください。 265 00:18:38,100 --> 00:18:41,100 その牛乳パックを持ってみてください。 266 00:18:41,100 --> 00:18:43,070 ああ? 267 00:18:44,070 --> 00:18:46,070 あっ…。 268 00:18:47,080 --> 00:18:49,040 熱いでしょ。 269 00:18:50,080 --> 00:18:56,120 健吾は 牛乳を牛乳パックごとレンジに入れて 加熱したんです。 270 00:18:56,120 --> 00:18:58,090 (操作音) 271 00:18:58,090 --> 00:19:02,090 (電子レンジの作動音) 272 00:19:02,090 --> 00:19:04,060 ふう…。 273 00:19:04,060 --> 00:19:10,070 つまり 4つ目の濡れた存在とは 牛乳パックそのもの。 274 00:19:10,070 --> 00:19:13,070 あのズボラがーっ! 275 00:19:15,070 --> 00:19:17,110 遅かったな。 276 00:19:17,110 --> 00:19:19,070 小佐内さん→ 277 00:19:19,070 --> 00:19:22,080 おいしかったよ ケーキ。 278 00:19:22,080 --> 00:19:24,080 よかったです。 279 00:19:24,080 --> 00:19:27,080 久々に話したよ お姉さんと。 280 00:19:27,080 --> 00:19:30,090 姉貴と? 何を話した? 281 00:19:30,090 --> 00:19:33,120 謎をかけられた。 謎? 282 00:19:33,120 --> 00:19:36,060 あとは 無難な談笑。 283 00:19:36,060 --> 00:19:48,070 ♬~ 284 00:19:48,070 --> 00:19:51,140 フフフフ…。 ああ? 285 00:19:51,140 --> 00:19:55,140 フッ… フフッ… フフッ…。 286 00:19:58,080 --> 00:20:00,080 あっ…。 287 00:20:00,080 --> 00:20:06,120 ♬~ 288 00:20:06,120 --> 00:20:09,090 (知里)小鳩くんだっけ? あの子。 289 00:20:09,090 --> 00:20:11,090 なかなかやるよね。 290 00:20:11,090 --> 00:20:15,100 子供の頃から頭は回ると思ってたけど。 291 00:20:15,100 --> 00:20:18,100 それに 随分 大人になったじゃない。 292 00:20:18,100 --> 00:20:21,100 ちゃんと 私の分まで買ってきてくれたし。 293 00:20:26,140 --> 00:20:28,140 そんなタマじゃないよ あいつは。 294 00:20:31,180 --> 00:20:33,080 ねえ 小佐内さん。 295 00:20:33,080 --> 00:20:37,090 大丈夫だよ。 こんなことは もうやらない。 296 00:20:37,090 --> 00:20:42,090 日曜日だから ちょっと羽目を外しただけだよ。 297 00:20:42,090 --> 00:20:44,060 なんのことか わかんない。 298 00:20:44,060 --> 00:20:46,130 あっ…。 299 00:20:46,130 --> 00:20:49,060 私たち 約束してるよ。 300 00:20:49,060 --> 00:20:54,070 でも 小鳩くんがどういう人になるのかまで 縛ってない。 301 00:20:56,200 --> 00:21:01,210 今日の小鳩くん 初めて会った時みたいだった。 302 00:21:02,110 --> 00:21:07,120 そっちのほうが楽しいなら そっちの小鳩くんになればいいじゃない。 303 00:21:07,120 --> 00:21:09,080 私 気にしないよ。 304 00:21:09,080 --> 00:21:13,090 僕は もう 知恵働きはやめたんだ。 305 00:21:26,270 --> 00:21:32,240 (車の走行音) 306 00:21:33,110 --> 00:21:38,080 ♬~